JPH06348114A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
- Publication number
- JPH06348114A JPH06348114A JP5157951A JP15795193A JPH06348114A JP H06348114 A JPH06348114 A JP H06348114A JP 5157951 A JP5157951 A JP 5157951A JP 15795193 A JP15795193 A JP 15795193A JP H06348114 A JPH06348114 A JP H06348114A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- charging
- voltage
- charged
- image forming
- charging member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 被帯電体1に該被帯電体面を帯電処理する工
程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行し、被
帯電体の帯電処理手段は、電圧を印加した帯電部材2を
被帯電体に当接させて被帯電体面を帯電する画像形成装
置について、耐久による被帯電体容量変化や、通電劣化
等による帯電部材の抵抗変化が生じても、帯電不足が無
く、常に十分な画像濃度と画質を維持させること。 【構成】 帯電部材2とは別に被帯電体1に接触するこ
とが可能な別部材100を有し、帯電部材が被帯電体の
非画像形成領域に対応しているときに帯電部材と別部材
を直流定電圧制御し、そのときの該両部材による直流電
流量を検知し、該両者の直流電流量の差を検知し、帯電
部材が被帯電体の画像形成領域に対応しているときは上
記検知した差の直流電流量に応じた直流電圧で帯電部材
を直流定電圧制御するようにしたこと。
程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行し、被
帯電体の帯電処理手段は、電圧を印加した帯電部材2を
被帯電体に当接させて被帯電体面を帯電する画像形成装
置について、耐久による被帯電体容量変化や、通電劣化
等による帯電部材の抵抗変化が生じても、帯電不足が無
く、常に十分な画像濃度と画質を維持させること。 【構成】 帯電部材2とは別に被帯電体1に接触するこ
とが可能な別部材100を有し、帯電部材が被帯電体の
非画像形成領域に対応しているときに帯電部材と別部材
を直流定電圧制御し、そのときの該両部材による直流電
流量を検知し、該両者の直流電流量の差を検知し、帯電
部材が被帯電体の画像形成領域に対応しているときは上
記検知した差の直流電流量に応じた直流電圧で帯電部材
を直流定電圧制御するようにしたこと。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、電子写真装置
(複写機・光プリンタなど)・静電記録装置等の画像形
成装置のように、被帯電体としての像担持体(電子写真
感光体・静電記録誘電体など)の面を帯電処理する工程
を含む転写式(間接式)或いは直接式の作像プロセスを
適用して画像形成を実行する画像形成装置に関する。
(複写機・光プリンタなど)・静電記録装置等の画像形
成装置のように、被帯電体としての像担持体(電子写真
感光体・静電記録誘電体など)の面を帯電処理する工程
を含む転写式(間接式)或いは直接式の作像プロセスを
適用して画像形成を実行する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記のような画像形成装置において、被
帯電体としての像担持体面を帯電処理する手段機器とし
ては従来よりコロナ放電装置が広く利用されている。
帯電体としての像担持体面を帯電処理する手段機器とし
ては従来よりコロナ放電装置が広く利用されている。
【0003】コロナ放電装置は像担持体等の被帯電体面
を所定の電位に均一に帯電処理する手段として有効であ
る。しかし、高圧電源を必要とし、コロナ放電のために
好ましくないオゾンが発生するなどの問題点を有してい
る。
を所定の電位に均一に帯電処理する手段として有効であ
る。しかし、高圧電源を必要とし、コロナ放電のために
好ましくないオゾンが発生するなどの問題点を有してい
る。
【0004】このようなコロナ放電装置に対して、前記
のように電圧を印加した帯電部材を被帯電体面に接触さ
せて被帯電体面を帯電処理する接触式帯電装置は、電源
の低圧化が図れ、オゾンの発生量が少ない等の長所を有
していることから、例えば画像形成装置に於いてコロナ
放電装置にかえて感光体・誘電体等の像担持体、その他
の被帯電体面の帯電処理手段として注目され、その実用
化研究が進められている。
のように電圧を印加した帯電部材を被帯電体面に接触さ
せて被帯電体面を帯電処理する接触式帯電装置は、電源
の低圧化が図れ、オゾンの発生量が少ない等の長所を有
していることから、例えば画像形成装置に於いてコロナ
放電装置にかえて感光体・誘電体等の像担持体、その他
の被帯電体面の帯電処理手段として注目され、その実用
化研究が進められている。
【0005】例えば、本出願人が先に提案(特願昭61-2
98419,298420号、特願昭62-51492号・特願昭62- 230333
〜230335号など)したように、接触式帯電装置に於いて
直流電圧を帯電部材に印加したときの被帯電体の帯電開
始電圧の2倍以上のピーク間電圧を有する振動電界(交
互電界、時間とともに電圧値が周期的に変化する電界
(電圧))を帯電部材と被帯電体との間に形成するこ
と、更には表層に高抵抗層を設けた帯電部材を用いるこ
とにより、被帯電体の帯電均一性、感光体等の被帯電体
表面のピンホール・傷等によるリーク防止等を図ること
ができる。
98419,298420号、特願昭62-51492号・特願昭62- 230333
〜230335号など)したように、接触式帯電装置に於いて
直流電圧を帯電部材に印加したときの被帯電体の帯電開
始電圧の2倍以上のピーク間電圧を有する振動電界(交
互電界、時間とともに電圧値が周期的に変化する電界
(電圧))を帯電部材と被帯電体との間に形成するこ
と、更には表層に高抵抗層を設けた帯電部材を用いるこ
とにより、被帯電体の帯電均一性、感光体等の被帯電体
表面のピンホール・傷等によるリーク防止等を図ること
ができる。
【0006】また、帯電部材として導電性繊維毛ブラシ
あるいは導電性弾性ローラー等の導電性部材(導電性電
位維持部材)を被帯電体と接触させ、外部から直流電圧
を印加することにより被帯電体表面に電荷を直接注入し
て被帯電体表面を所定の電位に帯電させるものもある。
あるいは導電性弾性ローラー等の導電性部材(導電性電
位維持部材)を被帯電体と接触させ、外部から直流電圧
を印加することにより被帯電体表面に電荷を直接注入し
て被帯電体表面を所定の電位に帯電させるものもある。
【0007】図13は接触式帯電装置の一例の概略構成
の横断面図である。
の横断面図である。
【0008】1は被帯電体である。本例では回転ドラム
型の電子写真感光体(以下、感光体と記す)である。本
例の該感光体1はアルミニウム等の導電性基層1bと、
その外面に形成した光導電層1aとを基本構成層とする
ものである。
型の電子写真感光体(以下、感光体と記す)である。本
例の該感光体1はアルミニウム等の導電性基層1bと、
その外面に形成した光導電層1aとを基本構成層とする
ものである。
【0009】2は帯電部材である。本例はローラータイ
プである(以下帯電ローラーと記す)。該帯電ローラー
2は中心の芯金2cと、その外周に形成した導電層2b
と、更にその外周に形成した抵抗層2aとからなる。
プである(以下帯電ローラーと記す)。該帯電ローラー
2は中心の芯金2cと、その外周に形成した導電層2b
と、更にその外周に形成した抵抗層2aとからなる。
【0010】帯電ローラー2は芯金2cの両端部を不図
示の軸受部材に回転自由に軸受させて、ドラム型の感光
体1に並行に配置して不図示の押圧手段で感光体1面に
対して所定の押圧力をもって圧接され、感光体1の回転
駆動に伴い従動回転する。ギア等を取り付け、モータか
ら駆動力を伝達させて強制回転駆動させることも可能で
ある。
示の軸受部材に回転自由に軸受させて、ドラム型の感光
体1に並行に配置して不図示の押圧手段で感光体1面に
対して所定の押圧力をもって圧接され、感光体1の回転
駆動に伴い従動回転する。ギア等を取り付け、モータか
ら駆動力を伝達させて強制回転駆動させることも可能で
ある。
【0011】3は帯電ローラー2に対するバイアス印加
電源である。この電源3と帯電ローラー2の芯金2cと
が電気的に接続されていて電源3により帯電ローラー2
に対して所定のバイアスが印加される。このバイアスと
しては直流電圧のみの印加とすることもできるが、前述
のように交流電圧に直流電圧を重畳した振動電圧を印加
するのが好ましい。
電源である。この電源3と帯電ローラー2の芯金2cと
が電気的に接続されていて電源3により帯電ローラー2
