JP2000266183A - 金属ダイヤフラム式脈動吸収装置 - Google Patents

金属ダイヤフラム式脈動吸収装置

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JP2000266183A
JP2000266183A JP11072815A JP7281599A JP2000266183A JP 2000266183 A JP2000266183 A JP 2000266183A JP 11072815 A JP11072815 A JP 11072815A JP 7281599 A JP7281599 A JP 7281599A JP 2000266183 A JP2000266183 A JP 2000266183A
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Yoshihiko Onishi
善彦 大西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧室への異物侵入を防止してダイヤフラム
の耐用寿命向上を図る。 【解決手段】 フィルタ11が設高圧ポンプ4の吐出口
と高圧ダンパ10の高圧室104とを接続した高圧通路
9に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高圧燃料ポンプ
の金属ダイヤフラム式脈動吸収装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】いわゆる筒内噴射式エンジンあるいは直
接噴射式エンジンと呼ばれている、燃料をエンジンのシ
リンダ内で噴射する方式のエンジンとしては、ディーゼ
ルエンジンが広く知られているが、近年、火花点火エン
ジン(ガソリンエンジン)においても、筒内噴射式のも
のが提案されている。このような、筒内噴射式エンジン
では、十分に高い燃料噴射圧が得られるようにされてい
るとともに、噴射の安定性のため、燃圧脈動が小さいこ
とが要求される。このため、構造が簡単で、製造コスト
が安価で、コンパクトである単気筒式の高圧燃料ポンプ
が公知となっている。一方、単気筒ではプランジャが1
本であるため、吐出される燃料の圧力にかなりの脈動幅
があるため、この脈動を吸収する金属ベローズ式や金属
ダイヤフラム式の脈動吸収装置が提案されている。
【0003】図6は従来の自動車の燃料供給系統を示す
模式図である。図6において、1は燃料噴射機器である
ディリバリパイプ、2はディリバリパイプ1のインジェ
クタであって、図示しないエンジンの気筒数と対応して
いる。3はエンジンのハウジングに装着される高圧燃料
ポンプ、4は高圧燃料ポンプ3の高圧ポンプである。こ
の高圧ポンプ4は、エンジンの1/2の回転数で回転す
る図示しないカムにより駆動されるピストンと、このピ
ストンを往復移動可能に収納するシリンダとにより燃料
を高圧に加圧する要素である。5は高圧ポンプ4の吸入
口に接続された低圧通路、6は低圧通路5に配置された
フィルタ、7は高圧ポンプ4とフィルタ6との間で低圧
通路5に接続された金属ベローズ式の低圧脈動吸収装
置、9は高圧ポンプ4の吐出口に接続された高圧通路、
10は高圧通路9に接続されたダイヤフラム式の高圧脈
動吸収装置、12は高圧脈動吸収装置10よりも吐出側
で高圧通路9に配置された高圧チェックバルブ、13は
高圧チェックバルブ12よりも吐出側で高圧通路9より
分岐された高圧戻し通路、14は高圧戻し通路13に配
置されたフィルタ、15はフィルタ14よりも下流側で
高圧戻し通路13に配置された高圧レギュレータ、16
は高圧ポンプ4のドレン通路、17は高圧燃料ポンプ3
の高圧通路9とディリバリパイプ1とを接続した高圧配
管、18は燃料タンク、19は燃料タンク18の内部に
