JPH0634724Y2

JPH0634724Y2 - エアゾールのひげ剃り用器具

Info

Publication number: JPH0634724Y2
Application number: JP1988079091U
Authority: JP
Inventors: 登謨陳
Original assignee: 登謨陳
Priority date: 1988-06-15
Filing date: 1988-06-15
Publication date: 1994-09-14
Anticipated expiration: 2003-06-15
Also published as: JPH01180919U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はエアゾールのひげ剃り用器具に関する。

（従来の技術とその課題）従来、ひげ剃り用石鹸水若しくはクリームをエアゾール
容器に収容しておき、使用時にノズルから泡として噴出
させて使用するものは既に使用されていた。しかも、一
般用として大小各種の容器があるほか、最近では小型の
エアゾール容器に剃り刀を付加して利用と携帯の便を図
ったものが現れている。

しかし、上述のエアゾール容器は何れも使用時は片手で
容器を持ち、ボタンを押して泡を吹き出させ、この泡を
別の手で剃る部分に塗るもので、両手を使う必要があ
る。しかも、泡を塗布後はその手を洗う必要があるとい
う問題がある。

本考案は上述の問題を解決して、片手のみで泡の塗布若
しくは泡の塗布及びひげ剃りをすることが可能なひげ剃
り用器具を提供することを課題とする。

（課題を達成するための手段）上述の課題を達成するために、エアゾールのひげ剃り用
器具において、泡発生用の石鹸水若しくはクリームを収
容するエアゾール容器、剃刀装置、ブラシ装置及び泡発
生量調節装置を具備する。エアゾール容器は、その第一
端にエアゾール弁を備え、その第一端から長手方向に突
出されて、押し下げられることによりクリーム等を外へ
噴出させるべくエアゾール弁を開放する噴出管を有し、
さらに前記第一端と対向した第二端を有する。剃刀装置
は、その第二端に取り付けられ、ブレードカートリッジ
を有する。ブラシ装置は、端面に植設されたブラシと、
前記エアゾール容器の前記第一端に固定され、前記端面
に下に形成される円筒体とを有する。

泡発生量調節装置は、前記円筒体内に設けられ、案内管
と駆動部材とを有し、前記案内管は、その上端がブラシ
の中に突出され、下端が前記噴出管に嵌合し、また案内
管の下端に上向斜面を持ち管と垂直な半円板を有すると
共に、前記駆動部材は、前記ブラシ装置の円筒体に穿設
された孔から常時外側に突出された押ボタンと、前記案
内管の回りに配置されて、上面は平坦で、下面に前記案
内管の上向斜面と係合する下向斜面を有するＵ字アーム
と、駆動部材と前記円筒体の内壁との間で押ボタンを外
側に弾圧する弾性部材を有する。

また、前記泡発生量調節装置は、前記ブラシ手段の端面
と、ブラシ手段の円筒体の内面と、エアゾール容器の前
記第一端とによって形成される室内でほぼ作動される。

さらに、前記案内管は、エアゾール容器の前記噴出管に
嵌合するために下端の内径が拡大されている。

（作用）泡発生量調節装置の押ボタンが前記弾性部材に抗して内
側に押された時に、駆動部材のＵ字アームの下向斜面が
摺動しながら案内管の上向斜面を押し下げてエアゾール
弁を開放して、クリーム等をブラシの中へ噴出させる。
従って、ブラシの中心部から泡が吹き出すので、そのま
まブラシで剃る部分に塗布すればよい。

さらにエアゾール容器の第二端には、剃刀装置が取り付
けられているので、その剃刀でひげ剃りを行うことがで
きる。

（実施例）第１図は本考案のエアゾールのひげ剃り用器具の分解斜
視図、第２図は部分断面側面図、第３図は要部断面図で
ある。

本考案の器具はエアゾール容器１と、泡発生量調節装置
２、ブラシ装置３及び剃刀装置４よりなるものである。

エアゾール容器１は円筒形で一端は蓋13で密閉されてい
る。この蓋13には中央部の内側に内筒14が一端で蓋13に
封着されている。この内筒14の他端は閉鎖面となり、こ
の中央部に下向テーパー面の出口孔141が穿設されてい
る。

また、蓋13の中央には中央孔131が穿設されており、中
央孔131を気密状態で貫通した噴出管12が設けられてい
る。この噴出管12は内側の端部は上記出口孔141のテー
パー面と対向する上向テーパー面の台座121で閉塞され
ており、この台座121に接する上側側面に噴出孔122が穿
設されている。また、台座121のテーパー面が出口孔141
のテーパー面に接触した時に蓋13の内側に接触しない位
置に円座123が噴出管12の中心軸に垂直に固設されてお
り、この円座123と上記内筒14の閉鎖面との間にバネ11
が挿入されて台座121のテーパー面と出口孔141のテーパ
ー面とが当接してエアゾール容器１を閉塞している。

上述のエアゾール容器１の蓋13を設けた端部にはブラシ
装置３が、可撓性樹脂等の円筒体32の下側で蓋13及びエ
アゾール容器１に冠着している。この円筒体32には中心
に案内管23が貫通する円孔34が穿設されており、その周
囲の上端面35には環状にブラシ33が植設されている。上
記円筒体32の側面には泡発生量調節装置２の押ボタン24
3が突出する孔31が穿設されている。

なお、ブラシ装置３全体を保護するために、不使用時に
カバーするカバー36が付属している。

泡発生量調節装置２は上述のブラシ装置３の円筒体32の
内部に設けられている。この構成は前記噴出管12の先端
に嵌合し、下端に上向斜面21を有する半円板22を設けた
案内管23と、この案内管23の上下動を操作する駆動部材
24と、この駆動部材24を外側に弾圧するバネ244とより
なるものである。

