JPH0633563B2 - 糸条体のプラズマ処理装置 - Google Patents

糸条体のプラズマ処理装置

Info

Publication number
JPH0633563B2
JPH0633563B2 JP25725085A JP25725085A JPH0633563B2 JP H0633563 B2 JPH0633563 B2 JP H0633563B2 JP 25725085 A JP25725085 A JP 25725085A JP 25725085 A JP25725085 A JP 25725085A JP H0633563 B2 JPH0633563 B2 JP H0633563B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
chamber
bobbin
dancer roller
support shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP25725085A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62117872A (ja
Inventor
富佐雄 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP25725085A priority Critical patent/JPH0633563B2/ja
Publication of JPS62117872A publication Critical patent/JPS62117872A/ja
Publication of JPH0633563B2 publication Critical patent/JPH0633563B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は気密チヤンバ内において糸条体をプラズマ処理
したのち巻取る装置に関する。
背景技術 従来プラスチック等からなる布製品を気密チヤンバ内で
プラズマ重合反応を行なわせて薄膜をつけ、これを巻き
とるようにした装置は開発されている。併し、チヤンバ
内で糸条体にプラズマ重合反応を起こさせてその表面に
薄膜を形成し、該糸を巻取るボビンに巻取るような装置
はまだ開発されていない。
発明が解決しようとする問題点 その理由として次のような問題点があげられる。即ち、 (1)糸条体はプラスチツク材料を用いたものが一般的で
あるが、特に中空糸にあつては、細く(0.5〜5mm
φ)、張力も弱い(5〜50g)。そのため塑性変化を
起こし易く、巻取りが難かしい。
(2)中空糸は中空のため折れ曲り易く、トラバスさせる
ことが難かしい。
(3)上記問題点に鑑み、巻取速度を調整する手段、特
に、チヤンバ内における中空糸の微妙な張力変化を感知
し、巻取ボビンの回転速度を調整するためのテンシヨン
機構が複雑となる。
本発明は上記問題点を解決し、低張力の中空糸でも気密
チヤンバ内でプラズマ重合反応させながら巻出し、巻取
ボビンに正しくかつ、容易に巻取ることを可能とした糸
条体のプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するため本発明は、気密チヤンバ内にプ
ラズマを発生する一対の電極に対応して糸条体の巻取機
構を設けるとともに、電極に臨む区間と巻取ボビンとの
間にダンサローラを設ける。このダンサローラのアーム
は気密チヤンバとの間隙が低損失抵抗のシール手段で貫
設された支軸に取付けられ、この支軸の回転角を検出
し、検出器からの出力に応答して巻取速度を制御するよ
うにしたものである。
作用 気密チヤンバ内において、糸条体をプラズマ重合反応さ
せて表面に薄膜を形成させながら巻取ボビンから一定速
度で巻出し、ダンサローラを使つて該糸条体の張力を検
知することにより巻取速度を調整するとともに巻取ボビ
ンをトラバースさせて巻取る。
実施例 以下本発明を図面に示す一実施例にもとづいて説明す
る。
特に本発明では、細くかつ張力の弱い中空糸を対象とし
た巻取装置について説明する。
第1図、第2図および第4図において、気密状態とされ
たチヤンバ10内に、プラズマを発生する一対の電極2
0a,20bと、中空糸Cが巻きつけられた巻出ボビン
Aと、巻出ボビンからの中空糸Cを前記電極20a,2
0bを通過させたのち巻取る巻取ボビンBと、中空糸C
が前記両電極間を通過する位置と巻取ボビンBとの間に
