JPH06347703A - 中間接続鏡筒 - Google Patents

中間接続鏡筒

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JPH06347703A
JPH06347703A JP13320893A JP13320893A JPH06347703A JP H06347703 A JPH06347703 A JP H06347703A JP 13320893 A JP13320893 A JP 13320893A JP 13320893 A JP13320893 A JP 13320893A JP H06347703 A JPH06347703 A JP H06347703A
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Hironari Fukuyama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、複数の付属装置に向う複数
の光路が高い精度で同時に供給され、複数の光路に分光
する光学系が高い精度で容易に脱着され、付属装置が高
い機械的安定性で取付けられる中間接続鏡筒を提供する
ことにある。 【構成】中間接続鏡筒1は、光学顕微鏡に取り付けられ
る入力ポ−ト2と、入力ポ−トから入力された光を鏡筒
へ導くための接眼観察用出力ポ−ト12と、付属装置を
取り付けるための付属装置用出力ポ−ト14、16と、
を備えたハウジング10を有している。ハウジング内に
は、入力ポ−トから入射された光を所望の出力ポ−トへ
導くための第1及び第2光学手段が設けられている。そ
して、入力ポ−トから入射された光は、各出力ポ−トか
ら同時に取り出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、顕微鏡に写真撮影装
置、テレビカメラ、またはレ−ザ−走査型顕微鏡等の比
較的大型の装置を接続するために用いられる中間接続鏡
筒に関する。
【0002】
【従来の技術】光学顕微鏡に写真撮影装置等の大型装置
を取り付けるための鏡筒は、例えば、図13に示すよう
な特願平4−312154号公報に開示された装置が知
られている。
【0003】図13に示すように、鏡筒101は、丸ア
リ構造部105を介して顕微鏡本体120上の所定位置
に接続されている。丸アリ構造部105には、顕微鏡か
ら入射される光を鏡筒101内に取り入れるための入力
ポ−ト102が設けられている。入力ポ−ト102の上
方には、顕微鏡本体120から入射した光を分岐する光
路切替機構104が設けられている。光路切替機構10
4により右方へ切替えられた光路103上には、リレ−
レンズ106及びズ−ムレンズ系107を経て光学素子
108が設けられている。また、鏡筒101のハウジン
グ110には、接眼部111を取り付けるための接眼部
用出力ポ−ト112と、テレビカメラ113a、113
b、113cを取り付けるための3つの出力ポ−ト11
4a、114b、114cと、が設けられている。出力
ポ−ト114aは光路切替機構104の上方に位置し、
出力ポ−ト114b、114cは光学素子108の上方
及び右方に設けられている。これらの出力ポ−トには、
それぞれアダプタ−を介してテレビカメラが取り付けら
れている。
【0004】光路切替機構104は、図14に示すよう
に、二本の丸棒121a、121bによりスライド移動
可能に支持されたスライド部材122を有している。ス
ライド部材122には3つの貫通孔123a、123
b、123cが形成されており、貫通孔123aの上に
は光学素子124が配置されている。この光学素子12
4は、スライド部材122に固定した取付部材125に
係合する溝124aを有していて、光学素子124が交
換可能に保持されている。スライド部材122には、丸
棒121a、121bに平行に延びる操作棒126が固
