JP7211884B2 - 高圧燃料供給ポンプ - Google Patents

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本発明は車両用部品として用いられる燃料ポンプに係わり、特にエンジンに燃料を高圧で供給する高圧燃料供給ポンプに関する。
近年、内燃機関の高出力・低排気化とともに、グローバル展開が進められている。直噴エンジンに燃料を供給する高圧燃料供給ポンプにおいては、簡易な構成で、低コストに製造することが重要な課題である。高圧燃料供給ポンプの背景技術として、特開2018-71443号公報(特許文献1)に記載された燃料供給ポンプが知られている。この燃料供給ポンプは、金属ダンパが配置されるダンパ収容部と、ダンパ収容部に対して燃料が流れ込む、または流れ出すための燃料通路口が形成されるポンプボディと、金属ダンパの上側空間と下側空間とを連通する連通路と、を備える。連通路は、ダンパカバーの一部に形成された切欠き部により形成され、金属ダンパと直交する方向から見て、ポンプボディの燃料通路口と重なる位置に配置される(要約及び段落0062参照)。
特開2018-71443号公報
しかしながら、特許文献1の燃料供給ポンプでは、金属ダンパの上側空間と下側空間とを連通する連通路をダンパカバーに形成しており、ダンパカバーの形状が複雑になり、コストの増大につながりかねない。また、ダンパカバーをポンプボディに圧入組立する際に、ポンプボディの燃料通路口とダンパカバーの連通路とが重なる位置でダンパカバーをポンプボディに圧入組立する必要があるため、組立の際の難易度が高い。
本発明の目的は、ダンパカバーの形状を簡素化することができ、組立が容易な高圧燃料供給ポンプを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の高圧燃料供給ポンプは、
圧力脈動を吸収するダンパと、上部支持部材と下部支持部材とを有し前記ダンパを上下から挟んで固定支持するダンパ支持部材と、前記ダンパ及び前記ダンパ支持部材を収容するダンパカバーと、前記ダンパカバー固定されるポンプボディと、を備え、
前記ダンパカバーは、天面に、前記ダンパカバーを径方向に横断する凸形状部と、前記凸形状部の両側部に形成され前記凸形状部よりも一段低い平面部と、前記凸形状部の横断方向の延長線上に設けられ外部から燃料を導入する吸入パイプを取り付ける取り付け穴と、前記取り付け穴に取り付けられた吸入パイプと、を有し、
前記上部支持部材と前記下部支持部材とは、それぞれ、前記ダンパを保持する部位の外周側で、且つ当該上部支持部材及び当該下部支持部材の最外周部よりも内周側に、上下空間を連通する連通流路が周方向に間隔を置いて設けられ、
前記ダンパ支持部材の前記下部支持部材は、前記ダンパカバーに圧入固定されており、
前記ダンパカバーは、前記上部支持部材と前記下部支持部材とが前記ダンパを保持する部位の内周側において、前記平面部の裏面で前記ダンパ支持部材の前記上部支持部材前記下部支持部材の側に向けて押圧することで、前記ダンパが前記上部支持部材と前記下部支持部材との間に挟持され、
前記ダンパカバーは、前記下部支持部材が前記ポンプボディに圧入され、前記ポンプボディと溶接されて固定され、
前記ダンパは、前記ダンパ支持部材及び前記ダンパカバーを介して前記ポンプボディに固定される。
本発明によれば、ダンパカバーの形状を簡素化することができ、組立が容易な高圧燃料供給ポンプを提供することができる。本発明の構成、作用、効果については以下の実施例において詳細に説明する。
