JPH0634217A - タービン式膨張機の運転制御装置 - Google Patents

タービン式膨張機の運転制御装置

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JPH0634217A
JPH0634217A JP19235192A JP19235192A JPH0634217A JP H0634217 A JPH0634217 A JP H0634217A JP 19235192 A JP19235192 A JP 19235192A JP 19235192 A JP19235192 A JP 19235192A JP H0634217 A JPH0634217 A JP H0634217A
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JP
Japan
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turbine
expander
inlet pressure
temperature side
high temperature
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JP19235192A
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English (en)
Inventor
Masato Asao
真人 浅尾
Iwao Kawashima
巌 河島
Tetsuro Matsumoto
哲朗 松本
Youichi Kamiyanai
洋一 上谷内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温側、低温側双方のタービン式膨張機の過
負荷運転を確実に防ぎながら、高いエネルギ効率及び冷
凍性能を確保する。 【構成】 高温タービン41よりも上流側の位置にター
ビン入口弁45を設け、低温タービン42を可変容量型
のタービン式膨張機で構成する。高温タービン入口圧力
調節計46により高温タービン41の入口圧力を検出
し、その検出値に基づいてタービン入口弁45の開度制
御を行う。低温タービン入口圧力調節計47により低温
タービン42の入口圧力を検出し、その検出値に基づい
て低温タービン42の容量制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、相互直列に接続された
二段のタービン式膨張機の運転制御であって、特にその
予冷時(起動してから安定運転状態に至るまでの立上り
時)等の非定常運転時に効果的な運転制御を行う装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘリウム冷凍機をはじめとする多くの極
低温冷凍液化装置においては、寒冷発生用の冷媒循環通
路に、高温側タービン式膨張機及び低温側タービン式膨
張機が相互直列に二段で配されている。これらのタービ
ン式膨張機の起動により、液化冷凍装置は常温から設計
点の温度まで次第に冷却され、定常運転に至る。ここ
で、タービン式膨張機の発生する寒冷量Qは一般に次式
で表される。
【0003】
【数1】Q=K1・Pi・√Ti・f(π) ここで、K1は定数、Piはタービン入口圧力、Tiは入
口温度、πは圧力比(=Pi/Pe)、Peはタービン出
口圧力、f(π)はπとともに増加する関数である。こ
の数1から明らかなように、タービン入口圧力Piや圧
力比πを増大させることによりタービン寒冷量Qも増大
し、これにより冷却速度が高まるが、この寒冷量Qは実
質上ブロアの吸収動力であり、この寒冷量Qの増大に伴
ってタービン回転数Nも増大するため、上記タービン入
口圧力Piや圧力比πの急増でタービン寒冷量Qを過多
にすると、タービン式膨張機の回転数が異常に増大し、
焼き付き等のトラブルを起こすおそれがある。特に、予
冷時をはじめとする非定常運転時においては、高温側タ
ービン式膨張機の入口温度T1や低温側タービン式膨張
機の入口温度T2がしばしば設計点からずれるため、こ
れに伴って各タービン式膨張機の入口圧力や圧力比が過
大とならないように適切な運転制御を行うことが望まれ
る。
【0004】従来、このような運転制御を行う手段とし
ては、高温側タービン式膨張機の入口側にタービン入
口弁を設け、高温側タービン式膨張機の入口圧力を高温
タービン入口圧力調節計で検出するとともに、その検出
