JPH02239932A - アクリル系樹脂積層材およびその製造方法 - Google Patents

アクリル系樹脂積層材およびその製造方法

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JPH02239932A
JPH02239932A JP6255789A JP6255789A JPH02239932A JP H02239932 A JPH02239932 A JP H02239932A JP 6255789 A JP6255789 A JP 6255789A JP 6255789 A JP6255789 A JP 6255789A JP H02239932 A JPH02239932 A JP H02239932A
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JP
Japan
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acrylic resin
laminated
sheet
monomer
significant
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Kozo Ida
浩三 井田
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はアクリル系樹脂の積層材であって、積層面と平
行でない表面を有意表面として、光をとり入れ、とり出
したりあるいは目にはいるよう光規制したり、適宜の表
示を施したりするのに好通なアクリル系樹脂積層材およ
びその製造方法に関する。
(従来の技術) 透明プラスチックフィルムまたはシートを光吸収層を介
し積層した縞状、簾状のシートは、今まで例えば、プラ
スチック透明層、光反射層および遮光層を平行かつ交互
に配置し、反射層の少なくとも一面が乱反射層を有する
縞状シ一ト(特公昭53−45140号)、透明プラス
チックフィルムに光反射層と光吸収層とを設けこれを積
層したスクリーン(特公昭56−17649号)、光散
乱層を設けた透明部分と着色部分とが平行に交互に配さ
れた微細簾状遮光板(特公昭5B−47681号)が知
られている。
これらのシート類は遮光層として、黒色染顔料をウレタ
ン系、エポキシ系、塩化ビニルー酢酸ビニル系゛、ゴム
系などの接着剤、粘着剤に混入し、透明プラスチックフ
ィルムを積層する接着剤、粘着剤として使用している。
また、金属箔、金属蒸着膜、金属粉からなる反射層を用
いている。
(発明が解決しようとする課題) これら従来技術の構成では、透明層間に光吸収系、塩化
ビニルー酢酸ビニル系、ゴム系を用いているものであり
、一方透明層は、メタクリル樹脂、ボリカーポネート樹
脂、セルロース系樹脂等であって、接着層とは木質的に
異質の材料から構成されている。
このため積層の断面厚みを薄くしてゆくと、接着強度が
大きくないためあまり薄くすることができず、積層材を
光の規制部材と使用したときの特徴を十分に生かすこと
ができない。また、着色層の着色剤を抜いても、透明層
と材質が異なり積層界面が明瞭となるため自ずから用途
が限定される欠点を有する。
(課題を解決するための手段) 本発明者はこれらの従来技術の問題点を解決すべく検討
した結果、接着層、被接着層、接着剤のいずれもアクリ
ル系樹脂を用い、かつ接着界面がアクリル系樹脂の原料
であるモノマーあるいは部分重合体によって一旦、一部
を溶解ないし膨潤させた後ラジカル重合により同化一体
化させた新規なアクリル系樹脂積層材を得ることに成功
した。
すなわち本発明は、いずれか一方が透視性ないし光透過
性を有し他方が光拡散性ないし光吸収性を有するか、あ
るいはいずれもが透視性を有していて少なくとも一面に
印刷層を有するアクリル系樹脂シートとアクリル系樹脂
フイルムを多数積層一体化し、積層面と平行でない表面
を有意表面とするアクリル系樹脂積層材であって該アク
リル系樹脂シートまたは該アクリル系樹脂フイルムの相
互または両者間の積層界面がアクリル系樹脂の原料であ
るモノマーあるいは部分重合体によって一旦、一部を溶
