JPH0633483U - 食品素材転写用チューブ - Google Patents

食品素材転写用チューブ

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JPH0633483U
JPH0633483U JP027001U JP2700192U JPH0633483U JP H0633483 U JPH0633483 U JP H0633483U JP 027001 U JP027001 U JP 027001U JP 2700192 U JP2700192 U JP 2700192U JP H0633483 U JPH0633483 U JP H0633483U
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JP
Japan
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tube
food material
food
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sheet
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Application number
JP027001U
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English (en)
Inventor
十三男 伊藤
友誼 能味
Original Assignee
大阪化学合金株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ロースハム等の食品の製造工程の簡素化に有用
な食品素材転写用チューブを提供するうこと。 【構成】本考案の食品素材転写チューブ1は、好ましく
は平滑化された表面を持つ熱融着性不織布2の該面に糊
材層3を介してスパイス等の食品素材層4が成層された
シートが、その対向端縁部分5で熱可塑性当て片6を介
して筒状に賦形されている。所望により、不織布2の端
縁は直接重ね継ぎされてもい。 【作用】チューブ内に肉などの食品原料を詰め、クッキ
ング後、チューブを剥がすことにより食品素材4が原料
面に転写される。

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の目的】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ハム、焼き豚、ソーセージ、チーズ、蒲鉾等のボディーを有する食 品を調味及び/又は風味付けするための食品素材転写用チューブに関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、ロースハム等の高級畜産製品を製造するには、塩等で調味した生肉をフ ァイブラスケーシング内に詰め、冷凍して形を整えた後、ケーシングを剥がして スパイスを塗(マフ゛) し、再びセロファンで巻いてリテイナー内に容れ、クッキ ングするという面倒な手数が行われている。しかもこれらの工程の多くは機械化 が困難で、殆ど人手に頼るため作業性が悪く、従って加工費が高いものにつく。
【0003】 また別の方法として、ファイブラスケーシング内に調味済みの生肉を詰め、ク ッキング後、ゼラチン液を塗布してスパイス粉末を塗す方法も行われているが、 前法に比べて一層作業性が良くない。同様に、珍味などの分野でチーズや蒲鉾を 摺身等のシートで被覆した製品もあるが、これらも予め成形されたチーズ等の上 に別途に作成した摺身等のシートを被せることにより作られるので、工程が面倒 であるのみでなく、本体と被覆材料との接着性が悪いため、屡々層間剥離が起こ る。
【0004】 そこで本考案者らは先に実開平3−22683号の考案を完成し、麻繊維など から抄造された丈夫な紙葉にビスコースを塗工してなる通気性シートに糊材層を 介してスパイス等の食品素材を接着した食品転写用シートを開発した。
【0005】 この新規なシートは、「食品素材の転写」と言う新規な食品の風味付け手段を 提供し、これにより在来の食品加工手段を大幅に合理化しうるのみならず、更に 新規な食品の製造可能にするとい特有の作用効果を奏するものであるが、基材と なる紙葉類には熱接着性がないため、これを筒状に加工する必要があるときは粘 着テープの使用を必要とし、これは工程上の面倒さに加え、使用した食品素材の 微粉末が被接着面に散在したときの接着不良、延いてはそれによる充填時の耐圧 性などの問題を点を内蔵するものであった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は、先考案の利点を生かしながら、しかもこれに熱接着性を与え ることにより、筒状体に賦形するとき困難さ、及び賦形後の強度不足などの問題 点を解決すること、より詳しくは、簡単な工程で製作することができ、しかも耐 圧性などの機械的性質に優れた食品素材転写用チューブを提供することを目的と する。
【考案の構成】 【課題を解決するための手段】
【0007】 (1) 概要 上記の課題を解決するため、本考案に係る食品素材転写チューブは、好ましく は平滑化された表面を持つ熱融着性不織布の該面に糊材層を介して食品素材層が 形成されているシートが、その端縁部において熱接着されて筒状に賦形されてい ることを特徴とする食品素材転写用チューブを要旨とするものである。以下、考 案の構成に関連する主要な要素事項等につき項分けして説明する。
