JPH06344055A - タレットパンチプレスにおける給油装置 - Google Patents
タレットパンチプレスにおける給油装置Info
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- JPH06344055A JPH06344055A JP16048093A JP16048093A JPH06344055A JP H06344055 A JPH06344055 A JP H06344055A JP 16048093 A JP16048093 A JP 16048093A JP 16048093 A JP16048093 A JP 16048093A JP H06344055 A JPH06344055 A JP H06344055A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 タレットパンチプレスを構成する各構成部材
中、各摺接部に給油を実施する折、従来、高価で、かつ
消耗度の高いパンチボディを中心に設けられていた給油
路を意図的にさけて、給油路の変更により、製品の耐久
性の向上、さらにコストダウンを実現することにある。 【構成】 加圧エアー源（２０）および潤滑油源（２
２）より噴出されるミストオイルを上タレット（１）部
に、パンチボディ（４）を抱持する形にて介在せしめた
スリーブ（２）の縦方向に穿孔せしめた圧エアー孔（３
５）に供給し、さらにスリーブ（２）に設けた噴出開口
部（３６）より、パンチボディ（４）とスリーブ
（２），スリーブ（２）と上タレット（１）との上下動
を繰り返えす各摺接部へ、さらにパンチボディ（４）下
端に設けた上刃（５）への給油ルートを確保せしめる。
中、各摺接部に給油を実施する折、従来、高価で、かつ
消耗度の高いパンチボディを中心に設けられていた給油
路を意図的にさけて、給油路の変更により、製品の耐久
性の向上、さらにコストダウンを実現することにある。 【構成】 加圧エアー源（２０）および潤滑油源（２
２）より噴出されるミストオイルを上タレット（１）部
に、パンチボディ（４）を抱持する形にて介在せしめた
スリーブ（２）の縦方向に穿孔せしめた圧エアー孔（３
５）に供給し、さらにスリーブ（２）に設けた噴出開口
部（３６）より、パンチボディ（４）とスリーブ
（２），スリーブ（２）と上タレット（１）との上下動
を繰り返えす各摺接部へ、さらにパンチボディ（４）下
端に設けた上刃（５）への給油ルートを確保せしめる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はタレットパンチプレス
における給油装置に関し、より詳しくは、常時摺接動を
繰り返えす、上刃を下端に設けたパンチボディとこれを
抱持するスリーブ、同じくスリーブを取付けた上タレッ
トとの各摺接部および上刃部分への自動給油装置に関す
る。
における給油装置に関し、より詳しくは、常時摺接動を
繰り返えす、上刃を下端に設けたパンチボディとこれを
抱持するスリーブ、同じくスリーブを取付けた上タレッ
トとの各摺接部および上刃部分への自動給油装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】タレットパンチプレスにおいて、各構成
部材の摺接部および切断刃部分に自動的に潤滑油及び冷
却用エアーを供給し、機器の耐久性，高性能化を意図し
た技術革新が進行し、特に改良型製品としてのタレット
パンチプレスが、図９および図１０をもってその一例が
示されており、図９はタレットパンチプレスの切欠き状
の縦断面図で、図１０はその要部が拡大図で示されてい
る。
部材の摺接部および切断刃部分に自動的に潤滑油及び冷
却用エアーを供給し、機器の耐久性，高性能化を意図し
た技術革新が進行し、特に改良型製品としてのタレット
パンチプレスが、図９および図１０をもってその一例が
示されており、図９はタレットパンチプレスの切欠き状
の縦断面図で、図１０はその要部が拡大図で示されてい
る。
【０００３】即ち、上タレット（１）にはスリーブ
（２）を介して、下端に上刃（５）を設けたパンチボデ
