JPH0633895A - 冷却用ファンおよび冷気循環式冷却装置 - Google Patents

冷却用ファンおよび冷気循環式冷却装置

Info

Publication number
JPH0633895A
JPH0633895A JP18716992A JP18716992A JPH0633895A JP H0633895 A JPH0633895 A JP H0633895A JP 18716992 A JP18716992 A JP 18716992A JP 18716992 A JP18716992 A JP 18716992A JP H0633895 A JPH0633895 A JP H0633895A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pitch angle
temperature
cooling
shape memory
cooling fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18716992A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Kawai
正美 川合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP18716992A priority Critical patent/JPH0633895A/ja
Publication of JPH0633895A publication Critical patent/JPH0633895A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/06Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation
    • F25D2317/068Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation characterised by the fans
    • F25D2317/0681Details thereof

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】冷却気体供給量の調整用として、温度制御装
置,可変速電動機が不要な冷却用ファンおよびこのファ
ンを用いた冷気循環式冷却装置を提供する。 【構成】冷却用ファンの翼体13は、素材に形状記憶材
料を用いており、翼体13が備えた羽根12は、支持部
21の中心軸線Aに直角な面Bに対して一定ピッチ角度
で捩じられて形成されている。翼体13では、形状記憶
材料の変態温度(T0 )を下回る温度(T1 )でα1
ピッチ角度とし、また変態温度(T0)を越える温度
(T2 )でα2 (α2 >α1 )のピッチ角度としてい
る。冷却気体の温度が上昇し変態温度(T0 )を越える
と、形状記憶材料の性質により羽根12のピッチ角度が
α2 に増大し、翼体13の回転数が一定でも冷却気体の
発生量が増大し、また冷却気体の温度が降下し温度(T
0 )を下回ると、羽根12のピッチ角度がα1 に小さく
なり、翼体13の回転数が一定でも冷却気体の発生量が
低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品保冷装置等の各種
装置の冷却の使用される冷気循環式冷却装置、および冷
却気体を供給するための冷却用ファンに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来例による食品保冷装置を冷
却対象とした冷気循環式冷却装置の側断面図、図5は、
図4において用いられている冷却用ファンに備えられた
回転翼体の側面図である。図4,図5において、24
は、中心軸線Aを持つ支持部21と、この支持部21に
装着され、しかも、複数の羽根22を備えた翼体23と
からなるプロペラ状の回転翼体であり、20は、回転翼
体24と、この回転翼体24を回転駆動する電動機2を
備えた冷却用ファンであり、この冷却用ファン20を電
動機2により回転駆動することで冷却流体としての冷却
空気3を発生させる。翼体23の前記複数の羽根22の
それぞれは、支持部21の中心軸線Aに直角な面Bに対
して固定したピッチ角度;α(0°<α<90°)によ
り捩じられて形成されている。4は、図示しない冷却源
により低温の冷媒を供給されて冷熱を発生する冷却器で
あり、前記冷却空気3は、この冷却器4中を通流するこ
とで所望の温度に冷却される。5は冷却対象としての食
品保冷装置であり、食品収納部51と、冷却空気3を通
流させるダクト52を有する。30は、サーモスタット
であり、例えばダクト52内に装着され、冷却空気3の
温度を検出し、その検出出力を後記する電動機制御装置
に供給するものである。40は、電動機制御装置であ
り、サーモスタット30からの冷却空気3の温度検出出
力を受け取り、冷却空気3の温度が所定値より高温の場
合には、電動機2の回転数を上昇させ、冷却空気3の温
度が所定値に戻った場合には、電動機2の回転数を降下
させる制御出力を、電動機2に供給するものである。
【0003】従来技術による冷却用ファン、ならびにこ
の冷却用ファンを用いた冷気循環式冷却装置は前述の構