圧力に応じて上記タービン入口弁を操作することにより
高温側タービン式膨張機入口圧力を適正な圧力に制御す
るようにしたものや、特公平1−36031号公報に
示されるように、低温側タービン式膨張機の入口圧力を
低温タービン入口圧力調節計で検出するとともに、その
検出圧力に応じて上記タービン入口弁を操作することに
より低温側タービン式膨張機入口圧力を適正な圧力に制
御するようにしたものが知られている。
【0005】さらに、特公平3−17062号公報に
は、高温側タービン式膨張機の入口温度に対応する低温
タービン入口圧力の制限値を予め設定しておき、この制
限値まで低温側タービン式膨張機の入口圧力を圧力制御
弁によって昇圧する動作と、この動作後、タービン式膨
張機の入口温度が平衡終端入口温度に達するまで圧力状
態を維持する動作とを交互に行うようにしたものが示さ
れている。この装置によれば、上記圧力制御弁の操作に
よって低温側タービン式膨張機の入口圧力を制御するこ
とにより、低温側タービン式膨張機が過速度で回転する
のを防ぎながら、可及的速やかに液化冷凍装置の予冷を
行うことが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように液化冷凍
装置に相互直列に配されるタービン式膨張機では、それ
ぞれのタービン流量が互いに等しくなるように膨張ター
ビンノズルが設計される。ここで、上記タービン流量G
は、タービンノズル面積をA(cm2)、入口圧力をP(g/c
m2abs)、入口温度をT(K)とすると、一般に次式で表さ
れる。
【0007】
【数2】G2=k・A2・P2/T 従って、両タービン式膨張機のタービン流量Gが等しい
とすると、高温側タービン式膨張機の入口圧力P1及び
入口温度P1と、低温側タービン式膨張機の入口圧力P
2及び入口温度T2との間には次のような関係が成立す
る。
【0008】
【数3】 (P2・√T1)/(P1・√T2)= const. ∴P1/P2=√T1/√T2 ここで、上記従来技術〜によれば、次のような不都
合が発生することになる。
【0009】従来技術:高温側タービン式膨張機の入
口圧力P1を検出し、この入口圧力P1の制御を行うの
みであるので、上記数3における比√T1/√T2が定
格より大きくなった時(すなわち低温側タービン式膨張
機の方が過度に冷却された時)に、この低温側タービン
式膨張機の入口圧力P2が異常に低下し、これによって
高温側タービン式膨張機の圧力比、すなわち高温側ター
ビン式膨張機の入口圧力P1と低温側タービン式膨張機
の入口圧力P2との比P1/P2が異常に増大し、その
結果高温側タービン式膨張機の回転数が過度に上昇する
おそれがある。逆に、上記比√T1/√T2が定格より
小さくなった時(すなわち高温側タービン式膨張機の方
が過度に冷却された時)には、低温側タービン式膨張機
の入口圧力P2が異常に上昇するとともに、これに伴っ
て低温側タービン式膨張機の圧力比、すなわち低温側タ
ービン式膨張機の入口圧力P2と低温側タービン式膨張
機の出口圧力P3との比P2/P3が異常に増大するた
め、この低温側タービン式膨張機の回転数が過度に上昇
するおそれがある。
【0010】従来技術:低温側タービン式膨張機の入
口圧力P2を検出し、この入口圧力P2の制御を行うの
みであるので、上記数3における比√T1/√T2が定
格より大きい時(すなわち低温側タービン式膨張機の方
が過度に冷却されている時)に、高温側タービン式膨張
機の入口圧力P1が異常に上昇するとともに、この高温
側タービン式膨張機の圧力比P1/P2が異常に増大
し、その結果高温側タービン式膨張機の回転数が過度に
上昇するおそれがある。
【0011】従来技術:この技術によれば、高温ター
ビン入口温度T1により低温度入口圧力P2の設定値を
十分低く制限することにより、高温側タービン式膨張機
の過回転を防ぐことができるが、比√T1/√T2が定
格から外れた場合、いずれか一方のタービン式膨張機の
過回転を防ぐために、他方のタービン式膨張機の回転数
も必要以上に下げて運転することになり、その分、シス
テムのエネルギ効率及び冷凍能力の低下を招く不都合が
ある。
【0012】本発明は、このような事情に鑑み、高温
側、低温側双方のタービン式膨張機の過負荷運転を確実
に防ぎながら、効率の高い運転を確保することができる
タービン式膨張機の運転制御装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、相互直列に配
