JPH06346856A - ダイアフラムポンプ - Google Patents

ダイアフラムポンプ

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Publication number
JPH06346856A
JPH06346856A JP13794193A JP13794193A JPH06346856A JP H06346856 A JPH06346856 A JP H06346856A JP 13794193 A JP13794193 A JP 13794193A JP 13794193 A JP13794193 A JP 13794193A JP H06346856 A JPH06346856 A JP H06346856A
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JP
Japan
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diaphragm
upper housing
hook
pump
outer peripheral
Prior art date
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Pending
Application number
JP13794193A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yorita
浩 頼田
Toshihiko Ito
猪頭  敏彦
Yasuyuki Sakakibara
康行 榊原
Yoshi Otsuka
好 大塚
Akira Shibata
晃 柴田
Hiroshi Inoue
宏史 井上
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Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイアフラムの耐久性を向上させることがで
きるダイアフラムポンプを提供する。 【構成】 ダイアフラム34において、ポンプ室24側
のダイアフラムプレート20の表面にはゴムシート23
が接着され、ダイアフラムプレート20の外周部にはフ
ック22が点溶接されている。ポンプ室24には燃料流
路7Bが連通されている。ダイアフラム34のフック2
2の内径はアッパハウジング2の環状溝2bの外径より
も僅かに小さいため、フック22は押し拡げられてアッ
パハウジング2に嵌合されている。つまり、ダイアフラ
ムプレート20は外方へ引っ張られて皺や弛み等が引き
伸ばされている。ダイアフラム34の外周部付近は、ダ
イアフラムプレート20が引っ張られた状態でアッパハ
ウジング2とリテーナ18との間に拘持固定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ダイアフラムポンプ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のダイアフラムポンプで
は、円板状のダイアフラムの外周部が一対のハウジング
部材等(拘持部材)により環状に拘持固定される。ダイ
アフラムとハウジング部材との間にはポンプ室(被圧送
流体室)が区画形成され、同ポンプ室には、被圧送流体
を流通させるための流体通路が連通される。そして、ダ
イアフラムがハウジング部材による拘持部位よりも中央
側で変形することによって、被圧送流体が吸入又は吐出
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ダイアフラムポンプでは、従来からダイアフラムの耐久
性の点で次のような問題を抱えていた。
【0004】つまり、従来のダイアフラムポンプでは、
ダイアフラムの組付誤差等に起因してダイアフラムの拘
持部位に皺や弛み等が生じ易く、ダイアフラムを拘持固
定する際には、皺や弛みによってダイアフラムに剪断等
の局部的な応力がかかるおそれがあった。そして、ダイ
アフラムに局部的な応力が集中することによってダイア
フラムの破断や欠損が発生し、ダイアフラムの耐久性が
著しく低下するという問題が生じていた。
【0005】又、被圧送流体が流体通路からポンプ室に
導入される際には、それらの開口面積の違いからキャビ
テーションが生じる。そして、そのキャビテーションに
