JPH06346708A - アルミニウム合金製部材及びその製造方法 - Google Patents

アルミニウム合金製部材及びその製造方法

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JPH06346708A JP16648693A JP16648693A JPH06346708A JP H06346708 A JPH06346708 A JP H06346708A JP 16648693 A JP16648693 A JP 16648693A JP 16648693 A JP16648693 A JP 16648693A JP H06346708 A JPH06346708 A JP H06346708A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アルミニウム合金製部材における摺接部を肉
盛り法により形成するとしたときに、摺接部の耐摩耗性
を向上するようにする。 【構成】 シリンダヘッド1のバルブシート部8は、基
材2上に形成された銅合金層からなる第1肉盛層6と、
第1肉盛層6の上に形成された第2肉盛層7とからな
る。第2肉盛層7は、12.5重量%のCr を含む鉄合
金粉末に200メッシュアンダーのCr32 粉末を2
5重量%混合したものに対してレーザビームを照射する
ことにより形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム合金製部
材及びその製造方法に関し、より詳しくはアルミニウム
合金部材の摺接部における耐摩耗性を向上させるものに
関する。
【0002】
【従来技術】部材の軽量化を図り得る素材としてアルミ
ニウム合金が知られてる。例えば、自動車用エンジンに
おいても、シリンダヘッドのアルミニウム合金化が実用
段階に入っている。
【0003】ところで、シリンダヘッドのバルブシー
ト、つまり吸気弁、排気弁等の機関弁が摺接する弁座部
は、バルブシート部材と呼ばれる別部品を用いて構成す
るのが一般的である。具体的に説明すると、一般車両に
あっては、鋳鉄あるいは鉄系焼結材で形成されたバルブ
シート部材を焼き嵌めすることによりシリンダヘッドに
対する組み付けが行われており、他方、レース用車両に
あっては、銅系合金からなるバルブシート部材を焼き嵌
めすることによりその組み付けが行われている。しかし
ながら、このような方法によれば、バルブシート部材が
別部品であるが故にその保持性を確実なものにすべく、
バルブシート部材を大きな形状にせざるを得ず、このた
めバルブ回りにおける設計上の自由度、例えばポート径
の拡大あるいは多弁化にかなりの制約を受けているのが
現状である。
【0004】このような問題を解決する手法として、特
公平2ー58444号公報に見られるように、シリンダ
ヘッドの弁座部に直接耐摩耗銅合金を肉盛りしてバルブ
シートを形成する方法が開発され、シートレスシリンダ
ヘッドと呼ばれて既に実用化されている。このシートレ
スシリンダヘッドによれば、銅合金からなるバルブシー
トとシリンダヘッドとが溶着しているため、バルブフェ
ース面と接触する必要最小限の部位だけバルブシート部
を形成すればよいという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、銅合金
は鉄系材料に比べて高硬度化しにくく、近時、エンジン
における高出力及び高回転化の要請に対して長時間耐摩
耗性を維持するのに問題を有している。
【0006】そこで、本発明の第1の目的は、肉盛層か
らなる摺接部の耐摩耗性が向上されるアルミニウム合金
製部材を提供することにある。また、第2の目的は、上
記アルミニウム合金製部材を容易に製造できるアルミニ
ウム合金製部材の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用】上記第1の目的を