定されており、その先端に操作つまみ126aが設けら
れている。この操作つまみ126aは鏡筒101の外部
に位置しており、これを操作してスライド部材122を
移動させることができる。
【0005】光学素子108は、貫通孔130aを有す
る三角柱状の保持部材130と、その斜面に取り付けら
れたミラ−型分離光学素子131と、を有している。こ
の光学素子108は、図示しないスライドアリ機構を介
して支持部材132に着脱可能に取り付けられている。
この支持部材132はハウジング110にねじ止めされ
ている。よって、光学素子108を交換する際には、光
学素子108を支持部材132とともにハウジング11
0から取り外した後、光学素子108を支持部材132
から取り外して交換する。
【0006】顕微鏡から鏡筒101に入射される光は、
入力ポ−ト102を介して光路切替機構104に入射さ
れる。操作つまみ126aを操作して入射光が貫通孔1
23cを通過するようにスライド部材122を位置決め
すると、光は真直ぐに通過され出力ポ−ト114aに出
力される。入射光が中央の貫通孔123bを通過するよ
うにスライド部材122を位置決めすると、光は接眼部
用出力ポ−ト112へ向けて出力される。また、入射光
が貫通孔123aを通過するようにスライド部材122
を位置決めすると、光学素子124を通過した光は出力
ポ−ト114aへ向かい、光学素子124で反射された
光はリレ−レンズ106、ズ−ムレンズ系107を通過
して光学素子108へ向う。光学素子108を通過した
光は出力ポ−ト114cへ向かい、光学素子108で反
射された光は出力ポ−ト114bへ向う。各出力ポ−ト
から取り出された光は、アダプタ−を介してそれぞれテ
レビカメラに入射される。
【0007】次に、スキャンユニット等の大型の装置を
光学顕微鏡に取り付けたレ−ザ−走査型顕微鏡(以下、
LSMと称する)ついて説明する。図15に示すよう
に、LSM135は、レ−ザ−ヘッド136とスキャン
ユニット137とから構成されており、スキャンユニッ
ト137は光学顕微鏡120の鏡筒138上に設けら
れ、レ−ザ−ヘッド136は光ファイバ−140を介し
てスキャンユニット137と別体に設けられている。ス
キャンユニット137は、ダイクロイックミラ−14
1、光学スキャナ−142、及び試料145からの光を
測光するための検出器143を備えている。
【0008】レ−ザ−ヘッド136から射出されたレ−
ザ−光は、光ファイバ−140を介してスキャンユニッ
ト137へ導かれる。スキャンユニット137へ入射さ
れたレ−ザ−光は、ダイクロイックミラ−141で反射
されて光学スキャナ−142を通過して光学顕微鏡12
0の鏡筒138へ向って射出される。鏡筒138に入射
されたレ−ザ−光は、リレ−レンズ139、及び対物レ
ンズ144を通過して蛍光試料145に照射される。照
射されたレ−ザ−光によって励起された試料145は蛍
光を発する。この蛍光は、再び対物レンズ144及びリ
レ−レンズ139を通過してスキャンユニット137に
入射され、ダイクロイックミラ−141を通過して検出
器143へ入射されて測光される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した特願平4−3
12154号公報に開示された装置においては、入力ポ
−トから入射された光を各出力ポ−トへ導くための光学
系が鏡筒内に内蔵されているため、鏡筒を選択する自由
がない。
【0010】また、光学素子124を交換する際には、
マウントを取り外した後、開口114aから着脱する。
そのため、小さな開口部から光学素子を取り出すことが
困難であり着脱が容易に行えない問題が生じる。また、
光学素子108を交換する際には、支持部材132とと
もに鏡筒から取り外してから支持部材132から取り外
して交換している。鏡筒から支持部材を取り外すために
は、鏡筒を顕微鏡本体から一旦取り外す必要があり手間
がかかる問題が生じる。
