JP2002372868A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び画像形成装置

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JP2002372868A
JP2002372868A JP2001181434A JP2001181434A JP2002372868A JP 2002372868 A JP2002372868 A JP 2002372868A JP 2001181434 A JP2001181434 A JP 2001181434A JP 2001181434 A JP2001181434 A JP 2001181434A JP 2002372868 A JP2002372868 A JP 2002372868A
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Kazue Nishiyama
和重 西山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の現像担持体を備え一成分系の現像剤を
採用する現像装置において、隣り合う二つの現像剤担持
体のうち潜像担持体の回転方向における下流側の下流現
像剤担持体上に磁性一成分系の現像剤を均一に安定して
コートすることができる現像装置及び画像形成装置を提
供する。 【解決手段】 磁極A、磁極Bは、上流現像スリーブ2
0の回転中心と下流現像スリーブ30の回転中心とを結
ぶ線に対して感光ドラム1の遠方側に位置し、角度θが
0°以上20°以下であり、磁極Aの磁力[mT]、磁
極Bの磁力[mT]、上流現像スリーブ20と下流現像
スリーブ30と間の距離d[μm]の関係が、0.5≧
((磁極Aの磁力)+(磁極Aの磁力))/d≧0.2
の関係を満たすようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式等を
採用する複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミ
リ、印刷装置等に用いられる現像装置及び画像形成装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式等を採用する画像形
成装置にあっては、潜像担持体上を一様に帯電させた
後、アナログ露光又は半導体レーザー或いはLEDによ
る画像露光を行い、上記潜像担持体上に静電潜像を形成
し、該静電潜像を現像装置によって現像剤像として可視
像化し、記録材たる転写材に上記現像剤像を転写した
後、該転写材を潜像担持体から分離し定着装置によって
定着処理を施すことによって定着画像として出力する画
像形成装置が知られている。
【0003】先ず、かかる従来の画像形成装置の動作の
一例について図12に基づき説明する。
【0004】かかる画像形成装置は、例えば、OPC、
a−Si等の光導電層を備え矢印A方向に回転される潜
像担持体たる感光ドラム101を有している。
【0005】かかる画像形成装置にあっては、先ず、こ
の感光ドラム101の表面が、一次帯電器103によっ
て、例えば+500Vに一様帯電される。
【0006】次いで、画像信号情報に応じた画像露光1
12により、感光ドラム101上の露光部の表面電位を
例えば−200Vに減衰させ、感光ドラム101上に画
像の画像信号に応じた潜像が形成される。画像露光11
2には、例えば半導体レーザー或いはLEDアレーが用
いられる。
【0007】次に、一成分現像剤を用いた図13に示す
現像装置たる現像装置102により上記潜像を現像して
トナー像として可視化する。一成分系の現像剤を用いた
現像装置は、簡易でキャリア等の交換が要らないため高
耐久高寿命であり、例えば磁性一成分トナーを用いたジ
ャンピング現像等がある。現像装置102は、図14に
示すような磁極配置及び磁力の磁石等が内部に固定配置
された現像剤担持体たる上流現像スリーブ20を備えて
いる。又、現像装置102には負に帯電した黒トナーを
用いる。更に、現像時、現像装置102に備えられた上
流現像スリーブ20には現像バイアス電圧として−50
0V程度の直流バイアス電圧が印加され、感光ドラム1
01上の潜像を反転現像させる。
【0008】そして、高速機のように耐久寿命の長いも
のは感光ドラムの外径が大きく感光ドラムから転写材の
曲率分離ができないため、必要に応じて、上記トナー像
を担持する感光ドラム101は、帯電手段たるポスト帯
電器110によって転写前処理(通常はDC若しくはA
Cによるコロナの付与、又は光除電等を組み合わせたり
する)が施される。
【0009】その後、感光ドラム101上の上記トナー
像は、感光ドラム101と転写帯電器104との間に供
給された転写材上に転写帯電器104により転写され
る。
【0010】転写帯電器104によって上記トナー像の
転写を受けた転写材は、分離帯電器105によって感光
ドラム101から分離された後、定着装置107に搬送
され、定着装置107によって上記トナー像が上記転写
材上に定着され定着画像となる。
【0011】一方、転写処理後の感光ドラム101は、
現像に供されず感光ドラム101上に残った転写残りの
トナーをクリーニング装置106により除去され、次の
画像形成に備える。
【0012】ところで、画像形成装置の高速化を図るた
めに、従来の現像装置においては、特開平03−204
084に記載されているように2成分磁気ブラシを用い
た現像装置に現像剤担持体たる現像スリーブを複数備え
て対応していたり、又、特開平02−188778に記
載されているように複数の現像剤担持体たる現像スリー
ブを備え、各現像スリーブと潜像担持体たる感光体との
距離を感光体の回転方向下流側の現像スリーブほど近づ
けることにより、現像スリーブから感光体へのトナーの
補給量の均一化を図っている現像装置が知られている。
【0013】又、従来、複数の現像スリーブを備える現
像装置においては、画像形成装置の小型化を図るため
に、特公平3−5579に開示されているように、現像
スリーブの小型化を施した現像装置が知られている。
【0014】更に、これらのような二成分現像による複
数の現像スリーブの磁力に関しては、特開平9−809
19や特許第3017514号が提案されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
上述のような複数の現像スリーブを備える現像装置にあ
っては、隣り合う二つの現像剤担持体のうち潜像担持体
の回転方向における上流側の上流現像剤担持体が下流側
の下流現像剤担持体上の現像剤量を所定量に規制する程
度に上記下流現像剤担持体に近接して配設されているた
め、省スペース化を図ることができるが、現像剤に磁性
一成分系の現像剤を用いた場合、キャリアを用いた二成
分系の現像剤を用いる場合のように現像剤を現像剤担持
体に均一にコートすることが困難であった。そのため、
上述のような複数の現像スリーブを備える現像装置に磁
性一成分現像剤を用いたものとしては、実際に製品化さ
れているものや学会発表されているものが皆無であっ
た。
【0016】とりわけ、所謂カートリッジ方式ではなく
現像剤を随時補給していく補給系の現像装置や、複数の
現像剤担持体を用いた現像方式は、高速機に向いている
ものの、高速機の現像装置としては耐久性、安定性が要
求されるため、更に実現困難であった。
【0017】そこで、本発明は、複数の現像担持体を備
え一成分系の現像剤を採用する現像装置において、隣り
合う二つの現像剤担持体のうち潜像担持体の回転方向に
おける下流側の下流現像剤担持体上に磁性一成分系の現
像剤を均一に安定してコートすることができる現像装置
及び画像形成装置の提供を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本出願によれば、上記目
的は、表面で潜像を担持し回転する潜像担持体に磁性一
成分系の現像剤を付与することにより上記潜像を現像剤
像として可視化する現像装置であって、上記潜像担持体