解ないし膨潤したのちラジカル重合により固化一体化し
ていることを特徴とするアクリル系樹脂積層材であり、
またさらに積層面と平行でない面の少なくとも1面に、
他のアクリル系樹脂シートを積層し有意表面としてなる
アクリル系樹脂積層材を特徴とするものである。
さらに本発明は、アクリル系樹脂フイルムを鋳クリル系
樹脂シートの少なくとも一面にアクリル系樹脂フィルム
層を一体的に形成し、このようなアクリル系樹脂積層シ
ートおよび必要に応じ他のアクリル系樹脂シートをアク
リル系樹脂の原料であるモノマーあるいは部分重合体に
よって一旦、一部を溶解ないし膨潤したのちラジカル重
合により積層一体化し、ついで積層面と平行でない面で
切断し有意面を形成するか、あるいは積層一体化する前
に積層すれば有意表面が揃うように予めアクリル系樹脂
積層シートあるいはアクリル系樹脂シートを切断してか
らアクリル系樹脂の原料であるモノマーあるいは部分重
合体にーよって一旦、部を溶解ないし膨潤したのちラジ
カル重合により積層一体化し必要に応じ該有意表面を研
削、研磨仕上げすることを特徴とするアクリル系樹脂積
層材の製造方法に係り、さらにこのようにして得た積層
材の有意表面に他のアクリル系樹脂シートをアクリル系
樹脂の原料であるモノマーあるいは部分重合体によって
一旦、一部を溶解ないし膨潤したのちラジカル重合によ
り積層一体化することを特徴とするアクリル系樹脂積層
材の製造方法に係るものである。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明におけるアクリル系樹脂シートとじては、メチル
メタクリレート樹脂シートがあげられるが、メチルメタ
クリレート50重量%以上と他の共重合可能なモノエチ
レン性不飽和化合物および/または多官能化合物との共
重合体からなるシートもあげることができる。ここでモ
ノエチレン性不飽和化合物としては、例えばメタクリル
酸エステル類、アクリル酸エステル類、スチレン等があ
げられる。また多官能性化合物としては、例えばグリコ
ールジメタクリレート、ジアリルメタクリレート、トリ
メチロールプロパントリメタクリレート、ネオペンチル
グリコールジメタクリレートなどのメタクリル酸エステ
ル類等があげられる。このアクリル系樹脂シートには、
上記重合性単量体の他に紫外線吸収剤、着色剤、耐熱安
定剤、可塑剤、重合度調節剤、剥離剤、帯電防止剤等を
必要に応じ添加することができる。
また必要に応じて用いられる他のアクリル樹脂シートも
上記シートと同様なものが使用しつる。
本発明におけるアクリル系樹脂フイルムとしては、アル
キルメタクリレートを主成分とするボリマーが良く、例
えばメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プ
チルメタクリレート、プロビルメタクリレートを単独で
重合するか、もしくは、これらを二つ以上共重合してえ
られるポリマーをあげることができる。また必要に応じ
他のアクリレート、酢酸ビニル、塩化ビニル、スチレン
、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の共重合成
分を加えて重合したボリマーであってもよい。上記重合
性単量体の他に紫外線吸収剤、着色剤、耐熱安定剤、可
塑剤、重合度調節剤、剥離剤、帯電防止剤等を必要に応
じ添加することができる。
本発明はアクリル系樹脂シートとアクリル系樹脂フィル
ムが多数積層一体化したものであって、これらのうちい
ずれか一方が透視性ないし光透過性を有し他方が光拡散
性を有するか、あるいはいずれもが透視性を有し少なく
とも一面に印刷層を有することを特徴とするものであり
、積層面と平行でない表面を有意表面とするものである
本発明のアクリル系樹脂積層材を図面について説明する
と、第1図ないし第4図が最も基本的な構成を示してい
る。すなわち第1図は、アクリル系樹脂シート(1)と
アクリル系樹脂フィルム(2)とを交互に一層ずつ積層
したブロック状の積層材であり、第2図はアクリル系樹
脂シート(1)とアクリル系樹脂フィルム(2)とが接
する部分と、アクリル系樹脂シート相互が接する部分と
