JPH0634731A - 核磁気共鳴用マグネットのコイル構成方法及びそれを用いた核磁気共鳴装置 - Google Patents

核磁気共鳴用マグネットのコイル構成方法及びそれを用いた核磁気共鳴装置

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JPH0634731A
JPH0634731A JP4187878A JP18787892A JPH0634731A JP H0634731 A JPH0634731 A JP H0634731A JP 4187878 A JP4187878 A JP 4187878A JP 18787892 A JP18787892 A JP 18787892A JP H0634731 A JPH0634731 A JP H0634731A
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角川  滋
Masaji Kitamura
正司 北村
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森  和久
Toshiji Tominaka
利治 冨中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】マグネットの内部及び外部領域における球面調
和関数による磁場の展開係数を、所望次数について所望
の目標値に一致させる方法を開示し、漏れ磁場が十分に
小さく、しかも小型,低コストの高均一磁場発生核磁気
共鳴用マグネットを提供すること。 【構成】核磁気共鳴装置用マグネットのコイルは、マグ
ネットの内部及び外部領域における球面調和関数による
磁場の展開係数を、所望次数について所望の目標値に一
致させる電流密度分布の最適化ステップと、電流密度分
布よりコイルの初期配置を決定し、前記所望の展開係数
を前記所望の目標値に一致させるコイル位置の最適化ス
テップとによって構成されている。 【効果】本発明によれば、マグネットの外部及び内部領
域の磁場の所望の性質を達成するコイル構成を得ること
ができ、漏れ磁場が十分に小さく、しかも小型,低コス
トの高均一磁場発生核磁気共鳴用マグネットが得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部への漏れ磁場が少
なく、均一磁場の発生に好適な核磁気共鳴装置用マグネ
ットのコイル構成方法およびそれを用いた装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の核磁気共鳴用超電導マグネットの
例としては、特開昭61−30012 号公報に記載のように、
メインコイルを構成する第1群の超電導コイルと、キャ
ンセルコイルを構成する第2群の超電導コイルを配置し
たマグネットにおいて、測定空間内に均一な磁場を生起
するとともに、マグネットの外部領域における高次の磁
気モーメントを抑制するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、メ
インコイル及びキャンセルコイルを、それぞれほぼ球状
の表面上に配置するので、マグネットの構造が複雑にな
り大型になる。また、メインコイルとキャンセルコイル
がそれぞれ独立に外部領域における高次の磁気モーメン
トを抑制し、マグネット全体としても外部領域における
高次の磁気モーメントを抑制するように、コイルが構成
されている。このため、必要十分な量以上にコイルの線
材を用いなければならない問題があった。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、メインコイルとキャンセルコイルによる磁場の総和
において、マグネット外部領域における磁気モーメント
を抑制するものである。具体的には、メインコイルを構
成する第1群のコイル、及びキャンセルコイルを構成す
る第2群のコイルから構成されるマグネットにおいて、
各コイルによる磁場の総和として表わした内部領域及び
外部領域の磁場の球面調和関数による展開係数を、所望
の次数について所望の目標値に設定するコイル構成を求
める方法を開示し、またこの方法を用いて得られる、漏
れ磁場が十分に小さく、しかも小型,低コストの高均一
磁場発生核磁気共鳴装置用マグネットを提供できる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、マグネット
の内部及び外部領域における球面調和関数による磁場の
展開係数を、所望次数について所望の目標値に一致させ
る最適な電流密度分布を決定し、次に、得られた電流密
度分布よりコイルの初期配置を決定し、前記所望次数の
展開係数を前記所望の目標値に一致するようコイル位置
の最適化を行なうことによって達成される。
【0006】本発明によるコイル構成の最適化計算手順
を、図1を用いて説明する。先ず始めに、線形計画法を
用いた電流密度分布の最適化のステップを説明する。
【0007】図5に、線形計画法を用いた最適化の計算
