JP3209300B2 - 分散補償用光回路 - Google Patents

分散補償用光回路

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JP3209300B2
JP3209300B2 JP16764593A JP16764593A JP3209300B2 JP 3209300 B2 JP3209300 B2 JP 3209300B2 JP 16764593 A JP16764593 A JP 16764593A JP 16764593 A JP16764593 A JP 16764593A JP 3209300 B2 JP3209300 B2 JP 3209300B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分散を有する光ファイ
バ等を伝搬して歪を受けた光信号を波形整形する群速度
分散を補償する光回路に関する。
【0002】
【従来の技術】波長λ=1.3μmに零分散を有する光
ファイバ(日本縦貫光通信回線等、既設の殆どの光ファ
イバがこのタイプである)を、最低損失帯である波長λ
=1.55μmで使用する場合、光ファイバの分散のた
めに光信号周波数fが高くなるにつれて、伝搬速度が速
く即ち伝搬遅延時間τが小さくなる。そのため、光信号
パルスの遅れ歪が大きくなるので、伝送容量あるいは伝
送距離、中継距離が制限される。
【0003】そこで、分散を有する光ファイバを伝搬し
て歪を受けた信号を波形整形するために群速度分散を補
償する回路としては、従来、図10に示すようなマイク
ロ波ストリップラインが知られている。
【0004】図10に示すように、マイクロ波ストリッ
プラインは幅狭の金属導体40aと幅広の金属導体40
bとで誘電体41を挟んでなるものである。マイクロ波
ストリップラインの伝搬遅延特性は図11に示すような
ものであり、信号周波数fが高くなるにつれて、伝搬遅
延時間τが大きくなる(伝搬速度が遅くなる)。なお、
図10及び図11において、LMSはマイクロ波ストリッ
プラインの長さを示す。
【0005】図11に示した如くマイクロ波ストリップ
ラインの伝搬遅延特性は前述した光ファイバの伝搬遅延
特性とは逆であるので、光ファイバを伝搬した光信号を
光電変換器(光検出器)により電気信号に変換した後
に、この電気信号を適当な長さLMSのマイクロ波ストリ
ップラインに通すことにより、光ファイバの分散を相殺
することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の群速度
分散を補償する回路では、光信号を一旦電気信号に変換
した後に波形整形するために、下記(1)〜(3)等の
問題がある。 (1)全光中継を行うことができない。 (2)信号周波数fが高くなると、マイクロ波ストリッ
プラインの損失が増加する。 (3)ヘテロダイン検波を行うコヒーレント光伝送にし
か適用することができない。
【0007】本発明は上記従来技術の問題点を解消する
ためになされたものであり、分散を有する光ファイバを
伝搬して遅れ歪を受けた信号を、光信号のままで波形整
形することを可能とし、大容量・長距離の光通信に適し
た分散補償用光回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1の発明は、2本のアームの長さが異なる非対称マッ
ハツェンダ型干渉計を、長さの長い部分は長い部分同士
で、長さの短い部分は短い部分同士で、多段に縦続接続
して構成する光回路において、前記光回路の前段の入力
ポートの一方に互いに光結合を起こす程度に他の光導波
路を近接させることによって方向性結合器を構成し、且
つ、前記光回路の後段の2本の出力ポートを用いてルー
プを構成することを特徴とする。
【0009】また、上記目的を達成する請求項2の発明
は、2本のアームの長さが異なる非対称マッハツェンダ
型干渉計を、長さの長い部分は長い部分同士で、長さの
短い部分は短い部分同士で、多段に縦続接続して構成す
る光回路において、前記光回路の前段の入力ポートの一
方と、一方のアーム上にアモルファスシリコンを付着す
ると共に他方のアーム上にヒータを構成したマッハツェ
