JPH0634425A - 穀物の搗精歩留制御装置 - Google Patents

穀物の搗精歩留制御装置

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JPH0634425A
JPH0634425A JP21551892A JP21551892A JPH0634425A JP H0634425 A JPH0634425 A JP H0634425A JP 21551892 A JP21551892 A JP 21551892A JP 21551892 A JP21551892 A JP 21551892A JP H0634425 A JPH0634425 A JP H0634425A
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JP
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grain
weighing
polishing
yield
measuring
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JP21551892A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Satake
利彦 佐竹
Satoru Satake
覺 佐竹
Chiaki Ono
千秋 大野
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Satake Engineering Co Ltd
Original Assignee
Satake Engineering Co Ltd
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  • Weight Measurement For Supplying Or Discharging Of Specified Amounts Of Material (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 搗精装置前後にダンパ−や調整タンクを必要
とすることなく、搗精装置に連続的に原料を投入して連
続搗精しながら搗精歩留を計測算出することができ、
即、制御装置に反映して、あらかじめ設定した搗精歩留
を正確に確保することが可能な穀物の搗精歩留制御装置
を得る。 【構成】穀物の搗精装置3の前工程にロスインウエイト
計量を行う原料穀物計量装置5と後工程に実量計量を行
う搗精穀物計量装置15とを設け、計量装置5の計量タ
ンク4の減少する重量値変化と計量装置15の計量タン
ク14の増加する重量値変化から搗精装置3における瞬
時の搗精歩留を演算して、該搗精歩留値によって搗精装
置3の抵抗蓋の抵抗力を調節する搗精度調節装置26を
調節して搗精歩留を制御するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搗精装置により搗精す
る際の、搗精装置へ供給する穀物の流量と、搗精装置か
ら排出される搗精後の流量を測定演算して、搗精歩留を
制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、搗精機の搗精歩留を測定するに
は、搗精機の前工程に原料用計量装置を、後工程には搗
精穀物用計量装置をそれぞれ一台ずつ設け、原料用計量
装置で計量した一定量の原料を搗精機で搗精し、搗精し
た穀物を搗精穀物用計量装置へすべて排出した後、搗精
穀物用計量装置で計量し、これらの計量値を比較するこ
とによって行っていた。
【0003】しかし、このような装置では原料や搗精穀
物を速やかに次工程へ送ることができず、処理能力は小
さいものであった。また、特許公告昭和58年第509
8号公報や特許公告昭和39年第29151号公報のよ
うに、一定流量で精米機に玄米を送り、精米機の後工程
にダンパ−や調整タンクを設け、連続的に処理を行い測
定する装置もあるが、これらはダンパ−や調整タンクを
必要とするだけでなく、これらダンパ−や調整タンクか
