JPH06337764A - ディスク再生装置 - Google Patents

ディスク再生装置

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JPH06337764A
JPH06337764A JP5128672A JP12867293A JPH06337764A JP H06337764 A JPH06337764 A JP H06337764A JP 5128672 A JP5128672 A JP 5128672A JP 12867293 A JP12867293 A JP 12867293A JP H06337764 A JPH06337764 A JP H06337764A
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Shinichiro Tomizawa
眞一郎 富澤
Satoshi Noro
聡 野呂
Asami Kato
朝美 加藤
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サブヘッダにエラーがあっても、そのセクタ
をホストコンピュータ、ADPCMデコーダ等にリアル
タイムに転送できる。 【構成】 CD−IやCD−ROM XAファイルにお
いて、ADPCMセクタのように、一定の間隔でセクタ
を配置することに決まっている(固定長のインタリー
ブ)ファイルのアクセスについては、CD−ROMコン
トローラは、ホストコンピュータやADPCMデコーダ
に転送すべきセクタで、かつ、サブヘッダにエラーのな
いセクタが見つかれば、そのセクタアドレスであるヘッ
ダ情報を記憶する。サブヘッダにエラーのあるセクタが
見つかったら、一回前に転送したセクタアドレスに固定
長であるインタリーブ長を加算する。その結果が現在の
セクタアドレスと一致したら、そのセクタは転送すべき
セクタであると判定し、エラーとなったサブヘッダの値
を推定して訂正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CD−I(Compact Dis
c Interactive)フォーマット或いはCD−ROM XA
(Compact Disc Read Only Memory eXtended Architect
ure)フォーマットのADPCMオーディオセクタのよう
に、一定周期でインタリーブ配置されたディスクを再生
するディスク再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CD−IやCD−ROM XAの規格に
よると、ディスク上のデータの物理フォーマットでは、
例えば、図6に示すようになっている。
【0003】図6はCD−I規格による2種類の物理フ
ォーマットの説明図である。
【0004】図6において、CD−I規格による1ブロ
ックの物理フォーマットの「フォーム1」は、同期信号
11、ヘッダ12、サブヘッダ13及びユーザデータ1
4、誤り検出符号パリティ15、誤り訂正符号パリティ
16からなっている。また、「フォーム2」は、同期信
号21、ヘッダ22、サブヘッダ23及びユーザデータ
24、誤り検出符号パリティ25からなっている。
【0005】更に、ヘッダ12(22)は、セクタアド
レスとして分12a、秒12b、フレーム12cと、モ
ード12dからなる。また、サブヘッダ13(23)
は、ファイル番号13a、チャネル番号13b、サブモ
ード13c、コーディングインフォメーション13dか
らなる。
【0006】なお、CD−ROM XAの物理フォーマ
ットについてもCD−I規格よりも若干粗くなっている
が基本的にはほぼ同一である。
【0007】即ち、全てのセクタに対して、データ本体
となるユーザデータ14,24の他にサブヘッダ13,
23と呼ばれる部分が必ず存在し、そのセクタ単位で、
オーディオやビデオやコンピュータ用のデータといった
区別を行なうことができるようになっている。
【0008】これまでのCD−I、CD−ROM XA
のディスク再生装置では、ホストコンピュータが通常マ
イクロコンピュータからなるCD−ROMコントローラ
に対してリードの命令或いはADPCMデータの再生命
令を出力する。このとき、ホストコンピュータは再生す
べきファイルのセクタアドレス(分12a、秒12b、
フレーム12c)と、サブヘッダ13,23中に示され
るファイル番号13a或いはチャネル番号13bの値も
指定する。
【0009】CD−ROMコントローラでは、再生すべ
きファイルのセクタアドレスによるシークを終えた後、
各セクタのサブヘッダ13,23の情報をチェックし、
