JPH0633939A - 直動機械要素 - Google Patents

直動機械要素

Info

Publication number
JPH0633939A
JPH0633939A JP21080392A JP21080392A JPH0633939A JP H0633939 A JPH0633939 A JP H0633939A JP 21080392 A JP21080392 A JP 21080392A JP 21080392 A JP21080392 A JP 21080392A JP H0633939 A JPH0633939 A JP H0633939A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angled groove
spline
spline nut
mechanical element
linear motion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21080392A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Enomoto
信雄 榎本
Toshio Wada
利夫 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Enomoto Co Ltd
Original Assignee
Enomoto Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Enomoto Co Ltd filed Critical Enomoto Co Ltd
Priority to JP21080392A priority Critical patent/JPH0633939A/ja
Publication of JPH0633939A publication Critical patent/JPH0633939A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレス運転中に故障が生じにくく、寸法精度
が高く、かつ、純粋な直線運動を行う直動機械要素を提
供することが目的である。 【構成】 スプライン軸の外面に、その軸に平行に、2
つの平面が90°の角度をなす第1の直角溝を形成し、
スプラインナットの内面に、その軸に平行に、2つの平
面が90°の角度をなす第2の直角溝を形成して、スプ
ラインナットの中空部にスプライン軸を貫通させたとき
に、第1の直角溝と第2の直角溝とが向かい合うように
なし、第1の直角溝と第2の直角溝の間にクロス・ロー
ラー・ベアリングを介在させたことを特徴とする直動機
械要素である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通常、直動システムと
呼ばれている直動機械要素に関する。そして、本発明の
直動機械要素は、プレス機械全般へ応用することがで
き、特に、射出成形機への応用に適している。射出成形
機とは、可動盤および固定盤に、それぞれ、二分割金型
の一方を取り付け、可動盤をスプライン軸に沿って移動
し、金型が突き合わされ密着するのと同期して樹脂、ガ
ラスファイバー入り樹脂、カーボン入り樹脂等を金型の
空洞内に加圧注入して固化し、その後に金型を分離して
固化した成形品を取り出す機械である。
【0002】
【従来の技術】従来の直動機械要素は大きく2種類に分
類できる。
【0003】第1の従来技術 第1の直動機械要素はメタルブッシュスプラインとでも
呼ぶべきものである。スプラインナットの内面に円筒形
のメタルブッシュをはめ込み固定し、そして、メタルブ
ッシュの中空部に略丸棒状のスプライン軸を挿入して、
メタルブッシュの内面とスプライン軸の表面とが直接に
接触摺動して直動運動を行うものである。ここでメタル
ブッシュとしては、黄銅、砲金などの銅合金製あるいは
燒結合金製の一体円筒状のものや砲金などの円筒体の内
表面にテフロン加工したものが用いられている。
【0004】第2の従来技術 第2の直動機械要素はボールスプラインと呼ばれている
ものである。スプラインナットの内面に多数のボールを
組み込み、循環運動するようになしたものである。そし
て、スプラインナットの中空部に略丸棒状の複雑な断面
形状のスプライン軸を差し込み、ボールとスプライン軸
の表面とが直接に接触し転がり、直動運動を行うもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1の従来技