【0008】 (2) 熱融着性不織布 ここに“熱融着性不織布”というのは、例えば可塑化アセテート、低融点ポリ アミド及びポリエステル、ポリビニルアセタール、ポリプロピレン又はポリエチ レンなどを乾式紡糸して得られたウエブを熱圧着して得られる短繊維の無方向性 堆積物(一般に“スパンボンド”と呼ばれる)を意味するが、勿論湿式法に作ら れたものでもよい。各種スパンボンドの中、芯材の強力繊維の外側を低融点樹脂 の外皮(シース)で被覆したシースコア繊維製不織布は、熱融着が容易である点 で目的上望ましい。実例として、芯材がポリエチレンテレフタレート、外皮がポ リエチレンであるシースコアスパンボンドは、例えば「エルベス」なる商品名で ユニチカ株式会社から上市されている。
【0009】 但し多くの不織布は、製法との関連で無数の毛羽を有する。これらの毛羽は、 本不織布上に塗工された糊材層中にアンカリングして後者との結合性を高める恐 れがあるため、少なくとも糊材層との接触面の毛羽は、ガス焼き法、熱板又は加 熱ロールによるプレス法などを用いて可及的除去されているのが望ましい。これ らの平滑化処理により、糊材層と不織布層との結合力が該層及び食品素材層と内 側の肉層と結合力に比し相対的に弱くなり、従って剥離に際し食品素材層が内側 食品のボディーへ殆ど完全に転写されると共に、該糊材層に施された着色も該ボ ディー表面へ移行するようになる。
【0010】 (3) 食品素材 本考案のチューブは、基材である熱接着性不織布層上に糊材層を介して食品素 材層が形成されていることが特徴である。この食品素材層は、目的とする食品の 製造過程で該食品のボディー上に転写される。従って、ここにいう食品素材は、 目的とする食品の種類に応じて粉末状若しくは顆粒状及びシート状のものから自 由に選択されるが、代表的な例として、例えばスパイス末;海苔若しくは海苔の 粉末;摺身シート;振り掛け;シソ、サンショウ;タラコ、メンタイコ等の魚卵 及びその粉末;コンブ若しくはコンブ粉末;梅肉エキス;トウガラシ葉末;パル メザンチーズ、ヨーグルト末若しくは粉乳等の乳製品、及びコーヒー、チョコレ ート若しくは抹茶などがある。
【0011】 (4) 糊材 糊材は、天然多糖類等の可食性の水溶性高分子材料から選択される。適当な糊 材の例としては、例えば澱粉、化工澱粉、デキストラン、グアーガム、トラガン トガム、キサンタンガム、アラビアガム、プルラン、ローカストビーンガム、ク イーンスランドガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチ ルスターチなどを例示できるが勿論これらに限るものではなく、ゼラチンもこの 目的に利用されうる。重要なことは、水に溶解して糊化し、食品素材を内側の食 品ボディーに転写させることである。これらの糊材中、プルランは冷水により糊 化する点で実用的に好ましい糊材の例である。
【0012】 (5) 製法 本考案のチューブは、普通下記何れかの方法により製造される。即ち、食品素 材が粉末状、顆粒状又は非連続の板状物である場合は、長尺の不織布基材上に順 次糊材溶液を塗工しながら食品素材を散布又は貼着し、転圧ロール間を通して完 全に一体化させた後、熱風及び/又は遠赤外線などにより強制的に乾燥させる。 食品素材が粉末状又は顆粒状である場合、散布を平均的に実施するのが実際上重 要である。
【0013】 また、商品素材が摺身シートのような長尺物であるときは、予め糊材を塗布さ れた基材フィルム等と素材シートとを転圧ロールで一体化させた後、同様に乾燥 させる。
【0014】 その後、食品素材層を内側にして対向する端縁部において熱接着し所定の大き さの筒状体に賦形する。この際、 (A) 不織布層の一方の端縁部の上に他方の端縁部を重ね合わせ重ね継ぎする方 法;及び、 (B) 不織布層の両端部を衝き合わせ、該衝合部(継ぎ目線)の上方に該不織布 と同質材製の当て片(テープ)を当てて当て継ぎする方法、 の二様の接続法を採択できるが、(A) 法の場合は重なり部分に相当する幅の貼り 代(食品素材層不存在部)を設けておく必要があるので、その分生地が無駄にな る。
【0015】 以上の他、熱接着に替え工業用ミシンによる縫着も可能であるが、針先の損耗 が激しく、かつ糸切れを起こし易いので生産性の点でヒートシールに及ばない。
【0016】 (6) 使用法 本考案チューブの使用法は、非常に簡単であって、従来の同種製品の製造工程 を大幅に節減できる。例えば考案品の主要な用途であるロースハムの製造に際し ては、チューブ状に成形された本案チューブ成形品内に調味された生肉を詰め、 これをリテイナーに容れるか又はミートネットで包んだ後、クッキングし、終了 後、チューブを剥がすだけでよい。即ち、従来の工程において不可欠としたスパ イスの塗し、セロファン巻き等の工程を省略することができる。同様に、摺身巻 きチーズを得たい場合は、内層として摺身層を有する本案チューブ成形品中を好 ましくはリテイナー内に容れ、これに溶融したプロセスチーズを流し込み、要す れば、更に加熱して殺菌した後、冷却凝固させ、最後にチューブを剥がし取る。 更に、例えば外周部に種々の珍味食品素材層を有する蒲鉾を製造する場合は、 座りが起こる以前の摺身材料を、内層に珍味素材層(例えばパルメザンチーズ層 )を有する本チューブ内に充填し、その後加熱してゲル化を完成させる。
【0017】
【作用】
本案チューブは、乾燥状態では基材の不織布層と食品素材層が糊材層を介して 一体化しているが、湿潤状態では基材と食品素材層との結合力が弱まる。このた め、本チューブを湿潤状態の食品に接触させると、食品素材が食品に転写され、 有効な風味付けが行われる。この際、ヒートシール性を有する不織布基材が熱接 着されているため、製造工程が簡単であるのみでなく、耐圧性に不安を残すこと がない。
【0018】 このように、本案チューブは、高い信頼性でもって、食品素材の転写と言う、 これまで考慮されなかった新規な食品の風味付け手段を提供するため、在来の食 品加工手段を大幅に合理化しうるのみならず、新規な食品製造を可能ならしめる という有益な作用効果を奏する。
【0019】