に近接対向して配設され表面で現像剤を担持し回転する
複数の現像剤担持体を備え、複数の現像剤担持体は、互
いに同方向に回転し、隣り合う二つの現像剤担持体のう
ち上記潜像担持体の回転方向における上流側の上流現像
剤担持体が下流側の下流現像剤担持体上の現像剤量を所
定量に規制する程度に上記下流現像剤担持体に近接して
配設されている現像装置において、各現像剤担持体は、
それぞれ内部に磁性部材を有し、各磁性部材は、上流現
像剤担持体の下流現像剤担持体との近接部若しくはその
近傍部に配置される第一磁極と、上記下流現像剤担持体
の上記上流現像剤担持体との近接部若しくはその近傍部
に配置される第二磁極と、上記下流現像剤担持体の潜像
担持体との近接部若しくはその近傍部に配置される第三
磁極とを有し、上記第一磁極と上記第三磁極が同極性で
あり、上記第二磁極が上記第一磁極及び上記第三磁極と
異極性であり、上記第一磁極、上記第二磁極は、上記上
流現像剤担持体の回転中心と上記下流現像剤担持体の回
転中心とを結ぶ線に対してその線近傍ないしは上記潜像
担持体の遠方側に位置し、上記上流現像剤担持体の回転
中心と上記下流現像剤担持体の回転中心とを結ぶ線と、
上記上流現像剤担持体、上記下流現像剤担持体の回転中
心からそれぞれ上記第一磁極、上記第二磁極の配置位置
に延びる線とのなす角度が−5°以上20°以下であ
り、上記第一磁極の磁力をA[mT]とし、上記第二磁
極の磁力をB[mT]とし、上記上流現像剤担持体と上
記下流現像剤担持体と間の距離をd[μm]としたと
き、0.5≧(A+B)/d≧0.2の関係を満たすと
いう第一の発明によって達成される。
【0019】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明において、第一磁極、第二磁極は、上流現像剤担持
体の回転中心と下流現像剤担持体の回転中心とを結ぶ線
に対してその線近傍ないしは潜像担持体の遠方側に位置
し、上記上流現像剤担持体の回転中心と上記下流現像剤
担持体の回転中心とを結ぶ線と、上記上流現像剤担持
体、上記下流現像剤担持体の回転中心からそれぞれ上記
第一磁極、上記第二磁極の配置位置に延びる線とのなす
角度が−0°以上20°以下であるという第二の発明に
よっても達成される。
【0020】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明又は第二の発明において、上流現像剤担持体と下
流現像剤担持体との間の距離dが200μm以上である
という第三の発明によっても達成される。
【0021】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明乃至第三の発明のいずれかにおいて、各現像剤担持
体は、現像時に交流成分及び直流成分からなるバイアス
電圧が印加されるよう構成されているという第四の発明
によっても達成される。
【0022】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明乃至第四の発明のいずれかにおいて、各現像剤担
持体は、表面が結晶性グラファイト、フェノール樹脂を
有するコーティング部材で被覆されて構成されていると
いう第五の発明によっても達成される。
【0023】又、本出願によれば、上記目的は、一連の
画像形成プロセスによって形成された画像を記録材に記
録する画像形成装置であって、潜像担持体と、第一の発
明乃至第五の発明のいずれかの現像装置とを備えるとい
う第六の発明によっても達成される。
【0024】更に、本出願によれば、上記目的は、第六
の発明において、潜像担持体上の現像剤像を記録材に転
写する転写手段と、該転写手段による上記現像剤像の上
記記録材への転写後の上記潜像担持体上に残留した現像
剤を除去するクリーニング手段とを備え、現像装置は、
該クリーニング手段によって上記潜像担持体上から除去
された現像剤を回収し再利用可能とするよう構成されて
いるという第七の発明によっても達成される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に関し
て、添付図面に基づき説明する。
【0026】(第一の実施形態)先ず、本発明の第一の
実施形態について説明する。
【0027】図1に、本実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す。
【0028】本実施形態にかかる画像形成装置は、プロ
セススピードが470mm/secで毎分90枚の白黒
デジタル複写機であって、φ108のa−Siドラム感
光体である潜像担持体たる感光ドラム1を備えている。
【0029】かかる画像形成装置にあっては、図1に示
すように、潜像担持体たる感光ドラム1が、一次帯電器
3により例えば+450Vに一様帯電された後、600
dpiで画像露光12がなされる。画像露光12は半導
体レーザーを光源として画像信号により変調されたレー
ザービームであり、このレーザービームはモーター(図
示せず)により一定の回転数で回転する多面鏡(図示せ
ず)により偏光され、結像レンズ(図示せず)を経て、
折り返しミラー(図示せず)で反射された後、感光ドラ
ム1上をラスタ走査されその露光部の表面電位を例えば
+50Vに減衰させて像状の潜像を形成する。本実施形
態におけるレーザービームの波長は680mmである。
【0030】その後、上記潜像が、現像装置2によって
トナー像として現像される。本実施形態では、簡易で現
像スリーブ寿命2000k枚までメンテナンスの要らな
い高耐久な現像方式として黒の磁性一成分現像剤を用い
た現像であって、上流現像剤担持体たる上流現像スリー
ブ20と下流現像剤担持体たる下流現像スリーブ30と
の二つの現像剤担持体を用いた反転現像を行う。又、本
実施形態では、図2に示す撹拌棒2B付近の現像剤たる
トナーがなくなると、圧電素子22がそれを検知して、
マグローラ24を回転させてホッパー9B内のトナーが
現像装置2内に補給されるようになっている。
【0031】感光ドラム1上の静電潜像が現像装置2に
よってトナー像として可視化された後、該トナー像は、
帯電手段たるポスト帯電器10によって差電流+100
μA(AC+DC)で帯電されると共に転写、分離しや
すいよう感光ドラム1との間の吸着力を弱められた後、
矢印方向に進む記録材たる転写材に転写手段たる転写帯
電器4によって転写される。
【0032】上記トナー像の転写を受けた上記転写材
は、分離帯電器5によって感光ドラム1から分離された
後、定着装置7に送られ、定着装置7によって上記トナ
ー像が定着される。
【0033】次に、本実施形態の現像装置2について詳
細に説明する。
【0034】本実施形態の現像装置2にあっては、上流
現像スリーブ20と下流現像スリーブ30が、図3
(a)に示すように、互いに近接して配設され、互いに
同方向(図中矢印方向)に回転する。
【0035】先ず、本発明のポイントについて説明す
る。
【0036】従来では、トナー及びキャリアを有する二
成分系の現像剤を用いる場合の現像剤担持体上の現像剤
の流れは、図4(b)に示すように、互いに近接する2
つの現像剤担持体の近接部で現像剤が上流現像剤担持体
から下流現像剤担持体に受け渡されるようになってい
る。即ち、潜像担持体に対向する側の現像スリーブ上で
現像剤が搬送される。これは、二成分系の現像剤を用い
る場合、キャリアでトナーを主に帯電するため、現像剤
が現像剤担持体から潜像担持体へ搬送のみされていれば
良いからである。
【0037】しかし、主に現像剤担持体が現像剤への帯
電に寄与する、磁性一成分系の現像剤を用いた場合、現
像剤を現像剤担持体上に薄層にコートすると共に充分に
帯電させる必要があるため、下流現像剤担持体上での現
像剤の流れは図4(a)に示すようになり、二成分系の
現像剤を用いる場合とは明らかに異なり、現像剤担持体
から潜像担持体への現像剤搬送に加えて現像剤担持体上
の現像剤コートを均一にし且つ帯電させる必要がある。
【0038】そこで、本実施形態では、図3(b)に示