ィ（４）が抱持せられ、スリーブ（２）の上端縁に設け
たフランジ（３）とパンチボディ（４）の上端縁に設け
た鍔状のパンチヘッド（６）間にはコイルスプリング
（７）が介装され、パンチボディ（４）を常時上方向に
付勢せしめている。
（２）を介して、下端に上刃（５）を設けたパンチボデ
ィ（４）が抱持せられ、スリーブ（２）の上端縁に設け
たフランジ（３）とパンチボディ（４）の上端縁に設け
た鍔状のパンチヘッド（６）間にはコイルスプリング
（７）が介装され、パンチボディ（４）を常時上方向に
付勢せしめている。
【０００４】一方、上刃（５）を下端に設けたパンチボ
ディ（４）の直下部には、下タレット（１１）に固着さ
れた、上端部に下刃（１３）を設けたダイ（１２）が固
着され、該ダイ（１２）上には板状材料（Ａ）が載置さ
れる。また、パンチボディ（４）の鍔状パンチヘッド
（６）の直上部には、プレスヘッド（１５）が配され、
該プレスヘッド（１５）には圧エアー孔（１６）が穿設
され、該圧エアー孔（１６）には供給パイプ（１７）が
連繋し、供給パイプの末端部には自動開閉弁（１９）を
併設した加圧エアー源（２０）が、また供給パイプ（１
７）の一部より枝分れした分岐パイプ（１８）の端部に
は自動開閉弁（２１）を併設した潤滑油源（２２）がそ
れぞれ設置連繋されている。
ディ（４）の直下部には、下タレット（１１）に固着さ
れた、上端部に下刃（１３）を設けたダイ（１２）が固
着され、該ダイ（１２）上には板状材料（Ａ）が載置さ
れる。また、パンチボディ（４）の鍔状パンチヘッド
（６）の直上部には、プレスヘッド（１５）が配され、
該プレスヘッド（１５）には圧エアー孔（１６）が穿設
され、該圧エアー孔（１６）には供給パイプ（１７）が
連繋し、供給パイプの末端部には自動開閉弁（１９）を
併設した加圧エアー源（２０）が、また供給パイプ（１
７）の一部より枝分れした分岐パイプ（１８）の端部に
は自動開閉弁（２１）を併設した潤滑油源（２２）がそ
れぞれ設置連繋されている。
【０００５】そして、パンチボディ（４）の上端の鍔状
のパンチヘッド（６）の中央部に開口し、パンチボディ
（４）の略全長に亘ってのびる縦向き圧エアー孔（８）
からは該圧エアー孔（８）を中心に放射状にのびる複数
本のパンチボディ（４）およびスリーブ（２）を横断す
る横向き圧エアー（９）（１０）がのび、これら横向き
エアー孔（９）（１０）は、さらにスリーブ（２）とパ
ンチボディ（４）間の環状エアー溝（９Ａ）およびスリ
ーブ外周面の環状エアー溝（１０Ａ）へと連続し、パン
チボディ（４）とスリーブ（２）およびスリーブ（２）
と上タレット（１）との摺接部およびパンチボディ
（４）とスリーブ（２）間に供給された一部圧エアーは
上刃（５）部へと、圧エアーと潤滑油との混合加圧され
たオイルミストが常時供給されるよう構成されている。
のパンチヘッド（６）の中央部に開口し、パンチボディ
（４）の略全長に亘ってのびる縦向き圧エアー孔（８）
からは該圧エアー孔（８）を中心に放射状にのびる複数
本のパンチボディ（４）およびスリーブ（２）を横断す
る横向き圧エアー（９）（１０）がのび、これら横向き
エアー孔（９）（１０）は、さらにスリーブ（２）とパ
ンチボディ（４）間の環状エアー溝（９Ａ）およびスリ
ーブ外周面の環状エアー溝（１０Ａ）へと連続し、パン
チボディ（４）とスリーブ（２）およびスリーブ（２）
と上タレット（１）との摺接部およびパンチボディ
（４）とスリーブ（２）間に供給された一部圧エアーは
上刃（５）部へと、圧エアーと潤滑油との混合加圧され
たオイルミストが常時供給されるよう構成されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】前記改良型オイルミス
トの供給路を設けたタレットパンチプレスは、専らパン
チボディを中心に形成されている。よって現在市場に広
く普及している従来のタレットパンチプレスにあって
は、このオイルミスト供給路をパンチボディ中心に設け
ることはその加工が困難であり、さりとして改良型パン
チボディを備えた新規機器を購入することは経済的にも
大きな負担となり、機器の有効利用の面からも決して望