【0011】更に、光学素子108は、支持部材及び三
角柱状の保持部材を介して顕微鏡本体に取り付けられて
いるため、マウントとの間に高い光学的位置精度を得る
ことは困難である。
【0012】また、LSMを鏡筒に取り付けた光学顕微
鏡においては、スキャンユニットが鏡筒の上方に位置し
ているため、装置全体の重心が高くなり安定性が悪くな
る。従って、測定時に装置が振動しやすくなり測定誤差
が生じ易くなる。また、このような振動により画像が劣
化し易い。
【0013】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、複数の付属装置に向う複数の光路が高
い精度で同時に供給され、入力ポ−トから入射される光
を複数の光路に分光する光学系を高精度で容易に着脱可
能であり、付属装置が高い機械的安定性で取付可能であ
る中間接続鏡筒を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、試料
からの光を取り込むための入力ポ−トと、上記入力ポ−
トから取り込まれる光の少なくとも一部を上記入力ポ−
トの略直角方向に導くための第1光学手段と、上記第1
光学手段によって導かれる光を複数の光束に分けるため
の第2光学手段と、上記複数の光束を外部に取り出すた
めの開口部と、を備えていることを特徴とする中間接続
鏡筒が提供される。
【0015】
【作用】この発明の中間接続鏡筒によれば、光学顕微鏡
の鏡筒上部に同軸的に接続された入力ポ−トから入力さ
れた試料からの光の一部は、第1光学手段によって略直
角方向に導かれる。第1光学手段によって導かれた光束
は、第2光学手段によって複数の光路に分岐される。分
岐された光束は、開口部を介して中間接続鏡筒の外部へ
取り出される。
【0016】この発明の好ましい実施例によれば、開口
部から射出される光束の少なくとも1つは、試料から入
力ポ−トに入射される光の光軸に対して直交する方向に
射出される。そのため、スキャンユニット等の大型の装
置を取り付ける場合であっても、装置と顕微鏡とが横に
並んで配置できるので機械的安定性の高い配置を得るこ
とができる。
【0017】この発明の更に好ましい実施例によれば、
開口部には、付属装置を取り付けるためのアダプタ−が
設けられ、第2光学手段はアダプタ−に固定されてい
る。アダプタ−に固定された第2光学手段は、開口部か
ら一体に脱着できる。アダプタ−は、一般的に鏡筒から
突出されているので脱着が容易であり、そのため、光学
素子の脱着が容易になる。また、光学素子がアダプタ−
に直接取り付けられているので、アダプタ−と光学手段
との間の位置を高精度に合せて製造することが容易にな
る。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。図1に示すように、この発明
の第1の実施例に係る中間接続鏡筒1は、図示しない光
学顕微鏡と、図示しない複数の付属装置との間に配置さ
れる。中間接続鏡筒1は、光学顕微鏡から導かれる試料
からの光を取り込むための入力ポ−ト2と、入力ポ−ト
2から取り込んだ光を図示しない鏡筒へ導くための鏡筒
用出力ポ−ト12と、入力ポ−ト2から取り込んだ光の
一部を水平方向に導くための第1光学手段と、第1光学
手段によって導かれた光束を複数の付属装置へ向って射
出するための開口部としての付属装置用出力ポ−ト1
4、16とを有するハウジング10を備えている。ま
た、付属装置用出力ポ−ト14の光軸は、入力ポ−ト2
の光軸と直交するように突出している。
【0019】光学手段は、第1光学手段としての平面鏡
4と、及び第2光学手段としてのビ−ムスプリッタ−6
及び平面鏡8と、から構成され、平面鏡4は、入力ポ−
ト2から鏡筒用出力ポ−ト12に向う光路3上に光路に
対して45度の角度で設けられ、光路3から離脱可能に
配置されている。ビ−ムスプリッタ−6は、平面鏡4で
