JP2001167927A - 磁場勾配コイルの設計方法及び磁場勾配コイル - Google Patents

磁場勾配コイルの設計方法及び磁場勾配コイル

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近似精度がよく、簡単な構造で内径が大き
く、小型の自己遮蔽コイルを容易に設計可能にする。 【解決手段】 密巻の内側コイルの個数と巻数を設定な
いしは再設定し、遮蔽条件下で目標の磁場勾配強度の許
容範囲内に入るようにその位置を最適化する段階、密巻
の外側コイルの個数と各巻数を設定する段階、外側コイ
ルに必要な電流分布のフーリエ成分を算出する段階、電
流分布のフーリエ成分を外側コイル位置を最適化して近
似する段階、内側と外側コイルの漏れ磁場を算出し、そ
れによる渦電流による磁場歪みを計算する段階、磁場歪
みが許容範囲内に入らないとき、外側コイルの個数と各
巻数を再設定する段階とからなるようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は核磁気共鳴(NM
R)測定装置等に使用される磁場勾配コイルの設計方
法、及び該方法で設計された磁場勾配コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】NMR測定装置において試料に立ち上が
りが速い磁場パルスを加えるため、自己遮蔽型磁場コイ
ルが採用されており、従来用いられているその設計手法
について図1〜図4により概略説明する。設計手法は、
文献R.Tuner,A target fieldapproach to optimal coil
deasign,J.Phys.D:Appl.Phys.19,L147-L151(1986).文
献P.Mansfield and B.Chapman,Multishield Active Mag
netic Screening ofcoil Structures in NMR,J.Magn.Re
so.72,211-223(1987) のtarget field法が利用される。
target field法は、計算で得られた仮想の内外コイルに
流れる電流分布をさらに計算によって多数のコイルに分
布させて近似する手法である。
【0003】図1は自己遮蔽型磁場コイルを実装したN
MR検出器の概略図、図2は設計計算の座標とコイルボ
ビンを示す図、図3(a),(b)はそれぞれ内側コイ
ルと外側コイルの概略図、図4は計算手順を示す図であ
る。NMR検出器は、図1に示すように、カバー1、内
側コイル2、外側コイル3、NMR検出コイル4で構成
される。この検出器において、図2に示すように、座標
とコイルボビンは次の通りである。 51円筒1…半径rt (target)目標磁場の円筒半径 52円筒2…半径rp (primary )内側コイル半径 53円筒3…半径rs (screen)外側コイル半径 54円筒4…半径rb (boundary)境界半径 以下では内側コイルと外側コイルとにより、半径rb
界上では磁場強度を0とし(自己遮蔽)、試料の置かれ
る半径rt では目標の磁場強度が得られるような磁場コ
イルを設計する。磁場解析に使うグリーン関数G(k)
を次の(数1)〜(数6)式のように定義する。
【0004】
【数1】
【0005】
【数2】
【0006】
【数3】
【0007】
【数4】
【0008】
【数5】
【0009】
【数6】 ここで、rp →rt 、rs →rt 、rp →rb 、rs
b は、内側コイル、外側コイルがそれぞれ、半径
t 、半径rb 上に対して発生することを意味してい
る。 (数1)式…内側コイルがrt 上に発生する磁場 (数2)式…外側コイルがrt 上に発生する磁場 (数3)式…内側コイルがrb (計算上の境界半径)上
に発生する磁場 (数4)式…外側コイルがrb (計算上の境界半径)上
に発生する磁場 (数5)式…内側、外側コイルの電流密度分布のフーリ
エ成分j(k)p , j(k)s を定義する式 (数6)式…フーリエ空間でのそれぞれの電流−磁場応
答関数 次に、図4の計算手順に基づいて説明する。 ステップS1:目標磁場強度分布TARGET(z) を設定す
る。ここで検出器円筒の中心軸付近でコイルが発生する
磁場強度分布の目標値を定める。 ステップS2:目標磁場強度分布TARGET(z) のフーリエ
成分target(k) を(数7)式により計算する。
【0010】
【数7】 ステップS3:設計するコイルに合わせた電流−磁場グ
リーン関数(応答関数)を求め、これとtarget(k) を使
って、自己遮蔽する仮想の内外コイルに流れる電流分布
のフーリエ成分j(k)p , j(k)s を計算する。遮蔽条件
(境界rb 上で内外コイルの電流分布の各フーリエ成分
による磁場の和が0)での外側コイル電流分布のフーリ
エ成分j(k)s は、内側コイル電流分布のフーリエ成分j
(k)p を使い、(数8)式となる。
【0011】
