JP3276519B2 - タービン式膨張機の運転制御方法及び装置 - Google Patents

タービン式膨張機の運転制御方法及び装置

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JP3276519B2
JP3276519B2 JP27662494A JP27662494A JP3276519B2 JP 3276519 B2 JP3276519 B2 JP 3276519B2 JP 27662494 A JP27662494 A JP 27662494A JP 27662494 A JP27662494 A JP 27662494A JP 3276519 B2 JP3276519 B2 JP 3276519B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、相互直列に接続された
二段のタービン式膨張機の運転を制御する方法及び装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘリウム冷凍機をはじめとする多くの極
低温冷凍液化装置においては、寒冷発生用の冷媒循環通
路に、タービン式膨張機が二段にわたって相互直列に配
されている。これらのタービン式膨張機の起動により、
液化冷凍装置は常温から設計点の温度まで次第に冷却さ
れるが、この設計点に至るまでの起動時間はなるべく短
縮することが好ましい。この起動時間は、タービン式膨
張機の発生する寒冷量Qが多いほど短くなるが、この寒
冷量Qは一般に次式で表される。
【0003】
【数1】Q=K1・Pi・√Ti・f(π) ここで、K1は定数、Piはタービン入口圧力、Tiは入
口温度、πは圧力比(=Pi/Pe)、Peはタービン出
口圧力、f(π)はπとともに増加する関数である。こ
の数1から明らかなように、寒冷量Qを急増させるに
は、タービン入口圧力Piを急増させればよい。しかし
ながら、このタービン入口圧力Piを過度に上昇させる
と、タービン圧力比Pi/Pe が高まってそのタービン
式膨張機の回転数が異常に増大し(以下、過回転と称す
る。)、その結果、焼き付き等のトラブルを起こすおそ
れがある。
【0004】そこで、このようなタービン式膨張機の過
回転を防ぎながら迅速に運転(特に予冷運転)を進める
方法として、次のようなものが提案されている。
【0005】A)特公平3−17062号公報:上流側
タービン式膨張機の入口温度に対応する下流側タービン
入口圧力の制限値を予め設定しておき、この制限値まで
低温側タービン式膨張機の入口圧力を圧力制御弁(以
下、タービン入口弁と称する。)によって昇圧する動作
と、この動作後、タービン式膨張機の入口温度が平衡終
端入口温度に達するまで圧力状態を維持する動作とを交
互に行う(図5参照)。この方法によれば、上記タービ
ン入口弁の制御によって低温側タービン式膨張機の入口
圧力を制御することにより、低温側タービン式膨張機が
過速度で回転するのを防ぎながら、液化冷凍装置を予冷
できる。
【0006】B)特開昭62−80455号公報:上流
側タービン式膨張機の入口側に圧力調節弁(以下、ター
ビン入口弁と称する。)を、下流側タービン式膨張機の
出口側に下流側圧力調節弁(以下、タービン出口弁と称
する。)をそれぞれ設け、上記タービン入口弁の開度調
節により上流側タービン式膨張機の入口圧力を所定の圧
力制限値以下に抑え、上記タービン出口弁の開度調節に
より下流側タービン式膨張機の出口圧力を圧力制限値以
下に抑える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにタービン
式膨張機が直列2段に設けられた装置では、ノズルの中
でチョークしていないという前提で、上流側タービン式
膨張機の流量G1及び下流側タービン式膨張機の流量G
2が次式で表される。
【0008】
【数2】
【0009】ここで、K1,K2は一定の係数、P1は
上流側タービン式膨張機の入口圧力、P2は上流側ター
ビン式膨張機の出口圧力、P3は下流側タービン式膨張
機の入口圧力、T1は上流側タービン式膨張機の入口温
度、T3は下流側タービン式膨張機の入口温度である。
【0010】両タービン式膨張機を直列に配した場合、
G1=G2であるため、上記数1から次式が得られる。
【0011】
【数3】
【0012】ここで上記A)の方法及びB)の方法で
は、上流側タービン式膨張機の出口と下流側タービン式
膨張機の入口とが弁を介さずに直結されているため、P
2=P3となる。これを数2に代入すると次式が得られ
る。
【0013】
【数4】
【0014】従って、上記A)の方法及びB)の方法で
は、理論上、温度比T1/T3が上流側タービン式膨張
機の圧力比P1/P2の関数f(P1/P2)となる。
換言すれば、圧力比P1/P2は上記温度比T1/T3
に支配されることになり、理論上は、上記温度比T1/
T3が変化しない限り、タービン入口弁やタービン出口
弁を操作しても圧力比P1/P2が変動しないことにな
る。実際の運転では、タービン入口弁の開度の変化に伴
って圧力比P1/P2も多少変動するが、その応答性は
低く、タービン入口弁を絞っても直ちに圧力比P1/P
2が降下する保証はない。よって、上記A)の方法及び
B)の方法では、タービン入口弁あるいはタービン出口
弁を操作しても、タービン式膨張機の回転数、特に上流
側タービン式膨張機の回転数を思い通りに調節できず、
