JPH06337705A - 焼却炉制御方法 - Google Patents

焼却炉制御方法

Info

Publication number
JPH06337705A
JPH06337705A JP17968893A JP17968893A JPH06337705A JP H06337705 A JPH06337705 A JP H06337705A JP 17968893 A JP17968893 A JP 17968893A JP 17968893 A JP17968893 A JP 17968893A JP H06337705 A JPH06337705 A JP H06337705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
incinerator
combustion state
model
state data
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17968893A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3115964B2 (ja
Inventor
Kazuo Nose
和夫 能勢
Manabu Nakajima
学 中島
Hiroaki Kawabata
博昭 河端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP05179688A priority Critical patent/JP3115964B2/ja
Publication of JPH06337705A publication Critical patent/JPH06337705A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3115964B2 publication Critical patent/JP3115964B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Temperature (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い信頼性と良好な制御性とを実現しうる焼
却炉制御方法。 【構成】 モデルMを用いて制御量Ci を繰り返し調整
することにより焼却炉の燃焼状態を制御するに際し,モ
デルMの出力データである後に検出される燃焼状態デー
タDi+1 , 入力データである先に検出された燃焼状態
データDi とこれに対応する制御Ci とのそれぞれの寄
与分にラプラス変換を用いて分解し,それぞれに重み付
けすることにより,モデルMに含まれる未知のパラメー
タPi を集約し,パラメータPi を適応同定手法を用い
て推定するように構成されている。上記構成により,高
い信頼性と良好な制御性とを実現しうる焼却炉制御方法
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焼却炉制御方法に係り,
例えば都市ごみ,産業廃棄物等を焼却又は熱分解する流
動床式焼却炉の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年ますます増大する都市ごみ,産業廃
棄物等を焼却又は熱分解して効率的に処理するために各
種の焼却炉が開発されている。流動床式焼却炉もその1
つであるが,この炉は例えば砂を炉内に充填し,空気を
下部から炉内に吹きこむことによりこの砂を流動化さ
せ,その中にごみ等を投入して均一に加熱・熱分解させ
るものである。そして,様々のごみ質にも対処できるよ
うに炉内温度を制御する方法が開発されている(特告平
1−39007号)。図13はこのような従来の焼却炉
制御方法による装置Aの一例における概略構成を示す模
式図である。図13に示す如く,従来の装置Aは,焼却
炉1の炉内温度をセンサ2により検出し,焼却炉1に投
入されるごみ供給量,1次空気流量及び1次空気温度を
センサ3a ,3b ,3c により検出し,センサ2により
検出した炉内温度をメモリ4に予め記憶しておいた目標
温度と比較してその偏差を演算し,この偏差に基づき後
述(2′)式によるモデルMを用いてセンサ3a
b ,3c により検出されたごみ供給量,1次空気流量
及び1次空気温度の各修正量を決定するものである。こ
の一連の制御は図中の制御器5により実行される。以
下,この従来装置Aの基本原理及びその原理に基づく具
体的な制御内容について略述する。まず,焼却炉1まわ
りの熱収支から,炉内温度Tの偏差ΔTは次の(1´)
式のように表せる。即ち,(1′)式が状態モデル(M
0 )を表す。 ΔT=A1 Δp1 +A2 Δp2 +A3 Δλ+B1 ΔQa +B2 ΔW +B3 ΔTa …(1´) ただし, p1 :プラスチック含有率 Qa :1次空気
流量 p2 :紙,木類含有量 W:湿ベース投
入ごみ量 λ:含水率 Ta :1次空気
温度 であり,A1 ,A2 ,A3 はごみ組成等を仮定すること
によって得られる定数である。また,B1 ,B2 ,B3
は操作量の係数で制御ゲインとよばれるものであり,操
業データ等を基に仮定しておく必要がある。制御は上記
(1´)式で表す状態モデルM0 を基に次のように行
う。炉内温度が時刻IにΔT(I)の偏差を持った場
合,操作量(ΔQa (I),ΔW(I),ΔT
a (I))を次の(2′)式が成立し,かつ操業条件を
満たすように決定する。この(2′)式がモデル(M)
を表す。 B1 ΔQa (I)+B2 ΔW(I)+B3 ΔTa (I)=−ΔT(I) …(2´) これらの操作量を焼却炉1に加え,時刻(I+1)での