含んだブロック状の積層材である。また第3図は、これ
らのブロックの一方の有意表面に他のアクリル系樹脂シ
ート(3)を積層一体化した積層材、第4図は、同じく
相対する2つの有意表面に他のアクリル系樹脂シート(
3)を積層一体化した積層材の例を示すものである。
第5図および第6図は、以上のような積層材を得るため
に有利なアクリル系樹脂積層シート(10)を示してお
り、第5図がアクリル系樹脂シート(1)の片面にアク
リル系樹脂フィルム(2)をが積層された例、第6図が
アクリル系樹脂シート(1)の両面にアクリル系樹脂フ
イルム(2)が積層された例を示している。
第7図ないし第18図は、本発明の他の実施例を示すも
のであるが、これらの図においてはアクリル系樹脂フィ
ルム(2)を線の状態で示している。
第7図は、後述する方法により、相対する有意表面が広
い面積を有する板状としたものであり、第1図と同様ア
クリル系樹脂シート(1)とアクリル系樹脂フィルム(
2)とが積層一体化されている。第8図および第9図は
、第7図の板の一方または両方の有意表面に他のアクリ
ル系樹脂シート(3)を積層した積層材の例を示してい
る。また第10図は、第8図の例の他方の有意表面にプ
リズムシ一ト(4)を積層した例である。このプリズム
シ一ト(4)の代りに、フレネルレンズシ一トやレンチ
キュラーレンズシ一ト等のレンズシ一ト、艶消しシート
を積層することもできる。
第11図ないし第14図は、円柱ないし円筒状の例を示
すもので、第11図は高さ方向に平行にアクリル系樹脂
フィルム(2)が配置されたもの、第12図は高さ方向
に垂直にアクリル系樹脂フイルム(2)が配置されたも
の、第13図は第12図と同じ構成で円筒状となフたも
の、第14図は第11図と同じ構成で円筒状となったも
のである。
さらに第15図は、全体が三角ブロック状となっており
、その斜めの有意表面に他のアクリル系樹脂シート(3
)が積層一体化された例を示している。
また第16図はアクリル系樹脂フィルム(2)が有意表
面に対し斜めに配置された板状の積層材の例、第17図
は同じ構成の板の一方の有意表面に他のアクリル系樹脂
シート(3)を積層した例、第18図は同じく両方の面
に他のアクリル系樹脂シート(3)を積層した例を示す
ものである。
これらのいずれの例においても、アクリル系樹脂シート
(1)とアクリル系樹脂フィルム(2)とは、いずれか
一方が透視性ないし光透過性を有し他方が光拡散性ない
し光吸収性を有するか、いずれもが透視性を有し少なく
とも一面に印刷層を有する構成となっているため、光を
とり入れたりとり出したりして光を規制したり、あるい
は印刷層を透視して所定の表示を得ることができる特徴
がある。なお他のアクリル系樹脂シート(3)は、通常
透視性ないし光透過性を有するものが用いられるが光拡
散性や光吸収性のもの、あるいは印刷層を有するものを
用いてもよい。またこれらを積層する各材料の積層界面
は、いずれもアクリル系樹脂の原料であるモノマーある
いは部分重合体によフて一旦、一部を溶解ないし膨潤し
たのちラジカル重合により固化一体化しているため、接
合強度が大きく積層材の機械強度が高く、しかも境界の
界面が美麗であり、外観も優れている。なお本発明のア
クリル系樹脂シート(1)とアクリル系樹脂フィルム(
2)の屈折率をそれぞれn1と02としたとき、(n2
/n 1) <0 . 9 9ないし(n2/nl)>
1.01の範囲のものを用いると好ましい。
次に本発明の製造方法について説明する。
(アクリル系樹脂積層シートの積層方法)特開昭55−
113561号で開示されているように、ステンレス・
スチール、アルミニウムまたは真鍮等の金属ないしはボ
リブロピレン、ボリエステル、テトラフ口口エチレン樹
脂またはシリコン樹脂などのプラスチックなどからなる
板状、ベルト状の鋳型に、アクリル系樹脂フィルムを貼
付ける。貼付けは直接に、またはアクリル系樹脂シート
の原料の一部ないしは同一組成物であるモノマーまたは
部分重合体を、鋳型面に薄く塗布してからアクリル系樹
脂フィルムを貼付けてもよい。このようにアクリル系樹
脂フィルムを貼付けた鋳型を1面ないし2面用い、常法
により鋳型を構成し、単板の対からなる鋳型においては