本発明に係る高圧燃料供給ポンプが適用されたエンジンシステムの構成図である。 図1の高圧燃料供給ポンプの断面図であり、プランジャ2の中心軸線に平行で且つ中心軸線を含む断面図である。 図1の高圧燃料供給ポンプの断面図であり、プランジャ2の中心軸線に垂直な水平方向断面図である。 ダンパカバー周辺の断面図であり、プランジャ2の中心軸線に平行で且つ中心軸線を含む断面図である。 ボディ組付け前のダンパカバーサブアセンブリの断面図であり、プランジャ2の中心軸線に平行で且つ中心軸線を含む断面図である。 ダンパカバーの外観図であり、ダンパカバーを図2の上方(矢印VI方向)から見た図である。 ダンパカバーの外観図であり、ダンパカバーを図6の側方(矢印VII方向)から見た図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すエンジンシステムの全体構成図を用いてシステムの構成と動作を説明する。図1は、本発明に係る高圧燃料供給ポンプ100が適用されたエンジンシステムの構成図である。破線で囲まれた部分が高圧燃料供給ポンプ(以下、燃料ポンプと呼ぶ)100の本体を示し、この破線の中に示されている機構及び部品はボディ1(ポンプボディと呼んでも良い)に一体に組み込まれていることを示す。
燃料タンク103の燃料は、エンジンコントロールユニット101(以下ECUと称す)からの信号に基づきフィードポンプ102によって燃料タンク103から汲み上げられる。この燃料は適切なフィード圧力に加圧されて燃料配管104を通して燃料ポンプ100の低圧燃料吸入口10aに送られる。
吸入パイプ(吸入ジョイント)5(図2及び図5に図示)の低圧燃料吸入口10aから流入した燃料は、圧力脈動低減機構であるダンパ9と、ダンパ9の下流側に配設された吸入通路10dと、を介して容量可変機構である電磁吸入弁機構3の吸入ポート3kに至る。
電磁吸入弁機構3に流入した燃料は、吸入弁3bを通過し、ボディ1に形成された吸入通路1aを流れた後に加圧室11に流入する。エンジンのカム機構91によりプランジャ2に往復運動する動力が与えられる。プランジャ2の往復運動により、プランジャ2の下降行程には吸入弁3bから燃料を吸入し、上昇行程には、燃料が加圧される。加圧室11内の燃料圧力が設定値を超えると、吐出弁機構8が開弁し、圧力センサ105が装着されているコモンレール106へ高圧燃料が圧送される。そしてECU101からの信号に基づきインジェクタ107がエンジンへ燃料を噴射する。本実施例の燃料ポンプ100はインジェクタ107がエンジンのシリンダ筒内に直接、燃料を噴射する、いわゆる直噴エンジンシステムに適用される燃料ポンプである。燃料ポンプ100は、ECU101から電磁吸入弁機構3への信号により、所望の燃料流量を吐出する。
図2は、図1の高圧燃料供給ポンプの断面図であり、プランジャ2の中心軸線に平行で且つ中心軸線を含む断面図である。図3は、図1の高圧燃料供給ポンプの断面図であり、プランジャ2の中心軸線に垂直な水平方向断面図である。
本実施例の燃料ポンプ100はボディ1に設けられた取付けフランジ1e(図3)を用いエンジン(内燃機関)の燃料ポンプ取付け部90(図2)に密着し、図示しない複数のボルトで固定される。
ボディ1にはプランジャ2の往復運動をガイドし、ボディ1と共に加圧室11を形成するシリンダ6が取り付けられている。また燃料を加圧室11に供給するための電磁吸入弁機構3と加圧室11から吐出通路に燃料を吐出するための吐出弁機構8が設けられている。シリンダ6はその外周側においてボディ1に圧入される。加圧室11は、ボディ1、電磁吸入弁機構3、プランジャ2、シリンダ6、吐出弁機構8にて構成される。
プランジャ2は、エンジンのカムシャフトに取り付けられたカム91の回転運動により上下に往復運動する。
また、シールホルダ7の内周下端部に保持されたプランジャシール13がシリンダ6の図中下方部においてプランジャ2の外周に摺動可能に接触する状態で設置されている。これにより、プランジャ2が摺動したとき、副室7aの燃料をシールしエンジン内部へ流入するのを防ぐ。同時にエンジン内の摺動部を潤滑する潤滑油(エンジンオイルも含む)がボディ1の内部に流入するのを防止する。なお副室7aは連通路10eにより低圧燃料室10と連通している。
図2、3に示すリリーフ弁機構4は、シート部材4e、リリーフ弁4d、リリーフ弁ホルダ4c、リリーフばね4b、及びばね支持部材4aで構成される。リリーフ弁機構4は、コモンレール106やその先の部材に何らかの問題が生じ、コモンレール106が異常に高圧になった場合に作動するよう構成された弁である。