偏差がΔT(I+1)となった場合,制御ゲインB1
2 ,B3 の値が正しくなかったものと考え,次の
(3′)式が成立するようにその値を修正する。即ち,
(3′)式がモデルMのパラメータ修正式である。 [ΔT(I+1)−ΔT(I)]=B1 ΔQa (I)+B2 ΔW(I) +B3 ΔTa (I) …(3´) 時刻T(I+1)においては,この修正した制御ゲイン
1 ,B2 ,B3 の値を用いて再び上記(2´)式のよ
うに操作量を決定し,焼却炉1に加える。このような操
作を繰り返すことにより炉内温度の制御を行うことがで
きた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の焼却炉制御
方法による装置Aでは,時々刻々変化するパラメータ
(制御ゲイン)を大まかにしか捕えておらず,また演算
誤差を上記偏差に一切反映していないため,高い信頼性
を得ることが困難であった。また,焼却炉1が流動床式
焼却炉の場合,炉内温度と共に燃焼状態を示す砂層温度
を検出対象とせず,さらに2次空気流量又は温度と燃焼
状態とは密接な関係を有するのにも拘らず,これを制御
対象としていないため,良好な制御性を得ることが困難
であった。本発明は焼却炉制御方法を改良し,高い信頼
性と良好な制御性とを実現しうる焼却炉制御方法を提供
することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は,焼却炉内の燃焼状態を示す燃焼状態デ
ータと,該焼却炉の制御量との入出力関係を予めモデル
化しておき,上記燃焼状態データを繰り返し検出し,上
記検出された燃焼状態データが所望の値となるように上
記モデルを用いて上記制御量を繰り返し調整することに
より上記焼却炉の燃焼状態を制御する焼却炉制御方法に
おいて,上記のように制御量を繰り返し調整する際に,
上記モデルの出力データである後に検出される燃焼状態
データを,入力データである先に検出された燃焼状態デ
ータと該先に検出された燃焼状態データに対応する制御
量とのそれぞれの寄与分にラプラス変換を用いて分解
し,それぞれに重みを付けることにより,上記モデルに
含まれる未知のパラメータを集約し,上記集約された未
知のパラメータを適応同定手法を用いて推定してなるこ
とを特徴とする焼却炉制御方法として構成されている。
更には,上記焼却炉が流動床式焼却炉である場合,上記
燃焼状態データとして炉内温度に加えて砂層温度を用い
る焼却炉制御方法である。更には,上記焼却炉が流動床
式焼却炉である場合,上記制御量として被焼却物の供給
量,1次空気の供給量及び/又は温度に加えて,2次空
気の供給量及び/又は温度を用いる焼却炉制御方法であ
る。また,第2の発明は,焼却炉内の燃焼状態を示す燃
焼状態データと,該焼却炉の制御量との入出力関係を表
す第1のモデルを予め設定しておき,上記燃焼状態デー
タを繰り返し検出し,上記検出された燃焼状態データが
所望の値となるように上記第1のモデルを用いて上記制
御量を繰り返し調整することにより上記焼却炉の燃焼状
態を制御する焼却炉制御方法において,上記第1のモデ
ルとは別に,上記制御量の目標値と上記燃焼状態データ
の所望の値との入出力関係を表す第2のモデルを予め設
定しておくと共に,上記第1のモデルへの制御量の指令
値を上記燃焼状態データの検出値と上記制御量の目標値
との重み和にて表現しておき,上記制御量の指令値を上
記第1のモデルに与えたときの上記第1のモデルの出力
である燃焼状態データの検出値と上記第2のモデルの出
力である燃焼状態データの所望の値との偏差が小さくな
るように上記重みを調整してなることを特徴とする焼却
炉制御方法として構成されている。
【0005】
【作用】第1の発明によれば,焼却炉内の燃焼状態を示
す燃焼状態データと,該焼却炉の制御量との入出力関係
が予めモデル化されており,上記燃焼状態データが繰り
返し検出され,上記検出された燃焼状態データが所望の
値となるように上記モデルを用いて上記制御量が繰り返
し調整されるに際し,上記モデルの検出データである後
に検出される燃焼状態データが,入力データである先に
検出された燃焼状態データと該先に検出された燃焼状態
データに対応する制御量とのそれぞれの寄与分にラプラ
ス変換を用いて分解され,それぞれに重み付けされるこ
とにより,上記モデルに含まれる未知のパラメータが集
約される。そして,上記集約された未知のパラメータが
適応同定手法を用いて推定される。このように入力デー
タをラプラス変換を用いて加工してモデルに含まれる未
知のパラメータを集約することにより,時々刻々変化す
るパラメータを精度よく捕えて信頼性の高いモデル構築
を行うことができる。また,この未知のパラメータを適
応同定することにより演算誤差を考慮したパラメータ推
定が可能となり,上記モデル構築と相まって信頼性の高
い焼却炉制御方法とすることができる。更に,上記焼却
炉が流動床式焼却炉である場合,上記燃焼状態データと
して炉内温度に加えて砂層温度が用いられる。更に,上
記焼却炉が流動床式焼却炉である場合,上記制御量とし
て被焼却物の供給量,1次空気の供給量及び/又は温度
に加えて2次空気の供給量及び/又は温度が用いられ
る。このように流動式焼却炉において,その燃焼状態と
密接な関係にある2次空気の供給量等をも用いることに
より良好な制御性を得ることができる。第2の発明によ
れば,焼却炉内の燃焼状態を示す燃焼状態データと,該
焼却炉の制御量との入出力関係を表す第1のモデルが予
め作成されており,上記燃焼状態データが繰り返し検出
され,上記検出された燃焼状態データが所望の値となる
ように上記第1のモデルを用いて上記制御量が繰り返し
調整されるに際し,上記第1のモデルとは別に,上記制
御量の目標値と,上記燃焼状態データの所望の値との入
