JPH0634748A - レーダ信号表示装置 - Google Patents

レーダ信号表示装置

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JPH0634748A
JPH0634748A JP4208576A JP20857692A JPH0634748A JP H0634748 A JPH0634748 A JP H0634748A JP 4208576 A JP4208576 A JP 4208576A JP 20857692 A JP20857692 A JP 20857692A JP H0634748 A JPH0634748 A JP H0634748A
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義幸 加藤
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正俊 亀山
Mokichi Higo
茂吉 肥後
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    • G01S7/20Stereoscopic displays; Three-dimensional displays; Pseudo-three-dimensional displays
    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 航空管制システム等において、レーダによっ
て確認できる航跡などの位置情報を所定視点から見た3
次元で表示することができるレーダ信号表示装置を得
る。 【構成】 レーダ装置(2)からのレーダ信号が、極座標
情報入力手段(8)(10)により極座標情報と振幅情報に変
換され、3次元画像情報生成手段(9)(12)により直交座
標に変換され、さらにマトリクス演算により、所定視点
から見たX(横)、Y(縦)、Z(遠近)成分の3次元に座標
変換され、この座標変換されたX、Y成分をアドレスと
し、上記振幅情報を輝度情報として画像フレーム記憶手
段(16)(17)に記憶される。そして、これら画像フレーム
記憶手段(16)(17)からの情報が表示ビデオ合成部(18)に
より合成され、表示手段(19)により所定視点から見たレ
ーダ画像と特定飛行体の航跡及び地形の画像とが合成さ
れて3次元的に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、航空管制システムに
おいてレーダ装置からのレーダ信号をCRT等の表示部
に表示させるレーダ信号表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーダ・アンテナからのレーダ信
号をCRT等の表示部に表示する方式として、PPI(P
lan Position Indicater)表示方式がある。図8は、例
えば特開平3−56994号公報等に示された従来の一
般的なPPI表示方式を用いたレーダ信号表示装置の構
成を示したブロック線図、図9は表示部に表示された画
面を示す図である。図において、(1)はレーダアンテ
ナ、(2)はこのレーダアンテナ(1)からのレーダ信号を処
理してレーダ信号の振幅を示す振幅情報と、距離r及び
方向θを示す極座標情報とを出力するレーダ装置、(3)
はこのレーダ信号の極座標情報を2次元の直交座標情報
へ変換する極座標変換部、(4)はこの極座標変換部(3)か
ら出力される極座標情報のxy成分をアドレスとしてレ
ーダ信号の振幅情報を輝度情報として記憶するためのフ
レームメモリ、(5)はこのフレームメモリ(4)から出力さ
れる輝度情報を減衰させて、1フレーム後に再びフレー
ムメモリ(4)へ書き込む減衰回路、(6)は上記フレームメ
モリ(4)から出力される輝度情報をデジタルアナログ
(以下D/Aという)変換するD/Aコンバータ、(7)
はCRTからなる表示部である。
【0003】PPI表示方式を用いたレーダ信号表示装
置は上記のように構成され、レーダアンテナ(1)が1回
転する間に受信された全反射体からの反射波信号である
レーダ信号から、レーダ装置(2)により各反射体のレー
ダアンテナ(1)の位置を中心とした距離r及び方向θを
示す極座標の位置情報と、その反射体からの反射信号の
振幅情報とが得られ、これらの情報が極座標変換部(3)
により直交座標に変換されて、フレームメモリ(4)の各
反射体の位置を示すアドレスに振幅を示す輝度情報が記
憶される。そして、1フレーム前の輝度情報が減衰回路
(5)により減衰されて反射体の前の位置に対応するアド
レスに書込まれる。このフレームメモリ(4)の記憶情報
がD/Aコンバータ(6)でD/A変換され、表示部(7)の
フレームメモリ(4)のアドレスに対応する位置に輝度情
報に対応する輝度で図6に示すように表示される。図6
において径線Sはレーダアンテナ(1)の1送信波による
全反射波を、点Fは特定飛行体の航跡を、円Cは最遠反
射波の軌跡を示している。このようにPPI表示方式で
は視点を真上においたときに確認できる状況が表示部
(7)の画面に表示される。この時の航跡Fの高度情報は
タグ表示によって表示されるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のP
PI表示方式を用いたレーダ信号表示装置は、レーダ信
号による全反射波及び特定飛行体の航跡の位置情報を2
次元平面上に表示するだけで、航跡の高度情報について
はタグ表示などにたよっていた。そのため、オペレータ
が航跡相互及び他の反射体との3次元的な位置関係を即
座に把握しづらいという問題点があった。また、オペレ
ータが特定飛行体の航跡とレーダ信号による全反射波及
びその背景となる地形などの位置関係を区別して3次元
的に認識することはほとんど不可能であった。