つまり、リリーフ弁機構4は、リリーフ弁4dの上流側と下流側との差圧が設定圧力を超えた場合に、リリーフばね4bの付勢力に抗してリリーフ弁4dが開弁するように構成される。コモンレール106やその先の部材内の圧力が高くなった場合に開弁し、燃料を低圧通路に戻すという役割を有する。
なお本実施例では、リリーフ弁機構4は開弁した場合に燃料を加圧室11に戻す構造を示している。このために、本実施例ではリリーフ弁機構4は、リリーフ通路を介して加圧室11に連通しているが、これに限定されるわけではなく、低圧通路(低圧燃料室10又は吸入通路10d等)に連通するようにしても良い。
燃料ポンプ100の上部には低圧燃料室10を形成するダンパカバー20があり、その側面部には吸入パイプ5が取り付けられている。吸入パイプ5は、車両の燃料タンク103からの燃料を供給する低圧配管104に接続されており、燃料はここから燃料ポンプ100の内部に供給される。吸入パイプ5を通過した燃料は、圧力脈動低減機構であるダンパ9及び吸入通路(低圧燃料吸入口)10dを介して電磁吸入弁機構3の吸入ポート3kに至る。
カム91の回転により、プランジャ2がカム91の方向に移動して吸入行程状態にある場合は、加圧室11の容積は増加し加圧室11内の燃料圧力が低下する。この行程で加圧室11内の燃料圧力が吸入ポート3kの圧力よりも低くなると、吸入弁3bは吸入弁シート部3aから離れ開口状態になる。燃料は吸入弁3bの開口部を通り、加圧室11に流入する。
プランジャ2が吸入行程を終了した後、プランジャ2が上昇運動に転じ上昇行程に移る。ここで電磁コイル3gは無通電状態を維持したままであり磁気付勢力は作用しない。ロッド付勢ばね3mは、無通電状態において吸入弁3bを開弁維持するのに必要十分な付勢力を有するよう設定されている。加圧室11の容積は、プランジャ2の圧縮運動に伴い減少するが、この状態では、一度、加圧室11に吸入された燃料が、再び開弁状態の吸入弁3bの開口部を通して吸入通路10dへと戻されるので、加圧室11の圧力が上昇することは無い。この行程を戻し行程と称する。
この状態で、エンジンコントロールユニット101(以下ECUと呼ぶ)からの制御電流が電磁吸入弁機構3に供給されると、電磁コイル3gには端子16を介して電流が流れる。電磁コイル3gに電流が流れると磁気コア3eとアンカー3hとの間に磁気吸引力が作用し、磁気コア3e及びアンカー3hが磁気吸引面で衝突する。磁気吸引力がロッド付勢ばね3mの付勢力(とその他の合力)よりも強ければ、アンカー3hはロッド鍔部3jを介して、ロッド3iを吸入弁3bから離れる方向に移動させる。
その後、吸入弁付勢ばね3lによる付勢力と燃料が吸入通路10dに流れ込むことによる流体力により吸入弁3bが閉弁する。閉弁後、加圧室11の燃料圧力はプランジャ2の上昇運動と共に上昇し、燃料吐出口12aの圧力以上になると、吐出弁機構8を介して高圧燃料の吐出が行われ、高圧燃料はコモンレール106へと供給される。この行程を吐出行程と称する。
プランジャ2の下始点から上始点までの間の上昇行程は、戻し行程と吐出行程からなる。そして、電磁吸入弁機構3のコイル3gへの通電タイミングを制御することで、吐出される高圧燃料の量を制御することができる。電磁コイル3gへ通電するタイミングを早くすれば、上昇行程中の、戻し行程の割合が小さく、吐出行程の割合が大きい。すなわち、吸入通路10dに戻される燃料が少なく、高圧吐出される燃料は多くなる。一方、通電するタイミングを遅くすれば上昇行程中の、戻し行程の割合が大きく吐出行程の割合が小さい。すなわち、吸入通路10dに戻される燃料が多く、高圧吐出される燃料は少なくなる。電磁コイル3gへの通電タイミングは、ECU101からの指令によって制御される。
以上のように電磁コイル3gへの通電タイミングを制御することで、高圧吐出される燃料の量をエンジンが必要とする量に制御することが出来る。ボディ1の加圧室11出口側の吐出弁機構8は、吐出弁シート8a、吐出弁シート8aと接離する吐出弁8b、吐出弁8bを吐出弁シート8aに向かって付勢する吐出弁ばね8c、及び吐出弁8bのストローク(移動距離)を決める吐出弁ストッパ8dから構成されている。吐出弁8bの二次側には、吐出弁室8gが形成され、この吐出弁室8gがボディ1に水平方向に形成される横穴を介して燃料吐出口12aと連通する。