に対して所定のバイアスが印加される。このバイアスと
しては直流電圧のみの印加とすることもできるが、前述
のように交流電圧に直流電圧を重畳した振動電圧を印加
するのが好ましい。
【0012】そして、被帯電体たる感光体1が回転駆動
されると、該感光体1に圧接され且つバイアス電圧が印
加された帯電部材としての帯電ローラー2により感光体
1の外周面が所定の極性・電位に帯電処理される。
されると、該感光体1に圧接され且つバイアス電圧が印
加された帯電部材としての帯電ローラー2により感光体
1の外周面が所定の極性・電位に帯電処理される。
【0013】感光体1の周囲・周辺には、上記の帯電手
段としての帯電ローラー2の他に露光手段・現像手段・
転写手段・クリーニング手段、画像定着手段等の所要の
作像プロセス機器が配設されて画像形成機構が構成され
ていて画像形成が実行されるが、この図にはそれ等のプ
ロセス機器を省略してある。
段としての帯電ローラー2の他に露光手段・現像手段・
転写手段・クリーニング手段、画像定着手段等の所要の
作像プロセス機器が配設されて画像形成機構が構成され
ていて画像形成が実行されるが、この図にはそれ等のプ
ロセス機器を省略してある。
【0014】
【発明が解決しようとしている課題】上記のような画像
形成装置は画像形成回数が増加するにつれて感光体の外
周面がクリーニング手段のクリーニングブレードや現像
剤等により削られる。
形成装置は画像形成回数が増加するにつれて感光体の外
周面がクリーニング手段のクリーニングブレードや現像
剤等により削られる。
【0015】そして、感光体の厚み(層厚、膜厚)が減
少することによる等価容量変化により帯電特性が変化す
る。特に、帯電手段が接触方式の直流電圧印加の場合に
は、感光体1の容量変化に大きく影響を受ける。
少することによる等価容量変化により帯電特性が変化す
る。特に、帯電手段が接触方式の直流電圧印加の場合に
は、感光体1の容量変化に大きく影響を受ける。
【0016】即ち、画像形成使用回数が増え、感光体の
膜厚が減少すると、帯電ローラー2に流れる直流電流が
増加し感光体の外周面の表面電位は上昇する。感光体の
膜厚が減少しても表面電位が確保できるのは概して良い
傾向であるが、感光体感度は膜厚減少に応じて低下する
ために白原稿に対応する表面電位即ち明部電位が充分に
電位降下しない。
膜厚が減少すると、帯電ローラー2に流れる直流電流が
増加し感光体の外周面の表面電位は上昇する。感光体の
膜厚が減少しても表面電位が確保できるのは概して良い
傾向であるが、感光体感度は膜厚減少に応じて低下する
ために白原稿に対応する表面電位即ち明部電位が充分に
電位降下しない。
【0017】そのため黒原稿と白原稿との表面電位コン
トラストが狭くなり、現像時に充分な現像コントラスト
を得ようとすると白画像の電位に対して充分な逆コント
ラストが得られず、明部電位部が現像剤で薄く現像され
て「かぶり」画像となる障害があった。
トラストが狭くなり、現像時に充分な現像コントラスト
を得ようとすると白画像の電位に対して充分な逆コント
ラストが得られず、明部電位部が現像剤で薄く現像され
て「かぶり」画像となる障害があった。
【0018】それを現像バイアスや露光ランプ電圧(=
光像照射の露光量)でかぶらないように調整する場合で
も、調整巾を充分に広く確保しておく必要があるため、
調整範囲が広範囲で電源等のコストアップ要因となって
いた。
光像照射の露光量)でかぶらないように調整する場合で
も、調整巾を充分に広く確保しておく必要があるため、
調整範囲が広範囲で電源等のコストアップ要因となって
いた。
【0019】更に、適正な画像形成条件を自動制御で算
出する構成の画像形成装置においては、感光体の表面電
位が変化するために適性画像形成条件の調整最適化が困
難であり、画像形成回数が特定回数を越えると徐々にか
ぶり画像を発生する傾向にあった。
出する構成の画像形成装置においては、感光体の表面電
位が変化するために適性画像形成条件の調整最適化が困
難であり、画像形成回数が特定回数を越えると徐々にか
ぶり画像を発生する傾向にあった。
【0020】この現象を回避するためには、感光体の表
面電位を検出する表面電位センサ等が必要であり、装置
としては大幅なコストアップと複雑化及び大型化となっ
てしまい、小型で低価格な画像形成装置を開発する上で
大きな障害となっていた。
面電位を検出する表面電位センサ等が必要であり、装置
としては大幅なコストアップと複雑化及び大型化となっ
てしまい、小型で低価格な画像形成装置を開発する上で
大きな障害となっていた。
【0021】また、帯電部材2の抵抗層2aの抵抗値は
環境湿度や耐久の進行等の要因により変動しやすい。
環境湿度や耐久の進行等の要因により変動しやすい。
【0022】特に、帯電部材の抵抗値が耐久による通電
劣化により所定の値よりも高くなった場合に、帯電部材
による電圧降下のために電圧が被帯電体に十分に印加さ
れなくなり、被帯電体の表面電位が低下して画像不良を
生じる。
劣化により所定の値よりも高くなった場合に、帯電部材
による電圧降下のために電圧が被帯電体に十分に印加さ
れなくなり、被帯電体の表面電位が低下して画像不良を
生じる。
【0023】上述で被帯電体の膜厚が減少すると被帯電
体の表面電位は上昇すると述べたが、しかしながらそれ
は帯電部材の抵抗が十分に低い場合であり、帯電部材の
抵抗が高くなると、感光体の膜厚が減少しても帯電部材
での電圧降下のために電圧が十分に印加されなくなり、
被帯電部材の表面電位が低下してしまい、画像不良が生
じる。
体の表面電位は上昇すると述べたが、しかしながらそれ
は帯電部材の抵抗が十分に低い場合であり、帯電部材の
抵抗が高くなると、感光体の膜厚が減少しても帯電部材
での電圧降下のために電圧が十分に印加されなくなり、
被帯電部材の表面電位が低下してしまい、画像不良が生
じる。
【0024】これについて今少し具体的に説明する。図
14は画像形成装置の一例の概略構成を示している。
14は画像形成装置の一例の概略構成を示している。
【0025】1は被帯電体としての像担持体であり、本
例のものはアルミニウム等の導電性基体層1bと、その
外周面に形成した光導電層1aを基本構成層とするドラ
ム型の電子写真感光体である。支軸1dを中心に図面上
時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって
回転駆動される。
例のものはアルミニウム等の導電性基体層1bと、その
外周面に形成した光導電層1aを基本構成層とするドラ
ム型の電子写真感光体である。支軸1dを中心に図面上
時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって
回転駆動される。
【0026】2はこの感光体1面に接して感光体面を所
定の極性・電位に一様に一次帯電処理する接触帯電部材
である。本例はローラータイプのもの(帯電ローラー)
であり、中心芯金2cと、その外周に形成した導電層2
bと、更にその外周に順次形成した2層の抵抗層2a2
・2a1 とから成り、芯金2cの両端部を不図示の軸受
部材に回転自由に軸受させてドラム型の感光体1に並行
に配置して不図示の押圧手段で感光体1面に対して所定
の押圧力をもって圧接され、感光体1の回転駆動に伴い
従動回転する。
定の極性・電位に一様に一次帯電処理する接触帯電部材
である。本例はローラータイプのもの(帯電ローラー)
であり、中心芯金2cと、その外周に形成した導電層2
bと、更にその外周に順次形成した2層の抵抗層2a2
・2a1 とから成り、芯金2cの両端部を不図示の軸受
部材に回転自由に軸受させてドラム型の感光体1に並行
に配置して不図示の押圧手段で感光体1面に対して所定
の押圧力をもって圧接され、感光体1の回転駆動に伴い
従動回転する。
【0027】而して、電源3から摺動接点3aを介して
芯金2cに所定の直流(DC)バイアスが印加されるこ
とで回転感光体1の周面が所定の極性・電位に接触帯電
(一次帯電)される。
芯金2cに所定の直流(DC)バイアスが印加されるこ
とで回転感光体1の周面が所定の極性・電位に接触帯電
(一次帯電)される。
【0028】帯電部材2で均一に帯電処理を受けた感光
体1面は次いで露光手段10により目的画像情報の露光
L(原稿画像の結像スリット露光、レーザービーム走査
露光など)を受けることで、その周面に目的の画像情報
に対応した静電潜像が形成される。
体1面は次いで露光手段10により目的画像情報の露光
L(原稿画像の結像スリット露光、レーザービーム走査
露光など)を受けることで、その周面に目的の画像情報
に対応した静電潜像が形成される。
【0029】本例装置における露光手段10は、公知の
原稿台固定−光学系移動型の原稿画像結像スリット露光
手段である。
原稿台固定−光学系移動型の原稿画像結像スリット露光
手段である。
【0030】該露光手段10において、20は固定の原
稿台ガラス、Oは該原稿台ガラス上に画像面下向きで載
置セットされた原稿、21は原稿押え板、22は原稿照
明ランプ(露光用ランプ)、23はスリット板、24〜
26は移動第1〜第3ミラー、27は結像レンズ、28
は固定ミラーである。