術においては、摺動の際にスプライン軸とメタルブッシ
ュの間にごみなどが混入することがあるが、すると、メ
タルブッシュの内面やスプライン軸の表面に傷が付き、
がたが生ずる原因となり、直動運動の精度が低下する原
因となる。あるいは、メタルブッシュやスプライン軸の
傷は、摺動運動の抵抗となり、余分の駆動力を必要とす
るようになり、エネルギー効率が悪化するといった問題
点が生ずる。また、第2の従来技術においては、ボール
とスプライン軸の表面とが点接触しており、接触面積が
狭すぎるため、高い圧力が部分的に作用するため、スプ
ライン軸の表面に傷が付きやすい。その結果、がたが生
じ、直動運動の精度が低下する。
【0006】また、第1の従来技術において、重量物を
支持しつつ横方向の直動運動を行う場合には、その重量
は主としてメタルブッシュによって支えられる。その結
果、メタルブッシュが局部的に偏って摩耗しやすく、使
用開始から早期のうちに、がたが生じやすく、直動運動
の精度が悪化するといった問題がある。それを解消する
ために、メタルブッシュの交換や修理を頻繁に行わなけ
ればならず、保守費用が高くつき、また、保守のために
機械の休止時間が長くなり、稼動率が悪いという問題が
ある。さらに、長時間無人連続運転中に故障が生ずる確
率が比較的高いという問題点がある。
【0007】さらに、第1の従来技術においては、円柱
状のスプライン軸をメタルブッシュの円形貫通孔に単に
挿入したものであるから、メタルブッシュはスプライン
軸に対しその軸方向に直線運動するのみならず、その円
周方向に回転運動することもできる。その結果、直線運
動のみならず、わずかにねじれ運動や腰振り運動を行
い、寸法精度の低下を招いたり、ワークにせん断力も作
用し、破損や偏摩耗を引き起こしたりするといった問題
点がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点は、請求項1
に記載の本発明に係る直動機械要素、すなわち、略円筒
形のスプラインナットの中空部に略丸棒状のスプライン
軸を貫通させ、スプラインナットがスプライン軸に沿っ
て直線運動する直動機械要素において、スプライン軸の
外面に、その軸に平行に、2つの平面が90°の角度を
なす第1の直角溝を形成し、スプラインナットの内面
に、その軸に平行に、2つの平面が90°の角度をなす
第2の直角溝を形成して、スプラインナットの中空部に
スプライン軸を貫通させたときに、第1の直角溝と第2
の直角溝とが向かい合うようになし、第1の直角溝と第
2の直角溝の間にクロス・ローラー・ベアリングを介在
させたことを特徴とする直動機械要素によって、解決さ
れる。
【0009】また、本発明の好ましい実施態様において
は、請求項2に記載のように、第1の直角溝が2条であ
り、スプライン軸の中心のまわりに180°の角度に配
置され、同様に、第2の直角溝が2条であり、スプライ
ンナットの中心のまわりに180°の角度に配置されて
いる。
【0010】また、本発明の好ましい別の実施態様にお
いては、請求項3に記載のように、第1の直角溝が3条
であり、スプライン軸の中心のまわりに120°の角度
に配置され、同様に、第2の直角溝が3条であり、スプ
ラインナットの中心のまわりに120°の角度に配置さ
れている。
【0011】本発明の好ましい、さらに別の実施態様に
おいては、請求項4に記載のように、第1の直角溝が4
条であり、スプライン軸の中心のまわりに90°の角度
に配置され、同様に、第2の直角溝が4条であり、スプ
ラインナットの中心のまわりに90°の角度に配置され
ている。
【0012】クロス・ローラー・ベアリングについて、
本発明の好ましい実施態様においては、請求項5に記載
のように、第2の直角溝の近傍で、スプラインナットの
内部に貫通孔を設け、当該貫通孔にクロス・ローラー・
ベアリングを通し、第2の直角溝に沿って配置して、ク
ロス・ローラー・ベアリングを無限軌道状の屈曲自在の
輪となしている。
【0013】クロス・ローラー・ベアリングについて、
本発明の好ましい別の実施態様においては、請求項6に
記載のように、第2の直角溝の近傍で、スプラインナッ
トの内部に貫通孔を設け、クロス・ローラー・ベアリン
グの個々のローラーが独立しており、ローラー相互が押
し合って、第2の直角溝に沿い、貫通孔を通って、輪と
なって循環運動する。
【0014】クロス・ローラー・ベアリングについて、
本発明の好ましい他の実施態様においては、請求項7に