反射された光路5上に設けられ、光の一部を付属装置用
出力ポ−ト14に向かう光路7に導く。平面鏡8は、ビ
−ムスプリッタ−6の後方の光路5上に光路に対して4
5度の角度で設けられ、透過された光を付属装置用出力
ポ−ト16に向かう光路9に導く。
【0020】図2に示すように、図示しない試料からの
光は、有限遠型対物レンズ18を介して入力ポ−ト2か
ら中間接続鏡筒1内に入射される。平面鏡4が光路3か
ら離脱している場合、中間接続鏡筒1内に入射された光
は、鏡筒用出力ポ−ト12に向かって直進し、鏡筒21
へ導かれる。鏡筒21へ導かれた光は、プリズム20で
反射されて接眼レンズ22を介してユ−ザ−によって目
視観察される。一方、平面鏡4が光路3上に位置してい
る場合、入射光は平面鏡4によって反射されビ−ムスプ
リッタ−6に入射される。ビ−ムスプリッタ−6に入射
された光の一部は、ビ−ムスプリッタ−6を透過して平
面鏡8で反射されて付属装置用出力ポ−ト16から射出
され、図示しないテレビカメラ等の付属装置へ導かれ
る。残りの光は、ビ−ムスプリッタ−6で反射されて付
属装置用出力ポ−ト14から射出され、図示しない付属
装置へ導かれる。
【0021】平面鏡4は、公知の手段によって光路3か
ら離脱される。このように、平面鏡4を光路3から離
脱、或いは光路3へ配置することにより、入力ポ−ト2
から入射された光を鏡筒用出力ポ−ト12、或いは2つ
の付属装置用出力ポ−ト14、16へ向って射出するこ
とができる。尚、光路7は光路9と平行に射出している
ように図示したが、紙面上方に向って射出しているもの
とする。
【0022】以上のように構成された中間接続鏡筒1を
顕微鏡とテレビカメラとの間に設けることにより、複数
のテレビカメラにより同時に試料からの像を観察するこ
とができる。また、付属装置として、大型の装置を取り
付ける場合、これを横方向に突出された出力ポ−ト14
に取り付けることにより、これを顕微鏡と同一机上面に
配置することができるので、高い機械的安定性を得るこ
とができる。
【0023】次に、この発明の第2の実施例について図
3を用いて説明する。尚、基本的な構成は上記第1の実
施例と同じであるので、第1の実施例と同一の部分につ
いては同一符号を用いて説明を省略し、第1の実施例と
異なる部分についてのみ説明する。
【0024】図3に示すように、この発明の第2の実施
例に係る中間接続鏡筒1は、平面鏡4とビ−ムスプリッ
タ−6との間の光路5上に結像レンズ24を備えてお
り、平面鏡4とプリズム20との間の光路3上に結像レ
ンズ26を備えている。
【0025】無限遠型対物レンズ28を介してコリメ−
トされて入力ポ−ト2から中間接続鏡筒1内に入射され
た光は、平面鏡4が光路3から離脱されている場合、鏡
筒用出力ポ−ト12に向かって直進し、鏡筒21内の結
像レンズ26で集光され、プリズム20で反射されて接
眼レンズ22を介してユ−ザ−によって目視観察され
る。一方、平面鏡4が光路3上に位置している場合、入
射光は平面鏡4によって反射され、結像レンズ24によ
って集光され、ビ−ムスプリッタ−6に入射される。ビ
−ムスプリッタ−6に入射された光の一部は、ビ−ムス
プリッタ−6を透過して平面鏡8で反射されて出力ポ−
ト16から射出され、残りの光は、ビ−ムスプリッタ−
6で反射されて出力ポ−ト14から射出される。
【0026】本実施例のように、コリメ−トされた光を
入力ポ−ト2から取り込んで鏡筒内に設けられた結像レ
ンズで集光する場合であっても、第1の実施例と同様の
効果が得られる。
【0027】次に、この発明の第3の実施例について図
4を用いて説明する。尚、基本的な構成は上記第1及び
第2の実施例と同じであるので、上記実施例と同一の部
分については同一符号を用いて説明を省略し、上記実施
例と異なる部分についてのみ説明する。
【0028】図4に示すように、この発明の第3の実施
例に係る中間接続鏡筒1は、顕微鏡の鏡筒に接続される