された二段の寒冷発生用タービン式膨張機の運転制御装
置において、低温側タービン式膨張機を可変容量型ター
ビン式膨張機で構成するとともに、高温側タービン式膨
張機の入口よりも上流側に設けられる圧力調節弁と、高
温側タービン式膨張機の入口圧力を検出し、この検出圧
力に基づいて上記圧力調節弁を操作することにより高温
側タービン式膨張機の入口圧力を制御する高温タービン
入口圧力制御手段と、低温側タービン式膨張機の入口圧
力を検出し、この検出圧力に基づいて上記低温側タービ
ン式膨張機の容量を変化させることにより低温側タービ
ン式膨張機の入口圧力を制御する低温タービン入口圧力
制御手段とを備えたものである(請求項1)。
【0014】また本発明は、相互直列に配された二段の
寒冷発生用タービン式膨張機の運転制御装置において、
高温側タービン式膨張機を可変容量型タービン式膨張機
で構成するとともに、高温側タービン式膨張機の入口よ
りも上流側に設けられる圧力調節弁と、高温側タービン
式膨張機の入口圧力を検出し、この検出圧力に基づいて
上記圧力調節弁を操作することにより高温側タービン式
膨張機の入口圧力を制御する高温タービン入口圧力制御
手段と、低温側タービン式膨張機の入口圧力を検出し、
この検出圧力に基づいて上記高温側タービン式膨張機の
容量を変化させることにより低温側タービン式膨張機の
入口圧力を制御する低温タービン入口圧力制御手段とを
備えたものである(請求項2)。
【0015】また本発明は、相互直列に配された二段の
寒冷発生用タービン式膨張機の運転制御装置において、
高温側タービン式膨張機を可変容量型タービン式膨張機
で構成するとともに、高温側タービン式膨張機の入口よ
りも上流側に設けられる圧力調節弁と、高温側タービン
式膨張機の入口圧力を検出し、この検出圧力に基づいて
この高温側タービン式膨張機の容量を変化させることに
より高温側タービン式膨張機の入口圧力を制御する高温
タービン入口圧力制御手段と、低温側タービン式膨張機
の入口圧力を検出し、この検出圧力に基づいて上記圧力
調節弁を操作することにより低温側タービン式膨張機の
入口圧力を制御する低温タービン入口圧力制御手段とを
備えたものである(請求項3)。
【0016】
【作用】上記構成によれば、可変容量型タービン式膨張
機の容量調節と、圧力調節弁の操作とにより、高温側タ
ービン式膨張機の入口圧力及び低温側タービン式膨張機
の入口圧力がそれぞれ個別にかつ同時に制御される。こ
れにより、各タービン式膨張機の入口圧力は適正な圧力
に保持され、その過回転が防がれる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明装置を備えたヘリウム液化冷
凍装置を示したものである。なお、本発明では各タービ
ン式膨張機に導入される冷媒の種類及びタービン式膨張
機が設置される装置の種類を問わず、二段のタービン式
膨張機が直列に配される種々の装置について適用が可能
である。
【0018】図において、31はヘリウム容器(デュワ
ー)、32は保冷箱であり、ヘリウム容器31内には冷
媒であるヘリウムが収容され、保冷箱32内には低温側
から順に5つの熱交換器35,36,37,38,3
9,40が設置されている。保冷箱32の外部には圧縮
機30が設けられ、この圧縮機30の吐出側が熱交換器
40,39,38,37,36,35をこの順に通る高
圧ライン33を介してヘリウム容器31内に接続される
とともに、このヘリウム容器31内が熱交換器35,3
6,37,38,39,40をこの順に通る低圧ライン
34を介して圧縮機30の吸込み側に接続されている。
上記高圧ライン33において、熱交換器35の出口側の
位置にはJT弁44が設けられている。
【0019】この高圧ライン33における上記熱交換器
38,39の間の部分と、低圧ライン34における熱交
換器35,36の間の部分とは、タービン通路43を介
して接続されている。このタービン通路43は熱交換器
37を通っており、この熱交換器37よりも高温側の位
置には高温側タービン式膨張機(以下、単に「高温ター
ビン」と称する。)41が設けられ、熱交換器37より
も低温側の位置には低温側タービン式膨張機(以下、単
に「低温タービン」と称する。)42が設けられてい
る。従って、両タービン41,42はタービン通路43
に相互直列に配された状態となっている。
【0020】両タービン41,42のうち、低温タービ
ン42は可変容量型のタービン式膨張機で構成されてい
る。その具体的な構造の一例を図2〜4に示す。