タービン式膨張機の過回転を発生させてしまうおそれが
ある。
【0015】また、A)の方法では、下流側タービン式
膨張機の入口圧力を階段状に昇圧させているので、予冷
中でのタービン式膨張機の性能をフルに発揮させること
ができず、その分予冷時間が長くなる不都合もある。
【0016】本発明は、このような事情に鑑み、直列に
配される2段のタービン式膨張機の過負荷運転を確実に
防ぎ、さらに好ましくは、迅速な予冷も行うことができ
るタービン式膨張機の運転制御方法及び装置を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、寒冷を発生さ
せるための冷媒循環回路に相互直列に配された二段の寒
冷発生用タービン式膨張機の運転制御方法であって、上
流側タービン式膨張機の入口側に上流側タービン入口弁
を設け、下流側タービン式膨張機の入口側に下流側ター
ビン入口弁を設け、上流側タービン入口弁の開度変化に
より、いずれか一方のタービン式膨張機の入口圧力、上
流側タービン式膨張機の回転数、下流側タービン式膨張
機の回転数のうちの一つのパラメータを所定条件に見合
うように調節するとともに、下流側タービン入口弁の開
度調節により残りのパラメータを所定条件に見合うよう
に調節するものである(請求項1)。
【0018】より具体的には、いずれか一方のタービン
式膨張機の入口圧力を検出してこの圧力を予め設定され
た圧力制限値以下に抑えるように上記上流側タービン入
口弁の開度を調節するとともに、上流側タービン式膨張
機の回転数を検出してこの回転数を予め設定された回転
数制限値以下に抑えるための下流側タービン入口弁の開
度を設定し、かつ、下流側タービン式膨張機の回転数を
検出してこの回転数を予め設定された回転数制限値以下
に抑えるための下流側タービン入口弁の開度を設定し、
上記2つの開度のうち小さい側の開度に基づき上記下流
側タービン入口弁の開度を調節する方法や(請求項
2)、上流側タービン式膨張機の入口圧力を検出してこ
の圧力を予め設定された圧力制限値以下に抑えるように
上記上流側タービン入口弁の開度を調節するとともに、
上流側タービン式膨張機の出口圧力を検出してこの圧力
を予め設定された圧力制限値以上に保つための下流側タ
ービン入口弁の開度を設定し、かつ、下流側タービン式
膨張機の入口圧力を検出してこの圧力を予め設定された
圧力制限値以下に抑えるための下流側タービン入口弁の
開度を設定し、上記2つの開度のうち小さい側の開度に
基づき上記下流側タービン入口弁の開度を調節する方法
(請求項4)が好適である。
【0019】請求項2記載の方法では、上記上流側ター
ビン式膨張機の回転数制限値を上流側タービン式膨張機
の入口温度に応じて変化させ、上記下流側タービン式膨
張機の回転数制限値を下流側タービン式膨張機の入口温
度に応じて変化させることが、より好ましく(請求項
3)、請求項4記載の方法では、上記上流側タービン式
膨張機の出口圧力の圧力制限値を上流側タービン式膨張
機の入口温度に応じて変化させ、上記下流側タービン式
膨張機の入口圧力の圧力制限値を下流側タービン式膨張
機の入口温度に応じて変化させることが、より好ましい
(請求項5)。
【0020】また、上記各方法において、上記上流側タ
ービン入口弁の開度調節に用いる圧力制限値をこの圧力
制限値に関する側のタービン式膨張機の入口温度に応じ
て変化させることにより、後述のようなより優れた効果
が得られる(請求項6)。
【0021】さらに本発明は、寒冷を発生させるための
冷媒循環回路に相互直列に配された二段の寒冷発生用タ
ービン式膨張機の運転制御装置であって、上流側タービ
ン式膨張機の入口側に上流側タービン入口弁を設け、下
流側タービン式膨張機の入口側に下流側タービン入口弁
を設けるとともに、いずれか一方のタービン式膨張機の
入口圧力を検出してこの圧力を予め設定された圧力制限
値以下に抑えるように上流側タービン入口弁の開度を調
節する上流側入口弁調節手段と、上流側タービン式膨張
機の回転数を検出してこの回転数を予め設定された回転
数制限値以下に抑えるための下流側タービン入口弁の開
度を設定する上流側開度設定手段と、下流側タービン式
膨張機の回転数を検出してこの回転数を予め設定された
回転数制限値以下に抑えるための下流側タービン入口弁
の開度を設定する下流側開度設定手段と、実際の下流側
タービン入口弁の開度を上記上流側開度設定手段で設定
された開度と下流側開度設定手段で設定された開度との
うち小さい側の開度に基づき調節する下流側入口弁調節
手段とを備えたものである(請求項7)。
【0022】この装置では、上記上流側タービン式膨張
機の回転数制限値を上流側タービン式膨張機の入口温度
に応じて変化させるように上記上流側開度設定手段を構
成し、上記下流側タービン式膨張機の回転数制限値を下
流側タービン式膨張機の入口温度に応じて変化させるよ
うに上記下流側開度設定手段を構成するのが、より好ま
しい(請求項8)。
【0023】また本発明は、寒冷を発生させるための冷
媒循環回路に相互直列に配された二段の寒冷発生用ター
ビン式膨張機の運転制御装置であって、上流側タービン
式膨張機の入口側に上流側タービン入口弁を設け、下流
側タービン式膨張機の入口側に下流側タービン入口弁を
設けるとともに、上流側タービン式膨張機の入口圧力を
検出してこの圧力を予め設定された圧力制限値以下に抑
えるように上流側タービン入口弁の開度を調節する上流