ホストコンピュータが要求するセクタであるかどうかを
セクタ毎に判断している。また、通常、CD−ROMコ
ントローラは、このリード或いはADPCM再生に際し
て、サブヘッダ13,23がエラーを含むかどうかの情
報も取得することができる。
【0010】CD−Iフォーマット及びCD−ROM
XAフォーマットでは、サブヘッダ13,23には8ビ
ットを割付け、4ビットの情報は2度書きし、エラーに
対する対策がなされている。しかし、それでもサブヘッ
ダ13,23にエラーが生じることもありうる。セクタ
毎にチェックするサブヘッダ13,23がエラーであっ
た場合を想定すると、CD−ROMコントローラとして
は、再度そのセクタのリードを試みるか、諦めてそのセ
クタを捨てて、そのセクタが無いものとして扱うかして
いた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ADPCM(A
daptive Differential P C M )オーディオのように、リ
アルタイムで再生して意味のあるデータのときには、リ
トライを行なって正しいデータが得られたとしても、オ
ーディオの再生は一時的に途切れてしまって無音になっ
たり、逆に、ノイズを発生してしまうなどの障害が発生
する。同様に、そのデータを捨ててしまった場合にも、
そのデータが再生されず、無音になったり、一時的にノ
イズを発生する等の障害が発生する。
【0012】そこで、本発明は、サブヘッダにエラーが
あっても、そのセクタをホストコンピュータ、ADPC
Mデコーダ等にリアルタイムに転送できるディスク再生
装置の提供を課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明においては、再生
中のセクタのセクタアドレス情報、及びその性質を表す
セクタ性質情報、及びセクタ性質情報のエラーを判定す
る判定手段と、過去のセクタ性質情報によってインタリ
ーブ周期を判定するインタリーブ周期判定手段と、現在
再生中のセクタアドレスと1周期前のセクタアドレスの
インタリーブ長を演算する演算手段と、前記判定手段に
よってエラーが判定されたとき、再生中のセクタ性質情
報を1周期前のセクタ性質情報として推定し、前記演算
手段により両者のインタリーブ長の一致を確認したと
き、セクタ性質情報を1周期前のセクタ性質情報として
決定するセクタ性質情報推定手段とを具備するものであ
る。
【0014】
【作用】本発明においては、CD−IやCD−ROM
XAのファイルにおいては、ADPCMセクタのよう
に、規格上、一定の間隔でセクタを配置することに決ま
っている(固定長のインタリーブ)ファイルのアクセス
については、まず、CD−ROMコントローラは、ホス
トコンピュータやADPCMデコーダに転送すべきセク
タで、かつ、サブヘッダにエラーのないセクタが見つか
れば、そのセクタアドレスであるヘッダ情報を記憶す
る。以後、エラーの無いセクタについてはセクタが読み
とられるごとに、ヘッダ情報をそのつど記憶する。サブ
ヘッダにエラーのあるセクタが見つかったら、一周期前
に転送したセクタアドレスに固定長であるインタリーブ
長を加算する。その結果が、現在のセクタアドレスと一
致したら、そのセクタは転送すべきセクタであると判断
し、更に、エラーとなったサブヘッダの値を繰返しのタ
イミングから推定して訂正する。したがって、サブヘッ
ダにエラーのあるセクタが見つかっても、そのセクタを
ホストコンピュータやADPCMデコーダにリアルタイ
ムで転送することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例のディスク再生装置
としてのCD−Iプレーヤについて説明する。
【0016】図1は本発明の一実施例のディスク再生装
置のブロック構成図である。
【0017】図1において、30はCD−Iプレーヤの
全体を制御するホストコンピュータ、31はデイスク4
1(図2参照)を再生するCDドライブ、32はCDド
ライブ31で読出したCD−ROMデータをADPCM
データに変換するCD−ROMデコーダ、33はADP
CMデータをオーディオ信号に変換するADPCMデコ
ーダである。また、34はホストコンピュータ30の命
令によりCDドライブ31を制御し、そのセクタアドレ
ス(分12a、秒12b、フレーム12c)のシークを
行ない、セクタアドレスが検出される度に、CD−RO
Mデコーダ32に読出し信号を出力するCD−ROMコ
ントローラである。38及び39はDRAM、40はビ
デオコントローラで、CD−ROMデコーダ32で読出
した映像はDRAM38またはDRAM39に書込ま
れ、順次読出してビデオ出力として出力される。