設けられた低圧ポンプ、20は低圧ポンプ19の吸入側
のフィルタ、21は低圧ポンプ19の吐出側と高圧燃料
ポンプ3の吸入側とを接続した低圧配管、22は低圧配
管21に配置された低圧チェックバルブ、23は低圧チ
ェックバルブ22よりも高圧燃料ポンプ3側で低圧配管
21に配置されたフィルタ、24は低圧配管21のフィ
ルタ23よりも高圧燃料ポンプ3側と燃料タンク18と
を接続した低圧戻し配管、25は低圧戻し配管24に配
置された低圧レギュレータ、26は高圧燃料ポンプ3の
ドレン通路16と燃料タンク18とを接続したドレン配
管、27は高圧燃料ポンプ3の高圧戻し通路13と燃料
タンク18とを接続した高圧戻し配管、28は燃料タン
ク18の内部に入れられた燃料である。
【0004】次に前記燃料供給系統の動作について説明
する。低圧ポンプ19が燃料28をフィルタ20を経由
して吸入し低圧に加圧して吐出する。この低圧の燃料2
8は低圧チェックバルブ22とフィルタ23とを順に経
由しつつ低圧配管21により高圧燃料ポンプ3に送られ
る。低圧配管21における燃料圧力が低圧レギュレータ
25による低圧設定値を越えた場合、低圧配管21にお
ける燃料28の一部が低圧レギュレータ25を経由して
低圧戻し配管24により燃料タンク18に戻されること
により、燃料タンク18より高圧燃料ポンプ3側に送ら
れる燃料28の圧力が所定の低圧に調整される。高圧燃
料ポンプ3に到達した燃料28は低圧通路5においてフ
ィルタ6と低圧脈動吸収装置7とを順に経由して高圧ポ
ンプ4に吸入される。高圧ポンプ4は吸入した燃料28
を高圧に加圧して高圧通路9に吐出するとともに高圧ポ
ンプ4のピストンとシリンダとの間から漏れた燃料28
をドレン通路16に流出する。ドレン通路16に流出し
た燃料はドレン配管26を経由して燃料タンク18に戻
る。高圧通路9に送られた燃料28は高圧脈動吸収装置
10と高圧チェックバルブ12とを順に経由してディリ
バリパイプ1に送られる。高圧通路9における燃料圧力
が高圧レギュレータ15による高圧設定値を越えた場
合、高圧通路9における燃料28の一部がフィルタ14
と高圧レギュレータ15とを順に経由して高圧戻し通路
13と高圧戻し配管27とにより燃料タンク18に戻さ
れることにより、高圧燃料ポンプ3よりディリバリパイ
プ1側に送られる燃料28の圧力が所定の高圧に調整さ
れる。この状態において、エンジンの各気筒における燃
料噴射時期に対応するディリバリパイプ1のインジェク
タ2が高圧の燃料を上記燃料噴射時期の気筒内に噴射す
る。
【0005】図7は前記高圧燃料ポンプ3の高圧脈動吸
収装置10まわりを示す断面図である。図7において、
高圧脈動吸収装置10は高圧燃料ポンプ3のボディ30
に形成された収納凹部31に収容され、燃料の脈動吸収
装置である。100は高圧容器の一方であるケース、1
01は高圧容器の他方であるプレートであって、ボディ
30の収納凹部31の底部に収納される。102はケー
ス100と共働して第1高圧室103を形成するととも
にプレート101と共働して第2高圧室104を形成す
る可撓性の薄い金属円板状のダイヤフラムである。ダイ
ヤフラム102の周縁部はケース100とプレート10
1との間に封止支持されている。105は環状の締結ね
じであって、ボディ30のねじ部32に締結されてケー
ス100とダイヤフラム102とプレート101とを収
納凹部31の底部に押圧固着する。プレート101の外
周面と収納凹部31の内周面との嵌合面はオーリングの
ようなシール部材33により燃料漏れ防止されている。
ボディ30には高圧通路9の高圧ポンプ4側を構成する
第1通路部34と高圧通路9の高圧チェックバルブ12
側を構成する第2通路部35とが収納凹部31の底部に
連通するように形成されている。そして、ケース100
は下面(ダイヤフラム102側面)にダイヤフラム10