【0005】この発明はこのような問題点を解消するた
めになされたもので、請求項1記載の発明では、航空管
制システム等において、レーダによって確認できる航跡
などの位置情報を所定視点から見た3次元で表示するこ
とができるレーダ信号表示装置を得ることを目的とす
る。
【0006】請求項2記載の発明では、レーダ信号によ
る全反射波と、特定飛行体の航跡及び背景となる地形な
どの位置情報を合成して3次元的に認識することができ
るレーダ信号表示装置を得ることを目的とする。
【0007】請求項3及び4記載の発明では、レーダ信
号による全反射波と、特定飛行体の航跡及び背景となる
地形などの遠近関係を3次元的に認識することができる
レーダ信号表示装置を得ることを目的とする。
【0008】請求項5記載の発明では、レーダ信号によ
る全反射波による表示と特定飛行体の航跡及び背景とな
る地形の表示とを区別して3次元的に認識することがで
きるレーダ信号表示装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明に係るレーダ信号表示装置は、レーダ装置からの
信号をディジタル情報である極座標情報と振幅情報に変
換する極座標情報入力手段、この極座標情報入力手段か
らの極座標情報を直交座標に変換し、マトリクス演算に
より所定視点から見たX(横)、Y(縦)、Z(遠近)成分の
3次元に座標変換する3次元画像情報生成手段、この3
次元画像情報生成手段からの直交座標のX、Y成分をア
ドレスとし、上記レーダ信号の振幅情報を輝度情報とし
て記憶する画像フレーム記憶手段、及びこの画像フレー
ム記憶手段からのX、Yアドレス情報位置に輝度情報に
応じた輝度で画像を表示する表示手段とを備えたことを
特徴とするものである。
【0010】この発明の請求項2記載の発明に係るレー
ダ信号表示装置は、レーダ装置からのレーダ信号をディ
ジタル情報である極座標情報と振幅情報に変換するレー
ダ極座標情報入力部、このレーダ極座標情報入力部から
の極座標情報を直交座標に変換し、マトリクス演算によ
り所定視点から見たX(横)、Y(縦)、Z(遠近)成分の3
次元に座標変換する3次元レーダ画像情報生成部、この
3次元レーダ画像情報生成部からの直交座標のX、Y成
分をアドレスとし、上記レーダ信号の振幅情報を輝度情
報として記憶するレーダ画像フレームメモリ部、上記レ
ーダ装置のレーダ信号から特定飛行体の航跡の位置情報
を求める航跡情報入力部、地形情報を入力する地形情報
入力部、上記航跡情報入力部及び地形情報入力部からの
航跡地形情報から上記X、Y、Z成分の3次元画像情報
を生成する3次元航跡地形画像情報生成部、この3次元
航跡地形画像情報生成部からの直交座標のX、Y成分を
アドレスとした画像情報を記憶する航跡地形画像フレー
ムメモリ部、上記レーダ画像フレームメモリ部及び航跡
地形画像フレームメモリ部からの表示データを合成する
表示ビデオ合成部、及びこの表示ビデオ合成部からの
X、Yアドレス情報位置に輝度情報に応じた輝度で画像
を表示する表示部とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0011】この発明の請求項3記載の発明に係るレー
ダ信号表示装置は、レーダ装置からのレーダ信号をディ
ジタル情報である極座標情報と振幅情報に変換するレー
ダ極座標情報入力部、このレーダ極座標情報入力部から
の極座標情報を直交座標に変換し、マトリクス演算によ
り所定視点から見たX(横)、Y(縦)、Z(遠近)成分の3
次元に座標変換する3次元レーダ画像情報生成部、上記
レーダ装置のレーダ信号から特定飛行体の航跡の位置情
報を求める航跡情報入力部、地形情報を入力する地形情
報入力部、上記航跡情報入力部及び地形情報入力部から
の航跡地形情報から上記X、Y、Z成分の3次元画情報
を生成する3次元航跡地形画像情報生成部、この3次元
航跡地形画像情報生成部からのX、Y成分をアドレスと
したZ成分情報を一時記憶する航跡地形Z情報バッフ
ァ、上記3次元レーダ画像情報生成部からの直交座標の
X、Y成分をアドレスとし、各X、Yアドレス位置にお
けるZ値が上記航跡地形Z情報バッファからのZ値より
小さい位置の振幅情報のみを輝度情報として記憶するレ
ーダ画像フレームメモリ部、上記3次元航跡地形画像情
報生成部からの直交座標のX、Y成分をアドレスとした
画像情報を記憶する航跡地形画像フレームメモリ部、上
記レーダ画像フレームメモリ部及び航跡地形画像フレー
ムメモリ部からの表示データを合成する表示ビデオ合成
部、及びこの表示ビデオ合成部からのX、Yアドレス情
報位置に輝度情報に応じた輝度で画像を表示する表示部
とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】この発明の請求項4記載の発明に係るレー
ダ信号表示装置は、請求項2又は3記載の発明におい
て、3次元レーダ画像情報生成部を、レーダ極座標情報
入力部からの極座標情報を直交座標に変換し、マトリク
ス演算及び透視投影変換を行なうことにより、所定視点
から見た遠近を加味したX(横)、Y(縦)、Z(遠近)成分
の3次元に座標変換するものとしたことを特徴とするも
のである。
【0013】この発明の請求項5記載の発明に係るレー
ダ信号表示装置は、請求項2、3又は4記載の発明にお
いて、表示ビデオ合成部に、レーダ画像フレームメモリ
部からの輝度情報と航跡地形画像フレームメモリ部から
の輝度情報との各輝度の大きさの組合わせに対する出力
合成画像の輝度の大きさの割合いを予め定めたルックア
ップテーブルを備え、このルックアップテーブルによっ
て入力される上記レーダ画像フレームメモリ部及び航跡
地形画像フレームメモリ部からの各輝度情報から、アナ
ログ変換されて表示部に出力される合成輝度信号を得る
ようにしたことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】この発明の請求項1記載の発明ににおいては、