らの排出部においては白米の測定値が正確に得られない
欠点があった。
【0004】また特許公告平成4年27904号公報の
ものは、あらかじめ設定した重量値単位ごとに間欠的に
玄米を精米機に送り、この間欠によって玄米供給タンク
のフォトセンサ−が作動し、この作動間隔ごとに計量さ
れた玄米と白米の積算重量値を読み込んでその比を精米
歩留として算出し精白度調節装置を制御するものであ
る。このものはあらかじめ設定した小単位の重量値ごと
に制御を行うことができるので、前記の従来技術に比べ
ると改善されたものとなっている。
【0005】しかし算出した精米歩留による精白度調節
装置の制御は、小単位の重量とはいえ精米歩留を算出す
る基となる玄米をすでに精米した後に精米歩留が算出さ
れ制御されるので、次の小単位重量の玄米を精米すると
きに反映されるものであり、現在精米しているものから
得られた精米歩留を直接反映できるものではなかった。
しかもあらかじめ設定した重量値単位ごとに精米機に投
入されるので、少なからずも精米機に対しては間欠投入
となり、精米機に連続的に原料の投入を行えるものでは
なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術のよう
にダンパ−や調整タンクを必要とすることなく、搗精装
置に連続的に原料を投入して連続搗精しながら搗精歩留
を計測算出することができ、即、制御装置に反映して、
あらかじめ設定した搗精歩留を正確に確保することが可
能な穀物の搗精歩留制御装置の提供を技術的課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、搗精装置の前工程に、ロスインウエイト計
量を行う原料穀物計量装置を設け、前記搗精装置の後工
程に搗精後の穀物を計量する搗精穀物計量装置を設け、
前記原料穀物計量装置と搗精穀物計量装置とを演算回路
を有する制御装置を介してそれぞれ電気的に接続した穀
物の搗精歩留制御装置であって、前記制御装置は前記ロ
スインウエイト計量によって計測される前記原料穀物計
量装置から搗精装置への供給により減少する原料穀物の
重量値変化と、前記搗精穀物計量装置によって計測され
る前記搗精装置から前記搗精穀物計量装置への投入によ
り増加する搗精穀物の重量値変化とから、搗精前後にお
ける瞬時の流量を算出し、該算出した搗精前後における
瞬時の流量により搗精歩留を演算するようにした。
【0008】さらに前記演算した搗精歩留値によって前
記搗精装置の搗精度制御をすることにより搗精装置の自
動制御が可能となる。
【0009】また、前記搗精穀物計量装置は、複数のバ
ッチ式実量計量機と該計量機のそれぞれに連絡する複数
の供給路と前記供給路を切り換える切換弁とからなるも
のとするか、あるいは、一つのバッチ式の計量装置から
なり、該計量装置と該計量装置に設けたバイパス路との
それぞれに連絡する2つの供給路と該供給路を切り換え
る切換弁とからなるものとした。
【0010】前記原料穀物計量装置は、複数の計量タン
クからなるロスインウエイト計量機と前記複数の計量タ
ンクのそれぞれに前工程から連絡する複数の供給口と該
供給口を開閉する開閉弁とからなるものとするか、ある
いは、調整タンクとバッチ式実量計量機とロスインウエ
イト計量機とからなるものとした。
【0011】前記演算回路を有する制御装置は、計量中
における原料穀物計量装置と搗精穀物計量装置とのそれ
ぞれの重量値を単位時間ごとに記憶する記憶回路と、前
記単位時間ごとの重量値の変化から瞬時の流量を計算
し、原料穀物計量装置の流量と搗精穀物計量機の流量と
から搗精前後における歩留を演算する演算回路を有した
ものとした。
【0012】
【作用】本発明の作用を以下に説明する。まず搗精装置
の前工程に、ロスインウエイト計量を行う原料穀物計量
装置を設け、前記搗精装置の後工程に搗精後の穀物を計
量する搗精穀物計量装置を設けた。さらに前記原料穀物
計量装置と搗精穀物計量装置とを演算回路を有する制御
装置を介してそれぞれ電気的に接続して構成した。
【0013】この構成によると搗精装置の前工程に原料
穀物計量装置を設けてロスインウエイト計量を行うよう
にした。つまりロスインウエイト計量によって、前記計