稿台ガラス、Oは該原稿台ガラス上に画像面下向きで載
置セットされた原稿、21は原稿押え板、22は原稿照
明ランプ(露光用ランプ)、23はスリット板、24〜
26は移動第1〜第3ミラー、27は結像レンズ、28
は固定ミラーである。
【0031】ランプ22・スリット板23・移動第1ミ
ラー24は原稿台ガラス20の下面を一端側から他端側
へ所定の速度Vで、また移動第2・第3ミラー25・2
6はV/2の速度で移動駆動されて、原稿台ガラス20
上の下向き原稿面が一端辺側から他端辺側に走査されて
原稿画像が回転感光体1面に結像スリット露光Lされ
る。
ラー24は原稿台ガラス20の下面を一端側から他端側
へ所定の速度Vで、また移動第2・第3ミラー25・2
6はV/2の速度で移動駆動されて、原稿台ガラス20
上の下向き原稿面が一端辺側から他端辺側に走査されて
原稿画像が回転感光体1面に結像スリット露光Lされ
る。
【0032】感光体1面の形成潜像は次いで現像手段1
1によりトナー画像として順次に可視像化されていく。
このトナー画像は、次いで、転写手段12により不図示
の給紙手段部から感光体1の回転と同期どりされて適正
なタイミングをもって感光体1と転写手段12との間の
転写部へ搬送された転写材14の面に順次に転写されて
いく。
1によりトナー画像として順次に可視像化されていく。
このトナー画像は、次いで、転写手段12により不図示
の給紙手段部から感光体1の回転と同期どりされて適正
なタイミングをもって感光体1と転写手段12との間の
転写部へ搬送された転写材14の面に順次に転写されて
いく。
【0033】本例の転写手段12は転写ローラーであ
り、転写材14の裏からトナーと逆極性の帯電を行なう
ことで感光体1面側のトナー画像が転写材14の表面側
に転写されていく。
り、転写材14の裏からトナーと逆極性の帯電を行なう
ことで感光体1面側のトナー画像が転写材14の表面側
に転写されていく。
【0034】トナー画像の転写を受けた転写材14は感
光体1面から分離されて定着ローラー(熱ローラー)1
6aと加圧ローラー16bからなる定着装置16へ搬送
されて像定着を受け、画像形成物として出力される。或
いは裏面にも像形成するものでは転写部への再搬送手段
へ搬送される。
光体1面から分離されて定着ローラー(熱ローラー)1
6aと加圧ローラー16bからなる定着装置16へ搬送
されて像定着を受け、画像形成物として出力される。或
いは裏面にも像形成するものでは転写部への再搬送手段
へ搬送される。
【0035】像転写後の感光体1面はクリーニング手段
13で転写残りトナー等の付着汚染物の除去を受けて清
浄面化され、更に除電露光装置15により除電されて、
繰り返して作像に供される。
13で転写残りトナー等の付着汚染物の除去を受けて清
浄面化され、更に除電露光装置15により除電されて、
繰り返して作像に供される。
【0036】ローラータイプの帯電部材2は面移動駆動
される被帯電体としての感光体1に従動回転させてもよ
いし、非回転のものとさせてもよいし、感光体1の面移
動方向に順方向又は逆方向に所定の周速度をもって積極
的に回転駆動させるようにしてもよい。
される被帯電体としての感光体1に従動回転させてもよ
いし、非回転のものとさせてもよいし、感光体1の面移
動方向に順方向又は逆方向に所定の周速度をもって積極
的に回転駆動させるようにしてもよい。
【0037】帯電部材2はローラータイプ以外にも、ブ
レード状タイプ・ブロック状タイプ・ロッド状タイプ・
ベルト状タイプなどの形態に構成できる。
レード状タイプ・ブロック状タイプ・ロッド状タイプ・
ベルト状タイプなどの形態に構成できる。
【0038】図15の(a)はブレード状タイプとした
ものの一例の横断面模型図を示している。この場合、感
光体1面に当接されるブレード状帯電部材2の向きは感
光体1面の面移動方向に順方向又は逆方向のどちらでも
よい。(b)はブロック状もしくはロッド状としたもの
の一例の横断面模型図を示している。
ものの一例の横断面模型図を示している。この場合、感
光体1面に当接されるブレード状帯電部材2の向きは感
光体1面の面移動方向に順方向又は逆方向のどちらでも
よい。(b)はブロック状もしくはロッド状としたもの
の一例の横断面模型図を示している。
【0039】各タイプの帯電部材2において、2cは導
電性の芯金部材、2bは導電層、2aは抵抗層を示して
いる。
電性の芯金部材、2bは導電層、2aは抵抗層を示して
いる。
【0040】ブロック状もしくはロッド状としたもの
は、回転可能としたローラータイプのものにおいては芯
金部材2cに対してバイアス電圧を印加するために必要
とする給電用摺動接点3aなしに芯金部材2cに対して
電源3に通じるリード線を直接に接続することができ、
給電用摺動接点3aから発生する可能性のある電気ノイ
ズがなくなるという利点とともに、省スペース化、さら
には被帯電体面のクリーニングブレードを兼用させる構
成のものとすることも可能である。
は、回転可能としたローラータイプのものにおいては芯
金部材2cに対してバイアス電圧を印加するために必要
とする給電用摺動接点3aなしに芯金部材2cに対して
電源3に通じるリード線を直接に接続することができ、
給電用摺動接点3aから発生する可能性のある電気ノイ
ズがなくなるという利点とともに、省スペース化、さら
には被帯電体面のクリーニングブレードを兼用させる構
成のものとすることも可能である。
【0041】次に、直流電源3を用いて最適な帯電を行
なう方法について説明する。まず、帯電ローラー2に直
流電源により直流電圧を印加する場合の帯電メカニズム
について説明する。
なう方法について説明する。まず、帯電ローラー2に直
流電源により直流電圧を印加する場合の帯電メカニズム
について説明する。
【0042】感光体1としては負極性のOPC感光ドラ
ムを用いた。具体的には感光体層としてアゾ顔料をCG
L層(キャリア発生層)とし、その上にヒドラゾンと樹
脂を混合したものをCTL層(キャリア輸送層)として
24μmの厚さに積層した負極性有機半導体層(OPC
層)とし、このOPC感光体1を回転駆動させ、その表
面に帯電ローラー2を接触させ、該帯電ローラー2に直
流電圧VDCを印加して暗所でOPC感光体1に接触させ
て帯電を行なわせるものとし、帯電ローラー2通過後の
帯電されたOPC感光体1の表面電位VD と、帯電ロー
ラー2に対する印加直流電圧VDCとの関係を測定した。
ムを用いた。具体的には感光体層としてアゾ顔料をCG
L層(キャリア発生層)とし、その上にヒドラゾンと樹
脂を混合したものをCTL層(キャリア輸送層)として
24μmの厚さに積層した負極性有機半導体層(OPC
層)とし、このOPC感光体1を回転駆動させ、その表
面に帯電ローラー2を接触させ、該帯電ローラー2に直
流電圧VDCを印加して暗所でOPC感光体1に接触させ
て帯電を行なわせるものとし、帯電ローラー2通過後の
帯電されたOPC感光体1の表面電位VD と、帯電ロー
ラー2に対する印加直流電圧VDCとの関係を測定した。
【0043】図16の(a)の24μmの直線グラフは
その測定結果を示すものである。印加直流電圧VDCに対
して帯電はドラム(感光体)膜厚ごとに閾値を有し、特
定電圧から帯電が開始し、その帯電開始電圧以上の絶対
値の電圧印加に対しては、得られる表面電位VD はグラ
フ上傾き1の直線的な関係が得られた。
その測定結果を示すものである。印加直流電圧VDCに対
して帯電はドラム(感光体)膜厚ごとに閾値を有し、特
定電圧から帯電が開始し、その帯電開始電圧以上の絶対
値の電圧印加に対しては、得られる表面電位VD はグラ
フ上傾き1の直線的な関係が得られた。
【0044】ここで、帯電開始電圧は以下に示すように
定義する。即ち、電位が0の像担持体に対して帯電部材
へ直流電圧のみを印加してそれを徐々に大きくしていっ
た時、その印加直流電圧に対する像担持体たる感光体の
表面電位のグラフを書いてみる。この時、DC電位を1
00Vごとに取っていくが、表面電位0に対して表面電
位が現れた時を第1の点として100Vごとに10点と
る。この10点より統計学でいう最小2乗法で直線を書
き、この直線上で表面電位0のときの印加直流電圧の値
を帯電開始電圧とする。図16のグラフの直線は上記最
小2乗法により作成したものである。
定義する。即ち、電位が0の像担持体に対して帯電部材
へ直流電圧のみを印加してそれを徐々に大きくしていっ
た時、その印加直流電圧に対する像担持体たる感光体の
表面電位のグラフを書いてみる。この時、DC電位を1
00Vごとに取っていくが、表面電位0に対して表面電
位が現れた時を第1の点として100Vごとに10点と
る。この10点より統計学でいう最小2乗法で直線を書
き、この直線上で表面電位0のときの印加直流電圧の値
を帯電開始電圧とする。図16のグラフの直線は上記最
小2乗法により作成したものである。
【0045】即ち、帯電ローラー2への直流印加電圧を
VDCとし、OPC感光ドラム1表面に得られる表面電位
をVD 、帯電開始電圧をVTHとすると、 VD =VDC−VHT ‥‥‥(1) の関係がある。
VDCとし、OPC感光ドラム1表面に得られる表面電位
をVD 、帯電開始電圧をVTHとすると、 VD =VDC−VHT ‥‥‥(1) の関係がある。
