JPH0633503A - 切替弁装置 - Google Patents

切替弁装置

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JPH0633503A
JPH0633503A JP4185286A JP18528692A JPH0633503A JP H0633503 A JPH0633503 A JP H0633503A JP 4185286 A JP4185286 A JP 4185286A JP 18528692 A JP18528692 A JP 18528692A JP H0633503 A JPH0633503 A JP H0633503A
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田 雅 巳 稲
Shinji Kawai
合 伸 治 川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、流路の切替を行う1つの駆動
手段で止水弁の開閉をも行うことのできる切替弁装置を
提供することである。 【構成】カム31の周面に連結部材53を摺動させ、モ
ータ33によってカム31が回転すると連結部材53が
上下動して、止水弁23が開くようにした。また、カム
31の軸32端部にロータリーバルブ本体42を配設
し、モータ33によるカム31の回転と同時にロータリ
ーバルブ本体42も回転して肛門洗浄用ノズル58、ビ
デ洗浄用ノズル60に通水路43からの連通を切り替え
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は切替弁装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、流量調節弁は様々な分野で使
用されている。例えば、トイレに配設される温水洗浄装
置でも、ノズルの先端から人体局部に噴出される温水量
を調節するための流量調節弁が配設されている。図6に
示すように、水道水圧源2から供給された洗浄水は、ま
ず温水洗浄装置1の通水路12に通される。洗浄水は、
通水路12に配設される止水弁3、流量調節弁4を通っ
て温水タンク5に送水され、さらに切替弁6、7を介し
て、肛門洗浄用ノズル8あるいはビデ洗浄用ノズル9へ
送水されるようになっている。そして肛門洗浄を行う場
合は、止水弁3と切替弁6を開弁、切替弁7を閉弁させ
て肛門洗浄用ノズル8に通水し、ビデ洗浄を行う場合
は、止水弁3と切替弁7を開弁、切替弁6を閉弁させて
ビデ洗浄用ノズル9に通水する。また、切替弁6,7
は、温水タンク5とノズル8,9との連通を閉じている
ときには、ノズル8,9を大気連通路10,11と連通
させて、各ノズル内に残る残留水を排水させるようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、止水弁3と流
量調節弁4と切替弁6,7はそれぞれ独立しており、各
弁を開閉させる駆動手段もそれぞれ必要であったため、
装置自体が大型化せざるを得なかった。
【0004】そこで、本発明は流路の切替を行う1つの
駆動手段で止水弁の開閉をも行うことのできる切替弁装
置を提供することを第1の技術的課題とする。また、第
2の技術的課題は、さらに流量の調節も行うことのでき
る切替弁装置を提供することとする。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るために本発明において講じた技術的解決手段は、通水
路と、該通水路に配設される止水弁と、前記止水弁と連
結され前記止水弁を開閉させる方向に移動可能な連結部
材と、回転して前記連結部材を移動させるカム手段と、
該カム手段を回動させる駆動手段と、該駆動手段の作動
を制御する制御手段と、前記カム手段に連結され前記カ
ム手段とともに回動するロータリーバルブ本体と、該ロ
ータリーバルブ本体に形成され前記通水路と常に連通す
る流入口と前記ロータリーバルブ本体の周面に形成され
る複数の流出口を有する連通路と、前記ロータリーバル
ブ本体を収納するケーシングと、該ケーシングに前記流
出口に対応して複数個形成される出水口を備え、前記ロ
ータリーバルブ本体の回動により前記出水口の1つが前
記流出口の1つと連通することを特徴とする切替弁装置
である。
【0007】上記第2の課題を解決するために講じた技
術的解決手段は、前記流出口と前記出水口の少なくとも
一方は、前記ロータリーバルブ本体の回転方向に沿って
開口面積が大きくあるいは小さくなるよう形成され、前
記ロータリーバルブ本体の回転によって前記流出口と前
記出水口との連通面積が変化するようにしたことであ
