JPH0634218U - トランスの取付け構造 - Google Patents
トランスの取付け構造Info
- Publication number
- JPH0634218U JPH0634218U JP6982792U JP6982792U JPH0634218U JP H0634218 U JPH0634218 U JP H0634218U JP 6982792 U JP6982792 U JP 6982792U JP 6982792 U JP6982792 U JP 6982792U JP H0634218 U JPH0634218 U JP H0634218U
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- Japan
- Prior art keywords
- transformer
- pair
- standing wall
- loop core
- coil winding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Housings And Mounting Of Transformers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 トランスのコイル巻回体間にこもる熱を逃が
すことを可能にするトランスの取付け構造を提供する。 【構成】 底板部21から起立されてループコア11の
開放空間に侵入する一対の立壁板部22を有して、この
一対の立壁板部22に押え爪が形成された取付け板20
に、ループコア11に外側に向かう力が加わるようにし
て折り曲げられ押え爪によりループコア11が固定さ
れ、このループコア11には一対の立壁板部22の間に
一対のコイル巻回体12,12が隣接配置されているト
ランスの取付け構造において、一対の立壁板部22に、
一方の側から他方の側に向かって一対のコイル巻回体1
2,12と底板部21とによって形成される空間を経由
しての通気を促進する開口23が形成されている。
すことを可能にするトランスの取付け構造を提供する。 【構成】 底板部21から起立されてループコア11の
開放空間に侵入する一対の立壁板部22を有して、この
一対の立壁板部22に押え爪が形成された取付け板20
に、ループコア11に外側に向かう力が加わるようにし
て折り曲げられ押え爪によりループコア11が固定さ
れ、このループコア11には一対の立壁板部22の間に
一対のコイル巻回体12,12が隣接配置されているト
ランスの取付け構造において、一対の立壁板部22に、
一方の側から他方の側に向かって一対のコイル巻回体1
2,12と底板部21とによって形成される空間を経由
しての通気を促進する開口23が形成されている。
Description
【0001】
この考案は、トランスを取付け板に取り付けるためのトランスの取付け構造に 関する。
【0002】
トランスには、たとえばループコアタイプのコアを用いた変圧器などがある。 このトランスの一例を図8に示す。このトランス10の長方形状のループコア1 1の互いに隣接して平行に延びる平行部11A,11Aに一対のコイル巻回体1 2,12が配置されている。13はコイル巻回体12,12に接続されるリード 線で、一対のコイル巻回体12,12は絶縁カバー14により被覆されている。
【0003】 このトランス10は、図9に示す取付け板40に取り付けられて用いられる。 取付け板40は、幅W1の底板部41と、底板部41から起立された一対の立壁 板部42,42とを備えている。
【0004】 この取付け板40にトランス10を取り付けるときには、図10に示すように 、一対の立壁板部42,42でコイル巻回体12,12の両端を挟むようにして 、各立壁板部42をループコア11とコイル巻回体12,12の端部との間、す なわち図8に示す開放空間1に挿入し、各立壁板部42の押え爪43,43,4 3をループコア11に外側に向かう力が加わるように曲げることにより、ループ コア11を固定する。
【0005】 これにより、一対の立壁板部42,42の間に一対のコイル巻回体12,12 が隣接配置される。
【0006】
ところで、トランス10に電流が流れると、コイル巻回体12,12やループ コア11が発熱する。ループコアタイプのトランス10では、コイル巻回体12 ,12がループコア11の外側に設置されているので、コイル巻回体12,12 の熱が放熱されやすい。また、ループコア11の鉄損が少ないので、ループコア 11自身からの発熱が少なく、ループコア11がコイル巻回体12,12の放熱 を助ける。このために、ループコアタイプのトランス10は、放熱が良いという 特徴を持つが、このトランス10が図9に示す取付け板40に取り付けられると 、図11の正面図に示すように、コイル巻回体12とコイル巻回体12との下側 の間100が立壁板部42で挟まれてしまうので、この部分での放熱状態が悪く なる。特に、立壁板部42,42がコイル巻回体12,12の両端に密着した状 態にされると、コイル巻回体12とコイル巻回体12との間が密封状態になり、 下側のコイル巻回体間100の熱が逃げられなくなる。
【0007】 この結果、下側のコイル巻回体間100に熱がこもり、この熱により、トラン ス10の全体の温度が上昇する。したがって、ループコアタイプのトランス10 に特有な、放熱が良いという特性を十分に利用することができない。
【0008】 この温度上昇を防止するには、各コイル巻回体12に用いられる巻線の径を大 きくして、巻線の抵抗を少なくしなければならない。このために、トランス10 のコストが上昇すると共に、トランス10の形状が大きくなり、トランス10を 実装するときに、大きなスペースが必要になる。
【0009】 この考案の目的は、このような欠点を除き、トランスのコイル巻回体間にこも る熱を逃がすことを可能にするトランスの取付け構造を提供することにある。
【0010】