よりダイアフラムの表面に瞬間的に衝撃圧が加わり、ダ
イアフラムの表面が損傷するという問題があった。
【0006】そこで、この発明の目的とするところは、
上記従来の諸問題を解消して、ダイアフラムの耐久性を
向上させることができるダイアフラムポンプを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明のダイアフラムポンプは、可撓性材料か
らなる円板状のダイアフラムの外周部を引っ張り状態で
拘持固定したことを要旨とするものである。
【0008】又、第2の発明のダイアフラムポンプは、
可撓性材料からなる円板状のダイアフラムの外周部付近
を一対の拘持部材にて環状に拘持し、同拘持部材による
拘持部位よりも外側のダイアフラムには、同ダイアフラ
ムに接する一方の拘持部材に嵌合可能な環状の嵌合部材
を引っ張り状態で固着したことを要旨とするものであ
る。
【0009】さらに、第3の発明のダイアフラムポンプ
は、被圧送流体を流通させるための流体通路に、可撓性
材料からなるダイアフラムを備えた被圧送流体室を連通
し、同被圧送流体室側のダイアフラムの表面に弾性層を
設けたことを要旨とするものである。
【0010】
【作用】第1の発明のダイアフラムポンプによれば、ダ
イアフラムの外周部が引っ張り状態で拘持固定されるた
め、そのダイアフラムの外周部にて皺や弛み等が生じに
くくなり、ダイアフラムポンプの動作時における局部的
な応力集中が免れる。その結果、ダイアフラムの破損等
が防止されて耐久性が向上する。
【0011】又、第2の発明のダイアフラムポンプによ
れば、拘持部材による拘持部位よりも外側のダイアフラ
ムが、嵌合部材によって拘持部材に引っ張り状態で固着
されるため、そのダイアフラムの外周部にて皺や弛み等
が生じにくくなる。そして、ダイアフラムは、皺や弛み
等のない状態で一対の拘持部材により環状に拘持される
ため、ダイアフラムポンプの動作の際、即ち、拘持部材
による拘持部位よりも中央側でダイアフラムが変形する
際において、そのダイアフラムの局部的な応力集中が免
れる。その結果、ダイアフラムの破損等が防止されて耐
久性が向上する。
【0012】さらに、第3の発明のダイアフラムポンプ
によれば、被圧送流体室側のダイアフラムの表面に弾性
層を設けたことにより、被圧送流体のキャビテーション
によるダイアフラムの損傷が防止される。つまり、被圧
送流体は流体通路から被圧送流体室に導入される際、そ
れらの開口面積の違いからキャビテーションを生じ、そ
のキャビテーションによりダイアフラムの表面に瞬間的
に衝撃圧が加えられる。しかし、ダイアフラムの表面の
弾性層によりキャビテーションによる衝撃圧が緩衝さ
れ、ダイアフラムが保護される。
【0013】
【実施例】以下、この発明のダイアフラムポンプを具体
化した一実施例について図面に従って説明する。
【0014】図1は、本実施例におけるダイアフラムポ
ンプ1の正断面を示す図である。このダイアフラムポン
プ1は、例えば車載用ガソリンエンジンの燃料噴射シス
テムに用いられ、燃料タンクから吸入された被圧送流体
としての燃料(ガソリン)を燃料噴射弁に向けて吐出す
るものである。
【0015】図1に示すように、ダイアフラムポンプ1
の外壁はアッパハウジング2とロアハウジング3とによ
り構成されている。アッパハウジング2には3箇所にね
じ孔4,5,6が形成されており、各ねじ孔4,5,6
は燃料流路7A,7B,7Cにて連通されている。そし
て、アッパハウジング2の図示左側に位置するねじ孔4
には吸入ポート8が配設され、右側に位置するねじ孔6
には吐出逆止弁9を介して吐出ポート10が配設されて
いる。又、アッパハウジング2の上側面に位置するねじ
孔5には調量電磁弁11が配設されている。
【0016】調量電磁弁11は、弁体12、スプリング
13及びコイル14を有し、同電磁弁11には、前記燃
料流路7Aと前記燃料流路7Bとを連通するための連通
路15が形成されている。そして、弁体12は、常にス
プリング13により連通路15を開く方向(図の下方
向)に付勢され、コイル14の通電に伴いスプリング1
3の付勢力に抗して連通路15を閉じる方向(図の上方
向)に移動する。つまり、調量電磁弁11は、非通電時
には連通路15を開いて燃料の流通を許容し、通電時に
は連通路15を閉じて燃料の流通を遮断する。
【0017】又、アッパハウジング2の下部は略円柱形
