JPH0634320A - 車間距離測定装置 - Google Patents

車間距離測定装置

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JPH0634320A
JPH0634320A JP4192237A JP19223792A JPH0634320A JP H0634320 A JPH0634320 A JP H0634320A JP 4192237 A JP4192237 A JP 4192237A JP 19223792 A JP19223792 A JP 19223792A JP H0634320 A JPH0634320 A JP H0634320A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両が停車している場合も含め、車間距離を
常に測定しつつも発光部1を構成するレ−ザダイオ−ド
15の寿命を長くすることができる車間距離測定装置を
提供すること。 【構成】 発光部1及び受光部2を備え、発光部1から
出力された光が受光部2で受光されるまでの遅延時間に
基づいて反射体までの距離が算出される車間距離測定装
置において、自車速度を検出する自車速度検出手段11
と自車速度検出手段11からの信号に基づいてレ−ザダ
イオ−ド15の発光周期を調整するマイクロコンピュ−
タ12とを備えている車間距離測定装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車間距離測定装置に関
し、より詳細には、レ−ザダイオ−ド(LD)等の発光
素子を用いて前方車までの距離を測定する車間距離測定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車間距離測定装置において、前
記発光素子の寿命(信頼性)を向上させる手段(あるい
は劣化を抑制する手段)を備えたものが、実公平3−2
0791号公報に開示されている。前記考案において
は、前記発光素子の劣化を抑制する手段として、(1)
自車速検出手段により検出された自車速が所定速度を越
えないときには、前記車間距離測定装置への給電を停止
する手段、及び(2)車両が一定距離2r走行するごと
に前記車間距離測定装置に電源電圧を供給する手段が取
られている。
【0003】前記公報によれば、上記(1)及び(2)
の手段を取ることにより、以下の効果があることが記載
されている。(1)の場合。 例えば、車両が停止して
アイドリング状態にあるときや交通渋滞等でのろのろ運
転しているときには、エンジンル−ムが走行風で冷却さ
れず、かなりの高温状態になるので、車間距離制御装置
は周辺からかなりの高熱を受ける。この状態で車間距離
測定装置を作動させると発光素子が更に高温となり、高
温に弱い半導体素子であるレ−ザ−ダイオ−ド等の発光
素子の寿命を縮めることになってしまう。そこで、上記
例のように自車速が所定速度を越えないときには、車間
距離測定装置への給電を停止すれば、発光素子を前記更
なる高温状態から保護することができ、その劣化を抑制
することができるとする。
【0004】(2)の場合。 車両が高速走行状態にあ
るときには、2rの距離を走行する時間は非常に短い
が、停止状態にある場合も含め、車両が(1)で述べた
ような低速走行状態にあるときには、2rの距離を走行
する時間は非常に長くなる。したがって、車両が高速走
行状態にあるときには、車間距離測定装置へほぼ連続的
に給電され、発光素子は作動し続けるが、車両が低速走
行状態にあるときには、車間距離測定装置に電源電圧を
供給しない時間が長くなり、発光素子は長い停止時間を
もって間欠的に作動するようになる。このように、車両
が低速走行状態にあるときには、発光素子を間欠的に作
動させることにより、発光素子の劣化を抑制することが
できるとする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記考案には
以下の課題がある。(1)の手段の場合、自車速が所定
値以下のときには発光素子による車間距離の測定は行な
われない。しかし、車両がのろのろ運転している時ある
いは停止している時でも、車間距離の測定が要求される
場合がある。例えば、車間距離測定装置をレ−ザクル−
ズコントロ−ル装置として用いた場合、信号で停車中に
おいてもタ−ゲット車との車間距離を常に測定し、タ−
ゲット車の走行開始を監視する等の必要がある。また、
正確に一定の距離を保って駐車したい時においても、本
手段では車間距離を測定することができない。
【0006】(2)の手段の場合、2rの距離走行しな
ければ発光素子が作動しないないようになっている点
に、その特徴と課題がある。したがって、車両が停止し
ている場合には、2rの距離走行して初めて発光素子が