出力関係を表す第2のモデルが予め作成されていると共
に,上記第1のモデルへの制御量の指令値が上記燃焼状
態データの検出値と上記制御量の目標との重み和にて表
現されている場合,上記制御量の指令値が上記第1のモ
デルに与えられたときの上記第1のモデルの出力である
燃焼状態の検出値と上記第2のモデルの出力である燃焼
状態データの所望の値との偏差が小さくなるように上記
重みが調整される。このようにして,焼却炉を理想的な
出力状態へと容易にかつ確実に収束させることができ
る。その結果,高い信頼性と良好な制御性とが実現しう
る焼却炉制御方法を得ることができる。
【0006】
【実施例】以下,添付図面を参照して本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は本発明を具体化した一例であって,本発明
の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここに,
図1は第1の発明の一実施例に係る焼却炉制御方法の概
略構成を示すブロック図,図2は上記第1の発明による
制御系全体を示すブロック図,図3は操作量が出力に陽
に現れる場合を示す第1の例図,図4は第1の例図に示
される場合について更にKreisselmeier型
の非最小化実現を適用した場合を示す第2の例図,図5
は砂層温度について非最小化実現を適用した場合を示す
第3の例図,図6は燃焼室温度について非最小実現を適
用した場合を示す第4の例図,図7は砂層温度について
非最小化実現を適用した場合を示す第5の例図,図8は
燃焼室温度について非最小化実現を適用した場合を示す
第6の例図,図9は適応同定結果の一例を示す図,図1
0は第2の発明の一実施例に係る焼却炉制御方法の概略
構成を示すブロック図,図11は上記第2の発明による
制御システムを示すブロック図,図12は上記制御シス
テムを用いた制御結果を示す図である。図1に示す如
く,第1の発明の一実施例に係る焼却炉制御方法は,焼
却炉内の燃焼状態を示す燃焼状態データDi と,焼却炉
の制御量Ci との入出力関係を予めモデル(M)化して
おき,燃焼状態データDi を繰り返し検出し,検出され
た燃焼状態データDi+1 が所望の値となように上記モデ
ルMを用いて制御量Ci を繰り返し調整する点で従来例
と同様である。しかし,本実施例では上記のように制御
量Ci を繰り返し調整する際に,モデルMの出力データ
である後に検出される燃焼状態データDi+1 を,入力デ
ータである先に検出された焼却炉データDiとこれに対
応する制御量Ci とのそれぞれの寄与分にラプラス変換
を用いて分解し,それぞれに重み付けすることにより,
モデルMに含まれる未知のパラメータPi を集約し,こ
の集約された未知のパラメータPi を適応同定手法を用
いて推定するように構成されている点で従来例と異な
る。
【0007】以下,図2〜図6を参照して第1の発明の
特徴であるモデルMの導出及びモデルMに含まれる未知
のパラメータPi の同定方法について説明する。まず,
焼却炉として例えば流動床式ごみ焼却炉を考えた時の焼
却炉の状態方程式を導出する。ごみの焼却炉内の燃焼は
複雑であるが,焼却炉を砂層と燃焼室とからなる集中定
数系とみなし,操作入力(制御量に相当)を1次空気流
量F1a(1次空気の供給量に相当)と温度T1a,2次空
気流量F2a(2次空気の供給量に相当)と温度T2a,お
よび給じん速度Fw (被焼却物の供給量に相当),出力
(燃焼状態データに相当)を砂層温度Ts および燃焼室
温度Tc (炉内温度に相当)とした場合,焼却炉の状態
モデルMoは次のように表現できる。砂層温度Ts の時
間的変化Ts ′は,砂層での発生熱量,1次空気潜熱,
および雰囲気への熱放散のバランスから次式で表すこと
ができる。 Ts ′=〔qs s 0.232F1a−ca (Ts −T1a)F1a −ks (Ts −T0 )〕/Cs ≡f1 (Ts ,Hs ,F1a,T1a) …(1) ここで, qs :砂層燃焼速度係数 ,Hs :砂層エンタルピ ca :空気比熱 ,ks :砂層熱放散係数 T0 :大気温度 ,Cs :砂層比熱 この時, ∂f1 /∂Ts ≡a11 ∂f1 /∂Hs ≡a12 ∂f1 /∂F1a≡b11 ∂f1 /∂T1a≡b12 とおくと,線形化した状態方程式として次式が得られ
る。 x1 ′=a111 +a122 +b111 +b122 …(2) また,砂層温度Ts は直接出力されるため,次式も得ら
れる。 y1 =x1 …(3) ここで,上記(2),(3)式中の変数x1 ,x2 ,u
1 ,u2 は上記砂層温度Ts ,砂層エンタルピHS ,1
次空気流量F1a,1次空気温度T1aの各入力値を,また
変数y1 は上記砂層温度Ts の出力値を表す。
【0008】次に,砂層の未燃焼エンタルピHs の時間
的変化Hs ′は, ごみによる砂層へのエンタルピ流入
量,砂層燃焼速度,および燃焼室へのエンタルピ流出量
のバランスから次式で表すことができる。 Hs ′=hw w −qs s 0.232F1a−hscs ≡f2 (Hs ,F1a,Fw ) …(4) ここで, hw :ごみ発熱量 ,hsc:砂層−燃焼室間
エンタルピ移動係数 この時, ∂f2 /∂Hs ≡a22 ∂f2 /∂F1a≡b21 ∂f2 /∂Fw ≡b25 とおくと,線形化した状態方程式として次式が得られ
る。 x2 ′=a222 +b211 +b255 …(5) ここで,上記(5)式中の変数u5 は上記給じん速度F
w の入力値を示す。次に,燃焼室での発生熱量,1次空
気潜熱,2次空気潜熱,および雰囲気への熱放散のバラ