状をなし、その外周部には雄ねじ部2aが形成され、そ
の雄ねじ部2aの下方には環状溝2bが形成されてい
る。さらに、アッパハウジング2の下面には、略円錐状
の滑らかな曲面からなる凹面16が形成されており、同
凹面16の中央部は前記燃料流路7Bに連通している。
リテーナ18を固定させるためのリテーニングナット1
7は略円筒形状をなし、その内径側にはアッパハウジン
グ2の雄ねじ部2aに螺着可能な雌ねじ部17aが形成
されている。
【0018】アッパハウジング2の下面とリテーナ18
の上面との間には、円板状をなすダイアフラム34と、
同じく円板状のダイアフラムストッパ21とが各々の中
心軸が一致するように介装されており、同じく中心軸を
同じとするリテーニングナット17により締付固定され
ている。つまり、ダイアフラム34の外周部付近は上記
両部材(アッパハウジング2,リテーナ18)にて拘持
されている。ダイアフラムストッパ21は、ダイアフラ
ム34の下方向への変形を規制するためのものであっ
て、同ストッパ21にはその上下面を連通する複数の孔
21aが形成されている。そして、アッパハウジング2
の凹面16とダイアフラム34の上面との間には、ポン
プ室24が区画形成され、ダイアフラム34の変形に伴
うポンプ室24の内部容積の変動により燃料の吸入及び
吐出が行われる。上記したように、本実施例では、アッ
パハウジング2とリテーナ18とにより一対の拘持部材
が構成されている。又、ポンプ室24により被圧送流体
室が構成され、燃料流路7Bにより流体通路が構成され
ている。
【0019】図2は、ダイアフラム34の組付状態を示
す分解断面図である。同図2に示すように、ダイアフラ
ム34は、ステンレス鋼(可撓性材料)からなるダイア
フラムプレート20と、シリコンゴムからなる弾性層と
してのゴムシート23と、嵌合部材としての環状のフッ
ク22とから構成されている。詳しくは、ダイアフラム
プレート20の表面の前記ポンプ室24側には、耐燃料
性に優れたゴムシート23が接着されている。このゴム
シート23は、その中心付近で略均等な厚さを有し、周
辺部へ向かって滑らかに薄くなっている。又、ダイアフ
ラムプレート20の外周部には、フック22が回転対称
な数点で溶接されており、同フック22の内径R1 は、
アッパハウジング2の環状溝2bの外径R2 よりも僅か
に小さくなっている(R1 <R2 )。なお、図示はしな
いが、フック22、アッパハウジング2の下端部及びダ
イアフラムストッパ21には、ノックピンによる回り止
めが施されている。
【0020】従って、このダイアフラム34がアッパハ
ウジング2の下端部の環状溝2bに嵌合される際、フッ
ク22が外方に押し拡げられる。そのため、フック22
に溶接されたダイアフラムプレート20は一様に外方へ
引っ張られ、ダイアフラムプレート20の外周部に生じ
る皺や弛み等が引き伸ばされる。そして、ダイアフラム
プレート20が引っ張られた状態のまま、アッパハウジ
ング2と図1のリテーナ18との間にダイアフラム34
が拘持固定される。
【0021】一方、図1に示すように、リテーナ18の
下部には、円筒形状のシリンダ19が形成されており、
同シリンダ19内にはプランジャ25が摺動可能に嵌挿
されている。シリンダ19の内壁と、ダイアフラムスト
ッパ21(ダイアフラムプレート20)の下面と、プラ
ンジャ25の上面との間にはシリンダ室26が形成され
ている。又、シリンダ19には、シリンダ室26とその
外部のオイルケース27とを連通する連通孔28が形成
されており、この連通孔28はプランジャ25が下死点
付近に達したときのみ連通される。なお、シリンダ室2
6及びオイルケース27には潤滑油が充填されている。
【0022】又、シリンダ19とプランジャ25の鍔部
25aとの間には、プランジャ25を常に下方に付勢す
るためのスプリング29が介装されている。プランジャ
25の下部にはタペット30が配設され、同タペット3
0はカムケース31内に配設されたカムシャフト32の
外周面に接している。従って、エンジンの図示しないク
ランクシャフトが回転すると、その回転がカムシャフト
32に付与されて同シャフト32が偏心回転する。そし
て、カムシャフト32の偏心回転に伴い、プランジャ2
5がスプリング29の付勢力に抗して図示上下方向に往
復動する。
【0023】なお、カムケース31内にはカムシャフト