ましいところではない。またタレットパンチプレスにお
いて、最も消耗の激しいパンチボディを中心とする追加
的改良加工工作は当然コスト高に結び付き、この点から
も経済的負担は大きいものとなる。
トの供給路を設けたタレットパンチプレスは、専らパン
チボディを中心に形成されている。よって現在市場に広
く普及している従来のタレットパンチプレスにあって
は、このオイルミスト供給路をパンチボディ中心に設け
ることはその加工が困難であり、さりとして改良型パン
チボディを備えた新規機器を購入することは経済的にも
大きな負担となり、機器の有効利用の面からも決して望
ましいところではない。またタレットパンチプレスにお
いて、最も消耗の激しいパンチボディを中心とする追加
的改良加工工作は当然コスト高に結び付き、この点から
も経済的負担は大きいものとなる。
【０００７】この発明は、従来のタレットパンチプレス
において、主要構成部材たるパンチボディはそのままの
状態に残し、タレットパンチプレスの構成部品中、その
消耗度の比較的少ない、すなわち耐久性の高い部材たる
パンチボディを抱持するスリーブにその改良加工の主体
を集中せしめて、消耗品としてのパンチボディをして従
来通りのコストを保持せしめつつ、市場に広く普及して
いる従来のタレットパンチプレスの、特に高価なパンチ
ボディをそのままの状態で有効利用し、タレットパンチ
プレスに対して普及が望まれるオイルミストの効果的供
給を達成せしめ得るタレットパンチプレスの給油装置を
提供することを目的とする。
において、主要構成部材たるパンチボディはそのままの
状態に残し、タレットパンチプレスの構成部品中、その
消耗度の比較的少ない、すなわち耐久性の高い部材たる
パンチボディを抱持するスリーブにその改良加工の主体
を集中せしめて、消耗品としてのパンチボディをして従
来通りのコストを保持せしめつつ、市場に広く普及して
いる従来のタレットパンチプレスの、特に高価なパンチ
ボディをそのままの状態で有効利用し、タレットパンチ
プレスに対して普及が望まれるオイルミストの効果的供
給を達成せしめ得るタレットパンチプレスの給油装置を
提供することを目的とする。
【０００８】
【発明が解決しようとする手段】上記目的を達成するた
めに、この発明に係るタレットパンチプレスにおける給
油装置は、以下のような構成を採用している。即ち、上
タレットには、該タレットに対して上下方向に摺動可能
に取付けられたスリーブを介して、同じくこのスリーブ
に対しても上下方向に摺動可能な下端に上刃を設けたパ
ンチボディが抱持されている。そしてこのパンチボディ
の下端に設けた上刃に対応しては、上端に下刃を設けた
ダイが下タレットに固着されている。以上の構成はタレ
ットパンチプレスの基本構成であるが、前記スリーブに
は、スリーブと上タレット，スリーブとパンチボディの
各摺接部に向けたミストオイルを供給するための圧エア
ー源および潤滑油源と連らなる噴出開口部を設けたこと
を特徴とする。
めに、この発明に係るタレットパンチプレスにおける給
油装置は、以下のような構成を採用している。即ち、上
タレットには、該タレットに対して上下方向に摺動可能
に取付けられたスリーブを介して、同じくこのスリーブ
に対しても上下方向に摺動可能な下端に上刃を設けたパ
ンチボディが抱持されている。そしてこのパンチボディ
の下端に設けた上刃に対応しては、上端に下刃を設けた
ダイが下タレットに固着されている。以上の構成はタレ
ットパンチプレスの基本構成であるが、前記スリーブに
は、スリーブと上タレット，スリーブとパンチボディの
各摺接部に向けたミストオイルを供給するための圧エア
ー源および潤滑油源と連らなる噴出開口部を設けたこと
を特徴とする。
【０００９】
【実施例】つぎに、この発明に係るタレットパンチプレ
スにおける給油装置の具体的実施例を図面を用いて説明
する。以下、順次のべる各実施例において、タレットパ
ンチプレスの基本構成は図９および図１０をもって記述
したとおりであるので、その基本構成の同一構成部材は
同一参照符号をもってこれを示し、その再記述はこれを
割愛することとし、以下各実施例の特徴構成部分を中心