記載のように、第2の直角溝の近傍で、スプラインナッ
トの内部に貫通孔を設け、クロス・ローラー・ベアリン
グの個々のローラーが独立しており、別々のローラー保
持板に1個のローラーが回転自在に取り付けられ、ロー
ラー保持板相互が押し合って、第2の直角溝に沿い、貫
通孔を通って、輪となって循環運動する。
【0015】クロス・ローラー・ベアリングについて、
本発明の好ましい、さらに他の実施態様においては、請
求項8に記載のように、細長い平板状のローラー保持板
に複数のローラーを回転自在に取り付けてなるクロス・
ローラー・ベアリングを用いる。
【0016】第2の直角溝について、本発明の好ましい
実施態様においては、請求項9に記載のように、第2の
直角溝を予め形成した部品をスプラインナットの内面に
取り付けている。
【0017】第2の直角溝について、本発明の好ましい
実施態様においては、請求項10に記載のように、第2
の直角溝をスプラインナットに一体として形成してい
る。
【0018】
【作用】クロス・ローラー・ベアリングを介して、スプ
ライン軸の軸に沿って、スプラインナットが直線往復運
動をする際に、クロス・ローラー・ベアリングの各ロー
ラーは、スプライン軸に設けた第1の直角溝の2つの平
面のいずれか一方に転がり接触し、同時に、ガイドブッ
シュに設けた第2の直角溝の2つの平面のいずれか一方
とも転がり接触する。
【0019】
【実施例】本発明に係る直動機械要素の実施例につい
て、添付図面を用いて、詳細に説明する。
【0020】本発明に係る直動機械要素は、スプライン
軸、スプラインナット、そして、クロス・ローラー・ベ
アリングの部品からなるが、最初に、これら部品につい
て順番に説明する。
【0021】図1から図4までは、実施例の直動機械要
素のスプライン軸を表し、それぞれ、図1、図2、図3
はその斜視図であり、図4はその図3のスプライン軸の
側面図である。スプライン軸1はおよそ円柱形状をして
おり、スプラインナットが沿って移動するのに用いるガ
イド部101と、機械に取り付け固定すために用いる取
付け部と、からなっている。ガイド部101の表面に
は、スプライン軸の軸に沿って第1の直角溝102が設
けられている。この第1の直角溝102は2つの平面1
03と103とからなり、これらの平面103、103
のなす角度は90°である。本実施例においては、第1
の直角溝が3条あり、これらは互いに等間隔に配置され
ている。すなわち、中心のまわりに120°の角度をな
している。他の実施例として、第1の直角溝の本数を、
2条、あるいは、4条としてもよい。また、本実施例に
おいては、第1の直角溝102の平面103と103と
は、直接に接しているが、加工の際の削りくずの除去や
使用時に混入したごみの排除のために、平面103と1
03の間に、にげ部を設けても良い。あるいは、平面1
03と103との接続部をシャープな切欠きとすると、
スプライン軸の強度、特に、耐衝撃性や疲労強度などの
点で問題となりうるので、重量物を直線往復運動させる
場合などには、平面103と103との間に、R部(円
弧状溝)を設けるのが望ましい。図1の取付け部104
には、ねじ山が切ってあり、ナットを用いて機械に取付
け固定するものであるが、ナットの締め方をきつくする
と、スプライン軸にテンション(引張り応力)が作用す
るが、スプライン軸を懸架した際に、スプライン軸の自
重により生ずるスプライン軸のたわみをナットの締め付
けによって減少させることができる。図2の取付け部1
05は、段付き加工されており、機械の取付け穴へのは
め込みなどによって取付け固定するものである。図3の
スプライン軸には、取付け部を設けていない。
【0022】図5から図10までは、実施例の直動機械
要素のスプラインナットを表す。
【0023】図5、図6、図7は実施例の直動機械要素
のスプラインナットの一態様である。図5は実施例の直
動機械要素のスプラインナットの斜視図であり、図6は
実施例の直動機械要素のスプラインナットの横断面図で
あり、図7は実施例の直動機械要素のスプラインナット
の縦断面図であって、図6中の直線I−Iに沿った断面
図である。すなわち、スプラインナットの内面に設けた
第2の直角溝の中央を通り、スプラインナットの半径方
向に切断した縦断面図である。スプラインナット2はお
よそ円筒形であり、内面には第2の直角溝202が3条
設けられている。第2の直角溝202の2つの平面20
3と平面203のなす角は90°であり、この角の二等
分線はスプラインナットの中心軸を通るように加工され
