JPH0633767A - メタノールの燃焼室 - Google Patents
メタノールの燃焼室Info
- Publication number
- JPH0633767A JPH0633767A JP4213753A JP21375392A JPH0633767A JP H0633767 A JPH0633767 A JP H0633767A JP 4213753 A JP4213753 A JP 4213753A JP 21375392 A JP21375392 A JP 21375392A JP H0633767 A JPH0633767 A JP H0633767A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- methanol
- chamber
- control valve
- combustion
- combustion chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】通常の燃焼では発熱量の小なるメタノールに対
し、燃焼熱の保持による熱エネルギーを与えて発熱量大
なる水素と一酸化炭素のガスに改質させて燃焼させる。 【構成】燃焼室の主室11の上方に副室12を設けて、
その連絡口に開閉自在な制御バルブ13を配置し、噴射
ノズル14からのメタノールは副室12の内壁に吹当る
ように構成する。そして運転に際しては下死点に続く燃
料噴射時に制御バルブ13を開弁するがすぐ閉じて副室
12の内部で熱エネルギーを与えて改質させ、上死点近
傍にて制御バルブ13を開いて改質したガスに着火さ
せ、発熱量の大きなガスを燃焼させる。
し、燃焼熱の保持による熱エネルギーを与えて発熱量大
なる水素と一酸化炭素のガスに改質させて燃焼させる。 【構成】燃焼室の主室11の上方に副室12を設けて、
その連絡口に開閉自在な制御バルブ13を配置し、噴射
ノズル14からのメタノールは副室12の内壁に吹当る
ように構成する。そして運転に際しては下死点に続く燃
料噴射時に制御バルブ13を開弁するがすぐ閉じて副室
12の内部で熱エネルギーを与えて改質させ、上死点近
傍にて制御バルブ13を開いて改質したガスに着火さ
せ、発熱量の大きなガスを燃焼させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの燃料としてメ
タノールが効率よく燃焼されるメタノールの燃焼室に関
する。
タノールが効率よく燃焼されるメタノールの燃焼室に関
する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの燃料として通常、ガソリンや
軽油などの化石燃料が用いられるが、その排気中に大気
を汚染する物質が多く含まれるため、メタノールを燃料
とするエンジンが試みられている。
軽油などの化石燃料が用いられるが、その排気中に大気
を汚染する物質が多く含まれるため、メタノールを燃料
とするエンジンが試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】燃料にメタノールを用
いたエンジンでは排気ガス中の汚染物質は低減となる
が、メタノールは単位重量当りの発熱量が小さいため、
車両用エンジンにてメタノールを使用すると、その燃料
タンクが通常のガソリンエンジンに比し、2倍程度の重
量を要することになる。
いたエンジンでは排気ガス中の汚染物質は低減となる
が、メタノールは単位重量当りの発熱量が小さいため、
車両用エンジンにてメタノールを使用すると、その燃料
タンクが通常のガソリンエンジンに比し、2倍程度の重
量を要することになる。
【0004】ところで、燃料とするメタノールの発熱量
は、メタノールそのままでは4761kcal/kgで
あるが、これに20kcal与えて300 Cに加熱す
ると、次式のように水素と一酸化炭素とに改質され、こ
の改質されたものは発熱量が5720kcal/kgと
なって増大するものである。 発熱量: CH3 0H+20kcal→2H2 +CO 4761kcal/kg 5720kcal/kg
は、メタノールそのままでは4761kcal/kgで
あるが、これに20kcal与えて300 Cに加熱す
ると、次式のように水素と一酸化炭素とに改質され、こ
の改質されたものは発熱量が5720kcal/kgと
なって増大するものである。 発熱量: CH3 0H+20kcal→2H2 +CO 4761kcal/kg 5720kcal/kg
【0005】本発明はこのようなメタノールの性質に鑑
みてなされたものであり、その目的はメタノールをその
まま燃料として用いずに、改質して発熱量を増大させて
効率よく燃焼させようとするメタノールの燃焼室を提供
することにある。
みてなされたものであり、その目的はメタノールをその
まま燃料として用いずに、改質して発熱量を増大させて
効率よく燃焼させようとするメタノールの燃焼室を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明によれば、メタノールを燃料とするエンジン
におけるメタノールの燃焼室において、前記のメタノー
ルの燃焼熱を保持せしめ該熱エネルギーを与えてメタノ
ールを発熱量大なるガスに改質せしめる改質手段を燃焼
室に設けたメタノールの燃焼室が提供される。
めに本発明によれば、メタノールを燃料とするエンジン
におけるメタノールの燃焼室において、前記のメタノー
ルの燃焼熱を保持せしめ該熱エネルギーを与えてメタノ
ールを発熱量大なるガスに改質せしめる改質手段を燃焼
室に設けたメタノールの燃焼室が提供される。
【0007】
【作用】副室の内壁に蓄えた燃焼熱をメタノールに与え
て水素や一酸化炭素に改質するので、メタノールの燃焼
の場合より発熱量が増大する。
て水素や一酸化炭素に改質するので、メタノールの燃焼
の場合より発熱量が増大する。
【0008】
【実施例】つぎに本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0009】図1は本発明にかかるメタノールの燃焼室
の一実施例を示す縦断面図であり、同図において、1は
シリンダで、燃料を燃焼させる主室11の中央部の上方
には副室12が備えられ、該副室12と主室11との連
絡口にはその開閉を制御する制御バルブ13が取付けら
れている。そしてこれらの主室11、副室12および制
御バルブ13は窒化珪素(Si3 N4 )が用いられて形
成されている。なお、14は噴射ノズルで、燃料とする
メタノールを副室12の内壁面に吹付けるものである。
なお、副室12は、メタノールを効率良く改質するため
に内側にひだ等を設け熱伝導性を良くしてもよい。
の一実施例を示す縦断面図であり、同図において、1は
シリンダで、燃料を燃焼させる主室11の中央部の上方