モデル(コイル配置は中央面に関して対称)を示す。最
初に、ボックス21及びボックス22において、コイル
を配置する場所(コイル領域)を図5のように要素分割
し、各コイル要素の電流密度を線形計画法の未知数とす
る。線形計画法では、未知数に関する線形式で表わせる
制約条件を設定し、また未知数に関する線形式で表わせ
る目的関数を最大化または最小化することができる。そ
こでk番目のコイル要素の電流密度をjkとして、以下に
示す示す制約条件、 (1)ボックス23において、メインコイルに対応するコ
イル要素に関して、 0<jk<jmax jmax:電流密度の最大値 (2)ボックス24において、キャンセルコイルに対応す
るコイル要素に関して、 −jmax<jk<0 (3)ボックス25において、全コイル要素による内部領
域磁場のn次の展開係数に関して、
【0008】
【数8】
【0009】(4)ボックス26において、全コイル要素
による外部領域磁場のn次の展開係数に関して、
【0010】
【数9】
【0011】を、設定する。
【0012】次に、ボックス27において、線形計画法
の目的関数Fとして
【0013】
【数10】
【0014】vk :k番目のコイル要素の体積 F:コイルの全体積(線材長に対応) を、設定する。
【0015】次にボックス28において、線形計画法を
用いて、ボックス23からボックス26で設定した制約
条件のもとで目的関数Fを最小化し、電流密度分布を最
適化する。
【0016】以上に説明した線形計画法モデルの実行例
を図6に示す。展開係数に関する制約条件は、内部領域
に関して、 D0=1.5T、 D2=D4=…D10=0 外部領域に関して、 H1=H3=0 である。また電流密度の上限Jmaxは141.2A/mm2
した。図6の最適解では、電流密度が最大値Jmaxに等し
いコイル要素が互いに隣接して現われ、その間のコイル
要素では最適化された電流密度がゼロになる性質があ
る。この性質は、最適なコイル配置が数学的に一義に決
まることを示唆している。
【0017】次に、線形計画法により最適化された電流
密度分布よりコイルの初期配置を決定し、傾斜法の1種
であるダヴィドン法を用いて各小コイルの位置を最適化
するステップについて説明する。先ず、ボックス29に
おいて、線形計画法で得られた最適な電流密度分布よ
り、実際の導体断面形状及び巻き線の方法を考慮して、
コイルの初期配置を決定する。
【0018】次に、ボックス30において、内部領域磁
場について、各次数の磁場の空間分布(数1)を考慮し
た評価関数
【0019】
【数11】
【0020】を、ダヴィドン法を用いたコイル位置の最
適化により最小化する。この評価関数は高次不整磁場の
2乗和を表し、△Bi はコイル全体が作る不整磁場の目
安と考えることができる。同様に、ボックス31におい
て、外部領域磁場に関する評価関数
【0021】
【数12】
【0022】を、ダヴィドン法を用いたコイル位置の最
適化により最小化する。ここで、線形計画法による最適
化のステップとの整合をとるため、ボックス30及びボ
ックス31で指定する展開係数の次数及び目標値はボッ
クス25及びボックス26で指定する値と一致させるこ
とが望ましい。
【0023】次に、判定ボックス32において、内部領
域及び外部領域の磁場に関する評価関数がそれぞれ所定
の許容値εi及びεe以下に収束したかを判定する。収
束しない場合は、評価関数が所定の許容値以下になるま
でボックス30及びボックス31を繰り返す。
【0024】
【作用】図2に示す線状円電流iによって作られる磁場
を下記のように定義する。磁場はz軸に関し対称なので
円筒座標におけるz成分とρ成分のみで表わせる。これ
らをルジャンドル関数Pn と、陪ルジャンドル関数Pn
mを用いて表わすと、円電流の内部領域(r<c)で
は、
【0025】
【数13】
【0026】
【数14】
【0027】
【数15】
【0028】円電流の外部領域(r>c)では、
【0029】
【数16】
【0030】
【数17】
【0031】
【数18】
【0032】となる。
【0033】次に、図3に示す矩形断面のコイル(ソレ
ノイド)による磁場を定義する。内部及び外部領域にお
ける磁場は、上と同じ形の球面調和関数の和として表わ
すことができる。すなわち、z軸方向の磁場に着目する
と内部磁場については、
【0034】
【数19】
【0035】外部磁場については、
【0036】
【数20】
【0037】と表わすことができる。ここで、Dn,Hn
を磁場の展開係数と呼ぶことにする。ソレノイドの電流
密度をjとすると、図3の内部及び外部領域の磁場の展
開係数Dn,Hnは数10及び数13のdn,hnを用いて
【0038】
【数21】
【0039】
【数22】
【0040】で与えられる。ここに、D0は均一磁場の
強度、これより高次の展開係数Dn(n>0)は磁場均一度
を悪くする不整磁場の強度であり、H1 は磁気双極子モ
ーメントによる漏れ磁場の強度、これより高次の展開係
数Hn(n>0)は高次の磁気モーメントによる漏れ磁場の
