JPH0633580B2 - 塩化ビニル系樹脂発泡レザーの製造方法 - Google Patents
塩化ビニル系樹脂発泡レザーの製造方法Info
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- JPH0633580B2 JPH0633580B2 JP7940888A JP7940888A JPH0633580B2 JP H0633580 B2 JPH0633580 B2 JP H0633580B2 JP 7940888 A JP7940888 A JP 7940888A JP 7940888 A JP7940888 A JP 7940888A JP H0633580 B2 JPH0633580 B2 JP H0633580B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、塩化ビニル系樹脂発泡レザーの製造方法に関
し、詳しくは、セル構造が均一な高発泡体であつて、軽
量でありながら、大きい層間強度を有し、更に、弾力性
や耐候性にすぐれ、例えば、靴胛材用として好適に用い
ることができる塩化ビニル系樹脂発泡レザーの製造方法
に関する。
し、詳しくは、セル構造が均一な高発泡体であつて、軽
量でありながら、大きい層間強度を有し、更に、弾力性
や耐候性にすぐれ、例えば、靴胛材用として好適に用い
ることができる塩化ビニル系樹脂発泡レザーの製造方法
に関する。
従来の技術 従来、塩化ビニル系樹脂発泡レザーの製造方法の代表的
な一つとして、常圧発泡法が知られている。この常圧発
泡法においては、発泡性塩化ビニル系樹脂組成物を発泡
剤の分解温度より低い温度で成形した後、発泡剤の分解
温度以上の温度に加熱し、発泡剤を分解させ、ガスを発
生させて、発泡レザーを得るものであり、従来、低発泡
倍率の発泡レザーがかかる常圧発泡方法によつて製造さ
れている。しかし、かかる低発泡塩化ビニル系樹脂レザ
ーは、硬く、重く、所謂ぼつてり感が強い。
な一つとして、常圧発泡法が知られている。この常圧発
泡法においては、発泡性塩化ビニル系樹脂組成物を発泡
剤の分解温度より低い温度で成形した後、発泡剤の分解
温度以上の温度に加熱し、発泡剤を分解させ、ガスを発
生させて、発泡レザーを得るものであり、従来、低発泡
倍率の発泡レザーがかかる常圧発泡方法によつて製造さ
れている。しかし、かかる低発泡塩化ビニル系樹脂レザ
ーは、硬く、重く、所謂ぼつてり感が強い。
従つて、かかる発泡レザーは、軽量で、層間強度が大き
く、更に、皮革様で且つ弾力性にすぐれることが要求さ
れるケミカル靴やカジユアル靴用の胛材には用い難い。
他方、従来の常圧発泡法において、発泡倍率を高めれ
ば、発泡レザーは軽量とはなるが、しかし、層間強度が
著しく小さくなるうえに、弾力性も著しく小さくなり、
発泡レザーとしての風合や感触に乏しく、更に、折り曲
げた際に折れじわが生じて外観に劣ることとなる。
く、更に、皮革様で且つ弾力性にすぐれることが要求さ
れるケミカル靴やカジユアル靴用の胛材には用い難い。
他方、従来の常圧発泡法において、発泡倍率を高めれ
ば、発泡レザーは軽量とはなるが、しかし、層間強度が
著しく小さくなるうえに、弾力性も著しく小さくなり、
発泡レザーとしての風合や感触に乏しく、更に、折り曲
げた際に折れじわが生じて外観に劣ることとなる。
得られる発泡体に高弾性を付与するために、塩化ビニル
系重合体に可塑剤及び発泡剤と共に、部分架橋アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体とアクリル樹脂とを配合
し、これを発泡させる方法は、例えば、特開昭62−1
87742号公報に提案されている。しかし、この方法
によれば、低発泡は容易であるが、高発泡させることは
困難である。
系重合体に可塑剤及び発泡剤と共に、部分架橋アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体とアクリル樹脂とを配合
し、これを発泡させる方法は、例えば、特開昭62−1
87742号公報に提案されている。しかし、この方法
によれば、低発泡は容易であるが、高発泡させることは
困難である。
そこで、特開昭56−18627号公報には、塩化ビニ