に説明を進めることとする。
スにおける給油装置の具体的実施例を図面を用いて説明
する。以下、順次のべる各実施例において、タレットパ
ンチプレスの基本構成は図９および図１０をもって記述
したとおりであるので、その基本構成の同一構成部材は
同一参照符号をもってこれを示し、その再記述はこれを
割愛することとし、以下各実施例の特徴構成部分を中心
に説明を進めることとする。
【００１０】（実施例：１）（図１および図２参照のこ
と） パンチボディ（４）を抱持し、これと摺接動するスリー
ブ（２）の上端に設けたフランジ（３）の外周部分に
は、さらに外郭フランジ（３１）が複数の環状シール用
パッキング（３２）を介して添設されている。この外郭
フランジ（３１）には圧エアー供給口（３３）が設けら
れ、この供給口（３３）には、自動開閉弁（１９）を併
設した加圧エアー源（２０）を端部に接続した供給パイ
プ（１７）が連ながり、さらに供給パイプ（１７）の一
部から枝分れした分岐パイプ（１８）の端部には、自動
開閉弁（２１）を併設した潤滑油源（２２）が設置され
ている。
と） パンチボディ（４）を抱持し、これと摺接動するスリー
ブ（２）の上端に設けたフランジ（３）の外周部分に
は、さらに外郭フランジ（３１）が複数の環状シール用
パッキング（３２）を介して添設されている。この外郭
フランジ（３１）には圧エアー供給口（３３）が設けら
れ、この供給口（３３）には、自動開閉弁（１９）を併
設した加圧エアー源（２０）を端部に接続した供給パイ
プ（１７）が連ながり、さらに供給パイプ（１７）の一
部から枝分れした分岐パイプ（１８）の端部には、自動
開閉弁（２１）を併設した潤滑油源（２２）が設置され
ている。
【００１１】この圧エアー供給口（３３）は、フランジ
（３）に設けた横向き圧エアー孔（３４）とスリーブ
（２）内を降下する縦向き圧エアー孔（３５）と連繋し
ている。さらに、この縦向き圧エアー孔（３５）はスリ
ーブ（２）と上タレット（１），スリーブ（２）とパン
チボディ（４）の両摺接面に向け開口するスリーブ
（２）に設けた噴出開口部（３６）と連らなっている。
つぎに、この噴出開口部（３６）の一具体例を説明する
と、スリーブ（２）の上タレット（１）と摺接する領域
のスリーブ外周面の一部分に環状凹部（３７）が削設さ
れ、該環状凹部（３７）の底部全周に亘ってパンチボデ
ィ（４）との摺接面に略等間隔をもって開口する複数本
の、例えば四本の下端に開拡口部（３９）を連設したス
ロット（３８）（３８）が穿設された構成からなる（図
３および図４参照）。
（３）に設けた横向き圧エアー孔（３４）とスリーブ
（２）内を降下する縦向き圧エアー孔（３５）と連繋し
ている。さらに、この縦向き圧エアー孔（３５）はスリ
ーブ（２）と上タレット（１），スリーブ（２）とパン
チボディ（４）の両摺接面に向け開口するスリーブ
（２）に設けた噴出開口部（３６）と連らなっている。
つぎに、この噴出開口部（３６）の一具体例を説明する
と、スリーブ（２）の上タレット（１）と摺接する領域
のスリーブ外周面の一部分に環状凹部（３７）が削設さ
れ、該環状凹部（３７）の底部全周に亘ってパンチボデ
ィ（４）との摺接面に略等間隔をもって開口する複数本
の、例えば四本の下端に開拡口部（３９）を連設したス
ロット（３８）（３８）が穿設された構成からなる（図
３および図４参照）。
【００１２】圧エアー供給口（３３）より、横向きおよ
び縦向き圧エアー孔（３４）（３５）を介して噴出開口
部（３６）を形成する環状凹部（３７）に圧入されたミ
ストオイルは、上タレット（１）とスリーブ（２），さ
らにスリーブ（２）とパンチボディ（４）との各摺接
部、さらにはパンチボディ（４）下端に設けた上刃
（５）部に噴射供給され、さらにミストオイルの一部
は、上刃（５）と嵌咬合する下刃（１３）にも供給され
るよう構成されている。
び縦向き圧エアー孔（３４）（３５）を介して噴出開口
部（３６）を形成する環状凹部（３７）に圧入されたミ
ストオイルは、上タレット（１）とスリーブ（２），さ
らにスリーブ（２）とパンチボディ（４）との各摺接
部、さらにはパンチボディ（４）下端に設けた上刃