強度である。コイルがマグネットの中央面(z=0)に関し
て対称性を持ち、同じソレノイドが中央面と対称な位置
にある場合には、数1においてnが奇数の展開係数はゼ
ロ、nが偶数の展開係数は(数1)の2倍になり、数2
においてnが偶数の展開係数はゼロ、nが奇数の展開係
数は(数2)の2倍になる。
【0041】マグネット外部領域の磁場の展開式(数
2)における1次,3次及び5次項の磁場分布を図4に
示す。rを原点oからの距離として、1次,3次,5次
項はそれぞれr3,r5,r7に反比例するので、次数
が大きい磁場程、遠方で速やかに減衰する性質がある。
従って、遠方まで到達する低次項から順に消去すること
により、漏れ磁場を小さくできる。
【0042】また、マグネット内部領域の磁場の均一度
を良くするためには、不整磁場成分を低次項から消去す
ればよく、より高次の項まで消去することにより均一磁
場領域が拡大する。
【0043】以上述べたように、磁場の球面調和関数に
よる展開係数に着目して、所望の次数の展開係数が所望
の目標値(ゼロ)になるように各小コイルの起磁力配分
と位置の最適化を行なうことにより、内部領域の所望の
磁場均一度を達成でき、同時に外部領域の所望の漏れ磁
場特性を達成できる。
【0044】
【実施例】
(実施例1)本発明のコイル構成方法を用いた核磁気共
鳴装置用超電導マグネットの実施例を説明する。以下で
は簡単のため、外部領域磁場の1次及び3次成分を消去
したマグネットを5次アクティブシールド型マグネット
と呼び、1次,3次及び5次成分を消去したマグネット
を7次アクティブシールド型マグネットと呼ぶ。
【0045】図7は、本発明の実施例によるメインコイ
ルが6個の5次アクティブシールド型核磁気共鳴装置用
超電導マグネットの断面図である。
【0046】非磁性材の円筒形の巻枠10及び11に
は、6種類の小超電導コイル1,1′,2,2′,3,
3′,4,4′,5,5′及び6,6′が巻付けてあ
る。図1では巻枠のうちの円筒部のみを示してある。こ
れらの小超電導コイルのうちメインコイルを構成する小
コイル1、1′,2,2′及び3,3′とキャンセルコ
イルを構成する小コイル4,4′,5,5′及び6,
6′は、それぞれ概ね等しい平均巻半径を有し、マグネ
ットの中央面(z=0)に関して対称に配置してある。ま
た、各小超電導コイルの中心軸は、z軸と一致してい
る。上記12個の小超電導コイルのうちメインコイルを
構成する小超電導コイル1,1′,2,2′及び3,
3′とキャンセルコイルを構成する小超電導コイル4,
4′,5,5′及び6,6′は、それぞれ電気的に直列
接続してあり、電流の向きは、メインコイルを構成する
小超電導コイルにおいて全て同じであり、キャンセルコ
イルを構成する小超電導コイルにおいては、メインコイ
ルを構成する小超電導コイルと逆向きである。
【0047】以上のコイル構成は、中心磁場強度が1.
5T 、内部領域の2次から10次までの不整磁場がゼ
ロ,外部領域磁場の1次と3次の成分がゼロ,各小超電
導コイルの電流密度が141.2A/mm2、メインコイル
を構成する小超電導コイルの平均巻半径が概ね567m
m、キャンセルコイルを構成する小超電導コイルの平均
巻半径が概ね833mmの条件で最適化を行なった結果で
ある。ここで、電流密度分布を最適化するステップで、
コイルを配置する領域の軸長を制限することにより、メ
インコイルとキャンセルコイルの軸長が概ね同一になる
ようにした。このとき各小超電導コイルのパラメタの値
は表1のようになる。
【0048】 表1 コイル番号(i) r(mm) zi(mm) 起磁力(kAT) 1 567.0 91.4 396.0 2 567.0 304.0 510.4 3 567.0 696.1 1393.9 4 833.0 39.2 −198.6 5 833.0 331.8 −171.5 6 833.0 777.5 −695.5 ここで、rは各コイルの平均巻き半径、ziは各コイル
の中央面からの平均距離である。
【0049】図8に、上記5次アクティブシールド型超
電導マグネットの、漏れ磁場の計算結果を示す。この図
は、漏れ磁場の大きさが10G,5G及び1Gの等高線
を、マグネットの中心軸を含む平面上で示したものであ
る。外部領域の磁場の1次及び3次成分を消去すること
により、漏れ磁場の大きさが遠方で急速に減衰し、漏れ
磁場を非常に小さく抑えることができることが分かる。
また、z軸、及びρ軸上で漏れ磁場の絶対値が10G,
5G及び1Gとなる原点からの距離をそれぞれr10,
r5及びr1,ρ10,ρ5及びρ1とすると、 r5/r10=1.10 r1/r10=1.38 ρ5/ρ10=1.11 ρ1/ρ10=1.43 である。漏れ磁場が原点からの距離の7乗に反比例して
減衰する場合、上記の比は1.10及び1.39であるか
ら、漏れ磁場の主成分が5次項となる、ほぼ所望の減衰
特性が達成されていることが分かる。
【0050】(実施例2)図9に本発明の他の実施例を
示す。本実施例は、キャンセルコイルを構成する第2群