【0046】上記の(1)式はパッシェン(Paschen) の
法則を用いて導出できる。
法則を用いて導出できる。
【0047】図17に帯電ローラー2とOPC感光体層
及びその両者の接触部の微視的空間Zの形成する等価回
路を示す。帯電ローラー2の総抵抗Rr が小さい場合、
感光体層1aに流れる電流ID により生じる電圧降下I
D Rr はVDCに比べて十分に小さいので無視できる。ま
ず、Rr を無視すると、空間Zにかかる電圧Vgは以下
の式で表される。
及びその両者の接触部の微視的空間Zの形成する等価回
路を示す。帯電ローラー2の総抵抗Rr が小さい場合、
感光体層1aに流れる電流ID により生じる電圧降下I
D Rr はVDCに比べて十分に小さいので無視できる。ま
ず、Rr を無視すると、空間Zにかかる電圧Vgは以下
の式で表される。
【0048】 Vg= VDC・Z/(LS /KS +Z) ‥‥‥(2) VDC:印加電圧 Z :空隙 LS :感光体層厚み KS :感光体層比誘電率 一方、空隙Zにおける放電現象はパッシェンの法則によ
り、Z=8μ以上では放電破壊電圧Vbは次の1次式
(3)及び(4)で近似できる。
り、Z=8μ以上では放電破壊電圧Vbは次の1次式
(3)及び(4)で近似できる。
【0049】 Vb=312+6.2Z (Vb>0の場合) ‥‥‥(3) Vb=−(312+6.2Z)(Vb<0の場合) ‥‥‥(4) Vb<0であるから(2)・(4)式をグラフに書く
と、図18のグラフのようになる。横軸は空隙距離Z、
縦軸は空隙破壊電圧を示し、下に凸の曲線がパッシェ
ンの曲線、上に凸の曲線・・が夫々Zをパラメー
タとした空隙電圧Vgの特性を示す。
と、図18のグラフのようになる。横軸は空隙距離Z、
縦軸は空隙破壊電圧を示し、下に凸の曲線がパッシェ
ンの曲線、上に凸の曲線・・が夫々Zをパラメー
タとした空隙電圧Vgの特性を示す。
【0050】パッシェンの曲線と、曲線〜が交点
を有するとき放電が生ずるものであり、放電が開始する
点においてはVg=Vbとして得られるZに関する2次
方程式の判別式が0になる。このときが放電開始限界で
あるから、 VDC=VTH となる。
を有するとき放電が生ずるものであり、放電が開始する
点においてはVg=Vbとして得られるZに関する2次
方程式の判別式が0になる。このときが放電開始限界で
あるから、 VDC=VTH となる。
【0051】パッシェンの法則は空隙での放電現象に関
するものであるが、上記帯電ローラー2を用いた帯電過
程においても帯電部のすぐ近傍で微少ながらオゾンの発
生(コロナ放電に比較して10-2〜10-3)が認めら
れ、帯電ローラーによる帯電が放電現象に関係している
ものと考えられる。従ってVDCによりVD を制御するた
めには、 VDC=VR +VTH ‥‥‥(5) VR :目標表面電位 を用い、電位目標値VR を設定して(5)式によりVTH
を求めて加えればVD をVR に近づけることができる。
するものであるが、上記帯電ローラー2を用いた帯電過
程においても帯電部のすぐ近傍で微少ながらオゾンの発
生(コロナ放電に比較して10-2〜10-3)が認めら
れ、帯電ローラーによる帯電が放電現象に関係している
ものと考えられる。従ってVDCによりVD を制御するた
めには、 VDC=VR +VTH ‥‥‥(5) VR :目標表面電位 を用い、電位目標値VR を設定して(5)式によりVTH
を求めて加えればVD をVR に近づけることができる。
【0052】ここで、(5)式からわかるように閾値電
圧VTHは、 D=LS /KS ‥‥‥(6) により決定されるわけであるが、このとき感光体層の比
誘電率KS は感光体周囲の温度・湿度等による影響を受
けて変化し、また感光体層の厚みLS は耐久により減少
する方向に変化する。
圧VTHは、 D=LS /KS ‥‥‥(6) により決定されるわけであるが、このとき感光体層の比
誘電率KS は感光体周囲の温度・湿度等による影響を受
けて変化し、また感光体層の厚みLS は耐久により減少
する方向に変化する。
【0053】従って周囲環境や耐久状況で、表面電位V
D は閾値電圧VTHの変化に伴い、変動することになる。
換言すればKS 及びLS の値を知れば、表面電位VD を
適正値とするための直流電圧値VDCを求めることができ
る。
D は閾値電圧VTHの変化に伴い、変動することになる。
換言すればKS 及びLS の値を知れば、表面電位VD を
適正値とするための直流電圧値VDCを求めることができ
る。
【0054】ここで、感光ドラム1と帯電ローラー2に
より形成される静電容量CP は図19の(a)・(b)
に示すように両者1・2の当接部のニップnにより形成
されており、ニップ部での当接面積をSP とすると等価
回路から CP =SP ×KS /LS =S/D ‥‥‥(7) となる。
より形成される静電容量CP は図19の(a)・(b)
に示すように両者1・2の当接部のニップnにより形成
されており、ニップ部での当接面積をSP とすると等価
回路から CP =SP ×KS /LS =S/D ‥‥‥(7) となる。
【0055】つまりCP ∝1/Dである。従ってCP を
求めれば適正な直流電圧VDCを(5)式により求めるこ
とができる。
求めれば適正な直流電圧VDCを(5)式により求めるこ
とができる。
【0056】本実施例では、ドラム(感光体)のCP を
特定する代わりに、簡易的にドラムの電荷輸送層(CT
層)の膜厚(前述のLs )によって放電インピーダンス
が変化することによる帯電特性の変化を測定し、感光体
のCP の変化を推定し印加電圧を補正する方法をとって
いる。
特定する代わりに、簡易的にドラムの電荷輸送層(CT
層)の膜厚(前述のLs )によって放電インピーダンス
が変化することによる帯電特性の変化を測定し、感光体
のCP の変化を推定し印加電圧を補正する方法をとって
いる。
【0057】前述の図16の(a)は、帯電ローラー2
への印加電圧とドラム表面電位の関係をドラムCT層厚
ごとに測定したものである。また同様にそのときの直流
電流量を図16の(b)に示したものである。
への印加電圧とドラム表面電位の関係をドラムCT層厚
ごとに測定したものである。また同様にそのときの直流
電流量を図16の(b)に示したものである。
【0058】この図からわかるように、ドラムCT層厚
によって帯電特性、電圧電流特性及び放電開始電圧が変
化することが読み取れる。
によって帯電特性、電圧電流特性及び放電開始電圧が変
化することが読み取れる。
【0059】この特性を任意電圧の定電圧印加時のドラ
ムCT層厚に対してのドラム表面電位と直流電流として
表したものが図20の(a)・(b)である。CT層厚
に応じてのドラム表面電位と直流電流の関係が読み取れ
る。CT層厚が薄くなるにつれてドラム表面電位(黒電
位VD と白電位VL )と直流電流量が上昇することがわ
かる。つまり、特定な定電圧印加時の直流電流量を測定
することでドラムCPに応じた表面電位を推定すること
が可能なことがわかる。
ムCT層厚に対してのドラム表面電位と直流電流として
表したものが図20の(a)・(b)である。CT層厚
に応じてのドラム表面電位と直流電流の関係が読み取れ
る。CT層厚が薄くなるにつれてドラム表面電位(黒電
位VD と白電位VL )と直流電流量が上昇することがわ
かる。つまり、特定な定電圧印加時の直流電流量を測定
することでドラムCPに応じた表面電位を推定すること
が可能なことがわかる。
【0060】図21は、以上の関係からドラムCT層厚
変化によるCP 変化があっても、ドラム表面電位を制御
するための検知電流量とそのときの補正電圧出力に関す
る図である。検知電流量の増加と共に電圧出力を低下さ
せるように補正をかける。
変化によるCP 変化があっても、ドラム表面電位を制御
するための検知電流量とそのときの補正電圧出力に関す
る図である。検知電流量の増加と共に電圧出力を低下さ
せるように補正をかける。
【0061】しかしながら上述で述べたような帯電特性
は、帯電部材の総抵抗Rrが十分に小さい場合に成立す
るものである。
は、帯電部材の総抵抗Rrが十分に小さい場合に成立す
るものである。
【0062】帯電部材の抵抗が高い場合には帯電部材で
印加電圧に対して電圧降下が生じ帯電部材の表面(被帯
電体と対向している面)の電位が低い値になり図16で
示されるグラフの様子が変化してしまう。
印加電圧に対して電圧降下が生じ帯電部材の表面(被帯
電体と対向している面)の電位が低い値になり図16で
示されるグラフの様子が変化してしまう。
【0063】以下に、帯電部材に直流電圧を直流電源か
ら印加し帯電部材を通過後の帯電された感光体の表面電
位(VD )と帯電部材に印加する直流電圧(VDC)との
関係を測定した。
ら印加し帯電部材を通過後の帯電された感光体の表面電
位(VD )と帯電部材に印加する直流電圧(VDC)との
関係を測定した。
【0064】図22のグラフはその測定結果を示すもの
である。グラフaは帯電部材の総抵抗が十分に低い場合
のグラフであり、印加直流電圧VDCに対して帯電は帯電
開始電圧αを有し、αから帯電開始し、その帯電開始電