入力ポ−ト2と、鏡筒21に接続される鏡筒用出力ポ−
ト12と、複数の付属装置に接続される開口部としての
複数の付属装置用出力ポ−トであって、鏡筒用出力ポ−
ト12と同一の面(A面)上に形成された付属装置用出
力ポ−ト32a、34a、36a、A面と垂直な面(B
面)上に形成された付属装置用出力ポ−ト32b、34
b、36b、A面に対向する面(C面)上に形成された
付属装置用出力ポ−ト32c、34c、36c(図示せ
ず)、B面に対向する面(D面)上に形成された付属装
置用出力ポ−ト32d、34d、36d(図示せず)、
及び各面に垂直な端面(E面)に形成された付属装置用
出力ポ−ト38eと、を有するハウジング10を備えて
いる。
【0029】入力ポ−ト2から入射された光を複数の光
路に分岐して所望の付属装置用出力ポ−トに導くための
第2の光学手段としての平面鏡40、或いはビ−ムスプ
リッタ−50は、アダプタ−としてのマウント30に接
続された後、所望の付属装置用出力ポ−トに装着され
る。そして、中間接続鏡筒1に入射された光は、所望の
複数の付属装置用出力ポ−トから同時に取り出される。
【0030】平面鏡40は、貫通孔41を有する三角柱
状の支持部材42を介してマウント30の一端に取り付
けられる。平面鏡40は、マウント30の軸に対して4
5度の角度で取り付けられており、貫通孔41から入射
される光が平面鏡40で反射されてマウント30を通過
して他端側から射出されるように取り付けられる。
【0031】ビ−ムスプリッタ−50は、光が入射し、
或いは射出する面以外の3つの面を保持する保持部材4
6によって保持される。保持部材46の端部には、ねじ
孔47が形成され、マウント30の一端に形成されたね
じ孔48にねじ49によって固定される。そして、ビ−
ムスプリッタ−50がマウント30の一端に固定され
る。
【0032】上述したように、平面鏡40、或いはビ−
ムスプリッタ−50が一端に取り付けられたマウント3
0は、所望の出力ポ−トに所望の数だけ挿入される。そ
の際、マウント30に設けられた切り欠き51と出力ポ
−トに設けられたピン53が位置合せされる。一方、マ
ウント30の他端には、図示しないテレビカメラを取り
付けるためのカメラマウントアダプタ−52が設けられ
ており、このカメラマウントアダプタ−52を介して図
示しないテレビカメラ等の付属装置が取り付けられる。
【0033】また、マウント30が取り付けられない出
力ポ−トには、漏光防止のための蓋52が設けられてい
る。マウント30及び蓋52は、出力ポ−トにねじ止め
するためのねじ孔54を有し、出力ポ−トに形成された
ねじ孔55にねじ56によって固定される。
【0034】尚、出力ポ−ト38eに取り付けられるマ
ウント30には、平面鏡40やビ−ムスプリッタ−50
などは取り付けられていないものとする。上記の実施例
においても第1の実施例と同様の効果が得られる。
【0035】以下に、第3の実施例の中間接続鏡筒1に
複数のテレビカメラを取り付けた具体例について説明す
る。図5に示すように、中間接続鏡筒1は、丸アリ構造
部60を介して顕微鏡本体70上の所定位置に接続され
る。丸アリ構造部60には入力ポ−ト2が設けられてお
り、入力ポ−ト2の上方には、顕微鏡本体70からコリ
メ−トされて入射した光を分岐する公知の光路切替機構
62が設けられている。光路切替機構62により右方へ
切替えられた光路上には、ビ−ムスプリッタ−50a、
50b、及び平面鏡40が設けられている。ビ−ムスプ
リッタ−50aは、マウント30aの一端に取り付けら
れ、光路切替機構62から導かれる光をマウント30a
の他端に取り付けられたテレビカメラ66aに導くよう
に出力ポ−ト32aに配置されている。ビ−ムスプリッ
タ−50bは、マウント30bの一端に取り付けられ、
光路切替機構62から導かれる光をマウント30bの他
端に取り付けられたテレビカメラ66bに導くように出
力ポ−ト34aに配置されている。平面鏡40は、マウ