量装置から搗精装置への供給により減少する原料穀物の
重量値変化を計測して、単位時間内の重量値の変化の勾
配から搗精装置への瞬時の原料穀物の供給流量が求めら
れる。また、搗精装置の後工程に設けた搗精穀物計量装
置によって搗精装置から排出される搗精穀物は計測され
る。この搗精穀物計量装置をバッチ式の実量計量装置と
すると、搗精穀物計量装置によって該搗精穀物計量装置
への投入により増加する搗精穀物の重量値変化を計測し
て、単位時間内の重量値の変化の勾配から搗精穀物計量
装置への瞬時の搗精穀物の排出流量が求められる。こう
して求められた搗精装置前後の、瞬時の供給流量と瞬時
の排出流量とによってこれらの比率から搗精装置による
穀物の搗精歩留を求めることができる。
【0014】この搗精歩留は瞬時の供給流量と瞬時の排
出流量とによって、つまり原料穀物計量装置のロスイン
ウエイト計量中に、また搗精穀物計量装置の計量中に流
量が算出され搗精歩留が演算されるので、まさに従来技
術の1ロットの搗精が終了した後に搗精歩留が算出され
たりあるいは小重量単位の原料の搗精が終了後に搗精歩
留が算出されて次のロットや次の小重量単位の原料搗精
に反映されるものとは大きく異なり、そのロットの搗精
途中に搗精歩留が算出されその精米歩留によって当該ロ
ットの原料に対して歩留制御が可能となったのである。
さらに前記演算した搗精歩留値によって前記搗精装置の
搗精度制御をすることにより搗精装置の自動制御が可能
となった。
【0015】これらの単位時間ごとの重量値の記憶や、
記憶した重量値の変化からつまり重量値の変化の勾配か
ら流量を算出すること、さらには流量から搗精歩留を演
算して求めこの搗精歩留値によって搗精装置を制御する
ことは演算回路を有する制御装置によって行われる。
【0016】さて、前記搗精穀物計量装置を複数のバッ
チ式実量計量機と該計量機のそれぞれに連絡する複数の
供給路と前記供給路を切り換える切換弁とから構成する
と、搗精装置から排出される搗精穀物は、供給路を切り
換える切換弁によって複数のバッチ式実量計量機に交互
に切り換えられて最終的にその全量が計量されることに
なる。つまりあらかじめ原料重量が明かなロットについ
ては搗精穀物の総重量が計量されるので前述のように搗
精中の歩留が演算されると共に搗精終了後にロット全体
の総歩留も算出可能となる。勿論、当該計量装置へ搗精
穀物が投入されているときには投入穀物の増加する重量
値が計測されている。
【0017】また搗精穀物計量装置を一つのバッチ式実
量計量装置と該計量装置のバイパス回路とそれぞれに連
絡する2つの供給路と該供給路を切り換える切換弁とか
ら構成すると、まず搗精穀物は切換弁によって一つのバ
ッチ式実量計量装置に切り換えられて計量される。つま
りその間に前述の計量装置への搗精穀物の投入により増
加する重量値が計測される。この搗精穀物の投入が計量
装置の容量に達すると搗精穀物の投入が切換弁のバイパ
ス回路への切り換えによって終了する。計量装置は投入
された搗精穀物を次工程へ排出する。この間、搗精装置
から送られる搗精穀物は切り換えられたバイパス回路を
通って次工程へ排出されている。このように1つのバッ
チ式実量計量装置でも総重量は計量できないにしても搗
精歩留を演算するための重量値は計測でき、構成が簡単
で安価に達成できる。
【0018】次に前記原料穀物計量装置を、複数の計量
タンクからなるロスインウエイト計量可能な計量機と前
記複数の計量タンクのそれぞれに前工程から連絡する複
数の供給口と該供給口を開閉する開閉弁とから構成する
と、前工程からの原料穀物は複数の供給口に設けた開閉
弁によって複数の計量タンクに切り換えて投入される。
計量タンクが複数あるので、供給される原料は複数の計
量タンクに交互に供給され、計量機を実量計量機として
最終的には原料の全量が計測可能となる。計量が完了し
た複数の計量タンクからは順次搗精装置へ原料を供給す
るが、その場合ロスインウエイト計量で排出される。と
ころでもともとロスインウエイト計量は被計量物の排出
による計量タンクの重量値変化を検出して計量機の排出
手段を制御し、次工程へ一定流量の供給をするものであ