（５）部に噴射供給され、さらにミストオイルの一部
は、上刃（５）と嵌咬合する下刃（１３）にも供給され
るよう構成されている。
【００１３】圧エアー供給口（３３）は外郭フランジ
（３１）に設けられているが、スリーブ（２）の本来の
スリーブ（３）に設けるよりも加工が容易で、現存する
タレットパンチプレスへの後付け工作が容易なものとな
る。環状凹部（３７）および複数のスロット（３８）を
もって構成されるこの噴出開口部（３６）は、スリーブ
（２）の外周面よりの加工により比較的簡易に作成する
ことができ、その作業を容易なものとしている。スロッ
ト（３８）の下端に設けて開拡口部（３９）の存在はパ
ンチボディ（４）の上刃（５）部への最大限のミストオ
イルの供給を確保する上で大きい効果がある。
（３１）に設けられているが、スリーブ（２）の本来の
スリーブ（３）に設けるよりも加工が容易で、現存する
タレットパンチプレスへの後付け工作が容易なものとな
る。環状凹部（３７）および複数のスロット（３８）を
もって構成されるこの噴出開口部（３６）は、スリーブ
（２）の外周面よりの加工により比較的簡易に作成する
ことができ、その作業を容易なものとしている。スロッ
ト（３８）の下端に設けて開拡口部（３９）の存在はパ
ンチボディ（４）の上刃（５）部への最大限のミストオ
イルの供給を確保する上で大きい効果がある。
【００１４】（実施例：２）（図５および図６参照のこ
と） パンチボディ（４）はスリーブ（２）を介して上タレッ
ト（１）に対してパンチボディ（４）およびスリーブ
（２）共々、上下方向に摺接動可能に構成されている点
はすでに詳述したところである。上タレット（１）に
は、その表面部には加圧エアー内に潤滑油を混合せしめ
たミストオイルを供給するための受口となる圧エアー供
給口（４１）を開口せしめた圧エアー孔（４２）が、前
記、実施例１にて詳述したスリーブ（２）に設けた、環
状凹部（３７）と下端に開拡口部（３９）を連設した複
数本のスロット（３８）（３８）をもって構成された噴
出開口部（３６）と連なり、より具体的には噴出開口部
（３６）の環状凹部（３７）と連らなり、ミストオイル
は所望の個所へと供給される。上タレット（１）に圧エ
アー供給口（４１）を設けることは圧エアー孔（４２）
の穿孔作業を含めてその工作が比較的容易なものとな
る。
と） パンチボディ（４）はスリーブ（２）を介して上タレッ
ト（１）に対してパンチボディ（４）およびスリーブ
（２）共々、上下方向に摺接動可能に構成されている点
はすでに詳述したところである。上タレット（１）に
は、その表面部には加圧エアー内に潤滑油を混合せしめ
たミストオイルを供給するための受口となる圧エアー供
給口（４１）を開口せしめた圧エアー孔（４２）が、前
記、実施例１にて詳述したスリーブ（２）に設けた、環
状凹部（３７）と下端に開拡口部（３９）を連設した複
数本のスロット（３８）（３８）をもって構成された噴
出開口部（３６）と連なり、より具体的には噴出開口部
（３６）の環状凹部（３７）と連らなり、ミストオイル
は所望の個所へと供給される。上タレット（１）に圧エ
アー供給口（４１）を設けることは圧エアー孔（４２）
の穿孔作業を含めてその工作が比較的容易なものとな
る。
【００１５】（実施例：３）（図７および図８参照のこ
と） パンチボディ（４）はスリーブ（２）を介して上タレッ
ト（１）に対して、パンチボディ（４）およびスリーブ
（２）共々、上下方向に摺接動可能に構成されている点
は、図９および図１０に示す基本構成において既述した
ところである。この基本構成部分においての、決定的相
違点は、スリーブ（２）の上端縁に設けたフランジ
（３）とパンチボディ（４）の上端縁に設けた鍔状のパ
ンチヘッド（６）間に介在せしめた図９および図１０に
示すコイルスプリング（７）に代えて、ウレタン樹脂な
どで構成された気密性に富み、かつ弾発性を保有する蛇
腹状スプリング（５１）を用いた構成部である。
と） パンチボディ（４）はスリーブ（２）を介して上タレッ
ト（１）に対して、パンチボディ（４）およびスリーブ
（２）共々、上下方向に摺接動可能に構成されている点