【0018】なお、35は本実施例のディスク再生装置
を制御するプログラム等を格納したROM、36はCD
−ROMデコーダ32で読出した信号を書込むNVRA
M、37はカレンダである。
【0019】次に、図2を用いてCD−ROMコントロ
ーラ34とCD−ROMデコーダ32の機能を説明す
る。
【0020】図2は本発明の一実施例のディスク再生装
置に使用するCD−ROMコントローラとCD−ROM
デコーダの構成機能を示す機能ブロック構成図である。
なお、ここでは、CD−I規格による「フォーム1」の
物理フォーマットを前提に説明する。
【0021】図2において、ホストコンピュータ30が
特定のファイルの再生或いはリードを開始する場合に
は、最初にCD−ROMコントローラ34のマイクロコ
ンピュータ34aに対して、その分12a、秒12b、
フレーム12c等のセクタアドレス、ファイル番号13
a及びチャネル番号13bを示す命令を出力する。
【0022】CD−I及びCD−ROM XAでは、一
つのファイルに複数種類のデータを混在させることがで
きるので、本実施例では、ADPCMオーディオとデー
タが一つのファイルとして構成されているとする。
【0023】ホストコンピュータ30は一つのファイル
中のADPCMデータセクタをADPCMデコーダ33
に転送し、同時に、通常のデータセクタはホストコンピ
ュータ30のNVRAM36にも転送するように命令す
る。このセクタの種類を見分けるのは、サブヘッダ13
中にあるチャネル番号13b、サブモード13c及びコ
ーディングインフォメーション13dの情報によって、
CD−ROMコントローラ34が行なう。この処理はホ
ストコンピュータ30からのコマンドをCD−ROMデ
コーダ32のコマンドバッファ部32dが受け、CD−
ROMデコード処理部32aで処理されたデータは、現
在位置のヘッダ・サブヘッダ及びそのエラー情報判定部
32bで判定し、エラーのないとき、データ転送制御ハ
ードウェア部32cに制御されるスイッチ32eを使用
してホストコンピュータ30のNVRAM36に転送す
る。
【0024】このとき、CD−ROMコントローラ34
の内蔵のヘッダセーブメモリ34b及びサブヘッダセー
ブメモリ34cにヘッダ12,22、サブヘッダ13,
23の情報を書込んでおく。また、ホストコンピュータ
30はファイルの再生を命令するときに、チャネル番号
13bを指定することによって再生すべきそのファイル
に含まれるセクタを指定する。指定されたファイルのう
ち、選択されたチャネル番号13bを持つセクタのみ
を、CD−ROMコントローラ34は転送する。
【0025】CD−ROMデコーダ32は、全体に図3
のように処理を行なっている。
【0026】図3は本発明の一実施例のディスク再生装
置に使用したCD−ROMデコーダのフローチャートで
ある。
【0027】まず、ステップS01でエラーがないと
き、かつ、セクタを無視しないで取扱うべきか判定し、
エラーがあるとき、セクタを無視するとき、このルーチ
ンを脱する。エラーがないとき、ステップS02でCD
−ROMコントローラ34の内蔵のヘッダセーブメモリ
34b及びサブヘッダセーブメモリ34cにヘッダ1
2,22、サブヘッダ13,23の情報を書込む。サブ
ヘッダの内容はCD−IやCD−ROMXAの規格によ
って決められており、インタリーブ周期の判定はこのサ
ブヘッダを調べることによって行うことができる。ステ
ップS03でオーディオセクタ、かつ、ホストコンピュ
ータ30からのコマンドがADPCMデコーダ33への
転送を行なうADPCM再生コマンドであるか判定し、
ADPCMデコーダ33への転送を行なうADPCM再
生コマンドと判定したとき、ステップS04でADPC
Mデコーダ33への転送開始トリガを出力し、スイッチ
32eを介してADPCMデコーダ33に転送する。ま
た、ADPCMデコーダ33への転送を行なうADPC
M再生コマンドと判定されないとき、ステップS05で
ホストコンピュータ30への転送開始トリガを出力し、
スイッチ32eを介してNVRAM36に転送する。
【0028】一方、CD−ROMコントローラ34で
は、ホストコンピュータ30の命令を受けるとCDドラ
イブ31に対してコマンドを出力し、そのセクタアドレ
スのシークを行ない、目標アドレスの近辺、かつ、少し
手前にCDドライブ31のヘッドを移動させる。CD−
ROMコントローラ34にはセクタアドレスが検出され
る度に、CD−ROMデコーダ32が発生する信号によ
り割込みがかかり、通常割込みごとに現在のアドレスと
サブヘッダ13を調べ、目標のセクタアドレスに一致す
るのを待つ。このとき、CD−ROMコントローラ34
