JPH06337383A - 群速度分散を補償する光回路 - Google Patents

群速度分散を補償する光回路

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JPH06337383A
JPH06337383A JP12872593A JP12872593A JPH06337383A JP H06337383 A JPH06337383 A JP H06337383A JP 12872593 A JP12872593 A JP 12872593A JP 12872593 A JP12872593 A JP 12872593A JP H06337383 A JPH06337383 A JP H06337383A
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JP
Japan
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ports
optical
directional coupler
optical circuit
output
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Application number
JP12872593A
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English (en)
Inventor
Koichi Takiguchi
浩一 瀧口
Katsunari Okamoto
勝就 岡本
Toshimi Kominato
俊海 小湊
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光信号を電気信号に変換することなく、光路
長差にばらつきがあっても高性能に、光ファイバの分散
を相殺すること。 【構成】 2本の入力ポートの長さが互いに異なり且つ
2本の出力ポートの長さが互いに異なる方向性結合器
6,7,8,9を、長さの長いポートは長いどうしで且
つ長さの短いポートは短いポートどうしで多段に縦続接
続し、その前段に2本の出力ポートの長さが等しい方向
性結合器5を接続し且つ後段に2本の入力ポートの長さ
が等しい方向性結合器10を接続して、多段の非対称マ
ッハツェンダ型干渉計を構成した光回路において、この
光回路の前段に2つの3dB方向性結合器33,34
と、2本のアーム29,30と、ヒータ43,44とか
らなる非対称マッハツェンダ型干渉計を、利得調整器と
して接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分散を有する光ファイ
バ等を伝搬して歪を受けた光信号を波形整形する群速度
分散を補償する光回路に関する。
【0002】
【従来の技術】波長λ=1.3μmに零分散を有する光
ファイバ(日本縦貫光通信回線等、既設の殆どの光ファ
イバがこのタイプである)を、最低損失帯である波長λ
=1.55μmで使用する場合、光ファイバの分散のた
めに光信号周波数fが高くなるにつれて、伝搬速度が速
く即ち伝搬遅延時間τが小さくなる。そのため、光信号
パルスの遅れ歪が大きくなるので、伝送容量あるいは伝
送距離、中継距離が制限される。
【0003】そこで、分散を有する光ファイバを伝搬し
て歪を受けた信号を波形整形するために群速度分散を補
償する回路としては、従来、図11に示すようなマイク
ロ波ストリップラインが知られている。
【0004】図11に示すように、マイクロ波ストリッ
プラインは幅狭の金属導体100と幅広の金属導体10
1とで誘電体102を挟んでなる。マイクロ波ストリッ
プラインの伝搬遅延特性は図12に示すようなものであ
り、信号周波数fが高くなるにつれて、伝搬遅延時間τ
が大きくなる(伝搬速度が遅くなる)。なお、図11及
び図12において、LMSはマイクロ波ストリップライン
の長さを示す。
【0005】図12に示した如くマイクロ波ストリップ
ラインの伝搬遅延特性は前述した光ファイバの伝搬遅延
特性とは逆であるので、光ファイバを伝搬した光信号を
光電変換器(光検出器)により電気信号に変換した後
に、この電気信号を適当な長さLMSのマイクロ波ストリ
ップラインに通すことにより、光ファイバの分散を相殺
することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の群速度
分散を補償する回路では、光信号を一旦電気信号に変換
した後に波形整形するために、下記(1)〜(3)等の
問題がある。 (1)全光中継を行うことができない。 (2)信号周波数fが高くなると、マイクロ波ストリッ
プラインの損失が増加する。 (3)ヘテロダイン検波を行うコヒーレント光伝送にし
か適用することができない。
【0007】本発明は上記従来技術の問題点を解消する
ためになされたものであり、分散を有する光ファイバを
伝搬して遅れ歪を受けた信号を、光信号のままで波形整
形することを可能とし、大容量・長距離の光通信に適し