加圧室11と吐出弁室8gの間に燃料差圧が無い状態では、吐出弁8bは吐出弁ばね8cの付勢力により吐出弁シート8aに圧着され閉弁状態となっている。加圧室11の燃料圧力が吐出弁室8gの燃料圧力よりも大きくなった時に初めて、吐出弁8bは吐出弁ばね8cの付勢力に逆らって開弁する。吐出弁8bが開弁すると、加圧室11内の高圧の燃料は、吐出弁室8g、燃料吐出口12aを経てコモンレール106(図1参照)へ吐出される。以上のような構成により、吐出弁機構8は、燃料の流通方向を制限する逆止弁として機能する。
本実施例ではノーマルオープン式ソレノイド弁の一例として上記構成を示したが、電磁式に開閉可能なソレノイド弁の構造であれば、低圧部への影響は同じであり、本願のダンパカバー構造を適用できることに影響は無い。
低圧燃料室10には燃料ポンプ内で発生した圧力脈動が燃料配管104へ波及するのを低減させるダンパ9が設置されている。一度、加圧室11に流入した燃料が、容量制御のため再び開弁状態の吸入弁3bを通して吸入通路10dへと戻される場合、吸入通路10dへ戻された燃料により低圧燃料室10には圧力脈動が発生する。しかし、低圧燃料室10に設けたダンパ9は、波板状の円盤型金属板2枚をその外周で張り合わせ、内部にアルゴンのような不活性ガスを注入した金属ダイアフラムダンパで形成されており、圧力脈動はこの金属ダンパが膨張・収縮することで吸収低減される。
図4乃至図7を用いてダンパカバー周辺の詳細を説明する。図4は、ダンパカバー周辺の断面図であり、プランジャ2の中心軸線に平行で且つ中心軸線を含む断面図である。図5は、ボディ組付け前のダンパカバーサブアセンブリの断面図であり、プランジャ2の中心軸線に平行で且つ中心軸線を含む断面図である。図6は、ダンパカバーの外観図であり、ダンパカバーを図2の上方(矢印VI方向)から見た図である。図7は、ダンパカバーの外観図であり、ダンパカバーを図6の側方(矢印VII方向)から見た図である。
ダンパカバー20の内部には圧力脈動低減機構であるダンパ9が設けられ、ダンパカバー20には、天面20aにダンパカバー20を横断する凸形状部20cを有する。凸形状部20cは低圧燃料室10の外側(上方)に向かって突出するように形成され、ダンパカバー20の径方向における一方の周縁部(側面部20d)から他方の周縁部(側面部20d)まで形成されている。凸形状部20cの両側部(横断方向に垂直な方向の両端部)には凸形状部20cよりも一段低い平面部20bが設けられている。平面部20bは上部支持部材21と当接して、上部支持部材21を下方(下部支持部材22側)に向けて押圧する。これによりダンパ9は、上下を上部支持部材21と下部支持部材22とに挟まれてボディ1に対して固定される。
上部支持部材21はダンパカバー20の一部である一段低い平面部20bの裏面20b-1に押圧されている。下部支持部材22はダンパカバー20の側面部20dの内周面に20fで圧入固定されており、且つ、ボディ1の凸部1bの内周面にも1fで圧入固定されている。さらに、ダンパカバー10とボディ1とは溶接Wにより固定され、燃料のシールが確保される。なお上部支持部材21は上側支持部材と呼び、下部支持部材22は下側支持部材と呼ぶ場合もある。
また、凸形状部20cの横断方向の延長線上には、外部から燃料を導入する吸入パイプ5を取り付ける取り付け穴23hが開口する取り付け部23が設けられており、吸入パイプ5は取り付け穴23hに取り付けられる。取り付け穴23hの上端である取り付け穴上端23aは、一段低い平面部20bと凸形状部20cとの間に、凸形状部20cの最上部の裏面との間に上下方向の間隔を有するように設けられる。上部支持部材21には、ダンパ9を保持する部位の外周側に、上下空間を連通する連通流路21aが周方向に間隔を置いて設けられている。下部支持部材22には、ダンパ9を保持する部位の外周側に、上下空間を連通する連通流路22aが周方向に間隔を置いて設けられている。これにより、ダンパカバー20内に入った燃料は上部支持部材21の連通流路21aと下部支持部材22の連通流路22aを通りぬけることができ、吸入通路(低圧燃料吸入口)10aへ流れる燃料通路が確保できる。さらに、上部支持部材21を平面部20bにより下方に押圧してダンパ9を上部支持部材21と下部支持部材22との間に挟持できるため、ダンパ9の固定構造を確保することが可能となる。