圧以上の絶対値の電圧印加に対しては感光体に得られる
表面電位VD はグラフ上傾き1の直線的な関係が得られ
た(上述した通りαは感光体の膜厚などに依存)。
である。グラフaは帯電部材の総抵抗が十分に低い場合
のグラフであり、印加直流電圧VDCに対して帯電は帯電
開始電圧αを有し、αから帯電開始し、その帯電開始電
圧以上の絶対値の電圧印加に対しては感光体に得られる
表面電位VD はグラフ上傾き1の直線的な関係が得られ
た(上述した通りαは感光体の膜厚などに依存)。
【0065】しかしながら、帯電部材の抵抗が高いと、
グラフbに示すようにグラフaに比べて帯電開始電圧β
が高電圧側にシフトし、βから帯電が開始し、そらにそ
の帯電開始電圧以上の絶対値の電圧印加に対しては感光
体に得られる表面電位VD はグラフ上傾き1より小さな
値で(傾きが寝ている)直線的な関係が得られた。
グラフbに示すようにグラフaに比べて帯電開始電圧β
が高電圧側にシフトし、βから帯電が開始し、そらにそ
の帯電開始電圧以上の絶対値の電圧印加に対しては感光
体に得られる表面電位VD はグラフ上傾き1より小さな
値で(傾きが寝ている)直線的な関係が得られた。
【0066】当然α、βは使用する環境、帯電部材、感
光体の処方、それに伴う物性により変化する。
光体の処方、それに伴う物性により変化する。
【0067】また感光体の表面電位は、表面電位と電流
値は比例関係であるから、感光体に流れる電流によって
も表すことができる。
値は比例関係であるから、感光体に流れる電流によって
も表すことができる。
【0068】そこで帯電部材の抵抗値と感光体に流れる
電流値の関係を示したのが図23である。当然a、bの
値は帯電部材、及び感光体の処方、膜厚それに伴う物性
により変化する。図23より帯電部材の抵抗がaの値よ
りも大きくなると同じ印加電圧でも帯電部材で電圧降下
を生じてしまい、感光体に所定の電位を載せるのに必要
な電圧が印加されずに電位が確保できずに帯電不良にな
り、画像不良が発生してしまう。
電流値の関係を示したのが図23である。当然a、bの
値は帯電部材、及び感光体の処方、膜厚それに伴う物性
により変化する。図23より帯電部材の抵抗がaの値よ
りも大きくなると同じ印加電圧でも帯電部材で電圧降下
を生じてしまい、感光体に所定の電位を載せるのに必要
な電圧が印加されずに電位が確保できずに帯電不良にな
り、画像不良が発生してしまう。
【0069】しかし、a以下の抵抗値であれば、どの抵
抗値でも一定の印加電圧で感光体表面に所定の電位が確
保できる。
抗値でも一定の印加電圧で感光体表面に所定の電位が確
保できる。
【0070】このことは帯電部材の抵抗がaよりも小さ
い値であれば、感光体に流れる電流は、感光体によって
決定されるぐらい帯電部材の影響は小さく、逆にaより
も大きくなると、帯電部材によって感光体に流れる電流
が決定されることを意味している。つまり、帯電部材の
抵抗をaの値よりも十分に低い値であれば感光体の表面
電位は確保できる。
い値であれば、感光体に流れる電流は、感光体によって
決定されるぐらい帯電部材の影響は小さく、逆にaより
も大きくなると、帯電部材によって感光体に流れる電流
が決定されることを意味している。つまり、帯電部材の
抵抗をaの値よりも十分に低い値であれば感光体の表面
電位は確保できる。
【0071】しかし抵抗値の下限は感光体にピンホール
等が生じた場合、そこに電流が集中してしまう事による
帯電不良を防止する要因で決定される。
等が生じた場合、そこに電流が集中してしまう事による
帯電不良を防止する要因で決定される。
【0072】したがって帯電部材の抵抗値を十分に低い
値までは下げられない。図24に表面電位を一定にする
ために帯電部材の抵抗値に対する印加電圧のグラフを示
す。
値までは下げられない。図24に表面電位を一定にする
ために帯電部材の抵抗値に対する印加電圧のグラフを示
す。
【0073】帯電部材の抵抗が上がった場合には帯電部
材中で電圧降下が生じてしまうので、その分印加電圧を
高くしなければ一定の表面電位か保てないことがわか
る。
材中で電圧降下が生じてしまうので、その分印加電圧を
高くしなければ一定の表面電位か保てないことがわか
る。
【0074】上述より画像形成回数の増加に伴う感光体
膜厚の減少に対しては帯電部材に印加する電圧を低下さ
せ、一方、帯電部材の抵抗が耐久による汚れや特に低湿
環境下における耐久による通電劣化等により抵抗が高
く、aの値よりも大きくなった場合には、感光体の表面
電位を確保するには帯電部材に印加する電圧を高くしな
ければならないという相反する電圧制御が必要である。
膜厚の減少に対しては帯電部材に印加する電圧を低下さ
せ、一方、帯電部材の抵抗が耐久による汚れや特に低湿
環境下における耐久による通電劣化等により抵抗が高
く、aの値よりも大きくなった場合には、感光体の表面
電位を確保するには帯電部材に印加する電圧を高くしな
ければならないという相反する電圧制御が必要である。
【0075】以上のことから、長期にわたって安定した
画像を得るには、感光体の膜厚と帯電部材の抵抗値を検
知する必要があるのである。そこで本発明は、この種の
画像形成装置について、画像形成回数が増加して被帯電
体(感光体)の厚みが減少することによる被帯電体容量
変化、また通電劣化等による帯電部材の抵抗変化が生じ
ても、その時の最適な補正印加電圧を帯電部材に印加す
る事ができるようにして、帯電不足が無く、常に十分な
画像濃度と画質を維持させることができるようにするこ
とを目的とする。
画像を得るには、感光体の膜厚と帯電部材の抵抗値を検
知する必要があるのである。そこで本発明は、この種の
画像形成装置について、画像形成回数が増加して被帯電
体(感光体)の厚みが減少することによる被帯電体容量
変化、また通電劣化等による帯電部材の抵抗変化が生じ
ても、その時の最適な補正印加電圧を帯電部材に印加す
る事ができるようにして、帯電不足が無く、常に十分な
画像濃度と画質を維持させることができるようにするこ
とを目的とする。
【0076】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
徴とする画像形成装置である。
【0077】(1)被帯電体に該被帯電体面を帯電処理
する工程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行
する画像形成装置であり、被帯電体の帯電処理手段は、
電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当接させて被帯電
体面を帯電する接触式帯電装置であり、該帯電部材とは
別に被帯電体に接触することが可能な別部材を有し、該
帯電部材が被帯電体の非画像形成領域に対応していると
きに該帯電部材と前記別部材を直流定電圧制御し、その
ときの該両部材による直流電流量を検知し、該両者の直
流電流量の差を検知し、該帯電部材が被帯電体の画像形
成領域に対応しているときは上記検知した差の直流電流
量に応じた直流電圧で該帯電部材を直流定電圧制御する
ようにしたことを特徴とする画像形成装置。
する工程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行
する画像形成装置であり、被帯電体の帯電処理手段は、
電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当接させて被帯電
体面を帯電する接触式帯電装置であり、該帯電部材とは
別に被帯電体に接触することが可能な別部材を有し、該
帯電部材が被帯電体の非画像形成領域に対応していると
きに該帯電部材と前記別部材を直流定電圧制御し、その
ときの該両部材による直流電流量を検知し、該両者の直
流電流量の差を検知し、該帯電部材が被帯電体の画像形
成領域に対応しているときは上記検知した差の直流電流
量に応じた直流電圧で該帯電部材を直流定電圧制御する
ようにしたことを特徴とする画像形成装置。
【0078】(2)定着装置の定着ローラー温度が特定
温度以下にて画像形成装置を稼働準備状態としたときの
み、帯電部材が被帯電体の非画像形成領域に対応してい
るときに該帯電部材と前記別部材を直流定電圧制御し、
そのときの該両部材の直流電流量を検知し、該両者の直
流電流量の差を検知し、該帯電部材が被帯電体の画像形
成領域に対応しているときは上記検知した直流電流量の
差に応じた直流電圧で該帯電部材を直流定電圧制御する
ようにしたことを特徴とする(1)に記載の画像形成装
置。
温度以下にて画像形成装置を稼働準備状態としたときの
み、帯電部材が被帯電体の非画像形成領域に対応してい
るときに該帯電部材と前記別部材を直流定電圧制御し、
そのときの該両部材の直流電流量を検知し、該両者の直
流電流量の差を検知し、該帯電部材が被帯電体の画像形
成領域に対応しているときは上記検知した直流電流量の
差に応じた直流電圧で該帯電部材を直流定電圧制御する
ようにしたことを特徴とする(1)に記載の画像形成装
置。
【0079】(3)被帯電体に当接させる前記帯電部材
とは別の部材が、該帯電部材が被帯電体の画像形成領域
に対応しているときには被帯電体から接離可能であるこ
