JPH06336596A - 洗浄剤組成物および洗浄方法 - Google Patents
洗浄剤組成物および洗浄方法Info
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- JPH06336596A JPH06336596A JP5127554A JP12755493A JPH06336596A JP H06336596 A JPH06336596 A JP H06336596A JP 5127554 A JP5127554 A JP 5127554A JP 12755493 A JP12755493 A JP 12755493A JP H06336596 A JPH06336596 A JP H06336596A
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Abstract
域でも用いられる脱脂能力の優れた洗浄剤組成物および
これを用いる洗浄方法。 【構成】カチオン界面活性剤0.005〜30重量%
と、非イオン界面活性剤0.001〜30重量%と、キ
レート剤を0.001〜20%とを含有する水溶液をp
H7〜14の範囲に調整した洗浄剤組成物およびこの洗
浄剤と超音波を併用する洗浄方法。
Description
洗浄剤組成物および洗浄方法に関し、特にイオン蒸着鍍
金の前処理に用いる脱脂を目的とした洗浄剤組成物およ
び洗浄方法に関する。
CVD処理の前処理としての表面の脱脂洗浄、機械装置
の脱脂洗浄、電子機器プリント配線板の脱脂洗浄などの
精密洗浄用の洗浄剤として、フロン113に代表される
フッ素系溶剤、トリクロロエチレンに代表される塩素系
溶剤が使用されている。これら溶剤には、オゾン層を破
壊させる作用があり、地球環境に悪影響を与えるため、
国際的に使用規制が強化され、使用が困難になってい
る。このため代替品の研究が行われている。
いられており、これには次のような重合リン酸塩から成
るビルダーを含む強アルカリ溶液がある。
性アルカリやケイ酸塩の組合わせ (2)アニオン界面活性剤とビルダーと苛性アルカリや
ケイ酸塩の組合わせ (3)両性界面活性剤とビルダーと苛性アルカリやケイ
酸の組合わせ また洗浄方法は、被洗浄物を浸漬し、超音波を作用させ
る超音波洗浄法が適用されている。
処理、特にイオン蒸着鍍金前処理のように精密洗浄が要
求される分野では、前記従来法では満足できる表面状態
を得ることができず、フロン系化合物やイソプロピルア
ルコール(IPA)などの有機溶剤と超音波の併用によ
る洗浄を行わなければならないという問題がある。
は、強アルカリ域では溶解し、前記従来の洗浄液は使用
できないという問題がある。
フッ素系溶剤や塩素系溶剤よりは少ないが、地球環境に
悪影響を及ぼすという問題がある。
弱アルカリ領域でも用いられる表面の脱脂能力の優れた
洗浄剤組成物およびこれを用いる洗浄方法を提供するも
のである。
活性剤として、式(I)または式(II)で示される化
合物の少なくとも1種を0.005〜30重量%と、非
イオン界面活性剤を0.001〜30重量%と、キレー
ト剤を0.001〜20重量%とを含有し、pHを7〜
14に調整された水溶液であることを特徴とする洗浄剤
組成物である。
ドロキシエチル基、炭素数8〜22の直鎖もしくは分岐
鎖のアルキル基またはアルケニル基、R4はメチル基、
エチル基、ベンジル基、炭素数8〜22の直鎖もしくは
分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基、Xはハロゲン
原子、メトサルフェート、エトサルフェートを表す。
は分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基、R6はベン
ジル基、炭素数8〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキ
ル基またはアルケニル基、Xはハロゲン原子、メトサル
フェート、エトサルフェートを表す。
が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型、アルケニ
ール型、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
型、高級アルカノールアミドまたはそのアルキレンオキ
サイド型のものであることを特徴とする。
カルボン酸型またはホスホン酸型のものであることを特
徴とする。
物に脱脂洗浄すべき被洗浄物を浸漬し、10キロヘルツ
〜1メガヘルツの超音波を作用させることを特徴とする
洗浄方法である。
物がイオン蒸着鍍金を行うべき被鍍金物であることを特
徴とする。
を0.005〜30重量%と非イオン界面活性剤0.0
01〜30重量%とキレート剤を0.001〜20重量
%とを含む水溶液をpH7〜14に苛性アルカリで調整
した洗浄液組成物が被洗浄物表面の脱脂に優れた効果の
あることを発明した。
て、次の式(I)または式(II)で示される化合物が
用いられる。
ルアンモニウムクロライド、ジメチルジヒドロキシエチ
ルアンモニウムクロライド、ジメチルジアリルアンモニ
ウムクロライド、オクチルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、ラウリルトリメチルアンモニウムメトサルフェ
ート、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライ
ド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロライド、牛
脂アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、椰子油
アルキルトリメチルアンモニウムクロライドなどが例示
される。
キシエチルベンジル−オクチルイミダゾリニウムエトサ
ルフェート、N−ヒドロキシエチルベンジル−ウンデシ
ルイミダゾリニウムクロライド、N−ヒドロキシエチル
ラウリル−ウンデシルイミダゾリニウムエトサルフェー
トなどが例示される。
濃度は、0.005〜30重量%、好ましくは0.01
〜30重量%である。
ては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型、または
アルケニール型、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル型、高級アルカノールアミドまたはそのアルキ