ンダ型干渉計の一方の出力アームの一方とを接続し、且
つ前記光回路の後段の2本の出力ポートを用いてループ
を構成し、そのループ導波路上にアモルファスシリコン
を構成することを特徴とする。
【0010】また、上記目的を達成する請求項3の発明
は、請求項2の分散補償用光回路において、前記光回路
の前段の入力ポートの一方と、一方のアーム上にアモル
ファスシリコンを付着すると共に他方のアーム上にヒー
タを構成したマッハツェンダ型干渉計の一方の出力アー
ムの一方とを接続し、且つ前記光回路の後段の2本の出
力ポートを用いてループを構成し、そのループ導波路上
に1/2波長板を構成することを特徴とする。
【0011】また、上記目的を達成する請求項4の発明
は、請求項2の分散補償用光回路において、前記光回路
の前段の入力ポートの一方と、一方のアーム上にアモル
ファスシリコンを付着すると共に他方のアーム上にヒー
タを構成したマッハツェンダ型干渉計の一方の出力アー
ムの一方とを接続し、且つ前記光回路の後段の2本の出
力ポートを用いてループを構成し、そのループ導波路上
に回折格子を構成することを特徴とする。
【0012】
【作用】非対称なマッハツェンダ(MZ)干渉計を多段
に接続した回路において、入力ポートが方向性結合器と
からなると共に、最終段のMZ干渉計の入出力ポートが
互いにループ状とすることにより、光ファイバを伝搬す
る光パルスがファイバの特性により変形した場合に、従
来では電気信号に変換した後に電気的に整形していたも
のを、本発明では電気信号に変換することなく光のまま
でパルス波形の整形ができる。
【0013】すなわち、2本のアームの長さが異なる非
対称マッハツェンダ型干渉計を、長さの長い部分は長い
部分同士で、長さの短い部分は短い部分同士で、多段に
縦続接続して構成する光回路においては、2本のアーム
の光路長差を適切な値に設定することによって、周波数
の高い光は光路長の長いアームを通り、周波数の低い光
は光路長の短いアームを通ることになる。そのため光信
号周波数fが高くなるにつれて伝搬遅延時間τが大きく
なる(伝搬速度が遅くなる)ので、光信号を電気信号に
変換することなく光ファイバの分散を相殺することがで
きる。よって、分散補償用光回路を構成することができ
る。
【0014】この分散補償用光回路において、(1)光
回路の前段の入力ポートの一方に互いに光結合を起こす
程度に他の光導波路を近接させることによって方向性結
合器を構成し、またその光回路の後段の2本の出力ポー
トを用いてループを構成することによって、(2)また
は、その光回路の前段の入力ポートの一方と、一方のア
ーム上にアモルファスシリコンを付着すると共に他方の
アーム上にヒータを構成したマッハツェンダ型干渉計の
一方の出力アームの一方とを接続し、またその光回路の
後段の2本の出力ポートを用いてループを構成し、その
ループ導波路上にアモルファスシリコンを構成すること
によって、(3)または、その光回路の前段の入力ポー
トの一方と、一方のアーム上にアモルファスシリコンを
付着すると共に他方のアーム上にヒータを構成したマッ
ハツェンダ型干渉計の一方の出力アームの一方とを接続
し、またその光回路の後段の2本の出力ポートを用いて
ループを構成し、そのループ導波路上に1/2波長板を
構成することによって、(4)または、その光回路の前
段の入力ポートの一方と、一方のアーム上にアモルファ
スシリコンを付着すると共に他方のアーム上にヒータを
構成したマッハツェンダ型干渉計の一方の出力アームの
一方とを接続し、またその光回路の後段の2本の出力ポ
ートを用いてループを構成し、そのループ導波路上に回
折格子を構成することによって、非対称マッハツェンダ
型干渉計をN段に縦続接続する元の構成の光回路と比較
して、同じ分散補償量を得るのに必要な非対称マッハツ
ェンダ型干渉計の縦続接続段数を{[N/2]+1}段
([I]はIを越えない最大の整数)とすることがで
き、分散補償用光回路のサイズを小型化することがで
き、調整がしやすく安定な素子を達成することができ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を
参照して詳細に説明する。
【0016】<請求項1の発明>図1は請求項1に関す