ント30cの一端に取り付けられ、光路切替機構62か
ら導かれる光をマウント30cの他端に取り付けられた
テレビカメラ66cに導くように出力ポ−ト36aに配
置されている。また、出力ポ−ト32a、34a、36
a以外の出力ポ−トには蓋52が設けられ、漏光が防止
されている。
【0036】中間接続鏡筒1のハウジング10には、鏡
筒21の丸アリ構造部65を取り付けるためのメス丸ア
リが形成され、メス丸アリ内には、鏡筒用出力ポ−ト1
2が設けられている。そして、丸アリ構造部65を介し
て中間接続鏡筒1の鏡筒用出力ポ−ト12に鏡筒21が
取り付けられている。
【0037】顕微鏡本体70から中間接続鏡筒1に入射
される光は、入力ポ−ト2を介して光路切替機構62に
入射される。公知の手段によって光路切替機構62が光
路から離脱されると、光は真直ぐに通過され鏡筒用出力
ポ−ト12に射出される。光路切替機構62が光路上に
位置すると、光は右方向に反射されビ−ムスプリッタ−
50aに入射される。ビ−ムスプリッタ−50aに入射
された光の一部はテレビカメラ66aに導かれ、残りは
ビ−ムスプリッタ−50bに入射される。ビ−ムスプリ
ッタ−50bに入射された光の一部は、テレビカメラ6
6bに導かれ、残りは平面鏡40に入射される。平面鏡
40に入射された光は、テレビカメラ66cに導かれ
る。
【0038】以上のように中間接続鏡筒1内に配置され
る平面鏡40またはビ−ムスプリッタ−50a、50b
などの光学素子は、マウント30に直接取り付けられて
から中間接続鏡筒内に挿入されるので、入力ポ−ト2か
ら各出力ポ−トへ向かう光路を高精度にしかも容易に規
定できる。また、光学素子を交換する場合には、光学素
子をマウント30とともに中間接続鏡筒1から取り外す
ことができるので容易に交換可能である。また、各出力
ポ−トに取り付けられるマウント30の形状を同一にす
ることにより、所望の光学手段を取り付けたマウント3
0を所望の出力ポ−トに取り付けることが可能となる。
また、中間接続鏡筒1に鏡筒用出力ポ−ト12を設ける
ことで併用する鏡筒の選択が自由になる。
【0039】また、上記光学素子は、ダイクロイックミ
ラ−、偏向ビ−ムスプリッタ−、または全反射ミラ−等
の他の光学素子に付け換えられてもよい。更に、マウン
ト30の上部には、テレビカメラの代わりにレ−ザ−ヘ
ッドが取り付けられ、出力ポ−トからレ−ザ−ビ−ムを
照射して、顕微鏡の試料面をレ−ザ−で照射することも
可能である。
【0040】次に、第1または第2の実施例における中
間接続鏡筒1を光学顕微鏡に取り付ける場合の使用例を
示す。図6、7に示すように、中間接続鏡筒1は、光学
顕微鏡70の上方に位置し、試料からの光が入力ポ−ト
2へ入射するように位置決めされる。中間接続鏡筒1の
鏡筒用出力ポ−ト12には、鏡筒21が設けられてい
る。試料71から対物レンズ72を介して入力ポ−ト2
に入射される光は、中間接続鏡筒1内に配置された図示
しない光学手段によってテレビカメラ73、74に導か
れる。
【0041】図8、9に示すように、中間接続鏡筒1の
付属装置用出力ポ−ト14には、図6、7に示すテレビ
カメラ73の代りにスキャンユニット80が取り付けら
れレ−ザ−走査型顕微鏡(LSM)を構成している。
【0042】スキャンユニット80は、レ−ザ−ビ−ム
を照射するためのレ−ザ−ヘッド82と、レ−ザ−ヘッ
ド82から射出されるレ−ザ−ビ−ムを所望の方向に反
射する反射鏡83、84と、反射鏡83、84で反射さ
れたレ−ザ−ビ−ムを後段の顕微鏡光学系へ向かって反
射するとともに同顕微鏡光学系から導かれる蛍光を透過
するためのダイクロイックミラ−85と、ダイクロイッ
クミラ−85で反射されたレ−ザ−ビ−ムを取り込みガ
ルバノメ−タ−87、88によってスキャンビ−ムを射
出するガルバノミラ−86a、86bと、を備えてい
る。
【0043】レ−ザ−ヘッド82から射出されたレ−ザ