には副室12が備えられ、該副室12と主室11との連
絡口にはその開閉を制御する制御バルブ13が取付けら
れている。そしてこれらの主室11、副室12および制
御バルブ13は窒化珪素(Si3 N4 )が用いられて形
成されている。なお、14は噴射ノズルで、燃料とする
メタノールを副室12の内壁面に吹付けるものである。
なお、副室12は、メタノールを効率良く改質するため
に内側にひだ等を設け熱伝導性を良くしてもよい。
【0010】2はピストンで、そのピストンヘッド21
は窒化珪素が用いられ、下方のピストンスカート22と
は結合リング23により連結されている。
は窒化珪素が用いられ、下方のピストンスカート22と
は結合リング23により連結されている。
【0011】図2は本実施例における制御バルブの開閉
制御を示す曲線図であり、同図を用いて本実施例の作動
をつぎに説明する。
制御を示す曲線図であり、同図を用いて本実施例の作動
をつぎに説明する。
【0012】圧縮行程の初期にて閉じられていた制御バ
ルブ13は燃料噴射とともに開弁されて直ちに閉じられ
るが、副室12の内壁に吹付けられたメタノールは高温
度の内壁の熱エネルギーを吸収して、前述のCH3 OH
がH2 とCOに改質されて副室12の内部に充満する。
ルブ13は燃料噴射とともに開弁されて直ちに閉じられ
るが、副室12の内壁に吹付けられたメタノールは高温
度の内壁の熱エネルギーを吸収して、前述のCH3 OH
がH2 とCOに改質されて副室12の内部に充満する。
【0013】ついで、上死点近傍にて制御バルブ13が
開弁されて副室12が開口すると、内部の改質ガスは圧
縮された主室内の高温ガスに触れて着火し、H2 とCO
とが爆発的に燃焼してピストン2を力強く下方に駆動し
てトルクを生ずることになり、制御バルブは下死点近傍
にて閉弁される。
開弁されて副室12が開口すると、内部の改質ガスは圧
縮された主室内の高温ガスに触れて着火し、H2 とCO
とが爆発的に燃焼してピストン2を力強く下方に駆動し
てトルクを生ずることになり、制御バルブは下死点近傍
にて閉弁される。
【0014】以上、本発明を上述の実施例によって説明
したが、本発明の主旨の範囲内で、例えば、副室にて改
質されたガスの着火に点火栓やグロープラグを使用して
着火方法を変形するように、種々の変形や応用が可能で
あり、これらの変形や応用を本発明の範囲から排除する
ものではない。
したが、本発明の主旨の範囲内で、例えば、副室にて改
質されたガスの着火に点火栓やグロープラグを使用して
着火方法を変形するように、種々の変形や応用が可能で
あり、これらの変形や応用を本発明の範囲から排除する
ものではない。
【0015】
【発明の効果】上述の実施例のように本発明によれば、
メタノールを燃料とするエンジンの燃焼室を副室構造と
し、さらに副室と主室との間の連絡口に制御バルブを取
付けて燃料噴射時期に応じ、開閉制御を行ってメタノー
ルを副室内にて熱エネルギーを与えて水素と一酸化炭素
とに改質させるので、そのままの燃焼では発熱量の低い
メタノールが改質によって発熱量の大きいガスに変り、
したがって燃料タンクの重量増加が抑制できる。
メタノールを燃料とするエンジンの燃焼室を副室構造と
し、さらに副室と主室との間の連絡口に制御バルブを取
付けて燃料噴射時期に応じ、開閉制御を行ってメタノー
ルを副室内にて熱エネルギーを与えて水素と一酸化炭素
とに改質させるので、そのままの燃焼では発熱量の低い
メタノールが改質によって発熱量の大きいガスに変り、
したがって燃料タンクの重量増加が抑制できる。
【0016】また本発明によれば、メタノールを改質さ
せて得られるガスの濃混合気の燃焼が行われるので、N
Ox の排出は少なく、さらに副室の内壁の熱エネルギー
はメタノールの改質に利用されるので、極めて性能の良
好な低エミッションエンジンが得られるという効果が得
られる。
せて得られるガスの濃混合気の燃焼が行われるので、N
Ox の排出は少なく、さらに副室の内壁の熱エネルギー
はメタノールの改質に利用されるので、極めて性能の良
好な低エミッションエンジンが得られるという効果が得
られる。
【図1】本発明にかかるメタノールの燃焼室の一実施例
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図2】本実施例における制御バルブの開閉制御を示す
曲線図である。
曲線図である。
1…シリンダ 2…ピストン 11…主室 12…副室 13…制御バルブ
Claims (2)
- 【請求項1】メタノールを燃料とするエンジンにおける
メタノールの燃焼室において、前記のメタノールの燃焼
熱を保持せしめ該熱エネルギーを与えてメタノールを発
熱量大なるガスに改質せしめる改質手段を燃焼室に設け
たことを特徴とするメタノールの燃焼室。 - 【請求項2】前記の改質手段は副室を備えて内壁に燃焼
熱を保持するとともに、該副室と主室との連絡口に開閉
制御用の制御バルブを配置したことを特徴とする請求項
1記載のメタノールの燃焼室。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4213753A JPH0633767A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | メタノールの燃焼室 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4213753A JPH0633767A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | メタノールの燃焼室 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0633767A true JPH0633767A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16644459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4213753A Pending JPH0633767A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | メタノールの燃焼室 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0633767A (ja) |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP4213753A patent/JPH0633767A/ja active Pending
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