レーダ装置からのレーダ信号が、極座標情報入力手段に
よりディジタル情報である極座標情報と振幅情報に変換
され、3次元画像情報生成手段により直交座標に変換さ
れ、さらにマトリクス演算により、予め定められた視点
から見たX(横)、Y(縦)、Z(遠近)成分の3次元に座標
変換され、この座標変換されたX、Y成分をアドレスと
し、上記振幅情報を輝度情報として画像フレーム記憶手
段に記憶される。そして、この画像フレーム記憶手段か
らの情報により、表示手段の上記X、Yアドレスに対応
する位置に上記輝度情報に応じた輝度で3次元レーダ画
像が表示される。
【0015】この発明の請求項2記載の発明ににおいて
は、レーダ装置からのレーダ信号が、レーダ極座標情報
入力部によりディジタル情報である極座標情報と振幅情
報に変換され、3次元レーダ画像情報生成部により直交
座標に変換され、さらにマトリクス演算により、予め定
められた視点から見たX(横)、Y(縦)、Z(遠近)成分の
3次元に座標変換され、この座標変換されたX、Y成分
をアドレスとし、上記振幅情報を輝度情報としてレーダ
画像フレームメモリ部に記憶される。一方、航跡情報入
力部により上記レーダ装置のレーダ信号から特定飛行体
の航跡の位置情報が求められ、この航跡の位置情報と地
形情報入力部により入力される予め登録されてある地形
情報とから、3次元航跡地形画像情報生成部により上記
X、Y、Z成分の3次元画像情報が生成され、この3次
元画像情報のX、Y成分をアドレスとし、振幅情報を輝
度情報として航跡地形画像フレームメモリ部に記憶され
る。そして、これらレーダ画像フレームメモリ部及び航
跡地形画像フレームメモリ部からの表示データが表示ビ
デオ合成部により合成され、この合成された画像情報に
より、表示手段の上記X、Yアドレスに対応する位置に
上記輝度情報に応じた輝度で3次元合成レーダ画像が表
示される。
【0016】この発明の請求項3記載の発明ににおいて
は、レーダ装置からのレーダ信号が、レーダ極座標情報
入力部によりディジタル情報である極座標情報と振幅情
報に変換され、3次元レーダ画像情報生成部により直交
座標に変換され、さらにマトリクス演算により、予め定
められた視点からから見たX(横)、Y(縦)、Z(遠近)成
分の3次元に座標変換される。一方、航跡情報入力部に
より上記レーダ装置のレーダ信号から特定飛行体の航跡
の位置情報が求められ、この航跡の位置情報と地形情報
入力部により入力される予め登録されてある地形情報と
から、3次元航跡地形画像情報生成部により上記X、
Y、Z成分の3次元画像情報が生成される。この3次元
航跡地形画像情報生成部からのX、Y成分をアドレスと
したZ成分情報が航跡地形Z情報バッファに一時記憶さ
れ、このZ成分情報と上記3次元レーダ画像情報生成部
からの同じX、Y座標位置のZ値とが比較され、この3
次元レーダ画像情報生成部からのZ値の方が小さい(近
い)X、Yアドレス位置の振幅情報のみがレーダ画像フ
レームメモリ部に記憶される。このレーダ画像フレーム
メモリ部に記憶された航跡地形より遠い反射波が消去
(隠面消去)されたレーダ画像の表示データと、上記航
跡地形の3次元画像情報のX、Y成分をアドレスとし、
振幅情報を輝度情報とした航跡地形画像フレームメモリ
部に記憶された航跡地形画像の表示データとが表示ビデ
オ合成部により合成され、この合成された画像情報によ
り、表示手段の上記X、Yアドレスに対応する位置に上
記輝度情報に応じた輝度で3次元隠面消去合成レーダ画
像が表示される。
【0017】この発明の請求項4記載の発明ににおいて
は、請求項2又は3記載の発明において、3次元レーダ
画像情報生成部で、レーダ極座標情報入力部からのレー
ダ信号が直交座標に変換され、マトリクス演算により所
定視角に座標変換され、さらに透視投影変換により、
横、縦成分が遠近成分により補正されて、所定視点から
見た遠近を加味したX(横)、Y(縦)、Z(遠近)成分の3
次元に座標変換される。
【0018】この発明の請求項5記載の発明ににおいて
は、請求項2、3又は4記載の発明において、レーダ画
像フレームメモリ部からの輝度情報と、航跡地形画像フ
レームメモリ部からの輝度情報とを、表示ビデオ合成部
によって、これら輝度情報の大きさの組合わせに対する
出力合成画像の輝度の大きさの割合いを予め定めたルッ
クアップテーブルにより求められた割合いで合成され
る。
【0019】
【実施例】
実施例1.図1〜図6はこの発明の一実施例を示し、図
1はこの発明の一実施例の概略構成を示すブロック線
図、図2はこの実施例の3次元レーダ画像情報生成部の
一例を示すブロック線図、図3はこの実施例のレーダ画
像フレームメモリ部の一例を示すブロック線図、図4は
この実施例の表示ビデオ合成部の一例を示すブロック線
図、図5はこの実施例における極座標と直交座標の関係
を示す図、図6はこの実施例の表示部における表示例を
示す図である。
【0020】図1において、(1)はレーダアンテナ、(2)
はこのレーダアンテナ(1)からの反射波信号を処理して
反射波信号の振幅を示す振幅情報と、反射体の距離r及
び方向θを示す極座標情報を含むレーダ信号を出力する
レーダ装置、(8)はレーダ装置(2)からのレーダ信号をデ
ィジタル情報である距離R、方位角A及び仰角Eを示す
極座標情報と振幅情報へ変換するレーダ極座標情報入力
部、(9)はレーダ極座標情報入力部(8)から出力される極
座標情報を直交座標へ変換し、マトリクス演算により所
定視点から見たX(横)、Y(縦)、Z(遠近)成分の3次元
に座標変換する3次元レーダ画像情報生成部、(10)はレ
ーダ装置(2)の特定飛行体からの反射波信号や高度情報
(以下航跡という)からそれの位置情報を求める航跡情
報入力部、(11)は予め作成され地形データベースに記憶
されている背景となる地形の位置情報を読出し入力する