た群速度分散を補償する光回路を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1の発明は、2本の入力ポートの長さが互いに異なり
且つ2本の出力ポートの長さが互いに異なる方向性結合
器を、長さの長いポートは長いポートどうしで且つ長さ
の短いポートは短いポートどうしで多段に縦続接続し、
その前段に2本の出力ポートの長さが等しい方向性結合
器を接続し且つ後段に2本の入力ポートの長さが等しい
方向性結合器を接続して、多段の非対称マッハツェンダ
型干渉計を構成する光回路において、前記光回路の入力
ポートあるいは出力ポートのうち少くとも一方に、2本
のアームの長さが異なる1つあるいは複数の非対称マッ
ハツェンダ型干渉計の一方のポートを接続したことを特
徴とする群速度分散を補償する光回路である。
【0009】また、上記目的を達成する請求項2の発明
は、2本の入力ポートの長さが互いに異なり且つ2本の
出力ポートの長さが互いに異なる方向性結合器を、長さ
の長いポートは長いポートどうしで且つ長さの短いポー
トは短いポートどうしで多段に縦続接続し、その前段に
2本の出力ポートの長さが等しい方向性結合器を接続し
且つ後段に2本の入力ポートの長さが等しい方向性結合
器を接続して、多段の非対称マッハツェンダ型干渉計を
構成する光回路において、前記光回路の入力ポートある
いは出力ポートのうち少くとも一方と1つあるいは複数
のループ状の光路の一部とを互いに光結合を起す程度に
近接させ方向性結合器を構成したことを特徴とする群速
度分散を補償する光回路である。
【0010】
【作用】2本の入力ポートの長さが互いに異なり且つ2
本の出力ポートの長さが互いに異なる方向性結合器を、
長さの長い部分は長い部分どうしで且つ長さの短い部分
は短い部分どうしで多段に縦続接続し、その前段に2本
の出力ポートの長さが等しい方向性結合器を接続し且つ
後段に2本の入力ポートの長さが等しい方向性結合器を
接続して、多段の非対称マッハツェンダ型干渉計を構成
する光回路においては、非対称マッハツェンダ型干渉計
の2本のアームの光路長差を適切な値に設定することに
よって、周波数の高い光は光路長の長い方のアームを通
り、周波数の低い光は光路長の長い方のアームを通るこ
とになる。そのため、光信号の周波数fが高くなるにつ
れて、伝搬遅延時間τが大きくなる(伝搬速度が遅くな
る)ので、光信号を電気信号に変換することなく、光フ
ァイバの分散を相殺でき、群速度分散を光信号のままで
補償することができる。
【0011】更に、このような群速度分散を補償する光
回路においては、(1)請求項1の発明のように、前記
光回路の入力ポートあるいは出力ポートのうち少くとも
一方に、2本のアームの長さが異なる1つあるいは複数
の非対称マッハツェンダ型干渉計の一方のポートを接続
することによって、あるいは、(2)請求項2の発明の
ように、前記光回路の入力ポートあるいは出力ポートの
うち少くとも一方と1つあるいは複数のループ状の光路
の一部とを互いに光結合を起す程度に近接させ方向性結
合器を構成することによって、(3)光信号周波数に対
する光強度透過率特性を平坦化することが可能となり、
高性能な群速度分散を補償する光回路を達成することが
できる。
【0012】なお、2本の入力ポートの長さが異なり且
つ2本の出力ポートの長さが異なる方向性結合器の縦続
接続段数を、4の整数倍の数、あるいは4の整数倍から
1を引いた数に設定することによっても、光信号の強度
透過率が略1となる周波数範囲を広げることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例とともに詳
細に説明する。
【0014】<請求項1の発明の第1実施例>図1は請
求項1の発明の第1の実施例を示し、2本の入力ポート
の長さが互いに異なり且つ2本の出力ポートの長さが互
いに異なる方向性結合器6,7,8,9を、長さの長い
ポートは長いポートどうしで且つ長さの短いポートは短
いポートどうしで多段に縦続接続し、その前段に2本の
出力ポートの長さが等しい方向性結合器5を接続し且つ
後段に2本の入力ポートの長さが等しい方向性結合器1
0を接続して、多段の非対称マッハツェンダ型干渉計を
構成する光回路において、この光回路の一方の入力ポー
ト27に2本のアーム29,30の長が異なる非対称マ
ッハツェンダ型干渉計の一方の出力ポート31を接続し
たものである。本実施例では、2本の入力ポートの長さ
が互いに異なり且つ2本の出力ポートの長さが互いに異
なる方向性結合器6,7,8,9の縦続接続の段数を、
4の整数倍の数、あるいは4の整数倍から1を引いた数
のうち、4と設定したものである。図1において、方向
性結合器6,7,8,9は結合率50%の3dB方向性
結合器であり、それぞれ、長さの長い入力ポート11,
12,13,14と、長さの短い入力ポート15,1
6,17,18と、長さの長い出力ポート19,20,
21,22と、長さの短い出力ポート23,24,2
5,26とを有する。また、方向性結合器5も結合率5
0%の3dB方向性結合器であり、各入力ポートとして
光導波路27,28が接続されている。更に、方向性結
合器10も結合率50%の3dB方向性結合器であり、