の内蔵のヘッダセーブメモリ34b及びサブヘッダセー
ブメモリ34cにヘッダ12,22、サブヘッダ13,
23の情報を書込んでおく。ヘッダセーブメモリ34b
及びサブヘッダセーブメモリ34cに書込みを行なうヘ
ッダ12,22、サブヘッダ13,23は、少なくと
も、1周期以上のヘッダ12,22、サブヘッダ13,
23の情報の書込み可能な容量を持つものである。ま
た、CD−ROMコントローラ34はCD−ROMデコ
ーダ32の保持するヘッダ12やサブヘッダ13のエラ
ー情報も調べる。なお、規格によってサブヘッダ13は
2度書きされているが、ここでいうサブヘッダ13のエ
ラーとは2つの情報ともエラーであることを意味する。
【0029】目標アドレスに至ったことを検出すると、
それはホストコンピュータ30が要求したセクタアドレ
スであり、ユーザデータ14の転送を開始する。ホスト
コンピュータ30はCD−ROMコントローラ34の制
御によってCD−ROMデコーダ32が発生する信号を
もとに、割込み等によってデータが準備できたことを知
り、そのデータをリードする。ここでは割込みを使用す
るものとして、図4及び図5に示すCD−ROMコント
ローラ34の割込み処理を示す。
【0030】図4は本発明の一実施例のディスク再生装
置に使用したCD−ROMコントローラの割込み処理の
フローチャートである。図5の(a)及び(b)は図4
で使用するルーチンAの処理及びルーチンBの処理のフ
ローチャートである。
【0031】まず、ステップS1で指定された該当する
ファイル番号でないとき、ステップS2でその該当のセ
クタを無視し、このルーチンを脱する。また、該当する
ファイル番号のとき、ステップS3でサブヘッダ13,
23中のサブモード13cにエラーがあるか判定し、サ
ブモード13cにエラーがあるとき、ステップS4で通
常のエラー処理を行なう。ここでサブモードデータを推
定の対象としないのは、周期性のない情報を含んでいる
ためである。サブモード13cにエラーがないとき、ス
テップS5でその他のサブヘッダ13,23中にエラー
があるか判定し、サブモード13cを除くサブヘッダ1
3,23にエラーがあるとき、ステップS6でセーブフ
ラグがリセットされているか判定し、リセットされてい
るとき、ステップS7で通常のエラー処理を行なう。ス
テップS6でセーブフラグがセットされていると判定し
たとき、ステップS8でルーチンBの処理を行なう。ま
た、ステップS5でサブヘッダ13,23中のサブモー
ド13c以外にエラーがないと判定したとき、ステップ
S9でルーチンAの処理を行なう。
【0032】ステップS9でルーチンAがコールされる
と、ステップS11でヘッダ12,22及びサブヘッダ
13,23を調べ、ステップS12で固定インタリーブ
長であるか判定し、固定インタリーブ長でないとき、こ
のルーチンを脱する。ステップS12で固定インタリー
ブ長であると判定したとき、ステップS13でヘッダ1
2,22及びサブヘッダ13,23をセーブし、ステッ
プS14でセーブフラグをセットする。
【0033】即ち、転送されるセクタは、固定長のイン
タリーブをもっているとは限らない。特に、現在のCD
−I及びCD−ROM XA規格では固定インタリーブ
長のセクタは、ADPCMのみであるから、固定インタ
リーブ長かどうかは、サブヘッダ13のサブモード13
cがADPCMオーディオセクタを示していることで確
認する。もし、ここで転送されるセクタが固定インタリ
ーブ長のものであれば、CD−ROMコントローラ34
は、このときアドレスを示すヘッダ12,22の情報及
びそのセクタの性質を表すサブヘッダ13,23の情報
であるサブモード13c及びコーディングインフォメー
ション13d等の情報を記憶しておく。
【0034】なお、コーディングインフォメーション1
3dの値を調べることによってオーディオデータのレベ
ルA/B/C−ステレオ/モノラルといった種類の区別
ができ、これによってインタリーブ長が決まる。但し、
本実施例では、ヘッダ12,22やサブヘッダ13,2
3等に固定長のインタリーブを示す情報を持っていれ
ば、オーディオデータに限定されず、ビデオ、動画等の
セクタデータはどの用途のものであってもよい。
【0035】ステップS8でルーチンBがコールされる
と、ステップS21でセーブされたヘッダアドレスと現
在のヘッダアドレスとを比較し、ステップS22で比較
結果がセーブされた固定インタリーブ長と一致するか判
定し、固定インタリーブ長と一致しないとき、ステップ
S23で通常のエラー処理を行ない。このルーチンを脱
する。ステップS22で比較結果がセーブされた固定イ
ンタリーブ長と一致したとき、ステップS24でチャネ