【0021】図2において、11はタービン入口、12
はタービン出口であり、中央にはタービン軸15が設け
られるとともに、その下端にタービンインペラ1が設け
られている。
【0022】図3に示すように、このタービンの回転駆
動部は、上記タービンインペラ1と、このタービンイン
ペラ1の入口側外方に固定された軸直角断面環状の第1
側壁2と、上記タービンインペラ1と同心でタービンイ
ンペラ1の入口側外方に軸方向にのみ移動可能に設けら
れた軸直角断面環状の第2側壁3と、第1側壁2及び第
2側壁3の外方を包囲するノズルカバー4とを備えてい
る。図4にも示すように、第1側壁2の端面には、周方
向に適当な間隔で複数のノズル翼5が配設されるととも
に、第2側壁3には上記ノズル翼5と同数の長穴6が穿
設され、各長穴6をノズル翼5が貫通して摺動できるよ
うになっている。また、上記ノズルカバー4には、ノズ
ル翼5の端面と対向する環状端面7が設けられている。
【0023】図2に示すように、上記第2側壁3には、
複数本のロッド14の下端が連結されている。これらの
ロッド14は、上記環状端面7を貫通して上下摺動可能
に構成されるとともに、バネ13により上向きに付勢さ
れている。
【0024】上記タービン軸15の回りには、その軸心
を中心として回転可能に環状歯車16が設けられ、この
環状歯車16の下面に上記バネ13の弾発力でロッド1
4が押圧されるとともに、この押圧でくさび作用が生じ
るように、すなわち横方向の運動が縦方向の運動に変換
されるように両者の形状が設定されている。具体的に
は、環状歯車16の下面とロッド14の上端面とのうち
少なくとも一方が軸直角平面に対して傾斜する傾斜面と
されている。
【0025】環状歯車16には、駆動歯車18が噛合さ
れている。この駆動歯車18は、入力パルスの周波数に
比例した速度で回転するパルスモータ17に軸及びカッ
プリング等を介して連結されている。そして、このパル
スモータ17で駆動歯車18が正逆方向に駆動されるこ
とにより、上記環状歯車16も正逆回転し、上記くさび
作用によりロッド14が昇降して第2側壁3も昇降する
ようになっている。
【0026】タービン軸15は、フランジ部21を有
し、その両側のスラスト軸受22,23によってアキシ
ャル方向の定位置に回転可能に支持されるとともに、そ
の下方のジャーナル軸受24,25によりラジアル方向
の定位置に回転可能に支持されており、その下端にター
ビンインペラ1が、上端にブロア26が設けられてい
る。そして、上記タービンインペラ1の回転に伴ってタ
ービン軸15及びブロア26が回転することにより、ブ
ロア入口27からヘリウムガスが吸い込まれ、ブロア出
口28から吐出されるようになっている。
【0027】ここで、上記パルスモータ17の駆動によ
って第1側壁2に対し第2側壁3が図3,4の上下方向
に移動することにより、両壁間の入口流路8の断面積が
変化し、これによりタービン容量を調節できるようにな
っている。
【0028】図1に示すタービン通路43において、上
記高圧ライン33から高温タービン41に至るまでの部
分には、高温側から順に、タービン入口弁(圧力調節
弁)45、高温タービン入口圧力調節計(高温タービン
入口圧力制御手段)46が設けられ、同タービン通路4
3において、上記熱交換器37から低温タービン42に
至るまでの部分には、低温タービン入口圧力調節計(低
温タービン入口圧力制御手段)47が設けられている。
【0029】上記高温タービン入口圧力調節計46は、
高温タービン41の入口圧力P1を検出し、この検出圧
力P1が予め設定された一定の目標値になるようにター
ビン入口弁45の開度制御を行うものである。具体的
に、この高温タービン入口圧力調節計46は、検出圧力
P1が上記目標値を一定以上上回る場合にはタービン入
口弁45の開度を減少させ、逆に検出圧力P1が上記目
標値を一定以上下回る場合にはタービン入口弁45の開
度を増加させるように構成されている。
【0030】上記低温タービン入口圧力調節計47は、
低温タービン42の入口圧力P2を検出し、この検出圧
力P2が予め設定された一定の目標値になるように低温
タービン42の容量を変化させるものである。具体的に
は、上記低温タービン42の容量が大きくなるとタービ
ン出力は高まるが入口圧力P2及び回転数は低下し、逆
に低温タービン42の容量が小さくなるとタービン出力
は下がるが入口圧力P2及び回転数は上昇するので、低
温タービン入口圧力調節計47は、上記検出圧力P2が
上記目標値入口圧力を一定以上上回る場合にはタービン