凸形状部20cが形成されないと、上支持部材21を押圧することは可能であるが、燃料通路を形成することができない。また、取り付け穴23hが凸形状部20cの延長線上にないと、燃料通路を確保することができない。また、上記構造であれば形状が単純なため、ダンパカバー20はプレス加工での製造が可能であり、コストの大幅な低減が可能となる。
尚、凸形状部20cの最上部が平坦面であれば、凸形状部20cを組立時の圧入受け面や圧入押し面とすることができる。しかし、平面部20bに十分な面積が確保でき、平面部20bを圧入受け面や圧入押し面とすることができる場合は、凸形状部20cは曲率を有する面でも構わない。
また、凸形状部20cの幅Lは、取り付け穴23hの直径φ23よりも大きく形成される。これにより、燃料通路の確保が容易となる。しかし、燃料通路が確保可能である場合は凸形状部20cの幅Lはこれに限ったものではない。
また、本実施例では吸入流路5a内に吸入フィルタ17を設け、燃料タンク103から燃料ポンプ100の内部に所定のサイズ以上の異物が流入しないようにする。
上部支持部材21及び下部支持部材22の両方またはいずれか一方は1枚のプレス板で形成されることが望ましい。更に、下部支持部材22には、ダンパ9を保持する部位の外周側に上下空間を連通する連通孔(連通流路)22aが形成されることが望ましい。この構成により安価な構成で吸入通路5からボディ1側への燃料通路を確保することが可能である。なお、ダンパ支持部材である上部支持部材21及び下部支持部材22には、全周均一に連通流路21a及び22aが形成されている。
以上の構成により、ダンパカバー20の形状を簡素化し、低コストの燃料ポンプ100を製造することができる。
上述した実施例の特徴には、例えば、以下のようなものがある。
(1)高圧燃料供給ポンプは、圧力脈動を吸収するダンパ9と、ダンパ9を上下から挟んで固定支持するダンパ支持部材21,22と、ダンパ9及びダンパ支持部材21,22を収容するダンパカバー20と、ダンパカバー20に圧入溶接して固定されるポンプボディ1と、を備え、
ダンパカバー20は、天面20aに、ダンパカバー20を径方向に横断する凸形状部20cと、凸形状部20cの両側部に形成され凸形状部20cよりも一段低い平面部20bと、凸形状部20cの横断方向の延長線上に設けられ外部から燃料を導入する吸入パイプ5を取り付ける取り付け穴23と、取り付け穴23に取り付けられた吸入パイプ5と、を有し、
ダンパカバー20は、平面部20bの裏面でダンパ支持部材21,22を押圧し、ダンパ9をポンプボディ1に固定する。
(2)(1)において、
取り付け穴23の上端23aは、平面部20bと凸形状部20cの最上部との間に設けられ、凸形状部20cの最上部の裏面との間に上下方向の間隔を有する。
(3)(1)又は(2)において、
凸形状部20cの最上部は平坦面で構成される。
(4)(3)において、
平坦面20bは、凸形状部20cの横断方向に垂直な方向の幅Lが取り付け穴23の直径φ23よりも大きい。
(5)(1)乃至(3)のいずれかにおいて、
ダンパ支持部材21,22は上部支持部材21と下部支持部材22とを有し、
上部支持部材21と下部支持部材22とは、それぞれ、ダンパ9を保持する部位の外周側に、上下空間を連通する連通流路21a,22aが周方向に間隔を置いて設けられている。
(6)(1)乃至(5)のいずれかにおいて、
凸形状部20cはダンパカバー20の径方向における一方の側面部から他方の側面部まで形成される。
上述した様に、本実施例の燃料ポンプ100は、ダンパカバー20の天面20aに、凸形状部20cと、凸形状部20cの両側部に凸形状部20cよりも低い平面部20bを有し、凸形状部20cの横断方向(延伸方向)の延長線上に吸入パイプ5の取り付け穴23hが構成される。吸入パイプ取り付け穴23hの上端23aは凸形状部23cと凸形状部20cよりも低い平面部20bとの間に形成する。