ル系重合体、反応性塩化ビニル系重合体、熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂、架橋剤、発泡剤、熱安定剤及び可塑剤か
らなる樹脂組成物を発泡させて、高発泡体を製造する方
法が提案されているが、この方法による発泡レザーは、
発泡セルの均一性や弾性が尚、不十分であるうえに、耐
候性に乏しく、例えば、前記した靴用胛材には実用し難
い。
ル系重合体、反応性塩化ビニル系重合体、熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂、架橋剤、発泡剤、熱安定剤及び可塑剤か
らなる樹脂組成物を発泡させて、高発泡体を製造する方
法が提案されているが、この方法による発泡レザーは、
発泡セルの均一性や弾性が尚、不十分であるうえに、耐
候性に乏しく、例えば、前記した靴用胛材には実用し難
い。
発明が解決しようとする課題 本発明は、上記したような常圧発泡法による塩化ビニル
系樹脂発泡レザーの従来の製法における上記した問題を
解決するためになされたものであつて、高発泡体であつ
て、軽量でありながら、層間強度が大きく、更に、弾力
性及び耐候性にすぐれ、しかも、発泡セル寸法が均一で
ある塩化ビニル系樹脂発泡レザーの製造方法を提供する
ことを目的とする。
系樹脂発泡レザーの従来の製法における上記した問題を
解決するためになされたものであつて、高発泡体であつ
て、軽量でありながら、層間強度が大きく、更に、弾力
性及び耐候性にすぐれ、しかも、発泡セル寸法が均一で
ある塩化ビニル系樹脂発泡レザーの製造方法を提供する
ことを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明による塩化ビニル系樹脂発泡レザーの製造方法
は、平均重合度2000以上の塩化ビニル系重合体10
0重量部に対して、水酸基及び/又はカルボキシル基を
有する反応性塩化ビニル共重合体3〜50重量部、熱可
塑性ポリウレタン樹脂5〜40重量部、平均重合度60
00以上のアクリル樹脂3〜10重量部からなる組成物
に架橋剤、発泡剤、熱安定剤及び可塑剤を配合して常圧
発泡させることを特徴とする。
は、平均重合度2000以上の塩化ビニル系重合体10
0重量部に対して、水酸基及び/又はカルボキシル基を
有する反応性塩化ビニル共重合体3〜50重量部、熱可
塑性ポリウレタン樹脂5〜40重量部、平均重合度60
00以上のアクリル樹脂3〜10重量部からなる組成物
に架橋剤、発泡剤、熱安定剤及び可塑剤を配合して常圧
発泡させることを特徴とする。
本発明において用いる塩化ビニル系重合体は、塩化ビニ
ル又は塩化ビニルとこれに共重合性を有する共単量体と
の懸濁重合、乳化重合、塊状重合等による通常の共重合
体であつて、水酸基やカルボキシル基等のような活性水
素を有しない通常の共重合体である。上記共単量体とし
ては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビ
ニルエステル、エチレン、プロピレン、スチレン等のオ
レフイン、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタ
クリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸エステル、マレ
イン酸ジブチル、マレイン酸ジエチル等のマレイン酸ジ
エステル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジエチル等のフ
マル酸ジエステル、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル等のシアン化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル
等のハロゲン化ビニル、メチルビニルエーテル、エチル
ビニルエーテル等のビニルエーテル等を挙げることがで
きる。これらの共単量の塩化ビニル系共重合体における
含有量は、通常、50重量%以下、好ましくは10重量
%以下である。
ル又は塩化ビニルとこれに共重合性を有する共単量体と
の懸濁重合、乳化重合、塊状重合等による通常の共重合
体であつて、水酸基やカルボキシル基等のような活性水
素を有しない通常の共重合体である。上記共単量体とし
ては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビ
ニルエステル、エチレン、プロピレン、スチレン等のオ
レフイン、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタ
クリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸エステル、マレ
イン酸ジブチル、マレイン酸ジエチル等のマレイン酸ジ
エステル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジエチル等のフ
マル酸ジエステル、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル等のシアン化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル
等のハロゲン化ビニル、メチルビニルエーテル、エチル
ビニルエーテル等のビニルエーテル等を挙げることがで
きる。これらの共単量の塩化ビニル系共重合体における
含有量は、通常、50重量%以下、好ましくは10重量
%以下である。
本発明においては、これらポリ塩化ビニル又は塩化ビニ
ル共重合体は、その平均重合度が2000以上であるこ
とが必要である。好ましくは2500以上である。用い
るポリ塩化ビニル又は共重合体の平均重合度が2000
よりも小さいときは、得られる発泡レザーが十分な層間
強度をもたず、また、高発泡体としたときに、高い弾力
性と均一なセル構造を有しない。
ル共重合体は、その平均重合度が2000以上であるこ
とが必要である。好ましくは2500以上である。用い
るポリ塩化ビニル又は共重合体の平均重合度が2000
よりも小さいときは、得られる発泡レザーが十分な層間
強度をもたず、また、高発泡体としたときに、高い弾力
性と均一なセル構造を有しない。
本発明において用いる水酸基及び/又はカルボキシル基
を有する反応性塩化ビニル共重合体は、これら反応性基
によつて、後述する架橋剤と反応して架橋し得る反応性
重合体であつて、通常、塩化ビニルと上記反応性基を有
する共単量体との懸濁重合や乳化重合、塊状重合等によ
る共重合体である。
を有する反応性塩化ビニル共重合体は、これら反応性基
によつて、後述する架橋剤と反応して架橋し得る反応性
重合体であつて、通常、塩化ビニルと上記反応性基を有
する共単量体との懸濁重合や乳化重合、塊状重合等によ
る共重合体である。
かかる共単量体としては、例えば、2−ヒドロキシメチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、
2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−クロロ−2
−ヒドロキシプロピルアクリレート、エチル−2−ヒド
ロキシエチルフマレート等の不飽和酸のヒドロキシアル
キルエステル、3−ヒドロキシブチルビニルエーテル等
のヒドロキシアルキルビニルエーテル、アクリル酸、メ
タクリル酸、クロトン酸、桂皮酸等の不飽和一塩基酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸等の
不飽和二塩基酸、これら不飽和二塩基酸のメチル、エチ
ル、プロピル、ブチルエステル等のモノアルキルエステ
ル等を挙げることができる。
ルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、
2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−クロロ−2
−ヒドロキシプロピルアクリレート、エチル−2−ヒド
ロキシエチルフマレート等の不飽和酸のヒドロキシアル
キルエステル、3−ヒドロキシブチルビニルエーテル等
のヒドロキシアルキルビニルエーテル、アクリル酸、メ
タクリル酸、クロトン酸、桂皮酸等の不飽和一塩基酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸等の
不飽和二塩基酸、これら不飽和二塩基酸のメチル、エチ
ル、プロピル、ブチルエステル等のモノアルキルエステ
ル等を挙げることができる。
反応性塩化ビニル共重合体における前記反応性基を有す
る共重合体の量は、0.3〜2モル%の範囲が好適であ
り、更に、その平均重合度は、300〜3000、特に