容量を増加させ、逆に検出圧力P2が上記目標値を一定
以上下回る場合にはタービン容量を減少させるように構
成されている。
【0031】次に、この装置の作用を説明する。
【0032】まず、予冷開始時においては、ヘリウム容
器31内のヘリウムが熱交換器35〜40を通る低圧ラ
イン34を通じて圧縮機30に吸込まれる。この圧縮機
30から吐出されたヘリウムは、その一部がタービン通
路43の高温タービン41及び低温タービン42を順に
通過して上記低圧ライン34に供給され、残りのヘリウ
ムは熱交換器40〜35を通る高圧ライン33を通じて
ヘリウム容器31内に戻される。このような運転が続け
られるうちに、各熱交換器35〜40が所定の温度まで
冷却され、定常運転に移行される。
【0033】ここで、高温タービン41の入口圧力P1
が高温タービン入口圧力調節計46で検出され、この検
出圧力P1が予め設定された目標値に収まるようにター
ビン入口弁45の開度が制御されると同時に、低温ター
ビン42の入口圧力P2が低温タービン入口圧力調節計
47で検出され、この検出圧力P2が予め設定された目
標値に収まるように低温タービン42の容量が制御され
る。すなわち、装置運転時に両タービン41,42の入
口圧力P1,P2が同時に制御されるので、運転条件、
例えば比√T2/√T1が定格からずれた場合にも、双
方のタービン41,42の入口圧力P1,P2を確実に
一定値に抑えながら、過回転が生じない範囲で最大限の
入口圧力P1,P2を確保することができる。
【0034】次に、第2実施例を図5に基づいて説明す
る。
【0035】この実施例では、高温タービン41が可変
容量型のタービン式膨張機で構成されるとともに、この
高温タービン41の容量が低温タービン入口圧力調節計
47により制御されるようになっている。具体的に、こ
の低温タービン入口圧力調節計47は、その検出圧力P
2が上記目標値入口圧力を一定以上上回る場合には、高
温タービン41のタービン容量を減少させてその出力す
なわち低温タービン42の入口圧力P2を下げ、逆に検
出圧力P2が上記目標値を一定以上下回る場合には高温
タービン41のタービン容量を増加させて低温タービン
42の入口圧力P2を上昇させるように構成されてい
る。
【0036】このような装置においても、高温タービン
41の容量調節で低温タービン42の入口圧力P2を制
御することにより、双方のタービン41,42の入口圧
力P1,P2を確実に一定値に抑え、かつ、過回転が生
じない範囲で最大限の入口圧力P1,P2を確保するこ
とができる。
【0037】次に、第3実施例を図6に基づいて説明す
る。
【0038】この実施例では、高温タービン41が可変
容量型のタービン式膨張機で構成されるとともに、その
容量が高温タービン入口圧力調節計46により制御さ
れ、低温タービン入口圧力調節計47によりタービン入
口弁45の開度制御が行われるようになっている。
【0039】具体的に、上記高温タービン入口圧力調節
計46は、高温タービン41の入口圧力P1を検出し、
この検出圧力P1が予め設定された目標値を一定以上上
回る場合には高温タービン41の容量を増加させてその
入口圧力P1を減少させ、逆に検出圧力P1が上記目標
値を一定以上下回る場合には高温タービン41のタービ
ン容量を減少させてその入口圧力P1を高めるように構
成されている。また、低温タービン入口圧力調節計47
は、その検出圧力P2が上記目標値を一定以上上回る場
合には、タービン入口弁45の開度を減少させ、逆に検
出圧力P2が上記目標値を一定以上下回る場合にはター
ビン入口弁45の開度を増加させるように構成されてい
る。
【0040】このような装置においても、双方のタービ
ン41,42の入口圧力P1,P2を確実に一定値に抑
え、かつ、過回転が生じない範囲で最大限の入口圧力P
1,P2を確保することができる。
【0041】なお、本発明において、各タービン式膨張
機の具体的な構造は問わず、いずれか一方のタービン式
膨張機が容量可変となるように構成されていれば、上記
効果を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明は、高温側タービン
式膨張機よりも上流側の位置に圧力調節弁を設けるとと
もに、いずれか一方のタービン式膨張機を可変容量型の
タービン式膨張機で構成し、その容量調節と上記圧力調
節弁の開度調節とで両タービン式膨張機の入口圧力をそ
れぞれ個別にかつ同時に制御するようにしたものである