成としているので、冷却用ファン20により発生した冷
却空気3は冷却器4中を通流してその温度を低下され、
ダクト52を経て食品収納部51に到り、食品収納部5
1中の食品を冷却し、その後冷却用ファン20に戻る。
以降、冷却空気3は、前述の循環路内を循環しつつ、前
記食品を所望の温度に保持する。食品保冷装置5の設置
場所の温度が上昇したり、あるいは食品収納部51中に
高温の食品が収納されたりした場合には、冷却用ファン
20に戻る冷却空気3の温度が上昇をし、この結果、ダ
クト52中の冷却空気3の温度も上昇することとなる。
これをサーモスタット30が検出して、電動機制御装置
40が電動機2の回転数を上昇させる出力を電動機2に
供給することとなるので、電動機2の回転数が上昇し
て、冷却用ファン20の発生する冷却空気3の量が増大
する。冷却空気3の量が増大することで、冷却空気3が
冷却器4から受け取る冷熱量が増大するので、冷却空気
3は食品収納部51中の食品を強力に冷却する。これに
より、前記食品は、所望の温度まで急速に冷却されるこ
ととなる。
【0004】食品保冷装置5の設置場所の温度が降下し
たり、あるいは食品収納部51が所望の温度に到達した
場合には、冷却空気3の温度が降下するので、前述した
冷却空気3の温度の上昇時とは逆の動作により電動機2
の回転数が降下されることとなり、冷却用ファン20の
発生する冷却空気3の量が低減される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る冷却用ファンおよびこの冷却用ファンを用いた冷気循
環式冷却装置においては、冷却用ファンが供給する冷却
気体の量を冷却気体の温度により調整することにより、
冷却対象を所望の温度に保持することができるが、しか
しながら、冷却気体の量を調整するために、電動機制御
装置,サーモスタット等の温度制御装置が必要である
し、また電動機として高価な可変速電動機が必要な場合
もあり、装置が高価となることが問題となっていた。
【0006】本発明は、前述の従来技術の問題点に鑑み
なされたものであり、その目的は、冷却用ファンが供給
する冷却気体の量を冷却気体の温度により調整するに際
し、温度制御装置あるいは可変速電動機の使用を不要と
する冷却用ファン、およびこの冷却用ファンを用いた冷
気循環式冷却装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では前述の目的
は、 1)回転中心となる支持部とこの支持部に前記回転中心
軸に直角な面に対してピッチ角度を持たせて装着された
複数の羽根とを有する翼体を備えた回転翼体と、前記翼
体の前記支持部に連結され前記回転翼体を回転駆動する
電動機を備えた冷却用ファンにおいて、翼体の素材に形
状記憶材料を用い、しかもそれぞれの羽根のピッチ角度
を形状記憶材料の変態温度を越えた温度において大きな
ピッチ角度とし前記変態温度より低い温度において小さ
いピッチ角度とした構成とし、また 2)請求項1記載の冷却用ファンにおいて、回転翼体の
翼体は、支持部に直接装着される装着部とピッチ角度形
成部とを備える基体部と、この基体部のピッチ角度形成
部に装着される羽根本体により構成し、前記基体部の素
材に形状記憶材料を用い、しかもそれぞれの羽根のピッ
チ角度を形状記憶材料の変態温度を越えた温度において
大きなピッチ角度とし前記変態温度より低い温度におい
て小さいピッチ角度とした構成とし、また 3)冷却器と冷却用ファンとを有し冷却対象に冷却気体
を循環してこの冷却対象をほぼ一定の温度に冷却するも
のであって、前記冷却用ファンは、回転中心となる支持
部とこの支持部に前記回転中心軸に直角な面に対してピ
ッチ角度を持たせて装着された複数の羽根とを有する翼
体を備えた回転翼体と、前記翼体の前記支持部と連結さ
れ前記回転翼体を回転駆動する電動機を備えたものであ
る冷気循環式冷却装置において、冷却用ファンは、翼体
の素材に形状記憶材料を用い、しかもそれぞれの羽根の
ピッチ角度を形状記憶材料の変態温度を越えた温度にお
いて大きなピッチ角度とし前記変態温度より低い温度に
おいて小さいピッチ角度とした構成とし、さらにまた 4)請求項3記載の冷気循環式冷却装置において、冷却
用ファンに用いられる回転翼体の翼体は、駆動軸に直接
装着される装着部とピッチ角度形成部とを備える基体部
と、この基体部のピッチ角度形成部に装着される羽根本
体により構成し、前記基体部の素材に形状記憶材料を用
い、しかもそれぞれの羽根のピッチ角度を形状記憶材料
の変態温度を越えた温度において大きなピッチ角度とし
前記変態温度より低い温度において小さいピッチ角度と
した構成としたことで、達成される。
【0008】
【作用】本発明においては、冷却用ファンは、翼体の素
材に、もしくは、翼体の内の羽根本体を装着する基体部
の素材に、形状記憶材料を用い、しかもそれぞれの羽根
のピッチ角度、あるいは基体部の持つピッチ角度形成部
のピッチ角度を、形状記憶材料の変態温度を越えた温度
において大きなピッチ角度とし、前記変態温度より低い
温度において小さいピッチ角度とした構成とすることに
より、冷却気体の温度が上昇し、形状記憶材料の変態温
度を越えると、形状記憶材料の性質により、翼体の羽根
のピッチ角度が大きなピッチ角度に変更されることによ
り、回転翼体の回転数が一定であっても、冷却用ファン