32を潤滑作動させるための潤滑油が充填されている。
そして、前記シリンダ室26,オイルケース27内に充
填された潤滑油とカムケース31内に充填された潤滑油
とは通孔33を介して出入りする。
【0024】次いで、上記のように構成されたダイアフ
ラムポンプ1の作用について説明する。前述したよう
に、プランジャ25はカムシャフト32の回転に伴って
上下方向に往復動する。そして、プランジャ25が上動
する際には、シリンダ19に形成された連通孔28がプ
ランジャ25によって閉鎖され、プランジャ25がさら
に上動することによりシリンダ室26の油圧が上昇す
る。この油圧の上昇によってダイアフラム34の中央部
が押し上げられ、ダイアフラム34と凹面16の間のポ
ンプ室24の容積が小さくなる。このとき、調量電磁弁
11が通電されなければ、即ち、連通路15が開放され
ていれば、燃料流路7B,7Aを介してポンプ室24か
ら吸入ポート8に燃料が押し返される。逆に、調量電磁
弁11が通電されていれば、即ち、連通路15が閉鎖さ
れていれば、ポンプ室24内の燃料の圧力によって吐出
逆止弁9が押し開かれ、燃料流路7Cを経由して吐出ポ
ート10から燃料が吐出される。つまり、プランジャ2
5が上動する際に調量電磁弁11が早く通電されると吐
出量が多くなり、遅く通電されると少なくなる。
【0025】又、このダイアフラム34の変形の際に
は、図3に示すように、ダイアフラムプレート20に接
着されたゴムシート23の外周部が弾性変形する(図
に、弾性変形部Gで示す)。つまり、ゴムシート23が
アッパハウジング2の凹面16に押し付けられ、そのゴ
ムシート23と凹面16とが密着する。
【0026】一方、プランジャ25が下動する際には、
連通孔28によりシリンダ室26とオイルケース27と
が連通される。すると、シリンダ室26内の潤滑油がオ
イルケース27に流出し、シリンダ室26内の油圧が降
下する。そして、その油力降下によりダイアフラム34
が下方に変形し、ポンプ室24内の燃料圧が低下する。
このとき、調量電磁弁11は通電されず、即ち、連通路
15が開放されており、燃料流路7A,7Bを介して吸
入ポート8からポンプ室24に燃料が吸入される。
【0027】なお、燃料流路7Bからポンプ室24へ燃
料が吸入される際、燃料流路7Bとポンプ室24との開
口面積の違いからキャビテーションが生じこのキャビテ
ーションによりダイアフラム34の表面に瞬間的に衝撃
圧が加えられる。しかし、この衝撃圧がダイアフラム3
4の表面のゴムシート23により緩衝される。
【0028】このように、本実施例のダイアフラムポン
プ1は、上記の動作を繰り返してポンプ動作を行う。以
上詳述したように、本実施例のダイアフラムポンプ1で
は、円板状のダイアフラムプレート20の外周部に環状
のフック22を溶接してダイアフラム34を構成し、フ
ック22をアッパハウジング2の環状溝2bに嵌合させ
た。そして、ダイアフラム34の外周部付近をアッパハ
ウジング2とリテーナ18とにて環状に拘持固定した。
【0029】このとき、フック22の内径R1 を、アッ
パハウジング2の環状溝2bの外径R2 よりも僅かに小
さくしたので、ダイアフラム34はフック22が押し拡
げられるようにして環状溝2bに嵌合される。従って、
フック22と共にダイアフラムプレート20が一様に外
方へ引っ張られ、ダイアフラムプレート20の外周部に
生じる皺や弛み等が引き伸ばされる。又、このとき、仮
にフック22に歪みが生じていたとしても、アッパハウ
ジング2との嵌合の際に矯正される。さらに、ダイアフ
ラムプレート20とフック22との溶接を、全周溶接で
はなく必要最小限の点溶接としたので、溶接の際の熱歪
みにより生じるダイアフラムプレート20の皺や弛みを
小さくすることができる。
【0030】そして、ダイアフラムプレート20が引っ
張られて皺や弛みが伸ばされているため、アッパハウジ
ング2とリテーナ18との間にダイアフラムプレート2
0を拘持する際にも、その拘持により局部的に応力が集
中することはない。その結果、ダイアフラム34の破損
等が防止され、耐久性を大幅に向上させることができ
る。
【0031】さらに、本実施例では、アッパハウジング
2、ダイアフラム34、ダイアフラムストッパ21、リ
テーナ18及びリテーニングナット17の各々の中心軸
を一致させて、リテーニングナット17をアッパハウジ
