JPH06335061A - ワイヤレスリモコン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤレスリモコン装置に関し、送信リモコ
ン側でのデータコード設定ミス、送信受信の間および受
信側機器でのデータコードの破壊を防止するワイヤレス
リモコン装置を提供することを目的とする。 【構成】 送信側リモコンの制御部に電気的に書き換え
可能なメモリ例えばＥＥＰＲＯＭを併設し、予じめ対象
機器の制御に関するデータコードをＥＥＰＲＯＭに記憶
し、操作スイッチ群から入力されたデータコードとＥＥ
ＰＲＯＭに記憶されたデータコードを比較し、一致した
時にのみ対象機器に向け送信するようにするとともに、
受信側機器にも予じめ対象機器の制御に関するデータコ
ードを記憶したＥＥＰＲＯＭを機器制御部に併設し、受
信したデータコードと記憶されたデータコードと比較
し、一致した時にのみ受信したデータコードに従って機
器の運転を制御するようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤレスリモコン装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ワイヤレスリモコン装置において
は、送信側で設定された制御条件を図２に示すように、
リーダーコード、カスタムコード、データコードから構
成される赤外線信号に変換して受信側に向けて送信し、
受信側で受信したリーダーコードおよびカスタムコード
を比較判別して、リーダーコードおよびカスタムコード
が一致した場合に、始めてデータコードを受信して制御
部に入力し、対象の機器を制御するようにしている。し
かしながら、この方法では送信側および受信側で、何ら
かの要因によりリーダーコード、カスタムコードまたは
データコードが破壊されると、リーダーコードまたはカ
スタムコードの場合は受信側で不一致となり受信される
ことはないが、リーダーコードおよびカスタムコードが
一致し、データコードが破壊された場合には、受信側で
誤ったデータコードが制御部に入力され、対象機器の誤
動作を生じる問題が発生している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑みなされたもので、リモコン側のデータコー
ド設定、送信受信の間でデータコードの破壊、および受
信側でのデータコードの破壊を防止するワイヤレスリモ
コン装置を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、送信側の制御部に比較手段と、電気的に書き換え可
能な第２のメモリを設け、予じめ設定したデータコード
を同第２のメモリに記憶するとともに、前記設定入力手
段により設定されたデータコードと第２のメモリに記憶
されたデータコードを前記比較手段により逐次比較し、
一致した場合には前記送信手段により対象機器に送信
し、不一致の場合には前記表示手段にエラー表示すると
ともに設定入力されたデータコードをリセットするよう
にした。また、対象機器の制御部に、第２の比較手段と
予じめ設定したデータコードを記憶する電気的に書き換
え可能な第３のメモリを設け、受信したデータコードと
第３のメモリに記憶されたデータコードを前記第２の比
較手段により逐次比較し、一致した場合にはそのまま対
象機器の運転制御を行い、不一致の場合には対象機器の
表示手段にエラー表示するとともに、受信したデータコ
ードをリセットするようにした。

【０００５】

【作用】上記の構成によれば、リモコン装置と受信側の
機器に電気的に消去または書き込み可能なＥＥＰＲＯＭ
を内蔵させ、予じめＥＥＰＲＯＭにリモコン装置で設定
可能のデータコードを全て記憶させて置き、リモコン装
置で信号を設定する時に、入力されたデータコードとＥ
ＥＰＲＯＭに記憶されたデータコードとを比較し、一致
した場合に正しいデータコードとして送信し、不一致の
場合には送信を停止し、リモコン装置の表示部にエラー
表示してリセットするようにしている。また、受信側の
機器においては、受信したデータコードとＥＥＰＲＯＭ
に記憶されたデータコードとを比較し、一致した場合に
正しいデータコードとして取り込み、データコードに基
づき受信側機器の運転を制御し、不一致の場合には受信
を停止して、受信側機器の表示部にエラー表示し、受信
したデータコードをリセットして待機状態に戻るように
している。