ので、このような入口圧力制御により両タービン式膨張
機の過負荷運転を確実に防ぐとともに、その防止可能な
範囲で各タービン式膨張機の回転数を高く維持すること
ができ、これにより高いエネルギ効率及び冷凍性能を確
保することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるタービン式膨張機
の運転制御装置を備えた液化冷凍装置の全体構成を示す
フローシートである。
【図2】上記液化冷凍装置に設けられた低温タービンの
断面正面図である。
【図3】上記低温タービンの要部を示す断面正面図であ
る。
【図4】上記低温タービンの側壁構造を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例におけるタービン式膨張機
の運転制御装置を備えた液化冷凍装置の全体構成を示す
フローシートである。
【図6】本発明の第3実施例におけるタービン式膨張機
の運転制御装置を備えた液化冷凍装置の全体構成を示す
フローシートである。
【符号の説明】
41 高温タービン(高温側タービン式膨張機) 42 低温タービン(低温側タービン式膨張機) 45 タービン入口弁(圧力調節弁) 46 高温タービン入口圧力調節計(高温タービン入口
圧力制御手段) 47 低温タービン入口圧力調節計(低温タービン入口
圧力制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上谷内 洋一 神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 株式 会社神戸製鋼所神戸本社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互直列に配された二段の寒冷発生用タ
    ービン式膨張機の運転制御装置において、低温側タービ
    ン式膨張機を可変容量型タービン式膨張機で構成すると
    ともに、高温側タービン式膨張機の入口よりも上流側に
    設けられる圧力調節弁と、高温側タービン式膨張機の入
    口圧力を検出し、この検出圧力に基づいて上記圧力調節
    弁を操作することにより高温側タービン式膨張機の入口
    圧力を制御する高温タービン入口圧力制御手段と、低温
    側タービン式膨張機の入口圧力を検出し、この検出圧力
    に基づいて上記低温側タービン式膨張機の容量を変化さ
    せることにより低温側タービン式膨張機の入口圧力を制
    御する低温タービン入口圧力制御手段とを備えたことを
    特徴とするタービン式膨張機の運転制御装置。
  2. 【請求項2】 相互直列に配された二段の寒冷発生用タ
    ービン式膨張機の運転制御装置において、高温側タービ
    ン式膨張機を可変容量型タービン式膨張機で構成すると
    ともに、高温側タービン式膨張機の入口よりも上流側に
    設けられる圧力調節弁と、高温側タービン式膨張機の入
    口圧力を検出し、この検出圧力に基づいて上記圧力調節
    弁を操作することにより高温側タービン式膨張機の入口
    圧力を制御する高温タービン入口圧力制御手段と、低温
    側タービン式膨張機の入口圧力を検出し、この検出圧力
    に基づいて上記高温側タービン式膨張機の容量を変化さ
    せることにより低温側タービン式膨張機の入口圧力を制
    御する低温タービン入口圧力制御手段とを備えたことを
    特徴とするタービン式膨張機の運転制御装置。
  3. 【請求項3】 相互直列に配された二段の寒冷発生用タ
    ービン式膨張機の運転制御装置において、高温側タービ
    ン式膨張機を可変容量型タービン式膨張機で構成すると
    ともに、高温側タービン式膨張機の入口よりも上流側に
    設けられる圧力調節弁と、高温側タービン式膨張機の入
    口圧力を検出し、この検出圧力に基づいてこの高温側タ
    ービン式膨張機の容量を変化させることにより高温側タ
    ービン式膨張機の入口圧力を制御する高温タービン入口
    圧力制御手段と、低温側タービン式膨張機の入口圧力を
    検出し、この検出圧力に基づいて上記圧力調節弁を操作
    することにより低温側タービン式膨張機の入口圧力を制
    御する低温タービン入口圧力制御手段とを備えたことを
    特徴とするタービン式膨張機の運転制御装置。
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