【数8】 したがって、内側、外側コイルが発生する磁場のフーリ
エ成分b(k)は、(数9)式のようになる。
【0012】
【数9】 b(k)=target(k) であるので、仮想の内側、外側コ
イルに流す電流分布のフーリエ成分j(k)p , j(k)s はそ
れぞれ、
【0013】
【数10】
【0014】
【数11】 となる。 ステップS4:j(k)p , j(k)s を逆フーリエ変換して仮
想の内側、外側コイルに流れる電流分布J(z)p , J(z)s
を求める。 ステップS5:仮想の内側、外側コイルに流れる電流分
布J(z)p , J(z)s を積分計算し、計算した電流分布に合
致する個々のコイルの位置を決定する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の設計手法で
は、内側コイルと外側コイルの電流を同時に演算するた
め、電流分布の計算結果は理想的で、大きなコイルであ
ればその通りに巻くことは可能であるが、コイルが小さ
くなるほど実現性の乏しい結果となる。すなわち、計算
結果で得られた電流分布を得るため、計算で得られたコ
イル形状に合わせて電線をボビンに分布巻きすることが
必要となるが、一般に計算で得られたコイル形状に一致
させるため巻き数は多くなり、コイルが接近しすぎて完
全に一致させるように巻くことは困難である。重ね巻き
をすると、条件が変わってしまい、また巻数が少ない
と、近似誤差が大きくなり、性能が低下する。巻数を多
くして、さらに巻線の間隔を細かく設定して、目的の電
流分布に高い精度で近似する必要があるが、現実的では
ない。
【0016】また、NB(Narrow Bore )SMC(超伝
導磁石)の場合、磁場勾配コイル内径をプローブカバー
の内径の50%以上にしたいが、以下の理由でできな
い。それ以上大きくすると、外側コイルによって外に漏
れる磁場のためにカバー上に発生する渦電流が大きくな
り、立ち上がりを遅くする。それを避けるためには、コ
イルの巻数を増やして電線を細かく分布させて近似精度
を良くして磁場の漏れを少なくすることが必要になる
が、コイル抵抗や機械寸法の制約のため困難になる。さ
らに、DCの磁場勾配コイルと、数百メガHzの検出コ
イルとの電気的干渉が大きく、検出コイルのQ値を下げ
てしまうので感度が低下する。その対策としては磁場勾
配コイルの内側にRFシールドを設けることが考えられ
るが、このシールドと検出コイルとの干渉が大きいため
同様にQ値が下がってしまい効果がない。
【0017】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、近似精度がよく、簡単な構造で内径が大きく、また
小型の自己遮蔽コイルを容易に設計することができ、高
分解能NMRに使えるほど応答が速い磁場勾配コイルが
得られるようにすることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の磁場勾配コイル
の設計方法は、磁場勾配コイルを内側コイルと外側コイ
ルを密巻コイルで構成して設計する方法であって、内側
コイルの個数と巻数を設定ないしは再設定し、遮蔽条件
下で目標の磁場勾配強度の許容範囲内に入るようにその
位置を最適化する段階、外側コイルの個数と各巻数を設
定する段階、外側コイルに必要な電流分布のフーリエ成
分を算出する段階、電流分布のフーリエ成分を外側コイ
ル位置を最適化して近似する段階、内側と外側コイルの
漏れ磁場を算出し、それによる渦電流による磁場歪みを
計算する段階、磁場歪みが許容範囲内に入らないとき、
外側コイルの個数と各巻数を再設定する段階とからなる
ことを特徴とする。また、本発明の磁場勾配コイルは、
上記設計方法によって設計されたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。以下の説明において、図1に示した構成の
NMR検出器、図2に示した設計計算の座標とコイルボ
ビンを用いて説明する。従って、対象とする検出器にお
ける座標とコイルボビンは、 51円筒1…半径rt (target)目標磁場の円筒半径 52円筒2…半径rp (primary )内側コイル半径 53円筒3…半径rs (screen)外側コイル半径 54円筒4…半径rb (boundary)境界半径 で従来の説明と同じである。ここでの設計例では、rt
=0、rp =1.0、r s =1.33、rb =1.5と
する。
【0020】図5、図6は本発明の内外コイル構造を示
す図で、本発明では所定幅に密に巻いたコイル(密巻コ
イル)を使用する。図5(a)は内側コイル構造、図5
(b)は表面電流密度分布(Z軸+からみて右周りを
+)、図6(a)は内側コイル構造、図6(b)は表面
電流密度分布を示している。内側コイルは61、62で
構成され、その寸法は密巻コイルの巻き幅wn p 、中心
位置dn p (n=1)、外側コイルは4個の密巻コイル
71−1、71−2、71−3、71−4の4個と、密