側入口弁調節手段と、上流側タービン式膨張機の出口圧
力を検出してこの圧力を予め設定された圧力制限値以上
に保つための下流側タービン入口弁の開度を設定する上
流側開度設定手段と、下流側タービン式膨張機の入口圧
力を検出してこの圧力を予め設定された圧力制限値以下
に抑えるための下流側タービン入口弁の開度を設定する
下流側開度設定手段と、実際の下流側タービン入口弁の
開度を上記上流側開度設定手段で設定された開度と下流
側開度設定手段で設定された開度とのうち小さい側の開
度に基づき調節する下流側入口弁調節手段とを備えたも
のである(請求項9)。
【0024】この装置では、上記上流側タービン式膨張
機の出口圧力の圧力制限値を上流側タービン式膨張機の
入口温度に応じて変化させるように上記上流側開度設定
手段を構成し、上記下流側タービン式膨張機の入口圧力
の圧力制限値を下流側タービン式膨張機の入口温度に応
じて変化させるように上記下流側開度設定手段を構成す
るのが、より好ましい(請求項10)。
【0025】また、上記各装置において、上記上流側入
口弁調節手段で用いられる圧力制限値をこの圧力制限値
に関する側のタービン式膨張機の入口温度に応じて変化
させるように上記上流側入口弁調節手段を構成すること
により、後述のようなより優れた効果が得られる(請求
項11)。
【0026】
【作用】請求項1記載の方法では、下流側タービン式膨
張機の入口側に設けられた下流側タービン入口弁の操作
により、上流側タービン式膨張機の出口圧力と下流側タ
ービン式膨張機の入口圧力とを異ならせることができ、
上流側タービン式膨張機の入口温度と下流側タービン式
膨張機の入口温度との比に束縛されることなく、上流側
タービン式膨張機の圧力比を自由に調節できる。従っ
て、上流側タービン入口弁の開度変化により、いずれか
一方のタービン式膨張機の入口圧力、上流側タービン式
膨張機の回転数、下流側タービン式膨張機の回転数のう
ちの一つのパラメータを適正に調節するとともに、下流
側タービン入口弁の開度調節により残りのパラメータを
適正に調節することにより、双方のタービン式膨張機の
過回転を防ぐことができる。
【0027】より具体的に、請求項2,7記載の方法及
び装置では、上記上流側タービン入口弁の開度変化によ
り、いずれか一方のタービン式膨張機の入口圧力を調節
するとともに、上流側タービン式膨張機の回転数を検出
してこの回転数を予め設定された回転数制限値以下に抑
えるための下流側タービン入口弁の開度を設定し、か
つ、下流側タービン式膨張機の回転数を検出してこの回
転数を予め設定された回転数制限値以下に抑えるための
下流側タービン入口弁の開度を設定し、両開度のうち小
さい側の開度に基づいて実際の下流側タービン入口弁の
開度を調節することにより、双方のタービン式膨張機の
回転数を直接的に調節でき、過回転を確実に防止でき
る。
【0028】ここで、請求項3,8記載の方法及び装置
では、上記上流側タービン式膨張機の回転数制限値を上
流側タービン式膨張機の入口温度に応じて変化させ、上
記下流側タービン式膨張機の回転数制限値を下流側ター
ビン式膨張機の入口温度に応じて変化させることによ
り、広い温度範囲に亘ってその運転温度に適したタービ
ン式膨張機の回転数制御を実行できる。また、従来のよ
うにタービン温度の変化に伴ってタービン圧力制限値を
階段状に変化させていくものに比べ、予冷中も各タービ
ン式膨張機の性能をより有効に発揮させることができ、
その分予冷時間が短縮される。
【0029】一方、請求項4,9記載の方法及び装置で
は、上記上流側タービン入口弁の開度変化により、上流
側タービン式膨張機の入口圧力を調節するとともに、上
流側タービン式膨張機の出口圧力を検出してこの圧力を
予め設定された回転数制限値以下に抑えるための下流側
タービン入口弁の開度を設定し、かつ、下流側タービン
式膨張機の入口圧力を検出してこの圧力を予め設定され
た回転数制限値以下に抑えるための下流側タービン入口
弁の開度を設定し、両開度のうち小さい側の開度に基づ
いて実際の下流側タービン入口弁の開度を調節すること
により、双方のタービン式膨張機の回転数を直接検出し
なくても、間接的に両タービン式膨張機の回転数を制御
でき、過回転を防止できる。
【0030】ここで、請求項5,10記載の方法及び装
置では、上記上流側タービン式膨張機の出口圧力の圧力
制限値を上流側タービン式膨張機の入口温度に応じて変
化させ、上記下流側タービン式膨張機の入口圧力の圧力
制限値を下流側タービン式膨張機の入口温度に応じて変
化させることにより、広い温度範囲に亘ってその運転温
度に適したタービン式膨張機の圧力制御を実行できる。
また、従来のようにタービン温度の変化に伴ってタービ
ン圧力制限値を階段状に変化させていくものに比べ、予
冷中も各タービン式膨張機の性能をより有効に発揮させ
ることができ、その分予冷時間が短縮される。
【0031】また、請求項6,11記載の方法及び装置
では、上記上流側タービン入口弁の開度調節に用いる圧
力制限値をこの圧力制限値に関する側のタービン式膨張
機の入口温度に応じて変化させることにより、広い温度
範囲に亘ってその運転温度に適したタービン式膨張機の
入口圧力制御を実行できる。
【0032】
【実施例】本発明の第1実施例を図1及び図2に基づい
て説明する。
【0033】図1は本発明方法が実施されるヘリウム液
化冷凍装置を示したものである。同図において、1は液