−ビ−ムは、反射鏡83、84で順次反射されてダイク
ロイックミラ−85に入射される。ダイクロイックミラ
−85で反射されたレ−ザ−ビ−ムは、ガルバノミラ−
86a、86bに入射し、ガルバノメ−タ−87、88
によってスキャンビ−ムとして光学顕微鏡70に向かっ
て射出される。
【0044】スキャンユニット80から射出されたスキ
ャンビ−ムは、リレ−レンズ系89を介して中間接続鏡
筒1に入射され、図示しない光学系、および対物レンズ
72を介して試料71に照射され、試料面をスキャンす
る。スキャンビ−ムによって励起された試料面から射出
される蛍光は、スキャンビ−ムと逆の経路を通過して、
ダイクロイックミラ−85、及び励起光カットフィルタ
−81を透過して検出器90に入射されて測光される。
【0045】スキャンユニット80は、光学顕微鏡70
と同一の平面上に載置できる構成になっているので、重
心が低く、高い機械的安定性を有しており、振動により
画質に悪影響を及ぼすことがない。また、付属装置用出
力ポ−ト16にテレビカメラ74を取り付けることによ
り、試料からの像、即ち明視野像、暗視野像、微分干渉
像等をテレビモニタ−において観察するとともにLSM
による画像観察が可能となる。
【0046】図10、11に示すように、倒立顕微鏡7
5にレ−ザ−トラップ用赤色レ−ザ−ヘッド76を取り
付ける場合には、中間接続鏡筒1は、倒立顕微鏡75と
レ−ザ−トラップ用赤色レ−ザ−ヘッド76との間に配
置され、中間接続鏡筒1の付属装置用出力ポ−ト16に
は、レ−ザ−トラップ用赤色レ−ザ−ヘッド76が設け
られ、出力ポ−ト16と平行に突出した付属装置用出力
ポ−ト14には、テレビカメラ73が設けられる。
【0047】レ−ザ−トラップ用赤色レ−ザ−ヘッド7
6から射出されたレ−ザ−ビ−ムは、中間接続鏡筒1の
付属装置用出力ポ−ト16から入射され、中間接続鏡筒
1内の光学系を介して入力ポ−ト2から射出される。入
力ポ−ト2から出力されたレ−ザ−ビ−ムは、顕微鏡内
に設けられた反射鏡77、78、79で反射されて対物
レンズ72を介して試料71に照射される。照射された
ビ−ムは、試料71における対象物を捕捉すると同時に
ビ−ムの一部は反射して逆の経路をたどって中間接続鏡
筒1に入射される。中間接続鏡筒1に入射されたトラッ
プビ−ムは、ビ−ムスプリッタ−91に入射され、その
一部は、透過されて鏡筒21へ導かれ、試料の像が接眼
観察される。一方、残りのビ−ムは、ビ−ムスプリッタ
−91、及びビ−ムスプリッタ−92で順次反射されて
テレビカメラ73に導かれ、試料の像がテレビ観察され
る。
【0048】次に、第3の実施例における中間接続鏡筒
1を光学顕微鏡に取り付ける場合の使用例を示す。図1
2に示すように、中間接続鏡筒1は、入力ポ−ト2の光
軸が光学顕微鏡70の光軸に一致するように顕微鏡70
に取り付けられる。また、中間接続鏡筒1の鏡筒用出力
ポ−ト12には、鏡筒21が取り付けられる。中間接続
鏡筒1のC面に形成された付属装置用出力ポ−ト36c
には、マウント30を介してテレビカメラ93が設けら
れている。テレビカメラ93は、支持部材94にねじ9
5によってねじ止めされている。そして、顕微鏡70及
びテレビカメラ93を固定する支持部材94は、同一平
面上に載置されている。従って、装置全体の高い機械的
安定性が得られる。また、付属装置用出力ポ−ト36c
以外の出力ポ−トには、蓋52が設けられ、漏光が防止
されている。
【0049】以上のように、本発明の中間接続鏡筒を光
学顕微鏡と光学装置との間に接続することにより、入力
ポ−トから取り込んだ光を複数の出力ポ−トにおいて同
時に取り出すことができる。また、出力ポ−ト光軸を入
力ポ−トの光軸に直交するように突出させることによ
り、LSM等を構成する場合の装置全体の重心を低くす
ることができ、高い機械的安定性を得ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の中間接