すように、上流現像スリーブ20内の下流現像スリーブ
30との近接部若しくはその近傍部に配置される第一磁
極たる磁極Aと、下流現像スリーブ30内の上流現像ス
リーブ20との近接部若しくはその近傍部に配置される
第二磁極たる磁極Bと、下流現像スリーブ30内の感光
ドラム1との近接部若しくはその近傍部に配置される第
三磁極たる磁極Cとを有している。
【0039】又、これら磁極の関係が、磁極A及び磁極
Bは、上流現像スリーブ20の回転中心と下流現像スリ
ーブ30の回転中心とを結ぶ線に対して現像装置2内部
側(感光ドラム1の遠方側)に位置し、磁極Aと磁極C
は同極性であり、磁極Bは磁極A及び磁極Cと異極性で
あり、上流現像スリーブ20の回転中心と下流現像スリ
ーブ30の回転中心とを結ぶ線と、上流現像スリーブ2
0、下流現像スリーブ30の回転中心からそれぞれ磁極
A、磁極Bの配置位置に延びる線とのなす角度が0°以
上20°以下であり、磁極Aの磁力[mT]、磁極Bの
磁力[mT]と、上流現像スリーブ20と下流現像スリ
ーブ30との間の距離d[μm]との関係が、0.5≧
(磁極Aの磁力+磁極Bの磁力)/d≧0.2である。
【0040】ここで、第一磁極、第二磁極、第三磁極の
位置と極性と、上流現像剤担持体と下流現像剤担持体と
の間の距離(以下、現像剤担持体間距離という)との関
係について説明する。
【0041】先ず、第一磁極、第二磁極の位置と極性に
関して説明する。ここでは、図5(a)に示すように、
第一磁極、第二磁極の極性、位置を変えて下流現像剤担
持体上の現像剤コートの状態を検討した。第一磁極、第
二磁極の各磁極の磁力は70mTである。
【0042】第一磁極、第二磁極の極性と下流現像剤担
持体上の現像剤コートの状態とに関する結果を表1に示
す。
【0043】
【表1】
【0044】表1、図5(a)によれば、第一磁極と第
二磁極を同極性にした場合、これらの磁極による磁界が
0mTの領域を形成し、又、現像剤同士もこの0mT付
近で空隙を形成してしまうため、下流現像剤担持体上の
現像剤コートは不安定となる。
【0045】逆に、表1、図5(a)によれば、上記対
向部における磁極を異極性にした場合、上記対向部にお
ける上流現像剤担持体と下流現像剤担持体との間で磁界
が強められるため、下流現像剤担持体上の現像剤コート
は安定するのである。
【0046】表2に下流現像剤担持体上の現像剤コート
性と第一磁極、第二磁極の位置(上記上流現像剤担持体
の回転中心と上記下流現像剤担持体の回転中心とを結ぶ
線と、上記上流現像剤担持体、上記下流現像剤担持体の
回転中心からそれぞれ上記第一磁極、上記第二磁極の配
置位置に延びる線とのなす角度)との関係を示す。
【0047】
【表2】
【0048】表2、図5(a)によれば、第一磁極と第
二磁極の互いの位置をある距離以上離すと、これらの磁
極による現像剤の磁気拘束力が減少し、これは距離の2
乗に比例すると考えられるため、これらの磁極の位置の
要因が大きい。
【0049】よって、図5(a)、表1、表2に示すよ
うに、第一磁極と第二磁極を互いに異極性にし、これら
の磁極を、上流現像剤担持体の回転中心と下流現像剤担
持体の回転中心とを結ぶ線と、上記上流現像剤担持体、
上記下流現像剤担持体の回転中心からそれぞれ上記第一
磁極、上記第二磁極の配置位置に延びる線とのなす角度
が0〜20°となるよう配置することにより下流現像剤
上の現像剤コートを安定させることができる。但し、上
記角度が−5°から0°までの間においては(実際には
公差があるため)コートはOKであり、より安定度を高
くするためには上記のように0°以上20°以下が好ま
しい。
【0050】尚、この検討では、第一磁極、第二磁極の
磁力を40mTから110mTまでについても同様の検
討を行ったが、下流現像剤担持体上の現像剤コート性と
第一磁極、第二磁極の位置との関係については、表2に
示す結果と同様の結果となった。又、トナー粒径を6〜
10μm変化させたトナーで見当したところ同様の結果
となった。
【0051】次に、第二磁極と第三磁極の関係について
説明する。
【0052】第二磁極と第三磁極が同極性の場合、上流
現像剤担持体と下流現像剤担持体の対向部から下流現像
剤担持体の現像極にいたる周上で磁力が存在しない領域
を形成することになってしまう(第二磁極と第三磁極で
反発極を形成してしまう)ため、現像剤の搬送がしづら
くなる。
【0053】従って、第一磁極と第三磁極は同極性と
し、第二磁極は第一磁極及び第三磁極と異極性にする。
【0054】次に、第一磁極、第二磁極と現像剤担持体
間距離d[μm]との関係について説明する。
【0055】磁極Aと磁極Bについて検討したところ、
現像剤担持体間距離d[μm]と相関があることを発見
した。
【0056】先ず課題としては、下流現像剤担持体上の
現像剤コートを均一にするためには上流現像剤担持体と
下流現像剤担持体との間の磁気拘束力をある程度以上に
する必要がある。又、逆にその磁気拘束力がある程度以
上強すぎると、現像剤担持体自体が撓んで現像剤担持体
の軸線方向の端部と中央部で現像剤担持体間距離の差が
100μm以上になってしまう。
【0057】そこで、上述の2点に関して、表3に示す
ように第一磁極、第二磁極の磁力の大きさと現像剤担持
体間距離dと下流現像剤担持体上の現像剤コート状態、
現像剤担持体の撓み状態との関係について評価を行っ
た。
【0058】
【表3】
【0059】表3において、現像剤担持体の撓みの評価
基準については、現像剤担持体間距離の差が現像剤担持
体の軸線方向の端部と中央部で50μm未満であれば○
とし、50μm以上であれば×とした。又、現像剤担持
体間距離d[μm]は、上流現像剤担持体と下流現像剤
担持体との間で現像剤溜まりを防いだり、固まりとなっ
た現像剤の詰りを防止する上で200μm以上にするこ
とが好ましいため、d=200μmから、どの状態でも
上記評価が×となるd=1200μmまで変化させた。
一方、下流現像剤担持体上の現像剤コートの状態の評価
基準については、図5(b)に示すように、均一で良好
な状態を○とし、均一でない不良な状態を×として2値
的に判断した。これは実機で10k枚耐久した際のコー
ト性である。
【0060】上記により、第一磁極の磁力の大ささと第
二磁極の磁力の大きさとの絶対値の和を現像剤担持体間
距離d[μm]で除した値を考えるとある法則があるこ
とがわかる。これは、この値が0.2以上であれば大体
第一磁極及び第二磁極による磁気拘束力としては十分に
現像剤を下流現像剤担持体上に均一コートでさるレベル
であるようである。又、逆に上記磁気拘束力の強い方に
ついては、この値が0.5以下であれば現像剤担持体の
撓み状態としては問題がなく良好である。
【0061】よって、上述したように、第一磁極と第三
磁極は同極性であり、第二磁極は第一磁極及び第三磁極
と異極性であり、 上流現像剤担持体の回転中心と下流現像剤担持体の回
転中心とを結ぶ線と、上記上流現像剤担持体、上記下流
現像剤担持体の回転中心からそれぞれ上記第一磁極、上
記第二磁極の配置位置に延びる線とのなす角度が0〜2
0°であり、 第一磁極の磁力[mT]、第二磁極の磁力[mT]
と、現像剤担持体間距離d[μm]との関係が、 0.5≧(第一磁極の磁力+第二磁極の磁力)/d≧
0.2 であることが下流現像剤担持体上の現像剤コートを安定
させる条件であることがわかる。
【0062】本実施形態では、上流現像スリーブ20の
回転中心と下流現像スリーブ30の回転中心とを結ぶ線
と、上流現像スリーブ20、下流現像スリーブ30の回
転中心からそれぞれ磁極A、磁極Bの配置位置に延びる
線とのなす角度(図3(a)に示すθ)は5°とした。
尚、上記のθを0〜20°で同様の検討を行ったが定性
的にこれらの関係は同じであった。
【0063】又、本実施形態では、上流現像スリーブ2
0は表4に示すような磁極構成とし、下流現像スリーブ
30は表5に示すような磁極構成とした。
【0064】
【表4】
【0065】
【表5】
【0066】上流現像スリーブ20は、非磁性部材であ
るφ20のSUS305の上にFGB#600でブラス