るが、本発明の場合、次の2通りが考えられる。その第
1が、ロスインウエイト計量によって排出手段を制御し
ながら次工程への供給流量を制御する。第2が、排出手
段の制御をしないで搗精装置の処理能力によって吸収さ
れる原料の減少流量をロスインウエイト計量によって検
出することである。
【0019】前記第1のものは計量タンクに定量排出手
段を設けて、計量機に原料を一定量バッチした後に定量
排出手段を作動させて原料の減少量を見ながらあらかじ
め設定した流量になるように定量排出手段を制御するも
のである。第2のものは、搗精装置に特別の排出手段を
設けないでシャッタ−などの簡便な開閉手段で可能であ
る。原料穀物を計量タンクに供給して計量する時にはシ
ャッタ−を閉じておき、計量機から原料穀物を搗精装置
に供給する時にシャッタ−を開くようにしたものであ
る。シャッタ−を開くと計量機では搗精装置の稼働にし
たがって原料穀物が吸収され、それに伴って減少する重
量値をロスインウエイト計測している。
【0020】前記原料穀物計量装置は複数の計量タンク
からなる計量機で構成したが、一つの計量タンクでロス
インウエイト計量するもので構成することも可能であ
る。バッチ式実量計量機を一つのロスインウエイト計量
する計量機の前工程に設けて構成すると、バッチ式実量
計量機で実量計量を行い計量された原料穀物をロスイン
ウエイト計量機に供給する。ロスインウエイト計量機で
は前述と同様に定量排出手段を設けるかあるいは簡単な
開閉手段によって搗精装置に原料穀物を供給して、搗精
装置の稼働にしたがって原料穀物が吸収され、それに伴
って減少する重量値を計測している。この場合一つのロ
スインウエイト計量機の前工程に実量計量機を設けるこ
とで、原料穀物の実量が計量可能で、ロスインウエイト
計量で排出中には実量計量機で次の実量計量を行って、
ロスインウエイト計量機へは常に投入可能な状態となっ
ている。したがってロスインウエイト計量機内の残量原
料穀物が任意の値になるとき実量計量機からロスインウ
エイト計量機に実量計量した原料穀物を投入すれば搗精
装置に対しては連続した原料穀物の投入が可能となる。
【0021】以上のように、搗精中の搗精装置前後に計
量装置を設け、その計量装置の重量値の変化から得られ
る搗精歩留値が、即搗精中の搗精装置に反映できるので
確実な搗精歩留の制御が可能となった。また従来ロスイ
ンウエイト計量機の前工程には大きなバッファタンクを
設けていたが、本発明のようにロスインウエイト計量機
を複数設けたり実量計量装置をその前工程に設けること
により、バッファタンクを設けるための無駄なスペ−ス
を設けることによる工程路の延長も必要なくなった。
【0022】
【実施例】本発明の実施例を図1から図5により以下に
説明する。また、本発明は穀物の搗精全般に利用可能で
あるが、本実施例においては米穀の搗精によりその説明
を行う。
【0023】まず図1に示すものは本発明による穀物の
搗精歩留制御装置1の一例である。上部に供給口2を有
する精米機3の前工程に2つの計量タンク4A,4Bを
有したロスインウエイト計量を行う原料穀物計量装置5
を設け、また、精米機3の後工程には精米機3の排出路
24を接続した揚穀機28を介して、2つの計量タンク
14A,14Bを有し実量計量を行う搗精穀物計量装置
15を設けてある。前記原料穀物計量装置5の前工程に
は玄米を原料穀物計量装置5に供給するための揚穀機2
5を設けてある。また、前記原料穀物計量装置5と搗精
穀物計量装置15とは演算回路を有する制御装置27を
介して電気的に接続してある。
【0024】前記原料穀物計量装置5は、前記計量タン
ク4を重量変換器ロ−ドセル6(以下単に「ロ−ドセ
ル」とする。)によって架台7に架設し、計量タンク4
内に原料玄米が投入されるとロ−ドセル6によってその
重量を電気信号として取り出せる。さらに計量タンク4
はその排出側に任意の回転数に調節可能な回転バルブ8
を設け、この回転バルブ8の回転によって計量タンク4
内の玄米を定量排出可能としている。この回転バルブ8
によって排出された玄米は、流路9によって精米装置3
の供給口2に投入される。一方計量タンク4の上部に