地形情報入力部、(12)は航跡情報入力部(10)及び地形情
報入力部(11)からの航跡地形情報から上記X、Y、Z成
分の3次元画像情報を生成する3次元航跡地形画像情報
生成部、(13)は航跡情報入力部(10)及び地形情報入力部
(11)からの航跡地形情報をバス(14)を介して3次元航跡
地形画像情報生成部(12)へ転送するCPU部である。
【0021】(15)は3次元航跡地形画像情報生成部(12)
からのX、Y成分をアドレスとしたZ成分情報を一時記
憶する航跡地形Z情報バッファ、(16)は3次元レーダ画
像情報生成部(9)からの直交座標のX、Y成分をアドレ
スとし、各X、Yアドレス位置におけるZ値が航跡地形
Z情報バッファ(15)からのZ値より小さい位置の振幅情
報のみを輝度情報として記憶するレーダ画像フレームメ
モリ部、(17)は3次元航跡地形画像情報生成部(12)から
の直交座標のX、Y成分をアドレスとした画像情報を記
憶する航跡地形画像フレームメモリ部、(18)はレーダ画
像フレームメモリ部(16)及び航跡地形画像フレームメモ
リ部(17)からの表示データを合成するための表示ビデオ
合成部、表示ビデオ合成部(18)からのX、Yアドレス情
報位置に輝度情報に応じた輝度で画像を表示するCRT
等の表示部である。
【0022】なお、レーダ極座標情報入力部(8)及び航
跡情報入力部(10)は請求項1記載の発明の極座標情報入
力手段を、3次元レーダ画像情報生成部(9)及び3次元
航跡地形画像情報生成部(12)は3次元画像情報生成手段
を、レーダ画像フレームメモリ部(16)及び航跡地形画像
フレームメモリ部(17)は画像フレーム記憶手段を、表示
部(19)は表示手段をそれぞれ構成している。
【0023】図2において、(20)(22)は余弦テーブルを
内蔵した余弦ROM、(21)(23)は正弦テーブルを内蔵し
た正弦ROM、(24)(25)(26)(27)は乗算器、(28)は選択
器、(29)(30)(31)は積和演算器、(32)はレジスタファイ
ル、(33a)〜(33e)はパイプラインレジスタ、(34a)〜(34
d)はラッチである。
【0024】図3において、(36)は航跡地形Z情報バッ
ファ(15)からの航跡地形画像Z値と3次元レーダ画像情
報生成部(9)からのレーダ画像Z値を各X,Yアドレス
毎に比較し、レーダ画像Z値が航跡地形画像Z値より小
さい時イネーブル信号を出力するZ情報比較部、(37)は
レーダ極座標情報入力部(8)から3次元レーダ画像情報
生成部(9)をへて入力される各X,Yアドレス毎の振幅
情報が輝度情報として書込まれ、各X,Yアドレスの輝
度情報を表示データとして出力するレーダ画像フレーム
メモリ、(38)はZ情報比較部(36)からのイネーブル信号
に応じレーダ画像フレームメモリ(37)へ振幅情報を書込
む書込み回路、(39)はレーダ画像フレームメモリ(37)か
ら出力される輝度情報を減衰させて、1フレーム後に再
びレーダ画像フレームメモリ(37)へ書込む減衰回路であ
る。
【0025】図4において、(40)はレーダ画像フレーム
メモリ部(16)からの各X,Yアドレス毎のレーダ画像の
表示データが格納される8ビットのレーダ表示データレ
ジスタ、(41)は航跡地形画像フレームメモリ部(17)から
の各X,Yアドレス毎の航跡地形画像の表示データが格
納される8ビットの航跡地形表示データレジスタ、(42)
はこれら両レジスタ(40)(41)からの各表示データを合成
する合成表示データレジスタ、(43)は合成表示データレ
ジスタ(42)からの16ビットの合成表示データを予め定
めた8ビットの合成画像表示情報に変換するルックアッ
プテーブル、(44)はルックアップテーブルからの合成画
像表示情報をアナログ変換して表示輝度信号として表示
部(19)に出力するD/Aコンバータである。
【0026】図5において、x、y、zは直交座標で、
xは横方向座標、yは縦方向座標、zは遠近方向座標、
R、E、Aはレーダ極座標情報入力部(8)から出力され
る反射体の極座標情報で、Rはレーダアンテナ(1)から
の距離、Eは地平面(xz面)となす仰角、Aは横
(x)方向となす方位角である。
【0027】図6において、(45)はレーダ画像フレーム
メモリ部(16)により得られるレーダ画像表示、(46)は航
跡地形フレームメモリ部(17)により得られる航跡地形画
像表示、(47)はこれらを合成した表示部画面、Sはレー
ダ信号の内1送信波による全反射波の表示、S’は隠面
消去され合成された全反射波表示、Cは最遠反射波の軌
跡の表示、C’は隠面消去され合成された最遠反射波軌
跡の表示、Fは特定飛行体の航跡の表示、Mは地形の表
示である。
【0028】次に図1によりこの実施例の全体の動作を
説明する。レーダ装置(2)からのレーダ信号はレーダ極
座標情報入力部(8)によりディジタル情報である極座標
情報(R,E,A)と振幅情報に変換され、その極座標情報
が3次元レーダ画像情報生成部(9)により直交座標(x,
y,z)へ変換され、さらに、特定の視点から見た3次元
座標(X,Y,Z)変換のためのマトリクス演算が行なわれ
る。一方、航跡情報入力部(10)によりレーダ信号から特
定飛行体の航跡情報が求められ、地形情報入力部(11)に
より地形データベースから背景となる地形の位置情報が
読出され、これらの航跡情報及び地形情報がCPU部(1
3)によりバス(14)を介して3次元航跡地形画像情報生成
部(12)へ転送され、ここでも、3次元レーダ画像情報生
成部(9)と同様に処理されて、特定の視点から見た3次
元座標(X,Y,Z)に変換される。この3次元航跡地形画
像情報生成部(12)からのX、Y成分をアドレスとしたZ
成分情報が航跡地形Z情報バッファ(15)に一時記憶され
る。
【0029】それから、3次元レーダ画像情報生成部
(9)からの直交座標のX、Y成分をアドレスとしたレー
ダ極座標情報入力部(8)からの振幅情報が輝度情報とし