体ヘリウムデュワー(容器)、2は保冷箱であり、液体
ヘリウムデュワー1内には冷媒であるヘリウムが収容さ
れ、保冷箱2内には低温側から順に5つの熱交換器5,
6,7,8,9が設置されている。
【0034】保冷箱2の外部には圧縮機10が設けら
れ、この圧縮機10の吐出側が熱交換器9,8,7,
6,5をこの順に通る高圧供給ライン3を介して液体ヘ
リウムデュワー1内に接続されるとともに、この液体ヘ
リウムデュワー1内が熱交換器5,6,7,8,9をこ
の順に通る低圧戻りライン4を介して圧縮機10の吸込
み側に接続されている。また、上記高圧供給ライン3に
おいて、熱交換器5の出口側の位置には、JT弁14が
設けられている。
【0035】なお、本発明のタービン式膨張機運転制御
方法は、両ライン3,4が液体ヘリウムデュワー1に接
続された液化冷凍装置に限らず、両ライン3,4が冷凍
負荷のみに接続された冷凍装置に対しても適用が可能で
ある。
【0036】上記高圧供給ライン3において上記熱交換
器8,9同士の間に位置する箇所と、低圧戻りライン4
において熱交換器5,6同士の間に位置する箇所とは、
タービンライン13を介して接続されている。このター
ビンライン13は熱交換器7を通っており、この熱交換
器7よりも上流側の位置には上流側タービン式膨張機
(以下、単に「第1タービン」と称する。)11が設け
られ、熱交換器7よりも下流側の位置には下流側タービ
ン式膨張機(以下、単に「第2タービン」と称する。)
12が設けられている。従って、両タービン11,12
はタービンライン13に相互直列に配された状態となっ
ている。
【0037】このタービンライン13には、第1タービ
ン入口弁(上流側タービン入口弁)15、第2タービン
入口弁(下流側タービン入口弁)16、温度計17,1
8、圧力調節器(上流側入口弁調節手段)20、回転数
調節器(上流側開度設定手段)21、回転数調節器(下
流側開度設定手段)22、及び開度比較器(下流側入口
弁調節手段)24が設けられている。
【0038】第1タービン入口弁15は、上記第1ター
ビン11の入口側に設けられており、第2タービン入口
弁16は、上記第2タービン12の入口側であって熱交
換器7の出口側に設けられている。温度計17は、第1
タービン11の入口温度T1の検出信号を圧力調節器2
0及び回転数調節器21に出力するものであり、温度計
18は、第2タービン12の入口温度T2の検出信号を
回転数調節器22に出力するものである。
【0039】圧力調節器20は、上記第1タービン入口
温度T1に対応して予め定められた第1タービン入口圧
力P1の圧力制限値を記憶するとともに、実際の第1タ
ービン入口圧力P1を検出し、この圧力を上記圧力制限
値以下に抑えるように第1タービン入口弁15の開度を
調節するものである。この実施例では、図2(a)に示
すように、第1タービン入口温度T1が定格温度Toを
超える領域では、第1タービン入口温度T1が降下する
に従って上記入口圧力P1の圧力制限値が上げられ、第
1タービン入口温度T1が定格温度To以下の領域で
は、上記圧力制限値が定格圧力P1oに設定されてい
る。
【0040】回転数調節器21は、上記第1タービン入
口温度T1に対応して予め定められた第1タービン11
の回転数(単位時間当たりの回転数)の回転数制限値を
記憶するとともに、実際の第1タービン回転数N1を検
出し、この回転数N1を上記回転数制限値以下に抑える
ための第1タービン入口弁15の開度を設定し、その設
定信号を開度比較器24に出力するものである。この実
施例では、図2(b)に示すように、第1タービン入口
温度T1が定格温度Toを超える領域では、第1タービ
ン入口温度T1が降下するに従って上記回転数N1の回
転数制限値が上げられ、第2タービン入口温度T1が定
格温度To以下の領域では、上記回転数制限値が定格回
転数N1oに設定されている。
【0041】同様に、回転数調節器22は、上記第2タ
ービン入口温度T2に対応して予め定められた第2ター
ビン12の回転数(単位時間当たりの回転数)の回転数
制限値を記憶するとともに、実際の第2タービン回転数
N2を検出し、この回転数N2を上記回転数制限値以下
に抑えるための第2タービン入口弁16の開度を設定
し、その設定信号を開度比較器24に出力するものであ
る。この実施例では、図2(c)に示すように、第2タ
ービン入口温度T3が定格温度Toを超える領域では、
第2タービン入口温度T3が降下するに従って上記回転
数N2の回転数制限値が上げられ、第2タービン入口温
度T3が定格温度To以下の領域では、上記回転数制限
値が定格回転数N2oに設定されている。
【0042】開度比較器24は、上記回転数調節器21
で設定された開度と、上記回転数調節器22で設定され
た開度とを比較し、小さい方を選択してこの開度に基づ
き第2タービン入口弁16の開度を調節するものであ
る。
【0043】次に、この装置の作用を説明する。
【0044】圧縮機10から吐出される冷媒(ヘリウ
ム)は、高圧供給ライン3を通って熱交換器9で液体窒
素により冷却された後、JT弁14を通じて液体ヘリウ
ムデュワー1に導入され、この液体ヘリウムデュワー1
からの蒸発ヘリウムガスは、低圧戻りライン4を通じて
圧縮機10の吸込み側に戻される。
【0045】上記熱交換器9で冷却されたヘリウムの一
部は、タービンライン13に分流し、低圧戻りライン4
に入る。このタービンライン13では、温度計17によ