は、計量タンク4A,4Bのそれぞれに前工程から連絡
する2つの供給口10,10Bと該供給口10を開閉す
る開閉弁11と該開閉弁11を開閉駆動するエアシリン
ダ12とを設けてある。また、ロ−ドセル6、回転バル
ブ8、エアシリンダ12のそれぞれは、原料穀物計量装
置5の駆動制御装置13によって電気的に接続してあ
る。この駆動制御装置13は原料穀物計量装置5の稼働
を制御するもので、揚穀機25で前工程から供給される
原料玄米を、計量タンク4の容量に対してあらかじめ設
定した重量値に従って、ロ−ドセル6とエアシリンダ1
2とを制御して、2つの計量タンク4A,4Bで交互に
計量し、計量した原料玄米をあらかじめ設定した定量で
排出するように回転バルブ8の回転を制御するものであ
る。
【0025】前記搗精穀物計量装置15は、計量タンク
14をロ−ドセル16によって架台17に架設し、計量
タンク14内に精米機3によって搗精された白米が投入
されると、ロ−ドセル16によってその重量を電気信号
として取り出せる。さらに計量タンク14の排出側に、
エアシリンダ18により開閉駆動する排出バルブ19を
設けて、この排出バルブ19の開閉により実量計量した
白米を計量タンク14から排出可能にしてある。一方計
量タンク14の上部には、計量タンク14A,14Bの
それぞれに前工程(精米装置3)から連絡する2つの供
給路20A,20Bと該供給路20を切り換える切換弁
21を設け、該切換弁21はエアシリンダ22によって
切換駆動する。また、ロ−ドセル16、エアシリンダ1
8、エアシリンダ22のそれぞれは、搗精穀物計量装置
15の駆動制御装置23によって電気的に接続してあ
る。この駆動制御装置23は搗精穀物計量装置15の稼
働を制御するもので、精米機3から供給される白米を、
計量タンク14の容量に対してあらかじめ設定した重量
値に従って、エアシリンダ22を制御して、2つの計量
タンク14A,14Bで交互に計量し、計量した白米を
エアシリンダ18を駆動して排出制御するものである。
【0026】精米機3には抵抗蓋の抵抗力を変化させる
ことにより精白圧力を変化させて搗精度を調節する搗精
度調節装置26A,26Bを設けて、該搗精度調節装置
26は演算回路を有する制御装置27に電気的に接続し
てある。
【0027】したがって演算回路を有する制御装置27
には、前記原料穀物計量装置5の駆動制御装置13と搗
精穀物計量装置15の駆動制御装置23及び搗精度調節
装置26が電気的に接続してある。
【0028】以上の構成の作用を以下に説明する。玄米
の原料タンク(図示せず)から揚穀機25によって原料
穀物計量装置5に原料玄米が投入される。原料穀物計量
装置5では前工程からの原料穀物は2つの供給口10に
設けた開閉弁11によって2つの計量タンク4A,4B
に切り換えて投入される。計量タンク4が2つあるの
で、供給される原料は2つの計量タンク4A,4Bに交
互に供給されて、原料穀物計量装置5を実量計量機とし
て原料のバッチ計量を行う。
【0029】計量が完了した2つの計量タンク4A,4
Bからは順次精米装置3へ計量した玄米を供給するが、
その場合、原料穀物計量装置5からロスインウエイト計
量で排出される。ロスインウエイト計量では玄米の排出
による計量タンク4の重量値変化をロ−ドセル6で検出
して回転バルブ8を制御し、精米装置3へ一定流量の供
給制御をする。この時ロ−ドセル6で検出している重量
値は駆動制御装置13を介して演算回路を有する制御装
置27に連絡してあり、演算回路を有する制御装置27
では単位時間ごとの重量値を記憶していく。この記憶し
た単位時間ごとの重量値によって、制御装置27の演算
回路は単位時間に変化した重量値により流量を算出す
る。
【0030】精米装置3に供給された玄米は搗精され白
米となって排出路24を介して揚穀機28によって搗精
穀物計量装置15に供給される。搗精穀物計量装置15
では白米は供給路20を切り換える切換弁21によって
2つの計量タンク14A,14Bに交互に切り換えられ
て実量計量を行う。この時ロ−ドセル16で検出してい
る重量値は駆動制御装置23を介して演算回路を有する
制御装置27に連絡してあり、演算回路を有する制御装