この考案は、その目的を達成するため、底板部から起立されてループコアの開 放空間に侵入する一対の立壁板部を有して、この一対の立壁板部に押え爪が形成 された取付け板に、ループコアに外側に向かう力が加わるようにして折り曲げら れ押え爪によりループコアが固定され、このループコアには一対の立壁板部の間 に一対のコイル巻回体が隣接配置されているトランスの取付け構造において、一 対の立壁板部に、一方の側から他方の側に向かって一対のコイル巻回体と底板部 とによって形成される空間を経由しての通気を促進する開口が形成されている。
【0011】
この考案は、取付け板の立壁板部に開口を設けることにより、この開口とトラ ンスのコイル巻回体間とで、通気を促進する空気の流路を形成する。この空気の 流路により、コイル巻回体間にこもる熱をトランスの外側に逃がすことができる 。この結果、トランスの温度上昇が防止される。
【0012】
次に、この考案の実施例を、図面を用いて説明する。
【0013】 [実施例1] 図1は、この考案の実施例1を示す正面図である。このトランスの取付け構造 は、トランス10と、取付け板20とを備えている。
【0014】 トランス10は、図8に示すループコアタイプのトランス10と同じものなの で、トランス10の説明を省略する。
【0015】 取付け板20は、図2に示すように、底板部21と、立壁板部22,22とを 備えている。
【0016】 取付け板20の底板部21は、幅がW1の板状の形であり、底板部21の長手 方向には、切欠き21A,21Aが設けられている。また、底板部21の4隅に は、取付け孔21B〜21Bが設けられている。底板部21は、取付け孔21B 〜21Bに通されたネジなどにより、別の装置等に設置される。
【0017】 立壁板部22は、縦板部22A,22Aと、横板部22Bと、押え爪22C, 22C,22Cとを備えている。
【0018】 立壁板部22の縦板部22A,22Aの一端は、底板部21の切欠き21Aの 部分に一体的に取り付けられている。縦板部22A,22Aの他端は、横板部2 2Bの一端の両側に、一体的に取り付けられている。横板部22Bの両側端には 、トランス10のループコアが当接する当接部22D,22Dが設けられている 。横板部22Bの他端には、押え爪22C,22C,22Cが離間して一体的に 取り付けられている。これらの押え爪22C,22C,22Cは、ループコア1 1が当接部22D,22Dに当接されるときに、ループコア11の開放空間1に 挿入され、さらに図10に示すように、ループコア11に沿って曲げられて、ル ープコア11を固定する。
【0019】 これらの縦板部22A,22Aと横板部22Bとで囲まれた四角形の部分が、 開口23となる所である。すなわち、ループコア11が当接部22D,22Dに 当接されるときに、トランス10の下側のコイル巻回体間100が開口23に位 置するように、開口23が形成されている。これにより、開口23,23と、ト ランス10の下側のコイル巻回体間100とにより、空気の流路が形成される。
【0020】 このようなトランスの取付け構造では、トランス10が固定された取付け板2 0は、たとえば図3に示すように、別の装置に横向きに設置される。トランス1 0に電流が流れると、コイル巻回体12,12などが発熱する。トランス10の 下側のコイル巻回体間100の、熱により温められた空気201が、コイル巻回 体間100の上方から開口23を通り、トランス10の外側に出ると共に、外気 202がコイル巻回体間100の下方からコイル巻回体間100に入る。このよ うな空気流により、放熱が行われ、トランス10の温度上昇が防止される。
【0021】 また、トランス10が、図4に示すように、別の装置に縦向きに設置されると 、開口23,23がコイル巻回体間100の上下方向に位置するようになる。コ イル巻回体12,12が発熱すると、熱により温められた空気301が上方の開 口23を通り、トランス10の外側に出ると共に、外気302が下方の開口23 からコイル巻回体間100に入る。このような空気流により、放熱が行われる。 特に、この場合、開口23,23とトランス10のコイル巻回体間100とによ り形成される空気の流路が、煙突の様な働きをするので、放熱が効果的に行われ る。
【0022】 このように、実施例1により、コイル巻回体12,12などが発熱すると、コ イル巻回体12,12のコイル巻回体間100の熱が、開口23,23とコイル 巻回体間100とにより形成される空気の流路を移動する空気流により、トラン ス10の外側に逃げるので、トランス10の温度上昇が防止される。
【0023】 これにより、放熱が良いというループコアタイプのトランス10の特徴を十分 に利用でき、コイル巻回体12,12の巻線の径を小さくできるので、従来に比 べて小型のトランスが使用可能になり、コストの低減にもなる。
【0024】 さらに、この開口23を各立壁板部22に設けたことにより、取付け板20の 軽量化が可能になる。
【0025】 なお、実施例1では、各立壁板部22に開口23を設けたが、どちらか一方の 立壁板部22に開口23を設けてもよい。
【0026】 また、実施例1では、各立壁板部22に開口23を1つ設けたが、開口の数は 、1つに限定されることはなく、開口を複数にしてもよい。
【0027】 また、実施例1で用いられたトランス10は、図1に示すように、コイル巻回 体12とコイル巻回体12とが1つの絶縁カバー14により一体的に絶縁された ものであるが、図5に示すように、コイル巻回体12,12がそれぞれ別の絶縁 カバー14A,14Aで覆われたものでもよい。
【0028】 さらに、実施例1では、トランス10のコイル巻回体12とコイル巻回体12 とは、隣接して配置されているが、コイル巻回体12とコイル巻回体12とは、 離間して配置されていてもよい。
【0029】 [実施例2] 図6は、この考案の実施例2を示す正面図である。このトランスの取付け構造 は、トランス10と、取付け板30とを備えている。