各出力ポートとして出力側光導波路3,4が接続されて
いる。また、図1において、1と2は入力側光導波路、
33と34は非対称マッハツェンダ型干渉計を構成する
結合率50%の3dB方向性結合器であり、29はこの
非対称マッハツェンダ型干渉計の長さが長いアーム、3
0は同非対称マッハツェンダ型干渉計の長さが短いアー
ムである。更に、各光導波路11〜14,19〜22,
29,30上には、光路長調整用にヒータ部分35,3
6,37,38,39,40,41,42,43,44
が構成されている。
【0015】ここで、(i) ΔL1 を方向性結合器6〜9
の長さの長い入力ポート11,12,13,14と長さ
の短い入力ポート15,16,17,18との光路長
差、ΔL2 を方向性結合器6〜9の長さの長い出力ポー
ト19,20,21,22と長さの短い出力ポート2
3,24,25,26との光路長差、f0 を分散補償の
中心光周波数、fL を分散補償の下限の光周波数、fH
を分散補償の上限の光周波数、A,Bを偶数、C0 を真
空中の光速、nを光導波路の屈折率、とすると、式
(1),(2)が満たされる場合、(ii)2つの方向性結
合器5と6を結ぶ非対称マッハツェンダ型干渉計の2本
のアームの光路長差はΔL1 となり、(iii) 2つの方向
性結合器9と10を結ぶ最後の非対称マッハツェンダ型
干渉計の2本のアームの光路長差はΔL2 となり、(iv)
方向性結合器6と7,7と8,8と9を結ぶ非対称マッ
ハツェンダ型干渉計の光距長差ΔL3 はΔL1 とΔL2
の和となり、A+B=2M(Mは整数)とおくと、式
(1)及び(2)より、式(3)のように表わされる。
【0016】
【数1】 ΔL1 =(A+0.5)・C0 /(2nf0 ) =A・C0 /(2nfL ) =(A+1)・C0 /(2nfH ) ・・・式(1)
【0017】
【数2】 ΔL2 =(B−0.5)・C0 /(2nf0 ) =(B−1)・C0 /(2nfL ) =B・C0 /(2nfH ) ・・・式(2)
【0018】
【数3】 ΔL3 =ΔL1 +ΔL2 =M・C0 /(nf0 ) =(M−0.5)・C0 /(nfL ) =(M+0.5)・C0 /(nfH ) ・・・式(3)
【0019】式(1),(2)及び(3)より、今、光
導波路27を入力光導波路と仮定し、ここから光を入射
した場合を考えると、下限光周波数fL の成分はポート
11あるいは15→ポート23→ポート16→ポート2
0あるいは24→ポート13あるいは17→ポート25
→ポート18→ポート22あるいは26という順の経路
を通り、最後には出力側光導波路4に至る。また、上限
光周波数fH の成分はポート11あるいはポート15→
ポート19→ポート12→ポート20あるいはポート2
4→ポート13あるいはポート17→ポート21→ポー
ト14→ポート22あるいは26という順の経路を通
り、最後には出力側光導波路4に至る。このことは、上
限光周波数fH の成分の方が、下限光周波数fL の成分
よりも、アームの光路長差の総計2ΔL3 に対応した群
遅延時間τH だけ多くの遅延を受けることを示してい
る。また、fH とfL の間の光周波数fの成分は、下限
光周波数fL の成分よりも、τH (f−fL )/(fH
−fL )だけ多くの群遅延を受ける。このため、図1の
構成で群速度分散を補償する光回路ができ、分散を有す
る光ファイバを伝播して歪を受けた光信号を、光信号の
ままで遅れ歪を矯正して、波形整形することができる。
【0020】上述した説明を式で示すと以下の通りであ
る。光導波路27,28と出力側光導波路3,4の電界
をそれぞれEi (i=27,28,3,4)と表わす
と、出力側光導波路3,4の電界E3 ,E4 は式(4)
で表わすことができる。
【0021】
【数4】
【0022】但し、式(4)中で、βは光導波路の伝搬
定数、Nは2本の入力ポートの長さが互いに異なり且つ
2本の出力ポートの長さが互いに異なる方向性結合器の
縦続段数を表わしている。
【0023】今、光導波路27から光信号を入射し、出
力側光導波路4から光信号を出射させるとすると、式
(4)における光導波路27,28の電界E27,E28
ついて式(5)とおくことができる。従って式(4)よ
り、光導波路27から出力側光導波路4への伝達関数H
(ω)は式(6)のように表わすことができる。
【0024】
【数5】
【0025】
【数6】
【0026】但し、式(6)中で、ωは光の角周波数で
あり、ψ,φ,θはそれぞれ式(7),(8),(9)
で与えられる。
【0027】
【数7】 ψ=β(ΔL1 +ΔL2 )/2 ・・・式(7)
【0028】
【数8】 φ=β(ΔL2 −ΔL1 )/2 ・・・式(8)
【0029】
【数9】 θ= cos-1(2-1/2 cosψ) ・・・式(9)
【0030】従って式(6)より、光強度透過率Tは式
(10)のように表わされ、相対遅延時間τは式(1
1)のように表わされる。
【0031】
【数10】
【0032】
【数11】
【0033】図2は、A=7504、B=2496(Δ
1 =3.877mm、ΔL2 =1.289mm)、2