巻コイル72−1、72−2、72−3、72−4の4
個から構成され、巻き幅wn s 、中心位置dn s (n=
1,2,3,4)で表す。図7は本発明における計算手
順を示すフローの図である。ここで磁場解析に使うグリ
ーン関数G(k)は従来の説明で使用した(数1)〜
(数6)式をそのまま使用する。この設計例でのグリー
ン関数値は図8に示す通りである。
【0021】渦電流計算のためのグリーン関数について
は、プローブ内壁半径をrb1、その円周上で発生する渦
電流の計算上の境界半径rb2とし、 rp <rs <rb1<rb2 として(数12)式〜(数15)式のように定義する。
【0022】
【数12】
【0023】
【数13】
【0024】
【数14】
【0025】
【数15】 ここで、j(k)b1はプローブ内壁に発生する渦電流のフー
リエ成分である。次に、図7の計算手順に基づいて説明
する。 ステップS11:実際の製作を考慮して、内側コイルを
構成する密巻コイルの個数と各巻数を設定する。ここで
密巻コイルの巻き幅wn p の値が決まる。 ステップS12:グリーン関数を使い、遮蔽条件下で内
側コイルの位置を最適化する(歪み項z 3 、z5 などを
最小にする)。ここでは、完全な外側コイルがあり、完
全に遮蔽されていると仮定する。
【0026】内側コイルの電流分布は、(数16)式の
ように表される。
【0027】
【数16】 ここで、 DP :内側コイルの線材の直径 j(z):電流分布関数 H(z):ヘビサイド関数 である。密巻コイルのため電流分布がパルス状になりこ
のように表される。ここ密巻コイルは中心を対象に2個
であるのでNp =1であり、中心位置dn p (n=1)
が最適化すべき変数である。
【0028】この電流分布のフーリエ成分は、電流分布
がZ軸に対して奇関数なため(数17)式のように表さ
れる。
【0029】
【数17】 外側コイルより外では、磁場が完全に打ち消されるよう
に外側コイルに流す電流分布は、rb 計算上境界で磁場
=0として(数18)式のように表される。
【0030】
【数18】 この条件を電流密度フーリエ成分で表すと外側コイルの
電流密度分布のフーリエ成分は、グリーン関数とj(k)p
を用いて表すと、(数19)式のように表される。
【0031】
【数19】 外側コイルにより磁場遮蔽されている条件での、内外コ
イルが中心で発生する磁場強度は(数20)式、(数2
1)式で表される。
【0032】
【数20】
【0033】
【数21】 (数21)式のグリーン関数を使い、内側コイルの電流
分布でコイルの磁場強度の計算を(数22)式のように
行うことができる。
【0034】
【数22】 電流分布が奇関数のため偶数次項はない。そして、コイ
ルが発生する磁場成分Zの一次項(磁場勾配強度)
1 、3次項(歪み)Q3 はそれぞれ(数23)式、
(数24)式であらわされる。ここで、磁場歪みQ3
最小にするdn p を求める。
【0035】
【数23】
【0036】
【数24】 設計例における最適値は、 d1 p =0.89、w1 p =0.63 である。 ステップS13、S14:磁場歪みが許容範囲でなけれ
ば、内側コイルの構成を再設定してステップS12に戻
って再度やり直す。 ステップS15:磁場歪みが許容範囲内であると、外側
コイルを構成する密巻コイルの個数と各巻数を設定す
る。ここで密巻コイルの巻き幅wn s の値が決まる。 ステップS16:外側コイルに要求される電流分布のフ
ーリエ成分は、rb 計算上境界で磁場が0となる条件で
(数25)式のように表される。
【0037】
【数25】 ステップS17:電流分布のフーリエ成分j(k)s を外側
コイル位置を最適化して近似する。従来の設計方法で
は、j(k)s を逆フーリエ変換して電流分布を求め、多数
の電線を分布させて近似させていたが、本発明では、以
下のように外側コイルに要求される電流密度分布フーリ
エ成分j(k)s をステップS15であらかじめ設定された
少数の密巻外側コイルで近似する。
【0038】図8に示したように、kが大きい領域での
応答関数は指数関数的に減衰している。したがって、本
発明のこの設計例の場合、k=1〜1.5程度までの低
域の近似で十分なことが分かる。j(k)s は(数26)式
で表され、
【0039】
【数26】 D:外側コイルの巻線ピッチ dn s :コイル組上下(+、−位置) Wn s :コイル密巻幅 ここでerror(k)がkの低域で最小になるように数値計算
で最適化を行う。計算により最適値は、 d1 s =0.41 w1 s =0.13 d2 s =0.41 w2 s =0.20 d3 s =1.12 w3 s =0.26 d4 s =1.73 w4 s =0.066 図9は設計例の境界上の磁場のフーリエ成分を示す図で
あり、primary (内側コイル)、screen(外側コイ
ル)、primary +screenコイル、screen(n=1,2,
3,4)コイルの磁場フーリエ成分を示している。ここ