のコイルの平均巻き半径を概ね933mm、他の条件は図
6と同じ場合について、最適化を行なった結果である。
各小超電導コイルのパラメタの値を、表2に示す。
【0051】 表2 コイル番号(i) r(mm) zi(mm) 起磁力(kAT) 1 567.0 91.7 333.2 2 567.0 304.8 439.9 3 567.0 692.3 1208.5 4 933.0 0.0 −311.9 5 933.0 760.0 −575.8 図7及び図9のように、キャンセルコイルの半径を変え
るとキャンセルコイルを構成する小コイルの数,配置,
起磁力が変わる。キャンセルコイルの半径がメインコイ
ルの半径に対し大きいほど、キャンセルコイルを構成す
る小コイルが少なくなる傾向がある。
【0052】図9に示した実施例における漏れ磁場は図
8とほぼ同じ分布となる。このように5次アクティブシ
ールド型マグネットは、漏れ磁場がマグネット中心から
の距離の7乗に反比例する5次の成分を支配的にするこ
とにより、どの実施例でも十分な低漏れ磁場を達成でき
ることがわかる。
【0053】(実施例3)メインコイルが6個の7次ア
クティブシールド型核磁気共鳴用超電導マグネットの本
発明による実施例を示す。図10は、メインコイルの平
均巻半径が概ね567mm、キャンセルコイルの平均巻半
径が概ね833mm、メインコイルが6個、キャンセルコ
イルが6個、図12はメインコイルの平均巻半径が概ね
567mm、キャンセルコイルの平均巻半径が概ね933
mm、メインコイルが6個、キャンセルコイルが3個のマ
グネットの断面図である。このコイル構成は、中心磁場
が1.5T 、内部領域の2次から10次までの不整磁場
がゼロ、外部領域磁場の1次,3次及び5次成分がゼ
ロ、電流密度が141.2A/mm2 の条件で最適化した結
果である。各小超電導コイルのパラメータの値を、図1
0及び図12についてそれぞれ表3及び表4に示す。
【0054】 表3 コイル番号(i) r(mm) zi(mm) 起磁力(kAT) 1 567.0 91.5 483.7 2 567.0 301.8 559.4 3 567.0 691.5 1213.3 4 833.0 86.1 −420.2 5 833.0 304.9 −241.0 6 833.0 980.0 −384.4 表4 コイル番号(i) r(mm) zi(mm) 起磁力(kAT) 1 567.0 90.8 403.1 2 567.0 300.8 470.2 3 567.0 688.1 1086.2 4 933.0 0.0 −891.0 5 933.0 1050.1 −278.3 図11は、図9に示したマグネットの漏れ磁場の分布を
示す。図12に示したマグネットもほぼ同じ漏れ磁場の
分布となる。z軸、またはρ軸上で漏れ磁場の絶対値が
10G,5G及び1Gとなる原点からの距離をそれぞれ
r10,r5及びr1,ρ10,ρ5及びρ1とする
と、 r5/r10=1.08 r1/r10=1.29 ρ5/ρ10=1.09 ρ1/ρ10=1.28 である。漏れ磁場が原点からの距離の9乗に反比例して
減衰する場合、上記の比は1.08及び1.29であるか
ら、漏れ磁場の主成分が7次項である、ほぼ所望の減衰
特性が達成されていることが分かる。このように、7次
アクティブシールド型マグネットは、漏れ磁場がマグネ
ット中心からの距離の9乗に反比例する7次の成分を支
配的とすることにより、どの実施例でも非常に小さな漏
れ磁場を達成できることがわかる。前述した5次アクテ
ィブシールド型マグネットと比較すると漏れ磁場の減衰
が早く、より良好な漏れ磁場特性が達成されている。
【0055】次に、メインコイルを構成する小超電導コ
イルが7個,8個ないし9個の場合の本発明の実施例を
示す。どの例でも中心磁場強度は1.5T 、コイルの電
流密度が141.2A/mm2である。
【0056】(実施例4)図13及び図14にメインコ
イルを構成する小超電導コイルが7個の場合の、本発明
の実施例における核磁気共鳴用マグネットの断面図を示
す。図13は5次アクティブシールド型マグネットで、
メインコイルが7個、キャンセルコイルが6個の構成で
あり、内部領域の2次から12次までの不整磁場がゼ
ロ、外部領域磁場の1次および3次成分がゼロの条件で
最適化した結果である。図14は7次アクティブシール
ド型マグネットで、メインコイルが7個、キャンセルコ
イルが6個の構成であり、内部領域の2次から12次ま
での不整磁場がゼロ、外部領域磁場の1次,3次及び5
次成分がゼロの条件で最適化した結果である。メインコ
イル及びキャンセルコイルの平均巻半径はそれぞれ概ね
567mm及び833mmである。各小コイルのパラメータ
の値を図13及び図14についてそれぞれ表5及び表6
に示す。
