JPH0634082A - ゴムホース - Google Patents
ゴムホースInfo
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- JPH0634082A JPH0634082A JP18703692A JP18703692A JPH0634082A JP H0634082 A JPH0634082 A JP H0634082A JP 18703692 A JP18703692 A JP 18703692A JP 18703692 A JP18703692 A JP 18703692A JP H0634082 A JPH0634082 A JP H0634082A
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- Japan
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- layer
- rubber layer
- rubber
- acrylonitrile
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 LPGを通した際の高温時における内面ゴム
層に生じるクラックを有効に抑制してホースの内面破壊
を効果的に防止し、耐熱性の向上を図ることが出来るゴ
ムホースを提供することを目的とする。 【構成】 内面ゴム層2が28〜35重量%の結合アク
リロニトリルを含有するアクリロニトリル・ブタジエン
ゴムからなり、かつ内面粗さが20μm以下であり、L
PGによる破壊圧力が30kgf/cm2 以上で、低温曲げ破
壊温度が−40℃以下であるゴムホース。
層に生じるクラックを有効に抑制してホースの内面破壊
を効果的に防止し、耐熱性の向上を図ることが出来るゴ
ムホースを提供することを目的とする。 【構成】 内面ゴム層2が28〜35重量%の結合アク
リロニトリルを含有するアクリロニトリル・ブタジエン
ゴムからなり、かつ内面粗さが20μm以下であり、L
PGによる破壊圧力が30kgf/cm2 以上で、低温曲げ破
壊温度が−40℃以下であるゴムホース。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は主として液化石油ガス
(以下、LPGと言う)等に用いられるゴムホース係わ
り、更に詳しくは、高温時における内面ゴム層に生じる
クラックを有効に防止することが可能なゴムホースに関
するものである。
(以下、LPGと言う)等に用いられるゴムホース係わ
り、更に詳しくは、高温時における内面ゴム層に生じる
クラックを有効に防止することが可能なゴムホースに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】LPGを燃料とする自動車のエンジン等
に使用されるLPG用のゴムホースは、車体の軽量化及
びコンパクト化に伴い、年々ホースに要求される耐熱性
が厳しくなり、従来40℃程度の最高温度が70℃程度
になってきている。ところで、従来より自動車のエンジ
ン等に使用されているLPGの液体を通すゴムホース
は、一般の耐油用ホースが用いられている。そしてその
構成は、例えば、NBR(アクリロニトリル・ブタジエ
ンゴム)からなる最内層の内面ゴム層上に、樹脂繊維や
ワイヤー等を編組した補強層を介して、CR(ポリクロ
ロプレンゴム)等からなる外面ゴム層が積層された構成
となっている。
に使用されるLPG用のゴムホースは、車体の軽量化及
びコンパクト化に伴い、年々ホースに要求される耐熱性
が厳しくなり、従来40℃程度の最高温度が70℃程度
になってきている。ところで、従来より自動車のエンジ
ン等に使用されているLPGの液体を通すゴムホース
は、一般の耐油用ホースが用いられている。そしてその
構成は、例えば、NBR(アクリロニトリル・ブタジエ
ンゴム)からなる最内層の内面ゴム層上に、樹脂繊維や
ワイヤー等を編組した補強層を介して、CR(ポリクロ
ロプレンゴム)等からなる外面ゴム層が積層された構成
となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、上述したゴ
ムホースにあっては、LPGを通した際、高温時にNB
Rからなる最内層の内面ゴム層にクラックが発生し、ホ
ースの内面が破壊されると言う問題があった。この発明
はかかる従来の課題に着目して案出されたもので、LP
Gを通した際の高温時における内面ゴム層に生じるクラ
ックを有効に抑制してホースの内面破壊を効果的に防止
し、耐熱性の向上を図ることが出来るゴムホースを提供
することを目的とするものである。
ムホースにあっては、LPGを通した際、高温時にNB
Rからなる最内層の内面ゴム層にクラックが発生し、ホ