【実施例】
以下、実施例により考案具体化の例を述べるが、例示は単に説明用のものであ って、考案精神の限定を意図したものではない。
【0020】 実施例1(構成例(1)) 図1は、本考案を「考案が解決しようとする課題」項(6)(B)記載の構造のロー スハム製造用のチューブ成形品に応用した例を示す破断平面図、図2は、図1の 線X−Xに沿う拡大断面図、図3は、図1の円圏内の強拡大図である。
【0021】 本例のチューブ1は、不織布「エルベス」(前述)2をその長手方向に沿って 筒状に折り畳むと共に、その内側に糊材層3を介してスパイス層4を形成させる と共に、不織布2の両端縁部2a,2bの衝合部(継ぎ目線)5の上方からポリエチ レンテープ6(当て片)と一体的に熱接着されている。
【0022】 実施例2(製造例) ロール状の「エルベス」(前出,幅305mm)2を送り出しロールで送出しながら コーターを用いて12%プルラン溶液をm2当たり125gの割合に塗布し、直ちに散布 機を用いてペッパー、パセリ及びガーリック混合スパイスをm2当たり200gの割合 で散布した後、 約100 ℃に加熱された一対のホットローラー間を通してスパイス 層4を糊材層3に定着させ、更に120 ℃の熱風乾燥室を通過させて乾燥させた。 得られたシート状物を次いで折畳みロールを通して実施例1のチューブ状に折り 畳んだ後、テープ状当て片で表面側からヒートシールし、同様の製品1とした。
【0023】 実施例3(構成例(2)) 図4は、本考案を「考案が解決しようとする課題」項(6)(A)記載の構造のロー スハム製造用のチューブ成形品に応用した例を示す破断平面図、図5は、図1の 線Y−Yに沿う拡大断面図である。
【0024】 本例の食品素材転写用チューブ1'は、実施例1のものと異なり、不織布シート 2の一方の端縁部2cの上に他方の端縁部2dが載せられ、該重なり部において一体 的に重ね継ぎされている。なお当然のことながら、上側の端縁部2d部分は糊剤層 3及び食品素材層4を有しない。
【0025】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案は、ハム、ソーセージ、珍味食品等における風味付 け操作を画期的に短縮しうる信頼性の高い新規な食品素材転写チューブを提供し うることにより、関連食品産業及び食生活の豊富化に寄与しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】:本考案に係るをロースハム製造用のチューブ
の破断断平面図、
【図2】:図1の線X−Xに沿う拡大断面図、
【図3】:図2の円圏内の強拡大図。
【図4】:図1と別のロースハム製造用のチューブの破
断断平面図、
【図5】:図4の線Y−Yに沿う拡大断面図。
【符号の説明】
1,1':本案チューブの一例の全体 2:1の基材不織布 2a:2の一端部 2b:2の他端部 2c:2の一端縁部 2d:2の他端縁部 3:糊材層 4:スパイス層 5:2の衝合部(継ぎ目線) 6:熱接着性テープ(当て片)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】好ましくは平滑化された表面を持つ熱融着
    性不織布の該面に糊材層を介して食品素材層が形成され
    ているシートが、その端縁部において熱接着されて筒状
    に賦形されていることを特徴とする食品素材転写用チュ
    ーブ。
  2. 【請求項2】請求項1のシートが、その対向端縁部分で
    熱可塑性の当て片を介して熱接着されて筒状に賦形され
    ている請求項1の食品素材転写用チューブ。
  3. 【請求項3】 食品素材がスパイスを主体とするもので
    ある請求項1のチューブ。
JP027001U 1992-03-30 1992-03-30 食品素材転写用チューブ Pending JPH0633483U (ja)

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JP027001U JPH0633483U (ja) 1992-03-30 1992-03-30 食品素材転写用チューブ

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JP027001U JPH0633483U (ja) 1992-03-30 1992-03-30 食品素材転写用チューブ

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JPH0633483U true JPH0633483U (ja) 1994-05-06

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ID=12208903

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JP027001U Pending JPH0633483U (ja) 1992-03-30 1992-03-30 食品素材転写用チューブ

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JP (1) JPH0633483U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013221222A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Unitika Ltd 燻製シート
JP2015077095A (ja) * 2013-10-16 2015-04-23 Oci株式会社 食肉包装用ケーシング及び食肉包装用ケーシングの製造方法

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