【0057】 表5 コイル番号(i) r(mm) zi(mm) 起磁力(kAT) 1 567.0 0.0 350.2 2 567.0 160.9 374.1 3 567.0 361.6 484.8 4 833.0 751.6 138.7 5 833.0 54.0 −151.6 6 833.0 195.1 −241.0 7 833.0 824.0 −729.2 表6 コイル番号(i) r(mm) zi(mm) 起磁力(kAT) 1 567.0 0.0 371.4 2 567.0 162.3 417.0 3 567.0 361.8 557.6 4 567.0 744.1 1214.8 5 833.0 140.0 −288.0 6 833.0 342.9 −444.2 7 833.0 1040.4 −368.4 上記の2つの実施例では、内部領域において2次から1
2次の不整磁場をゼロにしているので、メインコイルが
6個の場合に比べ10%程度広い範囲に高均一磁場が得
られる効果がある。
【0058】また、図13に示す5次アクティブシール
ド型マグネットの漏れ磁場分布は、ほぼ図8に示す分布
と同等であり、漏れ磁場がほぼマグネット中心からの距
離の7乗に反比例して減衰する良好な漏れ磁場特性が得
られる効果がある。
【0059】また、図14に示す7次アクティブシール
ド型マグネットの漏れ磁場分布は、ほぼ図11に示す分
布と同等であり、漏れ磁場がほぼマグネット中心からの
距離の9乗に反比例して減衰し、5次アクティブシール
ド型マグネットより更に良好な漏れ磁場特性が得られる
効果がある。
【0060】(実施例5)図15及び図16にメインコ
イルを構成する小超電導コイルの数が8個の場合の、本
発明の実施例における核磁気共鳴用マグネットの断面図
を示す。図15は5次アクティブシールド型マグネット
で、メインコイルが8個、キャンセルコイルが4個の構
成であり、内部領域の2次から14次までの不整磁場が
ゼロ、外部領域磁場の1次及び3次成分がゼロの条件で
最適化した結果である。図16は7次アクティブシール
ド型マグネットで、メインコイルが8個、キャンセルコ
イルが7個の構成であり、内部領域の2次から14次ま
での不整磁場がゼロ、外部領域磁場の1次,3次及び5
次成分がゼロの条件で最適化した結果である。メインコ
イル及びキャンセルの平均巻半径はそれぞれ概ね567
mm及び833mmである。各小超電導コイルのパラメータ
の値を図15及び図16についてそれぞれ表7及び表8
に示す。
【0061】 表7 コイル番号(i) r(mm) zi(mm) 起磁力(kAT) 1 567.0 69.4 301.9 2 567.0 218.5 363.9 3 567.0 411.3 490.4 4 567.0 798.1 1362.3 5 833.0 233.5 −492.3 6 833.0 889.7 −674.7 表8 コイル番号(i) r(mm) zi(mm) 起磁力(kAT) 1 567.0 69.4 322.2 2 567.0 219.4 389.1 3 567.0 412.0 555.7 4 567.0 790.3 1212.9 5 833.0 0.0 −148.6 6 833.0 141.4 −105.9 7 833.0 363.5 −608.8 8 833.0 1089.4 −360.1 上記の2つの実施例では、内部領域において2次から1
4次の不整磁場をゼロにしているので、メインコイルが
6個の場合に比べて20%程度広い範囲に高均一磁場が
得られる効果がある。
【0062】また、図15に示す5次アクティブシール
ド型マグネットの漏れ磁場分布は、ほぼ図8に示す分布
と同等であり、漏れ磁場がほぼマグネット中心からの距
離の7乗に反比例して減衰する良好な漏れ磁場特性が得
られる効果がある。
【0063】また、図16に示す7次アクティブシール
ド型マグネットの漏れ磁場分布は、ほぼ図11に示す分
布と同等であり、漏れ磁場がほぼマグネット中心からの
距離の9乗に反比例して減衰する、5次アクティブシー
ルド型マグネットより更に良好な漏れ磁場特性が得られ
る効果がある。
【0064】(実施例6)図17及び図18にメインコ
イルを構成する小超電導コイルの数が9個の場合の、本
発明の実施例における核磁気共鳴装置用超電導マグネッ
トの断面図を示す。図17は5次アクティブシールド型
マグネットで、メインコイルが9個、キャンセルコイル
が8個の構成であり、内部領域の2次から16次までの
不整磁場がゼロ、外部領域磁場の1次及び3次の成分が
ゼロの条件で最適化した結果である。図18は7次アク
ティブシールド型マグネットで、メインコイルが9個、
キャンセルコイルが6個の構成であり、内部領域の2次
から16次までの不整磁場がゼロ、外部領域磁場の1
次,3次及び5次の成分がゼロの条件で最適化した結果
である。メインコイル及びキャンセルの平均巻半径はそ
れぞれ概ね567mm及び833mmである。各小超電導コ
イルのパラメータの値を図17及び図18についてそれ
ぞれ表9及び表10に示す。