達成するために本発明(第1の発明)にあっては、アル
ミニウム合金製基材上に摺接部が設けられ、前記摺接部
が、前記基材上に設けられる第1肉盛層と、該第1肉盛
層上に設けられる第2肉盛層とで構成され、前記第1肉
盛層が銅合金層からなり、前記第2肉盛層が、Cr3
2 粒子を約20重量%〜約30重量%分散含有する鉄合
金層からなる、ことを特徴とするアルミニウム合金製部
材とした構成としてある。上述の構成により、第1肉盛
層に、アルミニウム合金製基材、第2肉盛層としての鉄
合金層の両者に対して接合性の良い銅合金層が用いられ
ることから、鉄合金層は銅合金層を介してアルミニウム
合金製基材に良好に接合される。その一方、最外層とし
ての鉄合金層は、その構成要素としての所定割合のCr
32 粒子により耐摩耗性が効果的に高められる。この
ため、肉盛層からなる摺接部の耐摩耗性は向上すること
になる。
【0008】また、上記第2の目的を達成するために本
発明(第2の発明)にあっては、アルミニウム合金製基
材上に、摺接部形成部位において銅合金層からなる第1
肉盛層を形成した後、該第1肉盛層上に、肉盛層用粉末
として、Cr32 粉末を約20重量%〜約30重量%
用意するとともに、Crを約10重量%〜約40重量%
含む鉄合金粉末を約80重量%〜約70重量%用意し、
前記Cr32 粉末と前記鉄合金粉末の混合粉末に対し
て高密度エネルギ源を照射して、鉄合金層からなる第2
肉盛層を形成する、ことを特徴とするアルミニウム合金
製部材の製造方法とした構成としてある。上述の構成に
より、Cr32 粉末と共に用意した鉄合金粉末に所定
割合のCrが含めてあることから、肉盛処理時に、融点
を低下させて肉盛し易くする他に、Cr32 中のCr
が鉄合金中に溶解して該Cr32 が減少することを防
止することになり、第2肉盛層中のCr32 粒子を、
当初通りCr32 粉末割合と同じく、約20重量%〜
約30重量%の割合をもって分散含有させておくことが
できることになる。このため、肉盛層からなる摺接部の
耐摩耗性を向上させた前述の第1発明と同様のアルミニ
ウム合金製部材を容易に製造できることになる。しか
も、この製造方法に係るアルミニウム合金製部材にはC
rが含有されることになることから、耐食性をも向上さ
せたものとなる。
【0009】また、上記第2の目的を達成するために本
発明(第3の発明)にあっては、請求項3において、C
32 粉末の粒径が100ミクロン以下である、構成
としてある。上述の構成により、前述の第2の発明と同
様の作用を生じる他に、Cr32粉末の粒径が100
ミクロン以下であることから、肉盛処理時に、Cr3
2 粉末は適切に溶融することになる。このため、肉盛処
理を的確に行うことができることになる。
【0010】
【実施例】以下に、具体的な実施例に基づいて本発明を
詳細に説明する。図1において、1はアルミニウム合金
製部材としてのシリンダヘッドで、そのシリンダヘッド
1の基材2は、アルミニウム合金、具体的には、JIS AC
4Dにより形成されている。このシリンダヘッド1の基材
2には、吸気ポートあるいは排気ポート3のシリンダブ
ロック側開口端において面取部4が形成されており、こ
の面取部4は、シリンダヘッドの基材2におけるブロッ
ク合わせ面5に対して傾斜角度45度、6mm幅となるよ
うに面取り加工されている。尚、図1中、9はバルブ孔
である。
【0011】上記面取部4上には、第1肉盛層6と、該
第1肉盛層6上に配設される第2肉盛層7とが設けら
れ、これらにより、吸気弁あるいは排気弁(共に図示せ
ず)のバルブシ−ト部(摺接部)8が形成されている。
【0012】上記第1肉盛層6は、0.5〜1.5 mm
の層厚もって銅合金層により形成されており、この銅合
金層には、NiとSiとが含有されている。
【0013】上記Niは、肉盛処理時に融点を下げて肉
盛し易くすると共に、肉盛材の硬度を高めるために含有
されることになっており、本実施例においては、Ni量