周囲をガスケットでシールし、エンドレスベルトからな
る鋳型においては、両端部をベルトと同一方向に走行す
る二組のガスケットでシールして、ラジカル重合開始剤
を添加したアクリル系樹脂のモノマーもしくは部分重合
体をこの鋳型に供給する。
そして鋳型を40〜100℃の温度に加熱し第1段重合
を、引続き100〜150℃で第2段重合を行い重合を
完結させる。注入されたモノマーまたは部分重合体は重
合硬化する過程で、前記モノマーまたは部分重合体中の
モノマーが、鋳型の内面に貼付けられたアクリル系樹脂
フィルムを膨潤する。
重合完結後に鋳型からシートをとり出すと、アクリル系
樹脂フィルムを密着一体化したアクリル系樹脂積層シー
トが得られる。これが第5図または第6図に示すアクリ
ル系樹脂積層シート(lO)である。
(アクリル系樹脂積層材の製造方法) 以上のようにしてアクリル系樹脂フィルムを少なくとも
1面に積層し得たアクリル系樹脂積層シート相互または
他のアクリル系樹脂シートをそれぞれ積層するには、こ
れらのシート間にアクリル系樹脂の原料であるモノマー
あるいは部分重合体に熱または光によりラジカル重合を
開始する重合開始剤を添加した重合接着剤を塗布、注入
などにより介在させ、必要に応じ脱泡、加圧などにより
界面に残る空気を追い出した後、加熱または光を照射す
ることによりアクリル系樹脂シートあるいはフィルムを
膨潤下て重合接着を行う。熱によりラジカル重合を開始
する重合開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル
、アゾビスジメチルバレロニトリル等のアゾビス化合物
、ラウリルパーオキサイド、ペンシルバーオキサイド等
のパーオキサイド化合物が、また光によりラジカル重合
を開始する重合開始剤としては、アセトフエノン類、ペ
ンゾフエノン類、ミヒラーケトン類、ベンジル、ベンゾ
イン、ベンゾインエーテル類、ペンジルメチルケタール
、ペンゾインベンゾエート、α−アシロキシムエステル
類、チオキサンソン類等があげられる。アクリル系樹脂
シートあるいはアクリル系樹脂フィルムに紫外線吸収剤
や着色剤を併用するときには、ベンジル、カンファーキ
ノン、α−ナフチル、アセナフセン,p,p’ −ジク
ロ口ベンジル、p,p’ −ジメトキシベンジル、2−
クロロチオキサンソン、2、4−ジエトキシチオキサン
ソン、メチルチオキサンソン、トリメチルベンゾイルジ
フエニルホスフィンオキサイド、1−ヒドロキシシク口
へキシルフエニルケトン等が特に好ましい。この際、重
合接着剤には必要に応じ増感剤、紫外線吸収剤、着色剤
、光拡散剤などを添加することができる。
板状の積層材を製造する場合は、上記の如くして得たブ
ロック体から積屠方向に沿うように、あるいは一定の角
度をもって切断し、必要に応じ有意表面を研削、研摩仕
上げることによって得られる。また積層一体化する前に
、積層すれば有意表面が揃うように予めアクリル系樹脂
積層シートあるいは他のアクリル系樹脂シートを切断し
、これを上記と同様、アクリル樹脂の゛原料であるモノ
マーあるいは部分重合体によって一旦、一部溶解ないし
膨潤したのちラジカル重゛合により一体化し、必要に応
じ該有意表面を研削、研摩仕上げることによって得られ
る。
また第11図ないし第14図のような円柱状あるいは円
筒状の積層材を製造するには、ブロックを切断、研削し
、さらに研摩仕上げすることによって得ることができる
さらに一方または両方の有意表面に他のアクリル系樹脂
シートを積層するには、上記と同様なラジカル重合をお
こすモノマー、部分重合体あるいはこれらを含む重合接
着剤を用いて接着すればよい。
(実施例) 以下、具体的な実施例について説明する。
「アクリル系樹脂積層シートの製作」 メチルメタクリレート単量体を予備重合してメチルメタ
クリレート重合体を約20重量%を含むメチルメタクリ
レート部分重合体を製造した。これに重合触媒としてア
ゾビスジメチルバレ口ニトリル0.05重量%、剥離剤
としてジオクチルスルホサクシネート・ナトリウム塩0
.001重量%および紫外線吸収剤として2−(5メチ
ル−2−ヒドロキシフェニル)ペンゾトリアゾール0.