ト処理をした後、図6に示すようにコーティングをおこ
なったものである。
【0067】上流現像スリーブ20の内部には、図3
(a)及び表4に示すような磁場パターンを有する磁性
部材たるマグネット20Bが固定配置されている。上流
現像スリーブ20は、感光ドラム1の周速度に対して1
50%の周速度で回転するようになっている。
【0068】上流現像スリーブ20上のトナーは、磁気
ブレード20Aによって層厚が規制される。本実施形態
では、上流現像スリーブ20と磁気ブレード20Aとの
距離S−Bgapが250μmに設定されている。
【0069】上流現像スリーブ20と感光ドラム1との
距離S−Dgapは200μmとなっている。本実施形
態では、バイアス印加手段(図示せず)によって、+3
00VのDCバイアス電圧と図7に示すような波形でV
pp1200V、周波数2.5kHzの矩形波のACバ
イアス電圧とを重畳して上流現像スリーブ20に印加し
て磁性一成分非接触現像を行う。従って、現像コントラ
ストは飛翔方向に200V、かぶりとりコントラストが
150Vとなる。
【0070】下流現像スリーブ30も上流現像スリーブ
20と同様に、非磁性部材であるφ20のSUS305
の上にFGB#600でブラスト処理して表面粗さをR
z3μmとしている。尚、このRzの測定には、接触式
表面粗さ計(サーフコーダーSE−3300(株)小坂
研究所)を用いた。又、この測定条件としては、カット
オフ値が0.8mmであり、測定長さが2.5mmであ
り、送りスピードが0.1mm/secであり、倍率が
5000倍である。
【0071】下流現像スリーブ30の内部には、図3
(a)及び表5に示す4極の磁場パターンよりなる磁性
部材たるマグネット30Bが固定配置されている。
【0072】下流現像スリーブ30には、+300Vの
DCバイアス電圧と図7に示すような波形でVpp12
00V、周波数2.5kHzの矩形波とを重畳して印加
可能になっている。本実施形態では、下流現像スリーブ
30に印加される現像バイアス電圧は上流現像スリーブ
20に印加される現像バイアス電圧と同一なので、上記
バイアス印加手段のための電源を共用して一つにしてコ
ストダウンを図ることができ、又、電源のためのスペー
スが少なくて済むので省スペース化を図ることができ
る。
【0073】下流現像スリーブ30は、感光ドラム1の
周速度に対して150%の周速度で回転するようになっ
ている。
【0074】下流現像スリーブ30上のトナーは、上流
現像スリーブ20によって層厚が規制される。本実施形
態では、下流現像スリーブ30と感光ドラム1とのS−
Dgapは250μmとなっている。
【0075】本実施形態では、上流現像スリーブ20と
下流現像スリーブとの間の距離d=400μmである。
又、上流現像スリーブ20のマグネット20B内に配置
されるN2(磁極A)の磁力は80mTであり、下流現
像スリーブ30のマグネット30B内に配置されるS1
(磁極B)の磁力は75mTである。更に、磁極Aと、
マグネット30B内の感光ドラム1との近接部若しくは
その近傍部に配置されるN1(磁極C)とは同極性であ
り、磁極Bは磁極A及び磁極Cと異極性である。
【0076】又、磁極A及び磁極Bは、上流現像スリー
ブ20の回転中心と下流現像スリーブ30の回転中心と
を結ぶ線に対して現像装置2内部側(感光ドラム1の遠
方側)に位置している。更に、図3(a)に示す角度θ
が10°である。つまり、上流現像スリーブ20の回転
中心と下流現像スリーブ30の回転中心とを結ぶ線と、
上流現像スリーブ20、下流現像スリーブ30の回転中
心からそれぞれ磁極A、磁極Bの配置位置に延びる線と
のなす角度が0°以上20°以下である。
【0077】そして、本実施形態では、磁極Aの磁力
[mT]と磁極Bの磁力[mT]と、上流現像スリーブ
20と下流現像スリーブ30との間の距離d[μm]と
の関係が、0.5≧(80+75)/400≧0.2を
満たすため、下流現像スリーブ30上のトナーコート性
の安定化が図られている。
【0078】図8(a)に示すように、上流現像スリー
ブ20は内部に4極の磁極をもつマグネット20Bを有
し、下流現像スリーブ30は4極の磁極をもつマグネッ
ト30Bを有しており、上流現像スリーブ20及び下流
現像スリーブ30の外周に沿って形成され主に鉄よりな
るモルダロイ(KNメッキ、透磁率10−6)で作製さ
れた磁性シール部材2Dが図8(b)に示すように上流
現像スリーブ20及び下流現像スリーブ30の軸線方向
の両端部近傍に設けられている。上流現像スリーブ20
及び下流現像スリーブ30の表面と磁性シール部材2D
とのギャップは400μm±100μmになっている。
【0079】本実施形態では、上流現像スリーブ20及
び下流現像スリーブ30の軸線方向における、マグネッ
ト20Bの長さはLl=305mmであり、マグネット
30Bの長さはL2=305mmである。
【0080】マグネット20B,30Bに対する磁性シ
ール部材2Dの適切な取り付け位置については、上流現
像スリーブ20及び下流現像スリーブ30の軸線方向に
おける、磁性シール部材2Dの外側の端部の位置とマグ
ネット20B,30Bの端部の位置とを一致させるのが
一番好ましい。これは、磁性シール部材2Dの上記軸線
方向の外側端部の位置よりマグネット20B,30Bが
外側に出ると長手方向(上記軸線方向)の外にも磁力が
存在することとなるために、その磁力でトナーが外に運
ばれてしまい、トナー漏れを引き起こすためである。
又、本来、磁性シール部材2Dは磁性シール部材2Dと
マグネット20B,30Bとの間で磁気ブラシを形成し
てトナー漏れを無くすためものであるが、逆に磁性シー
ル部材2Dの上記軸線方向の外側端部の位置に対してマ
グネット20B,30Bの端部の位置が中側に入り過ぎ
ると、磁性シール部材2Dの上記外側端部では磁性シー
ル部材2Dによる磁力が存在しないのにもかかわらず、
上流現像スリーブ20及び下流現像スリーブ30上には
磁性シール部材2Dの幅で磁気ブラシを形成するため
に、上記外側端部に位置するトナーは端部から漏れると
同時に、上流現像スリーブ20及び下流現像スリーブ3
0上のトナー層厚も大きくなり、ボタ落ちする場合も有
るからである。本実施形態では、上記長手方向には、上
流現像スリーブ20及び下流現像スリーブ30とマグネ
ット20B,30Bとの関係等でガタがあるために、そ
れらを考慮して図8(b)に示すようにマグネット20
B,30Bの端部位置から1mm内側に入ったところに
磁性シール部材2Dの上記外側端部が位置するようにし
た。
【0081】次に、本実施形態における画像処理につい
て説明する。
【0082】本実施形態においては、図9に示す画像信
号制御部がディザ法による2値化にて次のように画像処
理を行なう。
【0083】画像処理部201は、図9に示すように、
入力される画像信号に対して、解像度変換等、操作者の
所望する画像処理を施す。
【0084】γ補正部202は、画像信号に対して、L
UT算出部205によるルックアップテーブル(LU
T)を参照してγ補正を行う。
【0085】そして、2値処理部203は、それぞれγ
補正後の画像信号に基づいて、レーザーの駆動信号を発
生する。
【0086】2値処理部203から出力される駆動信号
に基づきレーザー部204が駆動され、上述したように
画像に対応する画像露光12がなされる。本実施形態で
は、現像コントラストに対して、γ補正部202内のL
UTがLUT算出部205によって現在の動作環境にお
いて適切となるように設定されている。
【0087】本実施形態では、上述したように、適切な
現像コントラストに加え、適切な階調補正(例えばγ補
正等)を施す。そして、得られた階調特性が理想的な濃
度再現曲線(TRC;tone reproducti
on curve)になるように、LUT算出部205
においてγ補正部202のLUTを更新する。
【0088】尚、本実施形態の効果は、負極性の感光ド
ラム、正極性のトナーを用いた正規現像を行う場合にお
いても同様である。