は第1肉盛層6全体に対して10〜50重量%とされて
いる。これは、図2に示すように、Ni量を10重量%
未満とすると、良好に肉盛ができないと共に所定以上の
硬度(硬さ)を得られない一方、Ni量が50重量%を
越えると、基材2のアルミニウム合金と反応して脆弱な
金属間化合物を生成し、第1肉盛層6と基材2との界面
を脆くし、所定の接合強度を得られないからである。
尚、図2に示す接合強度比は次の関係式で定義される。 接合強度比=接合強度/ バルブシートの要求強度
【0014】上記Siは、第1肉盛層6の肉盛処理時
に、溶融金属の湯流れを良好にし滑らかなビードを形成
し易くするために含有されることになっており、本実施
例においては、Si量は、上述した第1肉盛層6全体に
対して1.0重量%〜4.0重量%とされている。これ
は、Siを1.0重量%以上の含有とすることで、自溶
性を有しハンピングビード及び欠肉のない良好な肉盛り
が可能になるが、Si 量が4.0重量%を越えると肉盛
り材が脆弱になりクラックあるいは欠肉等の不都合が生
じるからである。
【0015】上記第2肉盛層7は、前記第1肉盛層6と
同様の層厚もって鉄合金層により形成されており、この
鉄合金層には、Cr32 粒子とCrとが含有されてい
る。
【0016】上記Cr32 は、バルブフェースとの接
触面の高い耐摩耗性を効果的に確保するために含有され
ることになっており、Cr32 量は第2肉盛層全体に
対して約20重量%〜約30重量%とされている。これ
は、Cr32 量が20重量%未満では、図3に示すよ
うに、現行のバルブシート材の耐摩耗性よりも劣ること
になる一方、Cr32 量が30重量%を越えたときに
は、自摩耗は少ないが、図4に示すように、相手となる
バルブ材の摩耗が現行のバルブ材の摩耗よりも大きくな
って好ましくないからである。尚、図3、図4に示す比
摩耗量は次の関係式で定義され、その比摩耗量が大きく
なるほど摩耗が大きくなることを示すことになってい
る。 比摩耗量=摩耗重量/ (密度・摺動長さ・接触面圧)
【0017】上記Cr は、第2肉盛層7の肉盛処理時
に、融点を低下させて肉盛をし易くすると共に、前述の
Cr32 量を変化させないで、高い耐摩耗性を維持す
るようにし、さらには、耐食性を向上させるために含有
されることになっており、本実施例においては、前記C
32 量の残部である、Cr と鉄合金との含有割合8
0重量%〜70重量%のうち、Cr 量は10重量%〜4
0重量%とされている(すなわち、Cr 量は第2肉盛層
7全体に対して7〜32重量%となる)。これは、Cr
が40重量%を越えると、図5に示すように、それまで
次第に下がっていた融点が上昇に転じて肉盛がしにくく
なる一方、Cr 量が、図6に示すように、10重量%未
満ではCr32 のCr が基材に溶融して、高い耐摩耗
性を確保することになるCr32 が減少してしまから
である。
【0018】したがって、このようなシートレスシリン
ダヘッドにおけるバルブシ−ト部8において、高い耐摩
耗性を確保し、さらにはCr含有に基づいて耐食性を向
上させることができることになる。それを裏付けるため
上記シートレスシリンダヘッドをエンジンに組み込ん
で、特にバルブシ−ト部8の耐摩耗性を調べたところ、
バルブシ−ト部が銅合金肉盛層だけからなるものに比べ
て耐摩耗性が10倍向上した。
【0019】次に、アルミニウム合金製部材としての上
記シートレスシリンダヘッドの製造方法について説明す
る。
【0020】先ず、前記シリンダヘッド1の基材2に前
記面取部4を形成した後、図7に示すように、その面取
部4上で、前記第1肉盛層6の形成のために肉盛処理を
行う。上記第1肉盛層6の形成のための肉盛処理は、面
取部4上に、第1肉盛層6用粉末として、Ni、Siを
含むCu合金粉末をおき、そのCu合金粉末に対して高
密度エネルギ源としてのレ−ザビ−ムを照射することに
より行われる。上記Ni、Siの含有割合は、前述のそ
の各存在理由を意義あらしめるべく、前記第1肉盛層6
内での含有割合となるように調整されるが、好ましく
は、Cu合金粉末全体に対して、Niを20重量%、S
i を3.0重量%を含む200メッシュアンダー(粒径
74ミクロン以下)のCu合金粉末を用いるのがよい。
上記レ−ザビ−ムの照射は、例えば、下記条件の下で行
われる。 レ−ザビ−ム径:6.0mm レ−ザ出力:4.0KW 溶融(肉盛り)速度:0.6m/min 粉末供給量:40g/min 上記肉盛処理の最後においては、層厚調整が行われるこ
とになっており、本実施例においては、第1肉盛層6の
層厚は1mmに調整される(図7中、一点鎖線参照)。
【0021】次に、前記第1肉盛層6上において、前記
第2肉盛層7形成のための肉盛処理を行う。上記第2肉
盛層7形成のための肉盛処理は、第1肉盛層6上に、第
2肉盛層7用粉末として、前記第2肉盛層7内での含有
割合となるように、Cr32 粉末を20重量%〜30
重量%、10重量%〜40重量%含有割合(Fe合金粉
末全体に対する含有割合)のCr を含むFe合金粉末を
残部とする混合粉末を用意し、その混合粉末に対して高
密度エネルギ源としてのレ−ザビ−ムを照射することに
より行われる。上記混合粉末に対するCr32 粉末の
混合割合は、前述の第2肉盛層7完成後の高い耐摩耗性
を確保する上で重要な意味を有するが、好ましくは、そ
の混合割合を25重量%とするのがよい。また、上記C
32 粉末には、約100ミクロン以下、好ましくは
200メッシュアンダー(粒径74ミクロン以下)の粒
径のものを用いるのがよい。Cr32 粉末の粒径が約
100ミクロン以下であれば、肉盛処理時に溶融し、小
さな粒子(粒径30ミクロン以下)として残存或いは析
出するが、100ミクロンを越えた粒径のときには、図
4に示すように、大きな粒子のままで残存して、この大
きな粒子が相手となるバルブ材(吸気弁等)を損傷する
ことになり、円滑な肉盛処理とはならないからである。
上記混合粉末の残部となる上記Fe合金粉末について
は、前述したように、その含有物であるCr が、第2肉
盛層7の肉盛処理時に、Cr32 の分解を抑制して、
該Cr32 に基づく第2肉盛層7完成後における高い
耐摩耗性を確保する点で、そのFe合金粉末に対するC
rの含有割合は重要な意味を有するが、このことは同時
に、製造段階において、第2肉盛層7中の含有割合をC
32 粉末の混合割合として決めることができること
を意味し、第2肉盛層7におけるCr32 の含有割合
を高い耐摩耗性を確保できる範囲に容易に設定できるこ
とを意味する。このFe合金粉末に対するCrの含有割
合は、好ましくは12.5重量%がよい。上記レ−ザビ
−ムの照射は、前記第1肉盛層6形成の肉盛処理の場合
と同様の条件の下で行われ、また、この後、やはり、第
1肉盛層6の場合同様、第2肉盛層7の層厚は、1mmに
仕上げ加工される。
【0022】これにより、バルブシ−ト部8が、図1に
示すように得られることになる。
【0023】前記面取部4には、図8に示す肉盛処理開
始点10の部位付近において、図9あるいは図10に示
すように、深さ100〜500ミクロン、幅3〜6mm、
長さ3〜6mmに渡って段下げした段部11を設けるのが
好ましい。これにより、ポート2の周回りにおいて、図
8〜図10に示す矢印A方向に、第1肉盛層6形成のた
めの肉盛処理を行っても、1周して肉盛処理開始点10
とオーバラップするとき、給粉状態が開始点10の肉盛
り層に当たって乱されることが無くなり、給粉不良によ
る欠肉の発生を完全に防止できることになる。
【0024】また、上記肉盛処理開始点10は、図1
1、図12に示すように、シリンダヘッド1のボア部1
2における肉厚が薄くなる弁間付近13及び弁(ポート
2)とプラグホール14とで挟まれた部位を避ける部位
に設定するのが好ましい。換言すれば、熱容量の大きな
部位から肉盛処理を開始すればよい。これにより、ポー
ト2の周回りに肉盛処理を行うに際して、肉盛り開始と
終了とがオーバラップする部位付近での入熱過多を防
ぎ、肉盛り材が基材で希釈されて材料特性が変質、つま
り組成が変わるのを防止することができることになる。
【0025】
【発明の効果】以上の述べたように、第1の発明にあっ
ては、摺接部の耐摩耗性を向上することができる。第
2、第3の発明にあっては、前記第1の発明に係るアル
ミニウム合金製部材を容易に製造できる。しかも、特に
第3の発明にあっては、肉盛処理を的確に行なうことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリンダヘッドのポート開口端(面取部)に形
成されたバルブシート部としての第1、第2の肉盛層を
示す図。
【図2】Fe 系合金に含まれるNi 添加量と、基材に対
する第1肉盛層の接合強度及び硬さとの関係を示す図。
【図3】第2肉盛層におけるCr32 添加量とバルブ
シート部の摩耗との関係を示す図。
【図4】第2肉盛層におけるCr32 添加量とバルブ
の摩耗との関係を示す図。
【図5】Fe-Cr 合金における状態図。
【図6】Fe-Cr 合金に含まれるCr 量と第2肉盛層に
おけるCr32 量との関係を示す図。
【図7】シリンダヘッドのポート開口端(面取部)に肉
盛処理している状態を示す図。
【図8】シリンダヘッドのポートを拡大して示す要部平
面図。
【図9】図8のB−B線断面図。
【図10】図9に対応し、その変形例を示す断面図。
【図11】2弁型エンジンにおける肉盛開始点の選定を
説明するシリンダヘッドの要部平面図。
【図12】4弁型エンジンにおける肉盛開始点の選定を
説明するシリンダヘッドの要部平面図。
【符号の説明】
1 アルミニウム合金製シリンダヘッド 2 基材 6 第1肉盛層 7 第2肉盛層 8 バルブシート部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム合金製基材上に摺接部が設
    けられ、 前記摺接部が、前記基材上に設けられる第1肉盛層と、
    該第1肉盛層上に設けられる第2肉盛層とで構成され、 前記第1肉盛層が銅合金層からなり、 前記第2肉盛層が、Cr32 粒子を約20重量%〜約
    30重量%分散含有する鉄合金層からなる、ことを特徴
    とするアルミニウム合金製部材。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記摺接部が、エンジンにおけるシリンダヘッドの機関
    弁用弁座部である、ことを特徴とするアルミニウム合金
    製部材。
  3. 【請求項3】 アルミニウム合金製基材上に、摺接部形
    成部位において銅合金層からなる第1肉盛層を形成した
    後、該第1肉盛層上に、肉盛層用粉末として、Cr3
    2 粉末を約20重量%〜約30重量%用意するととも
    に、Crを約10重量%〜約40重量%含む鉄合金粉末
    を約80重量%〜約70重量%用意し、 前記Cr32 粉末と前記鉄合金粉末の混合粉末に対し
    て高密度エネルギ源を照射して、鉄合金層からなる第2
    肉盛層を形成する、ことを特徴とするアルミニウム合金
    製部材の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 Cr32 粉末の粒径が100ミクロン以下である、こ
    とを特徴とするアルミニウム合金製部材の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において、 前記摺接部が、エンジンにおけるシリンダヘッドの機関
    弁用弁座部である、ことを特徴とするアルミニウム合金
    製部材の製造方法。
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