る実施例を示し、2本のアームの長さが異なる非対称マ
ッハツェンダ型干渉計を、長さの長い部分は長い部分同
士で、長さの短い部分は短い部分同士で、多段に縦続接
続して構成する光回路において、その光回路の前段の入
力ポートの一方に互いに光結合を起こす程度に他の光導
波路を近接させることによって方向性結合器を構成し、
またその光回路の後段の2本の出力ポートを用いてルー
プを構成するものである。この図は非対称マッハツェン
ダ型干渉計の縦続接続が3の場合の例を示している。同
図に示すように本実施例の分散補償用光回路は、入力側
光導波路1、出力側光導波路2、結合率50%の3dB
方向性結合器3a,3b,3c,3d,3e、非対称マ
ッハツェンダ型干渉計の長さの長いアーム4a,4b,
4c、非対称マッハツェンダ型干渉計の長さの短いアー
ム5a,5b,5c、光導波路6,7,8、ループ状光
導波路9、とから構成されている。
【0017】図2は、非対称マッハツェンダ型干渉計を
縦続接続する分散補償用光回路を表している。この図は
非対称マッハツェンダ型干渉計の縦続接続が5の場合の
例を示しており、入力側光導波路10a,10b、出力
側光導波路11a,11b、結合率50%の3dB方向
性結合器12a,12b,12c,12d,12e,1
2f、非対称マッハツェンダ型干渉計の長さの長いアー
ム13a,13b,13c,13d,13e、非対称マ
ッハツェンダ型干渉計の長さの短いアーム14a,14
b,14c,14d,14e、とから構成されている。
ここで、ΔL1 を非対称マッハツェンダ型干渉計の長さ
の長いアーム13aと非対称マッハツェンダ型干渉計の
長さの短いアーム14aとの光路長差(初段の非対称マ
ッハツェンダ型干渉計のアームの光路長差)、ΔL2
非対称マッハツェンダ型干渉計の長さの長いアーム13
b,13c,13dと非対称マッハツェンダ型干渉計の
長さの短いアーム14b,14c,14dとの光路長差
(初段と最後段以外の非対称マッハツェンダ型干渉計の
アームの光路長差)、ΔL3 を非対称マッハツェンダ型
干渉計の長さの長いアーム13eと非対称マッハツェン
ダ型干渉計の長さの短いアーム14eとの光路長差(最
後段の非対称マッハツェンダ型干渉計のアームの光路長
差)、f0 を分散補償の中心光周波数、fL を分散補償
の下限の光周波数、fH を分散補償の上限の光周波数、
D,E,Fを偶数、C0 を真空中の光速、nを導波路の
屈折率とすると、下記式(1)〜(3)が満たされる場
合、入力側光導波路10aから光を入射した場合を考え
ると、光周波数fL の成分は(アーム13aあるいは1
4a)→14b→(13cあるいは14c)→14d→
(13eあるいは14e)という経路を通り、最後には
出力側光導波路11bに至る。また、光周波数fH の成
分は(アーム13aあるいは14a)→13b→(13
cあるいは14c)→13d→(13eあるいは14
e)という経路を通り、最後には出力側導波路11bに
至る。このことは、光周波数fH の信号成分が光周波数
L の信号成分よりアームの光路長差の総計2ΔL3
対応した群遅延時間Tだけ多くの遅延を受けることを示
している。fH とfL の間の光周波数成分fの信号は光
周波数成分fL の成分よりも、T(f−fL )/(fH
−fL )だけ多くの群遅延を受けることになる。このた
め図2の構成で分散補償用光回路を構成することができ
る。
【0018】
【数1】
【0019】
【数2】
【0020】
【数3】
【0021】図3はD=7,504、E=10,000、F
=2,496(ΔL1 =3.877mm、ΔL2 =5.167m
m、ΔL3 =1.290mm)、非対称マッハツェンダ型干
渉計の縦続段数N=5、導波路の屈折率n=1.5の場合
の、図2の分散補償用光回路の特性を示したものであ
る。図3(a)が強度透過率特性、図3(b)が相対遅
延時間特性を表している。図3(b)より、波長λ0
1.55μmを中心として、遅延時間が周波数に対してほ
ぼ線形に増加する領域が得られており、100psec程度
の遅延時間を補償可能な分散補償用光回路を構成できる
ことがわかる。
【0022】ところで図1に示した分散補償用光回路
で、ΔL4 を非対称マッハツェンダ型干渉計の長さの長