り第1タービン11の入口温度T1が検出され、この第
1タービン入口温度T1に基づいて第1タービン11の
入口圧力P1の圧力制限値が決定される一方、圧力調節
器20により実際の第1タービン入口圧力P1が検出さ
れ、この入口圧力P1を上記圧力制限値以下に抑えるよ
うに第1タービン入口弁15の開度が調節される。この
第1タービン入口圧力P1の抑制により、間接的に第2
タービン入口圧力P3も抑制される。
【0046】一方、回転数調節器21では、上記第1タ
ービン入口温度T1に基づいて第1タービン11の回転
数N1の回転数制限値が決定される一方、この回転数調
節器21により実際の第1タービン回転数N1が検出さ
れ、この回転数N1を上記回転数制限値以下に抑えるた
めの開度が設定される。同様に、回転数調節器22で
は、温度計18により検出される第2タービン入口温度
T3に基づいて第2タービン12の回転数N2の回転数
制限値が決定される一方、この回転数調節器22により
実際の第2タービン回転数N2が検出され、この回転数
N2を上記回転数制限値以下に抑えるための開度が設定
される。そして、両設定開度のうちの小さい方に基づい
て、開度比較器24により第2タービン入口弁16の開
度が調節され、これにより双方のタービン11,12の
過回転が確実に防がれる。
【0047】しかも、この実施例では、上記第1タービ
ン入口圧力P1及び両タービン回転数N1,N2の制限
値を各タービン11,12の入口温度T1,T2に応じ
て定めているので、広い温度範囲に亘って適正な入口圧
力制御及び回転数制御を実行できる。また、従来のよう
に圧力制限値を温度降下に応じて階段状に上昇させてい
く場合に比べ、予冷中も両タービン11,12の性能を
より有効に発揮させることが可能であり、その分予冷時
間を短縮できる。
【0048】次に、第2実施例を説明する。この実施例
では、前記第1実施例での回転数調節器21,22に代
え、圧力調節器25,26が設けられている。
【0049】圧力調節器25は、上記第1タービン入口
温度T1に対応して予め定められた第1タービン11の
出口圧力P2の圧力制限値を記憶するとともに、実際の
第1タービン出口圧力P2を検出し、この出口圧力P2
を上記圧力制限値以上に保つための第2タービン入口弁
16の開度を設定し、その設定信号を開度比較器24に
出力するものである。この実施例では、図4(a)に示
すように、第1タービン入口温度T1が定格温度Toを
超える領域では、第1タービン入口温度T1が降下する
に従って上記出口圧力P2の圧力制限値が上げられ、第
2タービン入口温度T3が定格温度To以下の領域で
は、上記圧力制限値が定格圧力P2oに設定されてい
る。
【0050】同様に、圧力調節器26は、上記第2ター
ビン入口温度T2に対応して予め定められた第2タービ
ン12の入口圧力P3の圧力制限値を記憶するととも
に、実際の第2タービン入口圧力P3を検出し、この入
口圧力P3を上記圧力制限値以下に抑えるための第2タ
ービン入口弁16の開度を設定し、その設定信号を開度
比較器24に出力するものである。この実施例では、図
4(b)に示すように、第2タービン入口温度T3が定
格温度Toを超える領域では、第2タービン入口温度T
3が降下するに従って上記入口圧力P3の圧力制限値が
上げられ、第2タービン入口温度T3が定格温度To以
下の領域では、上記圧力制限値が定格圧力P3oに設定
されている。
【0051】そして、開度比較器24は、上記圧力調節
器25で設定された開度と、上記圧力調節器26で設定
された開度とを比較し、小さい方を選択してこの開度に
基づき第2タービン入口弁16の開度を調節するように
構成されている。
【0052】この実施例によれば、第1実施例と同様、
第1タービン入口弁15の開度調節で第1タービン11
の入口圧力P1を制限値以下に抑える一方、第2タービ
ン入口弁16の開度調節で、第1タービン11の出口圧
力P2を圧力制限値以上に保ち、かつ第2タービン12
の入口圧力P3を圧力制限値以下に抑えることができ
る。ここで、各タービン11,12の回転数は、それぞ
れのタービン圧力比P1/P2,P3/P4(P4は第
2タービン出口圧力)に大きく影響されるので、上記出
口圧力P2及び入口圧力P3の調節によって、比較的高
価なタービン回転計や回転数調節器を用いること無く、
比較的安価な圧力調節器25,26を用いて間接的に両
タービン11,12の過回転を防ぐことができる。
【0053】また、この実施例でも、各圧力P1,P
2,P3の制限値を各タービン11,12の入口温度T
1,T2に応じて定めているので、広い温度範囲に亘っ
て適正な入口圧力制御及び回転数制御を実行できる。
【0054】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例として次のような態様をとることも可能
である。
【0055】(1) 上記各実施例において、両タービン回
転数N1,N2の制御や(第1実施例)、圧力P2,P
3の制御を行うべく、第2タービン入口弁16の開度を
過小にしてしまい、あるいは全閉にしてしまうと、ター
ビンライン13の閉塞により第1タービン11の出口圧
力P2が過度に上昇して第1タービン11を破損した
り、上記第2タービン入口弁16を再度開いた時に両タ
ービン11,12の回転数N1,N2が急上昇して制御
不能になったりするおそれがあるので、上記開度比較器
24には開度下限値を設定しておき、回転数調節器2