2の移動を規制する上方に窪む皿形の第1高圧室側スト
ッパ106が形成されている。また、プレート101
は、下面(第1・第2通路部34,35側面)に第1・
第2通路部34,35のそれぞれに連なる連絡凹部10
7が形成され、上面(ダイヤフラム102側面)にダイ
ヤフラム102の移動を規制する下方に窪む皿形の第2
高圧室側ストッパ108が形成され、連絡凹部107と
第2高圧室側ストッパ108との中間に連絡凹部107
と第2高圧室側ストッパ108とに開口する複数の貫通
孔109が形成されている。第1高圧室103には図示
しないガスがケース100に設けられたガス充填口部1
10を介して所定圧力に充填され止め栓111で封止さ
れている。この所定圧力は第1通路部34より連絡凹部
107を経由して第2通路部35を通過する高圧の燃料
の脈動を吸収するために必要な圧力である。第2高圧室
104には高圧の燃料の一部が連絡凹部107より貫通
孔109を経由して満たされる。105aは締結ねじ1
05を操作する工具用孔である。112はダイヤフラム
102の周縁部をケース100とプレート101とに封
止支持した溶接である。
【0006】次に前記高圧脈動吸収装置10の動作につ
いて説明する。第1高圧室103にガスが満たされ、第
2高圧室104に燃料が満たされた状態において、エン
ジン駆動により図6の燃料供給系統が動作を開始する
と、矢印で示すように高圧ポンプ4より吐出された高圧
の燃料が第1通路部34より連絡凹部107を経由して
第2通路部35へと流れる。この燃料に脈動が発生する
と、第1高圧室103の内部のガス圧とダイヤフラム1
02自身のばね力との総和により、ダイヤフラム102
がケース100側に撓んだり、ダイヤフラム102がプ
レート101側に撓むことにより、ダイヤフラム102
が上記燃料の脈動を吸収する。そして、運転者が自動車
のキースイッチをオフ操作することにより、エンジンが
停止すると、上記矢印で示す燃料の流れが止まり、第2
高圧室104内の燃料の圧力が低下する。それに伴い、
第1高圧室103内部のガスの圧力が第2高圧室104
の内部における燃料圧とダイヤフラム102自身のばね
力との総和よりも増加することにより、ダイヤフラム1
02が撓み、最終的にはダイヤフラム102が第2高圧
室側ストッパ108に接触する。また、第1高圧室10
3よりガスが抜けて、第1高圧室103のガス圧が低下
したり、燃料の脈動圧が突発的に高くなり、ダイヤフラ
ム102の撓みが大きくなると、最終的にはダイヤフラ
ム102が第1高圧室側ストッパ106に接触する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の金属ダイヤ
フラム式脈動吸収装置である高圧脈動吸収装置10は以
上のように構成されているので、作動時にはダイヤフラ
ム102が第1・第2高圧室側ストッパ106,108
とに隙間を有する位置に可動し、また、ダイヤフラム1
02は厚さが薄い程燃料の脈動を良好に低減する。一
方、燃料が第1通路部34より連絡凹部107を経由し
て第2通路部35へと流れる過程において、燃料に混入
された金属粉のような異物が貫通孔109より第2高圧
室104に侵入することがある。第2高圧室104に異
物が侵入した場合、上記ダイヤフラム102の可動によ
る第2高圧室104内での燃料の動きにより、異物は第
2高圧室104の周囲に堆積する。そして、高圧燃料ポ
ンプ3の動作停止により、ダイヤフラム102が第2高
圧室側ストッパ108に接触する際、ダイヤフラム10
2が上記第2高圧室104の周囲に堆積した異物を第2
高圧室側ストッパ108との間に挟み込み、ダイヤフラ
ム102が異物により変形される。その変形部に局部的
に高い応力が発生し、ダイヤフラム102が亀裂を生じ
て破損する可能性があった。
【0008】この発明の目的は上記課題を解決するため