【0065】 表9 コイル番号(i) r(mm) zi(mm) 起磁力(kAT) 1 567.0 0.0 261.7 2 567.0 124.5 273.4 3 567.0 266.1 324.3 4 567.0 456.6 485.7 5 833.0 837.0 1406.6 6 833.0 59.0 −200.2 7 833.0 315.8 −133.6 8 833.0 465.0 −144.0 9 833.0 893.2 −736.5 表10 コイル番号(i) r(mm) zi(mm) 起磁力(kAT) 1 567.0 0.0 287.3 2 567.0 124.8 308.9 3 567.0 266.7 376.5 4 567.0 455.0 528.1 5 567.0 833.2 1214.8 6 833.0 138.7 −312.7 7 833.0 397.3 −492.5 8 833.0 1110.5 −388.0 上記の2つの実施例では、内部領域において2次から1
6次の不整磁場をゼロにしているので、メインコイルが
6個の場合に比べて30%程度広い範囲に高均一磁場が
得られる効果がある。
【0066】また、図17に示す5次アクティブシール
ド型マグネットの漏れ磁場分布は、ほぼ図7に示す分布
と同等であり、漏れ磁場がほぼマグネット中心からの距
離の7乗に反比例して減衰する良好な漏れ磁場特性が得
られる効果がある。
【0067】また、図18に示す7次アクティブシール
ド型マグネットの漏れ磁場分布は、ほぼ図10に示す分
布と同等であり、漏れ磁場がほぼマグネット中心からの
距離の9乗に反比例して減衰する、5次アクティブシー
ルド型マグネットより更に良好な漏れ磁場特性が得られ
る効果がある。
【0068】以上に示した実施例において、5次アクテ
ィブシールド型マグネットにおいては、メインコイルと
キャンセルコイルの軸長を概ね同一にしてあり、マグネ
ットの製作を容易にする考慮がなされている。
【0069】また、全ての実施例に於て、メインコイル
を構成する各小超電導コイルと、キャンセルコイルを構
成する各小超電導コイルの平均巻き半径を、それぞれ概
ね同一にしているので、メインコイルとキャンセルコイ
ルをそれぞれ円筒状の巻き枠に巻くことができる。その
ため、マグネットの構造や支持の方法などを、単純で強
固なものにすることができる。また、図には示していな
いが巻き枠10及び11はそれぞれ別の液体ヘリュウム
槽によって冷却されている。このようにメインコイルと
キャンセルコイルを構成する小超電導コイルをそれぞれ
一つの液体ヘリウム槽内で冷却できるため、各小超電導
コイルを直列接続することができる。従って、永久電流
モードでの運転時における、コイル電流の減衰に伴う各
小コイルの電流配分比の初期設定からのずれを最小限に
抑えることができ、磁場均一度の悪化を防ぐことができ
る。
【0070】また以上に示した実施例では、メインコイ
ルとキャンセルコイルをそれぞれ別の円筒状の巻き枠に
巻き、それぞれを別の液体ヘリウム槽に収納して冷却し
ているが、巻き枠の構造や冷却の方法は当然の事ながら
本実施例によって限定されるものではなく、例えば一体
化された巻き枠にメインコイルとキャンセルコイルを巻
き回し、一つの液体ヘリウム槽内に設置して冷却しても
よい。この構成においては、全ての小超電導コイルを直
列接続することができ、コイル電流の減衰に伴う磁場均
一度の悪化を最小限にすることができる。またメインコ
イルとキャンセルコイルをそれぞれ別の円筒状の巻き枠
に巻き、1つの液体ヘリウム槽内に設置して冷却しても
よい。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、マグネットの内部及び
外部領域における球面調和関数による磁場の展開係数
を、所望次数について所望の目標値に一致させる最適な
コイル構成を求めることができるので、内部領域及び外
部領域磁場の所望の性質を達成するコイル構成が得られ
る。さらに、本発明の方法で得られるコイル配置を採用
することにより、同じ大きさの中心磁場強度を発生する
ためのメインコイルとキャンセルコイルの起磁力は小さ
くなるから必要な超電導線が少なくてすみ、コストを低
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイル構成の最適化計算手順。
【図2】線状円電流の説明図。
【図3】矩形断面のコイルの説明図。
【図4】マグネット外部領域での磁場の展開式におけ
る、最初の3項(1次,3次,5次)の分布図。
【図5】線形計画法による電流密度分布の最適化の計算
モデル。
【図6】最適化された電流密度分布の断面図。
【図7】本発明の一実施例における、メインコイルが6
個の場合の、5次アクティブシールド型核磁気共鳴用超
電導マグネットの断面図。
【図8】本発明の一実施例における5次アクティブシー
ルド型超電導マグネットの断面を含んだ平面における、
漏れ磁場の等高線図。
【図9】本発明の一実施例における、メインコイルが6
個の場合の、5次アクティブシールド型超電導マグネッ
トの断面図。
【図10】本発明の一実施例における、メインコイルが
6個の場合の、7次アクティブシールド型超電導マグネ
ットの断面図。
【図11】本発明の一実施例における7次アクティブシ
ールド型超電導マグネットの断面を含んだ平面におけ
る、漏れ磁場の等高線図。