とを特徴とする(1)又は(2)に記載の画像形成装
置。
とは別の部材が、該帯電部材が被帯電体の画像形成領域
に対応しているときには被帯電体から接離可能であるこ
とを特徴とする(1)又は(2)に記載の画像形成装
置。
【0080】
【作用】図1は上記本発明の概念図である。
【0081】被帯電体1は電子写真装置における回転ド
ラム型感光体であり、アルミニウム等の導電性基体層1
bと、その外周面に形成した光導電層1aを基本構成層
とする。
ラム型感光体であり、アルミニウム等の導電性基体層1
bと、その外周面に形成した光導電層1aを基本構成層
とする。
【0082】帯電部材2はローラー型(帯電ローラー)
であり、芯金2cと、その外周に形成した導電層2b
と、更にその外周に形成した抵抗層2aからなる。
であり、芯金2cと、その外周に形成した導電層2b
と、更にその外周に形成した抵抗層2aからなる。
【0083】100は上記帯電部材としての帯電ローラ
ー2とは別に被帯電体としての感光体1に当接させた別
部材である。110は該別部材100を感光体1に対し
て接離させるソレノイド等の手段であり、制御系の所定
のシーケンスにより制御されて該別部材100が感光体
1に対して所定に当接した状態と、非接触に離間した状
態とに切換え制御保持される。
ー2とは別に被帯電体としての感光体1に当接させた別
部材である。110は該別部材100を感光体1に対し
て接離させるソレノイド等の手段であり、制御系の所定
のシーケンスにより制御されて該別部材100が感光体
1に対して所定に当接した状態と、非接触に離間した状
態とに切換え制御保持される。
【0084】この別部材100は、帯電部材2と全く同
じものでも、別のものでもかまわない。本例では帯電部
材としての帯電ローラー2と全く同等の部材を該別部材
100として用いた。後述の電流検知時に、帯電部材2
よりも感光体回転方向下流側において帯電部材2に近接
して感光体1に当接した状態にされる。
じものでも、別のものでもかまわない。本例では帯電部
材としての帯電ローラー2と全く同等の部材を該別部材
100として用いた。後述の電流検知時に、帯電部材2
よりも感光体回転方向下流側において帯電部材2に近接
して感光体1に当接した状態にされる。
【0085】また本例では上記の帯電部材2と別部材1
00のそれぞれにバイアス印加電源3を設けたが、同一
電源でリレーにより接続して切り替え的に電圧を印加す
るようにしてもかまわない。
00のそれぞれにバイアス印加電源3を設けたが、同一
電源でリレーにより接続して切り替え的に電圧を印加す
るようにしてもかまわない。
【0086】まず、帯電部材2に検知電流用として一定
の直流電圧を印加し、その時の直流電流Icを検知す
る。
の直流電圧を印加し、その時の直流電流Icを検知す
る。
【0087】次に、感光体1に当接させた別部材100
に上記と同様の直流電圧を印加し、その時の直流電流量
Isを検知する。
に上記と同様の直流電圧を印加し、その時の直流電流量
Isを検知する。
【0088】上記帯電部材2と別部材100とによる電
流検知の順番はどちらが先でもかまわない。
流検知の順番はどちらが先でもかまわない。
【0089】別部材100の抵抗は帯電部材2に比較し
て朝一のみしか動作しない、つまり通電時間は帯電部材
2に比較してとても短いので、通電劣化や汚れ等による
抵抗変化が少なく十分に低い(a以下でありc以上)値
で保たれるため別部材100には図16に示した直流電
流量が感光体1の膜厚によって検知される。
て朝一のみしか動作しない、つまり通電時間は帯電部材
2に比較してとても短いので、通電劣化や汚れ等による
抵抗変化が少なく十分に低い(a以下でありc以上)値
で保たれるため別部材100には図16に示した直流電
流量が感光体1の膜厚によって検知される。
【0090】一方、帯電部材2には該帯電部材の抵抗値
が十分に低い値であれば別部材100と同等の直流電流
量が流れる。しかしながら抵抗が通電劣化などにより高
くなってしまうと図22に示すように帯電部材2で電圧
降下を生じ直流電流が流れにくくなってしまう。
が十分に低い値であれば別部材100と同等の直流電流
量が流れる。しかしながら抵抗が通電劣化などにより高
くなってしまうと図22に示すように帯電部材2で電圧
降下を生じ直流電流が流れにくくなってしまう。
【0091】つまり、別部材100の時の直流電流量は
感光体1の膜厚を検知することになり、別部材100と
帯電部材の電流量の差は帯電部材の抵抗値を検知するこ
とになる。
感光体1の膜厚を検知することになり、別部材100と
帯電部材の電流量の差は帯電部材の抵抗値を検知するこ
とになる。
【0092】帯電部材2と別部材100の電流量の差が
0であれば、帯電部材2の抵抗値は十分に低く、それ故
にそのまま図21に示されたように感光体1の膜厚に応
じた直流電流量に応じて印加電圧を決定すれば良い。
0であれば、帯電部材2の抵抗値は十分に低く、それ故
にそのまま図21に示されたように感光体1の膜厚に応
じた直流電流量に応じて印加電圧を決定すれば良い。
【0093】しかし、両者2・100の直流電流量に差
がある場合は、図21に示した印加電圧では帯電部材2
で電圧降下が生じ、感光体1に十分な電位が得られな
い。
がある場合は、図21に示した印加電圧では帯電部材2
で電圧降下が生じ、感光体1に十分な電位が得られな
い。
【0094】そこで、図2に示したように電流量の差に
応じた補正電圧を図21で示した感光体の膜厚に応じた
印加電圧に加えた値を印加することにより、感光体の表
面電位は、感光体の膜厚、帯電部材の抵抗値によらず、
十分に保たれるのである。
応じた補正電圧を図21で示した感光体の膜厚に応じた
印加電圧に加えた値を印加することにより、感光体の表
面電位は、感光体の膜厚、帯電部材の抵抗値によらず、
十分に保たれるのである。
【0095】また、帯電部材2、別部材100に直流電
流量を検知する際に用いる帯電部材2に印加する直流電
圧は図22で示されるαの値より大きい値でなければな
らない。好ましくはβの値より大きい方がよい。
流量を検知する際に用いる帯電部材2に印加する直流電
圧は図22で示されるαの値より大きい値でなければな
らない。好ましくはβの値より大きい方がよい。
【0096】何故なら、αの値より低い電圧を印加した
場合には、電流が被帯電体1に流れず、帯電部材2の抵
抗、感光体1の膜厚を検知する事ができなくなるからで
ある。
場合には、電流が被帯電体1に流れず、帯電部材2の抵
抗、感光体1の膜厚を検知する事ができなくなるからで
ある。
【0097】また好ましくは画像形成領域において別部
材100は非接触の状態であるようにしたほうが良い。
何故なら、別部材100を被帯電体1に接触した状態の
ままであると汚れ等によって該別部材100の抵抗値が
変化してしまうので、これを防止するためである。
材100は非接触の状態であるようにしたほうが良い。
何故なら、別部材100を被帯電体1に接触した状態の
ままであると汚れ等によって該別部材100の抵抗値が
変化してしまうので、これを防止するためである。
【0098】また、この検知を行うタイミングをほぼ一
日に一回、朝一番だけとすることも画像濃度安定のため
には有効である。
日に一回、朝一番だけとすることも画像濃度安定のため
には有効である。
【0099】例えば、画像形成装置の紙ずまりを処理す
るために短時間だけでも装置の電源を切った場合に、電
源再投入時に再度電流検知を行われ補正電圧が更新され
ることになる。つまり、電源を切る前後で検知電流の検
知精度によって補正電圧が異なることが有り得る。
るために短時間だけでも装置の電源を切った場合に、電
源再投入時に再度電流検知を行われ補正電圧が更新され
ることになる。つまり、電源を切る前後で検知電流の検
知精度によって補正電圧が異なることが有り得る。
【0100】短時間で補正電圧が少しでも異なると、装
置使用者には相当の違和感があるため、画像形成時に濃
度調整値を再設定し直すこととなる。
置使用者には相当の違和感があるため、画像形成時に濃
度調整値を再設定し直すこととなる。
【0101】これに対して画像形成装置の操作性能を向
上させるために、朝一装置を使用可能状態に立ち上げる
時にのみ定電圧印加、電流検知、補正定電圧制御を行
い、その使用日にはその補正定電圧を保持したままとす
る。
上させるために、朝一装置を使用可能状態に立ち上げる
時にのみ定電圧印加、電流検知、補正定電圧制御を行
い、その使用日にはその補正定電圧を保持したままとす
る。
【0102】さらに、検知を朝一のみにする事により電
流検知用の別部材100を使用する回数が帯電部材に比
べてかなり減少し、そのために通電劣化などによる抵抗
変化がかなり抑制され長期にわたって感光体の膜厚を正
確に検知する事ができる。
流検知用の別部材100を使用する回数が帯電部材に比
べてかなり減少し、そのために通電劣化などによる抵抗
変化がかなり抑制され長期にわたって感光体の膜厚を正
確に検知する事ができる。
【0103】朝一番を判断する方法として実用試験の結
果で有効だったものは、画像形成装置の電源を投入した
ときに定着装置16(図14)の定着ローラー16aの