ている。また、図5、図6、図7に示す実施例において
は、第2の直角溝202が中心軸のまわりに互いに12
0°の角度をなして形成されている。このように第2の
直角溝を加工し形成すると、第2の直角溝の平面に作用
する力の合成は、スプラインナットの中心軸において、
大半が打ち消し合うため、自動的にバランスがとれ、位
置合わせ、芯合わせがなされる。第2の直角溝202の
近傍で、スプラインナットの内部に貫通孔204が1個
ずつ設けられている。貫通孔204は、無限軌道状の輪
をなすクロス・ローラー・ベアリングが通過するのに適
した寸法、構造となっている。ローラーが円滑に転がり
接触するように、この貫通孔204に第3の直角溝を設
けてもよい。図5、図6、図7に示す実施例において
は、貫通孔204を正方形断面とし、その内平面とクロ
ス・ローラー・ベアリングのロールとが円滑に転がり接
触するように設計されている。さらに、無限軌道状のク
ロス・ローラー・ベアリングが第2の直角溝202に沿
い、続いて、貫通孔204へと円滑に進入するように、
半円形板部材206を第2の直角溝202の両端に1個
ずつ取り付けてある。半円形部材206の円弧端面に直
角溝207が加工されている。また、スプラインナット
の外面にはキー溝210が加工されて、機械の取り付け
を考慮している。
【0024】図8は他の態様の直動機械要素のスプライ
ンナットの横断面図である。予め第2の直角溝202を
加工した部品205をスプラインナットの内面に設けた
取り付け溝に嵌合、組み立てている。しかし、スプライ
ンナットの強度や剛性の点から考えると、このような組
み立て態様よりも、前記の一体の態様の方が優れてい
る。また、貫通孔204を第2の直角溝202の真後ろ
ではなく、斜め後方に設けている。このように貫通孔を
配置すると、スプラインナットをより薄肉化、軽量化を
することができ好ましい。
【0025】図9は別の態様の直動機械要素のスプライ
ンナットの斜視図である。側面に平面220を設けてあ
り、取り付けのためにねじ穴221が加工されている。
このスプラインナットは平板を取り付けるのに適してい
る。
【0026】図10はさらに別の態様の直動機械要素の
スプラインナットの斜視図である。一方の端にフランジ
230が設けてあり、取り付けのために貫通孔231が
設けてある。
【0027】次に、実施例の直動機械要素のクロス・ロ
ーラー・ベアリングについて、説明する。
【0028】クロス・ローラー・ベアリングの第1の態
様は、ローラー自体を連結具によって、屈曲自在につな
ぎ無限軌道状の輪にしたものである。例えば、ローラー
の中央円周に溝を設け、C字形状薄板の連結具を当該溝
に係合させて、回転及び屈曲自在につないでもよい。ま
た、クロス・ローラー・ベアリングの第2の態様は、無
限軌道状の輪をなすものであって、1個のローラーを回
転自在に薄板形状のフレームに保持し、ローラーの回転
軸がフレームの第1辺に平行でフレームの第2辺に垂直
とし、しかもフレーム面に対し45°の角度をなすよう
にする。フレームの隅には、連結具と係合するための孔
が設けられ、連結具の係合部が挿入され係合されてい
る。そして、連結具によって、隣り合うフレームを順々
に連結し、自由に曲がるような無限軌道状の輪をなして
いる。上記いずれの態様のクロス・ローラー・ベアリン
グにおいても、隣り合うローラーの位置関係は、回転軸
が互いに平行でなく、90°の角度ずれた、ねじれの関
係となるように連結具によって、つながれている。すな
わち、回転軸は互いに交差することなく、かつ、平行で
ないが、一方の回転軸の平行線と他の回転軸とのなす角
度は90°となる位置関係にある。
【0029】クロス・ローラー・ベアリングの第1の態
様は、長尺薄板状のフレームと複数個のローラーとから
なる。ローラーは、それぞれ、相互に接触することな
く、ローラーの回転軸がフレームの短辺に平行でフレー
ムの長辺に垂直とし、しかも、フレームの面に対し45
°の角度をなすようにし、ローラーがその回転軸のまわ
りに回転自在に取り付けられている。そして、隣り合う
ローラーの回転軸は90°の角度ずれた、ねじれの位置
関係となしている。クロス・ローラー・ベアリングのロ
ーラーの材質は、耐摩耗性、強度、さびにくさを考慮し
て、工具鋼やステンレス鋼を用いるとよい。一方、フレ
ームは、ローラーの支持のために用いているのであるか
ら、金属製のほか、硬質プラスチックス製あるいは硬質
ゴム製としてもよい。
【0030】第1の態様のクロス・ローラー・ベアリン