1,22や圧力調節器25,26の設定信号にかかわら
ず、第2タービン入口弁16の開度は上記開度下限値以
上に保っておくように上記開度比較器24を構成するの
が、より好ましい。さらに、上記設定開度が上記開度下
限値以下になった場合には警告指令を発するように開度
比較器24を構成すれば、より好ましいものとなる。
【0056】(2) 前記第1実施例では、第1タービン入
口弁15の操作で第2タービン12の入口圧力P3を調
節するようにしてもよい。この入口圧力P3を下げれ
ば、結果的に第1タービン入口圧力P1も下げることが
可能である。
【0057】(3) 前記第1実施例の装置において、第1
タービン入口弁15の操作で第1タービン11の回転数
N1、第2タービン12の回転数N2のいずれか一方を
調節し、第2タービン入口弁16の操作で第1タービン
11の入口圧力P1(もしくは第2タービン12の入口
圧力P2)及び両回転数N1,N2のうちの他方を調節
することも可能である。また、第2実施例の装置におい
て、第1タービン入口弁15の操作で第1タービン11
の出口圧力P2、第2タービン12の入口圧力P3のい
ずれか一方を調節し、第2タービン入口弁16の操作で
第1タービン11の入口圧力P1及び上記両圧力P2,
P3のうちの他方を調節することも可能である。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、次の効
果を得ることができる。
【0059】請求項1記載の方法は、上流側タービン式
膨張機の入口側に上流側タービン入口弁を設け、下流側
タービン式膨張機の入口側に下流側タービン入口弁を設
け、上流側タービン入口弁の開度変化により、いずれか
一方のタービン式膨張機の入口圧力、上流側タービン式
膨張機の回転数、下流側タービン式膨張機の回転数のう
ちの一つのパラメータを調節するとともに、下流側ター
ビン入口弁の開度調節により残りのパラメータを調節す
るようにしたものであるので、上記下流側タービン入口
弁の操作により、上流側タービン式膨張機の出口圧力と
下流側タービン式膨張機の入口圧力とを自由に異ならせ
ることにより、双方のタービン式膨張機の過回転を防止
できる効果がある。
【0060】より具体的に、請求項2,7記載の方法及
び装置では、上記上流側タービン入口弁の開度変化によ
り、いずれか一方のタービン式膨張機の入口圧力を調節
するとともに、上流側タービン式膨張機の回転数を検出
してこの回転数を予め設定された回転数制限値以下に抑
えるための下流側タービン入口弁の開度を設定し、か
つ、下流側タービン式膨張機の回転数を検出してこの回
転数を予め設定された回転数制限値以下に抑えるための
下流側タービン入口弁の開度を設定し、両開度のうち小
さい側の開度に基づいて実際の下流側タービン入口弁の
開度を調節するようにしているので、双方のタービン式
膨張機の回転数を直接的に調節でき、過回転をより確実
に防止できる効果がある。
【0061】ここで、請求項3,8記載の方法及び装置
では、上記上流側タービン式膨張機の回転数制限値を上
流側タービン式膨張機の入口温度に応じて変化させ、上
記下流側タービン式膨張機の回転数制限値を下流側ター
ビン式膨張機の入口温度に応じて変化させることによ
り、広い温度範囲に亘ってその運転温度に適したタービ
ン式膨張機の回転数制御を実行できる効果がある。ま
た、従来のようにタービン温度の変化に伴ってタービン
圧力制限値を階段状に変化させていくものに比べ、予冷
中も各タービン式膨張機の性能をより有効に発揮させる
ことができ、予冷時間を短縮できる効果がある。
【0062】一方、請求項4,9記載の方法及び装置で
は、上記上流側タービン入口弁の開度変化により、上流
側タービン式膨張機の入口圧力を調節するとともに、上
流側タービン式膨張機の出口圧力を検出してこの圧力を
予め設定された回転数制限値以下に抑えるための下流側
タービン入口弁の開度を設定し、かつ、下流側タービン
式膨張機の入口圧力を検出してこの圧力を予め設定され
た回転数制限値以下に抑えるための下流側タービン入口
弁の開度を設定し、両開度のうち小さい側の開度に基づ
いて実際の下流側タービン入口弁の開度を調節するよう
にしているので、高価な回転計等を用いて双方のタービ
ン式膨張機の回転数を直接検出しなくても、安価な構造
で間接的にタービン回転数を調節でき、過回転を防止で
きる効果がある。
【0063】ここで、請求項5,10記載の方法及び装
置では、上記上流側タービン式膨張機の出口圧力の圧力
制限値を上流側タービン式膨張機の入口温度に応じて変
化させ、上記下流側タービン式膨張機の入口圧力の圧力
制限値を下流側タービン式膨張機の入口温度に応じて変
化させることにより、広い温度範囲に亘ってその運転温
度に適したタービン式膨張機の圧力制御を実行できる効
果がある。また、従来のようにタービン温度の変化に伴
ってタービン圧力制限値を階段状に変化させていくもの
に比べ、予冷中も各タービン式膨張機の性能をより有効
に発揮させることができ、予冷時間を短縮できる効果が
ある。
【0064】また、請求項6,11記載の方法及び装置
では、上記上流側タービン入口弁の開度調節に用いる圧
力制限値をこの圧力制限値に関する側のタービン式膨張
機の入口温度に応じて変化させることにより、広い温度
範囲に亘ってその運転温度に適したタービン式膨張機の