【0089】又、本実施形態では、交流成分の現像バイ
アス電圧を現像剤担持体に印加しているため、上流現像
スリーブ20で余分に現像した部分を下流現像スリーブ
30で再び現像装置2内に戻すことができるためトナー
消費量を減らすことができる。トナー消費量に関して画
像比率6%原稿で測定したところ、従来の磁性一成分系
の現像剤を用いた現像装置で50〜60mg/枚である
ところ、本実施形態では41mg/枚となった。
【0090】よって、本実施形態によれば、磁性一成分
系のトナーを用いたメンテナンスフリーな小型現像装置
において、下流現像剤担持体上の現像剤の均一で安定し
たコーティングを実現し、高画質で安定した濃度を維持
しつつトナー消費量の少ない現像装置を提供すること、
及び高速機において省スペース化したコンパクトな現像
装置にすることで分散型の小型のプリントオンデマンド
に適した高速機を提供することができる。
【0091】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様
の構成に関しては、その説明を省略する。
【0092】一般に現像スリーブ表面がSUS、Al素
管では現像剤のトリボの制御がしずらいが、本実施形態
では、それを鑑みて、上流現像剤担持体たる上流現像ス
リーブと下流現像剤担持体たる下流現像スリーブとによ
るトナーのトリボを制御するために上流現像スリーブ及
び下流現像スリーブに各々最適なコート処方を採用し、
負極帯電性の磁性一成分トナーを用いている。
【0093】又、上流現像スリーブの磁極は、トナーの
搬送性を鑑みて5極構成にして、上流現像スリーブの現
像装置内で反発極を形成させてトナーを一度現像スリー
ブから大きな固まりを離してトナーの現像スリーブへの
連れまわりを低減化が図られている。現像スリーブの表
面のコーティングについては、特開平3−36570等
で問題となってる現像スリーブ周期で発生するスリーブ
ゴースト画像を防止するとともに現像スリーブ表面の耐
久性を高めるためである(Al表面を保護する膜であ
る)。尚、本実施形態での現像スリーブ間距離dは60
0μmとした。
【0094】かかる画像形成装置は、潜像担持体として
φ108のa−Siドラム感光体を用いており、第一の
実施形態と同様、プロセススピードが470mm/se
cで毎分90枚の白黒デジタル複写機である。本実施形
態の現像剤は、重量平均粒径7.5μmのネガ帯電トナ
ーであり、外添剤として1.0%(重量%)のSiO 2
が塗されている。
【0095】本実施形態では、現像スリーブのコート膜
の処方はAl現像スリーブ表面にフェノール樹脂と結晶
性グラファイト及びカーボンを混合して、膜厚10μm
で150℃環境で硬化させた膜を用いた。膜の厚さは安
定かつ均一な膜を形成するための厚さは20μm程度で
ある。この場合P/B比は1/2.5である。ここで、
Bは樹脂の重量、Pは樹脂以外のものの重量(結晶性グ
ラファイト+カーボン)を表す。
【0096】本構成のように上流現像スリーブで下流現
像スリーブのとトナーコート量を規制する場合に、負極
性トナーに対しての帯電特性が高すぎるために下流現像
スリーブのみに4級アンモニウム塩を70重量部有する
フェノール樹脂を用いた。
【0097】第4級アンモニウム塩化合物は、添加され
るとフェノール樹脂中に均一に分散され、更に、加熱硬
化して被膜を形成する際にフェノール樹脂の構造中に取
り込まれ、その結果、上記化合物を有するフェノール樹
脂組成物自身が負帯電性を有する物質へと変化する。従
って、このような材料を用いて形成された被覆層を有す
る現像剤担持体を用いれば、現像剤を好適に正極性に帯
電させることが可能となる。
【0098】本発明において好適に使用される、上記し
た機能を有する第4級アンモニウム塩化合物としては、
例えば、下記一般式で表わされる化合物が挙げられる。
【0099】
【化1】
【0100】化1に示す式中のRl、R2、R3、R4
は、夫々置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有
してもよいアリール基、アルアルキル基を表わし、Rl
−R4は夫々同一でも或いは異なっていてもよい。X−
は、酸の陰イオンを表わす。
【0101】上記の化1に示す一般式において、X−の
酸イオンの具体例としては、有機硫酸イオン、有機スル
ホン酸イオン、有機リン酸イオン、モリブデン酸イオ
ン、タングステン酸イオン、モリブデン原子或いはタン
グステン原子を含むヘテロポリ酸等が挙げられる。
【0102】
【化2】
【0103】化2に示すようにフェノール樹脂に、本発
明で用いる特定の第4級アンモニウム塩化合物を添加し
た樹脂組成物を使用して被覆層を形成すると、先に述べ
たように、結着樹脂であるフェノール樹脂を加熱硬化さ
せて被覆層を形成した場合に、該第4級アンモニウム塩
化合物がフェノール樹脂の構造中に取り込まれる。この
ため、上記したネガ性シリカ粒子或いはネガ性テフロン
(登録商標)粒子等のような粒子添加系の場合と異な
り、部分的にではなく、被覆層全体として正帯電性現像
剤に対する正摩擦帯電付与性が向上する。更に、粒子添
加系の被膜と異なり、加工性が損なわれたり、被覆層の
強度低下を生じることもない。
【0104】本発明に好適に用いられる、第4級アンモ
ニウム塩化合物としては、具体的には、次のようなもの
が挙げられるが、勿論、本発明は、これらに限定される
ものではない。
【0105】
【化3】
【0106】
【化4】
【0107】
【化5】
【0108】
【化6】
【0109】
【化7】
【0110】
【化8】
【0111】
【化9】
【0112】
【化10】
【0113】本発明において使用する結着樹脂を構成す
るフェノール樹脂として、その製造工程において、触媒
として含窒素化合物を用いて製造されたものを用いる
と、特に、加熱硬化時に第4級アンモニウム塩化合物が
フェノール樹脂の構造中に取り込まれ易く、トナーのチ
ャージアップ防止に好ましいことがわかった。従って、
本発明においては、このような作用を有する、その製造
工程において触媒として含窒素化合物を用いて製造され
たフェノール樹脂を現像剤担持体上の被覆層を構成する
材料の1つとして用いれば、トナーのチャージアップを
防止する現像装置の実現が可能となる。
【0114】本発明で好適に使用し得る、フェノール樹
脂の製造工程において触媒として用いられる含窒素化合
物としては、例えば、酸性触媒としては、硫酸アンモニ
ウム、燐酸アンモニウム、スルファミド酸アンモニウ
ム、炭酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、マレイン酸
アンモニウムといったアンモニウム塩又はアミン塩類が
挙げられ、塩基性触媒としては、アンモニア、或は、ジ
メチルアミン、ジエチルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、ジイソブチルアミン、ジアミルアミン、トリメチル
アミン、トリエチルアミン、トリn−ブチルアミン、ト
リアミルアミン、ジメチルベンジルアミン、ジエチルベ
ンジルアミン、ジメチルアニリン、ジエチルアニリン、
N,N−ジn−ブチルアニリン、N,N−ジアミルアニ
リン、N,N−ジt一アミルアニリン、N−メチルエタ
ノールアミン、N−エチルエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、ジメチルエタノー
ルアミン、ジエチルエタノールアミン、エチルジエタノ
ールアミン、n−ブチルジエタノールアミン、ジn−ブ
チルエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、
エチレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミン等のアミ
ノ化合物、ピリジン、α−ピコリン、β−ピコリン、γ
一ピコリン、2,4−ルチジン、2,6−ルチジン等の
ピリジン及びその誘導体、キノリン化合物、イミダゾー
ル、2一メチルイミダゾール、2,4−ジメチルイミダ
ゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フ
ェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダ
ゾール、2一ヘプタデシルイミダゾール等のイミダゾー
ル及びその誘導体等の含窒素複素環式化合物等が挙げら
れる。
【0115】本発明において、被覆層の抵抗値を、上記
の値に調整するためには、下記に挙げる導電性物質を被
覆層中に含有させることが好ましい。この際に使用され
る導電性物質としては、例えば、アルミニウム、銅、ニ
ッケル、銀等の金属粉体、酸化アンチモン、酸化インジ
ウム、酸化スズ等の金属酸化物、カーボンファイバー、
カーボンブラック、グラファイト等の炭素物等が挙げら
れる。本発明においては、これらのうち、カーボンブラ
ック、とりわけ導電性のアモルファスカーボンは、特に
電気伝導性に優れ、高分子材料に充填して導電性を付与
したり、その添加量をコントロールするだけで、ある程
度任意の導竜度を得ることができるため好適に用いられ
る。
【0116】最終的な膜の処方はフェノール樹脂250
重量部に対して平均粒径7.5μmのグラファイト90
重量部、カーボン10重量部、4級アンモニウム70部
である。ちなみに、グラファイトとカーボンの比は膜全
体の抵抗の安定化のため、グラファイトをカーボンの3
倍以上にすることが好ましい。膜は吹き付け法により現
像スリーブに塗付後、150度で30分間乾燥させる。
【0117】このコートの最適化をおこなうことで通常
は下流現像スリーブ側のトリボ(帯電量)が大きいのに
対して、本実施形態では上流現像スリーブ上9μC/
g、下流現像スリーブ上9.2μC/gとほぼ同等な値
に制御することができた。このことにより、高温高湿、
常温低湿等の環境の変化に対しても両現像スリーブで最
適化されているため現像特性が安定になる。
【0118】上流現像スリーブ20の内部には、図10
及び表6に示すように、5極の磁場パターンを有するマ
グネットが固定配置されている。
【0119】
【表6】
【0120】上流現像スリーブ20は、感光ドラム1の
周速度に対して125%の周速度で回転するようになっ
ている。上流現像スリーブ20上のトナーは、磁気ブレ
ード20Aによって層厚を規制される。上流現像スリー
ブ20と磁気ブレード20Aとの距離S−Bgapは2
50μmとなっている。上流現像スリーブ20と感光ド
ラム1との距離S−Dgapは250μmとなってい
る。本実施形態では、−550のDCバイアス電圧と図
7に示すような波形でVpp1500V、周波数2.7
kHzの矩形波のACバイアス電圧とを上流現像スリー
ブ20に印加して磁性一成分非接触現像を行うようにな
っている。従って、現像コントラストは飛翔方向に35
0V、かぶりとりコントラストが150Vとなる。
【0121】下流現像スリーブ30は、非磁性部材であ
るφ20のアルミA2017に膜を形成したものを用い
る。下流現像スリーブ30の内部には、図10及び表7
に示す4極の磁場パターンよりなるマグネットを有す
る。
【0122】
【表7】
【0123】下流現像スリーブ30には−550VのD
Cバイアス電圧と図7に示すような波形でVpp150
0V、周波数2.7kHzの矩形波を印加する。下流現
像スリーブ30に印加されるACバイアス電圧及びDC
バイアス電圧は、上流現像スリーブ20に印加されるA
Cバイアス電圧及びDCバイアス電圧と同一なので、電
源を共用して1つにすることによりコストダウンを図る
ことができると共に、電源のためのスペースが少なくて
済むメリットがある。下流現像スリーブ30は、感光ド
ラム1の周速度に対して125%の周速度で回転するよ
うになっている。
【0124】下流現像スリーブ30上のトナーは、上流
現像スリーブ20によって層厚規制がなされる。上流現
像スリーブ20と下流現像スリーブ30との間の距離d
は600μmとなっている。
【0125】上流現像スリーブ20、下流現像スリーブ
30の磁極構成は、表6及び表7に示す通り、それぞれ
5極、4極である。上流現像スリーブ20の磁極が5極
である理由については、上述の通りである。
【0126】本実施形態では、距離d=600μmであ
る。又、上流現像スリーブ20のマグネット20B内に
配置されるN2(磁極A)の磁力は85mTであり、下
流現像スリーブ30のマグネット30B内に配置される
S1(磁極B)の磁力は80mTである。更に、磁極A
と、マグネット30B内の感光ドラム1との近接部若し
くはその近傍部に配置されるN1(磁極C)とは同極性
であり、磁極Bは磁極A及び磁極Cと異極性である。
【0127】又、磁極A及び磁極Bは、上流現像スリー
ブ20の回転中心と下流現像スリーブ30の回転中心と
を結ぶ線に対して現像装置2内部側(感光ドラム1の遠
方側)に位置している。更に、図3(a)に示す角度θ
が10°である。
【0128】そして、本実施形態では、磁極Aの磁力
[mT]と磁極Bの磁力[mT]と、距離d[μm]と
の関係が、 0.5≧(85+80)/600≧0.2 を満たすため、下流現像スリーブ30上のトナーコート
性の安定化が図られている。
【0129】よって、本実施形態によれば、磁性一成分
トナーを用いたメンテナンスフリーな小型現像装置にお
いて、上流現像剤担持体上の現像剤の均一で安定したコ
ーティングを実現し、高画質で安定した濃度を維持しつ
つトナー消費量の少ない現像装置を提供すること、及び
高速機において省スペース化したコンパクトな現像装置
にすることで分散型の小型のプリントオンデマンドに適
した高速機を提供することができる。更には、上流現像
剤担持体上でのトナーのつれ回りを低減してトナー劣化
を低減し、又、これらのトナーの帯電特性に最適なコー
ト処方を用いることで帯電制御もすることができる。
【0130】(第三の実施形態)次に、本発明の第三の
実施形態について説明する。尚、第一の実施形態又は第
二の実施形態と同様の構成に関しては、その説明を省略
する。
【0131】本実施形態にかかる現像装置は第二の実施
形態と同様である。
【0132】本実施形態の特徴は、リユース画像形成装
置に本発明の現像装置を適用したことである。
【0133】リユース系トナーは基本的には転写されず
に残りクリーニングで回収された廃トナーであるため
に、劣化で新たなトナーと比較して、トリボが極端に小
さいために反転成分トナー量が多いため、飛散が更に悪
くなる。本実施形態はこれらのことを鑑みて実施したも
のである。
【0134】本実施形態における上流現像スリーブ、下
流現像スリーブの磁極、コート材の処方については、第
二の実施形態と同様である。
【0135】本実施形態では、リユースの場合、リユー
スされたトナー内には紙粉等が混在していることもあ
り、これらが現像スリーブ間に挟まったり、詰ったりす
ることを防止するため、上流現像スリーブと下流現像ス
リーブとの間の距離dを800μmとしている。
【0136】本実施形態にかかる画像形成装置は、図1
1に示す画像形成システムでプロセススピードが500
mm/sの110枚/分のデジタル複写機であって、感
光体としてa−Siドラムを用いてた潜像担持体たる感
光ドラム1を備えている。
【0137】かかる画像形成装置にあっては、この感光
ドラム1の表面が、一次帯電器3により−700Vに一
様帯電される。
【0138】次いで、一様に帯電された感光ドラム1の
表面が波長680μmの半導体レーザーで600dpi
にてPWMによる画像露光12がなされ、感光ドラム1
上に静電潜像が形成される。
【0139】次に、上記静電潜像が現像装置2により正
規現像されトナー像として可視化される。本実施形態の
現像装置は、現像剤としてトナー粒径8.0μmの磁性
一成分ネガトナーを用いたジャンピング現像法を採用し
ている。これは、従来の2成分現像剤ではキャリアの交
換を10万枚ごとにサービスマンが行わねばならずメン
テナンスフリーでないためリユースの利点があまり繁栄
できない。それに対して、本実施形態では、耐久性が無
限でノーメンテナンスで済む乾式磁性一成分トナーを用
