JPH06339852A - ボアのホーニング方法 - Google Patents

ボアのホーニング方法

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JPH06339852A
JPH06339852A JP13194993A JP13194993A JPH06339852A JP H06339852 A JPH06339852 A JP H06339852A JP 13194993 A JP13194993 A JP 13194993A JP 13194993 A JP13194993 A JP 13194993A JP H06339852 A JPH06339852 A JP H06339852A
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coolant
bore
cylinder bore
horn
honing
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Masahiko Iiizumi
泉 雅 彦 飯
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真円度および円筒度の精度をともに向上させ
ることが可能で、砥石の延命化もを実現できるボアのホ
ーニング方法を提供する。 【構成】 複数個の砥石2を環状に配置してなるホーン
1によりシリンダブロックSに設けたシリンダボアBを
ホーニングするに際して、シリンダボアBのホーン1を
挿入する側とは反対側にクーラントノズル21を設ける
と共に、砥石2の間には軸方向でかつこのホーン1の先
端で開口する切欠12を設け、クーラントノズル21か
らシリンダボアBにおける熱容量がもっとも少ない部分
に向けてクーラントCを噴射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンのシリンダ
ボアなどのワークに設けたボアをホーニングする際に利
用されるボアのホーニング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のように、例えば、エンジンのシリ
ンダボアをホーニングする場合、最近では、シリンダブ
ロックの軽量化が進んでシリンダボア部分の肉厚が薄く
かつ不均一なものとなっていることから、発生する熱に
よって不均一な変形が生じやすく、真円度および円筒度
の精度を高めることが困難になりつつある。
【0003】そこで、従来よりも積極的にシリンダボア
の加工面を冷却するための技術が開発され、そして、採
用されており、この積極的に冷却を行うホーニング方法
としては、例えば、図3に示すように、複数個の砥石5
2を環状に配置してなるホーン51の内部にクーラント
流路53を設けると共にこのクーラント流路53を砥石
52の間で開口させ、シリンダボアBoの上方に位置さ
せたクーラント吐出部60から吐出するクーラントCo
だけでなく、クーラント流路53からもクーラントCo
を供給して冷却しながらホーニングする技術が知られて
いる。
【0004】このようなホーニング方法に関しては、例
えば、「自動車技術ハンドブック生産・品質・整備編」
1992年6月15日 社団法人自動車技術会編集・
発行の第198頁に若干の記載がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したホ
ーニング方法にあっては、クーラントCoをシリンダボ
アBoの加工面に供給することができるものの、シリン
ダボアBoがその円周方向において均一な度合いで冷却
されることから、サイアミーズ構造のシリンダブロック
等円周方向におけるシリンダボアBoの熱容量差が大き
い場合には、加工中のシリンダボアBoに所々で温度差
が生じてしまうため、精度の高い真円度および円筒度を
得るのに十分であるとはいえないという問題を有してお
り、この問題を解決することが従来の課題となってい
た。
【0006】
【発明の目的】この発明は、上記した従来の課題に着目
してなされたもので、真円度および円筒度の精度をいず
れも向上させることが可能であり、加えて、砥石の寿命
を延ばすことができるボアのホーニング方法を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるボアの
ホーニング方法は、複数個の砥石を環状に配置してなる
ホーンによりワークに設けたボアをホーニングするに際
して、前記ボアのホーンを挿入する側とは反対側にクー
ラントノズルを設けると共に、前記砥石の間には軸方向
でかつ当該ホーンの先端で開口する切欠を設け、前記ク
ーラントノズルからボアにおける熱容量がもっとも少な
い部分に向けてクーラントを噴射する構成としたことを
特徴としており、このようなボアのホーニング方法の構
成を前述した従来の課題を解決するための手段としてい
る。
【0008】
【発明の作用】この発明に係わるボアのホーニング方法
では、クーラントノズルから噴射されたクーラントは、
ホーンの切欠によってボアの内面に直接当たることとな
り、さらに、この部分がボアの内面における熱容量がも
っとも少ない部位であることから、円周方向におけるボ
アの熱容量差が大きい場合であっても、加工中のボアに
所々で温度差が生じることがほとんどなく、したがっ
て、真円度および円筒度の精度がそれぞれ向上すること
となる。
【0009】また、クーラントの供給状況がよくなるこ
とから、砥石の寿命が延びることとなる。
【0010】
【実施例】以下、この発明を図面に基づいて説明する。
【0011】図1および図2はこの発明に係わるボアの
ホーニング方法の一実施例を示しており、この実施例で
は、エンジンのシリンダボアをホーニングする場合を示
している。
【0012】図に示すホーン1は略円筒状をなすもの
で、その外周面には6個の砥石2が60゜の間隔をもっ
て配置してあり、この場合、これらの砥石2はホーン1
の中空部分と外部との間で摺動可能とした砥石保持体3
にそれぞれ装着してある。そして、このホーン1は、基
端側(図1上端側)に形成した小径円筒部1aをホーニ
ング盤の支持軸(図示せず)に連結するようになってお
り、小径円筒部1aに径方向に設けたピン4を介して回
転力が伝達されるようになっている。
【0013】このホーン1は、その中空部分に円錐面5
aを有する先端側押圧体5を収納しており、この先端側
押圧体5は小径円筒部1aを通して挿入したロッド6の
