JPH06343618A - Mri用rfプローブ - Google Patents

Mri用rfプローブ

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JPH06343618A
JPH06343618A JP5137241A JP13724193A JPH06343618A JP H06343618 A JPH06343618 A JP H06343618A JP 5137241 A JP5137241 A JP 5137241A JP 13724193 A JP13724193 A JP 13724193A JP H06343618 A JPH06343618 A JP H06343618A
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mri
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inductors
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貴之 鍋島
Tetsuhiko Takahashi
哲彦 高橋
Yoshikuni Matsunaga
良国 松永
Etsuji Yamamoto
悦治 山本
Kageyoshi Katakura
景義 片倉
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のコイル間の電磁気的結合を除去した共
振型MRI用RFプローブを提供する。 【構成】 単位コイル1、2の等価回路は、導電ループ
11、21と共振用コンデンサ12、22及び、導電ル
ープに直列に挿入されたインダクタ13、23からな
る。導電ループ11、21の分布定数は、等価インダク
タ14、24、等価抵抗15、25で示し、コンデンサ
16、26はインピーダンスマッチング用のコンデンサ
で示す。L1、L2の間の相互インダクタンスM1による
電磁気的結合を導電ループに直列に挿入したL1’と
2’の間に相互インダクタンスM2を持たせ、|M1
=|M2|に調整して、コイル1、2の間の電磁気的結
合を除去する。L1がL2に誘起する電流の向きと、
1’がL2’に誘起する電流の向きとが逆とするように
1’とL2’を結合する。L1'、L2'は、L1、L2
0.3〜3倍程度が好ましい。 【効果】 高S/N、広視野のMR画像を撮像できるM
R装置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体中の水素や燐等
からの核磁気共鳴(以下、「NMR」と記す。)信号を
測定し、核の密度分布や緩和時間分布等を映像化する磁
気共鳴撮影(以下「MRI」と記す。)装置及びMRI
装置の信号検出部に好適なMRI用RFプローブに関す
る。
【0002】
【従来の技術】MRI装置においては、被検体(例え
ば、人)の関心部位からの信号を共振型高周波コイルで
検出している。コイルの高感度化の一手法として、複数
個のコイルを隣接させて配列し、上記各コイルで受信し
たNMR信号を合成する方法がある。この方法の原理に
ついては、特表平2−500175号公報、あるいはマ
グネティック レゾナンス イン メディスン(mag
netic resonance in medici
ne)16巻192頁から225頁(1990年)に記
載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
プローブ出力を単に合成して検出すると信号対雑音比
(S/N)が向上しないので、S/Nを上げるために複
数個のプローブ出力をそれぞれ独自に検出する必要があ
る。そのために各コイルの電磁気的結合を除去し、コイ
ル間のノイズの相関を低減する必要がある。しかし、コ
イル間の結合が強い場合、コイル間の電磁気的結合を安
定に除去する手段はなく、ノイズの相関を充分には低減
できないという問題があった。本発明の目的は、このよ
うに複数個のプローブ出力信号から画像を合成するMR
I装置において、コイル間の電磁気的結合が強い場合に
もそれを容易に除去できる機構を有するMRI用RFプ
ローブを提供し、またこれを用いた高感度なMRI装置
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ほぼ同一の
共振周波数を有する、導電ループと共振用コンデンサ及
びこの導電ループに直列に挿入されたインダクタからな
る共振型MRI用RFプローブを単位コイルとして、こ
れら複数個の単位コイルを近接して配置し、かつ、各々
の単位コイルに挿入されたインダクタの間に電磁気的結
合を生じさせ、単位コイル間の電磁気的結合をキャンセ
ルして低減する。
【0005】即ち、共振用コンデンサを有する導電ルー
プとこの導電ループに直列に挿入されたインダクタから
なる単位コイルを複数個含み、少なくとも2つのインダ
クタの間に電磁気的結合を生じさせ、単位コイル間の電
磁気的結合を除去するMRI用RFプローブであり、イ
ンダクタが空芯コイルであることに特徴を有し、空芯コ
イルの巻数が1〜10ターン、空芯コイルの断面積が1
0〜1000mm2、コイルを形成する線材の断面積が
10〜100mm2であることに特徴がある。インダク
タが生成する磁場の向きが、単位コイルの生成する磁場
方向とは異なり、インダクタのインダクタンスは導電ル
ープの分布定数のインダクタンスの0.1〜3倍である
ことを特徴とする。また、インダクタは空間的に一様な
RF磁場に対しては誘導電流を生じなく、インダクタは
8の字の形状をなすことを特徴とする。さらに、インダ