【図12】本発明の一実施例における、メインコイルが
6個の場合の、7次アクティブシールド型超電導マグネ
ットの断面図。
【図13】本発明の一実施例における、メインコイルが
7個の場合の、5次アクティブシールド型超電導マグネ
ットの断面図。
【図14】本発明の一実施例における、メインコイルが
7個の場合の、7次アクティブシールド型超電導マグネ
ットの断面図。
【図15】本発明の一実施例における、メインコイルが
8個の場合の、5次アクティブシールド型超電導マグネ
ットの断面図。
【図16】本発明の一実施例における、メインコイルが
8個の場合の、7次アクティブシールド型超電導マグネ
ットの断面図。
【図17】本発明の一実施例における、メインコイルが
9個の場合の、5次アクティブシールド型超電導マグネ
ットの断面図。
【図18】本発明の一実施例における、メインコイルが
9個の場合の、7次アクティブシールド型超電導マグネ
ットの断面図。
【符号の説明】
1,1′,2,2′,3,3′,4,4′,5,5′,
6,6′,7,7′,8,8′,9,9′…小超電導コ
イル、10,11…非磁性巻枠。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨中 利治 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マグネットの内部及び外部領域における球
    面調和関数による磁場の展開係数を、所望次数について
    所望の目標値に一致させる最適な電流密度分布を決定す
    る第1のステップと、 第1のステップで得られた電流密度分布より、コイルの
    初期配置を決定し、前記所望次数の展開係数を前記所望
    の目標値に一致させるコイル位置を最適化する第2のス
    テップよりなることを特徴とする核磁気共鳴装置用マグ
    ネットのコイル構成方法。
  2. 【請求項2】中心軸に沿って同軸かつ中央面に関して対
    称に配設した複数の円筒状小コイルよりなる第1群のコ
    イルと、 該第1群のコイルの外側に該中心軸に沿って同軸かつ該
    中央面に関して対称に配設した複数の円筒状小コイルよ
    りなる第2群のコイルを有する核磁気共鳴装置用マグネ
    ットの内部及び外部領域における球面調和関数による磁
    場の展開係数を、所望次数について所望の目標値に一致
    させる最適な電流密度分布を決定する第1のステップ
    と、 第1のステップで得られた電流密度分布より、コイルの
    初期配置を決定し、前記所望次数の展開係数を前記所望
    の目標値に一致させるコイル位置を最適化する第2のス
    テップよりなることを特徴とする核磁気共鳴装置用マグ
    ネットのコイル構成方法。
  3. 【請求項3】中心軸に沿って同軸かつ中央面に関して対
    称に配設した複数の円筒状小コイルよりなる第1群のコ
    イルと、 該第1群のコイルの外側に該中心軸に沿って同軸かつ該
    中央面に関して対称に配設した複数の円筒状小コイルよ
    りなる第2群のコイルを有し、 該第1群のコイルと該第2群のコイルを逆向きに励磁す
    る核磁気共鳴装置用マグネットの内部及び外部領域にお
    ける球面調和関数による磁場の展開係数を、所望次数に
    ついて所望の目標値に一致させる最適な電流密度分布を
    決定する第1のステップと、 第1のステップで得られた電流密度分布より、コイルの
    初期配置を決定し、前記所望次数の展開係数を前記所望
    の目標値に一致させるコイル位置を最適化する第2のス
    テップよりなることを特徴とする核磁気共鳴装置用マグ
    ネットのコイル構成方法。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3に記載の方法において、
    該マグネットの内部領域及び外部領域磁場をそれぞれ 【数1】 【数2】 z軸:該マグネットの中心軸 Bz :磁場のz成分 r,θ:該マグネットの中心を原点とする極座標 Pn :n次のルジャンドル関数 Dn :内部領域磁場の展開係数 Hn :外部領域磁場の展開係数 で表し、 前記第1のステップが(a)コイルを配置する場所を要素
    分割し、各要素に電流密度jkを変数として割り当てるス
    テップと、 (b)該各要素の電流密度jkに下記(1)〜(4)の制約条件を
    設定するステップと、(1)メインコイルに対応するコイ
    ル要素に関して、 0≦jk≦jmax jmax:電流密度の最大値 (2)キャンセルコイルに対応するコイル要素に関して、 -jmax≦jk≦0 (3)全コイル要素による内部領域磁場のn次の展開係数
    に関して、 【数3】 (4)全コイル要素による外部領域磁場のn次の展開係数
    に関して、 【数4】 (c)コイルの全体積に相当する評価関数F 【数5】 k :k番目のコイル要素の体積 を設定するステップと、 (d)線形計画法を用いて前記制約条件のもとで、前記評