になされたもので、高圧室への異物侵入を防止すること
によって、ダイヤフラムの耐久性を向上することができ
る高圧燃料ポンプの金属ダイヤフラム式脈動吸収装置を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る金
属ダイヤフラム式脈動吸収装置は、高圧ポンプと、高圧
室を形成する高圧容器に設けられた可撓性を有する金属
円板状のダイヤフラムの周縁部が高圧容器に封止支持さ
れた高圧脈動吸収装置と、この高圧脈動吸収装置の高圧
室と高圧ポンプの吐出口とを接続した高圧通路と、この
高圧通路に設けられたフィルタとを備えたことを特徴と
する。
【0010】請求項2の発明に係る金属ダイヤフラム式
脈動吸収装置は、請求項1に記載の高圧通路から分岐し
設けられた高圧脈動吸収装置においてフィルタが分岐し
た高圧通路の一部を形成する部分に設けられたことを特
徴とする。
【0011】請求項3の発明に係る金属ダイヤフラム式
脈動吸収装置は、請求項2に記載の高圧脈動吸収装置側
の高圧通路の一部を形成する部分が連絡凹部であって、
フィルタが連絡凹部に圧入装着される板状に形成された
ことを特徴とする。
【0012】請求項4発明に係る金属ダイヤフラム式脈
動吸収装置は、請求項3に記載の板状のフィルタが外フ
ランジ部を有し、この外フランジ部が高圧容器を収納す
る収納凹部の底面とこれに対向する連絡凹部の底面とで
挟持されたことを特徴とする。
【0013】請求項5に係る金属ダイヤフラム式脈動吸
収装置は、請求項4に記載の板状のフィルタが高圧容器
を収納する収納凹部の底面とこれに対向する連絡凹部の
底面とより離隔するメッシュ部を備えたことを特徴とす
る。
【0014】請求項6に係る金属ダイヤフラム式脈動吸
収装置は、請求項1に記載の高圧通路から分岐し設けら
れた高圧脈動吸収装置においてフィルタが高圧脈動吸収
装置手前の高圧通路の一部を形成する部分に設けられた
ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1に係る燃料供給系統を示す模式図、図2は
同燃料系統における高圧燃料ポンプ3の高圧脈動吸収装
置10まわりを示す断面図、図3はフィルタ11を示す
平面図である。図1において、フィルタ11は高圧ポン
プ4と高圧チェックバルブ12間の高圧通路9から高圧
脈動吸収装置10へ分岐した高圧通路に設けられ、燃料
に混入された金属粉のような異物が高圧脈動吸収装置1
0の第2高圧室104(図2参照)に侵入しないように
することによって、ダイヤフラム102(図2参照)の
耐久性を向上する特徴がある。フィルタ11以外のデイ
バリパイプ1、インジェクタ2、高圧ポンプ4、低圧通
路5、フィルタ6、低圧脈動吸収装置7、高圧通路9、
高圧脈動吸収装置10、高圧チェックバルブ12、高圧
戻し通路13、フィルタ14、高圧レギュレータ15、
ドレン通路16、高圧配管17、燃料タンク18、低圧
ポンプ19、フィルタ20、低圧配管21、低圧チェッ
クバルブ22、フィルタ23、低圧戻し配管24、低圧
レギュレータ25、ドレン配管26、高圧戻し配管2
7、燃料28などの要素は従来の図6と同じである。
【0016】図2において、フィルタ11は、ナイロン
のような耐燃料性の合成樹脂により円板状に形成され
る。そして、フィルタ11は連絡凹部107に圧入装着
される。このフィルタ以外のデイバリパイプ1、インジ
ェクタ2、高圧ポンプ4、低圧通路5、高圧チェックバ
ルブ12、高圧戻し通路13、ボディ30、収納凹部3
1、ねじ部32、シール部材33、第1通路部34、第
2通路部35、ケース100、プレート101、ダイヤ
フラム102、第1高圧室103、第2高圧室104、
締結ねじ105、工具用孔105a、第1高圧室側スト
ッパ106、連絡凹部107、第2高圧室側ストッパ1