ースの内面が破壊されると言う問題があった。この発明
はかかる従来の課題に着目して案出されたもので、LP
Gを通した際の高温時における内面ゴム層に生じるクラ
ックを有効に抑制してホースの内面破壊を効果的に防止
し、耐熱性の向上を図ることが出来るゴムホースを提供
することを目的とするものである。
【0004】
【発明を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、最内層の内面ゴム層と最外層のカバー用の
外面ゴム層との間に補強層を有するゴムホースにおい
て、前記内面ゴム層が28〜35重量%の結合アクリロ
ニトリルを含有するアクリロニトリル・ブタジエンゴム
からなり、かつ内面粗さが20μm以下であり、LPG
による破壊圧力が30kgf/cm2 以上で、低温曲げ破壊温
度が−40℃以下であることを要旨とするものである。
また、前記アクリロニトリル・ブタジエンゴム100重
量部に対して15重量部以下の可塑剤を配合したことを
要旨とするものである。
成するため、最内層の内面ゴム層と最外層のカバー用の
外面ゴム層との間に補強層を有するゴムホースにおい
て、前記内面ゴム層が28〜35重量%の結合アクリロ
ニトリルを含有するアクリロニトリル・ブタジエンゴム
からなり、かつ内面粗さが20μm以下であり、LPG
による破壊圧力が30kgf/cm2 以上で、低温曲げ破壊温
度が−40℃以下であることを要旨とするものである。
また、前記アクリロニトリル・ブタジエンゴム100重
量部に対して15重量部以下の可塑剤を配合したことを
要旨とするものである。
【0005】
【作用】この発明は上記のように構成され、内面ゴム層
が28〜35重量%の結合アクリロニトリルを含有する
アクリロニトリル・ブタジエンゴムからなり、かつその
内面粗さが20μm以下であると共に、LPGによる破
壊圧力が30kgf/cm2 以上で、低温曲げ破壊温度が−4
0℃以下であることにより、LPGを通した際の高温時
に内面ゴム層に生じるクラックの発生を有効に抑制して
ホースの内面破壊を効果的に防止することが出来る。
が28〜35重量%の結合アクリロニトリルを含有する
アクリロニトリル・ブタジエンゴムからなり、かつその
内面粗さが20μm以下であると共に、LPGによる破
壊圧力が30kgf/cm2 以上で、低温曲げ破壊温度が−4
0℃以下であることにより、LPGを通した際の高温時
に内面ゴム層に生じるクラックの発生を有効に抑制して
ホースの内面破壊を効果的に防止することが出来る。
【0006】また、前記アクリロニトリル・ブタジエン
ゴム100重量部に対して15重量部以下の可塑剤を配
合することにより、高温時に内面ゴム層に生じるクラッ
クの発生を有効に抑制すると共に、低温曲げ破壊温度及
び加工性の向上を図ることが出来る。
ゴム100重量部に対して15重量部以下の可塑剤を配
合することにより、高温時に内面ゴム層に生じるクラッ
クの発生を有効に抑制すると共に、低温曲げ破壊温度及
び加工性の向上を図ることが出来る。
【0007】
【実施例】以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例
を説明する。図1は、この発明に係るゴムホースの一例
を示す一部切欠き部分斜視図であり、1はホース本体を
示している。このホース本体1は、最内層に配置された
内面ゴム層2上に、このホース本体1を補強するための
補強層3が配設され、この外側に、積層された補強層の
補強糸との密着を良好にするための層間ゴム層4を介し
て、前記補強層3と同様の補強層5、及びこの補強層5
上に補強層を保護するための外面ゴム層6が配置されて
いる。
を説明する。図1は、この発明に係るゴムホースの一例
を示す一部切欠き部分斜視図であり、1はホース本体を
示している。このホース本体1は、最内層に配置された
内面ゴム層2上に、このホース本体1を補強するための
補強層3が配設され、この外側に、積層された補強層の
補強糸との密着を良好にするための層間ゴム層4を介し
て、前記補強層3と同様の補強層5、及びこの補強層5
上に補強層を保護するための外面ゴム層6が配置されて
いる。
【0008】前記内面ゴム層2は、28〜35重量%の
結合アクリロニトリルを含有するアクリロニトリル・ブ
タジエンゴムからなり、内面ゴム層2の内面粗さが20
μm以下であるように構成されている。また、LPGに
よる破壊圧力が30kgf/cm2以上で、低温曲げ破壊温度
が−40℃以下であるようになっている。内面粗さが2
0μm以上では、LPGの液体を通した際の高温時(7
0℃)にクラックが著しく発生するので好ましくなく、
更に好ましくは、内面粗さが15μm以下であることが
良く、これにより高温時におけるクラックの発生を極め
て少なくすることが出来る。
結合アクリロニトリルを含有するアクリロニトリル・ブ