    価関数を最小化し、電流密度分布を最適化するステップ
    からなり、 前記第2のステップが(e)ステップ(d)によって得られた
    電流密度分布より、導体断面形状を考慮してコイルの初
    期配置を決定するステップと、(f)内部領域の磁場に関
    する評価関数 【数6】 を、ダヴィドン法を用いたコイル位置の最適化により最
    小化するステップと、(g)外部領域の磁場に関する評価
    関数 【数7】 を、ダヴィドン法を用いたコイル位置の最適化により最
    小化するステップと、(h)ステップ(f),(g)を交互に実
    行し、内部領域及び外部領域の評価関数が所望の値以下
    になるまで繰り返すステップよりなることを特徴とする
    核磁気共鳴装置用マグネットのコイル構成方法。
  5. 【請求項5】中心軸に沿って同軸かつ中央面に関して対
    称に配設した複数の円筒状小コイルよりなる第1群のコ
    イルと、該第1群のコイルの外側に該中心軸に沿って同
    軸かつ該中央面に関して対称に配設した複数の円筒状小
    コイルよりなる第2群のコイルを有し、該第1群のコイ
    ルと該第2群のコイルを逆向きに励磁する核磁気共鳴装
    置において、 該第2群のコイルの外部領域の磁場を、前記中央面と前
    記中心軸の交点を原点として球面調和関数により展開し
    たとき、該原点からの距離の3乗及び5乗に反比例する
    成分がほぼゼロであるようにすることを特徴とする核磁
    気共鳴装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の核磁気共鳴装置におい
    て、該第1群のコイル及び該第2群のコイルを構成する
    各小コイルの平均巻き半径がそれぞれ概ね同一であるこ
    とを特徴とする核磁気共鳴装置。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の核磁気共鳴装置におい
    て、該第1群のコイル及び該第2群のコイルを構成する
    各小コイルの平均巻き半径がそれぞれ概ね同一であるこ
    とを特徴とする核磁気共鳴装置用マグネット。
  8. 【請求項8】請求項5及び6に記載の核磁気共鳴装置に
    おいて、該中心軸上または該中央面上で、磁場の絶対値
    が10G,5G及び1Gとなる該原点からの距離をそれ
    ぞれr10,r5及びr1としたとき 1.05<r5/r10<1.16 1.32<r1/r10<1.46 であることを特徴とする核磁気共鳴装置。
  9. 【請求項9】請求項5及び7に記載の核磁気共鳴装置に
    おいて、該中心軸上または該中央面上で、磁場の絶対値
    が10G,5G及び1Gとなる該原点からの距離をそれ
    ぞれr10,r5及びr1としたとき 1.03<r5/r10<1.13 1.23<r1/r10<1.35 であることを特徴とする核磁気共鳴装置。
  10. 【請求項10】請求項5,6及び8に記載の核磁気共鳴
    装置において、該第1群のコイルと該第2群のコイルの
    軸長が概ね等しいことを特徴とする核磁気共鳴装置。
  11. 【請求項11】請求項5,6及び9に記載の核磁気共鳴
    装置において、該第1群のコイルの軸長が該第2群のコ
    イルの軸長より短いことを特徴とする核磁気共鳴装置。
  12. 【請求項12】請求項5ないし10に記載の核磁気共鳴
    装置において、第1群のコイルと第2群のコイルをそれ
    ぞれ円筒状の巻き枠に巻いたことを特徴とする核磁気共
    鳴装置。
  13. 【請求項13】請求項5ないし11に記載の核磁気共鳴
    装置において、第1群及び第2群のコイルを構成する各
    小コイルをそれぞれ直列に接続したことを特徴とする核
    磁気共鳴装置。
  14. 【請求項14】請求項13に記載の核磁気共鳴装置にお
    いて、全ての小コイルを直列に接続したことを特徴とす
    る核磁気共鳴装置。
  15. 【請求項15】請求項5ないし14に記載の核磁気共鳴
    装置において、該第1群のコイルを6個,7個,8個な
    いし9個の小コイルより構成し、それぞれ、マグネット
    の中央部磁場に含まれる不整磁場の内で2次から10
    次,2次から12次,2次から14次ないし2次から1
    6次の不整磁場がないことを特徴とする核磁気共鳴装
    置。
  16. 【請求項16】請求項15に記載の核磁気共鳴装置にお
    いて、該第1群のコイルを構成する各小コイルの起磁力
    が、軸方向外側に向かって大きくなることを特徴とする
    核磁気共鳴装置。
  17. 【請求項17】請求項5ないし16に記載の核磁気共鳴
    装置において、該第1群及び該第2群のコイルを構成す
    る各小コイルが超電導コイルであることを特徴とする核
    磁気共鳴装置。
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