介在されるダンサローラ61と、ダンサローラを支持す
るアーム62と、アームの基端部が連結された支軸63
とが設けられる。
この支軸63は回動可能とされ、他方端部がチヤンバ1
0の後壁15を貫通して外方へ突出している。そして、
この支軸63とチヤンバ10の後壁15との間には、両
者を低損失抵抗でシールする手段が形成されている。
また、チヤンバ10の外には、巻取ボビンBを回転駆動
する駆動源(モータ)40と、巻取ボビンBをトラバー
スさせるトラバース機構50と、前記支軸63にとりつ
けられ、ダンサローラ61が、予め定めた位置を略保持
するように付勢する手段と、前記支軸の回転角を検出す
る検出器66と、検出器からの出力に応答して巻取ボビ
ンBの駆動源(モータ)40の回転速度を制御する手段
とが設けられる。
チヤンバ10は直方体状の本体10aと該本体の正面側
(第2図左方面側)に蝶番(図示せず)を介して開閉自
在に設けられた扉10bとからなる。扉10bはガスケ
ツト11により密封される。
チヤンバ10内には原料ガス(例えが有機モノマーガス
または希ガス)の導入管12が開口される。
一対の電極は平行平板電極20a,20bが間隔をあけ
て対向配置されてなり、前記チヤンバ10に対して絶縁
材13を介して絶縁され、第3図示のようにインピータ
ンス整合のためのマツチングボツクス22を備えた高周
波(Radio Frequency)電源21に接続され、両電極間
にグロー放電を発生させる構造になっている。接続端子
がアースに接続される。
チヤンバ10内はグロー放電の影響を受けるためセンサ
やモータなど一切の電気機器をとりつけることができな
い。
巻出ボビンAはチヤンバ内上部に位置し、チヤンバ外に
設けられる駆動源(モータ)30より歯車列31を経て
回転が付与される。巻出スタツド32はチヤンバ10に
対しOリング16によつてシールされる。
巻取ボビンBはチヤンバ内下部に位置し、チヤンバ外に
設けられた駆動源(モータ)40の作動により歯車列4
1を経て巻取スタツド42を回転させることにより駆動
される。巻取スタツド42もチヤンバ10に対してOリ
ングなどのシール材43によつてシールされる(第6,
7図)。
巻取ボビンBがとりつけられた巻取スタツド42の他方
端にはトラバース機構50がとりつけられる。このトラ
バース機構50は、前記巻取スタツド42の他方端を挾
着し、該巻取スタツドの回転は許すが引抜きを許さない
支持メタル51と、該支持メタルが略中間部にピン54
を介して枢着されるとともに一端が枢支軸53となつた
揺動レバー52と、該揺動レバーの他端がピン57を介
して枢着されたラツク55と、該ラツクに噛合うラツク
ピニオン56と、該ラツクピニオンを駆動するトラバー
ス駆動源(モータ)58とからなる。このモータは所定
時間毎に正逆回転する。また、巻取スタツド42は前記
歯車列41に対して軸方向摺動可能とされるが、トラバ
ース中もスピール42aを介して回転が付与される構造
となつている。
ダンサローラ61は、回動可能な支軸63にブロツク体
63aを介してとりつけられたアーム62の先端に揺動
自在に支持された外周溝付の軽量体からなる。支軸63
は、第4図に示されるようにチヤンバ10の後壁15を
貫通して外方に突出する。この外方に突出した部分の支
軸63には角変位主動ギヤ64が設けられ、該ギヤと噛
合う角変位従動ギヤ65には回転角検出用のポテンシヨ
ンメータ66が接続される。また、前記支軸63には、
前記ダンサローラ61が予め定めた位置を保持するよう
に付勢する手段、即ち、前記ダンサローラ61の下向き
方向への付勢を軽減するようにしたバランサ67もとり
つけられている。
支軸63がチヤンバ10の後壁15を貫通する部分の、
該後壁とのシール手段として、第5図に示す磁性流体7
4による回転軸シール構造70が用いられる。この構造
によると、磁性流体74が磁極板72と支軸63との間
隙に磁力によつて保持され、支軸が回動しても磁性流体
74によつて完全にシールされる。しかも回動時のひつ
かかりや摩擦抵抗がなく、ダンサローラ61の作動が正
確にポテンシヨメータ66に伝えられる。なお、第5図
における符号71は永久磁石、73はOリングである。
ポテンシヨメータ66からの出力に応答して巻取駆動源
40の回転速度が制御される。
左方電極20bは図示省略したが、環流による冷却(加
熱)が実施可能となつている。
次に作動態様を説明する。
気密チヤンバ10内は図示省略の手段により略真空状態