いアーム4aと非対称マッハツェンダ型干渉計の長さの
短いアーム5aとの光路長差、ΔL5 を非対称マッハツ
ェンダ型干渉計の長さの長いアーム4bと非対称マッハ
ツェンダ型干渉計の長さの短いアーム5bとの光路長
差、ΔL6 を非対称マッハツェンダ型干渉計の長さの長
いアーム4cと非対称マッハツェンダ型干渉計の長さの
短いアーム5cとの光路長差とすると、G,Hを偶数と
して、下記式(4)〜(6)が満たされる場合、入力側
光導波路1から光を入射させることを考えると、光周波
数fL の成分は光導波路7を経て、(アーム4aあるい
は5a)→5b→(4cあるいは5c)→9→(4cあ
るいは5c)→5b→(4aあるいは5a)という経路
を通り、光導波路7を経て、最後には出力側光導波路2
に至る。光周波数fH の成分は光導波路7を経て、(ア
ーム4aあるいは5a)→4b→(4cあるいは5c)
→9→(4cあるいは5c)→4b→(4aあるいは5
a)という経路を通り、光導波路7を経て、最後には出
力側光導波路2に至る。3dB方向性結合器3eとルー
プ状光導波路9とから構成された部分は、ループミラー
として働き、全反射ミラーとして動作する。
【0023】
【数4】
【0024】
【数5】
【0025】
【数6】 ΔL6 =ΔL5 /2 …式(6)
【0026】このことは、光周波数fH の信号成分が光
周波数fL の信号成分よりアームの光路長差の総計2Δ
3 に対応した群遅延時間Tだけ多くの遅延を受けるこ
とを示しており、この値は図2の分散補償用光回路で得
られる遅延量と全く同じ値である。3dB方向性結合器
3aを設置することにより、導波路の損失、方向性結合
器の挿入損失を無視すると、図1の分散補償用光回路は
図2の分散補償用光回路よりも6dB多い損失を被るも
のの、図2の分散補償用光回路の構成に必要な非対称マ
ッハツェンダ型干渉計の数は5であるのに対し、図1の
分散補償用光回路の構成に必要な非対称マッハツェンダ
型干渉計の数は3に削減可能である。
【0027】一般的に図2の分散補償用光回路の構成に
非対称マッハツェンダ型干渉計をN段縦続接続したと仮
定すると、損失が6dB増加するものの、図1の分散補
償用光回路の構成には、非対称マッハツェンダ型干渉計
の縦続段数は{[N/2]+1}段([I]はIを越え
ない最大の整数)ですみ、素子の小型化を可能にし、光
路長差の調整がたやすく、安定な素子の構成に非常に有
用である。
【0028】図4はΔL4 =2.584mm、ΔL5 =5.1
67mm、ΔL6 =2.583mm)、非対称マッハツェンダ
型干渉計の縦続段数N=3、導波路の屈折率n=1.5の
場合の、図1の分散補償用光回路の特性を示したもので
ある。図4(a)が強度透過率特性、図4(b)が相対
遅延時間特性を表している。図4(b)より、波長λ0
=1.55μmを中心として、遅延時間が周波数に対して
線形に増加する領域が得られており、100psec程度の
遅延時間を補償可能な分散補償用光回路を構成できるこ
とがわかる。この遅延補償量は、前記の理由により、図
3(b)の遅延補償量と同じである。なお前記の理由に
より、図4(a)の強度透過率が、図3(a)の強度透
過率の1/4に減少しているが、これは希土類元素ドー
プ光ファイバ、希土類元素ドープ光導波路、半導体レー
ザ増幅器等の光増幅器によって補償可能である。
【0029】<請求項2,3及び4の発明>図5は、本
発明の請求項2,3及び4に関する実施例を示し、2本
のアームの長さが異なる非対称マッハツェンダ型干渉計
を、長さの長い部分は長い部分同士で、長さの短い部分
は短い部分同士で、多段に縦続接続して構成する光回路
において、その光回路の前段の入力ポートの一方と、一
方のアーム上にアモルファスシリコンを付着し、他方の
アーム上にヒータを構成したマッハツェンダ型干渉計の
一方の出力アームの一方とを接続し、またその光回路の
後段の2本の出力ポートを用いてループを構成し、その
ループ導波路上にアモルファスシリコンを構成するもの
である。ここで図5は、非対称マッハツェンダ型干渉計
の縦続接続が3の場合の例を示している。同図に示すよ
うに本実施例の分散補償用光回路は、入力側光導波路1
5、出力側光導波路16、結合率50%の3dB方向性