てレーダ画像フレームメモリ部(16)に書込まれ、3次元
航跡地形画像情報生成部(12)からの直交座標のX、Y成
分をアドレスとした航跡地形画像情報が航跡地形画像フ
レームメモリ部(17)に書込まれるが、航跡地形Z情報バ
ッファ(15)からの航跡地形画像のZ値と3次元レーダ画
像情報生成部(9)からレーダ画像のZ値とを比較するこ
とにより、レーダ画像フレームメモリ部(16)には航跡地
形画像より近い(Z値が小さい)レーダ画像の振幅情報
のみが書込まれ、隠面消去が行なわれる。最後に、表示
ビデオ合成部(18)においてレーダ画像フレームメモリ部
(16)と航跡地形画像フレームメモリ部(17)からの表示デ
ータとが合成されアナログ信号に変換されて表示部(19)
へ送られる。そして、表示部(19)のCRTには図6の(4
7)に示すように、特定の視点から見た隠面消去されたレ
ーダ画像と航跡地形画像との合成画像が表示される。
【0030】次に図2により3次元レーダ画像情報生成
部(9)の動作を説明する。レーダ極座標情報入力部(8)か
ら図5に示すようなE(仰角)、A(方位角)、R(距離)の
極座標情報が入力される。これらの極座標情報は非常に
速い周期(例えば300ns)で入力されるので、その
速度に対応するため以後の演算処理はパイプライン処理
により行なわれる。まず、最初のステージで、Eが余弦
ROM(20)および正弦ROM(21)によって処理され、co
sEおよびsinEが求められ、Aが余弦ROM(22)及び正
弦ROM(23)によって処理され、cosAおよびsinAが求
められる。次の第2ステージで、余弦ROM(20)からの
出力情報と、パイプラインレジスタ(33a)に入力されて
いるRの値とが乗算器(24)により乗算され、RcosEが
出力される。
【0031】次の第3ステージで、乗算器(24)からの出
力情報とパイプラインレジスタ(33c)に入力されている
余弦ROM(22)からの出力情報とが乗算器(25)により乗
算され、xの値であるRcosEcosAが出力される。同様
にして、パイプラインレジスタ(33b)に入力されている
正弦ROM(21)からの出力情報とパイプラインレジスタ
(33e)に入力されているRの値とが乗算器(26)により乗
算され、yの値であるRsinAが求められ、乗算器(24)
からの出力情報とパイプラインレジスタ(33d)に入力さ
れている正弦ROM(23)からの出力情報とが乗算器(27)
により乗算されzの値であるRcosEsinAが求められ
る。このようにして、第3ステージ目で図5に示す極座
標情報R,E,Aは直交座標情報x,y,zへ変換され
ることになる。 x=RcosEcosA (1) y=RsinA (2) z=RcosEsinA (3)
【0032】直交座標情報へ変換されたx,y,zの各
値と1の値が、ラッチ(34a)〜(34d)に一時格納される。
そして、選択器(28)によりx,y,z,lの各値が順番
に取り出され、これらの値とレジスタファイル(32)に格
納されている行列の要素値(mx1,mx2…mz3,mz4)と
の次式(4)(5)(6)(7)に示す3×4のマトリクス演算が、
積和演算器(29)(30)(31)により行なわれる。
【0033】
【数1】
【0034】このように、3次元レーダ画像情報生成部
(9)により、レーダ画像信号が極座標から直交座標へ変
換され、さらにマトリクス演算が行なわれることによ
り、特定の視点から見た3次元座標に変換され、それの
X成分(横方向)、Y成分(縦方向)及びZ成分(遠近
方向)が得られる。上記マトリクス演算に使用される行
列の要素値(mx1,mx2…mz3,mz4)を適当に変えるこ
とにより視点の位置を変更することができる。また、こ
の行列の要素値を連続して変えることによってズームア
ップ効果を出すこともできる。
【0035】また、3次元航跡地形画像情報生成部(12)
においても上記3次元レーダ画像情報生成部(9)での演
算処理と同等な処理が行なわれることにより、特定の視
点から見た航跡地形の3次元座標のX成分(横方向)、
Y成分(縦方向)及びZ成分(遠近方向)が得られる。
なお、3次元航跡地形画像情報生成部(12)では航跡や地
形を立体的に表現するために色分け、濃度変化等により
シェーディング(隠影付け)が行なわれる。
【0036】次に、図3によりレーダ画像フレームメモ
リ部(16)の動作を説明する。まず最初にZ情報比較部(3
6)により、3次元レーダ画像情報生成部(9)から出力さ
れる各XY座標位置におけるレーダ画像のZ値と、航跡
地形Z情報バッファ部(15)に格納されている同じXY座
標位置における航跡地形画像のZ値との比較が行なわ
れ、3次元レーダ画像情報生成部(9)からのZ値のほう
が小さい場合、すなわちレーダ信号が航跡地形よりも手
前にある場合、書込みイネーブル信号が書込み回路(38)
に出力される。この書込みイネーブル信号に応じ書込み
回路(38)により、レーダ画像フレームメモリ(37)の、3
次元レーダ画像情報生成部(9)から出力されるXYアド
レスの番地に、レーダ極座標情報入力部(8)からの振幅
情報が輝度情報として書込まれる。このようにして航跡
地形の手前にあるレーダ画像、即ち隠面消去されたレー
ダ画像がレーダ画像フレームメモリ(37)に書込まれる。
【0037】レーダ画像フレームメモリ(37)に書込まれ
た情報は表示のために読出されると同時に、減衰回路(3
9)により減算されて再びレーダ画像フレームメモリ(37)
に書込まれる。このようにレーダ画像フレームメモリ(3
7)中に記憶されている輝度情報はフレーム毎に減衰し、
これに新しい輝度情報が書込まれる。この減衰のための
減算値をユーザが自由に設定でき、数フレーム(表示レ
フレッシュ)に1回減衰を行なうことも可能である。
【0038】ここで、減衰された前の輝度情報が書込ま
れているレーダ画像フレームメモリ(37)に新たな輝度情