グあるいは第2の態様のクロス・ローラー・ベアリング
を用いた実施例の直動機械要素は、上記のような構造で
あるから、次のように動作する。クロス・ローラー・ベ
アリングは、スプラインナットの内部に設けた貫通孔を
通り、スプラインナットの内面に設けた第2の直角溝に
沿って配置され輪になるように連結される。クロス・ロ
ーラー・ベアリングを取り付けたスプラインナットに、
クロス・ローラー・ベアリングのローラーとスプライン
軸の第1の直角溝の2つの平面が転がり接触するよう
に、スプライン軸を挿入する。このように準備した後
に、スプライン軸に沿ってスプラインナットを移動させ
ると、それに伴い、クロス・ローラー・ベアリングが循
環する。したがって、この実施例においては、スプライ
ンナットを長いストロークにわたり移動させても、クロ
ス・ローラー・ベアリングが脱落することなく、常にス
プラインナットとスプライン軸の間に介在して、円滑に
往復直線運動を行えるので、長ストロークの直動機械要
素に特に適している。
【0031】また、第3の態様のクロス・ローラー・ベ
アリングを用いた実施例の直動機械要素は、上記のよう
な構造であるから、スプライン軸の軸に平行に設けられ
た第1の直角溝に沿って、クロス・ローラー・ベアリン
グを介して、スプラインナットの内面に設けた第2の直
角溝にならって、スプラインナットが純粋な直線運動を
行う。そして、この運動は、となりどおしが90°ねじ
れた関係のクロス・ローラー・ベアリングのローラー
と、スプライン軸に設けた第1の直角溝の2つの平面お
よびスプラインナットに設けた第2の直角溝の2つの平
面との転がり移動によるものであるから、位置精度が極
めて高く、耐摩耗性、耐衝撃性に優れたものである。
【0032】
【発明の効果】
(1)本発明に係る直動機械要素においては、直角溝の
平面とクロス・ローラー・ベアリングのローラーとが転
がり接触する構造であるから、異物が混入しても、傷が
付いたりしにくく、かつ、がたも生じにくい。また、耐
衝撃性も優れている。そのため、長時間、保守なしで
も、当初の精度を維持でき、精密な直線運動に適してい
る。
【0033】(2)本発明に係る直動機械要素において
は、直角溝の平面とクロス・ローラー・ベアリングのロ
ーラーとが転がり接触する構造であるから、直線往復運
動に対する抵抗がほとんどなく、滑らかに移動する。そ
のため、スプラインナットやスプライン軸の温度上昇は
ほとんどなく、駆動エネルギーを節約できる。
【0034】(3)本発明に係る直動機械要素において
は、直角溝に沿って移動する構造であるから、スプライ
ン軸とスプラインナットの相互の運動は純粋な直線運動
であり、スプライン軸の円周方向への回転運動成分はま
ったくない。すなわち、ねじれ運動や腰振り運動はなく
なる。そのため、寸法精度を高く維持することができ、
偏摩耗や破損を減少させることができる。
【0035】(4)無限軌道状の輪となしたクロス・ロ
ーラー・ベアリングを用いた態様の本発明に係る直動機
械要素においては、スプライン軸に沿ってスプラインナ
ットをいくら移動しても、クロス・ローラー・ベアリン
グが脱落することなく、常にスプライン軸とスプライン
ナットの間にクロス・ローラー・ベアリングが介在し
て、円滑に移動できるので、特に、長いストロークの直
線往復運動に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の直動機械要素のスプライン軸の斜視図
である。
【図2】実施例の直動機械要素のスプライン軸の斜視図
である。
【図3】実施例の直動機械要素のスプライン軸の斜視図
である。
【図4】実施例の直動機械要素のスプライン軸の側面図
である。
【図5】実施例の直動機械要素のスプラインナットの斜
視図である。
【図6】実施例の直動機械要素のスプラインナットの横
断面図である。
【図7】実施例の直動機械要素のスプラインナットの縦
断面図である。
【図8】実施例の直動機械要素のスプラインナットの横
断面図である。
【図9】実施例の直動機械要素のスプラインナットの斜
視図である。
【図10】実施例の直動機械要素のスプラインナットの
斜視図である。
【符号の説明】 1 スプライン軸 101 ガイド部 102 第1の直角溝 103 平面 104 取付け部 105 取付け部 2 スプラインナット 202 第2の直角溝 203 平面 204 貫通孔 205 部品 206 半円形板部材 207 直角溝 210 キー溝 220 平面 221 ねじ穴 230 フランジ 231 貫通孔