は、図９および図１０に示す基本構成において既述した
ところである。この基本構成部分においての、決定的相
違点は、スリーブ（２）の上端縁に設けたフランジ
（３）とパンチボディ（４）の上端縁に設けた鍔状のパ
ンチヘッド（６）間に介在せしめた図９および図１０に
示すコイルスプリング（７）に代えて、ウレタン樹脂な
どで構成された気密性に富み、かつ弾発性を保有する蛇
腹状スプリング（５１）を用いた構成部である。
【００１６】そして、パンチボディ（４）の上端縁に設
けた鍔状のパンチヘッド（６）の中心部には圧エアー供
給口（５２）が開口し、該供給口（５２）は鍔状のパン
チヘッド（６）に設けた縦向き短圧エアー孔（５３）を
介して、前記蛇腹状スプリング（５１）内に連らなり、
さらにスリーブ（２）上端縁に設けたフランジ（３）を
含めてスリーブ（２）に設けた縦向き圧エアー（５４）
を介して、前記実施例１にて詳述したスリーブ（２）に
設けた、環状凹部（３７）と下端に開拡口部（３９）を
連設した複数本のスロット（３８）（３８）をもって構
成された噴出開口部（３６）と連なり、より具体的には
噴出開口部（３６）の環状凹部（３７）と連らなってい
る。
けた鍔状のパンチヘッド（６）の中心部には圧エアー供
給口（５２）が開口し、該供給口（５２）は鍔状のパン
チヘッド（６）に設けた縦向き短圧エアー孔（５３）を
介して、前記蛇腹状スプリング（５１）内に連らなり、
さらにスリーブ（２）上端縁に設けたフランジ（３）を
含めてスリーブ（２）に設けた縦向き圧エアー（５４）
を介して、前記実施例１にて詳述したスリーブ（２）に
設けた、環状凹部（３７）と下端に開拡口部（３９）を
連設した複数本のスロット（３８）（３８）をもって構
成された噴出開口部（３６）と連なり、より具体的には
噴出開口部（３６）の環状凹部（３７）と連らなってい
る。
【００１７】加圧エアー内に潤滑油を混合せしめたミス
トオイルは、プレスヘッド（１５）の圧エアー孔（１
６）より入り、パンチボディ（４）上端のパンチヘッド
（６）を押圧接触したプレスヘッド（１５）は圧エアー
孔（１６）とパンチヘッド（６）の圧エアー供給口（５
２）とが合致し、加圧状態にあるミストオイルは気密型
蛇腹状スプリング（５１）内に充填され、やがてミスト
オイルはスリーブ（２）の縦向き圧エアー孔（５４）を
流下してスリーブ（２）の噴出開口部（３６）に達し、
所望の給油個所へと供給される。本装置はプレスヘッド
（１５）に含油圧エアーの圧エアー孔（１６）を既設し
ているタレットパンチプレスにそのまま実施できる点、
給油ルート部分を簡略化することができる。
トオイルは、プレスヘッド（１５）の圧エアー孔（１
６）より入り、パンチボディ（４）上端のパンチヘッド
（６）を押圧接触したプレスヘッド（１５）は圧エアー
孔（１６）とパンチヘッド（６）の圧エアー供給口（５
２）とが合致し、加圧状態にあるミストオイルは気密型
蛇腹状スプリング（５１）内に充填され、やがてミスト
オイルはスリーブ（２）の縦向き圧エアー孔（５４）を
流下してスリーブ（２）の噴出開口部（３６）に達し、
所望の給油個所へと供給される。本装置はプレスヘッド
（１５）に含油圧エアーの圧エアー孔（１６）を既設し
ているタレットパンチプレスにそのまま実施できる点、
給油ルート部分を簡略化することができる。
【００１８】上記各実施例において、ミストオイルの給
油作業はスリーブ（２）の上死点より降下動と共に開始
し、パンチボディ（４）の下死点における、すなわち上
刃（５）と下刃（１３）との嵌咬合の穿孔作業終了後も
継続し、スリーブ（２）の上死点の元位置復帰まで継続
する。
油作業はスリーブ（２）の上死点より降下動と共に開始
し、パンチボディ（４）の下死点における、すなわち上
刃（５）と下刃（１３）との嵌咬合の穿孔作業終了後も
継続し、スリーブ（２）の上死点の元位置復帰まで継続
する。
【００１９】
【発明の効果】この発明はタレットパンチプレス中、最
も消耗の激しいパンチボディを中心に従来実施されてい
たミストオイルの給油路を、耐久性高く、かつその消耗
度の比較的低い一構成部材としての、パンチボディのガ
イド的役割を果すスリーブ中に給油路を集中して設ける
ことにより、従来のパンチボディ中心の給油路としての
効果面での比較において遜色なく、満足できる給油がで
き、また構成部材として消耗度の高いパンチボディに比
べ、安価なスリーブを積極的に用いることにより、機器
全体は廉価となり、また高価な、そして消耗度の激しい
パンチボディの交換の頻度も押えることができるので、
結果において商品のコストダウンに直接結び付けること
ができ、また市場に広く出廻っている既存のタレットパ
ンチプレスについても、広い範囲に亘り活用実施するこ
とにより、従来からの製品を効率の良い製品として再生
することができる。
も消耗の激しいパンチボディを中心に従来実施されてい
たミストオイルの給油路を、耐久性高く、かつその消耗
度の比較的低い一構成部材としての、パンチボディのガ
イド的役割を果すスリーブ中に給油路を集中して設ける
ことにより、従来のパンチボディ中心の給油路としての
効果面での比較において遜色なく、満足できる給油がで
き、また構成部材として消耗度の高いパンチボディに比
べ、安価なスリーブを積極的に用いることにより、機器
全体は廉価となり、また高価な、そして消耗度の激しい
パンチボディの交換の頻度も押えることができるので、
結果において商品のコストダウンに直接結び付けること
ができ、また市場に広く出廻っている既存のタレットパ
ンチプレスについても、広い範囲に亘り活用実施するこ
とにより、従来からの製品を効率の良い製品として再生
することができる。
【図１】この発明を実施したタレットパンチプレスの一
部切欠き状の縦断面図である。
部切欠き状の縦断面図である。
【図２】図１の要部拡大詳細図である。
【図３】図２のＡ−Ａ線拡大断面図である。
【図４】スリーブ内周面に開口するスロットの平面図で
ある。
ある。
【図５】他の実施例を示す図１に相当する図である。
【図６】図５の要部拡大詳細図である。
【図７】さらに他の実施例を示す図１に相当する図であ
る。
る。
【図８】図７の要部拡大詳細図である。
【図９】給油路をパンチボディに備えた従来のタレット
パンチプレスの一部切欠き状の縦断面図である。
パンチプレスの一部切欠き状の縦断面図である。
【図１０】図９の要部拡大詳細図である。
１ 上タレット ２ スリーブ ３ フランジ ４ パンチボディ ５ 上刃 ６ 鍔状のパンチヘッド ７ コイルスプリング １７ 含油圧エアー供給パイプ ２０ 加圧エアー源 ２２ 潤滑油源 ３１ 外郭フランジ ３３，４１，５２ 圧エアー供給口 ３５，４２，５４ 圧エアー孔 ３６ 噴出開口部 ３７ 環状凹部 ３８ スロット ３９ 開拡口部
Claims (6)
- 【請求項１】 上タレットには、該タレットに対して上
下摺動可能なスリーブを介して同じく該スリーブに対し
ても上下摺動可能な、下端に上刃を設けたパンチボディ
を抱持したタレットパンチプレスにあって、前記スリー
ブにはスリーブと上タレット，スリーブとパンチボディ
の各摺接部にミストオイルを供給するための圧エアー源
および潤滑油源と連らなる噴出開口部を設けたことを特
徴とするタレットパンチプレスにおける給油装置。 - 【請求項２】 前記スリーブの噴出開口部はスリーブ上
端のフランジの外周部分に添設された外郭フランジに設
けた圧エアー供給口とスリーブ内の圧エアー孔を介して
圧エアー源および潤滑油源と連らなっている請求項１の
タレットパンチプレスにおける給油装置。 - 【請求項３】 前記スリーブの噴出開口部は上タレット
の表面に設けた圧エアー供給口と上タレット内の圧エア
ー孔を介して圧エアー源および潤滑油源と連らなってい
る請求項１のタレットパンチプレスにおける給油装置。 - 【請求項４】 前記スリーブの噴出開口部はパンチボデ
ィの鍔状パンチヘッドに設けた圧エアー供給口とスリー
ブ上端のフランジとパンチボディ上端のパンチヘッド間
に装着されたミストオイルを密封可能とする気密弾発性
を有する蛇腹状スプリングを介して圧エアー源および潤
滑油源と連らなっている請求項１のタレットパンチプレ
スにおける給油装置。 - 【請求項５】 前記スリーブの噴出開口部はスリーブ外
周面の一部に環状凹部を、該環状凹部の底部にて、スリ
ーブ内周面に開口する複数本のスロット群をもって構成
されている請求項１乃至４のうち、いずれか１項記載の
タレットパンチプレスにおける給油装置。 - 【請求項６】 前記スロットの下端には開拡口部が連設
されている請求項５のタレットパンチプレスにおける給
油装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16048093A JPH06344055A (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | タレットパンチプレスにおける給油装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16048093A JPH06344055A (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | タレットパンチプレスにおける給油装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06344055A true JPH06344055A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15715867
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16048093A Pending JPH06344055A (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | タレットパンチプレスにおける給油装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06344055A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007160384A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-28 | Amada Co Ltd | パンチ金型 |
| CN103182453A (zh) * | 2013-03-22 | 2013-07-03 | 宁波固安力机械科技有限公司 | 一种用于冲床上的控油装置 |
| CN108080492A (zh) * | 2016-11-21 | 2018-05-29 | 朱宇浩 | 模座导套 |
| CN114589254A (zh) * | 2021-10-11 | 2022-06-07 | 横店集团东磁股份有限公司 | 一种电机定子片精冲模具 |
-
1993
- 1993-06-03 JP JP16048093A patent/JPH06344055A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007160384A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-28 | Amada Co Ltd | パンチ金型 |
| CN103182453A (zh) * | 2013-03-22 | 2013-07-03 | 宁波固安力机械科技有限公司 | 一种用于冲床上的控油装置 |
| CN103182453B (zh) * | 2013-03-22 | 2015-06-10 | 宁波固安力机械科技有限公司 | 一种用于冲床上的控油装置 |
| CN108080492A (zh) * | 2016-11-21 | 2018-05-29 | 朱宇浩 | 模座导套 |
| CN114589254A (zh) * | 2021-10-11 | 2022-06-07 | 横店集团东磁股份有限公司 | 一种电机定子片精冲模具 |
| CN114589254B (zh) * | 2021-10-11 | 2022-12-23 | 横店集团东磁股份有限公司 | 一种电机定子片精冲模具 |
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