ング2に締付固定した。それにより、ダイアフラム34
が受ける締付力がダイアフラム34の周辺部に均等にか
かり局部的な締付力の集中が防止できる。
【0032】さらに、フック22、アッパハウジング2
及びダイアフラムストッパ21をノックピンにて回り止
めしたので、締め付けの際に発生する相互間のすべりが
防止され、ダイアフラムプレート20等の損傷を招くこ
とはない。
【0033】又、本実施例のダイアフラムポンプ1で
は、ポンプ室24側のダイアフラムプレート20の表面
にゴムシート23を接着した。それにより、燃料のキャ
ビテーションによる瞬間的な衝撃圧が緩衝されてダイア
フラム34の損傷が防止される。そして、ダイアフラム
34が保護されることによりダイアフラム34の耐久性
が向上する。
【0034】又、ダイアフラム34が変形する際には、
ゴムシート23がその上部の凹面16に密着するように
弾性変形するため、仮にダイアフラム34の締め付けが
弱くても確実にシールされ、高圧の燃料が漏れ出ること
はない。そして、このように締め付けを弱めることがで
きるため、ダイアフラム34の締め付け時において、強
締付によるダイアフラムプレート20やゴムシート23
の損傷を防止することができる。
【0035】又、ゴムシート23が周辺部へ向かって滑
らかに薄くなっており、凹面16の外周部が滑らかな曲
面になっているので、ダイアフラムポンプ1の作動時、
即ち、ダイアフラム34の変形時にも、ゴムシート23
やダイアフラムプレート20の急激な曲げを防ぐことが
できる。
【0036】なお、この第1実施例の変形例として、ア
ッパハウジング2とフック22との嵌合部分を図4のよ
うに変更してもよい。つまり、図4に示すように、ダイ
アフラム34のフック22の内径面にはテーパ面Fが形
成されている。又、アッパハウジング2の下端部にはテ
ーパ形状のテーパ溝2cが形成されている。この場合、
テーパ溝2cに対してフック22を押し込むことでダイ
アフラムプレート20が徐々に引き伸ばされ、皺や弛み
等が解消される。又、フック22は、テーパ面Fに沿っ
てテーパ溝2cに案内されるため、テーパ溝2cへのフ
ック22の嵌合を容易に行うことができる。
【0037】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
について説明する。上記第1実施例では、ダイアフラム
プレート20の外周部にフック22を溶接し、そのフッ
ク22をアッパハウジング2の環状溝2bに嵌合させた
が、これを図5及び図6に示す如く変更してもよい。即
ち、図5に示すように、ダイアフラムプレート20の径
は、アッパハウジング2の下端部の径よりも大きくなっ
ている。又、フック22の内径もアッパハウジング2の
下端部の径よりも大きくなっている。
【0038】そして、図6に示すように、フック22と
アッパハウジング2との間にダイアフラムプレート20
の外周部を拘持するようにして、フック22をアッパハ
ウジング2に嵌合させる。このとき、フック22の嵌合
によりダイアフラムプレート20が外方に引っ張られ、
皺や弛み等が引き伸ばされる。なお、ダイアフラムプレ
ート20の外周部とフック22とを、例えば点溶接等に
より予め固定させておけば、ダイアフラムプレート20
が外方に強く引っ張られ、さらに大きな効果を得ること
ができる。
【0039】このように、本第2実施例のダイアフラム
ポンプ1でも、前記第1実施例と同様に、ダイアフラム
34の皺や弛み等を解消して局部的な応力の集中を防止
することが可能となり、ダイアフラム34の耐久性の向
上を図ることができる。
【0040】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、次に示すように本発明の趣旨から逸脱し
ない範囲内で具体化することができる。例えば、上記各
実施例では、ダイアフラムプレート20の表面にゴムシ
ート23を接着して弾性層を設けたが、ゴム系接着剤を
ダイアフラムプレート20上に塗布して弾性層(膜)を
形成するようにしてもよい。
【0041】又、上記実施例では、アッパハウジング2
に雄ねじ部2aを形成し、その雄ねじ部2aにリテーニ
ングナット17の雌ねじ部17aを螺着したが、逆にア
ッパハウジングを雌ねじとし、その雌ねじにリテーニン
グボルトを螺着するようにしてもよい。この場合には、
同様にアッパハウジングとリテーニングボルトとの間に