タジエンゴムからなり、内面ゴム層2の内面粗さが20
μm以下であるように構成されている。また、LPGに
よる破壊圧力が30kgf/cm2以上で、低温曲げ破壊温度
が−40℃以下であるようになっている。内面粗さが2
0μm以上では、LPGの液体を通した際の高温時(7
0℃)にクラックが著しく発生するので好ましくなく、
更に好ましくは、内面粗さが15μm以下であることが
良く、これにより高温時におけるクラックの発生を極め
て少なくすることが出来る。
【0009】内面ゴム層2が28重量%未満の結合アク
リロニトリルを含有するアクリロニトリル・ブタジエン
ゴムでは、この発明の希望するLPGによる破壊圧力が
30kgf/cm2 以上の破壊圧力が得にくく、また35重量
%を越える結合アクリロニトリルを含有するアクリロニ
トリル・ブタジエンゴムでは、可塑剤を多量に配合しな
いとこの発明の希望する低温曲げ破壊が−40℃以下に
することが難しい。
リロニトリルを含有するアクリロニトリル・ブタジエン
ゴムでは、この発明の希望するLPGによる破壊圧力が
30kgf/cm2 以上の破壊圧力が得にくく、また35重量
%を越える結合アクリロニトリルを含有するアクリロニ
トリル・ブタジエンゴムでは、可塑剤を多量に配合しな
いとこの発明の希望する低温曲げ破壊が−40℃以下に
することが難しい。
【0010】また更に好ましくは、80℃での内面ゴム
の引裂強さが20kgf/cm未満であると、LPGの液体を
通した際の高温時(70℃)においてクラックが発生し
易くなるので、80℃での内面ゴムの引裂強さが20kg
f/cm以上であることが好ましい。前記層間ゴム層4及び
外面ゴム層6にあっては、従来同様に、層間ゴム層4は
NBR等、外面ゴム層6はCRや耐候性に優れたCSM
(クロロスルフォン化ポリエチレン)等が用いられる。
の引裂強さが20kgf/cm未満であると、LPGの液体を
通した際の高温時(70℃)においてクラックが発生し
易くなるので、80℃での内面ゴムの引裂強さが20kg
f/cm以上であることが好ましい。前記層間ゴム層4及び
外面ゴム層6にあっては、従来同様に、層間ゴム層4は
NBR等、外面ゴム層6はCRや耐候性に優れたCSM
(クロロスルフォン化ポリエチレン)等が用いられる。
【0011】前記補強層3,5も従来同様に、ポリアミ
ド繊維やアラミド繊維等の樹脂繊維や硬鋼線等のワイヤ
ーを補強糸として、スパイラル状やブレード状に構成し
たものである。以上のようにこの発明は、内面ゴム層2
が28〜35重量%の結合アクリロニトリルを含有する
アクリロニトリル・ブタジエンゴムからなり、かつその
内面粗さが20μm以下であると共に、LPGによる破
壊圧力が30kgf/cm2 以上で、低温曲げ破壊温度が−4
0℃以下であることにより、LPGを通した際の高温時
に内面ゴム層に生じるクラックの発生を有効に抑制して
ホースの内面破壊を効果的に防止することが出来る。
ド繊維やアラミド繊維等の樹脂繊維や硬鋼線等のワイヤ
ーを補強糸として、スパイラル状やブレード状に構成し
たものである。以上のようにこの発明は、内面ゴム層2
が28〜35重量%の結合アクリロニトリルを含有する
アクリロニトリル・ブタジエンゴムからなり、かつその
内面粗さが20μm以下であると共に、LPGによる破
壊圧力が30kgf/cm2 以上で、低温曲げ破壊温度が−4
0℃以下であることにより、LPGを通した際の高温時
に内面ゴム層に生じるクラックの発生を有効に抑制して
ホースの内面破壊を効果的に防止することが出来る。
【0012】また、前記内面ゴム層2に用いられるアク
リロニトリル・ブタジエンゴムに対して可塑剤を配合す
るようにしてもよい。可塑剤を配合することにより、高
温時に内面ゴム層に生じるクラックの発生を有効に抑制
すると共に、低温曲げ破壊温度及び加工性の向上を図る
ことが出来る。可塑剤としては、ジオクチルフタレート
(DOP)やジオクチルアジペート(DOA)等が用い
られる。可塑剤の配合量はアクリロニトリル・ブタジエ
ンゴム100重量部に対して15重量部以下であること
が好ましい。15重量部を越えて配合するとLPGへの
抽出量が多くなり、破壊圧力が低下する。
リロニトリル・ブタジエンゴムに対して可塑剤を配合す
るようにしてもよい。可塑剤を配合することにより、高
温時に内面ゴム層に生じるクラックの発生を有効に抑制
すると共に、低温曲げ破壊温度及び加工性の向上を図る
ことが出来る。可塑剤としては、ジオクチルフタレート
(DOP)やジオクチルアジペート(DOA)等が用い
られる。可塑剤の配合量はアクリロニトリル・ブタジエ
ンゴム100重量部に対して15重量部以下であること
が好ましい。15重量部を越えて配合するとLPGへの
抽出量が多くなり、破壊圧力が低下する。
【0013】更に好ましくは、アクリロニトリル・ブタ