ル番号13bにエラーがあるか判定し、チャネル番号1
3bにエラーがあるときには、ステップS25でセーブ
されたチャネル番号13bを現在の番号とし、ステップ
S26でコーディングインフォメーション13dにエラ
ーがあるか判定し、エラーがあるとき、ステップS27
でセーブされたコーディングインフォメーション13d
を現在のコーディングインフォメーション13dとし、
このルーチンを脱する。
【0036】即ち、ホストコンピュータ30のコマンド
がADPCMセクタの再生を含む場合には、CD−RO
Mコントローラ34がその転送先をホストコンピュータ
30でなく、ADPCMデコーダ33に指定した後、デ
ータの転送を開始する。
【0037】この場合のデータ転送は、ホストコンピュ
ータ30ではなくADPCMデコーダ33がデータをリ
ードする。さて、転送すべきデータがホストコンピュー
タ30へのものであれ、ADPCMデコーダ33へのも
のであれ、そのセクタのサブヘッダ13,23中のチャ
ネル番号13b、コーディングインフォメーション13
dの情報にエラーがあることがわかった場合、CD−R
OMコントローラ34はすでに記憶してある一回前の転
送時のヘッダ12,22の情報に再生中のセクタのイン
タリーブ長(セクタの配置間隔)を加算し、現在のヘッ
ダ12と比較する。このとき、特に、サブヘッダ13,
23のうち、サブモード13cについては、ホストコン
ピュータ30の動作に非常に重大な意味を持つ情報を含
むので、ここでは推定の対象とせずに、サブモード13
cにエラーがあった場合、通常のエラー処理を行なうも
のとする。また、CD−ROMデコーダ32にはCD−
ROM同期パターンの検出結果を示す情報を保持してい
るものもあり、この情報をエラー判定に援用することが
できる。もし、同期が正しくとれているならば、そのセ
クタの推定はほぼ確実になるし、また、同期が正しくと
れていないならば、セクタのサブヘッダ13,23を推
測するのは危険性が高いことになる。同期の正しさを、
不正同期の連続回数のカウンタの値がある程度以下であ
ることで判定することが一般的である。更に、もし、比
較結果がセーブされた固定インタリーブ長と一致した
ら、そのセクタは一回前の転送と同じ種類のセクタであ
ることがわかる。このセクタは、エラーとして再シーク
したり捨ててしまったりせずに、リアルタイム性を保っ
たまま再生する。ホストコンピュータ30に転送すべき
であれば転送し、ADPCMデコーダ33に転送すべき
であればADPCMデコーダ33に転送して音声再生を
行なう。
【0038】ここでは、セクタの転送先をCD−ROM
コントローラ34が制御する例として挙げたが、CD−
ROMコントローラ34は、サブヘッダ13,23によ
る選択を全く行なわないか、チャネル番号13bによる
選択のみを行なうことにして、ホストコンピュータ30
がサブヘッダ13,23のチャネル番号13b、サブモ
ード13cやサブヘッダ13,23のエラー情報を読み
とって転送先をコンピュータ管理下のメモリにするかA
DPCMデコーダ33にするかを判断する方式において
も、判断を行なうのがCD−ROMコントローラ34か
ホストコンピュータ30かの違いだけであり、制御方法
は同様であり、本実施例を適用することができる。
【0039】このように、本実施例のディスク再生装置
は、一定周期でインタリーブ配置されたセクタで構成さ
れるフォーマットのディスク41を再生するディスク再
生装置において、再生中のセクタの分12a、秒12
b、フレーム12c等からなるセクタアドレス情報、及
びその性質を表すモード12d及びサブヘッダ13,2
3等からなるセクタ性質情報、及びセクタ性質情報のエ
ラーを判定するステップS3及びステップS5からなる
判定手段と、過去のセクタ性質情報によってインタリー
ブ周期を判定するステップS02からなるインタリーブ
周期判定手段と、現在再生中のセクタアドレスと1周期
前のセクタアドレスのインタリーブ長を演算するステッ
プS22からなる演算手段と、前記判定手段によってエ
ラーが判定されたとき、前記演算手段によりインタリー
ブ長の一致を確認し、再生中のセクタ性質情報を1周期
前のセクタ性質情報として推定してセクタ性質情報を決
定するステップS24乃至ステップS27からなるセク
タ性質情報推定手段とを具備するものである。
【0040】したがって、ADPCMセクタのように、
規格上、一定の間隔でセクタを配置することに決まって
いる一定周期でインタリーブ配置されているファイルの
アクセスについては、まず、CD−ROMコントローラ
は、ホストコンピュータやADPCMデコーダに転送す
