JPH0634117Y2 - 熱転写プリンタ用の平型プラテン - Google Patents

熱転写プリンタ用の平型プラテン

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JPH0634117Y2
JPH0634117Y2 JP8098888U JP8098888U JPH0634117Y2 JP H0634117 Y2 JPH0634117 Y2 JP H0634117Y2 JP 8098888 U JP8098888 U JP 8098888U JP 8098888 U JP8098888 U JP 8098888U JP H0634117 Y2 JPH0634117 Y2 JP H0634117Y2
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platen
elastic body
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正年 松崎
泰 長谷川
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Konica Minolta Inc
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、熱転写プリンタ用の平型プラテンに関す
る。
従来技術および考案の課題 表面の粗いラフ紙に印字することが可能なシリアル熱転
写プリンタ(ラフ紙用熱転写プリンタ)においては、イ
ンリボンと用紙とを、印字ヘッドでプラテンに強く押し
付ける必要があるため、プラテンの材料としては硬度の
高いゴム、たとえばJIS硬度50以上のゴムが選定され
る。
このような高硬度のゴムは、変形量が少ないので、第8
図に示すように、高硬度のゴムでつくられた丸型のプラ
テン(1)を用いた場合には、印字ヘッド(2)押圧時
に、印字ヘッド基板(3)上に縦一列状に設けられた発
熱素子(4)列の中央部によりインクリボン(5)及び
用紙(6)の押圧力にくらべて、発熱素子(4)列両端
部による押圧力が弱く、文字等の上下部分が印字されな
いいわゆる「上下欠け」(ボイド)が発生しやすい。
そこで、ラフ紙用熱転写プリンタでは、通常平板状の平
型プラテンが用いられている。しかしながら、平型プラ
テンを用いた場合には、次のような問題がある。
第9図に示すように、プラテン(1)の上下巾をインク
リボン(5)の巾より長くすると、ラフ紙用熱転写プリ
ンタでは印字ヘッド(2)のプラテン(1)への押圧力
が比較的大きくしかもインクリボン(5)は第10図に示
すようにインク層(5a)側が内方にくるように湾曲して
いるので、用紙(6)にインクリボン(5)の両側縁に
対応するすじが現れてしまう。
第11図に示すように、プラテン(1)の上下巾をインク
リボン(5)の巾より短くすると、プラテン(1)の上
下縁に対応するすじが現れてしまう。
つまり、平型プラテン(1)を用いた場合には、すじ状
の印字汚れが発生する。
この考案は、ラフ紙に対して、ボイドがなく、すじ状の
印字汚れが発生しない高品質の印字が行える熱転写プリ
ンターの平型プラテンを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 この考案による熱転写プリンターの平型プラテンは、全
体のうち少なくとも印字ヘッド側が、印字ヘッドの発熱
素子の配列方向に沿う長さが発熱素子列の全長より長く
かつ発熱素子の配列方向に沿うインク担持体の長さより
短い第1弾性体部分と、第1弾性体部分における発熱素
子の配列方向前後にそれぞれ形成されかつ第1弾性体部
分より硬度の低い弾性体で作られた一対の第2弾性体部
分とから構成され、第1弾性体部分に発熱素子が押圧さ
れることを特徴とする。
考案の作用 比較的硬度の高い第1弾性体部分に、印字ヘッドの発熱
素子が押圧される。プラテンの発熱素子配列方向に沿う
長さが発熱素子の配列方向に沿うインク担持体の長さよ
り長い場合には、硬度の低い一対の第2弾性体部材にイ
ンク担持体の発熱素子配列方向前後縁を介して印字ヘッ
ドが押圧される。プラテンの発熱素子配列方向に沿う長