ンスから,燃焼室の温度は次式で表すことができる。 TC =〔ca (Ts 1a +T2a2a)+kc 0 + qc scs 0.232{(1−rs s )F1a +F2a }〕/ (ca 1a+ca 2a+kc ) ≡f3 (Ts ,Hs ,F1a,F2a,T2a) …(6) ここで, kc :燃焼室熱放散係数 ,qc :燃焼室燃焼速度
係数 rs :砂層酸素消費係数 この時, ∂f3 /∂Ts ≡c21 ∂f3 /∂Hs ≡c22 ∂f3 /∂F1a≡d21 ∂f3 /∂F2a≡d23 ∂f3 /∂T2a≡d24 とおくと,出力方程式として次式が得られる。 y2 =c211 +c222 +d211 +d233 +d244 …(7)
【0009】ここで,上記(7)式中の変数u3 ,u4
は上記2次空気流量F2a,2次空気温度T2aの入力値
を,また変数y2 は上記燃焼室温度TC の出力値を示
す。以上の状態方程式及び出力方程式を纏めると,焼却
炉の制御モデルM1 は以下の5入力,2出力,2状態量
の多変数システムとして記述できる。 x1 ′=a111 +a122 +b111 +b122 2 ′=a222 +b211 +b255 1 =x1 2 =c211 +c222 +d211 +d233 +d244 …(8) 図2に,上記(8)式のブロック図を示す。図中の各パ
ラメータには,ごみの発熱量,ごみの燃焼速度,燃焼の
砂層と燃焼室への分配率などの未知変動要素が反映され
ている。これらのパラメータは全て未知であり,かつ時
間的に変動するため,このままではパラメータを求める
ことができない。そこで,本実施例では制御モデルM1
をKreisselmeier型の非最小実現として知
られている手法を用いて適応同定のための標準型に変換
する(K.S.Narendraand A.M.An
naswamy;Stable Adaptive S
ystems,Prentice−Hall,pp.1
58−162,1989)。便宜上,図3に示すような
簡略化したモデルを用いて説明する。図中,操作量が陽
に出力に現れる場合(出力量を操作量で表現する場合)
を考える。即ち, y=bu1 /(s−a)+du2 …(9) を考える。尚,上記(9)式中のsはラプラス演算子で
あり,このように時間変化分は全てラプラス変換により
1次遅れ要素の形で式中に取り込む。いま,既知定数λ
(>0)を導入し,上式を書き換えると,次式が得られ
る。 y=〔(a+λ)y+bu1 +(s−a)du2 〕/(s+λ) …(10)
【0010】そこで,出力yを,次のように既知量
1 ,u2,yの寄与分に分解して,未知係数の重み付き
加算として表す。 u1 の寄与 μ1 =u1 /(s+λ) …(11) u2 の寄与 μ2 =u2 /(s+λ) 及び u2 …(12) yの寄与 μ3 =y/(s+λ) …(13) 加算 y=bμ1 −d(a+λ)μ2 +du2 +(a+λ)μ3 …(14) 上式によって,出力yが,既知量μ1 ,μ2 ,u2 ,μ
3 と未知量a,b,c(未知パラメータに相当)との積
で表現されたモデルMが得られた。このモデルMを図4
に示す。これは,既知量λの導入により,未知量a,
b,dをすべて比例係数に集約したことになる。このよ
うにして,砂層温度の非最小実現を行った結果を図5に
示す。同様に,燃焼室温度の非最小実現を行った結果を
図6に示す。引続いてモデルMに含まれる未知量a,
b,cを一般的なパラメータ解析手法として知られてい
る適応同定手法を用いて推定する手順について述べる。
同定すべき対象式は,一般的に次のように書ける。 Y=A1 1 +A2 2 +B …(15) ここに,A1 2,Bは未知のパラメータであり,モデル
Mにおける未知量a,b,…に相当する。またY,X1,
2 は既知データであり,モデルMにおける既知量μ1,
μ2 …に相当する。このとき,適応則は次の基本式とな
る。ただし,未知のパラメータA1,2,Bはいずれも推
定値である。 e=A1 1 +A2 2 +B−Y …(16) A1 ′=−γA1eX1 2 ′=−γA2eX2 B′=−γB e …(17) ここに,γA1,γA2,γB は収束係数であり,eは推定
誤差(演算誤差)である。
【0011】ところで,上記基本式(15)で未知のパ
ラメータA1 ,A2 ,Bを収束させるためには,収束係
数γA1, γA2, γB の組と未知のパラメータA1
2 ,Bの初期値とを注意して選ぶ必要がある。ここで
は,既知データY,X1 ,X2 を次のように0−1区間
の値に規格化することにより,収束係数γA1, γA2, γ
Bや未知のパラメータA1 ,A2 ,Bを広い範囲で収束
させることを考えた。 Y=(Y−Ymin )/(Ymax −Ymin ) X1 =(X1 −X1,min )/(X1,max −X1,min ) X2 =(X2 −X2,min )/(X2,max −X2,min ) …(18) なお,未知のパラメータA1 ,A2 ,Bの初期値は,最
小自乗法を適用することにより,適切な値を求めること
ができる。上記実施例は,モデルMに含まれる未知のパ
ラメータ数とその適応則を表す数式とが同数の場合を示
したが,実際には未知のパラメータ数よりも適応則を表
す数式が多い場合がある。以下,このような場合の未知
のパラメータの推定方法について述べる。尚未知のパラ
メータ数よりも適応則を表す数式が少ない場合は未知の
パラメータ推定は行えない。
【0012】ここでは2次空気流量F1aと給じん速度F
w とを制御量ci とし,焼却炉の燃焼室温度Tc と砂層
温度Ts とを燃焼状態データDi とした時のモデルM中
の未知のパラメータを推定する場合について説明する。
上記実施例と同様の手順によりモデルMを表す数式を導