駆動部材24の下面は上記案内管23の両側の上向斜面21、
21にそれぞれ係合する下向斜面241、241となり、上面は
平面のＵ字アーム242で前記ブラシ装置３の上端面35の
裏面と摺動可能に保持され、Ｕ字アーム242の湾曲部に
押ボタン243が突出して上記円筒体32の孔31から外部に
突出している。

この駆動部材24のＵ字アーム242の先端とブラシ装置３
の円筒体32の内側面との間には駆動部材24を押ボタン24
3側に弾圧しているバネ244が挿入してある。

エアゾール容器１の他端に挿着する剃刀装置は一端はエ
アゾール容器１の他端に嵌挿する取付口41と、この取付
口41と反対側の端部には剃刀のブレードカートリッジ42
が挿着されている。上記取付口41とブレードカートリッ
ジ42取付端との間は鈍角に湾曲しているアーチ部43とな
っている。

第５図は他の実施例の斜視図である。この実施例はブラ
シ装置を使用しない場合で、前記実施例の場合の泡発生
量調整装置２は前記と同様な構成で剃刀装置４′の内部
に構成されたものである。このため案内管23は取付口4
1′とアーチ部43′との付け根部分のチューブ孔44′よ
り外部に突出している。また、取付口41′の側面に押ボ
タン243用の孔45′が穿設されて、押ボタン243の先端が
突出している。

エアゾール容器１及び泡発生量調整装置２は前記実施例
の場合と同じであるので、説明は省略する。

なお、第４図は剃刀は別のものを使用し、本器具は泡発
生用として使用する場合の斜視図である。

次に本考案のエアゾールのひげ剃り用器具の動作につい
て説明する。

先ずカバー36を外し、押ボタン243を押すとＵ字アーム2
42はバネ244の弾発力に抗して移動し、下向斜面241がこ
れと当接している案内管23下端の半円板22の上向斜面21
を下側に押し下げる。この結果、案内管23の内部で当接
している噴出管12を押し下げ、エアゾール容器１内部の
出口孔141と当接して閉塞していた台座121は出口孔141
から離れる。

この結果、エアゾール容器１内の加圧されている石鹸水
若しくはクリームは噴出口122から噴出管12、案内管23
を通ってブラシ装置３の環状のブラシ33の中央部に泡と
なって噴出する。この泡をブラシ33でひげ剃りをする部
分に塗布し、反対側の剃刀装置４のブレードカートリッ
ジ42のブレードでひげ剃りを行へば良い。

（考案の効果）上述のように、本考案の器具は片手のみで泡の塗布、ひ
げ剃りが可能となるので、操作が容易である上、ひげ剃
り後にブラシ33及びブレードカートリッジ42の洗浄のみ
で良く、途中で手を洗う等の操作は必要がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のエアゾールのひげ剃り用器具の分解斜
視図、第２図は部分断面側面図、第３図は要部断面図、
第４図は泡発生装置として使用した場合の斜視図、第５
図はブラシ装置を使用しない実施例の場合の斜視図であ
る。 1:エアゾール容器、12:噴出管、2:泡発生量調節装置、2
1:上向斜面、22:半円板、23:案内管、24:駆動部材、24
1:下向き斜面、242:U字アーム、243:押ボタン、244:バ
ネ、3:ブラシ装置、31:孔、32:円筒体、33:ブラシ、
４、４′：剃刀装置、41:取付口、42:ブレードカートリ
ッジ、11:バネ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】エアゾールのひげ剃り用器具において、泡発生用の石鹸水若しくはクリームを収容するエアゾー
ル容器であって、その第一端にエアゾール弁を備え、そ
の第一端から長手方向に突出されて、押し下げられるこ
とによりクリーム等を外へ噴出させるべくエアゾール弁
を開放する噴出管を有し、さらに前記第一端と対向した
第二端を有するエアゾール容器と、前記第二端に取り付けられ、ブレードカートリッジを有
する剃刀装置と、端面に植設されたブラシと、前記エアゾール容器の前記
第一端に固定され、前記端面に下に形成される円筒体と
を有するブラシ装置と、前記円筒体内に設けられた泡発生量調節装置と、を具備
し、前記泡発生量調節装置は、案内管と駆動部材とを有し、前記案内管は、その上端がブラシの中に突出され、下端
が前記噴出管に嵌合し、また案内管の下端に上向斜面を
持ち管と垂直な半円板を有すると共に、前記駆動部材は、前記ブラシ装置の円筒体に穿設された
孔から常時外側に突出された押ボタンと、前記案内管の
回りに配置されて、上面は平坦で、下面に前記案内管の
上向斜面と係合する下向斜面を有するＵ字アームと、駆
動部材と前記円筒体の内壁との間で押ボタンを外側に弾
圧する弾性材を有し、押ボタンが前記弾性部材に抗して内側に押された時に、
駆動部材の下向斜面が摺動しながら案内管の上向斜面を
押し下げてクリーム等をブラシの中へ噴出させるべくエ
アゾール弁を開放することを特徴とするエアゾールのひ
げ剃り用器具。
【請求項２】前記泡発生量調節装置は、前記ブラシ手段
の端面と、ブラシ手段の円筒体の内面と、エアゾール容
器の前記第一端とによって形成される室内でほぼ作動す
ることを特徴とする請求項１記載のエアゾールのひげ剃
り用器具。
【請求項３】前記案内管は、エアゾール容器の前記噴出
管に嵌合するために下端の内径が拡大されていることを
特徴とする請求項１記載のエアゾールのひげ剃り用器
具。