08、貫通孔109、ガス充填口部110、止め栓11
1、溶接112などの要素は図7と同一である。
【0017】図3において、フィルタ11は外フランジ
部11aおよび内フランジ部11bを同心円形に備え、
外フランジ部11aおよび内フランジ部11bが複数の
ブリッジ片11cにより互いに連結され、外フランジ部
11aと内フランジ部11bおよび複数のブリッジ片1
1cのそれぞれで囲まれた空間がメッシュ部11dで覆
われる。メッシュ部11dの全周縁では、メッシュ部1
1dの網を区画形成する各メッシュ要素が外フランジ部
11aと内フランジ部11bおよび複数のブリッジ片1
1cのそれぞれに結合する。
【0018】再び、図2を参照し、フィルタ11の連絡
凹部107への装着について説明する。ケース100と
プレート101とダイヤフラム102とを溶接112に
より結合した形態の要素がボディ30の収納凹部31に
挿入される以前において、フィルタ11が連絡凹部10
7に圧入装着される。このフィルタ11の圧入によっ
て、フィルタ11の外フランジ部11aの外周面が連絡
凹部107の内周面に接触し、外フランジ部11aの底
面と内フランジ部11bの底面とブリッジ片11c(図
3参照)の底面それぞれが連絡凹部107の上面に接触
し、メッシュ部11dが連絡凹部107の上面より平行
に離隔する。その状態において、上記ケース100とプ
レート101とダイヤフラム102とを溶接112によ
り結合した形態の要素が収納凹部31に挿入された後、
締結ねじ105がケース30のねじ部32に締結されて
ケース100とダイヤフラム102とプレート101と
を収納凹部31の底部に押圧固着する。これによって、
フィルタ11の外フランジ部11aの表面が収納凹部3
1の底面に接触し、メッシュ部11dが収納凹部31の
底面より平行に離隔し、内フランジ部11bの表面およ
びブリッジ片11cの表面が収納凹部31の底面より離
隔する。
【0019】実施の形態1の構造によれば、フィルタ1
1が高圧ポンプ4と高圧脈動吸収装置10と間の高圧通
路9に設けられたことにより、フィルタ11が燃料に混
入された金属粉のような異物を高圧脈動吸収装置10の
第2高圧室104に侵入しないように除去する。このた
め、ダイヤフラム102が第2高圧室側ストッパ108
に接触する際、ダイヤフラム102が従来のような異物
により変形を受けることがなく、ダイヤフラム102の
耐久性が向上できる。
【0020】また、実施の形態1の構造によれば、フィ
ルタ11が高圧脈動吸収装置10の連絡凹部107とい
う高圧通路9から高圧脈動吸収装置10に分岐した高圧
通路に設けられているので、高圧ポンプ4より高圧チェ
ックバルブ12側に流れる燃料に対しフィルタ11が圧
力を損失させることが無い。
【0021】実施の形態1の構造によれば、フィルタ1
1が連絡凹部107に圧入装着される板状に形成された
ので、フィルタ11を収納する部分である連絡凹部10
7の高さを従来装置に対し変更することなく構成でき
る。
【0022】また、実施の形態1の構造によれば、フィ
ルタ11の外フランジ部11aが連絡凹部107の底面
と収納凹部31の底面とによって挟持されたので、フィ
ルタ11が連絡凹部107の内部において浮動すること
はなく、フィルタ11と連絡凹部107嵌合部の摩耗を
防止することができ、フィルタ11の耐久性を向上させ
ることができる。
【0023】また、実施の形態1の構造によれば、フィ
ルタ11の内フランジ部11bとブリッジ片11cおよ
びメッシュ部11dのそれぞれが収納凹部31の底面よ
り離隔配置されたので、高圧ポンプ4より高圧チェック
バルブ12側に流れる燃料に対しフィルタ11が圧力を
損失させることが無いためフィルタ11のメッシュサイ
ズをより小さく設定することができる。
【0024】また、フィルタ11は高圧ポンプ4と高圧