結合器17a,17b,17c,17d,17e,17
f、非対称マッハツェンダ型干渉計の長さの長いアーム
18a,18b,18c、非対称マッハツェンダ型干渉
計の長さの短いアーム19a,19b,19c、マッハ
ツェンダ型干渉計のアーム20a,20b、光導波路2
1,22,23、ループ状光導波路24、光導波路上に
構成したアモルファスシリコン部分25a,25b,2
5c,25d、光導波路上に構成したヒータ部分26、
ループ状光導波路上に構成したTE・TMモード変換器
部分27とから構成されている。
【0030】3dB方向性結合器17a,17b、アー
ム20a,20b、アモルファスシリコン部分25a、
ヒータ部分26からは、偏光ビームスプリッタが構成さ
れている。アーム20a上にアモルファスシリコンをス
パッタリング法によって付着させると、導波路の縦方
向、横方向に加わる応力が異なる。このアモルファスシ
リコンをレーザ光によってトリミングすることによっ
て、TE・TMモード間の屈折率差を位相がπの奇数倍
だけ異なる値に設定することができる。ヒータ部分26
を共用することによって、20a,20b間の光路長差
を、TEモードについては位相(2k+1)π、TMモ
ードについては位相2Lπ(k,Lは整数)に設定する
ことができる。この場合、光導波路21からTE・TM
両モードを入射させると15にはTEモード、16には
TMモードが出射され、偏光ビームスプリッタが構成で
きる。15にTEモード、16にTMモードを入射させ
ると、両モードとも21から出射する。
【0031】図6は本発明の請求項2の一例を表し、図
5中のTE・TMモード変換部分27としてアモルファ
スシリコンから構成されている場合の導波路の導波路方
向に垂直な断面図を表している。アモルファスシリコン
28、クラッド29、コア30、基板31、とから構成
されている。図6に示すように、アモルファスシリコン
28をコア30の真上でなくずらして設置することによ
って、応力の働くすなわち屈折率の変化する方向をコア
30に対して傾けることができる。アモルファスシリコ
ン部分の長さとトリミング量の調整によって、コアに対
して45°傾いた軸を構成し(すなわち1/2波長板を
構成しその軸をTE・TM偏波軸間に対して45°傾け
て構成する)、その軸間の位相差をπだけずらすと、T
E・TMモード変換器が構成できる。この様なTE・T
Mモード変換器27を、図5に示すループ状光導波路2
4のちょうどまん中に構成することによって、3dB方
向性結合器17f、ループ状導波路24、TE・TMモ
ード変換器27とから構成されたループミラーは、TE
・TMモード変換の全反射ミラーの役割を果たすことに
なる。
【0032】図7は本発明の請求項3の一例を表し、図
5中のTE・TMモード変換部分27として水晶、ポリ
イミド等の1/2波長板から構成されている場合の導波
路の導波路方向に垂直な断面図を表している。クラッド
32、コア33、1/2波長板34、基板35、1/2
波長板の直交する2つの偏波軸36a,36bとから構
成されている。
【0033】図7に示すように、1/2波長板34の偏
波軸を36a,36bを導波路のTE・TM偏波軸に対
して45°傾けることによって、TE・TMモード変換
器が構成できる。
【0034】この様なTE・TMモード変換器27を、
図5に示すループ状光導波路24のちょうどまん中に構
成することによって、3dB方向性結合器17f、ルー
プ状導波路24、TE・TMモード変換器27とから構
成されたループミラーは、TE・TMモード変換の全反
射ミラーの役割を果たすことになる。
【0035】図8は本発明の請求項4の一例を表し、T
E・TMモード変換器27として回折格子から構成され
ている場合の導波路の導波路方向に水平な断面図を表し
ている。クラッチ37、回折格子38、基板39とから
構成されている。図8に示すように、回折格子を27部
分の導波路中に組み込んだ場合、波長をλ、TE、TM
両モードの実効屈折率をそれぞれnTE,nTM、回折格子
の周期をΛとすると、式(7)の位相整合条件が満たさ
れる場合、TE・TMモード変換器が構成可能となる
(例えば、西原他による“光集積回路,”オーム社,p.