本の入力ポートの長さが異なり且つ2本の出力ポートの
長さが異なる方向性結合器の縦続接続段数がN=12、
導波路の屈折率がn=1.5の場合の群速度分散を補償
する光回路の特性として、(a)に光強度透過率特性を
示し、(b)に相対遅延時間特性を示したものである。
この光回路は、縦続接続段数Nが4の整数倍(N=12
=4×3)の場合である。図2から、波長λ0 =1.5
5μmを中心として9GHzの周波数範囲にわたって光
強度透過率Tが0.95以上となり遅延時間τが周波数
に対して線形に増加する領域が得られており、群速度分
散を補償する光回路が構成できることが判る。
【0034】図3は、光強度透過率が0.95以上とな
る周波数帯域Δf(GHz)と、2本の入力ポートの長さが
互いに異なり且つ2本の出力ポートの長さが互いに異な
る方向性結合器の縦続接続段数Nとの関係を、1段から
21段の範囲(N=1〜21)にわたり求めたものを示
す。なお、この場合も、縦続接続段数以外のパラメータ
値は、図2の場合と同じである。図3から判るように、
方向性結合器の縦続接続段数Nが4の整数倍の数の場
合、並びに4の整数倍から1を引いた数の場合に、光強
度透過率が0.95以上となる周波数範囲Δfが広くな
り、高性能の群速度分散を補償する光回路を得られるこ
とができる。
【0035】ところで、非対称マッハツェンダ型干渉計
の2本のアームの光路長差は、光導波路の製作誤差によ
り、設計値からずれることがある。図4に、各アームの
光路長差が図2における理想的な値よりも波長λ0 の範
囲でランダムにばらついている場合の群速度分散を補償
する光回路の特性の一例を示す(ΔL1 −λ0 〜Δλ1
+λ0 ,ΔL2 −λ0 〜ΔL2 +λ0 )。但し、前記と
同様に図1の光導波路27から光を入射させ、出力側光
導波路4から出射させる場合を考えており、図4(a)
は光強度透過率特性を、図4(b)は相対遅延時間特性
を表わしている。光路長差以外のパラメータ値は図2の
場合と同じである。図4と図2を比較すると、光路長差
が設定値からずれると、光強度透過率Tが大きく劣化す
ることが判る。光強度透過率Tの劣化は光信号に歪を生
じさせる。
【0036】このような特性劣化を解消するためには、
図1に示したヒータ部分35〜42を用いて熱光学効果
によって各非対称マッハツェンダ型干渉計の2本のアー
ムの光路長差を調整すれば良い。ところが、この調整を
出力側光導波路3または4の出力だけを用いて行う場合
は、調整対象のヒータ数が多くなり、調整が非常に困難
となる。
【0037】この光強度透過率の劣化を簡単に補正する
目的で、本実施例では、図1に示すように、2つの3d
B方向性結合器33,34と、2本のアーム29,30
と、ヒータ43,44とからなる非対称マッハツェンダ
型干渉計を、利得調整器として光回路の前段に設置し
た。ヒータ43,44はこの利得調整器の光強度透過率
特性の調整を熱光学効果によって行うためのものであ
る。
【0038】図5は利得調整器としての非対称マッハツ
ェンダ型干渉計の特性の一例を示し、入力側光導波路1
からポート27への光強度透過率特性と、相対遅延時間
特性の各計算例をそれぞれ図5(a),図5(b)に示
す。この計算例では、非対称マッハツェンダ型干渉計の
長さの長いアーム29と、長さの短いアーム30との光
路長差をΔL=3.005mm、光導波路の屈折率をn=
1.5というパラメータ値で計算を行った。図5(a)
の光強度透過率特性は、図4(a)の光強度透過率特性
とは逆向きのピーク特性を持ち、従って、図1に示すよ
うに非対称マッハツェンダ型干渉計の一方の出力ポート
31を光導波路27へ接続することにより、光強度透過
率特性を平坦化することができる。なお、図5(b)の
相対遅延時間特性は一定であるから、利得調整器によっ
て相対遅延時間の劣化は引き起されない。
【0039】図6に、図1の入力側光導波路1から出力
側光導波路4へ光を通した場合の全体としての、群速度
分散の補償特性の計算例を示している。但し、図6
(a)は光強度透過率特性を表わし、図6(b)は相対
遅延時間特性を表わしている。計算に用いたパラメータ
値は、図4,図5の場合と同じである。図6(a)よ
り、中心周波数付近の平坦部分での光強度透過率は図2
(a)のそれよりも0.8倍ほどと劣化しているが、図
4(a)の歪んだ特性が平坦化されていることが判る。
つまり、図6(a)において、光強度透過率が平坦部分
のピーク値の0.95倍以上になる帯域はほぼ9GHz と
なり、特性が改善されていることが判る。なお、光強度
透過率のピーク値の減少は、希土類元素ドープ光ファイ
バ、希土類元素ドープ光導波路、半導体レーザ増幅器等
の光増幅器を用いて補償することが可能である。
【0040】図1に示した群速度分散を補償する光回路
においては、非対称マッハツェンダ型干渉計の光路長差
をヒータ35,36,37,38,39,40,41,
42で適切に調整することによって、光を光導波路28
から入射させ、非対称マッハツェンダ型干渉計による利
得調整器は用いないという使用方法もある。
【0041】また、ヒータによる熱光学効果を用いて光