出した結果,次の2式が得られた。 y2 =d233 +b25/(s−a22)・u5 +B2 …(19) y1 =a12/(s−a11)・b25/(s−a22)・u5 +B1 …(20) ここに, y1 :砂層温度 ,y2 :燃焼室温度 u3 :2次空気流量 ,u5 :給じん速度 d23,b25,a11,a22,a12,B1 ,B2 :未知量
(未知のパラメータ) 上記(19),(20)式に前述のKreisselm
eier型の非最小実現を適用すれば,次式が得られ
る。これをブロック図で表したのが図7,図8である。 y1 =b2512μ5 ′(λ1 λ2 −a1122)μy1′+(λ1 +λ2 +a11 +a22)μy1″+B1 …(21) y2 =d23(a22+λ)μ3 +d233 +b25μ5 +(a22+λ)μy2 +B2 …(22) ここに,λ,λ′:既知パラメータ(任意設定値) この時,上記(21),(22)式中の入出力データの
内のy1 ,y2 ,u3,u5 は時々刻々検出される。従
って,u5 よりμ5 及びμ5 ′が,u3 よりμ 3 が,y
1 よりμy1,μy1′,及びμy1″が,またy2 よりμy2
がそれぞれ時々刻々既知となる。このようにして,出力
データy1 ,y2 が入力データu5 ,μ5 ,μ5 ′,u
3 ,μ3 ,μy1′,μy1″,μy2の関数として表現でき
, 次の適応同定対象式(モデルM)が得られる。 y1 =Eμ5 ′+Fμy1′+Gμy1″+B1 …(23) y2 =Aμ3 +Bu3 +Cμ5 +Dμy 2 +B2 …(24) 上記(23),(24)式について,上記実施例のよう
に適応同定手法を用いて未知のパラメータA〜G,
1 ,B2 が時々刻々得られる。しかし,無視しうる外
乱であるB1 ,B2 を除けば,元の未知量がd23,d
25, 11,a22,a12の5つであるのにA〜Gの適応則
を表す数式が7つあるため,元の未知量d23,d25,a
11,a22,a12への復元を行う必要がある。この復元方
法としては以下の3方法が考えられる。
【0013】非線形計画法を用いる方法 この方法では,まず次式で表される制約式を求める。 J=WA 〔A+d23(a22+λ)〕2 +WB 〔B−d232 +Wc 〔c−d252 +WD 〔D−(a22+λ)〕2 +WE 〔E−b25122 +WF 〔F−(λ 1 λ2 −a1122)〕2 +WG 〔G−(λ+λ′+a11+a22)〕2 …(25) ここに,WA 〜WG :重み ,A〜G:未知
のパラメータ λ1 ,λ2 ,λ,λ′:係数 そして,上記(25)式が最小値を与えるように未知量
23,d25, 11,a 22, 12を決める。 上記制約式(25)の内,未知量d23,d25, 11
22, 12に対し,線形である項のみを用いる方法 この方法では,上記(25)式において,例えば WA =WE =WF =WG =0 として代数方程式を解くことにより未知量d23,d25,
11,a22, 12を決める。 上記制約式(25)のA〜Gを表す適応則の内,値の
経時変化の少ないものを用いる方法 以下,焼却能力110T/日を有するごみ焼却炉の操業
データに対して適応同定を行った結果の一例を示す。図
9(a)〜(d)は,給じん量(給じん速度FW )と燃
焼室温度TC の関係の同定結果を示したものである。
(a)に給じん量,(b)に未知のパラメータa22とb
25との適応同定値,(c)に燃焼室温度Tc の計算値と
計測値とを示す。比較のため,(d)に未知のパラメー
タa22とb25との適応同定の最終値に固定した場合の計
算値と計測値とを示す。上記(c)と(d)とを比較す
ることにより,適応同定は,短期的なパラメータ変動に
よく適応していることがわかる。また,上記(d)よ
り,モデルMの基となる状態モデルM0 の妥当性,すな
わち,大域的なプロセスの特性をよく表現していること
も確認できる。以上のように,本方法によれば,入力デ
ータを加工してモデルに含まれる未知のパラメータを集
約することにより,時々刻々変化するパラメータを精度
よく捕えると共に制御量間の相互の影響を考慮した信頼
性の高いモデル構築を行うことができる。また,この未
知のパラメータを適応同定することにより演算誤差を考
慮したパラメータ推定が可能となり,上記モデル構築と
相まって信頼性の高い制御方法とすることができる。
【0014】更に,燃焼状態データとして従来の炉内温
度に加えて例えば砂層温度をも検出し,制御量として従
来のごみ量等に加えて例えば2次空気流量及び/又は温
度をも用いることにより良好な制御性を得ることができ
る。その結果,高い信頼性と良好な制御性とを有する焼
却炉制御方法を得ることができる。尚,上記2つの実施
例ではいずれも適応同定の際には未知のパラメータの初
期値決定にのみ最小自乗法を用いているが,実使用に際
しては,初期値以外についても逐次形の最小自乗法によ
り求めても何ら支障はない。尚,上記2つの実施例では
いずれも流動床式焼却炉の制御方法を例示したが,実使
用に際しては他の種類の焼却炉例えば固定床式焼却炉に
適用しても何ら支障はない。尚,上記2つの実施例に係
る焼却炉制御方法はいずれも従来例と同様の装置に適用
可能であり,その場合には従来装置Aの制御器5の代り
に本発明の特徴であるモデルMに含まれる未知のパラメ
ータPi の集約及び未知のパラメータPi の推定を行う
制御器が適用され,砂層温度や2次空気流量及び/又は
温度を検出するためのセンサが追加されることになる。
上記第1の発明では焼却炉の単一のモデルに含まれるパ
ラメータを集約化等することにより高い信頼性と良好な
制御性とを実現したが,このためには上記モデルとは別
にいわゆる模範モデルとよばれる理想的な出力をだすモ
デルを用いてもよい。第2の発明はこの点に着目してな
されものである。