先端に受圧板7を介して連結してある。また、この中空
部分には、先端側押圧体5の上方に位置する同じく円錐
面8aを有する基端側押圧体8が収納してあり、この基
端側押圧体8はロッド6の下端近傍に嵌着してある。
【0014】これらの押圧体5,8には、基端側押圧体
8の上方でかつロッド6に嵌装して収納した押し出し用
圧縮コイルばね9から図1下向きの押圧力が付与されて
おり、これらの押圧体5,8の各円錐面5a,8aを砥
石保持体3の中空部分側でかつ上下に設けた受圧斜面3
a,3aにそれぞれ当接させることによって、前記図1
下向きの押圧力で砥石2を径方向に押し出すようにして
ある。
【0015】また、中空部分を閉塞するばね受け10と
受圧板7との間には、先端側押圧体5の中心を貫通する
圧縮コイルばね11が設けてあり、図1上向きの力を両
押圧体5,8に付与して、押し出し用圧縮コイルばね9
から砥石2に付与される押圧力を一定に保持するように
している。
【0016】さらに、このホーン1は、その外周面に軸
方向でかつ先端(図1下端)で開口する切欠12を複数
設けており、これらの切欠12は6個の砥石2の各間に
設けてある。
【0017】一方、シリンダブロックSを載置するベッ
ド20には、すなわち、シリンダボアBのホーン1を挿
入する側とは反対側には、この実施例において、クーラ
ントノズル21が2個設けてあると共に、シリンダブロ
ックSとホーン1との間にはクーラント吐出口22a,
22aを内周面に有するホーンガイド22が設けてあ
り、ベッド20のクーラントノズル21,21は、シリ
ンダブロックSのシリンダボアBにおける熱容量がもっ
とも少ない部分にクーラントCを噴射できるようにして
それぞれ設置してある。
【0018】上記したホーン1を用いて、クーラントノ
ズル21,21を設置したベッド20上のシリンダブロ
ックSに対して、シリンダボアBのホーニングを行うに
際しては、ホーンガイド22を通して回転するホーン1
を下降させ、仮想線で示すように、シリンダボアBに挿
入する。
【0019】そして、ホーンガイド22のクーラント吐
出口22a,22aからクーラントCを吐出させると共
にクーラントノズル21,21から上方に向けてクーラ
ントCを噴出させながら、回転するホーン1に上下運動
を行わせ、シリンダボアBの内面を加工する。
【0020】このとき、クーラントCが、クーラント吐
出口22a,22aからシリンダボアBに供給されてい
るのに加えて、ホーン1に切欠12が設けてあることに
よって、クーラントノズル21,21から噴射されたク
ーラントCが、シリンダボアBの内面に直接当たるの
で、シリンダボアBは十分に冷却されることとなる。
【0021】また、クーラントノズル21,21から噴
射されたクーラントCが当たる部分は、シリンダボアB
の内面における熱容量がもっとも少ない部位すなわち、
クーラントノズル21からクーラントCを噴射しないで
加工した場合において、真円とならず楕円となってしま
う時の短径となる部位や円筒が円錐台や鼓形状等のいび
つな形状となる時の小径部位としてあることから、たと
え円周方向におけるシリンダボアBの熱容量差が大きい
場合でも、加工中のシリンダボアBに所々で温度差が生
じることはほとんどないので、真円度および円筒度の精
度が向上することとなる。
【0022】さらに、クーラントCの供給量が増加する
と共に供給状況がよくなることから、砥石2の寿命も延
びることとなる。
【0023】そこで、上記したホーニング方法でシリン
ダボアBのホーニング加工を行ったところ、従来にも増
して真円度および円筒度の精度が向上する結果が得ら
れ、また、砥石2の寿命が約10%延びるという結果を
得た。
【0024】なお、この実施例では、この発明に係わる
ボアのホーニング方法をエンジンのシリンダボアのホー
ニングに適用した場合を例示したが、これに限定される
ものではなく、また、この発明に係わるボアのホーニン
グ方法の詳細な構成も、上記した実施例に限定されるも
のではない。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係わる
ボアのホーニング方法では、上記した構成としたから、
ワークの特性の差にかかわらず真円度および円筒度の精
度をともに向上させることが実現でき、しかも、砥石の
延命化が図れるという非常に優れた効果がもたらされ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるボアのホーニング方法の一実
施例を示すシリンダボアをホーニングする場合の断面説
明図である。
【図2】図1に示したホーンの底面説明図である。
【図3】従来におけるボアのホーニング方法を示すシリ
ンダボアをホーニングする場合の側面説明図である。
【符号の説明】
1 ホーン 2 砥石 12 切欠 21 クーラントノズル B シリンダボア(ボア) C クーラント S シリンダブロック(ワーク)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の砥石を環状に配置してなるホー
    ンによりワークに設けたボアをホーニングするに際し
    て、前記ボアのホーンを挿入する側とは反対側にクーラ
    ントノズルを設けると共に、前記砥石の間には軸方向で
    かつ当該ホーンの先端で開口する切欠を設け、前記クー
    ラントノズルからボアにおける熱容量がもっとも少ない
    部分に向けてクーラントを噴射することを特徴とするボ
    アのホーニング方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008238318A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Fuji Heavy Ind Ltd 円筒内周面のホーニング装置
CN103264345A (zh) * 2013-06-09 2013-08-28 无锡立达纺织机械器材有限公司 一种盖板针布的衍磨装置

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JP2008238318A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Fuji Heavy Ind Ltd 円筒内周面のホーニング装置
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