レンオキサイド型のものが好ましい。好ましい非イオン
型界面活性剤として、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリ
ン酸エステル、ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタ
ノールアマイドなどが例示される。
度は、0.001〜30重量%、好ましくは0.01〜
30重量%である。
ルボン酸型、またはホスホン酸型のものが好ましい。好
ましいキレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸、
ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ヒ
ドロキシエチレンジアミントリ酢酸、1−ヒドロキシエ
チリデン−1.1ジホスホン酸、およびそのアルカリ
塩、有機アミン塩、アンモニウム塩などが例示される。
001〜20重量%、好ましくは0.01〜10重量%
である。
らアルカリ性環境で使用することはできないと考えられ
ている。しかし、式(I)および式(II)のようなア
ンモニウム四級塩型カチオン界面活性剤はアルカリ性環
境でも安定であることは、その特異性として広く知られ
ている。またアンモニウム四級塩型カチオン界面活性剤
は、相関移動触媒として使用されているように、油層、
水層間を移動する事が知られており、脱脂剤や、分散剤
の浸透を助長する働きをすると共に、非イオン界面活性
剤などの乳化分散作用を助長促進すると考えられる。
洗浄効果を促進することはよく知られている。またC
a,Mgなどの水中の硬度成分を封鎖し洗浄効果を維持
する働きもある。
面活性剤、非イオン界面活性剤およびキレート剤の濃度
をどのようにするかは、被洗浄物の性状、洗浄液の寿
命、経済面を考慮する必要がある。前記下限濃度未満で
は、洗浄液の寿命が極端に短くなるため好ましくなく、
上限濃度を越えても洗浄効果の向上はない。したがって
前記濃度範囲で使用目的に従って適宜その濃度を決めれ
ばよい。またこれらのカチオン界面活性剤、非イオン界
面活性剤、キレート剤は、各々を使用の濃度に単独で添
加し、pHを調整しても、予め3者を所定比率に混合
し、更にpHを調整した濃厚洗浄液を作り、これを使用
時に希釈して使用することもできる。また、各々の成分
について1種以上の化合物を選択して使用することは何
ら支障はない。
の範囲に調整した水溶液として使用されるが、この際の
pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなどの苛性アルカリの他、アンモニアやアミン類など
が好ましい。
は、例えば、イオン蒸着鍍金の前処理としての洗浄では
8〜11であるが、被洗浄物がアルミニウムや亜鉛など
の両性金属の場合は、腐食のおそれがあるため、10未
満の弱アルカリ領域で使用することが好ましい。さら
に、本発明の洗浄剤組成物を食品装置の脱脂洗浄に使用
する場合はpHを11〜14の範囲に調整することが好
ましい。
イオン界面活性剤、キレート剤の他に防錆剤を配合して
使用してもよく、グリコール類などの水と相溶性のソル
ベントを配合して使用してもよい。
〜1メガヘルツの超音波と併用することが好ましく、さ
らに好ましくは15〜800キロヘルツの範囲の超音波
が用いられる。超音波が脱脂効果に大きな影響があるの
は、超音波が液中で引き起こすキャビテーション作用に
よるもので、ブラッシングと同様の物理的効果によるも
のと一般に考えられている。しかし10キロヘルツ未満
の超音波は、エロージョンなどの好ましくない問題を誘
起し、1メガヘルツを越える超音波は、熱エネルギへの
交換率が高くなり、洗浄効果を減じる。
説明する。なお実施例では、最も脱脂洗浄の評価の厳し
いイオンプレーティング法で評価しているが、これに限
定されるものではない。
剤)、原料C(非イオン界面活性剤)を表1の重量割合
で混ぜ、pHを水酸化ナトリウムで10に調整し、水を
加えて100重量部とした洗浄剤組成物に、SUS30
4の鏡面研磨(#800)材の表面に牛脂系研磨油を塗
布した試験片を浸漬し、30分間45キロヘルツ0.5
W/cm2の超音波を照射し、アトマイザー法による覆
水面積率(評価−1)およびイオンプレーティング法に
よる蒸着面積(評価−2)で評価した。その結果を表1
に示す。
とケイ酸ナトリウムとを表1の重量割合で混ぜ水酸化ナ
トリウムでpHを表1の値に調整し、全体を100重部
となるように水を加えた。試験片の材質、処理法および
超音波の照射、評価方法は実施例と同じである。その結
果を表1に示す。
A・2Na) −b.ニトリロ三酢酸(NTA) −c.1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン
酸(HEDPA) B.カチオン界面活性剤 −a.ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライ
ド −b.トリエチルベンジルアンモニウムクロライド −c.ジラウリルジメチルアンモニウムクロライド −d.ジオクチルジエチルアンモニウムブロマイド −e.セチルトリメチルアンモニウムクロライド C.非イオン界面活性剤 −a.ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO:1
2) −b.ポリオキシエチレンソルビタンモノステアリン酸
エステル(EO:8) −c.ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(E
O:10) 評価の方法および記号は次のとおりである。
術便覧(金属表面技術協会編)脱脂および洗浄効果の項
参照)、印は、覆水面積率100%、△印70%以上、
×印20%以下を示す。
着面積、印は良好なもの、×印は不良のもの、△印はそ
の中間のものを示す。
ナトリウムで7〜14に調整した場合の同一試験片のア
トマイザー法による覆水面積率が100%に達するまで
の時間を測定し、その結果を表2に示す。
よる覆水面積率は大部分のもので100%、一部で85
%以上に達し、またイオンプレーティング法による窒化
チタンの蒸着も良好であるが、カチオン界面活性剤を含
まない比較例では、これらはいずれも悪い状態であっ
た。
ど、短時間で脱脂が可能であるが、中性のpH7でも充
分な洗浄力があることが判る。