検知温度が特定温度以下の場合を朝一番とする方法であ
る。ここでの特定温度は30°C〜130°Cの間、特
に100°C程度に設定するのが最も有効だった。
果で有効だったものは、画像形成装置の電源を投入した
ときに定着装置16(図14)の定着ローラー16aの
検知温度が特定温度以下の場合を朝一番とする方法であ
る。ここでの特定温度は30°C〜130°Cの間、特
に100°C程度に設定するのが最も有効だった。
【0104】また、電流検知用別部材100の形状は帯
電部材2と同等である必要はなく、従来例で示したよう
な帯電部材と同様な形状でもかまわない。
電部材2と同等である必要はなく、従来例で示したよう
な帯電部材と同様な形状でもかまわない。
【0105】さらに被帯電体としての感光体1の長手方
向全域にわたって当接する必要はなく感光体に一部でも
当接されていれば良い。しかしその場合、帯電部材2と
別部材100の放電面積が違ってしまうので検知直流電
流は放電面積が違うのでそのままでは比較はできない。
従って放電面積を一定にするような補正係数を用いて電
流量を補正し、比較しなければならない。
向全域にわたって当接する必要はなく感光体に一部でも
当接されていれば良い。しかしその場合、帯電部材2と
別部材100の放電面積が違ってしまうので検知直流電
流は放電面積が違うのでそのままでは比較はできない。
従って放電面積を一定にするような補正係数を用いて電
流量を補正し、比較しなければならない。
【0106】さらに別部材100は帯電部材2と同じ材
料構成である必要はなく、上記で示した抵抗値(a以下
でありc以上)の範囲であれば良い。
料構成である必要はなく、上記で示した抵抗値(a以下
でありc以上)の範囲であれば良い。
【0107】また最適な補正ランプ電圧により最適露光
を行う方法としては、感光体の感度は膜厚に対応するの
で非画像形成時に別部材100により感光体1の膜厚が
直流電流量より検知できその電流量に応じて画像形成印
加電圧時に電圧補正を加えて画像露光ランプ電圧を補正
する(図25)。
を行う方法としては、感光体の感度は膜厚に対応するの
で非画像形成時に別部材100により感光体1の膜厚が
直流電流量より検知できその電流量に応じて画像形成印
加電圧時に電圧補正を加えて画像露光ランプ電圧を補正
する(図25)。
【0108】それによると、感光体の厚みが減少するに
つれて非画像部定電圧印加時の検知電流量が増加し、そ
の増加量に応じて画像部印加電圧値に電圧減少補正とラ
ンプ電圧増加による露光量増加補正を加えるため、常に
最適状態の帯電処理と画像形成が実行される。図26に
上記のシーケンス図を示した。
つれて非画像部定電圧印加時の検知電流量が増加し、そ
の増加量に応じて画像部印加電圧値に電圧減少補正とラ
ンプ電圧増加による露光量増加補正を加えるため、常に
最適状態の帯電処理と画像形成が実行される。図26に
上記のシーケンス図を示した。
【0109】
〈実施例1〉(図1〜図8) a)帯電部材2 帯電ローラーであり、図1に層構成模型を示したよう
に、芯金2cの上に、EPDM等の104 〜105 Ωc
mの導電ゴム層2bを設け、その上に抵抗層2aを設け
たもの。
に、芯金2cの上に、EPDM等の104 〜105 Ωc
mの導電ゴム層2bを設け、その上に抵抗層2aを設け
たもの。
【0110】抵抗層2aは、まず、ヒドリンゴム等から
成る107 〜109 Ωcm程度の中抵抗層2a2 を形成
し、更にその上にトレジン(商品名;帝国化学(株))
等のナイロン系物質から成る107 〜1010Ωcmのブ
ロッキング層2a1 を表層として設けた2層構成層とし
た。
成る107 〜109 Ωcm程度の中抵抗層2a2 を形成
し、更にその上にトレジン(商品名;帝国化学(株))
等のナイロン系物質から成る107 〜1010Ωcmのブ
ロッキング層2a1 を表層として設けた2層構成層とし
た。
【0111】帯電ローラー2の硬度はAsker−C測
定で50°〜70°である。
定で50°〜70°である。
【0112】この帯電ローラー2を感光体1に総圧16
00gで当設させて感光体の回転に従動回転させ、電圧
を印加して感光体1を帯電処理する。
00gで当設させて感光体の回転に従動回転させ、電圧
を印加して感光体1を帯電処理する。
【0113】b)別部材100 上記帯電ローラー2と同様の部材。
【0114】この別部材100を帯電ローラー2の感光
体回転方向下流側において帯電ローラー2に近接させて
帯電ローラー2と同様に感光体1に当接させて配設し
た。
体回転方向下流側において帯電ローラー2に近接させて
帯電ローラー2と同様に感光体1に当接させて配設し
た。
【0115】c)感光体1 キヤノン(株)製複写機NP−2020の感光体。
【0116】図2に別部材100に流れる直流電流量に
対する印加電圧(感光体1の膜厚減少に対する補正印加
電圧)を、図3に帯電部材2と別部材100による電流
量の差による補正電圧を示した。また別部材100に流
れる直流電流量に対するランプ補正電圧値を図4に示し
た。
対する印加電圧(感光体1の膜厚減少に対する補正印加
電圧)を、図3に帯電部材2と別部材100による電流
量の差による補正電圧を示した。また別部材100に流
れる直流電流量に対するランプ補正電圧値を図4に示し
た。
【0117】上記の補正電圧グラフとそれを動作させる
ような制御回路を設けた機械を用いて、23℃・5%R
Hの2環境と、23℃・60%RHの環境の2環境下で
耐久試験を行なった。
ような制御回路を設けた機械を用いて、23℃・5%R
Hの2環境と、23℃・60%RHの環境の2環境下で
耐久試験を行なった。
【0118】この耐久試験における、感光体の膜厚の推
移を図5に、上記の2環境下での帯電部材2の抵抗変化
の推移を図6に示した。
移を図5に、上記の2環境下での帯電部材2の抵抗変化
の推移を図6に示した。
【0119】帯電部材2の抵抗の測定方法は図7に示し
たように設定し、300V印加時の電流値より抵抗を算
出した。4は電流計、5は演算回路である。
たように設定し、300V印加時の電流値より抵抗を算
出した。4は電流計、5は演算回路である。
【0120】上記の方法で測定した抵抗値によると、図
23のaの値は2×107 Ω、cの値は8×104 Ωで
あった。
23のaの値は2×107 Ω、cの値は8×104 Ωで
あった。
【0121】而して、この実施例1における耐久による
感光体表面電位と印加電圧の推移の結果を図8に示し
た。
感光体表面電位と印加電圧の推移の結果を図8に示し
た。
【0122】〈実施例2〉(図9) 制御を帯電部材2の検知電流に応じた印加電圧補正(図
2に合わせて)のみとした以外は実施例1と同様の評価
を行った。
2に合わせて)のみとした以外は実施例1と同様の評価
を行った。
【0123】その結果を図9に示した。
【0124】〈実施例3〉(図10) 制御を別部材100の検知電流に応じた印加電圧補正の
みとした以外は実施例1と同様の評価を行った。
みとした以外は実施例1と同様の評価を行った。
【0125】その結果を図10に示した。
【0126】〈実施例4〉(図11) ランプの点灯電圧の制御を行なわない以外は実施例1と
同様の評価を行った。
同様の評価を行った。
【0127】その結果を図11に示した。
【0128】〈実施例5〉(図12) 制御を行わず、耐久初期の一次印加電圧と点灯電圧で耐
久を行った以外は実施例1と同様の評価を行った。
久を行った以外は実施例1と同様の評価を行った。
【0129】その結果を図12に示した。
【0130】
【発明の効果】以上述べたように、画像形成回数が増加
して被帯電体(感光体)の厚みが減少することによる被
帯電体容量変化、また通電劣化等による帯電部材の抵抗
変化が生じても、被帯電体の厚みに対する容量に応じた
電圧一電流特性、また帯電部材の抵抗値に対する電圧−
電流特性を検知することにより、その時の最適な補正印
加電圧を帯電部材に印加する事ができる。
して被帯電体(感光体)の厚みが減少することによる被
帯電体容量変化、また通電劣化等による帯電部材の抵抗
変化が生じても、被帯電体の厚みに対する容量に応じた
電圧一電流特性、また帯電部材の抵抗値に対する電圧−
電流特性を検知することにより、その時の最適な補正印
加電圧を帯電部材に印加する事ができる。
【0131】その方法としては、非画像形成時に帯電部
材と帯電部材とは別部材を直流定電圧制御し、その検知
電流量に応じて画像形成時印加電圧値に電圧補正を加え
て定電圧制御をする。
材と帯電部材とは別部材を直流定電圧制御し、その検知
電流量に応じて画像形成時印加電圧値に電圧補正を加え
て定電圧制御をする。
【0132】それによると、被帯電体の厚みが減少する
につれて、別部材による非画像部定電圧印加時の検知電
流量が増加し、その増加量に応じて画像部印加電圧値に
電圧減少補正を加えるため、常に最適状態の帯電処理と
画像形成が実行される。
につれて、別部材による非画像部定電圧印加時の検知電
流量が増加し、その増加量に応じて画像部印加電圧値に
電圧減少補正を加えるため、常に最適状態の帯電処理と
画像形成が実行される。
【0133】また帯電部材の抵抗値が上昇した場合、帯
電部材による非画像部定電圧印加時の検知電流量が減少