クタの周辺に磁気シールドが配置されていることにも特
徴がある。導電ループはマルチプルエレメントレゾネー
タの一部分を構成しており、インダクタを二組有し、イ
ンダクタがそれぞれマルチプルエレメントレゾネータの
直交する二組のエレメントのそれぞれに接続されている
ことにも特徴がある。
【0006】また、共振用コンデンサを有する導電ルー
プとこの導電ループに直列に挿入されたインダクタから
なり、ほぼ同一の共振周波数を有する単位コイルを近接
して複数個配置し、少なくとも2つのインダクタの間に
電磁気的結合を生じさせ、単位コイル間の電磁気的結合
を除去を除去するMRI用RFプローブに特徴があり、
単位コイルの形状は円形、楕円形、矩形、鞍型コイルも
しくはソレノイドコイルのいずれかとする。複数個の単
位コイルはそれぞれの中心軸を共有し対向しており、お
のおのの単位コイルが検出するRF磁場の方向あるいは
検出する磁場とは直交する方向、または単位コイルの中
心軸方向にに一定の間隔を持って配置されている。イン
ダクタの間の電磁気的結合は、それぞれのインダクタの
中心軸が略同一の線上になるように近接させて配置して
なされ、インダクタの電磁気的結合の大きさは調整可能
であり、インダクタの電磁気的結合の大きさの調整は、
各インダクタ間の距離を変化させること、各インダクタ
の軸をずらすことによりなされる。
【0007】上記したMRI用RFプローブからなる第
1のMRI用RFプローブと、この第1のMRI用RF
プローブが作るRF磁場と直交する方向にRF磁場を形
成する第2のRFプローブとを組み合わせてQDプロー
ブとして動作させることにも特徴を有し、第1のMRI
用RFプローブがソレノイドコイル、またはソレノイド
アレイコルであり、第2のMRI用RFプローブが鞍型
コイル、又は鞍型アレイコイルであることに特徴があ
る。また、以上説明したMRI用RFプローブはMRI
装置の信号検出系として使用され、乳房撮影、顎関節撮
影に使用してもよい。さらに、インダクタンスの電磁気
的結合は、ケーブル等による補助導電ループを介して行
なってもよく、あるいは複数のインダクタは各インダク
タが接続された導電ループから最短距離の位置に配置さ
れていてもよい。
【0008】
【作用】単位コイルに挿入されているインダクタの電磁
気的結合により単位コイル間の電磁気的結合を相殺でき
るので、コイル間にノイズの相関がなくなり、S/Nが
向上する。さらに、単位コイル間の電磁気的結合の大き
さは各単位コイルの相対的位置の変更により容易に変化
させ調整することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0010】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
である、共振型MRI用RFプローブの単位コイルの等
価回路を示す図である。共振型MRI用RFプローブで
あるコイル1は、導電ループ11と共振用コンデンサ1
2(容量はC1)及び、導電ループに直列に挿入された
インダクタ13(インダクタンスはL1')からなる。導
電ループ11の分布定数は、等価インダクタ14(イン
ダクタンスはL1)と等価抵抗15(抵抗値はR1)で示
してある。また、コンデンサ16(容量はC1')はイン
ピーダンスマッチング用のコンデンサである。この共振
コイルが作る主たるRF磁場の方向は、紙面を垂直に貫
く方向である。この共振コイルを0.3TのMRI用R
Fプローブに適用する例を説明する。静磁場が0.3T
のときのプロトン(1H)のMR周波数は12.78M
Hzである。導電ループ11は25mm幅の銅板からな
り、その形状は直径250mmの円形コイルとする。C
1は120pF、C1'は2060pF、L1'は0.91
μHである。インダクタ13は線径1mmφのエナメル
線で形成した巻数10ターン、直径15mmφの円筒型
空芯コイルである。共振コイル全体のQ値は負荷時で1
91であった。導電ループの等価分布定数であるL1
0.42μH、R1は0.22Ωである。本実施例にお
いてはインダクタ13のインダクタンスL1'が導電ルー
プ11の等価分布定数のインダクタンスL1の約2.2倍
である。一般には、この比、L1’/L1は、0.1〜3
倍程度が好適である。この理由については後に述べる。
【0011】(実施例2)次に、図1に示したコイル1
を2つ近接して配置した、本発明の第2の実施例である
RFプローブを等価回路により図2に示す。第2のコイ
ル(コイル2)は、導電ループ21、共振用コンデンサ
22(容量はC2)、導電ループに直列に挿入されたイ
ンダクタ23(インダクタンスはL2')からなる。導電
ループ21の分布定数は、等価インダクタ24(インダ
クタンスはL2)と等価抵抗25(抵抗値はR2)で示
してある。コイル1、2の間には相互インダクタンスM
1が存在し、これは、等価インダクタ14、24のイン
ダクタンスL1、L2を用いて、M1 2=k1 2(L12
(k1はL1とL2間のカップリング定数)で表わされ
る、電磁気的結合をもつ。本実施例では導電ループに直
列に挿入したインダクタ13、23の間にM2 2=k
2 2(L1’L2’)(k2はL1’、L2’間のカップリン
グ定数)で表される相互インダクタンスM2を持たせ、
|M1|=|M2|に調整することにより、コイル1、2
の間の電磁気的結合を除去する。このとき、インダクタ
14がインダクタ24に誘起する電流の向きとインダク
タ13がインダクタ23に誘起する電流の向きが逆にな
るようにインダクタ13、23を結合する。インダクタ
ンスL1'、L2'は、等価インダクタンスL1、L2の0.