【０００６】

【実施例】本発明の実施例を添付図面を参照して詳細に
説明する。図１は本発明のリモコン装置の構成を示すブ
ロック図で、送信側リモコンには操作スイッチ群１によ
り入力された対象機器の制御条件をデータコード化する
データコード設定回路２と、制御条件および操作メッセ
ージを表示するリモコン表示部３と、対象機器に向けデ
ータコードに変換した制御条件を赤外線信号として送信
する送信部４と、本発明の電気的に書き換え可能な第２
のメモリ５（ＥＥＰＲＯＭ）が設けられ、リモコン制御
部６には対象機器を特定するリーダーコードとカスタム
コードを記憶する第１のメモリ７と、データコード設定
回路２を介して入力されたデータコードと予じめ第２の
メモリ５に記憶されたデータコードとを比較する第１の
比較手段８が設けられている。操作スイッチ群１により
所定の制御条件が設定され、データコード設定回路２に
よりデータコード化されてリモコン制御部６に送られる
と、リモコン制御部６では予じめ第２のメモリ５に記憶
されたデータコードを逐次読みだして、第１の比較手段
８により入力されたデータコードと比較し、一致した場
合に入力されたデータコードを第２のメモリ５に書き込
むとともに、その入力されたデータコードを送信部４に
送り、予じめ第１のメモリ７から読み込まれたリーダー
コードとカスタムコードに連ねて、図２に示す赤外線信
号を対象機器に向け送信する。入力されたデータコード
が第２のメモリ５に記憶されたデータコードのいずれと
も一致しない時は、リモコン表示部３に「エラー表示」
を表示し、入力されたデータコードをリセットして待機
状態に入り、新たに操作スイッチ群１から制御条件が入
力されるまで赤外線信号を送信しない。

【０００７】図２は対象機器に送られる赤外線信号の構
成を示すコード配列図で、リーダーコード、カスタムコ
ード、カスタムコードを反転させた反カスタムコード、
データコード１、データコード２、の順に配列され、受
信側でリーダーコード、カスタムコード、反カスタムコ
ードにより受信信号を確認し、データコードを順次読み
込むことにより、対象機器の制御を行うようにしてい
る。通常、上記コード配列を複数回繰り返して送信する
ことにより、受信側で確実に信号を受信できるようにし
ている。

【０００８】図３は本発明の対象機器側の構成を示すブ
ロック図で、赤外線信号を受信する受信部９、機器制御
部10、制御状態を表示する機器表示部11、機器の運転を
制御する運転制御回路12からなり、機器制御部10には本
発明のＥＥＰＲＯＭからなる第４のメモリ13が併設され
ている。受信部９において、リモコンから送信された赤
外線信号を受信すると、コード配列をリーダーコードを
起点として順次機器制御部10に取り込み、機器制御部10
の第３のメモリ14に予じめ記憶されたカスタムコードと
送信されたカスタムコードを比較し、一致した場合に送
信されたデータコードと予じめ第４のメモリ13に記憶さ
れたデータコードと第２の比較手段15により比較し、一
致した時にデータコードの指示に従い運転制御回路12を
介して機器の運転を制御するようにしている。

【０００９】図４はリモコン側の制御フローチャート
で、操作スイッチ群１により所定の制御条件が設定入力
されると（21）、カウンタＸを１にセットし（22）、第
２のメモリ５に記憶されているＸ番目のデータコードを
読み出し（23）、操作スイッチ群１により入力されたデ
ータコードとＸ番目のデータコードを第１の比較手段８
により比較し（24）、一致した場合に（25）第２のメモ
リ５に入力されたデータコードを書き込み（26）、同時
に送信部４により入力されたデータコードを対象機器に
向け送信する（27）。入力されたデータコードと第２の
メモリ５のＸ番目のデータコードが一致しなかった場合
には（25）、カウンタＸが第２のメモリ５に記憶された
データコードの総数ｎに達したかを判断し（28）、達し
ていない場合にはカウンタＸを順次１だけ進めて（2
9）、次のデータコードを読み出し、以下同様に繰り返
す。カウンタＸがデータコードの総数ｎに達すると（2
8）、入力されたデータコードが正しくないと判断し入
力されたデータコードをリセットし（30）、リモコン表
示部３にエラー表示して（31）待機状態に戻る。