【0015】引き続いて,第2の発明について説明す
る。図10に示す如く,第2の発明の一実施例に係る焼
却炉制御方法についても焼却炉内の燃焼状態を示す燃焼
状態データDi と,焼却炉の制御量Ci との入出力関係
を表す第1のモデルM1′設定しておき,燃焼状態デー
タDi を繰り返し検出し,検出された燃焼状態データD
i+1 が所望の値Dmとなるように上記第1のモデルM
1′を用いて制御量Ci を繰り返し調整する点で従来例
と同様である。しかし,本実施例では上記のように制御
量Ci を繰り返し調整する際に, 上記第1のモデルM
1′とは別に,制御量の目標値Cmと燃焼状態データの
所望値Dmとの入出力関係を表す第2のモデルM2′
(規範モデル)を予め設定しておくと共に,第1のモデ
ルM1′への制御量の指令値Cc(=Ci )を燃焼状態
データの検出値Dd(=Di )と制御量の目標値Cmと
の重み和にて表現しておき,制御量の指令値Ccを第1
のモデルM1′に与えたときの第1のモデルM1′の出
力である燃焼状態データの検出値Ddと第2のモデルM
2′の出力である燃焼状態データの所望の値Dmとの偏
差ΔDが小さくなるように上記重みWを調整するように
構成されている点で従来例と異なる。なお図中,重み調
整は第1のモデルM1′の出力によりフィードバック制
御を行うコントローラC1に偏差ΔDを適応機構C2を
介して伝えることにより実行される。以下,図11を参
照して第2の発明の制御方法の基本原理について述べ
る。ここでは説明の便宜上,制御量Ci としてはごみ供
給速度u(t)を,燃焼状態データDi としては炉出口
温度y(t)を考える。ごみ供給速度u(t)による炉
出口温度y(t)の制御を考えるにあたって,焼却炉の
数式モデル(第1のモデルに相当)を次式で表す。 y(t)=ay(t)+bu(t) …(26) 一方,規範モデル(第2のモデルに相当)を次式で与え
る。 ym (t)=am m (t)+bm r(t) …(27)
【0016】ただし,上記(26),(27)式におい
て,a,bは未知の変動係数であり,am ,bm は既知
の係数である。またym (t)は模範モデル出力,r
(t)はごみ供給速度の目標値(制御量の目標値に相
当)である。そして,焼却炉へのごみ供給速度u(t)
の設定式を次式で与える。 u(t)=θ(t)y(t)+k(t)r(t) …(28) ここに,θ(t)とk(t)とは調整パラメータ(重み
に相当)である。この時の制御システムと焼却炉との関
係を図11に示す。上記(28)式を上記(26)式に
代入すると次式が得られる。 y(t)=(a+bθ(t))y(t)+bk(t)r(t) …(29) 調整パラメータθ(t)とk(t)とを調整規則にした
がって調整することにより,焼却炉の出力y(t)はモ
デル出力ym (t)に追従する。次に,調整パラメータ
θ(t)とk(t)との調整規則について述べる。規範
モデルと焼却炉との出力の誤差方程式を求める。誤差e
(偏差ΔD)を e(t)=y(t)−ym (t) …(30) と定義すると, e(t)=am e(t)+bφ(t)y(t)+bψ(t)r(t) ={b/(s−am )}φ(t)y(t)+{b/(s−am )}ψ (t)r(t) …(31) となる。但し, φ(t)=θ(t)−(am −a)/b ψ(t)=k(t)−bm /b である。そして,調整規則は, φ(t)=θ(t)=−αsgn(b)e(t)y
(t) ψ(t)=k(t)=−βsgn(b)e(t)r
(t) とする。ただし,α,βは調整規則パラメータであり,
また,
【数1】 である。以下,第2の発明の実機への適用例について述
べる。図12に,処理量110トン/日の焼却炉の適用
結果を示す。一点鎖線は第2の発明による制御をしない
場合の炉温出力であり,実線は制御時の炉温出力であ
る。尚,鎖線は規範モデル出力である。制御時には,モ
デル出力により追従していることが判る。このようにし
て焼却炉を理想的な出力状態へと容易にかつ確実に収束
させることができる。その結果,この第2の発明によっ
ても上記第1の発明と同様に高い信頼性と良好な制御と
を有する焼却炉制御方法を得ることができる。
【0017】
【発明の効果】第1の発明に係る焼却炉制御方法は,上
記したように構成されているため,入力データを加工し
てモデルに含まれる未知のパラメータを集約することに
より,時々刻々変化するパラメータを精度よく捕えると
共に制御量間の相互の影響を考慮した信頼性の高いモデ
ル構築を行うことができる。また,この未知のパラメー
タを適応同定することにより演算誤差を考慮したパラメ
ータ推定が可能となり,上記モデル構築と相まって信頼
性の高い制御方法とすることができる。更に,制御対象
が流動床式焼却炉の場合には,燃焼状態データとして従
来の炉内温度に加えて例えば砂層温度をも検出し,制御
量として従来のごみ量等に加えて例えば2次空気流量及
び/又は温度をも用いることにより良好な制御性を得る
ことができる。その結果,高い信頼性と良好な制御性と
を有する焼却炉制御方法を得ることができる。また,第
2の発明では,焼却炉のモデル(第1のモデル)の他に
規範モデル(第2のモデル)用いることにより焼却炉を
理想的な出力状態へと容易にかつ確実に収束させること
ができる。その結果,この第2の発明によっても上記第
1の発明と同様に高い信頼性と良好な制御性とを有する
焼却炉制御方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明の一実施例に係る焼却炉制御方法
の概略構成を示すブロック図。
【図2】 上記第1の発明による制御系全体を示すブロ
ック図。
【図3】 操作量が出力に陽に現れる場合を示す第1の
例図。