で使用することによって、完全に除去することができな
かった牛脂系の圧延油、指紋なども短時間に除去するこ
とができ、しかもpHを7〜10の弱アルカリの領域で
も洗浄効果がよく、従来のアルカリ洗浄剤では洗浄する
ことができなかったアルミニウム、亜鉛などの両性金属
に対しても腐食させることなく、効果的に汚れを洗浄除
去することを可能とした。
ーティング法で評価することによって、従来使用された
いたフロン113やIPAなどの洗浄効果と比較して、
同程度のものであることを確認した。
Claims (5)
- 【請求項1】 カチオン界面活性剤として、式(I)ま
たは式(II)で示される化合物の少なくとも1種を
0.005〜30重量%と、非イオン界面活性剤を0.
001〜30重量%と、キレート剤を0.001〜20
重量%とを含有し、pHを7〜14に調整された水溶液
であることを特徴とする洗浄剤組成物。 【化1】 式中R1〜R3は、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチ
ル基、炭素数8〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル
基またはアルケニル基、R4はメチル基、エチル基、ベ
ンジル基、炭素数8〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアル
キル基またはアルケニル基、Xはハロゲン原子、メトサ
ルフェート、エトサルフェートを表す。 【化2】 式中R5は、炭素数8〜12の直鎖もしくは分岐鎖のア
ルキル基またはアルケニル基、R6はベンジル基、炭素
数8〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基またはア
ルケニル基、Xはハロゲン原子、メトサルフェート、エ
トサルフェートを表す。 - 【請求項2】 前記非イオン界面活性剤が、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル型、アルケニール型、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル型、高級アルカ
ノールアミドまたはそのアルキレンオキサイド型のもの
であることを特徴とする請求項1記載の洗浄剤組成物。 - 【請求項3】 前記キレート剤が、アミノカルボン酸型
またはホスホン酸型のものであることを特徴とする請求
項1または請求項2記載の洗浄剤組成物。 - 【請求項4】 請求項1記載の洗浄剤組成物に脱脂洗浄
すべき被洗浄物を浸漬し、10キロヘルツ〜1メガヘル
ツの超音波を作用させることを特徴とする洗浄方法。 - 【請求項5】 前記脱脂洗浄すべき被洗浄物がイオン蒸
着鍍金を行うべき被鍍金物であることを特徴とする請求
項4記載の洗浄方法。
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JP5127554A JP3022054B2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 洗浄剤組成物および洗浄方法 |
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JPH06336596A true JPH06336596A (ja) | 1994-12-06 |
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FR2784389A1 (fr) * | 1998-10-09 | 2000-04-14 | Dehon Sa | Melange pour bain de preparation au sechage d'une piece mecanique et procede de sechage d'une piece mecanique a l'aide de ce melange |
FR2784390A1 (fr) * | 1998-10-09 | 2000-04-14 | Dehon Sa | Melange pour bain de preparation au sechage d'une piece mecanique et procede de sechage d'une piece mecanique a l'aide de ce melange |
JP2009132993A (ja) * | 2007-11-02 | 2009-06-18 | Mazda Motor Corp | 脱脂前処理方法及びその装置 |
CN112789369A (zh) * | 2018-10-02 | 2021-05-11 | 日涂表面处理化工有限公司 | 表面处理剂 |
CN113201409A (zh) * | 2021-05-08 | 2021-08-03 | 苏州凯瑞纳米科技有限公司 | 马达pcb板助焊剂的清洗组合物、制备、使用方法及其应用 |
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KR20040033379A (ko) * | 2002-10-14 | 2004-04-28 | 주식회사 엘지생활건강 | 액체 세제 조성물 |
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JPS53121006A (en) * | 1977-03-24 | 1978-10-23 | Henkel Kgaa | Method of washing metal by spray |
JPS5439412A (en) * | 1977-06-29 | 1979-03-26 | Procter & Gamble | Detergent compositions having elevated properties to remove stains of fats and oils |
JPH05502683A (ja) * | 1990-01-04 | 1993-05-13 | キューズ・インダストリーズ・インコーポレーテッド | 硬質表面洗浄組成物 |
-
1993
- 1993-05-28 JP JP5127554A patent/JP3022054B2/ja not_active Expired - Lifetime
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