【0030】 トランス10は、図8に示すものと同じであるので、詳しい説明を省略する。
【0031】 取付け板30は、図7に示すように、底板部31と、立壁板部32,32とを 備えている。
【0032】 取付け板30の底板部31は、幅がW2の板状の形をしている。この幅W2は 、従来の底板部41の幅W1より狭くなっている。この底板部31の4隅には、 切欠き31A〜31Aが設けられていて、各切欠き31Aに挟まれた所には、取 付け孔31B,31Bが設けられている。底板部31は、取付け孔31B,31 Bに通されたネジなどにより、別の装置等に設置される。
【0033】 立壁板部32,32は、図2の立壁板部22,22と同じものであるので、詳 しい説明を省略する。立壁板部32,32は、底板部31の切欠き31A〜31 Aの所にそれぞれ一体的に取り付けられている。
【0034】 このような実施例2により、実施例1と同じように、トランス10のコイル巻 回体間100に発生する熱により温められた空気は、開口23,23を通り、ト ランス10の外側に移動できる。この空気流により、放熱が行われるので、トラ ンス10の温度上昇が防止される。
【0035】 また、実施例2では、底板部31の幅W2が、従来の底板部41の幅W1より 狭いので、底板部31を小型にでき、取付け板30の重さを軽くできる。
【0036】 さらに、実施例2では、取付け孔31Aの数が2つであるので、従来のトラン スの取付け構造に比べて、取付けの手間が半減される。
【0037】
以上、説明したように、この考案により、取付け板の立壁板部には、開口が設 けられるので、この開口とトランスのコイル巻回体間とにより、空気の流路が形 成され、コイル巻回体間に発生する熱により温められた空気を、この流路により トランスの外側に逃がすことができる。この結果、トランスの温度上昇を防止で きると共に、取付け板の重さを、開口の部分に相当する分だけ軽くできる。
【図1】この考案の実施例1を示す正面図である。
【図2】実施例1に用いられる取付け板の一例を示す斜
視図である。
視図である。
【図3】実施例1の放熱の様子を示す図である。
【図4】実施例1の放熱の様子を示す図である。
【図5】実施例1の取付け板を用いて他のトランスを取
り付ける様子を示す正面図である。
り付ける様子を示す正面図である。
【図6】この考案の実施例2を示す正面図である。
【図7】実施例2に用いられる取付け板の一例を示す斜
視図である。
視図である。
【図8】ループコアタイプのコアを用いたトランスの一
例を示す図である。
例を示す図である。
【図9】従来のトランスの取付け構造に用いられる取付
け板の斜視図である。
け板の斜視図である。
【図10】従来のトランスの取付け構造を示す斜視図で
ある。
ある。
【図11】図10を矢印Aの方向から見たトランスの取
付け構造の正面図である。
付け構造の正面図である。
11 ループコア 12 コイル巻回体 20 取付け板 21 底板部 22 立壁板部 23 開口
Claims (1)
- 【請求項1】 底板部から起立されてループコアの開放
空間に侵入する一対の立壁板部を有して、該一対の立壁
板部に押え爪が形成された取付け板に、前記ループコア
に外側に向かう力が加わるようにして折り曲げられ前記
押え爪により前記ループコアが固定され、該ループコア
には前記一対の立壁板部の間に一対のコイル巻回体が隣
接配置されているトランスの取付け構造において、 前記一対の立壁板部に、一方の側から他方の側に向かっ
て前記一対のコイル巻回体と前記底板部とによって形成
される空間を経由しての通気を促進する開口が形成され
ていることを特徴とするトランスの取付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6982792U JPH0634218U (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | トランスの取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6982792U JPH0634218U (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | トランスの取付け構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0634218U true JPH0634218U (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=13413990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6982792U Pending JPH0634218U (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | トランスの取付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0634218U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019029370A (ja) * | 2017-07-25 | 2019-02-21 | ファナック株式会社 | 固定用の切欠きが複数設けられている台座を備えたリアクトル |
-
1992
- 1992-10-07 JP JP6982792U patent/JPH0634218U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019029370A (ja) * | 2017-07-25 | 2019-02-21 | ファナック株式会社 | 固定用の切欠きが複数設けられている台座を備えたリアクトル |
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