005重量%添加混合する。この混合物を、予めアクリ
ル系樹脂フィルムを片面に貼付けた金属板からなる鋳型
内に注入した。このアクリル系樹脂フイルムは厚さ50
μのメチルメタクリレート60重量%とプチルアクリレ
ート32重量%と炭酸カルシウム4重量%および酸化チ
タン微粉4重量%とからなる共重合体フィルム(白色)
であって、前記メチルメタクリレート部分重合体50重
量%にメチルメタクリレート50重量%混合したものを
、予め金属板鋳型内面に薄く塗布してから上記アクリル
系樹脂フィルムを貼付け、さらに余分のメチルメタクリ
レート部分重合体および空気を追い出しながらゴムロー
ルをかけた。鋳型は重合後に厚みが10mmとなるよう
設定し、鋳込み重合の常法に則り、60℃の温水に2時
間浸漬して第1段重合を、引き続き120℃の温風中に
2時間かけて第2段重合をおこムわせ重合を完結させた
。室温まで冷却させた後、鋳型からアクリル系樹脂積層
シートをとり出したところアクリル系樹脂フィルムはア
クリル系樹脂シートの表面に密着一体化されていた。
「アクリル系樹脂積層材Aの製作」 アクリル系樹脂フィルムを片面に密着一体化した上記ア
クリル系樹脂積層シートおよび他のアクリル系樹脂シー
トを2cm x 20cmの寸法に切断し、アクリル系
樹脂フィルム側相互、アクリル系樹脂フィルム側とアク
リル系樹脂フィルムの付いていない面および両面ともア
クリル系樹脂フィルムが付いていない面相互を接着した
。このときの接着剤は、メチルメタクリレート重合体を
メチルメタクリレート単量体に溶解し、重合率20%の
メチルメタクリレート部分重合体を用意してこれを97
.5重量%用い、さらに光重合開始剤としてトリメチル
ベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイドを2.49
重量%、紫外線吸収剤として2−(5−メチル−2−ヒ
ドロキシフェニル)ペンゾトリアゾールを0.01重量
%添加混合した光重合接着剤を前記アクリル系樹脂シー
トに塗布して行った。シート間の空気ならびに余分の光
重合接着剤を追い出した後、紫外線蛍光ランプ(20W
, 4灯)に約10cmの距離で照射し、30分でアク
リル系樹脂シートの表面を膨潤させながら重合接着を行
った。アクリル系樹脂シート相互、アクリル系樹脂フィ
ルム側面とアクリル系樹脂シート、アクリル系樹脂フィ
ルム側面相互のいずれも積層界面は重合により密着一体
化しており、それぞれの界面も美麗で外観の優れた積層
材が得られた。
「アクリル系樹脂積層材Bの製作』 上記積層材Aに用いた光重合接着剤の代わりに、メチル
メタクリレート重合体が約20重量%となるようメチル
メタクリレート単量体に溶解したもの97重量%に、熱
重合開始剤としてアゾビスジメチルバレ口ニトリル1重
量%、黒色の着色剤としてカーボンブラック顔料を2重
量%混合したものを用い同様に重合接着を行った。ただ
し重合には55℃の熱風加熱炉で8時間かけて行った。
いずれの場合も積層界面は重合により密着一体化されて
おり、部分的に光吸収層を有する積層材が得られた。
「アクリル系樹脂積層材Cの製作」 上記実施例の「アクリル系樹脂積層シートの製作」によ
って得たシートを6枚を、上記「アクリル系樹脂積層材
Bの製作」で用いたと同様の重合接着剤(ただし、カー
ボンブラックを含まないもの)を用いて接着した。これ
ら積層材周囲の断面を積層面に直角に切断して平面とし
、この面を400番の荒さのサンドペーパーによって研
摩を施したのち、さらにアクリル系樹脂シートをその断
面にはりあわせ上記と同様に重合接着を行った。
いずれの場合も積層界面は重合により密着一体化され、
さらに有意表面の一方の面にアクリル系樹脂シートが積
層された積層材が得られた。
(発明の効果) 本発明は、以上詳述した如封構成からなるものであるか
ら、アクリル系樹脂シートとアクリル系樹脂フィルムと
が強固に一体化した機械的強度の高い積層材が得られる
と共に、積層界面が美麗で外観が籾ねめで優れた積層材
が得られ、さらにこれらの積層材を効率よく製造しつる
利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明積層材のブロック状の例を
示す斜視図、第5図および第6図は本発明に用いるアク
リル系樹脂積層シートを示す斜視図、第7図ないし第1
8図は本発明のさらに他の例を示す斜視図である。 (10)・・・・アクリル系樹脂積層シート(1)  
・・・・アクリル系樹脂シート(2)・・・・アクリル
系樹脂フィルム・他のアクリル系樹脂シート 特許出願人  三菱レイヨン株式会社 代理人 弁理士 吉 澤 敏 夫

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、いずれか一方が透視性ないし光透過性を有し他方が