報を書込む場合、情報が密集する座標の中心部付近では
無条件で書込みを行なうと輝度情報が重なり合って情報
が損失されるおそれが発生する。これを防ぐため、前の
情報を新しい情報に書換える更新モード、前の情報より
大きい新しい情報のみを書換える比較モード、前の情報
と新しい情報との割合いを演算してその演算結果の大き
さで書込む演算モードの内最も適したモードを選択でき
るものとする。
【0039】次に、図4により表示ビデオ合成部(18)の
動作を説明する。ここでは説明の都合上、レーダ画像フ
レームメモリ部(16)からの輝度情報を示す表示データを
8ビット、航跡地形画像フレームメモリ部(17)からの表
示データを8ビットとする。これら表示データが各レジ
スタ(40)(41)に一時格納されて、16ビットの合成表示
データレジスタ(42)の上位8ビットにレーダ画像表示デ
ータが、下位8ビットに航跡地形画像表示データが格納
される。そして、この16ビットの合成表示データがル
ックアップテーブル(43)に入力される。ルックアップテ
ーブル(43)は、各々が8ビットで表わされるレーダ画像
表示データと航跡地形画像表示データとの大きさの216
組の組合わせの入力値に対応して、次の半透明の式(8)
によって予め計算によって求められた8ビットのテーブ
ル値が合成画像表示情報として読出されるよう構成され
ている。
【0040】即ち、Vをレーダ画像表示データ値、Gを
航跡地形画像表示データ値、Dは合成画像表示情報値、
v=V/28、g=G/28、d=D/28とし、 d=v+(1−v)g (8) このルックアップテーブル(43)によって読出された合成
画像表示情報がD/Aコンバータ(44)によりアナログ変
換されて表示輝度信号として表示部(19)に出力される。
【0041】このようにして、レーダ画像と航跡地形画
像が合成されることにより、レーダ画像が半透明に表示
される。つまり、航跡と背景である地形の上に霧がかか
ったようにレーダ画像が表示される。したがって、背景
となる地形表示の画像情報がレーダ表示によって損なわ
れる現象を防ぐことができる。また、ルックアップテー
ブル(43)で相互の表示データの合成を行なっているた
め、ガンマ補正をかけることもルックアップテーブル(4
3)の情報の内容を変更するだけで簡単に行なうことがで
きる。
【0042】実施例2.上述の実施例1では、3次元レ
ーダ画像情報生成部(9)において、直交座標変換とマト
リックス演算のみ行ないX、Y成分、即ち横縦成分をZ
の大小、即ち遠近に関係のない大きさとしたが、これに
透視投影変換を行なうことにより、近くを大きく遠くを
小さくした遠近を加味したX、Y成分に補正して、更に
立体観を持たせた3次元画像情報が得られる。
【0043】図7はこの実施例における3次元レーダ画
像情報生成部(50)の一部を示すブロック線図で、図2の
右側に接続され、図2に示す回路とともに3次元レーダ
画像情報生成部(50)を構成するものである。図におい
て、(51a)〜(51c)はラッチ、(52)は逆数テーブルを内蔵
した逆数ROM、(53)(57)はレジスタファイル、(54a)
〜(54d)は選択器、(55)(56)は積和演算器、(58)(59)は
乗算器である。
【0044】次にこの実施例における3次元レーダ画像
情報生成部(50)の動作を説明する。レーダ画像信号が極
座標から直交座標へ変換され、さらにマトリクス演算が
行なわれ、特定の視点から見たX(横)、Y(縦)、Z
(遠近)成分が得られる迄は図2により説明されたのと
同様である。図2の積和演算器(29)(30)(31)で得られた
X、Y、Z成分はそれぞれラッチ(51a)〜(51c)に一時格
納され、X、Y成分はそれぞれ選択器(54a)(54c)の一方
の端子に入力され、Z成分は逆数ROM(52)に入力され
てそこで処理されて1/Zが求められる。逆数ROM(5
2)の出力1/Zは選択器(54b)(54d)の一方の端子に入力
され、レジスタファイル(53)に格納されている視点座標
に対応する定数A、Bがそれぞれ選択器(54b)(54d)の他
方の端子に入力される。また、選択器(54a)(54c)の他方
の端子には数値1が入力される。これらX、Y、1/Z
及び1が選択器(54a)〜(54d)により切換えられてそれぞ
れ積和演算器(55)(56)に印加され、そこで次式(9)(10)
の積算と加算が行なわれX'、Y'が得られる。
【0045】
【数2】
【0046】次に、これらX'、Y'がレジスタファイル
(57)に格納されている倍率に対応する定数a、bととも
にそれぞれ乗算器(58)(59)に印加され次式(11)(12)の演
算が行なわれる。 X"=aX' (11) Y"=bY' (12)
【0047】このように、図2で得られたX、Y成分に
上記の式(9)〜(12)の演算を行なうことにより、遠近成
分Zにより遠くの成分は小さく、近くの成分を大きくな
るよう補正され、所謂透視投影変換されたX'、Y'が、
さらにこれに適当な定数を掛けて遠近を加味した横縦成
分X"、Y"が得られる。上記定数A、Bを変えることに
より視点位置が、定数a、bを連続して変えることによ
りさらにズームアップ効果を出すこともできる。しかし
ながら、これら定数A、B、a、bは3次元地形航跡画
像情報生成部(12)と整合をとって選ばれることはもちろ
んである。
【0048】なお、上記実施例では上述の各手段をハー
ドウエア構成で示したが、これらの機能をプログラムで
実行するソフトウエア構成とすることもできる。
【0049】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1記載の
発明によれば、レーダ装置からの信号をディジタル情報
である極座標情報と振幅情報に変換する極座標情報入力
手段、この極座標情報入力手段からの極座標情報を直交
座標に変換し、マトリクス演算により所定視点から見た