3〜3倍程度が好適である。その理由はインダクタンス
1'、L2'がL1、L2に比べ小さすぎると、k2を理論
的な最大値(=1)にしても|M1|>|M2|となり、
前述の条件(|M1|=|M2|)を達成できず、電磁気
的結合を除去できない。さらに、L1'、L2'がL1、L2
に比べ大きすぎると、これに伴う放射損や、コイルが長
くなることによる導体損が無視できなくなり、出力感度
が下がるため、実用上問題となり好ましくない。
【0012】(実施例3)図3に本発明の第3の実施例
である、共振型RFプローブの具体的な形状の一例を示
す。コイル1とコイル2は直径250mmの円形ループ
コイルである。コイル1、2はその中心軸(Y軸)が一
致しており、円形ループコイルである銅板の中心間距離
125mmを隔てて重なっている。導電ループ11と2
1は、図3には示していないがアクリル円筒状ボビンの
表面に固定されている。図3では共振用コンデンサとマ
ッチング用コンデンサは省略してある。共振コイルのR
F磁場の方向は、コイル1、2の中心軸の方向に一致し
ている。被検体41(例えば人体頭部、もしくはこれを
模擬したファントム)は、2つの導電ループ11、21
の内部に配置される。MRI装置における強い静磁場4
は典型的には、図3に示すようにコイルの中心軸方向と
直交している。カップリング定数k1は、ループ11と
ループ21が作る電磁場が互いに重なり合っていること
から生じる結合であり、2つのコイル間の距離によって
その値が決定される。本発明の特徴であるインダクタ1
3、23は、図3に示されるように各導電ループから延
長され互いにごく近接して配置されている。カップリン
グ定数k2はインダクタ13と23の近接の程度により
決定されるのため、この配置(近接の程度)を調整する
ことによりカップリング定数k2の値を変化でき、最適
条件に調整できる。一般に、共振周波数が等しい2つの
コイルが電磁気的結合を有するとき、そのインピーダン
ス−周波数特性は、図4(a)、(b)に示すように、
単体のときの共振周波数(f)と異なる2つの共振周波
数(f1,f2)が、各々のコイルに表れる。図3に示す
ような2つのコイルでも、インダクタ13と23がない
(または、インダクタ13と23との間に電磁気的結合
がない)場合には、図4(b)と同様の周波数−インピ
ーダンス特性(f〜|Z|)を示した。このとき、各コ
イルの出力のノイズは互いに相関しており、2つのコイ
ルの出力を合成してアレイコイルとして用いても期待さ
れる感度向上は得られなかった。図3に示す実施例で
は、このノイズの相関を前述のようにインダクタ13と
23の電磁気的結合により除去した結果、図4(a)に
示すコイル単体のときと同様な周波数特性が得られ、ま
た、アレイコイルとして期待される感度向上が得られ
た。図5に図3で示した実施例のコイル1とコイル2の
Y軸方向の感度分布の測定結果を示す。図5から各コイ
ルは完全に異なる分布をしており、相関が無いことがわ
かる。このような2つのコイルの出力を合成すると図5
に示したように高感度で軸方向に視野が広い特性が得ら
れることが判かる。
【0013】(実施例4)図2、図3で示した実施例は
さらに複数のコイルに関しても適用でき、3個のコイル
に関して適用した実施例であり、第4の実施例であるイ
ンダクタの具体的配置の一例を図6に示す。具体的な構
成例を図6(a)に、その等価回路を図6(b)に示
す。本実施例では図2、図3と同様に、コイル61の等
価インダクタンス64と、コイル62の等価インダクタ
ンス65との間の電磁気的結合をインダクタ61−1、
62−1の間に電磁気的結合(相互インダクタンス)を
持たせることにより除去し、コイル62の等価インダク
タンス65と、コイル63の等価インダクタンス66と
の間の電磁気的結合をインダクタ62−1、63−1の
間に電磁気的結合(相互インダクタンス)を持たせるこ
とにより除去し、コイル61の等価インダクタンス64
と、コイル63の等価インダクタンス66との間の電磁
気的結合をインダクタ61−1、63−1の間に電磁気
的結合(相互インダクタンス)を持たせることにより除
去する。これにより、アレイコイル6を構成するコイル
61、62、63の各コイルのアイソレーションを行う
ことができる。
【0014】(実施例5)本発明の第5の実施例であ
る、インダクタの具体的配置の一例を図7に示す。イン
ダクタ13と23は、ともに前述した巻数10ターン、
直径15mmφ、線径1mmφの空芯コイルである。イ
ンダクタ13の中心軸131とインダクタ23の中心軸
231はほぼ一致しており、インダクタ13、23の間
の距離51は3〜4mmである。インダクタ13と導電
ループ11を接続する導線132、インダクタ23と導
電ループ21を接続する導線232は不要な磁束が貫
き、誘導電流を生ずることがないように、その往復線路
の間隔を極力狭くしてある。空芯コイルの巻数を1〜1
0ターン、空芯コイルの断面積を10〜1000mm2
(例えば、空芯コイルの直径を5〜30mmφ)、空芯
コイルを形成する線材の断面積を10〜100mm
2(例えば、線材の線径を3.6〜10mmφ程度)程