いている。現像バイアス電圧は、上流現像スリーブ20
及び下流現像スリーブ30共に2400Hz、1500
Vpp、Duty50%の交流バイアス電圧に+200
Vの直流バイアス電圧を重畳した現像バイアス電圧を印
加する。本実施形態では、上流現像スリーブ20と磁気
ブレード20Aとの距離S−Bgapは250μmとな
っており、上流現像スリーブ20及び下流現像スリーブ
30と感光ドラム1との距離S−Dgapは共に250
μmとなっている。
【0140】その後、上記トナー像は、帯電手段たるポ
スト帯電器10によって総電流−200μAが流されて
帯電された後、矢印方向に進む記録材たる転写材に転写
手段たる転写帯電器4により転写される。
【0141】上記トナー像の転写を受けた上記転写材
は、分離帯電器205によって感光ドラム1から分離さ
れた後、定着装置7に搬送され、定着装置7にて上記ト
ナー像が定着される。
【0142】一方、感光ドラム1上の転写残りのトナー
は、除去手段たるクリーニング装置6により感光ドラム
1上から除去されて回収され搬送パイプ8を通して廃ト
ナー(リユースートナー)として現像ホッパー9Bに戻
される。
【0143】搬送パイプ8には、スクリュー状の搬送部
材が内部に配設され、該搬送部材が回転することにより
リユーストナーが現像ホッパー9Bに向けて運ばれる。
こうして、図11に示すように、搬送パイプ8の搬送部
材によって運ばれたリユーストナーは現像ホッパー9B
に入れられ再利用される。又、リユーストナーとは別に
新たなトナーが、ホッパー9Aに入れられ、マグローラ
24A,24Bにより磁力でそれぞれのトナーは引きつ
けられ、マグローラ24A,24Bが回転することによ
り現像装置2内にそれぞれのトナーが運ばれる。尚、本
実施形態では、リユーストナーと新たなトナーを現像装
置内で混ぜる方法を採用したが、ホッパー内に混合する
スペースを設け、そのスペース内で混ぜても構わない。
【0144】現像装置2内で混ぜられたトナーは再び上
流現像スリーブ20及び下流現像スリーブ30に送ら
れ、感光ドラム1上の静電潜像の現像に供される。本実
施形態では、マグローラ24Aの通常の回転速度は2回
転/分であり、マグローラ24Bの回転速度はマグロー
ラ24Aの回転速度に対する所定の比率で変化させる。
本実施形態では、現像装置2内に設けられたピエゾセン
サー(TDK製)にトナーの自重がかからなくなり、該
ピエゾセンサからの信号が振動すると、マグローラ24
A,24Bを回転させるため、トナー供給信号が発せら
れる。通常はマグローラ24Bはマグローラ24Aの回
転速度に対して10/90(マグローラ24Aの回転速
度:マグローラ24Bの回転速度=9:1)の比率の回
転速度にて回転するようになっている。
【0145】本実施形態では、距離d=800μmであ
る。又、上流現像スリーブ20のマグネット20B内に
配置されるN2(磁極A)の磁力は80mTであり、下
流現像スリーブ30のマグネット30B内に配置される
S1(磁極B)の磁力は75mTである。更に、磁極A
と、マグネット30B内の感光ドラム1との近接部若し
くはその近傍部に配置されるN1(磁極C)とは同極性
であり、磁極Bは磁極A及び磁極Cと異極性である。
【0146】又、磁極A及び磁極Bは、上流現像スリー
ブ20の回転中心と下流現像スリーブ30の回転中心と
を結ぶ線に対して現像装置2内部側(感光ドラム1の遠
方側)に位置している。更に、図3(a)に示す角度θ
が10°である。
【0147】そして、本実施形態では、磁極Aの磁力
[mT]と磁極Bの磁力[mT]と、距離d[μm]と
の関係が、 0.5≧(80+75)/800≧0.2 を満たすため、下流現像スリーブ30上のトナーコート
性の安定化が図られている。
【0148】よって、本実施形態によれば、磁性一成分
トナーを用いたメンテナンスフリーなトナーリユース小
型現像装置において、下流現像剤担持体上の現像剤の均
一で安定したコーティングを実現し、高画質で安定した
濃度を維持しつつトナー消費量の少ない現像装置を提供
すること、及び高速機において省スペース化したコンパ
クトな現像装置にすることで分散型の小型のプリントオ
ンデマンドに適した高速機を提供することができる。
【0149】
【発明の効果】以上説明したように、本出願にかかる第
一の発明によれば、第一磁極、第二磁極、第三磁極の配
置位置及び磁力と、上流現像材担持体と下流現像剤担持
体との間の距離との適正化が図られているので、複数の
現像担持体を備え一成分系の現像剤を採用する現像装置
において、隣り合う二つの現像剤担持体のうち潜像担持
体の回転方向における下流側の下流現像剤担持体上に磁
性一成分系の現像剤を均一に安定してコートすることが
できる。
【0150】又、本出願にかかる第二の発明によれば、
第一磁極、第二磁極、第三磁極の配置位置及び磁力と、
上流現像材担持体と下流現像剤担持体との間の距離との
適正化が図られているので、複数の現像担持体を備え一
成分系の現像剤を採用する現像装置において、隣り合う
二つの現像剤担持体のうち潜像担持体の回転方向におけ
る下流側の下流現像剤担持体上に磁性一成分系の現像剤
を均一に安定してコートすることができる。
【0151】更に、本出願にかかる第三の発明によれ
ば、第一磁極、第二磁極、第三磁極の配置位置及び磁力
と、上流現像材担持体と下流現像剤担持体との間の距離
との適正化が図られているので、複数の現像担持体を備
え一成分系の現像剤を採用する現像装置において、隣り
合う二つの現像剤担持体のうち潜像担持体の回転方向に
おける下流側の下流現像剤担持体上に磁性一成分系の現
像剤を均一に安定してコートすることができる。
【0152】又、本出願にかかる第四の発明によれば、
第一磁極、第二磁極、第三磁極の配置位置及び磁力と、
上流現像材担持体と下流現像剤担持体との間の距離との
適正化が図られているので、複数の現像担持体を備え一
成分系の現像剤を採用する現像装置において、隣り合う
二つの現像剤担持体のうち潜像担持体の回転方向におけ
る下流側の下流現像剤担持体上に磁性一成分系の現像剤
を均一に安定してコートすることができる。
【0153】更に、本出願にかかる第五の発明によれ
ば、第一磁極、第二磁極、第三磁極の配置位置及び磁力
と、上流現像材担持体と下流現像剤担持体との間の距離
との適正化が図られていると共に、現像剤担持体の表面
の保護が図られているので、複数の現像担持体を備え一
成分系の現像剤を採用する現像装置において、隣り合う
二つの現像剤担持体のうち潜像担持体の回転方向におけ
る下流側の下流現像剤担持体上に磁性一成分系の現像剤
を均一に安定してコートすることができる。
【0154】又、本出願にかかる第六の発明によれば、
第一磁極、第二磁極、第三磁極の配置位置及び磁力と、
上流現像材担持体と下流現像剤担持体との間の距離との
適正化が図られているので、複数の現像担持体を備え一
成分系の現像剤を採用する現像装置において、隣り合う
二つの現像剤担持体のうち潜像担持体の回転方向におけ
る下流側の下流現像剤担持体上に磁性一成分系の現像剤
を均一に安定してコートすることができる。
【0155】更に、本出願にかかる第七の発明によれ
ば、第一磁極、第二磁極、第三磁極の配置位置及び磁力
と、上流現像材担持体と下流現像剤担持体との間の距離
との適正化が図られているので、複数の現像担持体を備
え一成分系の現像剤を採用する現像装置において、隣り
合う二つの現像剤担持体のうち潜像担持体の回転方向に
おける下流側の下流現像剤担持体上に磁性一成分系の現
像剤を均一に安定してコートすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す模式的断面図である。
【図2】図1の画像形成装置に備えられた現像装置の概
略構成を示す模式的断面図である。
【図3】図2の現像装置の現像剤担持体の内部に設けら
れた磁性部材の磁極配置を説明するための図である。
【図4】(a)は、一成分系の現像剤を用いる場合の現
像剤担持体上の現像剤の動きを説明するための図であ