ジエンゴム100重量部に対して2〜15重量部以下の
可塑剤を配合することがよい。2重量部以上とすること
により、ゴムホースに対してより好ましい低温曲げ破壊
温度及び加工性を付与することが出来る。このように、
アクリロニトリル・ブタジエンゴム100重量部に対し
て15重量部以下の可塑剤を配合することにより、高温
時に内面ゴム層に生じるクラックの発生を有効に抑制す
ると共に、低温曲げ破壊温度及び加工性の向上を図るこ
とが出来る。
ジエンゴム100重量部に対して2〜15重量部以下の
可塑剤を配合することがよい。2重量部以上とすること
により、ゴムホースに対してより好ましい低温曲げ破壊
温度及び加工性を付与することが出来る。このように、
アクリロニトリル・ブタジエンゴム100重量部に対し
て15重量部以下の可塑剤を配合することにより、高温
時に内面ゴム層に生じるクラックの発生を有効に抑制す
ると共に、低温曲げ破壊温度及び加工性の向上を図るこ
とが出来る。
【0014】次に、NBRからなる内面ゴム層2の結合
アクリロニトリルと可塑剤との含有量を変えて行ったL
PGの液体によるゴムホースの破壊圧力試験、及び低温
曲げ破壊温度試験について説明する。 1). ゴムホースの構成 図1に示す構成と同様のゴムホースを作製した。内面ゴ
ム層2はNBR、補強層3,5はアラミド繊維をブレー
ド構造とし、中間ゴム層4はNBR、外面ゴム層6はC
SMから構成されている。内面ゴム層2はその結合アク
リロニトリルの含有量及び可塑剤(DAO)の量を図2
及び図3に示すように変えて構成され、内面粗さは15
μm以下である。 2). LPGの液体による破壊圧力試験 上述したゴムホースの一端を密封し、そのゴムホース内
をLPGの液体で充満した後、ゴムホースの他端から窒
素ガスにより圧力を加え、その時の破壊圧力を測定す
る。この発明では、30kgf/cm2 以上の破壊圧力に耐え
うる必要がある。その結果を図2に示す。
アクリロニトリルと可塑剤との含有量を変えて行ったL
PGの液体によるゴムホースの破壊圧力試験、及び低温
曲げ破壊温度試験について説明する。 1). ゴムホースの構成 図1に示す構成と同様のゴムホースを作製した。内面ゴ
ム層2はNBR、補強層3,5はアラミド繊維をブレー
ド構造とし、中間ゴム層4はNBR、外面ゴム層6はC
SMから構成されている。内面ゴム層2はその結合アク
リロニトリルの含有量及び可塑剤(DAO)の量を図2
及び図3に示すように変えて構成され、内面粗さは15
μm以下である。 2). LPGの液体による破壊圧力試験 上述したゴムホースの一端を密封し、そのゴムホース内
をLPGの液体で充満した後、ゴムホースの他端から窒
素ガスにより圧力を加え、その時の破壊圧力を測定す
る。この発明では、30kgf/cm2 以上の破壊圧力に耐え
うる必要がある。その結果を図2に示す。
【0015】3). 低温曲げ試験 −40℃±2℃で連続24時間放置し、その雰囲気中で
ホース内径の4倍の外径を有する鉄マンドレルに8〜1
2秒の速度で巻き付け、ホースの亀裂、破断の有無を調
べる。但し、自動車のエンジンに装着されるLPガス用
のゴムホースとして、低温曲げ破壊温度試験に要求され
る温度は−40℃以下である。その結果を図3に示す。
図2及び図3から明らかなように、内面ゴム層2には2
8重量%以上の結合アクリロニトリルを含有するアクリ
ロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)がゴムホースに
必要とされる十分なLPGによる破壊圧力(30kgf/cm
2 )を得ることが出来、35重量%以下において好適に
低温曲げ破壊温度(−40℃以下)が得られることが判
る。また、NBRに可塑剤を多く配合すればLPGによ
る破壊圧力が低下する傾向があり、逆に低温曲げ破壊温
度が下がる傾向にあることが判る。
ホース内径の4倍の外径を有する鉄マンドレルに8〜1
2秒の速度で巻き付け、ホースの亀裂、破断の有無を調
べる。但し、自動車のエンジンに装着されるLPガス用
のゴムホースとして、低温曲げ破壊温度試験に要求され
る温度は−40℃以下である。その結果を図3に示す。
図2及び図3から明らかなように、内面ゴム層2には2
8重量%以上の結合アクリロニトリルを含有するアクリ
ロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)がゴムホースに
必要とされる十分なLPGによる破壊圧力(30kgf/cm
2 )を得ることが出来、35重量%以下において好適に
低温曲げ破壊温度(−40℃以下)が得られることが判
る。また、NBRに可塑剤を多く配合すればLPGによ
る破壊圧力が低下する傾向があり、逆に低温曲げ破壊温
度が下がる傾向にあることが判る。
【0016】