導波路の屈折率を変える代りに、アモルファスシリコン
をスパッタリング法によって光導波路上に付着させ、レ
ーザ光を用いてトリミングを行うことにより、光導波路
に加わる応力を変えて屈折率を可変にすることができ
る。そのため、ヒータ43,44をアモルファスシリコ
ンに代えることによっても、非対称マッハツェンダ型干
渉計で構成された利得調整器の光強度透過率特性の微調
整が可能である。なお、アモルファスシリコン部分が不
用になった場合は、エッチングによって除去可能であ
る。
【0042】<請求項1の発明の第2実施例>図7は請
求項1の発明の第2の実施例を示し、2本の入力ポート
の長さが互いに異なり且つ2本の出力ポートの長さが互
いに異なる方向性結合器6,7,8,9を、長さの長い
ポートは長いポートどうしで且つ長さの短いポートは短
いポートどうしで多段に縦続接続し、その前段に2本の
出力ポートの長さが等しい方向性結合器5を接続し且つ
後段に2本の入力ポートの長さが等しい方向性結合器1
0を接続して、多段の非対称マッハツェンダ型干渉計を
構成する光回路において、この光回路の一方の出力ポー
ト48に2本のアーム29,30の長が異なる非対称マ
ッハツェンダ型干渉計の一方の入力ポート49を接続し
たものである。本実施例でも、2本の入力ポートの長さ
が互いに異なり且つ2本の出力ポートの長さが互いに異
なる方向性結合器6,7,8,9の縦続接続の段数を、
4の整数倍の数、あるいは4の整数倍から1を引いた数
のうち、4と設定したものである。図7において、方向
性結合器6,7,8,9は結合率50%の3dB方向性
結合器であり、それぞれ、長さの長い入力ポート11,
12,13,14と、長さの短い入力ポート15,1
6,17,18と、長さの長い出力ポート19,20,
21,22と、長さの短い出力ポート23,24,2
5,26とを有する。また、方向性結合器5も結合率5
0%の3dB方向性結合器であり、各入力ポートには入
力側光導波路1,2が接続されている。更に、方向性結
合器10も結合率50%の3dB方向性結合器であり、
各出力ポートとして光導波路47,48が接続されてい
る。また、図7において、3と4は出力側光導波路、3
3と34は非対称マッハツェンダ型干渉計を構成する結
合率50%の3dB方向性結合器であり、29はこの非
対称マッハツェンダ型干渉計の長さが長いアーム、30
は同非対称マッハツェンダ型干渉計の長さが短いアーム
である。更に、各光導波路11〜14,19〜22,2
9,30上には、光路長調整用にヒータ部分35,3
6,37,38,39,40,41,42,43,44
が構成されている。
【0043】本実施例では、光強度透過率の光路長差の
ばらつきによる劣化を簡単に補正する目的で、図7に示
すように、2つの3dB方向性結合器33,34と、2
本のアーム29,30と、ヒータ43,44とからなる
非対称マッハツェンダ型干渉計を、利得調整器として光
回路の後段に設置した。ヒータ43,44はこの利得調
整器の光強度透過率特性の調整を熱光学効果によって行
うためのものである。
【0044】図8に、図7の入力側光導波路1から出力
側光導波路4へ光を通した場合の全体としての、群速度
分散の補償特性の計算例を示している。但し、図8
(a)は光強度透過率特性を表わし、図8(b)は相対
遅延時間特性を表わしている。計算に用いたパラメータ
値は、図6の場合と同じである。光回路の後段に非対称
マッハツェンダ型干渉計で構成された利得調整器を接続
した場合でも、図8(a)より、中心周波数付近の平坦
部分での光強度透過率は図2(a)のそれよりも0.8
倍ほどと劣化しているが、図4(a)の歪んだ特性が平
坦化されていることが判る。つまり、図8(a)におい
て、光強度透過率が平坦部分のピーク値の0.95倍以
上になる帯域はほぼ9GHz となり、特性が改善されてい
ることが判る。なお、光強度透過率のピーク値の減少
は、希土類元素ドープ光ファイバ、希土類元素ドープ光
導波路、半導体レーザ増幅器等の光増幅器を用いて補償
することが可能である。
【0045】図7に示した群速度分散を補償する光回路
においては、非対称マッハツェンダ型干渉計の光路長差
をヒータ35,36,37,38,39,40,41,
42で適切に調整することによって、光を光導波路47
から出射させ、非対称マッハツェンダ型干渉計による利
得調整器は用いないという使用方法もある。
【0046】また、ヒータによる熱光学効果を用いて光
導波路の屈折率を変える代りに、アモルファスシリコン
をスパッタリング法によって光導波路上に付着させ、レ
ーザ光を用いてトリミングを行うことにより、光導波路
に加わる応力を変えて屈折率を可変にすることができ
る。そのため、ヒータ43,44をアモルファスシリコ
ンに代えることによっても、非対称マッハツェンダ型干
渉計で構成された利得調整器の光強度透過率特性の微調
整が可能である。なお、アモルファスシリコン部分が不
用になった場合は、エッチングによって除去可能であ
る。
【0047】以上、第1,第2の実施例の説明から判る
ように、請求項1の発明では、複数の非対称マッハツェ
ンダ型干渉計を利得調整器として用いた場合、利得調整