    光拡散性を有するか、あるいはいずれもが透視性を有し
    少なくとも一面に印刷層を有するアクリル系樹脂シート
    とアクリル系樹脂フィルムを多数積層一体化し、積層面
    と平行でない表面を有意表面とするアクリル系樹脂積層
    材であって、該アクリル系樹脂シートまたは該アクリル
    系樹脂フィルムの相互間あるいは両者間の積層界面がア
    クリル系樹脂の原料であるモノマーあるいは部分重合体
    によって一旦、一部を溶解ないし膨潤したのちラジカル
    重合により固化一体化していることを特徴とするアクリ
    ル系樹脂積層材。 2、積層面と平行でない面の少なくとも1面に、他のア
    クリル系樹脂シートを積層し有意表面としてなることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のアクリル系樹脂
    積層材。 3、アクリル系樹脂フィルムを鋳型内面に沿わせた状態
    でアクリル樹脂の鋳込み重合を行い、シートとフィルム
    のいずれか一方が透視性ないし光透過性を有し他方が光
    拡散性ないし光吸収性を有するか、あるいはいずれもが
    透視性を有し少なくとも一面に印刷層を有するアクリル
    系樹脂シートの少なくとも一面にアクリル系樹脂フィル
    ム層を一体的に形成し、このようなアクリル系樹脂積層
    シートおよび必要に応じ他のアクリル系樹脂シートをア
    クリル系樹脂の原料であるモノマーあるいは部分重合体
    によって一旦、一部を溶解ないし膨潤したのちラジカル
    重合により積層一体化し、ついで積層面と平行でない面
    で切断し有意表面を形成するか、あるいは積層一体化す
    る前に積層すれば有意表面が揃うように予めアクリル系
    樹脂積層シートあるいは他のアクリル系樹脂シートを切
    断してからアクリル系樹脂の原料であるモノマーあるい
    は部分重合体によって一旦、一部を溶解ないし膨潤した
    のちラジカル重合により積層一体化し、必要に応じ該有
    意表面を研削、研摩仕上げすることを特徴とするアクリ
    ル系樹脂積層材の製造方法。 4、アクリル系樹脂フィルムを鋳型内面に沿わせた状態
    でアクリル樹脂の鋳込み重合を行い、シートとフィルム
    のいずれか一方が透視性ないし光透過性を有し他方が光
    拡散性ないし光吸収性を有するか、あるいはいずれもが
    透視性を有し少なくとも一面に印刷層を有するアクリル
    系樹脂シートの少なくとも一面にアクリル系樹脂フィル
    ム層を一体的に形成し、このようなアクリル系樹脂積層
    シートおよび必要に応じ他のアクリル系樹脂シートをア
    クリル系樹脂の原料であるモノマーあるいは部分重合体
    によって一旦、一部を溶解ないし膨潤したのちラジカル
    重合により積層一体化し、ついで積層面と平行でない面
    で切断し有意表面を形成するか、あるいは積層一体化す
    る前に積層すれば有意表面が揃うように予めアクリル系
    樹脂積層シートあるいは他のアクリル系樹脂シートを切
    断してからアクリル系樹脂の原料であるモノマーあるい
    は部分重合体によって一旦、一部を溶解ないし膨潤した
    のちラジカル重合により積層一体化し、必要に応じ該有
    意表面を研削、研摩仕上げした上で、有意面にアクリル
    系樹脂シートをアクリル系樹脂の原料であるモノマーあ
    るいは部分重合体によって接着面を一旦、一部を溶解な
    いし膨潤したのちラジカル重合により積層一体化するこ
    とを特徴とするアクリル系樹脂積層材の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE9404844U1 (de) * 1994-03-22 1995-07-27 Degussa-Hüls AG, 60311 Frankfurt Vollständig recyclierbarer Verbundkörper, insbesondere zur Herstellung von Möbelplatten
US5503111A (en) * 1989-01-13 1996-04-02 American Colloid Company Animal dross absorbent and method
US10183463B2 (en) * 2015-05-04 2019-01-22 Sensitile Systems Decorative panel

Cited By (3)

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