【００１０】図５は機器側の制御フローチャートで、受
信部９で赤外線信号を受信し、リーダーコードおよびカ
スタムコードにより対象機器の制御信号であることを確
認すると（41）、カウンタＹを１にセットし（42）、第
４のメモリ13に記憶されているＹ番目のデータコードを
読み出し（43）、入力されたデータコードとＹ番目のデ
ータコードを第２の比較手段15により比較し（44）、一
致した場合に（45）第４のメモリ13に入力されたデータ
コードを書き込み（46）、入力されたデータコードに従
い運転制御回路12により機器の運転を制御する（47）。
入力されたデータコードと第４のメモリ13のＹ番目のデ
ータコードが一致しなかった場合には（45）、カウンタ
Ｙが第４のメモリ13に記憶されたデータコードの総数ｎ
に達したかを判断し（48）、達していない場合にはカウ
ンタＹを順次１だけ進めて（49）、次のデータコードを
読み出し、以下同様に繰り返す。カウンタＹがデータコ
ードの総数ｎに達すると（48）、入力されたデータコー
ドが正しくないと判断し入力されたデータコードをリセ
ットし（50）、機器表示部11にエラー表示して（51）待
機状態に戻る。

【００１１】

【発明の効果】以上のように本発明においては、送信側
で設定したデータコードと予じめ電気的に消去または書
き込み可能なＥＥＰＲＯＭに記憶したデータコードとを
比較して一致した場合に対象機器に送信するようにする
とともに、受信側で同様に予じめ電気的に消去または書
き込み可能なＥＥＰＲＯＭに記憶したデータコードと受
信したデータコードとを比較し、一致した場合にのみ対
象機器の運転を制御することにより、何らかの要因によ
り破壊されたデータコードにより対象機器が誤動作する
危険を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のリモコン装置の構成を示すブロック図
である。

【図２】対象機器に送られる赤外線信号の構成を示すコ
ード配列図である。

【図３】本発明の対象機器側の構成を示すブロック図で
ある。

【図４】リモコン側の制御フローチャートである。

【図５】機器側の制御フローチャートである。

【符号の説明】

１ 操作スイッチ群 ２ データコード設定回路 ３ リモコン表示部 ４ 送信部 ５ 第２のメモリ ６ リモコン制御部 ７ 第１のメモリ ８ 第１の比較手段 ９ 受信部 10 機器制御部 11 機器表示部 12 運転制御回路 13 第４のメモリ 14 第３のメモリ 15 第２の比較手段

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 操作スイッチ群により対象機器の制御条
   件を設定する設定入力手段と、設定された制御条件をデ
   ータコード化するデータコード設定手段と、設定された
   制御条件を表示する表示手段と、予じめ対象機器向けに
   設定された送信信号のリーダーコードとカスタムコード
   を記憶するメモリと、リーダーコードとカスタムコード
   および設定されたデータコードを制御対象機器に送信す
   る送信手段と、前記各手段を順次制御する制御部とから
   なるリモコン装置において、上記制御部に比較手段と、
   電気的に書き換え可能な第２のメモリを設け、予じめ設
   定したデータコードを同第２のメモリに記憶するととも
   に、前記設定入力手段により設定されたデータコードと
   第２のメモリに記憶されたデータコードを前記比較手段
   により逐次比較し、一致した場合には前記送信手段によ
   り対象機器に送信し、不一致の場合には前記表示手段に
   エラー表示するとともに設定入力されたデータコードを
   リセットするようにしてなることを特徴とするワイヤレ
   スリモコン装置。
2. 【請求項２】 上記対象機器の制御部に、第２の比較手
   段と予じめ設定したデータコードを記憶する電気的に書
   き換え可能な第３のメモリを設け、受信したデータコー
   ドと第３のメモリに記憶されたデータコードを前記第２
   の比較手段により逐次比較し、一致した場合にはそのま
   ま対象機器の運転制御を行い、不一致の場合には対象機
   器の表示手段にエラー表示するとともに、受信したデー
   タコードをリセットするようにしてなることを特徴とす
   るワイヤレスリモコン装置。