器の光強度透過率特性を鋭くすることができ、光強度透
過率特性の鋭い歪みも補正可能となる。この場合、実施
例から明らかなように、非対称マッハツェンダ型干渉計
の配置は、光回路の前段あるいは後段あるいは双方に何
個ずつ配置しても良い。
【0048】<請求項2の発明の第1実施例>図9は請
求項2の発明の第1の実施例を示し、2本の入力ポート
の長さが互いに異なり且つ2本の出力ポートの長さが互
いに異なる方向性結合器6,7,8,9を、長さの長い
ポートは長いポートどうしで且つ長さの短いポートは短
いポートどうしで多段に縦続接続し、その前段に2本の
出力ポートの長さが等しい方向性結合器5を接続し且つ
後段に2本の入力ポートの長さが等しい方向性結合器1
0を接続して、多段の非対称マッハツェンダ型干渉計を
構成する光回路において、この光回路の一方の入力ポー
ト27とループ状の光路52の一部とを互いに光結合を
起す程度に近接させて方向性結合器53を構成したもの
である。本実施例では、2本の入力ポートの長さが互い
に異なり且つ2本の出力ポートの長さが互いに異なる方
向性結合器6,7,8,9の縦続接続の段数を、4の整
数倍の数、あるいは4の整数倍から1を引いた数のう
ち、4と設定したものである。図9において、方向性結
合器6,7,8,9は結合率50%の3dB方向性結合
器であり、それぞれ、長さの長い入力ポート11,1
2,13,14と、長さの短い入力ポート15,16,
17,18と、長さの長い出力ポート19,20,2
1,22と、長さの短い出力ポート23,24,25,
26とを有する。また、方向性結合器5も結合率50%
の3dB方向性結合器であり、各入力ポートとして光導
波路27,28が接続されている。更に、方向性結合器
10も結合率50%の3dB方向性結合器であり、各出
力ポートとして出力側光導波路3,4が接続されてい
る。また、図9において、1は入力側光導波路、53は
光導波路27とループ状光路52の弱い光結合による結
合率の低い低結合率方向性結合器であり、ループ状光路
52上にはヒータ部54が構成されている。更に、各光
導波路11〜14,19〜22上には、光路長差調整用
にヒータ部分35,36,37,38,39,40,4
1,42が構成されている。
【0049】本実施例では、光強度透過率の光路長差の
ばらつきによる劣化を簡単に補正する目的で、図9に示
すように、ループ状光路52と、低結合率方向性結合器
53と、ヒータ54とからなるリング共振器を利得調整
器として、光回路の前段に配置した。ヒータ54は利得
調整器の光強度透過率特性の調整を熱光学効果によって
行うものである。このような利得調整器において、リン
グ1周の長さをL=3.005mmとし、フィネスを適切
に調節した場合は、図5(a)に示したような光強度透
過率特性を実現することが可能である。従って、図9に
おいて入力側光導波路1から出力側光導波路4まで光を
通した場合、図6(a)または図8(a)に示したよう
に、図4(a)で生じていた歪を平坦化することがで
き、高性能な群速度分散を補償する光回路が得られる。
【0050】図9に示した群速度分散を補償する光回路
においても、非対称マッハツェンダ型干渉計の光路長差
をヒータ35,36,37,38,39,40,41,
42で適切に調整することによって、光を光導波路28
から入射させ、リング共振器による利得調整器は用いな
いという使用方法もある。
【0051】また、ヒータによる熱光学効果を用いて光
導波路の屈折率を変える代りに、アモルファスシリコン
をスパッタリング法によって光導波路上に付着させ、レ
ーザ光を用いてトリミングを行うことにより、光導波路
に加わる応力を変えて屈折率を可変にすることができ
る。そのため、ヒータ54をアモルファスシリコンに代
えることによっても、リング共振器で構成された利得調
整器の光強度透過率特性の微調整が可能である。なお、
アモルファスシリコン部分が不用になった場合は、エッ
チングによって除去可能である。
【0052】なお、リング共振器による利得調整器にお
ける光強度透過率のピーク値の減少は、希土類元素ドー
プ光ファイバ、希土類元素ドープ光導波路、半導体レー
ザ増幅器等の光増幅器を用いて補償することが可能であ
る。
【0053】<請求項2の発明の第2実施例>図10は
請求項2の発明の第2の実施例を示し、2本の入力ポー
トの長さが互いに異なり且つ2本の出力ポートの長さが
互いに異なる方向性結合器6,7,8,9を、長さの長
いポートは長いポートどうしで且つ長さの短いポートは
短いポートどうしで多段に縦続接続し、その前段に2本
の出力ポートの長さが等しい方向性結合器5を接続し且
つ後段に2本の入力ポートの長さが等しい方向性結合器
10を接続して、多段の非対称マッハツェンダ型干渉計
を構成する光回路において、この光回路の一方の出力ポ
ート48とループ状の光路52の一部とを互いに光結合
を起す程度に近接させて方向性結合器53を構成したも
のである。本実施例では、2本の入力ポートの長さが互
いに異なり且つ2本の出力ポートの長さが互いに異なる
方向性結合器6,7,8,9の縦続接続の段数を、4の
整数倍の数、あるいは4の整数倍から1を引いた数のう