る。
【0008】
【作用】上記第1の手段は次にように作用する。即ち、
駆動手段がカム手段を回動させると、まずカム手段は連
結手段を介して通水路に配設される止水弁を開弁させ
る。これによって通水路が開き、ロータリーバルブ本体
の流入口へ通水路を通る流体が送られる。カム手段は回
動して止水弁を開弁させる一方で、同軸のロータリーバ
ルブ本体も回動させる。従って、ロータリーバルブ本体
に形成された流出口とケーシングに形成される出水口と
の対向位置を変化させて、回転角度によって選択的に流
出口と出水口を連通させ、流路を切換えることが可能と
なる。
【0009】また、上記第2の手段によれば、流出口と
出水口との連通面積がロータリーバルブ本体の回動角度
によって変化するため、連通面積を大きくした場合には
流量を大きく、連通面積を小さくした場合には流量を小
さくでき、流量調節を行うことができる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図1乃至図5に基づいて
説明する。本実施例は、トイレに設置される温水洗浄装
置内に配設される切替弁装置であり、肛門洗浄用ノズル
とビデ洗浄用ノズルへ送る洗浄水の流量を調節するとと
もに、各ノズルへの送水を切換えることのできる切替弁
装置を提供するものである。
【0011】図1は本実施例の切替弁装置Aの断面図を
示す。切替弁装置Aは、主に、止水部20と、駆動部3
0と、流量調節機能付き流路切替部40より構成されて
いる。これらは、ケーシング50とともに一体的に構成
されている。ケーシング50は略L字状であり、垂直方
向に伸びる第1ケーシング部51と、第1ケーシング部
51より水平に延在する第2ケーシング部52より構成
されるものである。
【0012】以下、順に止水部20より説明する。切替
弁装置Aの第1ケーシング部51には水道水圧源14と
連通する給水口21が形成され、給水口21は第1ケー
シング部51内に形成される通水路22に連通してい
る。通水路22には止水弁23が配設されている。止水
弁23は、通水路22に形成された弁座24に当接する
弁体25と、弁体25を弁座24側に付勢するコイルス
プリング26より構成されている。弁座24は上流側に
向かって細くなるよう形成され、中央には通水路27と
連通する連通口28が形成されている。また弁体25の
下流側端部(下端部)25aも弁座24と隙間なく当接
するよう円錐形をなしている。弁体25の上流側端部
(上端部)25bには、コイルスプリング26の配設さ
れる円筒形の空間部25cが形成されており、コイルス
プリング26の一端部は空間部25cの底面25dに、
他端は通水路22の内壁22aにそれぞれ係止されてい
る。弁体25の下流側端部25aには連結部材53の一
端部が固定されており、連結部材53はコイルスプリン
グ26の付勢力によって弁体25とともに下方に付勢さ
れている。また、連結部材53の他端部は通水路27内
を伸びて、後述するカム31の周面に当接するようにな
っている。尚、第1ケーシング部51には通水路27と
連通する排水口29が形成されており、排水口29は、
温水タンク16に接続された通水路15に連通してい
る。
【0013】次に、駆動部30について説明する。第1
ケーシング部51の通水路27にはカム31が配設さ
れ、カム31には軸32が固定されている。カム31
は、図2−aに示すように一部が凹んだ円形をなし、軸
32が中心部に嵌合されている。
【0014】軸32の両端は第1ケーシング部51に回
動可能に配設されるとともに、軸32と第1ケーシング
部51との間に配設されるシールリング34、35によ
って、通水路27の水が流出しないようになっている。
軸32の一端にはモータ33の回動軸(図示せず)が固
定され、モータ33が駆動するとカム31が回転し、連
結部材53がカム31の周面を摺動して上下動するよう
になっている。また、軸32の他端は後述するロータリ
ーバルブ本体42の閉口端42aに固定されている。
尚、モータ33は制御装置63に接続されており、制御
装置63からの指示によって回転数を制御されるように
なっている。また、制御装置63は、トイレ室内に配設
される操作パネル(図示せず)からの指示によってモー
タ33を作動させるようになっている。
【0015】続いて、流路切替部40について説明す
る。流量調節機能付きの流路切替部40は、第1ケーシ
ング部51より垂直に延在する第2ケーシング部52と
ともに構成される。第2ケーシング部52内には円柱型
の収納室41が形成され、ここにロータリーバルブ本体
42が回動可能に配設されている。また、第2ケーシン