度にするのが、占有体積、作りやすさ、ハンドリングの
良さの点から好適であった。なお、空芯コイルの断面積
が小さすぎると必要なインダクタンスが得られなかっ
た。また、巻数が多すぎたり、線材の断面積が小さすぎ
るとインダクタのロスが大きくなり、プローブの出力感
度が下がるなどの問題が生じた。次にインダクタの結合
係数の調整方法を説明する。図7に示されたインダクタ
13と23との間の電磁気的結合は、インダクタ13と
23の間の距離51を移動変化させること、インダクタ
13の中心軸131と23の中心軸231をずらすこと
により、外部から容易に調節して変更できる。移動機構
はネジによるスライド機構など公知の技術を利用でき
る。但し、強い磁場中で利用することを考え、移動機構
は非磁性材料、例えば、アクリル樹脂などで構成するの
が好ましい。移動機構のネジの駆動は、手動もしくは自
動である。自動駆動するには超音波モーターを利用でき
る。自動駆動では、被検体の形状によりわずかに異なる
コイル間相互作用を被検体毎に自動調整することも可能
である。一般に共振コイルが作るRF磁場の方向と、図
7に示したようなな空芯コイルによって作られる主たる
磁場の方向とが直交している場合には、RF磁場による
インダクタへの誘導電流は生じないため、インダクタ間
の電磁気的結合はRF磁場の影響を受けず、安定である
ので、このような配置が望ましい。本実施例では、電磁
気的結合を除去するためのインダクタ13、23はコイ
ル11、21の近傍に配置してあるが、各コイルの出力
をケーブル132、232を用いて取り出し、電磁気的
結合を除去するためのインダクタを各々のケーブルの途
中に配置してもよい。円筒状コイルを用いる場合、以下
に説明するように図7に示したインダクタの配置以外の
配置が可能である。
【0015】(実施例6)本発明の第6の実施例であ
る、インダクタの具体的配置の他の例を図8に示す。図
8は2つの空芯コイルを1ターンずつ交互に巻いて、各
空芯コイルを配置する例を示す。このとき、2つの空芯
コイルの相互位置の調整は、図6に示した実施例と同様
にインダクタ13の中心軸131’と23の中心軸23
1’(図8では中心軸131’、132’は一致してい
る)の位置をずらして行うことができる。
【0016】(実施例7)本発明の第7の実施例であ
る、インダクタの具体的配置の他の例を図9に示す。イ
ンダクタ13と23として、円筒状コイル以外にも図9
に示すような8の字型の形状をなすコイルを使用でき
る。この実施例では、インダクタは、空間的に一様なR
F磁場に対して誘導電流を生じないという特徴を有す
る。従って、外部の状況に影響されず安定なプローブを
実現できる。この場合も、空芯コイルの場合と同様に、
その相対位置を変化させ、カップリング定数k2を調節
することが可能である。
【0017】(実施例8)本発明の第8の実施例であ
る、インダクタの具体的配置の他の例を図10に示す。
本実施例が図7の実施例と異なる点は、インダクタの電
磁気的結合を補助コイル60を介して行う点である。電
磁気的結合はインダクタ13と60−1の間、インダク
タ23と60−2の間でなされる。本実施例の回路は図
2に等価な回路となる。また、カップリングk2の調整
方法は、以上に説明した各実施例に準じて行うことがで
きる。
【0018】(実施例9)第9の実施例として、本発明
をアレイコイルに適用したQD( Quadrature Detction
)プローブの一例を図11に示す。本実施例では、図
3に示した共振コイル1、2からなるアレイコイル3が
被検体(図示せず)の体軸(Y軸)方向に配列されてい
る。図11には、本発明の特徴である導電ループに追加
されたインダクタ13、23が示されている。なお、ア
レイコイルが作るRF磁場はY方向、静磁場はZ方向で
ある。QDプローブを形成する場合、X方向のRF磁場
を作るコイルが必要であり、本実施例では、鞍型コイル
8−1と8−2からなる鞍型アレイコイル8を用いてX
方向のRF磁場を作っている。単位鞍型コイル間のアイ
ソレーションの確保には図3の実施例と同様に、即ちイ
ンダクタをコイルに直列に挿入し、そのインダクタ間の
電磁気的結合によって、コイル間のアイソレーションを
確保することができる。但し、鞍型アレイコイルではコ
イル間のカップリングが小さいので、従来公知の複数の
各鞍型コイルをわずかにオーバーラップさせ電磁気的結
合を除去することもできる。本実施例では、アレイコイ
ル2組によりQD化しているので、プローブの総合S/
Nが極めて高く視野も広いという特徴がある。なお、上
記の単位鞍型コイル−1、8−2及び、単位共振コイル
1、2をスイッチ等にて切り替えることにより、頸頭部
のスイッチャブルコイルとしても利用可能である。
【0019】(実施例10)第10の実施例として、図
11に示したQDプローブに好適な受信系の一例のブロ
ックを図12に示す。入力端90−1、90−2には単
位鞍型コイル8−1、単位共振コイル1(図10参照)か
らの、入力端90−3、90−4には単位鞍型コイル8
−2、単位共振コイル2(図11参照)からの信号がそれ
ぞれ入力され、入力端90−1、90−2、90−3、