入口圧力制御を実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるヘリウム液化冷凍
装置の全体構成を示すフローシートである。
【図2】(a)は上記装置において設定される第1ター
ビン入口温度と第1タービン入口圧力の制限値との関係
を示すグラフ、(b)は上記装置において設定される第
1タービン入口温度と第1タービン回転数の制限値との
関係を示すグラフ、(c)は上記装置において設定され
る第2タービン入口温度と第2タービン回転数の制限値
との関係を示すグラフである。
【図3】本発明の第2実施例におけるヘリウム液化冷凍
装置の全体構成を示すフローシートである。
【図4】(a)は上記装置において設定される第1ター
ビン入口温度と第1タービン出口圧力の制限値との関係
を示すグラフ、(b)は上記装置において設定される第
2タービン入口温度と第2タービン入口圧力の制限値と
の関係を示すグラフである。
【図5】従来のタービン式膨張機運転制御方法で設定さ
れる上流側タービン式膨張機入口圧力の制限値と下流側
タービン式膨張機入口温度との関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】 3 高圧供給ライン 4 低圧戻りライン 11 第1タービン(上流側タービン式膨張機) 12 第2タービン(下流側タービン式膨張機) 13 タービンライン 15 第1タービン入口弁 16 第2タービン入口弁 17,18 温度計 20 圧力調節器(上流側入口弁調節手段) 21 回転数調節器(上流側開度設定手段) 22 回転数調節器(下流側開度設定手段) 24 開度比較器(下流側入口弁調節手段) 25 圧力調節器(上流側開度設定手段) 26 圧力調節器(下流側開度設定手段)
フロントページの続き (72)発明者 上谷内 洋一 神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 株 式会社神戸製鋼所 神戸本社内 (56)参考文献 特開 平6−265230(JP,A) 特開 平6−34217(JP,A) 特開 平5−196314(JP,A) 特開 平3−156256(JP,A) 実開 平4−36565(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 9/02 F25B 9/06

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寒冷を発生させるための冷媒循環回路に
    相互直列に配された二段の寒冷発生用タービン式膨張機
    の運転制御方法であって、上流側タービン式膨張機の入
    口側に上流側タービン入口弁を設け、下流側タービン式
    膨張機の入口側に下流側タービン入口弁を設け、上流側
    タービン入口弁の開度変化により、いずれか一方のター
    ビン式膨張機の入口圧力、上流側タービン式膨張機の回
    転数、下流側タービン式膨張機の回転数のうちの一つの
    パラメータを所定条件に見合うように調節するととも
    に、下流側タービン入口弁の開度調節により残りのパラ
    メータを所定条件に見合うように調節することを特徴と
    するタービン式膨張機の運転制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のタービン式膨張機の運転
    制御方法において、いずれか一方のタービン式膨張機の
    入口圧力を検出してこの圧力を予め設定された圧力制限
    値以下に抑えるように上記上流側タービン入口弁の開度
    を調節するとともに、上流側タービン式膨張機の回転数
    を検出してこの回転数を予め設定された回転数制限値以
    下に抑えるための下流側タービン入口弁の開度を設定
    し、かつ、下流側タービン式膨張機の回転数を検出して
    この回転数を予め設定された回転数制限値以下に抑える
    ための下流側タービン入口弁の開度を設定し、上記2つ
    の開度のうち小さい側の開度に基づき上記下流側タービ
    ン入口弁の開度を調節することを特徴とするタービン式
    膨張機の運転制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のタービン式膨張機の運転
    制御方法において、上記上流側タービン式膨張機の回転
    数制限値を上流側タービン式膨張機の入口温度に応じて
    変化させ、上記下流側タービン式膨張機の回転数制限値
    を下流側タービン式膨張機の入口温度に応じて変化させ
    ることを特徴とするタービン式膨張機の運転制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のタービン式膨張機の運転
    制御方法において、上流側タービン式膨張機の入口圧力
    を検出してこの圧力を予め設定された圧力制限値以下に
    抑えるように上記上流側タービン入口弁の開度を調節す
    るとともに、上流側タービン式膨張機の出口圧力を検出
    してこの圧力を予め設定された圧力制限値以上に保つた
    めの下流側タービン入口弁の開度を設定し、かつ、下流
    側タービン式膨張機の入口圧力を検出してこの圧力を予
    め設定された圧力制限値以下に抑えるための下流側ター
    ビン入口弁の開度を設定し、上記2つの開度のうち小さ
    い側の開度に基づき上記下流側タービン入口弁の開度を