から供給される冷却気体の量が増大され、また、冷却気
体の温度が降下し、形状記憶材料の変態温度を下回る
と、形状記憶材料の性質により、翼体の羽根のピッチ角
度が小さいピッチ角度に変更されることにより、回転翼
体の回転数が一定であっても、冷却用ファンから供給さ
れる冷却気体の量が低減される。
【0009】また、冷気循環式冷却装置として前述の構
成を備えた冷却用ファンを採用した構成とすることによ
り、冷却気体の温度の上下に伴い、形状記憶材料の性質
により、冷却用ファンから供給される冷却気体の量を増
減することで、冷却気体の循環量が増減される。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。 実施例1;図1は、請求項1,3に対応した本発明の一
実施例による回転翼体の、(a)は変態温度を下回る温
度における場合での、(b)は変態温度を越える温度に
おける場合での側面図、図2は、図1による回転翼体を
備える冷却用ファンを用いた冷気循環式冷却装置の側断
面図である。図1,図2において、図4,図5に示した
従来例の冷却用ファンおよび冷気循環式冷却装置と同一
部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0011】図1,2において、14は、中心軸線Aを
持つ支持部21と、複数の羽根12を備えておりそれら
の中心軸線を前記支持部21の中心軸線Aと一致させて
支持部21に装着された翼体13とからなるプロペラ状
の回転翼体であり、10は、回転翼体14と、この回転
翼体14を回転駆動する電動機2を備えた冷却用ファン
である。翼体13は、その素材に形状記憶材料を用いて
いる。形状記憶材料には合金系の材料と、合成樹脂系の
材料とが既に知られており、それぞれの材料により特有
の変態温度;T0 を持っている。形状記憶材料は、この
変態温度(T0)を下回る温度;T1 では、ある形状状
態「a」をなしているが、前記変態温度(T0 )を越え
る温度;T2 では、形状状態「a」とは異なる形状状態
「b」に変形する性質を備えるものである。翼体13の
前記複数の羽根12のそれぞれは、支持部21の中心軸
線Aに直角な面Bに対して一定のピッチ角度により捩じ
られて形成されるのであるが、翼体13においては、前
記温度(T1 )では、図1(a)に示したα1 (0°<
α1 <90°)のピッチ角度とし、また、前記温度(T
2 )では、図1(b)に示したα2 (α1 <α2 <90
°)のピッチ角度としている。
【0012】翼体13を形状記憶合金から製作する場合
には、形状記憶合金製の板材を羽根車状に形成後、例え
ば、図1(a)に示したピッチ角度α1 の形状に成形
し、その後に温度(T1 )に応じた温度条件で熱処理を
施し、また、図1(b)に示したピッチ角度α2 の形状
に成形し、その後に温度(T2 )に応じた温度条件で熱
処理を施すという、形状記憶合金製成形品に一般に行わ
れている方法が採られる。
【0013】本発明では、冷却用ファンを前述の構成と
したので、冷却用ファン10を通流する冷却空気3の温
度が、所望の温度である温度(T1 )である場合には、
翼体13が備える羽根12のピッチ角度はα1 であり、
冷却用ファン10は所望の温度の温度に応ずる量の冷却
空気3を発生するものであり、冷却空気3の温度が所望
の温度を越えて上昇し、変態温度(T0 )を越える温度
(T2 )となった場合には、翼体13が備える羽根12
のピッチ角度は、形状記憶材料の持つ性質によりα2
増大し、電動機2の回転数が温度(T1 )の場合と同一
回転数のままで、その冷却空気3の発生量が増大され
る。なお、冷却空気3の温度が、再び温度(T1 )に降
下した場合には、この場合も形状記憶材料の持つ性質に
より、翼体13が備える羽根12のピッチ角度は、α1
となり、その冷却空気3の量は減少される。以降、冷却
空気3の温度(T1 )と温度(T2 )の間で、羽根12
のピッチ角度は、α1 とα2 の間を可逆的に変更され
る。
【0014】また、前述した冷却用ファン10を用いた
冷気循環式冷却装置は、図2に例示したように、従来例
が必要としていた電動機制御装置,サーモスタット等の
温度制御関係の装備を備えていない。しかしながら、食
品保冷装置5の設置場所の温度が上昇したり、あるいは
食品収納部51中に高温の食品が収納されたりして冷却
用ファン10に戻る冷却空気3の温度が上昇した場合に
は、前述したところにより冷却用ファン10の発生する
冷却空気3の量が増大することで、冷却空気3が冷却器
4から受け取る冷熱量が増大するので、冷却空気3は食
品収納部51中の食品を強力に冷却する。食品保冷装置
5の設置場所の温度が降下したり、あるいは食品収納部
51が所望の温度に到達した場合には、冷却空気3の温
度が降下するので、前述したところにより冷却用ファン
10の発生する冷却空気3の量が低減されることとな
る。これらにより、冷却対象である食品の温度をほぼ一
定に保持することができる。
【0015】実施例2;図3は、請求項2,4に対応し
た本発明の一実施例による回転翼体の、(a)は変態温
度を下回る温度における場合での、(b)は変態温度を
越える温度における場合での側面図である。図3におい
て、図1に示した請求項1,3に対応した本発明の一実