り、(b)は、二成分系の現像剤を用いる場合の現像剤
担持体上の現像剤の動きを説明するための図である。
【図5】現像剤担持体の磁性部材の磁極の位置、極性と
下流現像剤担持体上の現像剤コート性との関係を説明す
るための図である。
【図6】図2の現像装置に備えられた現像剤担持体のコ
ーティング部材を説明するための図である。
【図7】本発明の第一の実施形態における現像剤担持体
に印加されるバイアス電圧の交流成分の波形を説明する
ための図である。
【図8】本発明の第一の実施形態における現像剤担持体
の磁性部材の配置と該現像剤担持体の軸線方向の端部に
おけるシールとを説明するための図である。
【図9】本発明の第一の実施形態における画像処理を説
明するための図である。
【図10】本発明の第二の実施形態における現像装置の
現像剤担持体の内部に設けられた磁性部材の磁極配置を
説明するための図である。
【図11】本発明の第三の実施形態にかかる画像形成装
置の概略構成を示す模式的断面図である。
【図12】従来の画像形成装置の概略構成を示す模式的
断面図である。
【図13】図12の画像形成装置に備えられた現像装置
の概略構成を示す模式的断面図である。
【図14】図13の現像装置の現像剤担持体の内部に設
けられた磁性部材の磁極配置を説明するための図であ
る。
【符号の説明】 1 感光ドラム(潜像担持体) 2 現像装置 4 転写帯電器(転写手段) 6 クリーニング装置(クリーニング手段) 20B,30B マグネット(磁性部材) 20 上流現像スリーブ(現像剤担持体,上流現像剤担
持体) 30 下流現像スリーブ(現像剤担持体,下流現像剤担
持体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H031 AC10 AC11 AC14 AC19 AC30 AC31 AC36 AD09 BA03 BA04 BC01 CA11 2H077 AA37 AC12 AC16 AD02 AD06 AD13 AD24 AD36 CA15 DB01 EA03 EA13 EA21 FA03 FA13 GA13 GA17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面で潜像を担持し回転する潜像担持体
    に磁性一成分系の現像剤を付与することにより上記潜像
    を現像剤像として可視化する現像装置であって、上記潜
    像担持体に近接対向して配設され表面で現像剤を担持し
    回転する複数の現像剤担持体を備え、複数の現像剤担持
    体は、互いに同方向に回転し、隣り合う二つの現像剤担
    持体のうち上記潜像担持体の回転方向における上流側の
    上流現像剤担持体が下流側の下流現像剤担持体上の現像
    剤量を所定量に規制する程度に上記下流現像剤担持体に
    近接して配設されている現像装置において、各現像剤担
    持体は、それぞれ内部に磁性部材を有し、各磁性部材
    は、上流現像剤担持体の下流現像剤担持体との近接部若
    しくはその近傍部に配置される第一磁極と、上記下流現
    像剤担持体の上記上流現像剤担持体との近接部若しくは
    その近傍部に配置される第二磁極と、上記下流現像剤担
    持体の潜像担持体との近接部若しくはその近傍部に配置
    される第三磁極とを有し、上記第一磁極と上記第三磁極
    が同極性であり、上記第二磁極が上記第一磁極及び上記
    第三磁極と異極性であり、上記第一磁極、上記第二磁極
    は、上記上流現像剤担持体の回転中心と上記下流現像剤
    担持体の回転中心とを結ぶ線に対してその線近傍ないし
    は上記潜像担持体の遠方側に位置し、上記上流現像剤担
    持体の回転中心と上記下流現像剤担持体の回転中心とを
    結ぶ線と、上記上流現像剤担持体、上記下流現像剤担持
    体の回転中心からそれぞれ上記第一磁極、上記第二磁極
    の配置位置に延びる線とのなす角度が−5°以上20°
    以下であり、上記第一磁極の磁力をA[mT]とし、上
    記第二磁極の磁力をB[mT]とし、上記上流現像剤担
    持体と上記下流現像剤担持体と間の距離をd[μm]と
    したとき、0.5≧(A+B)/d≧0.2の関係を満
    たすことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 第一磁極、第二磁極は、上流現像剤担持
    体の回転中心と下流現像剤担持体の回転中心とを結ぶ線
    に対してその線近傍ないしは潜像担持体の遠方側に位置
    し、上記上流現像剤担持体の回転中心と上記下流現像剤
    担持体の回転中心とを結ぶ線と、上記上流現像剤担持
    体、上記下流現像剤担持体の回転中心からそれぞれ上記
    第一磁極、上記第二磁極の配置位置に延びる線とのなす
    角度が−0°以上20°以下であることとする請求項1
    に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 上流現像剤担持体と下流現像剤担持体と
    の間の距離dが200μm以上であることとする請求項
    1又は請求項2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 各現像剤担持体は、現像時に交流成分及
    び直流成分からなるバイアス電圧が印加されるよう構成
    されていることとする請求項1乃至請求項3のいずれか
    一項に記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 各現像剤担持体は、表面が結晶性グラフ
    ァイト、フェノール樹脂を有するコーティング部材で被
    覆されて構成されていることとする請求項1乃至請求項
    4のいずれか一項に記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 一連の画像形成プロセスによって形成さ
    れた画像を記録材に記録する画像形成装置であって、潜
    像担持体と、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記
    載の現像装置とを備えることを特徴とする画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 潜像担持体上の現像剤像を記録材に転写
    する転写手段と、該転写手段による上記現像剤像の上記
    記録材への転写後の上記潜像担持体上に残留した現像剤
    を除去するクリーニング手段とを備え、現像装置は、該
    クリーニング手段によって上記潜像担持体上から除去さ
    れた現像剤を回収し再利用可能とするよう構成されてい
    ることとする請求項6に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013037245A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Ricoh Co Ltd 現像装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JP2013152391A (ja) * 2012-01-26 2013-08-08 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
US8891991B2 (en) 2012-03-23 2014-11-18 Fuji Xerox Co., Ltd. Developing device and image forming apparatus
US8929781B2 (en) 2012-03-14 2015-01-06 Fuji Xerox Co., Ltd. Developing device and image forming apparatus

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