ち、4と設定したものである。図10において、方向性
結合器6,7,8,9は結合率50%の3dB方向性結
合器であり、それぞれ、長さの長い入力ポート11,1
2,13,14と、長さの短い入力ポート15,16,
17,18と、長さの長い出力ポート19,20,2
1,22と、長さの短い出力ポート23,24,25,
26とを有する。また、方向性結合器5も結合率50%
の3dB方向性結合器であり、各入力ポートには入力側
光導波路1,2が接続されている。更に、方向性結合器
10も結合率50%の3dB方向性結合器であり、各出
力ポートとして光導波路47,48が接続されている。
また、図10において、4は出力側光導波路、53は光
導波路48とループ状光路52の弱い光結合による結合
率の低い低結合率方向性結合器であり、ループ状光路5
2上にはヒータ部54が構成されている。更に、各光導
波路11〜14,19〜22上には、光路長差調整用に
ヒータ部分35,36,37,38,39,40,4
1,42が構成されている。
【0054】本実施例では、光強度透過率の光路長差の
ばらつきによる劣化を簡単に補正する目的で、図10に
示すように、ループ状光路52と、低結合率方向性結合
器53と、ヒータ54とからなるリング共振器を利得調
整器として、光回路の後段に配置した。ヒータ54は利
得調整器の光強度透過率特性の調整を熱光学効果によっ
て行うものである。このような利得調整器において、リ
ング1周の長さをL=3.005mmとし、フィネスを適
切に調節した場合は、図5(a)に示したような光強度
透過率特性を実現することが可能である。従って、図1
0において入力側光導波路1から出力側光導波路4まで
光を通した場合、図6(a)あるいは図8(a)に示し
たように、図4(a)で生じていた歪を平坦化すること
ができ、高性能な群速度分散を補償する光回路が得られ
る。
【0055】図10に示した群速度分散を補償する光回
路においても、非対称マッハツェンダ型干渉計の光路長
差をヒータ35,36,37,38,39,40,4
1,42で適切に調整することによって、光を光導波路
47から出射させ、リング共振器による利得調整器は用
いないという使用方法もある。
【0056】また、ヒータによる熱光学効果を用いて光
導波路の屈折率を変える代りに、アモルファスシリコン
をスパッタリング法によって光導波路上に付着させ、レ
ーザ光を用いてトリミングを行うことにより、光導波路
に加わる応力を変えて屈折率を可変にすることができ
る。そのため、ヒータ54をアモルファスシリコンに代
えることによっても、リング共振器で構成された利得調
整器の光強度透過率特性の微調整が可能である。なお、
アモルファスシリコン部分が不用になった場合は、エッ
チングによって除去可能である。
【0057】なお、リング共振器による利得調整器にお
ける光強度透過率のピーク値の減少は、希土類元素ドー
プ光ファイバ、希土類元素ドープ光導波路、半導体レー
ザ増幅器等の光増幅器を用いて補償することが可能であ
る。
【0058】以上、第1,第2の実施例の説明から判る
ように、請求項2の発明では、ポートとループ状光路の
弱い結合による複数のリング共振器を利得調整器として
用いた場合、利得調整器の光強度透過率特性を鋭くする
ことができ、光強度透過率特性の鋭い歪みも補正可能と
なる。この場合、実施例から明らかなように、リング共
振器の配置は、光回路の前段あるいは後段あるいは双方
に何個ずつ配置しても良い。
【0059】なお、本発明による群速度分散を補償する
光回路中の利得調整器としては、非対称マッハツェンダ
型干渉計、リング共振器の他に、回折格子の反射特性等
を用いて構成できることは明らかである。また、これら
を任意に組合せて利得調整器を構成することも可能であ
る。
【0060】本発明の群速度分散を補償する光回路で
は、3dB方向性結合器の結合率が40%から60%の
範囲で変化(劣化)しても、光分散補償特性がさほど劣
化しないことを確認した。
【0061】上述した実施例の群速度分散を補償する光
回路を石英系ガラス導波路を用い製造したのでこれを説
明する。まず、Si基板上に火炎堆積法によってSiO
2 の下部クラッド層を堆積し、次にGeO2 をドーパン
トとして添加したSiO2 ガラスのコア層を堆積した後
に、電気炉で透明ガラス化した。次に、図1,図7,図
9,図10に示したようなパターンを用いてコア層をエ
ッチングしてコア部分を作成し、最後に、再びSiO2
の上部クラッド層を堆積し、更に所定の光導波路上に薄
膜ヒータ及びその電気配線を蒸着した。また、所定の光
導波路上にアモルファスシリコンをスパッタリング法に
より付着させた。
【0062】本発明の群速度分散を補償する光回路は、
ガラス導波路に限らず、強誘電体光導波路及びポリマー
光導波路等を用いて実現することができることは、明白
である。
【0063】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて説明したよう
に、本発明の群速度分散を補償する光回路には次のよう
な効果がある。 (1)2本の入力ポートの長さが異なり且つ2本の出力