316,1985参照)。
【0036】
【数7】 2π|nTE−nTM|/λ=2π/Λ …式(7)
【0037】この様なTE・TMモード変換器27を、
図5に示すループ状光導波路24のちょうどまん中に構
成することよって、3dB方向性結合器17f、ループ
状導波路24、TE・TMモード変換器27とから構成
されたループミラーは、TE・TMモード変換の全反射
ミラーの役割を果たすことになる。回折格子は、光屈折
率誘起効果、あるいは直接導波路に回折格子の形状を構
成すること等によって、構成可能である。
【0038】ΔL4 を非対称マッハツェンダ型干渉計の
長さの長いアーム18aと非対称マッハツェンダ型干渉
計の長さの短いアーム19aとの光路長差、ΔL5 を非
対称マッハツェンダ型干渉計の長さの長いアーム18b
と非対称マッハツェンダ型干渉計の長さの短いアーム1
9bとの光路長差、ΔL6 を非対称マッハツェンダ型干
渉計の長さの長いアーム18cと非対称マッハツェンダ
型干渉計の長さの短いアーム19cとの光路長差とし、
それぞれが前記式(4),(5),(6)を満たすと仮
定する。
【0039】入力側光導波路15からTEモードの光を
入射させることを考えると、光周波数fL の成分は光導
波路21を経て、(アーム18aあるいは19a)、T
Eモード→19b,TE→(18cあるいは19c),
TE→24,モード変換→(18cあるいは19c),
TM→19b,TM→(18aあるいは19a),TM
という経路を通り、光導波路21を経て、最後には出力
側光導波路16に至る。また、光周波数fH の成分は光
導波路21を経て、(アーム18aあるいは19a),
TEモード→18b,TE→(18cあるいは19
c),TE→24,モード変換→(18cあるいは19
c),TM→18b,TM→(18aあるいは19
a),TMという経路を通り、光導波路21を経て、最
後には出力側光導波路16に至る。
【0040】このことは、光周波数fH の信号成分が光
周波数fL の信号成分よりアームの光路長差の総計2Δ
3 に対応した群遅延時間Tだけ多くの遅延を受けるこ
とを示しており、この値は、非対称マッハツェンダ型干
渉計の縦続接続段数を3に減らしても、図2の分散補償
用光回路で得られる遅延量と全く同じ値である。またこ
の場合は、導波路の損失、方向性結合器の挿入損失を無
視すると、偏光ビームスプリッタとTE・TMモード変
換全反射ミラーを共用することにより、図2の分散補償
用光回路からの損失の増加は零となる。一般的に図2の
分散補償用光回路の構成に非対称マッハツェンダ型干渉
計をN段縦続接続したと仮定すると、図5の分散補償用
光回路の構成は、損失が同じであり、非対称マッハツェ
ンダ型干渉計の縦続段数は{[N/2]+1}段
([I]はIを越えない最大の整数)ですみ、素子の小
型化を可能にし、光路長差の調整がたやすく、安定な素
子の構成に非常に有用である。
【0041】なお、本発明の分散補償用光回路中の図1
の3a、図5の17a,17bを除く3dB方向性結合
器の結合率を、40%から60%までの範囲で変化させ
ても、分散補償特性の大きな劣化はみられなかった。
【0042】また、導波路の偏波分散はきわめて小さい
ため、同じ光路をTE・TM偏波でそれぞれ通過するこ
との影響はきわめて小さいと考えられる。もし偏波分散
の影響が大きい場合でも、アモルファスシリコン部分2
5b,25c,25dを利用して非対称マッハツェンダ
型干渉計の光路長差をTE・TMモード偏波間で2πの
整数倍に設定すれば全く問題が無い。また導波路基板を
Si基板ではなく、導波路と同じ材料の石英ガラス基板
で作製することによっても、応力の影響を無くし、偏波
分散の影響をなくすことができる。
【0043】25a,25b,25c,25dの部分を
他の応力付与膜、27の部分を他のTE・TMモード変
換器で構成しても良いことは明らかである。また、偏光
ビームスプリッタ部分をバルク型の素子で構成しても良