【図4】 第1の例図に示される場合について更にKr
eisselmeier型の非最小化実現を適用した場
合を示す第2の例図。
【図5】 砂層温度について非最小化実現を適用した場
合を示す第3の例図。
【図6】 燃焼室温度について非最小化実現を適用した
場合を示す第4の例図。
【図7】 砂層温度について非最小化実現を適用した場
合を示す第5の例図。
【図8】 燃焼室温度について非最小化実現を適用した
場合を示す第6の例図。
【図9】 適応同定結果の一例を示す図。
【図10】 第2の発明の一実施例に係る焼却炉制御方
法の概略構成を示すブロック図。
【図11】 上記第2の発明による制御システムを示す
ブロック図。
【図12】 上記制御システムを用いた制御結果を示す
図。
【図13】 従来の焼却炉制御方法を適用した装置Aの
一例における概略構成を示す模式図。
【符号の説明】
M…モデル Di ,Di+1 …燃焼状態データ Ci …制御量 Pi …未知のパラメータ M1′…第1のモデル M2′…第2のモデル Dm…燃焼状態データの所望の値 Dd…燃焼状態データの検出値 ΔD…偏差 Cm…制御量の目標値 Cc…制御量の指令値 W…重み

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却炉内の燃焼状態を示す燃焼状態デー
    タと,該焼却炉の制御量との入出力関係を予めモデル化
    しておき,上記燃焼状態データを繰り返し検出し,上記
    検出された燃焼状態データが所望の値となるように上記
    モデルを用いて上記制御量を繰り返し調整することによ
    り上記焼却炉の燃焼状態を制御する焼却炉制御方法にお
    いて,上記のように制御量を繰り返し調整する際に,上
    記モデルの出力データである後に検出される燃焼状態デ
    ータを,入力データである先に検出された燃焼状態デー
    タと該先に検出された燃焼状態データに対応する制御量
    とのそれぞれの寄与分にラプラス変換を用いて分解し,
    それぞれに重みを付けることにより,上記モデルに含ま
    れる未知のパラメータを集約し,上記集約された未知の
    パラメータを適応同定手法を用いて推定してなることを
    特徴とする焼却炉制御方法。
  2. 【請求項2】 上記焼却炉が流動床式焼却炉である場
    合,上記燃焼状態データとして炉内温度に加えて砂層温
    度をも用いる請求項1記載の焼却炉制御方法。
  3. 【請求項3】 上記焼却炉が流動床式焼却炉である場
    合,上記制御量として被焼却物の供給量,1次空気の供
    給量及び/又は温度に加えて,2次空気の供給量及び/
    又は温度をも用いる請求項1又は2記載の焼却炉制御方
    法。
  4. 【請求項4】 焼却炉内の燃焼状態を示す燃焼状態デー
    タと,該焼却炉の制御量との入出力関係を表す第1のモ
    デルを予め設定しておき,上記燃焼状態データを繰り返
    し検出し,上記検出された燃焼状態データが所望の値と
    なるように上記第1のモデルを用いて上記制御量を繰り
    返し調整することにより上記焼却炉の燃焼状態を制御す
    る焼却炉制御方法において,上記第1のモデルとは別
    に,上記制御量の目標値と上記燃焼状態データの所望の
    値との入出力関係を表す第2のモデルを予め設定してお
    くと共に,上記第1のモデルへの制御量の指令値を上記
    燃焼状態データの検出値と上記制御量の目標値との重み
    和にて表現しておき,上記制御量の指令値を上記第1の
    モデルに与えたときの上記第1のモデルの出力である燃
    焼状態データの検出値と上記第2のモデルの出力である
    燃焼状態データの所望の値との偏差が小さくなるように
    上記重みを調整してなることを特徴とする焼却炉制御方
    法。
JP05179688A 1993-03-29 1993-07-21 焼却炉制御方法 Expired - Fee Related JP3115964B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05179688A JP3115964B2 (ja) 1993-03-29 1993-07-21 焼却炉制御方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7029493 1993-03-29
JP5-70294 1993-03-29
JP05179688A JP3115964B2 (ja) 1993-03-29 1993-07-21 焼却炉制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06337705A true JPH06337705A (ja) 1994-12-06
JP3115964B2 JP3115964B2 (ja) 2000-12-11

Family

ID=26411460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05179688A Expired - Fee Related JP3115964B2 (ja) 1993-03-29 1993-07-21 焼却炉制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3115964B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017168664A1 (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 富士通株式会社 配置探索プログラム、配置探索方法、および配置探索装置