とされ、原料ガスが導入される。巻出ボビンAから一定
速度で送り出された中空糸Cは上部ガイドローラ14a
を経て両極板20a,20b間を通過し下部ガイドロー
ラ14bを経て、それ自身がトラバースする巻取ボビン
Bに巻きとられる。
しかして、前記中空糸Cは両極板20a,20b間を走
行中電極間に発生されるグロー放電によつて、チヤンバ
10内の原料ガスが分解し、前記中空糸Cの表面に均一
に薄膜を形成する。
中空糸Cは一定速度で巻き出されても、延びその他の条
件によつて巻出、巻取両ボビンA,B間において引張
り、またはたるみが発生するが、これらの変動をダンサ
ローラ61が感知する。即ち、両ボビン間の張力が強い
ときにはダンサローラ61は上方へ揺動し、緩くなると
下方へ揺動し、これによつて支軸63に左または右まわ
りの回動を与える。この回動による回転角をポテンシヨ
メータ66が感知し、或る一定の角度以上に支軸63が
右まわりに回動した際には、その回転角に比例して、巻
取駆動源40およびトラバース駆動源58の回転をあげ
るよう指令を発する。また、ダンサローラ61が一定限
度以上に左まわりに揺動したときには前記両駆動源4
0,58の回転をさげる様な指令を発する。
このようにダンサローラ61は中空糸の張力を敏感に感
知し、感知した値は抵抗を受けることなくチヤンバ内に
とり出されてポテンシヨメータ66に伝達されるので、
常に、巻取ボビンBの速度制御が正確になされる。
低損失抵抗シール手段は上記磁気流体シール装置のみに
限定されるものではない。
発明の効果 本発明は以上の如く、気密チヤンバ内で糸条体をプラズ
マ重合反応させて表面に薄膜を形成したのち巻きとるよ
うにした装置であつて、チヤンバ内に、前記糸条体の走
行経路に設けられたダンサローラを介して支軸を回動さ
せ、該支軸の他端を磁気流体シール装置などの低損失抵
抗手段を介してチヤンバ外に取出し、ダンサローラが、
予め定められた範囲外にあることを検知すると、検知値
に従つて巻取ボビンの駆動源の速度を制御するようにし
たので、低張力糸や、塑性変化を起し易い糸であつても
正しく、かつ容易に巻きとりができる。本発明は糸条体
をトラバースさせることなく、巻取ボビンをトラバース
させるので、低張力糸に対しても巻取を可能にし、機構
が簡単ですみ、設計も楽にできることとなつたほか、ダ
ンサローラは微妙な張力変化を感知することができ、そ
の値に応じて正しく巻取装度を制御できるので糸条体が
塑性変化することがなく品質の向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す縦断正面図、第2図は
縦断側面図、第3図はプラスマ重合処理結線図、第4図
はテンシヨン機構の斜視図、第5図は磁性流体によるシ
ール状断面図、第6図は第2図の要部拡大縦断面図、第
7図は第6図のVII−VII断面図である。 A…巻出ボビン、B…巻取ボビン、C…中空糸、10…
気密チヤンバ、12…ガス導入管、20…プラズマ電
極、21…高周波電源、30…巻出駆動源、40…巻取
駆動源、42…巻取スタツド、50…トラバース機構、
51…支持メタル、52…揺動レバー、55…ラツク、
58…トラバース駆動源、60…テンシヨン機構、61
…ダンサローラ、63…回転軸、66…ポテンシヨメー
タ、70…磁気流体シール装置、72…磁極板、74…
磁性流体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気密チヤンバ内に収納され、プラズマを発
    生する一対の電極と、前記気密チヤンバ内に設けられ糸
    条体が巻きつけられた巻出ボビンおよびこの巻出ボビン
    から送り出される糸条体を前記電極間を通過させた後で
    巻取る巻取ボビンと、巻取ボビンを回転駆動する駆動系
    と、前記気密チヤンバ内にあつて電極に臨む区間と巻取
    ボビンとの間に介在されるダンサローラと、このダンサ
    ローラを支持するアームと、一方端部にアームの基端部
    が連結され、低損失抵抗のシール手段を介して他方端部
    がチヤンバの外方に突出している支軸と、前記支軸の回
    転角を検出する検出器と、検出器からの出力に応答して
    前記糸条体の巻取りを制御する巻取速度制御機構とを備
    えたことを特徴とする糸条体のプラズマ処理装置。