置27では単位時間ごとの重量値を記憶していく。この
記憶した単位時間ごとの重量値によって、制御装置27
の演算回路は単位時間に変化した重量値で流量を算出す
る。搗精穀物計量装置15で計量完了した白米はエアシ
リンダ18で開閉する排出バルブ19の開閉により次工
程のタンクに投入される。
【0031】原料穀物計量装置5と搗精穀物計量装置1
5とから駆動制御装置13,23のそれぞれを介して、
精米装置3へ玄米を投入する時に減少する計量タンク4
の重量値と、精米装置3から白米が供給される時に増加
する計量タンク14の重量値とを単位時間ごとに演算回
路を有する制御装置27に取り込んでいる。該制御装置
27では取り込んだ重量値から単位時間に対する重量値
の変化量を流量として算出し、精米装置3の前工程の流
量と精米装置3の後工程の流量とから精米装置3におけ
る現在の歩留値を演算する。演算された歩留値とあらか
じめ設定した歩留値とを比較して、歩留値の差があれば
その差に見合う制御を精米装置3の搗精度調節装置26
に対して連絡し、精米装置3の抵抗蓋の抵抗力を調節し
て歩留制御を行う。したがって単位時間の各駆動制御装
置13,23からの重量値のサンプルから現在の歩留値
を演算すれば、現在流れている原料玄米に対する精米装
置3の歩留制御をリアルタイムで行うことができる。ま
た、算出した精米装置3への玄米流量が目標とする玄米
流量となっていない時には補正値を原料穀物計量装置5
の駆動制御装置13に連絡し、該駆動制御装置13は回
転バルブ8を制御する。
【0032】さらに、図4、図5により流量と歩留の算
出及び演算について説明する。図4に示すものは、原料
穀物計量装置5から精米装置3にロスインウエイト計量
で玄米を供給している時の計量タンク4の重量値の減少
変化を示す図である。図において符号Cで示すものが計
量タンク4Aの重量値変化で、符号Dで示すものが計量
タンク4Bの重量値変化である。計量タンク4A(C)
から精米装置3への供給が終了すると計量タンク4B
(D)から精米装置3への供給を開始している。また、
計量タンク4Aではタンクの玄米が無くなると開閉弁1
1Aを開いて計量タンク4Aに前工程から供給(E)を
開始している。
【0033】計量タンク4Aから計量装置3へのロスイ
ンウエイト計量により得られる重量値変化から、ある時
間t1の重量値w1と単位時間後t2の重量値w2が求
められる。このt1とt2の時間変化△t1とw1とw
2の重量値変化△w1からこの時の流量Q1を次式によ
り求めることができる。
【0034】
【式1】(w1−w2)/(t2−t1)=△w1/△
t1=Q1 図5に示すものは精米装置3から搗精穀物計量装置15
に白米を供給しているときの計量タンク14の重量値の
増加変化を示す図である。図において符号Fで示すもの
が計量タンク14Aの重量値変化で、符号Gで示すもの
が計量タンク14Aから次工程のタンクに投入する時の
重量値変化である。また符号Hで示すものが計量タンク
14Bの重量値変化を示している。精米装置3から計量
タンク14Aへの白米の供給(F)が終了すると切換弁
21で供給路20を切り換えて計量タンク14Bへの供
給(H)を開始する。一方計量タンク14Aからは次工
程のタンクへの投入(G)を開始している。
【0035】精米装置3から計量タンク14Aへの供給
により得られる重量値変化から、ある時間t1の重量値
w3と単位時間後t2の重量値w4が求められる。この
t1とt2の時間変化△t2とw3とw4の重量値変化
△w2からこの時の流量Q2を次式により求めることが
できる。
【0036】
【式2】(w4−w3)/(t2−t1)=△w2/△
t2=Q2 このようにして求めた精米装置3の前工程の流量Q1と
精米装置3の後工程の流量Q2とから精米装置3の搗精
歩留を求めることができる。これらの算出演算は演算回
路を有する制御装置27により行い、各計量装置5,1
5から各駆動制御装置13,23を介して送られる重量
値をデ−タとしている。
【0037】本実施例の場合、各計量装置5,15の制
御は駆動制御装置13,23で行うようにしているが、
演算回路を有する制御装置27ですべてを集中制御して
もよい。