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円筒形のスプラインナットの中空部に
    略丸棒状のスプライン軸を貫通させ、スプラインナット
    がスプライン軸に沿って直線運動する直動機械要素にお
    いて、スプライン軸の外面に、その軸に平行に、2つの
    平面が90°の角度をなす第1の直角溝を形成し、スプ
    ラインナットの内面に、その軸に平行に、2つの平面が
    90°の角度をなす第2の直角溝を形成して、スプライ
    ンナットの中空部にスプライン軸を貫通させたときに、
    第1の直角溝と第2の直角溝とが向かい合うようにな
    し、第1の直角溝と第2の直角溝の間にクロス・ローラ
    ー・ベアリングを介在させたことを特徴とする直動機械
    要素。
  2. 【請求項2】 第1の直角溝が2条であり、スプライン
    軸の中心のまわりに180°の角度に配置され、同様
    に、第2の直角溝が2条であり、スプラインナットの中
    心のまわりに180°の角度に配置されている請求項1
    に記載の直動機械要素。
  3. 【請求項3】 第1の直角溝が3条であり、スプライン
    軸の中心のまわりに120°の角度に配置され、同様
    に、第2の直角溝が3条であり、スプラインナットの中
    心のまわりに120°の角度に配置されている請求項1
    に記載の直動機械要素。
  4. 【請求項4】 第1の直角溝が4条であり、スプライン
    軸の中心のまわりに90°の角度に配置され、同様に、
    第2の直角溝が4条であり、スプラインナットの中心の
    まわりに90°の角度に配置されている請求項1に記載
    の直動機械要素。
  5. 【請求項5】 第2の直角溝の近傍で、スプラインナッ
    トの内部に貫通孔を設け、当該貫通孔にクロス・ローラ
    ー・ベアリングを通し、第2の直角溝に沿って配置し
    て、クロス・ローラー・ベアリングを無限軌道状の屈曲
    自在の輪となしたことを特徴とする請求項1から請求項
    4までのいずれか1つに記載の直動機械要素。
  6. 【請求項6】 第2の直角溝の近傍で、スプラインナッ
    トの内部に貫通孔を設け、クロス・ローラー・ベアリン
    グの個々のローラーが独立しており、ローラー相互が押
    し合って、第2の直角溝に沿い、貫通孔を通って、輪と
    なって循環運動することを特徴とする請求項1から請求
    項4までのいずれか1つに記載の直動機械要素。
  7. 【請求項7】 第2の直角溝の近傍で、スプラインナッ
    トの内部に貫通孔を設け、クロス・ローラー・ベアリン
    グの個々のローラーが独立しており、別々のローラー保
    持板に1個のローラーが回転自在に取り付けられ、ロー
    ラー保持板相互が押し合って、第2の直角溝に沿い、貫
    通孔を通って、輪となって循環運動することを特徴とす
    る請求項1から請求項4までのいずれか1つに記載の直
    動機械要素。
  8. 【請求項8】 細長い平板状のローラー保持板に複数の
    ローラーを回転自在に取り付けてなるクロス・ローラー
    ・ベアリングを用いる請求項1から請求項4までのいず
    れか1つに記載の直動機械要素。
  9. 【請求項9】 第2の直角溝を予め形成した部品をスプ
    ラインナットの内面に取り付けたことを特徴とする請求
    項5から請求項8までのいずれか1つに記載の直動機械
    要素。
  10. 【請求項10】 第2の直角溝をスプラインナットに一
    体として形成したことを特徴とする請求項5から請求項
    8までのいずれか1つに記載の直動機械要素。
JP21080392A 1992-07-15 1992-07-15 直動機械要素 Pending JPH0633939A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21080392A JPH0633939A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 直動機械要素

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21080392A JPH0633939A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 直動機械要素