JP25725085A 1985-11-16 1985-11-16 糸条体のプラズマ処理装置 Expired - Lifetime JPH0633563B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25725085A JPH0633563B2 (ja) 1985-11-16 1985-11-16 糸条体のプラズマ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25725085A JPH0633563B2 (ja) 1985-11-16 1985-11-16 糸条体のプラズマ処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62117872A JPS62117872A (ja) 1987-05-29
JPH0633563B2 true JPH0633563B2 (ja) 1994-05-02

Family

ID=17303774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25725085A Expired - Lifetime JPH0633563B2 (ja) 1985-11-16 1985-11-16 糸条体のプラズマ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0633563B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2744387B2 (ja) * 1992-08-21 1998-04-28 ワイケイケイ株式会社 テープ状体の連続処理機
DE19846179B4 (de) * 1998-10-07 2005-11-24 Eduard Küsters Maschinenfabrik GmbH & Co. KG Verfahren und Vorrichtung zur Vorbehandlung eines textilen Garns
ITMI20120951A1 (it) * 2012-06-01 2013-12-02 Navetta S R L Metodo ed apparecchiatura per il trattamento al plasma di filati.

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62117872A (ja) 1987-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2806899B2 (ja) 線条材の巻取装置
JPH0633563B2 (ja) 糸条体のプラズマ処理装置
JP3088773B2 (ja) ヤーンのテンション測定装置及び該測定装置を実装したウェフトヤーンフィーダ
CN111893603A (zh) 一种纺织用纱线加捻机及其加捻方法
CN210339800U (zh) 一种高速盘纸复卷机
JPS60227156A (ja) シ−トの配向性測定方法
JPH09202533A (ja) 線材用張力調整装置
JPH09132344A (ja) 帯状体の一定張力発生装置
US4050226A (en) Apparatus for timing a spinning-in operation of a textile machine
CN110775732B (zh) 一种绕包机的绕包带张力控制装置
JPH0656346A (ja) 線材のテンション制御装置
JPH06101132A (ja) 糸張力制御装置
JP2937861B2 (ja) 糸状物の走行に追従する回転体装置
US3375989A (en) Winding device
JPS62252396A (ja) 単結晶引き上げ装置
JPS6197908A (ja) コイル巻回方法
JPH03120166A (ja) ストランド張力補償器
JPH1137764A (ja) 光ファイバジャイロ用ファイバコイルの巻線方法及び装置
JPS5830227B2 (ja) 線条体巻取トレ−の速度制御装置
EP3009384B1 (en) Tensioning device for a plastic film in a pasta packaging machine
JP2660073B2 (ja) 回転電機の巻線装置
JPH065555A (ja) プラズマ装置
JPS5914346A (ja) トロイダル巻線装置
KR100337425B1 (ko) 전자총용 히터 권선기
JP3171936B2 (ja) 糸張力検出装置