90−4に入力された各信号はそれぞれプリアンプ91
−1、91−2、91−3、91−4で増幅される。プ
リアンプ91−1と91−2(及び91−3と91−4)
からの出力は、互いの位相が同相になるように位相シフ
タ94−1、94−2(及び94−3、94−4)で位相
が調整される。より具体的には、位相シフト量として例
えば、94−1(94−3)は0度、94−2(94−
4)は+90度あるいは、−90度に設定される。次に
94−1と94−2(94−3、94−4)の出力は、ア
ッテネータ95−1、95−2(95−3、95−4)
で最適状態となるようにゲインが調整される。アッテネ
ータ95−1、95−2(95−3、95−4)からの
出力は、加算器93−1(93−2)で加算される。加
算器93−1(93−2)の出力は直交位相検波器96−
1(96−2)に接続され、フィルタ92−1(92−2)
で不用な周波数帯域のノイズが除去される。フイルタ9
2−1と92−2の出力信号は、加算器93−3で加算
され次に、A/D変換器97でデジタル信号に変換され
る。フィルタ92−1、92−2と加算器93−3は、
アナログ高速スイッチで代替することも可能である。ま
た、直交位相検波器96−1、96−2の出力を直接A
/D変換した後に、デジタル的に信号加算してもよい。
本実施例は、単位鞍型コイル8−1と単位共振コイル
1、単位鞍型コイル8−2と単位共振コイル2のように
直交配置されたそれぞれのコイルからの信号を、位相と
ゲインを調整し加算した後に、各直交配置されたコイル
でのそれぞれの加算信号を加算しており、安定にアレイ
コイルのQD化ができる。
【0020】図13は、本発明に係る核磁気共鳴装置の
全体構成例を示す図である。この核磁気共鳴装置は、N
MR現象を利用して被検体41の断層画像を得るもので
あり、静磁場発生磁石30、信号処理部38、高周波送
信部32、高周波受信部33、傾斜磁場発生部35、表
示部40及びこれらを制御する制御部31からなる。静
磁場発生磁石30は、被検体41の周りに強く均一な垂
直方向の静磁場を発生するもので、被検体41の周りの
空間に配置されている。高周波送信部32の出力は、送
信コイル34に送られ高周波磁場を発生する。傾斜磁場
発生部35の出力は、傾斜磁場コイル36に送られ、
X、Y、Zの3方向の傾斜磁場Gx、Gy、Gzを発生
する。この傾斜磁場の加え方により、被検体41におけ
る断層面を設定することができる。高周波受信部33
は、受信コイル37の信号を受信する。受信コイル37
と高周波受信部33には、本発明の各実施例において説
明される構成のRFプローブが使用される。高周波受信
部33の出力は、信号処理部38でフーリエ変換や画像
再構成等の処理をされ、その後表示部40で表示され
る。なお、送信コイル34と受信コイル37と傾斜磁場
コイル36は、被検体41の周りの空間に配置されてい
る。
【0021】(実施例11)第11の実施例として、本
発明をアレイ化したマルチプルエレメントレゾネータに
適用した一例を図14に示す。本実施例では、少なくと
も、静磁場中で各々の軸が略同一線上、かつ互いに略同
一の径を有する2つの略円柱状プローブからなる複合型
MRI用RFプローブにおいて、2つの略円柱状プロー
ブに対し、略同一線上にあるそれぞれの軸に対して直交
する平面内の直交する2方向の高周波電磁場成分による
カップリングを、各々除去するための1組のデカップリ
ング機構として、導電ループ素子に直列接続されるイン
ダクタ2組を配置している。本実施例では、第1のデカ
ップリング機構でx方向の磁場のカップリングを除去し
第2のデカップリング機構でy方向の磁場のデカップリ
ングを行うので、回転磁場に対しても完全かつ安定に円
柱状レゾネータ間の相互干渉を除去できる。本実施例で
は2つの互いに同一形状のマルチプルエレメントレゾネ
ータ(MER)101、102を用いている。MERの
構成は、図14では省略しているが、共通の軸に沿って
相隔たる1対の導電ループ素子と、導電ループ素子を電
気的に相互接続する複数個の軸方向導電セグメント(ラ
ング)と、導電ループもしくは軸方向導電セグメント
(ラング)に配置された複数個の容量素子からなり、本
実施例のMERとしては導電ループに容量素子が配置さ
れたハイパス型を用いる。レゾネータ101の給受電は
ピックアップコイルを介した誘導結合で行われ、x方向
はポート111から、y方向はポート112から与えら
れる。またレゾネータ102の給受電はピックアップコ
イルを介した誘導結合で行われ、x方向はポート121
から、y方向はポート122から与えられる。x方向の
磁場の干渉を除去するインダクタ103、104がx−
z平面上のMERのエレメントのリング部分に直列に挿
入されている。またy方向の磁場の干渉を除去するイン
ダクタ104、105はy−z平面上のMERのエレメ
ントのリング部分に直列に挿入されている。インダクタ
103と104及び105と106は、それぞれ互いに
近傍に配置され電磁気的結合している。レゾネータ10
1においてインダクタ105とインダクタ103は90
°ずれた位置に、レゾネータ102においてインダクタ