グ部52の端部には入水口43が形成されており、入水
口43は温水タンク16と通水路13で連通している。
ロータリーバルブ本体42には図1で左端部に開口する
流入口44aを備えた連通路44が形成されている。流
入口44aは入水口43とロータリーバルブ本体42の
回転角度に関わらず、常に連通している。
【0016】また、ロータリーバルブ本体42の周面に
は連通路44の第1流出口45、第2流出口46、第3
流出口47が形成されている。第1流出口45乃至第3
流出口47は、図2−bに示すように、ロータリーバル
ブ本体42の回転中心に対して周方向に略90度ずつ離
れて形成され、特に第1流出口45と第3流出口47は
180度離れて対向するようになっている。また、図1
から明らかなように、第1流出口45乃至第3流出口4
7は軸方向にも等距離ずつ離れて形成されている。第1
流出口45と第3流出口47はロータリーバルブ本体4
2の外周面側、即ち第2ケーシング53と内接する部分
では、第2流出口46と反対の方向に先が細くなるよう
に伸びている。
【0017】また、第2ケーシング部52には第1出水
口55、第2出水口56(図2−b)、第3出水口57
が形成され、軸方向にも周方向にも等距離ずつ離れて形
成されている。そして、第1出水口55は肛門洗浄用ノ
ズル58に、第2出水口は大気連通路59に、また第3
出水口57はビデ洗浄用ノズル60にそれぞれ連通して
いる。尚、ロータリーバルブ本体42の周面にはシール
リング61が配設されており、入水口43より連通ロー
タリーバルブ本体42に送水された洗浄水が、第2ケー
シング部52とロータリーバルブ本体42との隙間から
漏れないようになっている。
【0018】次に、本実施例の作用について説明する。
初めに、本実施例の温水洗浄装置が非使用状態(非洗浄
状態)であるときについて説明すると、この状態ではモ
ータ33は作動せず、カム31は図2−aに示すように
軸心である軸32とカム31の上周との距離Wが最も短
い状態となっている。従って、カム31の周面に沿って
上下動する連結部材53は下降して、弁体25が弁座2
4に当接して止水弁23が閉弁した状態となっている。
また、ロータリーバルブ本体42は図2−bに示すよう
に、第1流出口45〜第3流出口47がそれぞれ第1出
水口55〜第3出水口57に連通した状態となってい
る。従って、連通路44を介して全ての出水口が大気連
通路59と連通し、各流路内の残留水が排水されるよう
になっている。
【0019】ここで、肛門洗浄の指示が使用者によって
なされると、制御装置63がモータ33を作動させ、軸
32を図2−aにて反時計方向に回転させ、カム31を
図3−aの状態とする。すると、軸32とカム31の上
周との距離Wが広がり、連結部材53が上昇して止水弁
23を開弁させる。これによって、水道水圧源14から
供給される洗浄水が止水弁23を通って温水タンク16
に流れ、さらに、通水路13、入水口43、流入口44
aと経て連通路44に供給される。また、ロータリーバ
ルブ本体44は、軸32の回転によって図3−bに示す
状態となる。これによって、第1流出口45のみが第1
出水口55と連通し、第2流出口46と第3流出口47
は第2ケーシング部52の内周面で流路が塞がれる。従
って、洗浄水は連通路44から第1流出口45、第1出
水口55を経て肛門洗浄用ノズル58に供給され、肛門
洗浄が行われる。
【0020】また、第1流出口45は図5に示されるよ
うに開口面が三角形であるため、軸32の回転角度によ
って、第1流出口45と第1出水口55との連通面積が
変わる。従って、使用者が操作パネルで洗浄水の噴出水
量を指定すると、制御装置63がこれを受けてモータ3
3を作動し軸32を回転させるようになっている。例え
ば軸32を大きく回転させ、第1流出口45の先端の細
い部分で第1出水口55と連通させた場合には噴出水量
を少なくなり、軸32を小さく回転させた場合には逆に
連通面積が大きくなって噴出水量が大きくなる。
【0021】こうして、洗浄が終了するとモータ33が
逆回転し、カム31は図2−aに示す状態に戻るため、
止水弁23が閉弁して洗浄水の供給が止まる。また、モ
ータ33の逆回転によりロータリーバルブ本体42も図
2−bに示す状態に戻る。従って、第1流出口45〜第
3流出口47がそれぞれ第1出水口55〜第3出水口5
7に連通して、連通路44を介して全ての出水口が大気
連通路59と連通し、各流路内の残留水が排水される。
【0022】ビデ洗浄が指示された場合には、モータ3
3は肛門洗浄時とは逆方向に、即ち、図2−aで時計方
向に軸32を回転させる。これによって、カム31は図
4−aに示す状態となり、連結部材53を上昇させて止
水弁23を開弁させるとともに、ロータリーバルブ本体
42を回転させて第3流出口47と第3出水口57のみ
を連通させる(図4−b)。こうして、連通路44内の
洗浄水は第3出水口57よりビデ洗浄用ノズル60に送
られて、ビデ洗浄が行われる。洗浄が終了すれば、モー
タ33は逆回転してカム31、ロータリーバルブ本体4
2を図2に示す状態に戻す。尚、洗浄水の流量について
も、肛門洗浄時と同様にロータリーバルブ本体42の回
転する角度によって、第3流出口47と第3出水口57
との連通面積を変化させて調節することができるように
なっている。
【0023】本実施例ではロータリーバルブを用いたた
めに、1つの流路切替部40で各ノズルへの通水の切り
替えだけでなく、大気連通路との連通の切り替えも行う
ことができる。また、止水弁の開閉、肛門洗浄用ノズル
58あるいはビデ洗浄用ノズル60への通水量の調節ま
でも1つのモータ33で行うことができるため、装置全
体を小型化できるとともに、大幅なコストダウンが可能
となる。
【0024】尚、本実施例では第1流出口45、第3流
出口47の形状を図5に示すような三角形状としたが、
逆三角形状として回転角度が大きくなるにつれて流量が
大きくなるようにすることも可能である。また、第1流
出口45、第3流出口47の形状を矩形とし、その代わ
りに第1出水口55、第3出水口57の形状を三角形状
としても、ロータリーバルブ本体42の回転により各流
出口45との連通面積を変えて水量を変化させることが
できる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、止水弁の開閉と、各流
路との連通の切り替えを1つの駆動手段により行うこと
ができるため、これらの装置全体を小型化でき、コスト
ダウンを図ることができる。また、ロータリーバルブ本
体の回転によって流出口と出水口との連通面積が変化す
るようにした場合には、この駆動手段でさらに流量調節
をも行うことができ、さらに小型化することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における切替弁装置の断面図
を示す。
【図2】図2−aは図1のD−D線に沿う断面図を示
し、図2−bはC−C線に沿う断面図を示す。
【図3】図3−aは肛門洗浄時の図1のD−D線に沿う
断面図を示し、図3−bは肛門洗浄時のC−C線に沿う
断面図を示す。
【図4】図4−aはビデ洗浄時の図1のD−D線に沿う
断面図を示し、図4−bはビデ洗浄時のC−C線に沿う
断面図を示す。
【図5】ロータリーバルブ本体の正面図を示す。
【図6】従来の温水洗浄装置の水回路を示す。
【符号の説明】
A 切替弁装置 14 水道水圧源 22,27 通水路 23 止水弁 31 カム 32 軸 33 モータ(駆動手段) 42 ロータリーバルブ本体 44a 流入口 45 第1流出口 46 第2流出口 47 第3流出口 50 ケーシング 51 第1ケーシング部 52 第2ケーシング部 53 連結部材 55 第1出水口 56 第2出水口 57 第3出水口 63 制御装置(制御手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通水路と、該通水路に配設される止水弁
    と、前記止水弁と連結され前記止水弁を開閉させる方向
    に移動可能な連結部材と、回転して前記連結部材を移動
    させるカム手段と、該カム手段を回動させる駆動手段
    と、該駆動手段の作動を制御する制御手段と、前記カム
    手段に連結され前記カム手段とともに回動するロータリ
    ーバルブ本体と、該ロータリーバルブ本体に形成され前
    記通水路と常に連通する流入口と前記ロータリーバルブ
    本体の周面に形成される複数の流出口を有する連通路
    と、前記ロータリーバルブ本体を収納するケーシング
    と、該ケーシングに前記流出口に対応して複数個形成さ
    れる出水口を備え、前記ロータリーバルブ本体の回動に
    より前記出水口の1つが前記流出口の1つと連通するこ
    とを特徴とする切替弁装置。
  2. 【請求項2】 前記流出口と前記出水口の少なくとも一
    方は、前記ロータリーバルブ本体の回転方向に沿って開
    口面積が大きくあるいは小さくなるよう形成され、前記
    ロータリーバルブ本体の回転によって前記流出口と前記
    出水口との連通面積が変化することを特徴とする請求項
    1記載の切替弁装置。
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