施例の回転翼体、ならびに、図5示した従来例の回転翼
体と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略す
る。
【0016】図3において、61は、支持部21に装着
される基体部62と、この基体部62に装着される一般
の素材で製作された複数の羽根本体63からなる翼体で
あり、支持部21に、この支持部21の中心軸線Aとそ
の中心軸線を一致させて翼体61を取りつけることで、
プロペラ状の回転翼体60が構成されている。また、前
記基体部62は、支持部21に直接装着される装着部6
21と、この装着部621の周囲に形成された前記羽根
本体63を装着するための複数のピッチ角度形成部62
2を有し、素材に形状記憶材料を用いたものである。前
記ピッチ角度形成部622のそれぞれは、前記支持部2
1の中心軸線Aに直角な面Bに対して一定のピッチ角度
により捩じられて形成し、これにより、前記羽根本体6
3を支持部21の中心軸線Aに直角な面Bに対して一定
のピッチ角度により捩じられた位置に取り付けるもので
あるが、基体部62においては、実施例1で述べた温度
(T1 )の場合では、図3(a)に示したα1 (0°<
α1 <90°)のピッチ角度とし、また、実施例1で述
べた温度(T2 )の場合では、図3(b)に示したα2
(α1 <α2 <90°)のピッチ角度としている。基体
部62の製作方法は、実施例1で述べた翼体13の場合
と同一でよい。なお、羽根本体63は基体部62のピッ
チ角度形成部622に、接着,溶接等の適宜の方法によ
り装着されるものとする。
【0017】本発明では、冷却用ファンを前述の構成と
したので、回転翼体60部分を通流する冷却空気の温度
に応じて、ピッチ角度形成部622のピッチ角度が、実
施例1で述べた翼体13が備える羽根12のピッチ角度
の場合と全く同様に、可逆的に変更される。これによ
り、一般素材よりも高価な形状記憶材料の使用範囲を基
体部62に限定しながらも、実施例1で述べた形状記憶
材料製の翼体13を備えた冷却用ファン10を用いた場
合と同様に、電動機の回転数が同一でありながら冷却用
ファンから発生される冷却空気量が増減されることとな
り、またこの構成による冷却用ファンを用いて冷気循環
式冷却装置を構成すれば、電動機制御装置,サーモスタ
ット等の温度制御関係を装備することなく、冷却対象物
をほぼ同一温度に保持することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明においては、冷却用ファンは、翼
体の素材に形状記憶材料を用い、しかもそれぞれの羽根
のピッチ角度を、形状記憶材料の変態温度を越えた温度
において大きなピッチ角度とし前記変態温度より低い温
度において小さいピッチ角度とした構成とすることによ
り、冷却気体の温度が上昇し、形状記憶材料の変態温度
を越えると、形状記憶材料の性質により、翼体の羽根の
ピッチ角度が大きなピッチ角度に変更されることによ
り、回転翼体の回転数が一定であっても、冷却用ファン
から供給される冷却気体の量が増大され、また、冷却気
体の温度が降下し、形状記憶材料の変態温度を下回る
と、形状記憶材料の性質により、翼体の羽根のピッチ角
度が小さいピッチ角度に変更されることにより、回転翼
体の回転数が一定であっても、冷却用ファンから供給さ
れる冷却気体の量が低減される。
【0019】また、冷気循環式冷却装置として前述の構
成を備えた冷却用ファンを採用した構成とすることによ
り、冷却気体の温度の上下に伴い、形状記憶材料の性質
により、冷却用ファンから供給される冷却気体の量を増
減して冷却対象物を適切に冷却できるので、電動機制御
装置,サーモスタット等の温度制御装置が不必要とな
り、しかも電動機は一般の定速電動機を使用できること
となる。これらにより、装置を安価に製造することがで
きる。
【0020】さらに、冷却用ファンは、翼体の内の羽根
本体を装着する基体部の素材に、形状記憶材料を用い、
しかもそれぞれのピッチ角度形成部のピッチ角度を、形
状記憶材料の変態温度を越えた温度において大きなピッ
チ角度とし前記変態温度より低い温度において小さいピ
ッチ角度とした構成とすることにより、前述した効果に
加えて、形状記憶材料の使用量を低減できることから、
装置をより一層安価に製造することができるとの効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による回転翼体の、(a)は
変態温度を下回る温度における場合での、(b)は変態
温度を越える温度における場合での側面図
【図2】図1による回転翼体を備える冷却用ファンを用
いた冷気循環式冷却装置の側断面図
【図3】本発明の異なる実施例による回転翼体の、
(a)は変態温度を下回る温度における場合での、
(b)は変態温度を越える温度における場合での側面図
【図4】従来例による冷気循環式冷却装置の側断面図
【図5】図4において用いられている冷却用ファンに備
えられた回転翼体の側面図
【符号の説明】
2 電動機 3 冷却空気 4 冷却器 5 冷却対象 10 冷却用ファン 12 羽根 13 翼体 14 回転翼体 21 支持部 60 回転翼体 61 翼体 62 基体部 621 装着部 622 ピッチ角度形成部 63 羽根本体 A 回転中心の軸線 B 回転中心の軸線に直角な面 α1 小さいピッチ角度 α2 大きなピッチ角度