し、その減少量に応じて画像部印加電圧値に上記の感光
体の容量変化による減少電圧補正された電圧値に帯電部
材の抵抗上昇による電圧を加えるため、常に最適状態の
帯電処理と画像形成が実行される。
電部材による非画像部定電圧印加時の検知電流量が減少
し、その減少量に応じて画像部印加電圧値に上記の感光
体の容量変化による減少電圧補正された電圧値に帯電部
材の抵抗上昇による電圧を加えるため、常に最適状態の
帯電処理と画像形成が実行される。
【0134】上記のような制御を行うことにより、帯電
不足が無く、常に十分な画像濃度と画質を提供できる。
不足が無く、常に十分な画像濃度と画質を提供できる。
【図1】 本発明の概念図
【図2】 検知電流(別部材100に流れる直流電流
量)と補正電圧出力値の関係グラフ
量)と補正電圧出力値の関係グラフ
【図3】 帯電部材2と別部材100による電流量の差
による補正電圧グラフ
による補正電圧グラフ
【図4】 別部材100に流れる直流電流量に対するラ
ンプ補正電圧値のグラフ
ンプ補正電圧値のグラフ
【図5】 耐久に伴う感光体の膜厚の推移
【図6】 耐久に伴う帯電部材の抵抗変化の推移
【図7】 帯電部材の抵抗値測定要領を示した図
【図8】 実施例1の結果グラフ(耐久による感光体表
面電位と印加電圧の推移)
面電位と印加電圧の推移)
【図9】 実施例2の結果グラフ(耐久による感光体表
面電位と印加電圧の推移)
面電位と印加電圧の推移)
【図10】 実施例3の結果グラフ(耐久による感光体
表面電位と印加電圧の推移)
表面電位と印加電圧の推移)
【図11】 実施例4の結果グラフ(耐久による感光体
表面電位と印加電圧の推移)
表面電位と印加電圧の推移)
【図12】 実施例5の結果グラフ(耐久による感光体
表面電位と印加電圧の推移)
表面電位と印加電圧の推移)
【図13】 接触帯電装置の一例の概略図
【図14】 画像形成装置の一例の概略図
【図15】 (a)・(b)はそれぞれ帯電部材の他の
形態例の横断面模型図
形態例の横断面模型図
【図16】 (a)・(b)はそれぞれ帯電特性グラフ
【図17】 感光体と帯電ローラー及び両者の接触部の
微視的空間の形成する等価回路図
微視的空間の形成する等価回路図
【図18】 空隙ギャップと空隙破壊電圧の関係グラフ
【図19】 (a)は感光体と帯電ローラーの当接ニッ
プ部を示した図、(b)は等価回路図
プ部を示した図、(b)は等価回路図
【図20】 (a)・(b)は帯電能膜厚依存性を示し
たグラフ
たグラフ
【図21】 検知電流(帯電部材2に流れる直流電流
量)と補正電圧出力値の関係グラフ
量)と補正電圧出力値の関係グラフ
【図22】 帯電部材に印加する電圧と被帯電体表面電
位の関係グラフ
位の関係グラフ
【図23】 帯電部材の抵抗値と被帯電体電流の関係グ
ラフ
ラフ
【図24】 帯電部材の抵抗値と帯電部材に印加する直
流電圧値の関係グラフ
流電圧値の関係グラフ
【図25】 帯電部材2に流れる直流電流量に対するラ
ンプ補正電圧グラフ
ンプ補正電圧グラフ
【図26】 シーケンス図
1 被帯電体(像担持体、感光体) 2 帯電部材(帯電ローラー) 3 バイアス印加電源 100 別部材 110 接離手段
Claims (3)
- 【請求項1】 被帯電体に該被帯電体面を帯電処理する
工程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行する
画像形成装置であり、 被帯電体の帯電処理手段は、電圧を印加した帯電部材を
被帯電体に当接させて被帯電体面を帯電する接触式帯電
装置であり、 該帯電部材とは別に被帯電体に接触することが可能な別
部材を有し、 該帯電部材が被帯電体の非画像形成領域に対応している
ときに該帯電部材と前記別部材を直流定電圧制御し、そ
のときの該両部材による直流電流量を検知し、該両者の
直流電流量の差を検知し、該帯電部材が被帯電体の画像
形成領域に対応しているときは上記検知した差の直流電
流量に応じた直流電圧で該帯電部材を直流定電圧制御す
るようにしたことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 定着装置の定着ローラー温度が特定温度
以下にて画像形成装置を稼働準備状態としたときのみ、
帯電部材が被帯電体の非画像形成領域に対応していると
きに該帯電部材と前記別部材を直流定電圧制御し、その
ときの該両部材の直流電流量を検知し、該両者の直流電
流量の差を検知し、該帯電部材が被帯電体の画像形成領
域に対応しているときは上記検知した直流電流量の差に
応じた直流電圧で該帯電部材を直流定電圧制御するよう
にしたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
置。 - 【請求項3】 被帯電体に当接させる前記帯電部材とは
別の部材が、該帯電部材が被帯電体の画像形成領域に対
応しているときには被帯電体から接離可能であることを
特徴とする請求項1又は同2に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15795193A JP3245783B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15795193A JP3245783B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06348114A true JPH06348114A (ja) | 1994-12-22 |
JP3245783B2 JP3245783B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=15661032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15795193A Expired - Fee Related JP3245783B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3245783B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08328360A (ja) * | 1995-05-31 | 1996-12-13 | Fuji Xerox Co Ltd | 帯電方法 |
US7711283B2 (en) | 2005-06-30 | 2010-05-04 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming method and image forming apparatus |
JP2016170274A (ja) * | 2015-03-12 | 2016-09-23 | 富士ゼロックス株式会社 | 帯電装置、画像形成ユニット、画像形成装置 |
JP2017044957A (ja) * | 2015-08-28 | 2017-03-02 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP2018159798A (ja) * | 2017-03-22 | 2018-10-11 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
JP2018189797A (ja) * | 2017-05-02 | 2018-11-29 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
-
1993
- 1993-06-03 JP JP15795193A patent/JP3245783B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
JPH08328360A (ja) * | 1995-05-31 | 1996-12-13 | Fuji Xerox Co Ltd | 帯電方法 |
US7711283B2 (en) | 2005-06-30 | 2010-05-04 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming method and image forming apparatus |
JP2016170274A (ja) * | 2015-03-12 | 2016-09-23 | 富士ゼロックス株式会社 | 帯電装置、画像形成ユニット、画像形成装置 |
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JP2018159798A (ja) * | 2017-03-22 | 2018-10-11 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
JP2018189797A (ja) * | 2017-05-02 | 2018-11-29 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
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