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0633939A true JPH0633939A (ja) 1994-02-08

Family

ID=16595398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21080392A Pending JPH0633939A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 直動機械要素

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0633939A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002147452A (ja) * 2000-11-16 2002-05-22 Enomoto Co Ltd 直動機械要素
US8568787B2 (en) 2009-11-24 2013-10-29 Nippon Soda Co., Ltd. Hydroxyalkylcellulose microparticles

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002147452A (ja) * 2000-11-16 2002-05-22 Enomoto Co Ltd 直動機械要素
US8568787B2 (en) 2009-11-24 2013-10-29 Nippon Soda Co., Ltd. Hydroxyalkylcellulose microparticles
US9090714B2 (en) 2009-11-24 2015-07-28 Nippon Soda Co., Ltd. Method of making hydroxyalkylcellulose microparticles

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5735174A (en) Bearing, female screw, linearly moving block, linearly moving block unit, and guide rail
US6694843B2 (en) Preloaded shock absorbing bushing and cam follower
CN103084942B (zh) 小孔内锥面精密数控磨床
US7338273B2 (en) Cutter machine
JP2007520668A (ja) 車輪軸受の外レース及び外レースの止め装置
JPH0633939A (ja) 直動機械要素
JPS626958B2 (ja)
CN1227894A (zh) 偏心联轴节
US8647175B2 (en) Method and apparatus for finish machining ball tracks in a nut of a ball drive
JPH06241228A (ja) 直動機械要素
US5110284A (en) Wear-resistant housing for an extrusion device
US4295356A (en) Roller entry guides for rod mills
JP2782160B2 (ja) プレス金型用ダイセット及び直動機械要素
US5666870A (en) Press die set and press machine for driving it
JP4822213B2 (ja) 車輪軸受の外レース
JP4451502B2 (ja) ダイセットの製造方法
KR20190134762A (ko) 유동취부식 다품형 롤링 툴과 롤링 머신
JP3744158B2 (ja) 回転軸の連結構造
JP2520465Y2 (ja) フォロア軸受
CN219336011U (zh) 一种活塞异形销孔加工的变形体结构
KR100246985B1 (ko) 알루미늄 압출제에 압입한 리니어샤프트와 베어링을 이용한 직선이송장치
US5042319A (en) Split bearing eccentric drive
JP4097576B2 (ja) コンベアにおけるフリクションローラ
KR100460909B1 (ko) 롤 단조용 금형의 장착 구조
JP4594717B2 (ja) 成形機