    調節することを特徴とするタービン式膨張機の運転制御
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のタービン式膨張機の運転
    制御方法において、上記上流側タービン式膨張機の出口
    圧力の圧力制限値を上流側タービン式膨張機の入口温度
    に応じて変化させ、上記下流側タービン式膨張機の入口
    圧力の圧力制限値を下流側タービン式膨張機の入口温度
    に応じて変化させることを特徴とするタービン式膨張機
    の運転制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれかに記載のタービ
    ン式膨張機の運転制御方法において、上記上流側タービ
    ン入口弁の開度調節に用いる圧力制限値をこの圧力制限
    値に関する側のタービン式膨張機の入口温度に応じて変
    化させることを特徴とするタービン式膨張機の運転制御
    方法。
  7. 【請求項7】 寒冷を発生させるための冷媒循環回路に
    相互直列に配された二段の寒冷発生用タービン式膨張機
    の運転制御装置であって、上流側タービン式膨張機の入
    口側に上流側タービン入口弁を設け、下流側タービン式
    膨張機の入口側に下流側タービン入口弁を設けるととも
    に、いずれか一方のタービン式膨張機の入口圧力を検出
    してこの圧力を予め設定された圧力制限値以下に抑える
    ように上流側タービン入口弁の開度を調節する上流側入
    口弁調節手段と、上流側タービン式膨張機の回転数を検
    出してこの回転数を予め設定された回転数制限値以下に
    抑えるための下流側タービン入口弁の開度を設定する上
    流側開度設定手段と、下流側タービン式膨張機の回転数
    を検出してこの回転数を予め設定された回転数制限値以
    下に抑えるための下流側タービン入口弁の開度を設定す
    る下流側開度設定手段と、実際の下流側タービン入口弁
    の開度を上記上流側開度設定手段で設定された開度と下
    流側開度設定手段で設定された開度とのうち小さい側の
    開度に基づき調節する下流側入口弁調節手段とを備えた
    ことを特徴とするタービン式膨張機の運転制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のタービン式膨張機の運転
    制御装置において、上記上流側タービン式膨張機の回転
    数制限値を上流側タービン式膨張機の入口温度に応じて
    変化させるように上記上流側開度設定手段を構成し、上
    記下流側タービン式膨張機の回転数制限値を下流側ター
    ビン式膨張機の入口温度に応じて変化させるように上記
    下流側開度設定手段を構成したことを特徴とするタービ
    ン式膨張機の運転制御装置。
  9. 【請求項9】 寒冷を発生させるための冷媒循環回路に
    相互直列に配された二段の寒冷発生用タービン式膨張機
    の運転制御装置であって、上流側タービン式膨張機の入
    口側に上流側タービン入口弁を設け、下流側タービン式
    膨張機の入口側に下流側タービン入口弁を設けるととも
    に、上流側タービン式膨張機の入口圧力を検出してこの
    圧力を予め設定された圧力制限値以下に抑えるように上
    流側タービン入口弁の開度を調節する上流側入口弁調節
    手段と、上流側タービン式膨張機の出口圧力を検出して
    この圧力を予め設定された圧力制限値以上に保つための
    下流側タービン入口弁の開度を設定する上流側開度設定
    手段と、下流側タービン式膨張機の入口圧力を検出して
    この圧力を予め設定された圧力制限値以下に抑えるため
    の下流側タービン入口弁の開度を設定する下流側開度設
    定手段と、実際の下流側タービン入口弁の開度を上記上
    流側開度設定手段で設定された開度と下流側開度設定手
    段で設定された開度とのうち小さい側の開度に基づき調
    節する下流側入口弁調節手段とを備えたことを特徴とす
    るタービン式膨張機の運転制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のタービン式膨張機の運
    転制御装置において、上記上流側タービン式膨張機の出
    口圧力の圧力制限値を上流側タービン式膨張機の入口温
    度に応じて変化させるように上記上流側開度設定手段を
    構成し、上記下流側タービン式膨張機の入口圧力の圧力
    制限値を下流側タービン式膨張機の入口温度に応じて変
    化させるように上記下流側開度設定手段を構成したこと
    を特徴とするタービン式膨張機の運転制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項7〜10のいずれかに記載のタ
    ービン式膨張機の運転制御装置において、上記上流側入
    口弁調節手段で用いられる圧力制限値をこの圧力制限値
    に関する側のタービン式膨張機の入口温度に応じて変化
    させるように上記上流側入口弁調節手段を構成したこと
    を特徴とするタービン式膨張機の運転制御装置。
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