好ましくは500〜2000の範囲にある。かかる反応
性塩化ビニル共重合体は、既に種々のものが市販されて
おり、本発明においては、かかる市販品を好適に用いる
ことができる。このような市販品の一例として、例え
ば、塩化ビニルと2−エチルヒドロキシアクリレートと
の乳化共重合による共重合体であつて、2−エチルヒド
ロキシアクリレート含有率3重量%(1.6モル%)、平
均重合度1300であるものを挙げることができる。
る共重合体の量は、0.3〜2モル%の範囲が好適であ
り、更に、その平均重合度は、300〜3000、特に
好ましくは500〜2000の範囲にある。かかる反応
性塩化ビニル共重合体は、既に種々のものが市販されて
おり、本発明においては、かかる市販品を好適に用いる
ことができる。このような市販品の一例として、例え
ば、塩化ビニルと2−エチルヒドロキシアクリレートと
の乳化共重合による共重合体であつて、2−エチルヒド
ロキシアクリレート含有率3重量%(1.6モル%)、平
均重合度1300であるものを挙げることができる。
本発明において、かかる反応性塩化ビニル共重合体は、
前記塩化ビニル系重合体100重量部当たりについて、
3〜50重量部が用いられる。架橋性塩化ビニル共重合
体の配合量が塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、
3重量部よりも少ないときは、得られる発泡レザーにお
いて、発泡層の弾力性及び強度が十分でなく、更に、折
り曲げた際に大きいしわを生じて、外観に劣る。他方、
50重量部を越えて配合するときは、高発泡倍率にて発
泡させることが困難となる。
前記塩化ビニル系重合体100重量部当たりについて、
3〜50重量部が用いられる。架橋性塩化ビニル共重合
体の配合量が塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、
3重量部よりも少ないときは、得られる発泡レザーにお
いて、発泡層の弾力性及び強度が十分でなく、更に、折
り曲げた際に大きいしわを生じて、外観に劣る。他方、
50重量部を越えて配合するときは、高発泡倍率にて発
泡させることが困難となる。
次に、本発明において用いる熱可塑性ポリウレタン樹脂
は、分子末端に水酸基を有する2官能性直鎖状ポリウレ
タンであつて、後述する架橋剤と反応し得るポリウレタ
ンである。かかるポリウレタンは、特に限定されるもの
ではないが、その平均分子量は3000〜30000
0、好ましくは10000〜100000にあることが
好ましく、かかるポリウレタンとしては、市販品を用い
ることができる。本発明においては、この熱可塑性ポリ
ウレタンは、塩化ビニル系重合体100重量部に対し
て、5〜40重量部が用いられる。ポリウレタンの配合
量が5重量部よりも少ないときは、高弾力性を有すると
共に、セル寸法の均一な発泡レザーを得ることが困難で
あり、他方、40重量部を越えるときは、高発泡倍率の
レザーを得ることが困難である。
は、分子末端に水酸基を有する2官能性直鎖状ポリウレ
タンであつて、後述する架橋剤と反応し得るポリウレタ
ンである。かかるポリウレタンは、特に限定されるもの
ではないが、その平均分子量は3000〜30000
0、好ましくは10000〜100000にあることが
好ましく、かかるポリウレタンとしては、市販品を用い
ることができる。本発明においては、この熱可塑性ポリ
ウレタンは、塩化ビニル系重合体100重量部に対し
て、5〜40重量部が用いられる。ポリウレタンの配合
量が5重量部よりも少ないときは、高弾力性を有すると
共に、セル寸法の均一な発泡レザーを得ることが困難で
あり、他方、40重量部を越えるときは、高発泡倍率の
レザーを得ることが困難である。
次に、本発明において用いられるアクリル樹脂は、アク
リル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリ
ル酸エステル等、(メタ)アクリル酸(エステル)の単
独又は共重合体、及び上記した(メタ)アクリル酸(エ
ステル)に共重合性を有するビニル単量体との共重合体
であつて、その平均重合度は6000以上であること必
要であり、好ましくは8000〜20000の範囲であ
る。かかるアクリル樹脂は、本発明においては、前記塩
化ビニル系重合体100重量部当たりについて3〜10