チェックバルブ12間の高圧通路9から高圧脈動吸収装
置10へ分岐した高圧通路に設けられ、フィルタ11が
異物によりメッシュが目詰まりした場合でも、高圧ポン
プ4と高圧チェックバルブ12間の高圧通路9は確保さ
れ、圧力が損失することは無い。
【0025】実施の形態2.実施の形態1ではフィルタ
11を高圧脈動吸収装置10に設置したが、図4および
図5に示すように、フィルタ11Aを第1通路部34に
配置することも可能である。図4はこの発明の実施の形
態2に係る燃料供給系統を示す模式図、図5は同燃料系
統における高圧燃料ポンプ3の高圧脈動吸収装置10ま
わりを示す断面図である。図4において、フィルタ11
Aは高圧ポンプ4と高圧チェックバルブ12間の高圧通
路9の高圧ポンプ4と高圧脈動吸収装置10の間の高圧
通路9に設けられ、燃料に混入された金属粉のような異
物が高圧脈動吸収装置10の第2高圧室104(図5参
照)に侵入しないようにしている。図5において、フィ
ルタ11Aはナイロンのような耐燃料性の合成樹脂によ
り有底筒状に形成される。フィルタ11Aは、開口側フ
ランジ部11eの外径が第1通路部34の内径よりも大
きい寸法に設定され、開口側フランジ部11eおよび底
部11fのそれぞれ以外の周壁がメッシュ部11gとし
て形成され、メッシュ部11gおよび底部11fのそれ
ぞれの外径が第1通路部34の内径よりも小さい寸法に
設定される。そして、フィルタ11Aが第1通路部34
に収納される際、開口側フランジ部11eが第1通路部
34に圧入装着され、メッシュ部11gの外周面と第1
通路部34の内周面との間に隙間が形成される。メッシ
ュ部11gの網目の大きさが粗いと小さな異物が高圧脈
動吸収装置10の連絡凹部107側に侵入する可能性が
高いが、メッシュ部11gの網目の大きさが細かいとメ
ッシュ部11gが第1通路部34より連絡凹部107側
に流れる燃料への大きな抵抗となる可能性が高い。この
ため、メッシュ部11gの網目の大きさは、高圧ポンプ
4より高圧脈動吸収装置10側へ流れる燃料に混入され
る異物の大きさと燃料に対する許容される抵抗との双方
が両立する程度に設定されるのが好ましい。また、フィ
ルタ11Aは連絡凹部107に最も近い形態で第1通路
部34に設置されたが、高圧ポンプ4から高圧脈動吸収
装置10間の高圧通路であればボディ30内部のどの位
置でも適用できる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、高圧脈動吸収装置の高圧室と高圧ポンプの吐出口と
を接続した高圧通路にフィルタが設けられたことによ
り、フィルタが高圧ポンプから高圧脈動吸収装置の高圧
室側に侵入しないように異物を除去することができ、異
物によりダイヤフラムが変形を受けることがなく、ダイ
ヤフラムの耐久性が向上できる。
【0027】請求項2の発明によれば、高圧通路から分
岐した高圧脈動吸収装置の分岐した高圧通路に設けられ
るので、高圧ポンプより高圧チェックバルブ間に圧力の
損失を発生させること無くフィルタを設けることができ
る。
【0028】請求項3の発明によれば、高圧通路から分
岐した高圧脈動吸収装置側の高圧通路の一部を形成する
部分が連絡凹部であって、フィルタが連絡凹部に圧入装
着される板状に形成されたので、フィルタを収納する部
分の高さを変更すること無く設けることができる。
【0029】請求項4の発明によれば、板状のフィルタ
が外フランジ部を有し、この外フランジ部が高圧容器を
収納する収納凹部の底面とこれに対向する連絡凹部の底
面とで挟持されたので、フィルタが浮動することはな
く、収納凹部とフィルタ嵌合部の摩耗を防止することが
でき、フィルタの耐久性を向上させることができる。
【0030】請求項5の発明によれば、板状のフィルタ
が高圧容器を収納する収納凹部の底面とこれに対向する
連絡凹部の底面とより離隔するメッシュ部を備えたの