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転中心となる支持部とこの支持部に前記
    回転中心の軸線に直角な面に対してピッチ角度を持たせ
    て装着された複数の羽根を有する翼体とを備えた回転翼
    体と、前記回転翼体の前記支持部に連結され前記回転翼
    体を回転駆動する電動機を備えた冷却用ファンにおい
    て、翼体の素材に形状記憶材料を用い、しかもそれぞれ
    の羽根のピッチ角度を形状記憶材料の変態温度を越えた
    温度において大きなピッチ角度とし前記変態温度より低
    い温度において小さいピッチ角度としたことを特徴とす
    る冷却用ファン。
  2. 【請求項2】請求項1記載の冷却用ファンにおいて、回
    転翼体の翼体は、支持部に直接装着される装着部とピッ
    チ角度形成部とを備える基体部と、この基体部のピッチ
    角度形成部に装着される羽根本体により構成し、前記基
    体部の素材に形状記憶材料を用い、しかもそれぞれのピ
    ッチ角度形成部のピッチ角度を形状記憶材料の変態温度
    を越えた温度において大きなピッチ角度とし前記変態温
    度より低い温度において小さいピッチ角度としたことを
    特徴とする冷却用ファン。
  3. 【請求項3】冷却器と冷却用ファンとを有し冷却対象に
    冷却気体を循環してこの冷却対象を冷却するものであっ
    て、前記冷却用ファンは、回転中心となる支持部とこの
    支持部に前記回転中心軸に直角な面に対してピッチ角度
    を持たせて装着された複数の羽根とを有する翼体を備え
    た回転翼体と、前記翼体の前記支持部と連結され前記回
    転翼体を回転駆動する電動機を備えたものである冷気循
    環式冷却装置において、冷却用ファンは、翼体の素材に
    形状記憶材料を用い、しかもそれぞれの羽根のピッチ角
    度を形状記憶材料の変態温度を越えた温度において大き
    なピッチ角度とし前記変態温度より低い温度において小
    さいピッチ角度としたことを特徴とする冷気循環式冷却
    装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の冷気循環式冷却装置におい
    て、冷却用ファンに用いられる回転翼体の翼体は、駆動
    軸に直接装着される装着部とピッチ角度形成部とを備え
    る基体部と、この基体部のピッチ角度形成部に装着され
    る羽根本体により構成し、前記基体部の素材に形状記憶
    材料を用い、しかもそれぞれのピッチ角度形成部のピッ
    チ角度を形状記憶材料の変態温度を越えた温度において
    大きなピッチ角度とし前記変態温度より低い温度におい
    て小さいピッチ角度としたことを特徴とする冷気循環式
    冷却装置。
JP18716992A 1992-07-15 1992-07-15 冷却用ファンおよび冷気循環式冷却装置 Pending JPH0633895A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18716992A JPH0633895A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 冷却用ファンおよび冷気循環式冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18716992A JPH0633895A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 冷却用ファンおよび冷気循環式冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0633895A true JPH0633895A (ja) 1994-02-08

Family

ID=16201326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18716992A Pending JPH0633895A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 冷却用ファンおよび冷気循環式冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0633895A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012010456A1 (de) * 2010-07-23 2012-01-26 BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH Kältegerät mit einer schliesseinrichtung zum schliessen eines strömungskanals
US20130188313A1 (en) * 2012-01-25 2013-07-25 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Cooling apparatuses, electronic device assemblies, and cooling assemblies using magnetic shape memory members