重量部が用いられる。
リル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリ
ル酸エステル等、(メタ)アクリル酸(エステル)の単
独又は共重合体、及び上記した(メタ)アクリル酸(エ
ステル)に共重合性を有するビニル単量体との共重合体
であつて、その平均重合度は6000以上であること必
要であり、好ましくは8000〜20000の範囲であ
る。かかるアクリル樹脂は、本発明においては、前記塩
化ビニル系重合体100重量部当たりについて3〜10
重量部が用いられる。
かかるアクリル樹脂は、得られる発泡レザーにおけるセ
ル構造を微細均一とし、更に、弾力性を向上させるのみ
ならず、耐候性を著しく高める。アクリル樹脂の配合量
が塩化ビニル系重合体100重量部当たりについて3重
量部よりも少ないときは、上記した効果を得ることが困
難であり、他方、10重量部を越えるときは、樹脂組成
物の溶融粘度を過度に高くするので、高倍率で発泡させ
ることが困難となる。
ル構造を微細均一とし、更に、弾力性を向上させるのみ
ならず、耐候性を著しく高める。アクリル樹脂の配合量
が塩化ビニル系重合体100重量部当たりについて3重
量部よりも少ないときは、上記した効果を得ることが困
難であり、他方、10重量部を越えるときは、樹脂組成
物の溶融粘度を過度に高くするので、高倍率で発泡させ
ることが困難となる。
更に、本発明において用いる架橋剤は、前記反応性塩化
ビニル共重合体及び熱可塑性ポリウレタンと反応し得る
官能基を分子内に2以上有する化合物であつて、上記官
能基として、例えば、イソシアネート基、カルボキシル
基、水酸基、エポキシ基、アルコキシアルキルアミノ
基、ヒドロキシアルキルアミノ基、アミノ基、N−置換
アミノ基等を挙げることができる。
ビニル共重合体及び熱可塑性ポリウレタンと反応し得る
官能基を分子内に2以上有する化合物であつて、上記官
能基として、例えば、イソシアネート基、カルボキシル
基、水酸基、エポキシ基、アルコキシアルキルアミノ
基、ヒドロキシアルキルアミノ基、アミノ基、N−置換
アミノ基等を挙げることができる。
従つて、かかる架橋剤の具体例としては、例えば、トリ
レンジイソシアネート、ジフエニルメタンジイソシアネ
ート、ポリメチレンポリフエニルジイソシアネートや、
或いはこれらジイソシアネートと分子内に2以上の活性
水素を有する化合物、例えば、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、グリセリン、ポリエチレン
グリコール、ポリエチレンアジペート等との末端イソシ
アネート基を有する初期付加重合体、前記ポリイソシア
ネートや上記初期付加重合体をフエノール、マロン酸ジ
エチルエステル、アセト酢酸エステル、アセトキシム、
酸性亜硫酸ナトリウム等にてイソシアネート基をブロツ
クしたブロツク化ポリイソシアネート等を挙げることが
できる。更に、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、フ
タル酸、無水フタル酸、無水シクロヘキサンジカルボン
酸、トリグリシジルイソシアヌレート、エポキシ樹脂、
トリエチレンテトラミン、メチロールメラミン、ブトキ
シメチルメラミン等を挙げることができる。
レンジイソシアネート、ジフエニルメタンジイソシアネ
ート、ポリメチレンポリフエニルジイソシアネートや、
或いはこれらジイソシアネートと分子内に2以上の活性
水素を有する化合物、例えば、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、グリセリン、ポリエチレン
グリコール、ポリエチレンアジペート等との末端イソシ
アネート基を有する初期付加重合体、前記ポリイソシア
ネートや上記初期付加重合体をフエノール、マロン酸ジ
エチルエステル、アセト酢酸エステル、アセトキシム、
酸性亜硫酸ナトリウム等にてイソシアネート基をブロツ
クしたブロツク化ポリイソシアネート等を挙げることが
できる。更に、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、フ
タル酸、無水フタル酸、無水シクロヘキサンジカルボン
酸、トリグリシジルイソシアヌレート、エポキシ樹脂、
トリエチレンテトラミン、メチロールメラミン、ブトキ