作動し、車間距離が測定されることになる。そうする
と、上記のように車間距離測定装置がレ−ザクル−ズコ
ントロ−ル装置として用いられた場合、信号で停車して
いる時にタ−ゲット車との車間距離を測定することがで
きず、タ−ゲット車の走行開始を監視することができな
くなる。また、本手段により車間距離を測定する場合、
レ−ダ車が2r走行しない限り発光素子が作動しないよ
うになっているので、もし、タ−ゲット車がバックで近
付いてきても即座に検知することができず、危険な状態
となる場合がある。この点を考慮すれば、発光素子のコ
ントロ−ルは、一定距離走行で行なうよりも車速に応じ
た時間間隔で行なうことが望ましいといえる。
【0007】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、自車速に応じて発光素子の発光周期を可変させるこ
とにより、車両が停車している場合も含め、常に発光素
子を作動させながらその劣化を抑制することができる
(その寿命および信頼性を向上させることができる)車
間距離測定装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る車間距離測定装置は、発光部及び受光部
を備え、前記発光部から出力された光が前記受光部で受
光されるまでの遅延時間に基づいて反射体までの距離が
算出される車間距離測定装置において、自車速度を検出
する自車速度検出手段と、該自車速度検出手段からの信
号に基づいて前記発光部における発光周期を調整する発
光周期調整手段とを備えていることを特徴としている。
【0009】
【作用】車間制御情報および警報等は、発光素子の発光
周期が短ければ時間的に車間距離が速く演算されるの
で、早く出力されるが、発光素子の発光周期が長ければ
車間距離の演算が遅くなり、それにつれて前記情報およ
び警報等も遅く出力される。ところで、車両が低速走行
状態にあるときには、車間距離等の車間制御情報や警報
の出力は比較的遅くても良いが、車両が中速ないし高速
走行状態にあるときには、危険をいち早く検出する必要
があるので、前記車間制御情報および警報等の出力は迅
速でなければならない。よって、上記した内容に従っ
て、車両が低速走行状態にあるときには、発光素子の発
光周期を長くして前記制御情報および警報等の出力を遅
くし、車両が高速走行状態にあるときには、発光素子の
発光周期を短くして前記制御情報および警報等の出力が
速くなるようにしても、車間制御に関して何ら問題は生
じない。むしろ、発光素子の発光周期を車速に応じて可
変とすることで、発光素子の寿命を長くする(劣化を抑
制する)ことが可能になるという利点がもたらされる。
【0010】レ−ザダイオ−ド等の発光素子は、パワ−
及びパルス幅が一定のもとでは、発光周期が短くなると
寿命も短くなり、発光周期が長くなると寿命も長くな
る。本発明に係る車間距離調整装置は、自車速度を検出
する自車速度検出手段と、該自車速度検出手段からの信
号に基づいて発光部における発光周期を調整する発光周
期調整手段とを備えているので、前記自車速度検出手段
により検出された車速が、低速の場合は前記発光周期調
整手段により前記発光部の発光周期が長くなるように調
整され、高速の場合は前記発光周期調整手段により前記
発光部の発光周期が短くなるように調整される。以上の
ようにすれば、常時、車間制御を行ないながらも、前記
発光部を構成する発光素子の寿命を長くすることが可能
になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る車間距離測定装置の実施
例を図面に基づいて説明する。図1は実施例に係る車間
距離測定装置を概略的に示したブロック図である。図
中、11は自車速度検出手段、12はマイクロコンピュ
−タを示しており、自車速度検出手段11はマイクロコ
ンピュ−タ12に接続されている。マイクロコンピュ−
タ12は発光周期制御部13に接続され、発光周期制御
部13は発光部1を構成するパルスドライブ回路14に
接続されている。発光部1はパルスドライブ回路14の
他に、レ−ザダイオ−ド15及び送信レンズ16を含ん
で構成されており、パルスドライブ回路14はレ−ザダ
イオ−ド15に接続されている。発光部1では、パルス
ドライブ回路14により駆動されるレ−ザダイオ−ド1
5から出力されるレ−ザパルスが送信レンズ16で集光
され、タ−ゲットに向けて放射されるようになってい
る。なお、パルスドライブ回路14は上記以外に、SE
T信号ライン14aを介してフリップ・フロップ21の
SET端子21aにも接続されている。
【0012】2は受光部を示しており、受光部2は受信
レンズ17、赤外フィルタ18、PINホトダイオ−ド
19及びアンプ20を含んで構成されている。PINホ