【発明の効果】この発明は上記のように、内面ゴム層が
28〜35重量%の結合アクリロニトリルを含有するア
クリロニトリル・ブタジエンゴムからなり、かつその内
面粗さが20μm以下であると共に、LPGによる破壊
圧力が30kgf/cm2 以上で、低温曲げ破壊温度が−40
℃以下であることにより、高温時(70℃)における内
面ゴム層に発生するクラックを有効に抑制して、内面ゴ
ム層に生じる破壊を防止し、LPガス等に供されるゴム
ホースの耐熱性の向上を図ることが出来る効果がある。
28〜35重量%の結合アクリロニトリルを含有するア
クリロニトリル・ブタジエンゴムからなり、かつその内
面粗さが20μm以下であると共に、LPGによる破壊
圧力が30kgf/cm2 以上で、低温曲げ破壊温度が−40
℃以下であることにより、高温時(70℃)における内
面ゴム層に発生するクラックを有効に抑制して、内面ゴ
ム層に生じる破壊を防止し、LPガス等に供されるゴム
ホースの耐熱性の向上を図ることが出来る効果がある。
【0017】また、前記アクリロニトリル・ブタジエン
ゴム100重量部に対して15重量部以下の可塑剤を配
合することにより、高温時に内面ゴム層に生じるクラッ
クの発生を有効に抑制すると共に、低温曲げ破壊温度及
び加工性の向上を図ることが出来る効果がある。
ゴム100重量部に対して15重量部以下の可塑剤を配
合することにより、高温時に内面ゴム層に生じるクラッ
クの発生を有効に抑制すると共に、低温曲げ破壊温度及
び加工性の向上を図ることが出来る効果がある。
【図1】この発明のゴムホースの一例を示す一部切欠き
部分斜視図である。
部分斜視図である。
【図2】LPGの液体による破壊圧力試験の結果を示す
グラフ図である。
グラフ図である。
【図3】低温曲げ破壊温度試験の結果を示すグラフ図で
ある。
ある。
1 ホース本体 2 内面ゴム層 3,5 補強層 4 層間ゴム層 6 外面ゴム層
Claims (2)
- 【請求項1】 最内層の内面ゴム層と最外層のカバー用
の外面ゴム層との間に補強層を有するゴムホースにおい
て、前記内面ゴム層が28〜35重量%の結合アクリロ
ニトリルを含有するアクリロニトリル・ブタジエンゴム
からなり、かつ内面粗さが20μm以下であり、LPG
による破壊圧力が30kgf/cm2 以上で、低温曲げ破壊温
度が−40℃以下であることを特徴とするゴムホース。 - 【請求項2】 前記アクリロニトリル・ブタジエンゴム
100重量部に対して15重量部以下の可塑剤を配合し
た請求項1記載のゴムホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18703692A JPH0634082A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | ゴムホース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18703692A JPH0634082A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | ゴムホース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0634082A true JPH0634082A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16199059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18703692A Pending JPH0634082A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | ゴムホース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0634082A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010054037A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Toyoda Gosei Co Ltd | ホース |
-
1992
- 1992-07-14 JP JP18703692A patent/JPH0634082A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010054037A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Toyoda Gosei Co Ltd | ホース |
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