106とインダクタ104は90°ずれた位置に、それ
ぞれ接続されている。これらのインダクタの挿入位置
は、それぞれのRF誘起電流が最も集中する部分であ
り、本発明の効果が最も発揮される部分である。
【0022】次にマルチプルエレメントレゾネータ10
1と102の具体的形状を述べる。例えば、1.5Tの
MRI頭部撮像用プローブはその直径は300mm、長
さは200mm、エレメントの数が16である。エレメ
ントは例えば直径3mmの銅パイプである。エレメント
のコンデンサは約40pFである。給電方式はピックア
ップコイルを用いた誘導結合方式とする。ピックアップ
コイルはコイルの共振周波数はレゾネータのコンデンサ
容量を微調することで、どちらのポートに対しても6
3.8MHz(プロトンの共鳴周波数)に調整できる。
またピックアップコイルとレゾネータ本体の電磁気的結
合状態を調整(その相対位置を変化させる)することで
インピーダンスを所望の値、例えば50Ωに容易に調整
できる。インダクタは、例えば図7で説明したものと類
似の形態でよい。以上の構成は必要に応じて公知技術を
併用して全身用プローブ、局所用プローブなどにも適用
できる。本実施例では、直交する2方向の干渉を、2つ
のデカップリング機構でそれぞれ独立に除去する。従っ
て、回転磁場にたいしても干渉が無くなるのでQD化が
実現できプローブの高感度化ができる。以上の説明で
は、送受信方式としてQD方式を用いたがリニア方式を
用いてもよく、この場合インダクタは1組でもよい。ま
たレゾネータの給電方式は誘導結合型でなく、容量結合
型であってもよい。マルチプルエレメントレゾネータは
ハイパス型以外に、ローパス型、バンドパス型でもよ
い。これらの場合においても、インダクタの挿入部分は
レゾネータのうち最も電流が集中する部分を選択する。
また、レゾネータはスロッティドチューブレゾネータで
もよい。
【0023】以上の各実施例で説明した単位コイルに設
けられた電磁気的結合を除去するためのインダクタは、
例えば図15に示す、コンデンサ71、74、インダク
タ72、75からなるLC回路、およびアンプの入力イ
ンピーダンス73、76を用いて、導電ループにおける
見かけ上のインピーダンスを高くすることにより電磁気
的結合を除去する方法との併用も可能である。また、以
上の各実施例で説明したインダクタの近傍には、磁気シ
ールドを配置することができ、それによって外部の影響
を受けにくくなりより好適となる。なお、本発明の各実
施例では各コイル1、2等には、それぞれ給電点が配置
されており(たとえば、図2では、給電点はコンデンサ
16、26を挟むように配置されている。)、インダク
タ13、23等は感度をもたないので、被検体がおかれ
た位置とは関係なく、たとえば、静磁場の外部にインダ
クタ13、23等を配置することもできる。さらに、図
2に示した本発明のRFプローブの等価回路構成は、以
上説明した各実施例以外にも、各実施例に当業者に公知
の技術を用いて適当な変更、例えば、補償コイルを用い
てアイソレーションを確保する方法と併用するような変
更を加えれば、顎関節用コイルや、乳房撮影用コイルに
も適用でき、これらのプローブの高感度化が達成できる
ことはいうまでもない。以上に示した本発明では、複数
のコイル間の電磁気的結合を除去するためにインダクタ
に流れる電流を利用しており、例えば、コンデンサから
なる電磁気的結合を除去するための回路を用いた電圧に
よる方法に比べ安定であり、調整パラメータも少ない等
のメリットがある。また、回路系が複雑でないため、ア
クティブデカップリングやプローブのフローティングが
容易である等の特徴を有する。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、コイルに挿入したイン
ダクタの電磁気的結合により、複数コイル間の電磁気的
結合を除去できる。その結果、コイル間にノイズの相関
がなくなり、高S/Nで、広い視野において信号検出で
きるMRI用RFプローブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である、共振型MRI用
RFプローブの単位コイルの等価回路図。
【図2】本発明の第2の実施例であるRFプローブの等
価回路図。
【図3】本発明の第3の実施例である、共振型RFプロ
ーブの具体的な形状の一例を示す斜視図。
【図4】本発明の効果を説明するための、コイルのイン
ピーダンス−周波数特性図。
【図5】本発明の第3の実施例のコイルの感度分布の測
定結果を示す図。
【図6】本発明の第4の実施例である、3個のコイルに
関するインダクタの具体的配置の一例を示す(a)斜視
図、(b)等価回路図。
【図7】本発明の第5の実施例である、インダクタの具
体的配置の一例を示す図。
【図8】本発明の第6の実施例である、インダクタの具
体的配置の他の例を示す図。
【図9】本発明の第7の実施例である、インダクタの具
体的配置の他の例を示す図。
【図10】本発明の第8の実施例である、インダクタの
具体的配置の他の例を示す図。
【図11】本発明の第9の実施例である、インダクタの
配置をアレイコイルに適用したQDプローブの一例を示
す斜視図。