トダイオ−ド19はアンプ20に接続され、アンプ20
はRESET信号ライン20aを介してフリップフロッ
プ21のRESET端子21bに接続されている。受光
部2においては、受信レンズ17で集光されたタ−ゲッ
トからの反射信号が、赤外フィルタ18を介してPIN
ホトダイオ−ド19に入力され、PINホトダイオ−ド
19で電気信号に変換されるようになっている。
【0013】フリップ・フロップ21の出力側はパルス
信号前置処理回路22に接続されており、パルス信号前
置処理回路22はクロック回路24が接続されているパ
ルス幅計数回路23に接続され、パルス幅計数回路23
はマイクロコンピュ−タ12に内設された時間・距離変
換部12aに接続されている。
【0014】上記の如く構成された車間距離測定装置は
以下のように動作する。自車速度検出手段11により検
出された車速に基づいてマイクロコンピュ−タ12で発
光周期が演算され、演算結果が発光周期制御部13に伝
達される。発光周期制御部13により前記演算結果に従
ってパルスドライブ回路14のオン・オフが制御され、
パルスドライブ回路14からレ−ザダイオ−ド15を駆
動するためのパルス信号が出力される。該パルス信号
は、レ−ザダイオ−ド15でレ−ザパルスに変換された
のち送信レンズ16で集光され、送信レンズ16からタ
−ゲットに向けて放射される。なお、パルスドライブ回
路14から出力されるパルス信号は、上記したようにレ
−ザダイオ−ド15を駆動すると共に、SET信号ライ
ン14aを介してフリップ・フロップ21にも入力さ
れ、フリップ・フロップ21をセットする。
【0015】タ−ゲットに当たって反射された反射光
は、受光レンズ17で集光され、赤外フィルタ18で太
陽光、人工照明などの外乱光からなる背向雑音が除去さ
れた後、PINホトダイオ−ド19に入力されて電気パ
ルス信号に変換される。該パルス信号はアンプ20で増
幅され、その後RESETライン20aを介してフリッ
プフロップ21に入力され、フリップフロップ21をリ
セットする。このときフリップフロップ21からは図2
の(c)に示した距離パルス信号P(P1 、P2、P3
‥‥)が出力される。
【0016】図2において、(a)はパルスドライブ回
路14から出力され、レ−ザダイオ−ド15を発光させ
るパルス信号、つまり送信信号を示しており、(b)は
反射光がPINホトダイオ−ド19で電気信号に変換さ
れた後、アンプ20から出力されるパルス信号、つまり
受信信号を示している。上記したようにフリップフロッ
プ21は送信信号(a)でセットされ、受信信号(b)
でリセットされる。したがって、フリップフロップ21
の出力パルスP(P1 、P2 、P3 ‥‥)におけるパル
ス幅TD1、TD2、TD3は、送信信号(a)が送信されて
から受信信号(b)が受信されるまでの遅延時間を示し
ており、タ−ゲットまでの距離を時間で表わした値とな
っている。
【0017】距離パルス信号Pは、まず、フリップフロ
ップ21からパルス信号前置処理回路22に出力され、
定倍に時間拡大される。次に、パルス信号前置処理回路
22からパルス幅計数回路23に出力され、クロック回
路24から発振されたクロックにより、前記時間拡大さ
れた距離パルス信号Pのパルス幅が計数される。次い
で、該計数結果がマイクロコンピュ−タ12に入力さ
れ、マイクロコンピュ−タ12に内設された時間・距離
変換部12aでタ−ゲットまでの距離が時間で表わされ
た値から実際の距離値に変換される。
【0018】次に、図3に示したフロ−チャ−トに基づ
いてマイクロコンピュ−タ12の動作を説明する。最初
に、図3(a)のフロ−チャ−トを説明する。まず、自
車速度検出手段11からの情報に基づいて自車速が演算
される(ステップ1)。次いでステップ2では前記自車
速に応じた発光周期が演算され、ステップ3では、レ−
ザダイオ−ドの発光周期がステップ2で演算された値と
なるように、遅延処理が行なわれる。そして遅延処理が
終了すると、発光周期制御部13に対して制御信号が送
信される(ステップ4)。該制御信号が発光周期制御部
13に送信されると、上記したように、発光周期制御部
13によりパルスドライブ回路14がオンされ、次いで
パルスドライブ回路14によりレ−ザダイオ−ド15が
ドライブされ、送信レンズ16からタ−ゲットに向けて
レ−ザパルスが放射される。
【0019】ステップ5では、フリップフロップ21の
出力信号である距離パルス信号Pが入力される。次い
で、ステップ6において、N個の距離パルス信号P1
2 、‥‥ PN が入力されたかどうかが判断される。
ステップ6における判断結果がNOであれば、最初に戻
り、ステップ6で処理される距離パルス信号PがN個に
なるまで、ステップ1からステップ6までの処理が繰り