いことは明らかである。
【0044】図9はΔL4 =2.584mm、ΔL5 =5.1
67mm、ΔL6 =2.583mm)、非対称マッハツェンダ
型干渉計の縦続段数N=3、導波路の屈折率n=1.5の
場合の、図5の分散補償用光回路の特性を示したもので
ある。図9(a)が強度透過率特性、図9(b)が相対
遅延時間特性を表している。図9(b)より、波長λ 0
=1.55μmを中心として、遅延時間が周波数に対して
線形に増加する領域が得られており、100psec程度の
遅延時間を補償可能な分散補償用光回路を構成できるこ
とがわかる。この遅延補償量は、前記の理由により、図
3(b)の遅延補償量と同じである。なお前記の理由に
より、図9(a)の強度透過率と図3(a)の強度透過
率は同じ値である。
【0045】本発明の実施例の分散補償用光回路の作製
は、石英系ガラス導波路を用いて行った。まずSi基板
上に火炎堆積法によってSiO2 下部クラッド層を堆積
し、次にGeO2 をドーパントとして添加したSiO2
ガラスのコア層を堆積した後に、電気炉で透明ガラス化
した。次に図1、図5に示すようなパターンを用いてコ
ア層をエッチングしてコア部分を作成した。最後に、再
びSiO2 上部クラッド層を堆積し、さらに所定の光導
波路上に薄膜ヒータおよび電気配線を蒸着した。また所
定の光導波路上にアモルファスシリコンをスパッタリン
グ法によって付着させた。
【0046】なお本発明の分散補償用光回路は、ガラス
光導波路に限らず、強誘電体光導波路、半導体光導波
路、およびポリマー光導波路等を用いて実現できること
は明らかである。
【0047】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明の分散補償用光回路は全反射ループミ
ラーを構成することによって、非対称マッハツェンダ型
干渉計の縦続接続段数を大幅に減少させることができ
る。従って、光信号を電気信号に変換することなく光フ
ァイバの分散を相殺する分散補償用光回路の小型化を可
能にし、光路長差の調整がたやすく、安定な素子を構成
することができ、大容量・長距離光通信において大きな
利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に関する分散補償用光回路の
構成図。
【図2】分散補償用光回路の構成例を示す図。
【図3】図2の分散補償用光回路の計算例を示す図。
【図4】本発明の請求項1に関する分散補償用光回路の
計算例を示す図。
【図5】本発明の請求項2に関する分散補償用光回路の
構成図。
【図6】TE・TMモード変換器の構成例を示す図。
【図7】TE・TMモード変換器の構成例を示す図。
【図8】TE・TMモード変換器の構成例を示す図。
【図9】本発明の請求項2に関する分散補償用光回路の
計算例を示す図。
【図10】従来のマイクロ波ストリップラインを用いた
分散補償器の構造を示す図。
【図11】マイクロ波ストリップラインの伝搬遅延特性
を示す図。
【符号の説明】
1 入力側光導波路 2 出力側光導波路 3a,3b,3c,3d,3e 結合率50%の3dB
方向性結合器 4a,4b,4c 非対称マッハツェンダ型干渉計の長
さの長いアーム 5a,5b,5c 非対称マッハツェンダ型干渉計の長
さの短いアーム 6,7,8 光導波路 9 ループ状光導波路 10a,10b 入力側光導波路 11a,11b 出力側光導波路 12a,12b,12c,12d,12e,12f 結
合率50%の3dB方向性結合器 13a,13b,13c,13d,13e 非対称マッ
ハツェンダ型干渉計の長さの長いアーム 14a,14b,14c,14d,14e 非対称マッ
ハツェンダ型干渉計の長さの短いアーム 15 入力側光導波路 16 出力側光導波路 17a,17b,17c,17d,17e,17f 結
合器50%の3dB方向性結合器 18a,18b,18c 非対称マッハツェンダ型干渉