【0038】ところで図2の搗精穀物計量装置に示すよ
うに、搗精穀物計量装置15を一つのバッチ式実量計量
装置29と該計量装置29のバイパス回路30とそれぞ
れに連絡する2つの供給路31A,31Bと該供給路3
1を切り換える切換弁21とから構成すると、まず白米
は切換弁21によって一つのバッチ式実量計量装置29
に切り換えられて計量される。その間の計量装置29へ
の白米の投入により増加する重量値が計測される。この
白米の投入が計量装置29の計量タンク容量に達すると
白米の投入が切換弁21のバイパス回路30への切り換
えによって終了する。計量装置29は投入された白米を
次工程のタンクへ排出する。この間、精米装置3から送
られる白米は切り換えられたバイパス回路30を通って
次工程のタンクへ排出されている。このように1つのバ
ッチ式実量計量装置でも総重量は計量できないにしても
搗精歩留を演算するための重量値は計測でき、構成が簡
単で安価に達成できる。
【0039】また前記原料穀物計量装置5は2つの計量
タンク4からなる計量機で構成したものを示したが、一
つの計量タンクでロスインウエイト計量を行う計量機で
構成することも可能である。図3に示す原料穀物計量装
置のように、調整タンク32とバッチ式実量計量機33
を一つのロスインウエイト計量機34の前工程に設けて
構成する。この場合、バッチ式実量計量機33で実量計
量を行い、計量された玄米をロスインウエイト計量機3
4に供給する。ロスインウエイト計量機34では前述と
同様に定量排出手段として回転バルブ35を設け、精米
装置3に玄米を供給し、それに伴って減少する重量値を
計測している。この場合一つのロスインウエイト計量機
34の前工程に計量機33を設けることで、ロスインウ
エイト計量で排出中には実量計量機33で次の実量計量
を行って、ロスインウエイト計量機34へは常に投入可
能な状態となっている。ロスインウエイト計量機34内
の残量玄米が任意の値になるとき、実量計量機33から
ロスインウエイト計量機34に実量計量した玄米を投入
すれば、精米装置3に対しては連続した玄米の投入が可
能となる。
【0040】これまで本実施例で説明してきたロスイン
ウエイト計量については次の2通りが考えられる。その
第1が本実施例に示したロスインウエイト計量によって
次工程への供給流量を制御する方法である。また第2
が、精米装置の処理能力に従って吸収される原料の減少
流量をロスインウエイト計量によって検出することであ
る。前記第1のものはロスインウエイト計量機に定量排
出手段を設けた計量機に原料を一定量バッチした後に定
量排出手段を作動させて原料の減少量を見ながらあらか
じめ設定した流量になるように定量排出手段を制御する
ものである。第2のものは、計量装置に特別の排出制御
手段を設けないでシャッタ−などの簡便な開閉手段で可
能である。これは原料玄米をロスインウエイト計量機に
供給する時にはシャッタ−を閉じておき、計量機から玄
米を搗精装置に供給する時にシャッタ−を開くようにし
たものである。シャッタ−を開くとロスインウエイト計
量機では精米装置の稼働にしたがって原料穀物が吸収さ
れ、それに伴って減少する重量値を計測していくもので
ある。
【0041】
【発明の効果】以上のように構成して、現在搗精してい
る穀物の搗精装置前後の流量を、搗精装置前後の計量タ
ンクの重量値の変化から算出し瞬時の搗精歩留を演算す
るようにしたので、現在搗精している原料穀物の搗精に
即演算結果を反映することができるようになった。した
がって、歩留の測定が迅速に正確に行え、搗精歩留の制
御が適正且つ自動的に行えるようになった。また、従来
技術のようにダンパ−や1ロット分の貯留タンクなどは
必要なくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による搗精歩留制御装置の一例を示す構
成図である。
【図2】搗精歩留制御装置の搗精穀物計量装置の別の実
施例を示す図である。
【図3】搗精歩留制御装置の原料穀物計量装置の別の実
施例を示す図である。
【図4】原料穀物計量装置の計量タンクの重量値変化を
示す図である。
【図5】搗精穀物計量装置の計量タンクの重量値変化を