本実施例によれば、凸形状部23cによって形成される空間で吸入パイプ5の吸入流路5aをダンパ9の下側空間と連通させる燃料通路が確保できるだけでなく、平面部20bによりダンパ支持部材(上部支持部材21)と当接し、ダンパ9を軸方向(ダンパカバー20の天面20aに垂直な方向)に支持することが可能となる。また、ダンパ支持部材(上部支持部材21及び下部支持部材22)には全周均一に燃料通路21a,22aが形成されているためポンプボディ1の燃料通路(吸入通路10d)とは関係なく、ダンパカバー20、上部支持部材21及び下部支持部材22を組み立てることが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…ポンプボディ、5…吸入パイプ、9…ダンパ、20…ダンパカバー、20a…ダンパカバーの天面、20b…凸形状部よりも一段低い平面部、20b-1…平面部20bの裏面、20c…凸形状部、20d…ダンパカバー20の側面部、21…上部支持部材(ダンパ支持部材)、21a…上部支持部材の連通流路、22…下部支持部材(ダンパ支持部材)、22a…下部支持部材の連通流路、23…吸入パイプ5を取り付ける取り付け穴、23a…取り付け穴の上端、100…高圧燃料供給ポンプ。

Claims (5)

  1. 圧力脈動を吸収するダンパと、上部支持部材と下部支持部材とを有し前記ダンパを上下から挟んで固定支持するダンパ支持部材と、前記ダンパ及び前記ダンパ支持部材を収容するダンパカバーと、前記ダンパカバー固定されるポンプボディと、を備え、
    前記ダンパカバーは、天面に、前記ダンパカバーを径方向に横断する凸形状部と、前記凸形状部の両側部に形成され前記凸形状部よりも一段低い平面部と、前記凸形状部の横断方向の延長線上に設けられ外部から燃料を導入する吸入パイプを取り付ける取り付け穴と、前記取り付け穴に取り付けられた吸入パイプと、を有し、
    前記上部支持部材と前記下部支持部材とは、それぞれ、前記ダンパを保持する部位の外周側で、且つ当該上部支持部材及び当該下部支持部材の最外周部よりも内周側に、上下空間を連通する連通流路が周方向に間隔を置いて設けられ、
    前記ダンパ支持部材の前記下部支持部材は、前記ダンパカバーに圧入固定されており、
    前記ダンパカバーは、前記上部支持部材と前記下部支持部材とが前記ダンパを保持する部位の内周側において、前記平面部の裏面で前記ダンパ支持部材の前記上部支持部材前記下部支持部材の側に向けて押圧することで、前記ダンパが前記上部支持部材と前記下部支持部材との間に挟持され、
    前記ダンパカバーは、前記下部支持部材が前記ポンプボディに圧入され、前記ポンプボディと溶接されて固定され、
    前記ダンパは、前記ダンパ支持部材及び前記ダンパカバーを介して前記ポンプボディに固定される高圧燃料供給ポンプ。
  2. 請求項1に記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記取り付け穴の上端は、前記平面部と前記凸形状部の最上部との間に設けられ、前記凸形状部の最上部の裏面との間に上下方向の間隔を有する高圧燃料供給ポンプ。
  3. 請求項1又は2に記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記凸形状部の最上部は平坦面で構成される高圧燃料供給ポンプ。
  4. 請求項3に記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記平坦面は、前記凸形状部の横断方向に垂直な方向の幅が前記取り付け穴の直径よりも大きい高圧燃料供給ポンプ。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、
    前記凸形状部は前記ダンパカバーの径方向における一方の側面部から他方の側面部まで形成される高圧燃料供給ポンプ。
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