続鏡筒によれば、入力ポ−トから導入される光は、第1
光学手段によって入力ポ−ト光軸に対して直角方向に導
かれ、第2光学手段によって複数の光路に分割され、各
光路に対応する開口部としての出力ポ−トから光が射出
されている。従って、入力ポ−トから導入された光情報
が各出力ポ−トにおいて同時に取り出せる。
【0051】また、複数の出力ポ−トから射出される光
の少なくとも1つが水平な方向へ射出されることから、
本発明の中間接続鏡筒を介してスキャンユニット等の比
較的大型な装置を搭載する場合、装置全体の機械的安定
性を高くすることができる。
【0052】また、各出力ポ−トと付属装置とを接続す
るアダプタ−としてのマウントには、第2光学手段が取
り付けられ、マウントと光学手段とが一体にされて開口
部に装着されており、鏡筒から突出されたマウントと共
に光学手段の交換を行うので、光学手段の着脱が容易に
できる。更にマウントと光学手段とが一体に形成されて
いることから、光学手段とマウントとの光軸を高精度に
合わせて製造することが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の第1の実施例に係る中間接
続鏡筒を示す概略図。
【図2】図2は、図1の中間接続鏡筒を示す断面図。
【図3】図3は、この発明の第2の実施例に係る中間接
続鏡筒を示す断面図。
【図4】図4は、この発明の第3の実施例に係る中間接
続鏡筒を示す概略図。
【図5】図5は、図4の中間接続鏡筒にテレビカメラを
取り付けた具体例を示す断面図。
【図6】図6は、この発明の第1或いは第2の実施例に
おける中間接続鏡筒を光学顕微鏡に取り付けた状態を示
す平面図。
【図7】図7は、図6に示す装置の正面図。
【図8】図8は、この発明の第1或いは第2の実施例に
おける中間接続鏡筒を介して光学顕微鏡にLSMを取り
付けた状態を示す平面図。
【図9】図9は、図8に示す装置の正面図。
【図10】図10は、この発明の第1或いは第2の実施
例における中間接続鏡筒を介して倒立顕微鏡にレ−ザ−
トラップ用赤色レ−ザ−ヘッドを取り付けた状態を示す
正面図。
【図11】図11は、図10の装置を示す側面図。
【図12】図12は、この発明の第3の実施例における
中間接続鏡筒を介して光学顕微鏡にテレビカメラを取り
付けた状態を示す正面図。
【図13】図13は、鏡筒の従来例を示す断面図。
【図14】図14は、図13の鏡筒に装着される光路切
替機構を示す概略図。
【図15】図15は、従来のレ−ザ−走査型顕微鏡を示
す概略図。
【符号の説明】
1…中間接続鏡筒、2…入力ポ−ト、4、8…平面鏡、
6…ビ−ムスプリッタ−、10…ハウジング、12…鏡
筒用出力ポ−ト、14、16…付属装置用出力ポ−ト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料からの光を取り込むための入力ポ−ト
    と、 上記入力ポ−トから取り込まれる光の少なくとも一部を
    上記入力ポ−トの略直角方向に導くための第1光学手段
    と、 上記第1光学手段によって導かれる光を複数の光束に分
    けるための第2光学手段と、 上記複数の光束を外部に取り出すための開口部と、を備
    えていることを特徴とする中間接続鏡筒。
  2. 【請求項2】上記開口部から射出される光束の少なくと
    も1つは、略水平方向に取り出されることを特徴とする
    請求項1に記載された中間接続鏡筒。
  3. 【請求項3】上記開口部に付属装置を取り付けるための
    アダプタ−を備え、上記第2光学手段が上記アダプタ−
    に固定され、上記アダプタ−と第2光学手段とが一体に
    上記開口部から脱着できることを特徴とする請求項1に
    記載された中間接続鏡筒。
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