計の長さの長いアーム 19a,19b,19c 非対称マッハツェンダ型干渉
計の長さの短いアーム 20a,20b マッハツェンダ型干渉計のアーム 21,22,23 光導波路 24 ループ状光導波路 25a,25b,25c,25d 光導波路上に構成し
たアモルファスシリコン部分 26 光導波路上に構成したヒータ部分 27 光導波路上に構成したアモルファスシリコン、あ
るいは1/2波長板、あるいは回折格子部分 28 アモルファスシリコン部分 29 クラッド 30 コア 31 基板 32 クラッド 33 コア 34 1/2波長板 35 基板 36a,36b 1/2波長板の直交する2つの偏波軸 37 クラッド 38 回折格子 39 基板 40a,40b 金属導体 41 誘電体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−324225(JP,A) 特開 平2−232631(JP,A) 特開 平2−44303(JP,A) 特開 昭56−1001(JP,A) 特開 昭62−218811(JP,A) 特開 平6−258084(JP,A) 特開 平5−196827(JP,A) 特開 平5−232333(JP,A) 特開 平6−313868(JP,A) 特開 平7−281215(JP,A) 特開 平5−346515(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/12 - 6/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本のアームの長さが異なる非対称マッ
    ハツェンダ型干渉計を、長さの長い部分は長い部分同士
    で、長さの短い部分は短い部分同士で、多段に縦続接続
    して構成する光回路において、 前記光回路の前段の入力ポートの一方に互いに光結合を
    起こす程度に他の光導波路を近接させることによって方
    向性結合器を構成し、 且つ、前記光回路の後段の2本の出力ポートを用いてル
    ープを構成することを特徴とする分散補償用光回路。
  2. 【請求項2】 2本のアームの長さが異なる非対称マッ
    ハツェンダ型干渉計を、長さの長い部分は長い部分同士
    で、長さの短い部分は短い部分同士で、多段に縦続接続
    して構成する光回路において、 前記光回路の前段の入力ポートの一方と、一方のアーム
    上にアモルファスシリコンを付着すると共に他方のアー
    ム上にヒータを構成したマッハツェンダ型干渉計の一方
    の出力アームの一方とを接続し、 且つ前記光回路の後段の2本の出力ポートを用いてルー
    プを構成し、そのループ導波路上にアモルファスシリコ
    ンを構成することを特徴とする分散補償用光回路。
  3. 【請求項3】 請求項2の分散補償用光回路において、 前記光回路の前段の入力ポートの一方と、一方のアーム
    上にアモルファスシリコンを付着すると共に他方のアー
    ム上にヒータを構成したマッハツェンダ型干渉計の一方
    の出力アームの一方とを接続し、 且つ前記光回路の後段の2本の出力ポートを用いてルー
    プを構成し、そのループ導波路上に1/2波長板を構成
    することを特徴とする請求項2記載の分散補償用光回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項2の分散補償用光回路において、 前記光回路の前段の入力ポートの一方と、一方のアーム
    上にアモルファスシリコンを付着すると共に他方のアー
    ム上にヒータを構成したマッハツェンダ型干渉計の一方
    の出力アームの一方とを接続し、 且つ前記光回路の後段の2本の出力ポートを用いてルー
    プを構成し、そのループ導波路上に回折格子を構成する
    ことを特徴とする分散補償用光回路。
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