さが発熱素子の配列方向に沿うインク担持体の長さより
短い場合には、硬度の低い一対の第2弾性体部材で構成
されているプラテンの発熱素子配列方向前後縁に、イン
ク担持体の発熱素子配列方向前後縁寄り部分を介して印
字ヘッドが押圧される。
実施例 以下、第1〜第7図を参照してこの考案の実施例につい
て説明する。
第1図および第2図は、この考案の第1実施例を示して
いる。
このプラテン(10)は、シリアル熱転写プリンタ用プラ
テンであって、その上下巾は、インクリボンの巾より長
い。シリアル熱転写プリンタでは、印字ヘッド(2)の
基板(1)上に縦一列状に発熱素子(4)が設けられて
いる。プラテン(10)は、上下巾Dが印字ヘッド(2)
の発熱素子(4)列の全長d1より長くかつインクリボン
(5)の巾d2より短い第1弾性体部材(11)と、第1弾
性体部材(11)の上下にそれぞれ形成されかつ第1弾性
体部材(11)より硬度の低い弾性体で作られた一対の第
2弾性体部材(12)とからなり、プラテン支持板(14)
の前面に設けられている。
プラテン(10)は、印字動作時に、第1弾性体部材(1
1)にインクリボン(5)及び用紙(6)を介して印字
ヘッド(2)の発熱素子(4)が押圧され、第2弾性体
部材(12)に、インクリボン(5)の側縁及び用紙
(6)を介して印字ヘッド(2)が押圧されるように配
されている。
発熱素子(4)列の全長d1は、たとえば、発熱素子
(4)がピッチ1/240inchで40個設けられている場合に
は、d1=40×1/240inchとなる。第1弾性体部材(11)
の上下巾Dは、発熱素子(4)の圧着力が大きくなるよ
うに、上記範囲(d1<D<d2)内でd1にできるだけ近い
値とすることが好ましい。第1弾性体部材(11)の硬さ
は、JIS硬さ(スプリング硬さ)50以上が好ましく、よ
り好ましくはJIS硬さ70以上がよい。第1弾性体部材(1
1)の材料としては、ポリウレタンゴム、ブタジエンゴ
ム(BR)等が用いられる。
第2弾性体部材(12)の硬さは、第1弾性体部材の硬度
より小さく、JIS硬さ60以下が好ましく、より好ましく
はJIS硬さ40以下がよい。第2弾性体部材(12)の材料
としては、ポリウレタンゴム、クロロプレンゴム(C
R)、ポリウレタンブチルゴム、発泡樹脂等が用いられ
る。上側の第2弾性体部材(12)の上側エッジおよび下
側の第2弾性体部材(12)の下側エッジには、用紙
(6)の引っ掛かりを少なくするために斜面または丸み
(S)がかけられている。上下一対の弾性体部材(2)
は、同じ材料でなくてもよい。
このようなプラテン(10)は、プラテン支持板(14)の
前面に、上下一対の第2弾性体部材(12)を所定間隔を
おいて成形し、別途作成した第一弾性体部材(11)を両
第2弾性体部材(12)間に嵌め込み、支持板(14)に固
着することにより作られる。
上記プラテン(10)では、硬度の高い第1弾性体部材
(11)に、印字ヘッド(2)の発熱素子(4)が押圧さ
れるので、比較的低いヘッド押圧力でも、ラフ紙(6)
に対してボイドのない鮮明な印字が得られる。また、プ
ラテン(10)の上下巾がインクリボン(5)の巾より長
くても、インクリボン(5)の側縁が押圧される部分
は、硬度の低い第2弾性体部材(12)で構成されている
ので、インクリボン(5)の両側縁に対応するすじが発
生しなくなる。
第3図は、この考案の第2実施例を示している。第3図
において、第1図と同じものには、同じ符号を付してそ
の説明を省略する。
このプラテン(10)は、各第2弾性体部材(12)の上下
巾が第1実施例よりも短く、プラテン(10)の上下巾が
インクリボン(5)の巾d2より短くなっている点のみが
第1実施例と異なっている。
このプラテン(10)では、硬度の高い第1弾性体部材
(11)に、印字ヘッド(2)の発熱素子(4)が押圧さ
れるので、比較的低いヘッド押圧力でも、ラフ紙(6)
に対してボイドのない鮮明な印字が得られる。また、プ
ラテン(10)の上下巾がインクリボン(5)の巾d2より
短くても、プラテン(10)の上下両側縁は、硬度の低い
上下一対の第2弾性体部材(12)で構成されているの
で、プラテン(10)の上下両側縁に対応するすじが発生
しなくなる。
第4図は、この考案の第3実施例を示している。第4図