【図12】本発明の第10の実施例である、第9の実施
例のQDプローブに好適な受信系の一例を示すブロック
図。
【図13】本発明に係る核磁気共鳴装置の全体構成例を
示す図。
【図14】本発明の第11の実施例である、インダクタ
の配置をアレイ化したマルチプルエレメントレゾネータ
に適用した一例を示す斜視図。
【図15】本発明による電磁気的結合の除去方法と、L
C回路、およびアンプの入力インピーダンスを用い電磁
気的結合を除去する方法とを併用したRFプローブの等
価回路図。
【符号の説明】
1、2、61、62、63、…単位コイル、3、6…ア
レイコイル、13、23、60−1、60−2、61−
1、62−2、63−1、103、104、105、1
06…インダクタ、8…鞍型アレイコイル、8−1、8
−2…単位鞍型コイル、11、21…導電ループ、1
2、22…共振用コンデンサ、14、2464、65、
66…等価インダクタ、15、25…等価抵抗、16、
26…コンデンサ、30…静磁場発生磁石、31…制御
部、32…高周波送信部、33…高周波受信部、34…
送信コイル35…傾斜磁場発生部、36…傾斜磁場コイ
ル、37…受信コイル、38…信号処理部、40…表示
部、41…被検体、51…インダクタ間の距離、60…
補助コイル、71、74…コンデンサ、72、75…イ
ンダクタ、73、76…アンプの入力インピーダンス、
90−1、90−2、90−3、90−4…入力端、9
1−1、91−2、91−3、91−4…プリアンプ、
92−1、92−2…フィルタ、93−1、93−2、
93−3…加算器、94−1、94−2、94−3、9
4−4…位相シフタ、95−1、95−2、95−3、
95−4…アッテネータ、96−1、96−2…直交位
相検波器、97…A/D変換器、101、102…マル
チプルエレメントレゾネータ、111、112、12
1、122…ピックアップコイルのポート、132、2
32…導線、131、131’231、231’…中心
軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 良国 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 山本 悦治 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 片倉 景義 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共振用コンデンサを有する導電ループとこ
    の導電ループに直列に挿入されたインダクタからなる単
    位コイルを複数個含み、少なくとも2つの前記インダク
    タの間に電磁気的結合を生じさせ、前記単位コイル間の
    電磁気的結合を除去したことを特徴とするMRI用RF
    プローブ。
  2. 【請求項2】前記インダクタは空芯コイルであることを
    特徴とした請求項1に記載のMRI用RFプローブ。
  3. 【請求項3】前記空芯コイルの巻数が1〜10ターン、
    前記空芯コイルの断面積が10〜1000mm2、前記
    空芯コイルを形成する線材の断面積が10〜100mm
    2であることを特徴とした請求項2に記載のMRI用R
    Fプローブ。
  4. 【請求項4】前記インダクタが生成する磁場の向きが、
    前記単位コイルの生成する磁場方向とは異なることを特
    徴とした請求項1に記載のMRI用RFプローブ。
  5. 【請求項5】前記インダクタのインダクタンスは前記導
    電ループの分布定数のインダクタンスの0.1〜3倍で
    あることを特徴とした請求項1に記載のMRI用RFプ
    ローブ。
  6. 【請求項6】前記インダクタは空間的に一様なRF磁場
    に対しては誘導電流を生じないことを特徴とした請求項
    1に記載のMRI用RFプローブ。
  7. 【請求項7】前記インダクタは8の字の形状をなすこと
    を特徴とした請求項6に記載のMRI用RFプローブ。
  8. 【請求項8】前記インダクタの周辺に磁気シールドが配
    置されていることを特徴とした請求項1に記載のMRI
    用RFプローブ。
  9. 【請求項9】前記導電ループはマルチプルエレメントレ
    ゾネータの一部分を構成していることを特徴とする請求
    項1に記載のMRI用RFプローブ。
  10. 【請求項10】前記インダクタを二組有し、前記インダ
    クタがそれぞれ前記マルチプルエレメントレゾネータの
    直交する二組のエレメントのそれぞれに接続されている
    ことを特徴とする請求項9に記載のMRI用RFプロー
    ブ。
  11. 【請求項11】共振用コンデンサを有する導電ループと
    この導電ループに直列に挿入されたインダクタからな
    り、ほぼ同一の共振周波数を有する単位コイルを近接し
    て複数個配置し、少なくとも2つの前記インダクタの間
    に電磁気的結合を生じさせ、前記単位コイル間の電磁気
    的結合を除去したことを特徴とするMRI用RFプロー
    ブ。