X(横)、Y(縦)、Z(遠近)成分の3次元に座標変換する
3次元画像情報生成手段、この3次元画像情報生成手段
からの直交座標のX、Y成分をアドレスとし、上記レー
ダ信号の振幅情報を輝度情報として記憶する画像フレー
ム記憶手段、及びこの画像フレーム記憶手段からのX、
Yアドレス情報位置に輝度情報に応じた輝度で画像を表
示する表示手段とを備えたので、レーダによって確認で
きる航跡などの位置情報を所定視点から見た3次元で表
示することができる効果がある。
【0050】この発明の請求項2記載の発明によれば、
レーダ装置からのレーダ信号をディジタル情報である極
座標情報と振幅情報に変換するレーダ極座標情報入力
部、このレーダ極座標情報入力部からの極座標情報を直
交座標に変換し、マトリクス演算により所定視点から見
たX(横)、Y(縦)、Z(遠近)成分の3次元に座標変換す
る3次元レーダ画像情報生成部、この3次元レーダ画像
情報生成部からの直交座標のX、Y成分をアドレスと
し、上記レーダ信号の振幅情報を輝度情報として記憶す
るレーダ画像フレームメモリ部、上記レーダ装置のレー
ダ信号から特定飛行体の航跡の位置情報を求める航跡情
報入力部、地形情報を入力する地形情報入力部、上記航
跡情報入力部及び地形情報入力部からの航跡地形情報か
ら上記X、Y、Z成分の3次元画像情報を生成する3次
元航跡地形画像情報生成部、この3次元航跡地形画像情
報生成部からの直交座標のX、Y成分をアドレスとした
画像情報を記憶する航跡地形画像フレームメモリ部、上
記レーダ画像フレームメモリ部及び航跡地形画像フレー
ムメモリ部からの表示データを合成する表示ビデオ合成
部、及びこの表示ビデオ合成部からのX、Yアドレス情
報位置に輝度情報に応じた輝度で画像を表示する表示部
とを備えたので、レーダ信号による全反射波と、特定飛
行体の航跡及び背景となる地形などの位置情報を合成し
て3次元的に認識することができる効果がある。
【0051】この発明の請求項3記載の発明によれば、
レーダ装置からのレーダ信号をディジタル情報である極
座標情報と振幅情報に変換するレーダ極座標情報入力
部、このレーダ極座標情報入力部からの極座標情報を直
交座標に変換し、マトリクス演算により所定視点から見
たX(横)、Y(縦)、Z(遠近)成分の3次元に座標変換す
る3次元レーダ画像情報生成部、上記レーダ装置のレー
ダ信号から特定飛行体の航跡の位置情報を求める航跡情
報入力部、地形情報を入力する地形情報入力部、上記航
跡情報入力部及び地形情報入力部からの航跡地形情報か
ら上記X、Y、Z成分の3次元画情報を生成する3次元
航跡地形画像情報生成部、この3次元航跡地形画像情報
生成部からのX、Y成分をアドレスとしたZ成分情報を
一時記憶する航跡地形Z情報バッファ、上記3次元レー
ダ画像情報生成部からの直交座標のX、Y成分をアドレ
スとし、各X、Yアドレス位置におけるZ値が上記航跡
地形Z情報バッファからのZ値より小さい位置の振幅情
報のみを輝度情報として記憶するレーダ画像フレームメ
モリ部、上記3次元航跡地形画像情報生成部からの直交
座標のX、Y成分をアドレスとした画像情報を記憶する
航跡地形画像フレームメモリ部、上記レーダ画像フレー
ムメモリ部及び航跡地形画像フレームメモリ部からの表
示データを合成する表示ビデオ合成部、及びこの表示ビ
デオ合成部からのX、Yアドレス情報位置に輝度情報に
応じた輝度で画像を表示する表示部とを備えたので、レ
ーダ信号による全反射波と、特定飛行体の航跡及び背景
となる地形などの遠近関係を3次元的に認識することが
できる効果がある。
【0052】この発明の請求項4記載の発明によれば、
請求項2又は3記載の発明において、3次元レーダ画像
情報生成部を、レーダ極座標情報入力部からの極座標情
報を直交座標に変換し、マトリクス演算及び透視投影変
換を行なうことにより、所定視点から見た遠近を加味し
たX(横)、Y(縦)、Z(遠近)成分の3次元に座標変換す
るものとしたので、レーダ信号による画像を更に立体的
に認識することができる効果がある。
【0053】この発明の請求項5記載の発明によれば、
請求項2、3又は4記載の発明において、表示ビデオ合
成部に、レーダ画像フレームメモリ部からの輝度情報と
航跡地形画像フレームメモリ部からの輝度情報との各輝
度の大きさの組合わせに対する出力合成画像の輝度の大
きさの割合いを予め定めたピックアップテーブルを備
え、このピックアップテーブルによって入力される上記
レーダ画像フレームメモリ部及び航跡地形画像フレーム
メモリ部からの各輝度情報から、アナログ変換されて表
示部に出力される合成輝度信号を得るようにしたので、
レーダ信号による全反射波による表示と特定飛行体の航
跡及び背景となる地形の表示とを区別し、航跡地形画像
がレーダ画形により消されることなく3次元的に認識す
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の概略構成を示すブロック
線図。
【図2】この実施例の3次元レーダ画像情報生成部の一
例を示すブロック線図。
【図3】この実施例のレーダ画像フレームメモリ部の一
例を示すブロック線図。
【図4】この実施例の表示ビデオ合成部の一例を示すブ
ロック線図。
【図5】この実施例における極座標と直交座標の関係を
示す図。
【図6】この実施例の表示部における表示例を示す図。
【図7】この発明の他の実施例における3次元レーダ画
像情報生成部の一部を示すブロック線図。
【図8】従来のレーダ信号表示装置の構成を示したブロ
ック線図。
【図9】従来例の表示部に表示された画面を示す図。
【符号の説明】
2 レーダ装置 8 レーダ極座標情報入力部(極座標情報入力手段) 9 3次元レーダ画像情報生成部(3次元画像情報生成
手段) 10 航跡情報入力部(極座標情報入力手段) 11 地形情報入力部 12 3次元航跡地形画像情報生成部(3次元画像情報