ダイアフラム34が拘持固定される。
【0042】さらに、上記実施例では、フック22、ア
ッパハウジング2の下端部及びダイアフラムストッパ2
1の回り止めをノックピンで行ったが、これをキーやス
プライン等の回り止めに変更してもよい。
【0043】さらに、ゴムシート23等の弾性層を設け
ないダイアフラムを用い、そのダイアフラムの外周部を
引っ張り状態で拘持固定したダイアフラムポンプを構成
してもよい。つまり、被圧送流体(燃料)のキャビテー
ションが生じにくい構成のダイアフラムポンプでは、弾
性層の省略により構成の簡略化が図られる。
【0044】加えて、従来タイプのダイアフラムポンプ
において、それに用いられるダイアフラムを本発明の弾
性層付きダイアフラムに変更してもよい。つまり、従来
タイプのダイアフラムポンプであっても、本発明のダイ
アフラムを用いることにより被圧送流体のキャビテーシ
ョンによるダイアフラムの損傷を容易に防止することが
できる。
【0045】
【発明の効果】第1の発明によれば、ダイアフラムの皺
や弛み等を解消することで局部的な応力の集中が防止さ
れ、ダイアフラムが破損しにくくなる。その結果、ダイ
アフラムの耐久性を向上させることができるという優れ
た効果を発揮する。
【0046】又、第2の発明でも、ダイアフラムの皺や
弛み等を解消した状態でダイアフラムが拘持されるた
め、ダイアフラムの局部的な応力の集中が防止され、ダ
イアフラムが破損しにくくなる。その結果、ダイアフラ
ムの耐久性を向上させることができるという優れた効果
を発揮する。
【0047】又、第3の発明では、被圧送流体のキャビ
テーションによるダイアフラムの損傷が抑制され、ダイ
アフラムの耐久性を向上させることができるという優れ
た効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例におけるダイアフラムポンプの全体
構成を示す正断面図である。
【図2】同じく第1実施例におけるダイアフラムの取付
状態を示した分解断面図である。
【図3】同じく第1実施例におけるダイアフラムポンプ
の一部を破断して示す断面図である。
【図4】第1実施例の変形例におけるダイアフラムの取
付状態を示した分解断面図である。
【図5】第2実施例におけるダイアフラムの取付状態を
示した分解断面図である。
【図6】同じく第2実施例におけるダイアフラムポンプ
の一部を破断して示す断面図である。
【符号の説明】
1…ダイアフラムポンプ、2…拘持部材としのアッパハ
ウジング、7B…流体通路としての燃料流路、18…拘
持部材としてのリテーナ、20…ダイアフラムプレー
ト、22…嵌合部材としてのフック、23…弾性層とし
てのゴムシート、24…被圧送流体室としてのポンプ
室、34…ダイアフラム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榊原 康行 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 大塚 好 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 柴田 晃 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装 株式会社内 (72)発明者 井上 宏史 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性材料からなる円板状のダイアフラ
    ムの外周部を引っ張り状態で拘持固定したことを特徴と
    するダイアフラムポンプ。
  2. 【請求項2】 可撓性材料からなる円板状のダイアフラ
    ムの外周部付近を一対の拘持部材にて環状に拘持し、同
    拘持部材による拘持部位よりも外側のダイアフラムに
    は、同ダイアフラムに接する一方の拘持部材に嵌合可能
    な環状の嵌合部材を引っ張り状態で固着したことを特徴
    とするダイアフラムポンプ。
  3. 【請求項3】 被圧送流体を流通させるための流体通路
    に、可撓性材料からなるダイアフラムを備えた被圧送流
    体室を連通し、同被圧送流体室側のダイアフラムの表面
    に弾性層を設けたことを特徴とするダイアフラムポン
    プ。
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