返される。一方、ステップ6における判断結果がYES
であれば、ステップ7に進んで以下に示す処理を行なっ
た後ステップ1に戻って再び上記処理過程を繰り返す。
ステップ7では、N個の距離パルス信号P1 、P2 、‥
‥ PN からタ−ゲットまでの距離の平均値RAVE が求
められる。マイクロコンピュ−タ12は、この平均値R
AVE に基づいて車間制御を行なう。
【0020】図3(b)は(a)のフロ−チャ−トにお
けるステップ3の遅延処理内容を具体的に示したフロ−
チャ−トである。ステップ11において、ステップ1で
演算された車速を用いてX=100/(車速)が計算さ
れる。なお、ステップ1において車速が零の場合、つま
り車両が停車している場合には、Xに所定の値が代入さ
れる。次ぎにステップ12でX=0であるかどうかが判
断され、X=0であればステップ4へ移り、X=0でな
ければステップ13に進んで適当な遅延処理が行なわれ
る。次いでステップ14でXの値がマイナス1され、そ
の後ステップ12に戻ってマイナス1されたXの値が0
であるかどうかが判断される。本フロ−チャ−トにおい
て、例えば車速を50kmとすればX=2となり、車速
を20kmとすればX=5となる。したがって車速50
kmの場合は、ステップ12からステップ14で形成さ
れる処理ル−プを2回繰り返し、車速が20kmの場合
は前記処理ル−プを5回繰り返すことになる。このよう
にして遅延時間が調整され、レ−ザダイオ−ド15の発
光周期が車速に応じて変更されるようになっている。
【0021】以上説明したように実施例に係る車間距離
測定装置にあっては、自車速検出手段11により検出さ
れた自車速に応じてレ−ザダイオ−ド15の発光周期が
変更されるようになっており、前記自車速が高速である
場合には前記発光周期が短くなり、車両が停車中である
場合も含め、前記自車速が低速である場合には前記発光
周期が長くなるように、マイクロコンピュ−タ12によ
り発光周期制御部13を介してパルスドライブ回路14
が制御されるようになっている。実施例に係る車間距離
測定装置の有する特徴は、上記のように車速に応じて発
光周期を変更することにより、(車両が停車中である場
合も含めて)常に車間距離を測定しつつ、レ−ザダイオ
−ド15の寿命を長くさせることができる点にある。
【0022】また、停車中である場合も含め車両が低速
状態にあるときには、レ−ザーダイオ−ド15の発光周
期を長くすることにより、レ−ザ光が人体に及ぼす影響
をより少なくすることができる。例えば、横断歩道等で
停車しているレ−ダ車の前方を歩行者が横切る際に、前
記レ−ダ車から発信されたレ−ザ光が前記歩行者の目に
入る場合がある。その場合、レ−ザ−ダイオ−ド15の
発光周期が短ければ前記歩行者の目に害を及ぼす可能性
があるが、発光周期が長ければ害を及ぼす可能性はまず
無い。つまり、実施例に係る車間距離測定装置は、車間
制御に必要な情報を得る目的で常時車間距離を測定しな
がらも、人体に対する安全を確保することができる人体
に優しいレ−ザレ−ダ方式の車間距離測定装置である。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る車間距
離測定装置にあっては、車速に応じて発光部における発
光周期を変更することにより、車両が停車している場合
も含め、車間制御に必要とされる車間距離を常に測定す
ることができると共に、発光部を構成する発光素子の寿
命を長くすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車間距離測定装置の実施例を概略
的に示したブロック図である。
【図2】フリップ・フロップのセット信号、リセット信
号および出力信号を概略的に示したタイミングチャ−ト
である。
【図3】(a)はマイクロコンピュ−タの動作を示した
フロ−チャ−トであり、(b)は遅延処理の内容を具体
的に示したフロ−チャ−トである。
【符号の説明】
1 発光部 2 受光部 11 自車速度検出手段 12 マイクロコンピュ−タ(発光周期調整手段) 13 発光周期制御部 15 レ−ザーダイオ−ド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光部および受光部を備え、前記発光部
    から出力された光が前記受光部で受光されるまでの遅延
    時間に基づいて反射体までの距離が算出される車間距離
    測定装置において、自車速度を検出する自車速度検出手
    段と、該自車速度検出手段からの信号に基づいて前記発
    光部における発光周期を調整する発光周期調整手段とを
    備えていることを特徴とする車間距離測定装置。
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