示す図である。
【符号の説明】
1 穀物の搗精歩留制御装置 2 供給口 3 精米装置 4 計量タンク 5 原料穀物計量装置 6 ロ−ドセル 7 架台 8 回転バルブ 9 流路 10 供給口 11 開閉弁 12 エアシリンダ 13 駆動制御装置 14 計量タンク 15 搗精穀物計量装置 16 ロ−ドセル 17 架台 18 エアシリンダ 19 排出バルブ 20 供給路 21 切換弁 22 エアシリンダ 23 駆動制御装置 24 排出路 25 揚穀機 26 搗精度調節装置 27 演算回路を有する制御装置 28 揚穀機 29 バッチ式実量計量装置 30 バイパス回路 31 供給路 32 調整タンク 33 バッチ式実量計量機 34 ロスインウエイト計量機 35 回転バルブ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搗精装置の前工程に、ロスインウエイト
    計量を行う原料穀物計量装置を設け、前記搗精装置の後
    工程に搗精後の穀物を計量する搗精穀物計量装置を設
    け、前記原料穀物計量装置と搗精穀物計量装置とを演算
    回路を有する制御装置を介してそれぞれ電気的に接続し
    た穀物の搗精歩留制御装置であって、前記制御装置は前
    記ロスインウエイト計量によって計測される前記原料穀
    物計量装置から搗精装置への供給により減少する原料穀
    物の重量値変化と、前記搗精穀物計量装置によって計測
    される前記搗精装置から前記搗精穀物計量装置への投入
    により増加する搗精穀物の重量値変化とから、搗精前後
    における瞬時の流量を算出し、該算出した搗精前後にお
    ける瞬時の流量により搗精歩留を演算することを特徴と
    する穀物の搗精歩留制御装置。
  2. 【請求項2】 前記演算した搗精歩留値によって前記搗
    精装置の搗精度制御をするものである請求項1記載の穀
    物の搗精歩留制御装置。
  3. 【請求項3】 前記搗精穀物計量装置は、複数のバッチ
    式実量計量機と該計量機のそれぞれに連絡する複数の供
    給路と該供給路を切り換える切換弁とからなるものであ
    る請求項1または請求項2記載の穀物の搗精歩留制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記搗精穀物計量装置は、一つのバッチ
    式の計量装置からなり、該計量装置と該計量装置に設け
    たバイパス路とのそれぞれに連絡する2つの供給路と該
    供給路を切り換える切換弁とからなるものである請求項
    1または請求項2記載の穀物の搗精歩留制御装置。
  5. 【請求項5】 前記演算回路を有する制御装置は、計量
    中における原料穀物計量装置と搗精穀物計量装置とのそ
    れぞれの重量値を単位時間ごとに記憶する記憶回路と、
    前記単位時間ごとの重量値の変化から瞬時の流量を計算
    し、原料穀物計量装置の流量と搗精穀物計量機の流量と
    から搗精前後における歩留を演算する演算回路を有して
    いる請求項1記載の穀物の搗精歩留制御装置。
  6. 【請求項6】 前記原料穀物計量装置は、複数の計量タ
    ンクからなるロスインウエイト計量機と前記複数の計量
    タンクのそれぞれに前工程から連絡する複数の供給口と
    該供給口を開閉する開閉弁とからなる前記請求項1また
    は請求項2記載の穀物の搗精歩留制御装置。
  7. 【請求項7】 前記原料穀物計量装置は調整タンクとバ
    ッチ式実量計量機とロスインウエイト計量機とからなる
    前記請求項1または請求項2記載の穀物の搗精歩留制御
    装置。
  8. 【請求項8】 前記ロスインウエイト計量機の排出手段
    は連続定量排出可能にしたものである請求項6または7
    記載の穀物の搗精歩留制御装置。
  9. 【請求項9】 前記ロスインウエイト計量機の排出手段
    がシャッタ−である請求項6記載の穀物の搗精歩留制御
    装置。
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