シメチルメラミン等を挙げることができる。
これら架橋剤の配合量は、その種類や、用いる前記反応
性塩化ビニル共重合体及び熱可塑性ポリウレタンの種類
や配合量にもよるが、前記塩化ビニル系重合体、反応性
塩化ビニル共重合体及び熱可塑性ポリウレタン樹脂から
なる樹脂組成物100重量部当りに0.1〜20重量部、
好ましくは0.5〜10重量部の範囲である。架橋剤の配
合量が上記下限量よりも少ないときは、前記架橋性塩化
ビニル共重合体及び熱可塑性ポリウレタンの架橋が十分
でないために、得られる発泡レザーは、硬く、セル構造
も不均一であつて、弾力性に乏しい。しかし、10重量
部を超えて過多に配合するときは、発泡に先行して、前
記架橋性塩化ビニル共重合体及び熱可塑性ポリウレタン
の架橋が起こるために、高発泡させることが困難とな
る。
性塩化ビニル共重合体及び熱可塑性ポリウレタンの種類
や配合量にもよるが、前記塩化ビニル系重合体、反応性
塩化ビニル共重合体及び熱可塑性ポリウレタン樹脂から
なる樹脂組成物100重量部当りに0.1〜20重量部、
好ましくは0.5〜10重量部の範囲である。架橋剤の配
合量が上記下限量よりも少ないときは、前記架橋性塩化
ビニル共重合体及び熱可塑性ポリウレタンの架橋が十分
でないために、得られる発泡レザーは、硬く、セル構造
も不均一であつて、弾力性に乏しい。しかし、10重量
部を超えて過多に配合するときは、発泡に先行して、前
記架橋性塩化ビニル共重合体及び熱可塑性ポリウレタン
の架橋が起こるために、高発泡させることが困難とな
る。
本発明において用いる発泡剤としては、従来より知られ
ている通常のものが用いられるが、例えば、アゾジカー
ボンアミド、p,p′−オキシベンゼンスルホニルヒドラ
ジド、p−トルエンスルホニルヒドラジド、ベンゼンス
ルホニルヒドラジド等を挙げることができるが、特に、
アゾジカーボンアミドが好ましく用いられる。
ている通常のものが用いられるが、例えば、アゾジカー
ボンアミド、p,p′−オキシベンゼンスルホニルヒドラ
ジド、p−トルエンスルホニルヒドラジド、ベンゼンス
ルホニルヒドラジド等を挙げることができるが、特に、
アゾジカーボンアミドが好ましく用いられる。
本発明においては、かかる発泡剤は、得られる発泡レザ
ーが高発泡倍率を有するように、前記樹脂組成物100
重量部当りに5〜20重量部、好ましくは8〜15重量
部が用いられる。発泡剤量が過少であるときは、高発泡
させることができず、他方、塩化ビニル系重合体100
重量部に対して20重量部を超えて用いるときは、セル
構造が不均一となるので、好ましくない。
ーが高発泡倍率を有するように、前記樹脂組成物100
重量部当りに5〜20重量部、好ましくは8〜15重量
部が用いられる。発泡剤量が過少であるときは、高発泡
させることができず、他方、塩化ビニル系重合体100
重量部に対して20重量部を超えて用いるときは、セル
構造が不均一となるので、好ましくない。
また、熱安定剤としても、従来より任意のものを用いる
ことができるが、例えば、鉛、亜鉛、カドミウム、バリ
ウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、リチウム、
スズ等の金属化合物、特に、これらの複合安定剤やエポ
キシ化合物等が好ましく用いられる。かかる熱安定剤
は、前記樹脂組成物100重量部当りに1〜6重量部、
好ましくは2〜4重量部の範囲で用いられる。
ことができるが、例えば、鉛、亜鉛、カドミウム、バリ
ウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、リチウム、
スズ等の金属化合物、特に、これらの複合安定剤やエポ
キシ化合物等が好ましく用いられる。かかる熱安定剤
は、前記樹脂組成物100重量部当りに1〜6重量部、
好ましくは2〜4重量部の範囲で用いられる。
更に、本発明において用いる可塑剤は、従来より塩化ビ
ニル系樹脂発泡レザーの製造に用いられる任意の可塑剤
でよく、従つて、具体例として、例えば、フタル酸オク
チル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジノニル等のフタル
酸ジエステル、アジピン酸ジオクチル、セバシン酸ジオ
クチル等の脂肪族二塩基酸ジエステル、トリクレジルホ
スフエート、トリオクチルホスフエート等のリン酸トリ