CN112302766A (zh) * 2020-10-15 2021-02-02 绍兴宾果科技有限公司 具有尾气能量回收功能的三元催化机器人
CN112302765A (zh) * 2020-10-15 2021-02-02 绍兴宾果科技有限公司 带尾气余热回收的多级式净化三元催化机器人整机

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012010456A1 (de) * 2010-07-23 2012-01-26 BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH Kältegerät mit einer schliesseinrichtung zum schliessen eines strömungskanals
US20130188313A1 (en) * 2012-01-25 2013-07-25 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Cooling apparatuses, electronic device assemblies, and cooling assemblies using magnetic shape memory members
US8681496B2 (en) * 2012-01-25 2014-03-25 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Cooling apparatuses, electronic device assemblies, and cooling assemblies using magnetic shape memory members
US9086069B2 (en) 2012-01-25 2015-07-21 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Cooling apparatuses, electronic device assemblies, and cooling assemblies using magnetic shape memory members
CN112302766A (zh) * 2020-10-15 2021-02-02 绍兴宾果科技有限公司 具有尾气能量回收功能的三元催化机器人
CN112302765A (zh) * 2020-10-15 2021-02-02 绍兴宾果科技有限公司 带尾气余热回收的多级式净化三元催化机器人整机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7146822B2 (en) Centrifugal liquid pump with perimeter magnetic drive
US8578715B2 (en) Gas turbine, method of controlling air supply and computer program product for controlling air supply
US20130083481A1 (en) Cooling system for electronic device
US7481616B2 (en) Centrifugal fan, cooling mechanism, and apparatus furnished with the cooling mechanism
KR200389755Y1 (ko) 수중온도조절겸 산소공급장치
JP3399826B2 (ja) 環境装置の送風装置
CN108598952A (zh) 一种基于伯努利原理的复合散热型电力柜
JPH0633895A (ja) 冷却用ファンおよび冷気循環式冷却装置
JPH05340690A (ja) 冷却塔及びその冷却能力制御方法
CN110412543A (zh) 激光雷达及其散热装置
CN109515168A (zh) 一种混合动力越野汽车冷却系统及其控制方法
CN105870765A (zh) 具备冷却共振器部的风扇的激光振荡器
JP2741447B2 (ja) 回転軸の冷却構造
US11473811B2 (en) Wind baffle for preventing reverse fan torque
KR101240727B1 (ko) 자동차의 가변 공기유입 에어셔터
CN109960385A (zh) 具可翻转风扇的散热装置及具散热装置的主机板
JP5264366B2 (ja) 冷却塔及び熱源機システム
CN220379338U (zh) 云台装置
CN108980323B (zh) 大兆瓦级风电主齿轮箱风量控制润滑系统
CN113711473A (zh) 具有冷却单元的驱动单元
JP2008089222A (ja) ターボ冷凍機の制御方法
JPS63213436A (ja) インバ−タ制御圧縮機のモ−トル他冷却フアン
KR102379341B1 (ko) 히트싱크
KR100246660B1 (ko) 자동차의 냉각장치
CN215601164U (zh) 一种具备散热功能的马达座