生成手段) 15 航跡地形Z情報バッファ部 16 レーダ画像フレームメモリ部(画像フレーム記憶
手段) 17 航跡地形画像フレームメモリ部(画像フレーム記
憶手段) 18 表示ビデオ合成部 19 表示部(表示手段) 43 ルックアップテーブル 50 3次元レーダ画像情報生成部(3次元画像情報生
成手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09G 1/00 C 8121−5G 1/16 V 8121−5G 5/00 A 8121−5G 5/10 Z 8121−5G

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーダ装置からのレーダ信号をディジタ
    ル情報である極座標情報と振幅情報に変換する極座標情
    報入力手段、この極座標情報入力手段からの極座標情報
    を直交座標に変換し、マトリクス演算により所定視点か
    ら見たX(横)、Y(縦)、Z(遠近)成分の3次元に座標変
    換する3次元画像情報生成手段、この3次元画像情報生
    成手段からの直交座標のX、Y成分をアドレスとし、上
    記レーダ信号の振幅情報を輝度情報として記憶する画像
    フレーム記憶手段、及びこの画像フレーム記憶手段から
    のX、Yアドレス情報位置に輝度情報に応じた輝度で画
    像を表示する表示手段とを備えたことを特徴とするレー
    ダ信号表示装置。
  2. 【請求項2】 レーダ装置からのレーダ信号をディジタ
    ル情報である極座標情報と振幅情報に変換するレーダ極
    座標情報入力部、このレーダ極座標情報入力部からの極
    座標情報を直交座標に変換し、マトリクス演算により所
    定視点から見たX(横)、Y(縦)、Z(遠近)成分の3次元
    に座標変換する3次元レーダ画像情報生成部、この3次
    元レーダ画像情報生成部からの直交座標のX、Y成分を
    アドレスとし、上記レーダ信号の振幅情報を輝度情報と
    して記憶するレーダ画像フレームメモリ部、上記レーダ
    装置のレーダ信号から特定飛行体の航跡の位置情報を求
    める航跡情報入力部、地形情報を入力する地形情報入力
    部、上記航跡情報入力部及び地形情報入力部からの航跡
    地形情報から上記X、Y、Z成分の3次元画像情報を生
    成する3次元航跡地形画像情報生成部、この3次元航跡
    地形画像情報生成部からの直交座標のX、Y成分をアド
    レスとした画像情報を記憶する航跡地形画像フレームメ
    モリ部、上記レーダ画像フレームメモリ部及び航跡地形
    画像フレームメモリ部からの表示データを合成する表示
    ビデオ合成部、及びこの表示ビデオ合成部からのX、Y
    アドレス情報位置に輝度情報に応じた輝度で画像を表示
    する表示部とを備えたことを特徴とするレーダ信号表示
    装置。
  3. 【請求項3】 レーダ装置からのレーダ信号をディジタ
    ル情報である極座標情報と振幅情報に変換するレーダ極
    座標情報入力部、このレーダ極座標情報入力部からの極
    座標情報を直交座標に変換し、マトリクス演算により所
    定視点から見たX(横)、Y(縦)、Z(遠近)成分の3次元
    に座標変換する3次元レーダ画像情報生成部、上記レー
    ダ装置のレーダ信号から特定飛行体の航跡の位置情報を
    求める航跡情報入力部、地形情報を入力する地形情報入
    力部、上記航跡情報入力部及び地形情報入力部からの航
    跡地形情報から上記X、Y、Z成分の3次元画像情報を
    生成する3次元航跡地形画像情報生成部、この3次元航
    跡地形画像情報生成部からのX、Y成分をアドレスとし
    たZ成分情報を一時記憶する航跡地形Z情報バッファ、
    上記3次元レーダ画像情報生成部からの直交座標のX、
    Y成分をアドレスとし、各X、Yアドレス位置における
    Z値が上記航跡地形Z情報バッファからのZ値より小さ
    い位置の振幅情報のみを輝度情報として記憶するレーダ
    画像フレームメモリ部、上記3次元航跡地形画像情報生
    成部からの直交座標のX、Y成分をアドレスとした画像
    情報を記憶する航跡地形画像フレームメモリ部、上記レ
    ーダ画像フレームメモリ部及び航跡地形画像フレームメ
    モリ部からの表示データを合成する表示ビデオ合成部、
    及びこの表示ビデオ合成部からのX、Yアドレス情報位
    置に輝度情報に応じた輝度で画像を表示する表示部とを
    備えたことを特徴とするレーダ信号表示装置。
  4. 【請求項4】 3次元レーダ画像情報生成部を、レーダ
    極座標情報入力部からの極座標情報を直交座標に変換
    し、マトリクス演算及び透視投影変換を行なうことによ
    り、所定視点から見た遠近を加味したX(横)、Y(縦)、
    Z(遠近)成分の3次元に座標変換するもとしたことを特
    徴とする請求項2又は3記載のレーダ信号表示装置。
  5. 【請求項5】 表示ビデオ合成部に、レーダ画像フレー
    ムメモリ部からの輝度情報と航跡地形画像フレームメモ
    リ部からの輝度情報との各輝度の大きさの組合わせに対
    する出力合成画像の輝度の大きさの割合いを予め定めた
    ルックアップテーブルを備え、このルックアップテーブ
    ルによって入力される上記レーダ画像フレームメモリ部
    及び航跡地形画像フレームメモリ部からの各輝度情報か
    ら、アナログ変換されて表示部に出力される合成輝度信
    号を得るようにしたことを特徴とする請求項2、3又は
    4の何れかに記載のレーダ信号表示装置。
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