エステル、エポキシ化大豆油のようなエポキシ樹脂系可
塑剤、その他高分子ポリエステル可塑剤等が好ましく用
いられる。
ニル系樹脂発泡レザーの製造に用いられる任意の可塑剤
でよく、従つて、具体例として、例えば、フタル酸オク
チル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジノニル等のフタル
酸ジエステル、アジピン酸ジオクチル、セバシン酸ジオ
クチル等の脂肪族二塩基酸ジエステル、トリクレジルホ
スフエート、トリオクチルホスフエート等のリン酸トリ
エステル、エポキシ化大豆油のようなエポキシ樹脂系可
塑剤、その他高分子ポリエステル可塑剤等が好ましく用
いられる。
上記高分子ポリエステル可塑剤としては例えば、フタル
酸のポリエチレングリコールジエステル、ポリプロピレ
ングリコールジエステル、ポリエチレングリコールポリ
プロピレングリコールジエステル等のようなポリアルキ
レングリコールジエステルや、アジピン酸、セバシン酸
等のような脂肪族二塩基酸のポリエチレングリコールジ
エステル、ポリプロピレングリコールジエステル、ポリ
エチレングリコールポリプロピレングリコールジエステ
ル等のようなポリアルキレングリコールジエステルを挙
げることができる。
酸のポリエチレングリコールジエステル、ポリプロピレ
ングリコールジエステル、ポリエチレングリコールポリ
プロピレングリコールジエステル等のようなポリアルキ
レングリコールジエステルや、アジピン酸、セバシン酸
等のような脂肪族二塩基酸のポリエチレングリコールジ
エステル、ポリプロピレングリコールジエステル、ポリ
エチレングリコールポリプロピレングリコールジエステ
ル等のようなポリアルキレングリコールジエステルを挙
げることができる。
これら可塑剤は、本発明においては、樹脂組成物100
重量部に対して40〜200重量部、好ましくは50〜
150重量部の範囲に用いられる。可塑剤の配合量が上
記範囲をはずれるときは、得られる発泡レザーが弾力性
において低下する傾向があるので好ましくない。
重量部に対して40〜200重量部、好ましくは50〜
150重量部の範囲に用いられる。可塑剤の配合量が上
記範囲をはずれるときは、得られる発泡レザーが弾力性
において低下する傾向があるので好ましくない。
本発明による塩化ビニル系樹脂発泡レザーは、上記した
ような発泡組成物を常法に従つて混合、混練し、カレン
ダー機又は押出成形機にて発泡剤の分解温度以下の温度
でシートに成形した後、このシートを170〜280度
程度の温度で30秒乃至5分程度加熱し、かくして発泡
剤を分解させることによつて得ることができる。
ような発泡組成物を常法に従つて混合、混練し、カレン
ダー機又は押出成形機にて発泡剤の分解温度以下の温度
でシートに成形した後、このシートを170〜280度
程度の温度で30秒乃至5分程度加熱し、かくして発泡
剤を分解させることによつて得ることができる。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、塩化ビニル系共重合体
と共に、反応性塩化ビニル共重合体、熱可塑性ポリウレ
タン、アクリル樹脂及び架橋剤を含有する発泡性組成物
を用い、これを発泡させるので、セル構造の均一な高発
泡体であつて、軽量でありながら、層間強度が大きく、
且つ、弾性力に富み、更に、耐候性にすぐれ、また、折
り曲げたときに小じわが生じる皮革様の塩化ビニル系樹
脂発泡レザーを得ることができる。特に、本発明によれ
ば、発泡倍率5倍又はそれ以上でも、層間強度1.5kg/
cm以上の発泡レザーを容易に得ることができる。従つ
て、かかる発泡レザーは、例えば、靴用胛材として好適
に用いることができる。
と共に、反応性塩化ビニル共重合体、熱可塑性ポリウレ
タン、アクリル樹脂及び架橋剤を含有する発泡性組成物
を用い、これを発泡させるので、セル構造の均一な高発
泡体であつて、軽量でありながら、層間強度が大きく、
且つ、弾性力に富み、更に、耐候性にすぐれ、また、折
り曲げたときに小じわが生じる皮革様の塩化ビニル系樹
脂発泡レザーを得ることができる。特に、本発明によれ
ば、発泡倍率5倍又はそれ以上でも、層間強度1.5kg/
cm以上の発泡レザーを容易に得ることができる。従つ
て、かかる発泡レザーは、例えば、靴用胛材として好適
に用いることができる。