で、内側コイル、外側コイルによる磁場のフーリエ成分
は、(数27)式、(数28)式のように表される。
【0040】
【数27】
【0041】
【数28】 ステップS18:グリーン関数を用いて、内側と外側コ
イルの漏れ磁場を計算し、それによる渦電流による磁場
歪みを計算する。渦電流が流れるプローブ内壁半径rb1
に理想的なコイル半径rb1があると仮定する。渦電流の
発生により、それにより外には磁場が漏洩できないこと
を理想的なコイルで置き換えて計算を行う。rb1での電
流のフーリエ成分は(数29)式のように表され、それ
によるrt 上での磁場は(数30)式のように表され
る。
【0042】
【数29】
【0043】
【数30】 この逆フーリエ変換を行うことで渦電流による磁場歪み
が得られる。 ステップS19、S20:磁場歪みが最小または許容範
囲内であれば設計は終了し、許容範囲内になければ外側
の密巻コイルを構成する密巻コイルの個数、巻数を再設
定してステップS16からやり直す。
【0044】なお、上記設計例では内側密巻コイルを2
個としたが、勿論本発明はこれに限定されるものではな
く、複数のコイル対で構成して線形性を向上させること
ができる。また、外側コイルは、渦電流による磁場をゼ
ロにできる数に変更することができる。また、Z軸以外
にもX、Y軸磁場勾配コイル、例えば馬蹄型コイルの設
計にも適用可能であり、従来設計での指紋型コイルは複
数の馬蹄型コイルで近似可能である。さらに、上記設計
例では内外の2重コイルとしたが、3重以上のコイルに
も拡張可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電流近似
の計算をフーリエ成分で行うことで、簡単な構造の自己
遮蔽コイルを設計することができ、近似の精度が良いの
で、簡単な構造で内径の大きなコイルを容易に設計可能
であり、また、小型のコイルが設計できる。また、実現
性のあるコイル形状を初期モデルとして設定して演算す
るので、最終的なコイル形状に無理が生じない。また、
内外コイルの各コイルを独立に演算するのでそれぞれの
コイル形状に自由度が大きく、渦電流による磁場歪みが
ゼロになるように条件設定するので、応答性の良好なコ
イルを設計することができる。
【0046】また、本発明では、従来の設計法と同様に
内側コイルと外側コイルに同時に電流を流して磁場を発
生させ、外側コイルは完全に磁場を遮蔽しないので、検
出器のカバー上には渦電流が発生するが、渦電流は互い
に磁場を相殺し、磁場の歪みが小さく、かつ磁場エネル
ギーが小さいため、渦電流は速く減衰し、そのため、従
来設計法と同様な磁場応答性が得られ、高分解能NMR
測定に使用可能である。また、磁場コイルの内径が大き
く、内側コイルの内径はカバー内径の70%以上の大き
さが可能であり、検出コイルとの干渉が少ないので感度
を低下させることがない。また、感度を低下させること
なく、内側に断熱管やRFシールドを実装することも可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自己遮蔽型磁場コイルを実装した検出器の概
略図である。
【図2】 設計計算の座標とコイルボビンを示す図であ
る。
【図3】 内側コイルと外側コイルの概略図である。
【図4】 従来法における計算手順を示す図である。
【図5】 本実施の形態における内側コイル構造を示す
図である。
【図6】 本実施の形態における外側コイル構造を示す
図である。
【図7】 本発明における計算手順を示すフローを示す
図である。
【図8】 設計例でのグリーン関数値を示す図である。
【図9】 設計例の境界上の磁場のフーリエ成分を示す
図である。
【符号の説明】
1…カバー、2…内側コイル、3…外側コイル、4…N
MR検出コイル、51…円筒1、52円筒2、53…円
筒3、54…円筒4。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁場勾配コイルを内側コイルと外側コイ
    ルを密巻コイルで構成して設計する方法であって、 内側コイルの個数と巻数を設定ないしは再設定し、遮蔽
    条件下で目標の磁場勾配強度の許容範囲内に入るように
    その位置を最適化する段階、 外側コイルの個数と各巻数を設定する段階、 外側コイルに必要な電流分布のフーリエ成分を算出する
    段階、電流分布のフーリエ成分を外側コイル位置を最適
    化して近似する段階、 内側と外側コイルの漏れ磁場を算出し、それによる渦電
    流による磁場歪みを計算する段階、 磁場歪みが許容範囲内に入らないとき、外側コイルの個
    数と各巻数を再設定する段階、 とからなる磁場勾配コイルの設計方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法で設計されたことを
    特徴とする磁場勾配コイル。
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