JP2019190802A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 株式会社荏原製作所 燃焼炉の燃焼状態の推定方法、燃焼炉の燃焼制御方法、および燃焼炉の燃焼制御装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08329637A (ja) * 1995-05-30 1996-12-13 Nec Ibaraki Ltd 磁気ヘッドのサスペンション機構

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017168664A1 (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 富士通株式会社 配置探索プログラム、配置探索方法、および配置探索装置
JPWO2017168664A1 (ja) * 2016-03-30 2019-02-07 富士通株式会社 配置探索プログラム、配置探索方法、および配置探索装置
US11137817B2 (en) 2016-03-30 2021-10-05 Fujitsu Limited Recording medium, arrangement search method, and arrangement searching apparatus
JP2019190802A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 株式会社荏原製作所 燃焼炉の燃焼状態の推定方法、燃焼炉の燃焼制御方法、および燃焼炉の燃焼制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3115964B2 (ja) 2000-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6950711B2 (en) Method for optimizing a plant with multiple inputs
US6278899B1 (en) Method for on-line optimization of a plant
CN101751051B (zh) 基于约束史密斯广义预测控制的水泥分解炉温度控制方法
AU733463B2 (en) Method and apparatus for modeling dynamic and steady-state processes for prediction, control and optimization
US7315846B2 (en) Method and apparatus for optimizing a system model with gain constraints using a non-linear programming optimizer
JP4918207B2 (ja) 経験的プロセスの非線形近似器を制約するコンピュータ装置とその方法
US7139619B2 (en) Kiln free lime control
JPH04127205A (ja) プロセス制御装置
CA2203560A1 (en) A variable horizon predictor for controlling dead time dominant processes, multivariable interactive processes, and processes with time variant dynamics
Zhao et al. A nonlinear industrial model predictive controller using integrated PLS and neural net state-space model
CN105137762A (zh) 用于焚烧炉的自动燃烧模糊控制方法及系统
CN107479379A (zh) 基于遗传算法的压电陶驱动器前馈与闭环复合控制方法、系统
US9696699B2 (en) Self-organizing sensing and actuation for automatic control
Ansari et al. Constrained nonlinear multivariable control of a fluid catalytic cracking process
JPH06337705A (ja) 焼却炉制御方法
CN110684547A (zh) 一种生物质热解炭化窑优化控制方法
Feng et al. Fuzzy predictive temperature control for a class of metallurgy lime kiln models
JP4201781B2 (ja) 焼却炉の制御方法及び装置、並びにプログラム
JPS62169920A (ja) ごみ焼却炉の多変数自動燃焼制御方法
Chen et al. A nonlinear control scheme for imprecisely known processes using the sliding mode and neural fuzzy techniques
JP2000257824A (ja) 燃焼設備の制御方法及び装置
JP2742364B2 (ja) 焼却炉の温度制御装置
JPH08121704A (ja) ボイラの蒸気温度制御装置
JP3217774B2 (ja) 燃焼炉における燃焼制御方法及び装置
JP2840184B2 (ja) 焼却炉の燃焼制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees