JPH06344359A - メタクリル樹脂多層板の製造方法 - Google Patents

メタクリル樹脂多層板の製造方法

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JPH06344359A JP13439793A JP13439793A JPH06344359A JP H06344359 A JPH06344359 A JP H06344359A JP 13439793 A JP13439793 A JP 13439793A JP 13439793 A JP13439793 A JP 13439793A JP H06344359 A JPH06344359 A JP H06344359A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面の平滑性が良好で、着色した際の色むら
が少ないメタクリル樹脂多層板が製造でき、しかも厚み
の調整範囲の広い製造方法を提供する。 【構成】 セル中の少なくとも片面にメタクリル樹脂板
を設置したセルを用い、セル中にメタクリル系シロップ
を注液、重合することによってメタクリル樹脂多層板を
製造する方法において、メタクリル樹脂板とメタクリル
系シロップのいずれかまたは両方を構成する単位とし
て、メタクリル酸メチルのほか共重合体可能なエチレン
性不飽和単量体を含有させることにより、該メタクリル
樹脂板とメタクリル系シロップの構成単位組成が異なっ
ていることを特徴とするメタクリル樹脂多層板の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、多層構造を有したメタ
クリル樹脂板の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】メタクリル樹脂は透明性、耐候性、機械
的性質等に優れた性質を持ち照明材料、看板、ディスプ
レイ、建築材料等に使用されている。その中でも多層構
造を有するメタクリル樹脂板は看板、表示板、名札等に
有用に使用されている。 【0003】多層構造を有するメタクリル樹脂板の製造
方法としては、種々の提案がある。例えば特公平01-473
08号公報には少なくとも一方にメタクリル樹脂板を使用
したセルの中で光拡散剤を含むメタクリル樹脂シロップ
を、その初期重合の発熱ピーク時間が60分以上となる
ような条件で注型重合させ、上記メタクリル樹脂の板に
光拡散剤を含有せるメタクリル樹脂の薄層を一体的に形
成したことを特徴とする光拡散性メタクリル樹脂板の製
造方法が開示されている。 【0004】また特公平01-47310号公報には、少なくと
も一方の鋳型の内面に予め透明なアクリル系フィルムを
貼着したのち、この鋳型とガスケットによって鋳込み重
合用のセルを形成し、しかるのちこのセルの中に光拡散
剤を含有したアクリル系のモノマーまたはその部分重合
体を注入し、これを重合硬化せしめてなることを特徴と
するアクリル系樹脂拡散板の製造方法が開示されてい
る。 【0005】また特公平01-47307号公報には、鋳型有意
面に、アクリル系合成樹脂板と同一組成の単量体又は部
分重合体を塗布してアクリル系合成樹脂薄層を形成せし
め、その上に光拡散剤を含有したアクリル系フィルムを
連続的に圧着して鋳型の一方の面を得、ついで他方の鋳
型面とガスケットを介して一定間隔となるよう対向さ
せ、その間隙にアクリル系合成樹脂板の原料であるアク
リル系単量体又はその部分重合体を注入し、重合硬化さ
せることを特徴とする内部に光拡散層を有するアクリル
系合成樹脂板の製造方法が開示されている。 【0006】更に特開昭64-81801号公報には、アクリル
系樹脂シートの一方の面の一部分または全面に、アクリ
ル系樹脂と着色剤とからなる着色塗膜を形成させ、該ア
クリル系樹脂シートを対向した2面を持つ型枠内の片面
又は両面に該着色塗膜の面を内側にして固定し、該型枠
内に、アクリル系単量体を主成分とする重合性液体を注
入し、重合させることを特徴とする着色アクリル系樹脂
キャスト板の製造方法が開示されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
01-7308号公報に記載された方法は、セルとしてメタク
リル樹脂板を使用している。メタクリル樹脂板は耐熱温
度が100℃前後であるため、重合中の高温にさらされ
た場合、セルの原形状を保つことが難しく、得られる多
層メタクリル板が反ったり、層の厚みの精度が良好とな
らない場合がある。またセルとして使用されるメタクリ
ル樹脂板が高温度の水浴、空気浴中にさらされるため表
面の平滑性が損なわれる恐れがある。また特公平01-473
10号公報、特公平01-47307号公報に記載された方法で
は、いずれもアクリル系フィルムを使用することになっ
ており、層の厚みの厚いメタクリル樹脂多層板を得るこ
とが出来ない。層の厚みの薄いメタクリル樹脂多層板は
看板等使用する場合、濃い色をつけるのが難しい。また
いずれの方法でも鋳型の表面にアクリル樹脂の単量体等
を用いてアクリル系フィルムを貼着する必要があり工業
的に不利である。更に特開昭64-81801号公報の方法で
は、アクリル系単量体の重合期に高温度の状態で、しか
もアクリル樹脂シートの型枠内の接触状態にむらがある
ためアクリル系樹脂シートの表面の平滑性が損なわれ易
い。また上記いずれの方法でも、アクリル系単量体又は
そのシロップに着色成分を含有した物を使用した場合、
着色成分が均一に分散せず、外観の良好な着色メタクリ
ル樹脂多層板を得ることはできない。 【0008】本発明は層の厚みの制御可能な範囲が広
く、得られるメタクリル樹脂多層板の表面の平滑性が良
好であり、更に顔料等の着色成分を添加した場合の色が
均一で外観が良好なメタクリル樹脂多層板の製造方法を
提供するものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、セル
中の少なくとも片面にメタクリル樹脂板を設置したセル
を用い、セル中にメタクリル系シロップを注液、重合す
ることによってメタクリル樹脂多層板を製造する方法に
おいて、メタクリル樹脂板とメタクリル系シロップのい
ずれかまたは両方を構成する単位として、メタクリル酸
メチルのほか共重合可能なエチレン性不飽和単量体を含
有させることにより、該メタクリル樹脂板とメタクリル
系シロップの構成単位組成が異なっていることを特徴と
するメタクリル樹脂多層板の製造方法を提供するもので
ある。 【0010】本発明において使用されるメタクリル樹脂
板とは、メタクリル酸メチル単独あるいはメタクリル酸
メチル80重量%以上と他の共重合可能なエチレン性不
飽和単量体との共重合体からなるメタクリル樹脂板が挙
げられる。 【0011】共重合可能なエチレン性不飽和単量体とし
ては、メタクリル酸メチル以外のメタクリル酸エステル
類、アクリル酸エステル類、スチレン、アクリロニトリ
ル、アクリルアミド等の単官能単量体;グリコールジメ
タクリレート、アリルメタクリレート、トリメチロール
プロパントリメタクリレート、ネオペンチルグリコール
ジメタクリレートのようなメタクリル酸エステル類;グ
リコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリ
アクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート
のようなアクリル酸エステル類;ジビニルベンゼン、ジ
アリルフタレート等の多官能単量体;が挙げられる。こ
の中でも特に炭素数4以上のアルコールのメタクリル酸
又はアクリル酸エステルが好ましい。 【0012】該メタクリル樹脂板はいかなる方法で製造
されたものでも良く、例えばキャスト板、押出板、連続
キャスト板等が挙げられる。該メタクリル樹脂板の板厚
は概ね0. 5〜100mmである。好ましくは1〜50mm
である。又、着色されているものでもよい。 【0013】メタクリル系シロップとしては、重合体を
含む単量体であり、全体がメタクリル酸メチル単位単独
あるいはメタクリル酸メチルの単位が80重量%以上と
他の共重合可能なエチレン性不飽和単量体単位とからな
るものである。該重合体の含有量は、1〜50重量%、
好ましくは5〜30重量%である。その他、周知の重合
開始剤を含有させる。更に必要に応じて、その他の添加
剤を混在させる。 【0014】なお、他の共重合可能なエチレン性不飽和
単量体単位は、前述の通りである。 【0015】該添加剤としては公知の光拡散剤、着色
剤、補強剤、充填剤、離型剤、安定剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、帯電防止剤、難燃化剤等が挙げられる。着
色剤としては、いわゆる着色に用いる染料,顔料や光拡
散剤としても用いられる白色顔料があり、その濃度は
0.1〜5重量%程度である。 【0016】更に該メタクリル樹脂板とメタクリル系シ
ロップを構成する単位として、いずれかまたは両方にメ
タクリル酸メチルと共重合可能なエチレン性不飽和単量
体単位が含有させることにより、メタクリル樹脂板とメ
タクリル系シロップの構成する単位組成に差異をつけ
る。この構成する単位とは、単量体及び重合体となって
いる単量体単位を合わせたものを言う。 【0017】構成する単位組成が異なっているとは、メ
タクリル樹脂板とメタクリル系シロップ中の共重合可能
なエチレン性不飽和単量体単位の含有率の差が1重量%
以上であることを言う。メタクリル酸メチル以外の単量
体の含有率の差が1重量%未満であるとメタクリル系シ
ロップに着色成分を使用した場合、着色成分が均一に分
散せず、外観の良好なメタクリル樹脂多層板が得られな
い。 【0018】本発明に用いられるセルは、2枚の板とそ
れに挟まれたガスケットを介在させたものである。そし
てその材質は特に制限は無く、ガラス、ステンレス鋼等
が用いられる。なかでも、メタクリル樹脂板に接触する
セル内面が、艶消し表面になっているものが、表面の平
滑性が優れて好ましい。 【0019】該セル内の少なくとも片面に該メタクリル
樹脂板を設置する。両面に該メタクリル樹脂板を設置す
れば3層の板となる。この場合、該メタクリル樹脂板は
同じものでも、異なったものでもよい。 【0020】セルの空間に該メタクリル系シロップを注
入する。注液後の重合は、いわゆるセルキャスト法と言
われる周知の方法で行う。すなわち、注液後のセルを水
浴又は空気浴中で加熱重合させる。重合条件に特に制限
はないが通常0〜150℃、好ましくは50〜100℃
で行う。 【0021】重合後このセルを解体することによってメ
タクリル樹脂多層板が得られる。 【0022】 【発明の効果】本発明によって、板厚比精度、表面状
態、顔料分散性が良好で、反りが少ないメタクリル樹脂
多層板が得られる。本発明によって得られるメタクリル
樹脂多層板は彫刻材料、表示材料、看板、スクリーン等
に使用される。 【0023】 【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例によってなんら制限さ
れるものではない。なお、評価は以下の方法によって行
った。 ・表面状態:メタクリル樹脂多層板の表面を目視で観察
し、判断した。 ・板厚分布:300mm角のメタクリル樹脂多層板の外周
の各層の板厚を50mm間隔で測定し、最大値、最小値を
示した。 ・反り:300mm角のメタクリル樹脂多層板の凸面を下
にして、平面上に置き、その両端部と平面との間隙の距
離を測定した。 ・着色均一性:得られたメタクリル樹脂多層板の透過色
を目視で観察し、判断した。 【0024】実施例1 厚さ10mm、300mm角のガラス上に、メタクリル酸メ
チル単位98重量%、アクリル酸2−エチルヘキシル単
位2重量%であり、厚さ3mm、300mm角の無色透明メ
タクリル樹脂板を設置した。このメタクリル樹脂板上に
厚さ1mmの塩化ビニル製ガスケットと更に同じ大きさの
ガラスを置き、メタクリル樹脂板とガラスの間に厚さ1
mmの空間を持つセルを作成した。この空間に下記のシロ
ップを注入した。 シロップ組成 ・メタクリル酸メチル 80重量部 ・ポリメタクリル酸メチル 20重量部 ・アクリル酸2−エチルヘキシル 5重量部 ・酸化チタン 1. 0重量部 ・アゾビスイソブチロニトリル 0. 1重量部 このセルを、65℃水浴中に5時間、100℃空気浴中
に1時間保持し、重合させた。このようにして白色層
0. 2mm、透明層3. 8mm、計4mm厚、300mm角のメ
タクリル樹脂多層板を得た。表面状態は良好であった。
板厚分布は白色層0. 18〜0. 25mm、全体3. 9〜
4. 1mmであった。反りは0mmであった。着色均一性は
良好であった。 【0025】実施例2 実施例1において、セルを構成するガラスの内、メタク
リル樹脂板を設置する側に、メタクリル樹脂板と接触す
る側の表面が艶消しになっているガラスを使用し、セル
を作成した。更に重合条件を、65℃水浴中に5時間、
120℃空気浴中に1時間とした以外は実施例1と同様
に行った。その結果、白色層0. 2mm、透明層3. 8m
m、計4mm厚、300mm角のメタクリル樹脂多層板を得
た。表面状態は良好であった。板厚分布は白色層0. 1
5〜0. 22mm、全体3. 9〜4. 0mmであった。反り
は0mmであった。着色均一性は良好であった。 【0026】比較例1 実施例1においてセルを、一方の面にガラス、他方の面
にメタクリル樹脂板のみを使用して作成した以外は同様
に行って、白色層0. 2mm、透明層3. 8mm、計4mm
厚、300mm角のメタクリル樹脂多層板を得た。セルと
して使用した側のメタクリル樹脂多層板の表面状態は光
沢が失われ不良であった。板厚分布は白色層0. 10〜
0. 50mm、全体3. 5〜4. 7mmであった。反りは4
mmであった。着色均一性は良好であった。 【0027】比較例2 実施例1においてメタクリル樹脂板として、メタクリル
酸メチル単位100重量%である物を使用し、更にシロ
ップとして以下の組成の物を使用した以外は同様に行っ
て白色層0.2mm、透明層3.8mm、計4mm厚、300
mm角のメタクリル樹脂多層板を得た。 シロップ組成 ・メタクリル酸メチル 95重量部 ・ポリメタクリル酸メチル 5重量部 ・酸化チタン 1. 0重量部 ・アゾビスイソブチロニトリル 0. 1重量部 表面状態は良好であった。板厚分布は白色層0. 17〜
0. 22mm、全体3. 9〜4. 1mmであった。反りは0
mmであった。白色層の色調は場所によって異なっており
着色均一性は不良であった。 【0028】実施例3 実施例1において重合条件を、65℃水浴中で5時間、
120℃空気浴中で1時間とした以外は同様に行って、
白色層0. 2mm、透明層3. 8mm、計4mm厚、300mm
角のメタクリル樹脂多層板を得た。表面には、わずかに
ひけが発生していた。板厚分布は白色層0. 17〜0.
22mm、全体3. 9〜4. 1mmであった。反りは0mmで
あった。着色均一性は良好であった。 【0029】実施例4〜6 実施例1におけるシロップに代えて、表1に示す組成の
シロップを用いた以外は同様に行って、白色層0. 2m
m、透明層3. 8mm、計4mm厚、300mm角のメタクリ
ル樹脂多層板を得た。評価結果を合わせて表1に示す。 【0030】 【表1】MMA :メタクリル酸メチル PMMA:ポリメタクリル酸メチル 2EHA:アクリル酸2−エチルヘキシル AIBN:アゾビスイソブチロニトリル 【0031】実施例7〜8 実施例1におけるメタクリル樹脂板及びシロップに代え
て、表2に示すものを使用した以外は実施例1と同様に
行って、白色層0. 2mm、透明層3. 8mm、計4mm厚、
300mm角のメタクリル樹脂多層板を得た。評価結果を
合わせて表2に示す。 【0032】 【表2】 【0033】実施例10 厚さ10mm、300mm角のガラス上に、メタクリル酸メ
チル単位100重量%厚さ5mm、300mm角の無色透明
メタクリル樹脂板を設置した。このメタクリル樹脂板上
に厚さ3mmの塩化ビニル製ガスケット、更に厚さ10mm
のガラスを置き、メタクリル樹脂板とガラスの間に厚さ
3mmの空間を持つセルを作成した。この空間に下記のシ
ロップを注入した。 シロップ組成 メタクリル酸メチル 95重量部 ポリメタクリル酸メチル 5重量部 アクリル酸2−エチルヘキシル 5重量部 酸化チタン 1. 0重量部 アゾビスイソブチロニトリル 0. 1重量部 このセルを、55℃水浴中に5時間、75℃水浴中に2
時間、100℃空気浴中に1時間保持し、重合させた。
このようにして白色層2mm、透明層6mm、計8mm厚、3
00mm角のメタクリル樹脂多層板を得た。表面状態は良
好であった。板厚分布は白色層1. 95〜2. 15mm、
全体7. 9〜8. 2mmであった。反りは0mmであった。
着色均一性は良好であった。 【0034】実施例11 厚さ10mm、300mm角のガラス上に、メタクリル酸メ
チル単位100重量%で酸化チタンを0. 5重量部含む
厚さ5mm、300mm角の白色メタクリル樹脂板を設置し
た。このメタクリル樹脂板上に厚さ3mmの塩化ビニル製
ガスケット、更に厚さ10mmのガラスを置き、メタクリ
ル樹脂板とガラスの間に厚さ3mmの空間を持つセルを作
成した。この空間に下記のシロップを注入した。 シロップ組成 メタクリル酸メチル 95重量部 ポリメタクリル酸メチル 5重量部 アクリル酸2−エチルヘキシル 5重量部 スミプラストグリーン(住友化学工業(株)製) 0. 3重量部 アゾビスイソブチロニトリル 0. 1重量部 このセルを、55℃水浴中に5時間、75℃水浴中に2
時間、100℃空気浴中に1時間保持し、重合させた。
このようにして緑色層2mm、白色層6mm、計8mm厚、3
00mm角のメタクリル樹脂多層板を得た。表面状態は良
好であった。板厚分布は白色層1. 90〜2. 13mm、
全体7. 8〜8. 0mmであった。反りは0mmであった。
着色均一性は良好であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】セル中の少なくとも片面にメタクリル樹脂
    板を設置したセルを用い、セル中にメタクリル系シロッ
    プを注液、重合することによってメタクリル樹脂多層板
    を製造する方法において、メタクリル樹脂板とメタクリ
    ル系シロップのいずれかまたは両方を構成する単位とし
    て、メタクリル酸メチルのほか共重合可能なエチレン性
    不飽和単量体を含有させることにより、該メタクリル樹
    脂板とメタクリル系シロップの構成単位組成が異なって
    いることを特徴とするメタクリル樹脂多層板の製造方
    法。 【請求項2】該メタクリル樹脂板とメタクリル系シロッ
    プの構成単位組成の差異が、共重合可能なエチレン性不
    飽和単量体含有量に1重量%以上差の有ることであるこ
    とを特徴とする〔請求項1〕に記載のメタクリル樹脂多
    層板の製造方法。 【請求項3】メタクリル樹脂板に接触するセルの面が艶
    消し表面になっていることを特徴とする〔請求項1〕に
    記載のメタクリル樹脂多層板の製造方法。 【請求項4】メタクリル系シロップの重合温度が、10
    0℃以下であることを特徴とする〔請求項1〕に記載の
    メタクリル樹脂多層板の製造方法。 【請求項5】メタクリル系シロップが、着色成分を含有
    していることを特徴とする〔請求項1〕に記載のメタク
    リル樹脂多層板の製造方法。
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