で、メッシュ部のそれぞれと収納凹部の底面との間に形
成される経路が形成され、高圧ポンプと高圧チェックバ
ルブ間に圧力の損失を発生させることが無く、フィルタ
のメッシュサイズを小さくすることができる。
【0031】請求項6の発明によれば、フィルタが高圧
ポンプと高圧チェックバルブ間の高圧通路の高圧ポンプ
と高圧脈動吸収装置間の高圧通路に設けられたので、高
圧通路の形状を変更せずに、フィルタが高圧ポンプ側の
高圧通路の一部を形成する部分に設けられることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る自動車の燃料
供給系統を示す模式図である。
【図2】 同実施の形態1に係る高圧燃料ポンプの高圧
脈動吸収装置まわりを示す断面図である。
【図3】 同実施の形態1に係るフィルタを示す平面図
である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る自動車の燃料
供給系統を示す模式図である。
【図5】 同実施の形態2に係る高圧燃料ポンプの高圧
脈動吸収装置まわりを示す断面図である。
【図6】 従来の自動車の燃料供給系統を示す模式図で
ある。
【図7】 同従来の高圧燃料ポンプの低圧脈動吸収装置
まわりを示す断面図である。
【符号の説明】
10 高圧脈動吸収装置、30 ボディ、31収納凹
部、 100 ケース、101 プレート、11 フィ
ルタ、11a 外フランジ部、11b メッシュ部、1
02 ダイヤフラム、104 第2高圧室、107 連
絡凹部。
フロントページの続き Fターム(参考) 3G066 AA02 AB02 AD12 BA12 BA29 BA30 BA46 CA39T CB13T CD03 CD11 CD17 3J045 AA04 BA04 CA20 EA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧ポンプと、高圧室を形成する高圧容
    器に設けられた可撓性を有する金属円板状のダイヤフラ
    ムの周縁部が高圧容器に封止支持された高圧脈動吸収装
    置と、この高圧脈動吸収装置の高圧室と高圧ポンプの吐
    出口とを接続した高圧通路と、この高圧通路に設けられ
    たフィルタとを備えたことを特徴とする金属ダイヤフラ
    ム式脈動吸収装置。
  2. 【請求項2】 高圧通路から分岐し設けられた高圧脈動
    吸収装置においてフィルタが分岐した高圧通路の一部を
    形成する部分に設けられたことを特徴とする請求項1記
    載の金属ダイヤフラム式脈動吸収装置。
  3. 【請求項3】 高圧脈動吸収装置側の高圧通路の一部を
    形成する部分が連絡凹部であって、フィルタが連絡凹部
    に圧入装着される板状に形成されたことを特徴とする請
    求項2記載の金属ダイヤフラム式脈動吸収装置。
  4. 【請求項4】 板状のフィルタが外フランジ部を有し、
    この外フランジ部が高圧容器を収納する収納凹部の底面
    とこれに対向する連絡凹部の底面とで挟持されたことを
    特徴とする請求項3記載の金属ダイヤフラム式脈動吸収
    装置。
  5. 【請求項5】 板状のフィルタが高圧容器を収納する収
    納凹部の底面とこれに対向する連絡凹部の底面とより離
    隔するメッシュ部を備えたことを特徴とする請求項4記
    載の金属ダイヤフラム式脈動吸収装置。
  6. 【請求項6】 高圧通路から分岐し設けられた高圧脈動
    吸収装置においてフィルタが高圧脈動吸収装置手前の高
    圧通路の一部を形成する部分に設けられたことを特徴と
    する請求項1記載の金属ダイヤフラム式脈動吸収装置。
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