において、第1図と同じものには、同じ符号を付してそ
の説明を省略する。
このプラテン(10)は、印字ヘッド側の厚さ前半部の上
下中間部が第1弾性体部材(11)で構成され、厚さ前半
部の上下両側部が第2弾性体部材(12)で構成され、厚
さ後半部が第1弾性体部材(11)より硬度の低い第3弾
性体部材(13)で構成されていものである。
第5図は、この考案の第4実施例を示している。第5図
において、第1図と同じものには、同じ符号を付してそ
の説明を省略する。
このプラテン(10)は、印字ヘッド側の厚さ前半部の上
下両側部および厚さ後半部が第2弾性体部材(12)で構
成され、厚さ前半部の上下の中間部が第1弾性体部材
(11)で構成されているものである。
第6図および第7図は、この考案の第5実施例を示いて
いる。このプラテン(10)はライン熱転写プリンタ用プ
ラテンである。ライン熱転写プリンタでは、印字ヘッド
(2)の基板(3)上に横一列状に発熱素子(4)が設
けられている。発熱素子(4)列の全長は、一行の印字
巾分の長さを有している。プラテン(10)は、左右巾D
が印字ヘッド(2)の発熱素子(4)列の全長d1より長
くかつインクシート(5)の左右巾d2より短い第1弾性
体部材(11)と、第1弾性体部材(11)の左右両側にそ
れぞれ形成されかつ第1弾性体部材(11)より硬度の低
い弾性体で作られた一対の第2弾性体部材(12)とから
なり、プラテン支持板(14)の前面に設けられている。
プラテン(10)は、印字動作時に、第1弾性体部材(1
1)に、インクシート(5)及び用紙(6)を介して印
字ヘッド(2)の発熱素子(4)が押圧され、第2弾性
体部材(12)に、インクシート(5)の両側縁及び用紙
(6)を介して印字ヘッド(2)が押圧される。
考案の効果 この考案による熱転写プリンタの平型プラテンでは、比
較的低いヘッド押圧力でも、ラフ紙に対してボイドがな
い鮮明な印字を行えるとともに、すじ状の印字汚れが発
生しない高品質の印字が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の第1実施例を示し、第
1図はプラテンおよび印字ヘッド部分を示す横断面図、
第2図はプラテンおよび印字ヘッド部分を示す分解斜視
図、第3図はこの考案の第2実施例を示す第1図相当の
図、第4図はこの考案の第3実施例を示すプラテンの横
断面図、第5図はこの考案の第4実施例を示すプラテン
の横断面図、第6図および第7図はこの考案の第5実施
例を示し、第6図は第1図相当の図、第7図は第2図相
当の図、第8図は従来例を示す第1図相当の図、第9図
は他の従来例を示す第1図相当の図、第10図はインクリ
ボンを示す拡大横断面図、第11図はさらに他の従来例を
示す第1図相当の図である。 (2)……印字ヘッド、(4)……発熱素子、(5)…
…インクリボン、インクシート(インク担持体)、(1
0)……プラテン、(11)……第1弾性体部材(第1弾
性体部分)、(12)……第2弾性体部材(第2弾性体部
分)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】全体のうち少なくとも印字ヘッド側が、印
    字ヘッドの発熱素子の配列方向に沿う長さが発熱素子列
    の全長より長くかつ発熱素子の配列方向に沿うインク担
    持体の長さより短い第1弾性体部分と、第1弾性体部分
    における発熱素子の配列方向前後にそれぞれ形成されか
    つ第1弾性体部分より硬度の低い弾性体で作られた一対
    の第2弾性体部分とから構成され、第1弾性体部分に発
    熱素子が押圧される熱転写プリンタ用の平型プラテン。
JP8098888U 1988-06-17 1988-06-17 熱転写プリンタ用の平型プラテン Expired - Lifetime JPH0634117Y2 (ja)

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JPH022146U JPH022146U (ja) 1990-01-09
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