べきセクタで、かつ、サブヘッダにエラーのないセクタ
が見つかれば、そのセクタアドレスであるヘッダ情報を
記憶する。以後、エラーの無いセクタについてはセクタ
が読みとられるごとに、ヘッダ情報をそのつど記憶す
る。サブヘッダにエラーのあるセクタが見つかったら、
一周期前に転送したセクタアドレスに固定長であるイン
タリーブ長を加算する。その結果が、現在のセクタアド
レスと一致したら、そのセクタは転送すべきセクタであ
ると判断し、更に、エラーとなったサブヘッダの値を繰
返しのタイミングから推定して訂正する。したがって、
サブヘッダにエラーのあるセクタが見つかっても、その
セクタをホストコンピュータやADPCMデコーダにリ
アルタイムで転送することができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明のディスク再生装
置は、一定周期でインタリーブ配置されたセクタで構成
されるフォーマットのディスクを再生するディスク再生
装置において、CD−ROMコントローラがホストコン
ピュータやADPCMデコーダに転送すべきセクタで、
かつ、サブヘッダにエラーのないセクタが見つかれば、
そのセクタアドレスであるヘッダ情報を記憶しておき、
サブヘッダにエラーのあるセクタが見つかったら、一周
期前に転送したセクタアドレスにインタリーブ長を加算
し、その結果が、現在のセクタアドレスと一致したら、
そのセクタは転送すべきセクタであると判断し、更に、
エラーとなったサブヘッダの値を繰返しのタイミングか
ら推定して訂正する。
【0042】したがって、サブヘッダにエラーのあるセ
クタが見つかっても、そのセクタをホストコンピュータ
やADPCMデコーダにリアルタイムで転送することが
できる。よって、サブヘッダにエラーがあっても、その
セクタをホストコンピュータ、ADPCMデコーダ等に
リアルタイムに転送でき、リアルタイムで再生すべきデ
ータの再生において、リアルタイム性を損なわないでデ
ータの再生を継続でき、例えば、ADPCMオーディオ
データの場合には、再生音の途切れやノイズの発生を防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例のディスク再生装置の
ブロック構成図である。
【図2】図2は本発明の一実施例のディスク再生装置に
使用するCD−ROMコントローラとCD−ROMデコ
ーダの構成機能を示す機能ブロック構成図である。
【図3】図3は本発明の一実施例のディスク再生装置に
使用したCD−ROMデコーダのフローチャートであ
る。
【図4】図4は本発明の一実施例のディスク再生装置に
使用したCD−ROMコントローラの割込み処理のフロ
ーチャートである。
【図5】図5の(a)及び(b)は図4で使用するルー
チンAの処理及びルーチンBの処理のフローチャートで
ある。
【図6】図6はCD−I規格による2種類の物理フォー
マットの説明図である。
【符号の説明】
30 ホストコンピュータ 31 CDドライブ 32 CD−ROMデコーダ 33 ADPCMデコーダ 34 CD−ROMコントローラ 36 NVRAM 38,39 DRAM 40 ビデオコントローラ 41 デイスク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定周期でインタリーブ配置されたセク
    タで構成されるフォーマットのディスクを再生するディ
    スク再生装置において、 再生中のセクタのセクタアドレス情報、及びその性質を
    表すセクタ性質情報、及びセクタ性質情報のエラーを判
    定する判定手段と、 過去のセクタ性質情報によってインタリーブ周期を判定
    するインタリーブ周期判定手段と、 現在再生中のセクタアドレスと1周期前のセクタアドレ
    スのインタリーブ長を演算する演算手段と、 前記判定手段によってエラーが判定されたとき、再生中
    のセクタ性質情報を1周期前のセクタ性質情報として推
    定し、前記演算手段により両者のインタリーブ長の一致
    を確認したとき、セクタ性質情報を1周期前のセクタ性
    質情報として決定するセクタ性質情報推定手段とを具備
    することを特徴とするディスク再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011192206A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Toshiba Corp 半導体メモリ映像蓄積再生装置及びデータ書込み/読出し方法

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