ポートの長さが異なる方向性結合器を縦続接続すること
によって、光強度透過率特性が大きくなる周波数範囲を
広げることができる。 (2)更に、光回路前段あるいは後段に非対称マッハツ
ェンダ型干渉計、あるいはリング共振器から構成される
利得調整器を設置することによって、光強度透過率特性
を平坦化することができる。 (3)従って、光信号を電気信号に変換することなく高
速変調信号において歪なしに光ファイバの分散を相殺す
ることができ、大容量・長距離光通信において大きな利
点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の第1実施例の群速度分散を補
償する光回路の構成図。
【図2】2本の入力ポートの長さが異なり且つ2本の出
力ポートの長さが異なる方向性接合器の縦続接続段数が
12の場合の分散補償特性の計算例を示す図。
【図3】強度透過率が0.95以上となる周波数範囲
と、2本の入力ポートの長さが異なり且つ2本の出力ポ
ートの長さが異なる方向性結合器の縦続段数との関係を
示す図。
【図4】非対称マッハツェンダ型干渉計の光路長差が設
計値から波長λ0 の範囲でランダムにばらついている場
合の分散補償の計算例を示す図。
【図5】非対象マッハツェンダ型干渉計による利得調整
器の光強度透過率特性と相対遅延時間特性の計算例を示
す図。
【図6】図1の実施例の群速度分散を補償する光回路の
分散補償特性の計算例を示す図。
【図7】請求項1の発明に関する第2実施例の群速度分
散を補償する光回路の構成図。
【図8】図7の実施例の分散補償特性の計算例を示す
図。
【図9】請求項2の発明の第1実施例の特性図。
【図10】請求項2の発明の第2実施例の構成図。
【図11】従来のマイクロ波ストリップラインを用いた
分散等化器の構成を示す図。
【図12】マイクロ波ストリップラインの伝搬遅延特性
を示す図。
【符号の説明】
1,2 入力側光導波路 3,4 出力側光導波路 5,6,7,8,9,10,33,34 結合率50%
のdB方向性結合器 11,12,13,14 方向性結合器の長さの長い入
力ポート 15,16,17,18 方向性結合器の長さの短い入
力ポート 19,20,21,22 方向性結合器の長さの長い出
力ポート 23,24,25,26 方向性結合器の長さの短い出
力ポート 27,28,31,32,47,48,49,50 光
導波路 29,30 アーム 35,36,37,38,39,40 41,42,4
3,44,54 ヒータ部分 52 ループ状光路 53 低結合率方向性結合器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の入力ポートの長さが互いに異なり
    且つ2本の出力ポートの長さが互いに異なる方向性結合
    器を、長さの長いポートは長いポートどうしで且つ長さ
    の短いポートは短いポートどうしで多段に縦続接続し、
    その前段に2本の出力ポートの長さが等しい方向性結合
    器を接続し且つ後段に2本の入力ポートの長さが等しい
    方向性結合器を接続して、多段の非対称マッハツェンダ
    型干渉計を構成する光回路において、 前記光回路の入力ポートあるいは出力ポートのうち少く
    とも一方に、2本のアームの長さが異なる1つあるいは
    複数の非対称マッハツェンダ型干渉計の一方のポートを
    接続したことを特徴とする群速度分散を補償する光回
    路。
  2. 【請求項2】 2本の入力ポートの長さが互いに異なり
    且つ2本の出力ポートの長さが互いに異なる方向性結合
    器を、長さの長いポートは長いポートどうしで且つ長さ
    の短いポートは短いポートどうしで多段に縦続接続し、
    その前段に2本の出力ポートの長さが等しい方向性結合
    器を接続し且つ後段に2本の入力ポートの長さが等しい
    方向性結合器を接続して、多段の非対称マッハツェンダ
    型干渉計を構成する光回路において、 前記光回路の入力ポートあるいは出力ポートのうち少く
    とも一方と1つあるいは複数のループ状の光路の一部と
    を互いに光結合を起す程度に近接させ方向性結合器を構
    成したことを特徴とする群速度分散を補償する光回路
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005055882A (ja) * 2003-07-18 2005-03-03 Nec Corp 可変分散補償器および可変分散補償方法
CN103399378A (zh) * 2013-08-05 2013-11-20 东南大学 一种基于级联马赫-曾德干涉仪型可重构梳状滤波器及其制备方法

Cited By (3)

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JP4492232B2 (ja) * 2003-07-18 2010-06-30 日本電気株式会社 可変分散補償器および可変分散補償方法
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