  12. 【請求項12】前記単位コイルが円形、楕円形、矩形、
    鞍型コイルもしくはソレノイドコイルのいずれかである
    ことを特徴とした請求項11に記載のMRI用RFプロ
    ーブ。
  13. 【請求項13】前記複数個の単位コイルがそれぞれの中
    心軸を共有し対向していることを特徴とした請求項12
    に記載のMRI用RFプローブ。
  14. 【請求項14】前記複数個の単位コイルは、おのおのの
    前記単位コイルが検出するRF磁場の方向、または検出
    するRF磁場と直交する方向に一定の間隔を持って配置
    されていることを特徴とした請求項11に記載のMRI
    用RFプローブ。
  15. 【請求項15】前記インダクタの間の電磁気的結合は、
    それぞれのインダクタの中心軸が略同一の線上になるよ
    うに近接させて配置してなされることを特徴とした請求
    項11に記載のMRI用RFプローブ。
  16. 【請求項16】前記インダクタの電磁気的結合の大きさ
    が調整可能であることを特徴とした請求項11に記載の
    MRI用RFプローブ。
  17. 【請求項17】前記インダクタの電磁気的結合の大きさ
    の調整がインダクタ間の距離を変化させなされることを
    特徴とした請求項16に記載のMRI用RFプローブ。
  18. 【請求項18】前記インダクタの電磁気的結合の大きさ
    の調整が各インダクタの軸をずらしてなされることを特
    徴とした請求項16に記載のMRI用RFプローブ。
  19. 【請求項19】請求項11に記載のMRI用RFプロー
    ブからなる第1のMRI用RFプローブと、この第1の
    MRI用RFプローブが作るRF磁場と直交する方向に
    RF磁場を形成する第2のRFプローブとを組み合わせ
    てQDプローブとして動作させたことを特徴とするMR
    I用RFプローブ。
  20. 【請求項20】前記第2のMRI用RFプローブが鞍型
    コイルであることを特徴とした請求項19に記載のMR
    I用RFプローブ。
  21. 【請求項21】前記第2のプローブがアレイコイルであ
    ることを特徴とした請求項19に記載のMRI用RFプ
    ローブ。
  22. 【請求項22】請求項11に記載のMRI用RFプロー
    ブを信号検出系としたことを特徴とした用いるMRI装
    置。
  23. 【請求項23】乳房撮影に使用するための請求項11に
    記載のMRI用RFプローブ。
  24. 【請求項24】顎関節撮影に使用するための請求項11
    に記載のMRI用RFプローブ。
  25. 【請求項25】前記インダクタンスの電磁気的結合が補
    助導電ループを介して行われることを特徴とする請求項
    11に記載のMRI用RFプローブ。
  26. 【請求項26】前記複数のインダクタは各インダクタが
    接続された前記導電ループから最短距離の位置に配置さ
    れていることを特徴とする請求項11に記載のMRI用
    RFプローブ。
  27. 【請求項27】前記インダクタは空芯コイルであること
    を特徴とした請求項11に記載のMRI用RFプロー
    ブ。
  28. 【請求項28】前記空芯コイルの巻数が1〜10ター
    ン、前記空芯コイルの断面積が10〜1000mm2
    前記空芯コイルを形成する線材の断面積が10〜100
    mm2であることを特徴とした請求項27に記載のMR
    I用RFプローブ。
  29. 【請求項29】前記インダクタが生成する磁場の向き
    が、前記単位コイルの生成する磁場方向とは異なること
    を特徴とした請求項11に記載のMRI用RFプロー
    ブ。
  30. 【請求項30】前記インダクタのインダクタンスは前記
    導電ループの分布定数のインダクタンスの0.1〜3倍
    であることを特徴とした請求項11に記載のMRI用R
    Fプローブ。
  31. 【請求項31】前記インダクタは空間的に一様なRF磁
    場に対しては誘導電流を生じないことを特徴とした請求
    項11に記載のMRI用RFプローブ。
  32. 【請求項32】前記インダクタは8の字の形状をなすこ
    とを特徴とした請求項31に記載のMRI用RFプロー
    ブ。
  33. 【請求項33】前記インダクタの周辺に磁気シールドが
    配置されていることを特徴とした請求項11に記載のM
    RI用RFプローブ。
  34. 【請求項34】前記導電ループはマルチプルエレメント
    レゾネータの一部分を構成していることを特徴とする請
    求項11に記載のMRI用RFプローブ。
  35. 【請求項35】前記インダクタを二組有し、前記インダ
    クタがそれぞれ前記マルチプルエレメントレゾネータの
    直交する二組のエレメントのそれぞれに接続されている
    ことを特徴とする請求項34に記載のMRI用RFプロ
    ーブ。
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