実施例 以下に実施例を挙げる本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。
れら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1〜3 所定の平均重合度を有する塩化ビニル系重合体、反応性
塩化ビニル共重合体、熱可塑性ポリウレタン樹脂、架橋
剤、アクリル樹脂、発泡剤、可塑剤及びBa−Zn系安
定剤を第1表に示す割合にて混練し、カレンダー法にて
厚さ170μmのシートを成形した。
塩化ビニル共重合体、熱可塑性ポリウレタン樹脂、架橋
剤、アクリル樹脂、発泡剤、可塑剤及びBa−Zn系安
定剤を第1表に示す割合にて混練し、カレンダー法にて
厚さ170μmのシートを成形した。
予め接合面を接着処理したスフ♯79に上記シートを接
着し、この上に表皮層としての厚さ200μmの塩化ビ
ニル樹脂フイルムを接着し、ついで、この積層体を発泡
炉にて温度200〜220℃で2分間加熱して、発泡さ
せ、この直後に、その表面に絞ロールにて絞付けした。
着し、この上に表皮層としての厚さ200μmの塩化ビ
ニル樹脂フイルムを接着し、ついで、この積層体を発泡
炉にて温度200〜220℃で2分間加熱して、発泡さ
せ、この直後に、その表面に絞ロールにて絞付けした。
このようにして得たそれぞれの発泡レザーについて、層
間強度等の物性を第2表に示す。
間強度等の物性を第2表に示す。
比較例1〜9 第1表に示すそれぞれの成分からなる塩化ビニル系樹脂
配合物を用いた以外は、実施例1と同様 にて、発泡レザーを得た。これら発泡レザーについて、
その物性を第2表に示す。
配合物を用いた以外は、実施例1と同様 にて、発泡レザーを得た。これら発泡レザーについて、
その物性を第2表に示す。
Claims (1)
- 【請求項1】平均重合度2000以上の塩化ビニル系重
合体100重量部に対して、水酸基及び/又はカルボキ
シル基を有する反応性塩化ビニル共重合体3〜50重量
部、熱可塑性ポリウレタン樹脂5〜40重量部、平均重
合度6000以上のアクリル樹脂3〜10重量部からな
る樹脂組成物に架橋剤、発泡剤、熱安定剤及び可塑剤を
配合して、常圧発泡させることを特徴とする塩化ビニル
系樹脂発泡レザーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7940888A JPH0633580B2 (ja) | 1988-03-30 | 1988-03-30 | 塩化ビニル系樹脂発泡レザーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7940888A JPH0633580B2 (ja) | 1988-03-30 | 1988-03-30 | 塩化ビニル系樹脂発泡レザーの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01250478A JPH01250478A (ja) | 1989-10-05 |
JPH0633580B2 true JPH0633580B2 (ja) | 1994-05-02 |
Family
ID=13689033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7940888A Expired - Lifetime JPH0633580B2 (ja) | 1988-03-30 | 1988-03-30 | 塩化ビニル系樹脂発泡レザーの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0633580B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7118351B2 (ja) * | 2019-04-24 | 2022-08-16 | 本田技研工業株式会社 | 発泡樹脂層及び合成皮革 |
-
1988
- 1988-03-30 JP JP7940888A patent/JPH0633580B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01250478A (ja) | 1989-10-05 |
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