JPH06334425A - 可搬型アンテナ装置 - Google Patents
可搬型アンテナ装置Info
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- JPH06334425A JPH06334425A JP13940693A JP13940693A JPH06334425A JP H06334425 A JPH06334425 A JP H06334425A JP 13940693 A JP13940693 A JP 13940693A JP 13940693 A JP13940693 A JP 13940693A JP H06334425 A JPH06334425 A JP H06334425A
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- Japan
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- transmitter
- azimuth
- antenna device
- directional antenna
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 仰角及び方位を容易かつ迅速に調整し、ま
た、各部を解体及び組立式にして運搬を容易する。さら
に送信機と給電部の伝送路長を短くして伝送損失を低減
する。 【構成】 運搬した給電部ユニット２０、反射鏡ユニッ
ト３０、送信機４０、調整ユニット５０を設置場所で組
み立てる。三脚台５８の高さ調整ボルト５３ａ〜５３ｃ
を回転させて設置場所の凹凸に対応し、安定した設置を
図る。方位角の調整は、送信機４０又は反射鏡３２の端
部を人手で押さえて左右方向に回転させて行う。また仰
角は、仰角調整部５５の外側部材を人手で回転させる。
この回転でねじ部材が伸縮して接続金具５４の角度が変
化する。
た、各部を解体及び組立式にして運搬を容易する。さら
に送信機と給電部の伝送路長を短くして伝送損失を低減
する。 【構成】 運搬した給電部ユニット２０、反射鏡ユニッ
ト３０、送信機４０、調整ユニット５０を設置場所で組
み立てる。三脚台５８の高さ調整ボルト５３ａ〜５３ｃ
を回転させて設置場所の凹凸に対応し、安定した設置を
図る。方位角の調整は、送信機４０又は反射鏡３２の端
部を人手で押さえて左右方向に回転させて行う。また仰
角は、仰角調整部５５の外側部材を人手で回転させる。
この回転でねじ部材が伸縮して接続金具５４の角度が変
化する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、衛星通信システムにお
ける移動地球局などに利用し、仰角及び方位の調整を行
うとともに、解体及び組立して運搬する可搬型アンテナ
装置に関する。
ける移動地球局などに利用し、仰角及び方位の調整を行
うとともに、解体及び組立して運搬する可搬型アンテナ
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の移動地球局などに使用さ
れるパラボラ型、平面アレー型などの可搬型アンテナ
は、その可搬性及び移動地点での設置の容易性が希求さ
れる。すなわち、移動が容易であるとともに、地上局か
らの電波をトランスポンダで転送を行う静止衛星局への
仰角及び方位角（左右方向）のそれぞれのビーム方向
（放射パターン）を整合させる初期設定作業の容易が求
められる。このような可搬型アンテナの好適な提案とし
て、実開昭６２ー２０３５０６号公報に開示される「可
搬型アンテナ」及び実開平２ー１４７９１３号公報に開
示される可搬型衛星通信アンテナの筐体構造」を挙げる
ことが出来る。
れるパラボラ型、平面アレー型などの可搬型アンテナ
は、その可搬性及び移動地点での設置の容易性が希求さ
れる。すなわち、移動が容易であるとともに、地上局か
らの電波をトランスポンダで転送を行う静止衛星局への
仰角及び方位角（左右方向）のそれぞれのビーム方向
（放射パターン）を整合させる初期設定作業の容易が求
められる。このような可搬型アンテナの好適な提案とし
て、実開昭６２ー２０３５０６号公報に開示される「可
搬型アンテナ」及び実開平２ー１４７９１３号公報に開
示される可搬型衛星通信アンテナの筐体構造」を挙げる
ことが出来る。
【０００３】図３（ａ）は実開昭６２ー２０３５０６号
公報における構成を示す側面図であり、図３（ｂ）は背
面図である。図３（ａ）（ｂ）において、放射給電部
（電磁ホーン）１を箱体２に固定した支持部５で支持し
ている。箱体２に反射鏡４が設けられ、この箱体２を調
整機構６で支持している。さらに、箱体２の下部を金具
９で箱体３に固定し、調整機構６の上端を金具７で接合
している。また、金具７の下端を金具８で固定してい
る。さらに放射給電部１と図示しない送信機とを柔軟な
同軸ケーブル又は導波管で接続している。この構成で
は、調整機構６の外側ねじを回転させて容易に仰角ビー
ムの調整が出来る。また、装置全体を左右方向に移動さ
せて、方位角を調整している。
公報における構成を示す側面図であり、図３（ｂ）は背
面図である。図３（ａ）（ｂ）において、放射給電部
（電磁ホーン）１を箱体２に固定した支持部５で支持し
ている。箱体２に反射鏡４が設けられ、この箱体２を調
整機構６で支持している。さらに、箱体２の下部を金具
９で箱体３に固定し、調整機構６の上端を金具７で接合
している。また、金具７の下端を金具８で固定してい
る。さらに放射給電部１と図示しない送信機とを柔軟な
同軸ケーブル又は導波管で接続している。この構成で
は、調整機構６の外側ねじを回転させて容易に仰角ビー
ムの調整が出来る。また、装置全体を左右方向に移動さ
せて、方位角を調整している。
【０００４】さらに、図４（ａ）は実開平２ー１４７９
１３号公報における構成を示す側面図であり、図４
（ｂ）は背面図である。図４（ａ）（ｂ）において、反
射鏡１２の箱体１１にスライドレール１６を備えたカバ
ー１８が固定されている。スライドレール１６上で固定
ノブ１５を接点にスタンド１７が移動し、かつ、箱体１
１を支えている。放射給電部１４は箱体１１の中の反射
鏡１２の裏側に配置された送受信部１３と接続されてい
る。この構成では、スタンド１７の角度を変更して仰角
を調整している。また、箱体１１内に送受信部１３が配
置されているため、可搬性が向上して移動及び移動場所
での初期設定が容易である。
１３号公報における構成を示す側面図であり、図４
（ｂ）は背面図である。図４（ａ）（ｂ）において、反
射鏡１２の箱体１１にスライドレール１６を備えたカバ
ー１８が固定されている。スライドレール１６上で固定
ノブ１５を接点にスタンド１７が移動し、かつ、箱体１
１を支えている。放射給電部１４は箱体１１の中の反射
鏡１２の裏側に配置された送受信部１３と接続されてい
る。この構成では、スタンド１７の角度を変更して仰角
を調整している。また、箱体１１内に送受信部１３が配
置されているため、可搬性が向上して移動及び移動場所
での初期設定が容易である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の可搬型アンテナ装置にあって、実開昭６２ー２
０３５０６号公報では、方位角のビーム調整に困難を伴
う。すなわち、同軸ケーブル又は導波管で接続した送信
機とともに箱体２を人手で持ち上げて左右方向に移動さ
せてビーム方向を設定し、この後に装置を地面や自動車
の荷台などに下ろす作業が必要となる。したがって、初
期設定が面倒であり、しかも同軸ケーブル及び導波管が
長い場合、特にマイクロ波帯を使用しているため、その
伝送損失が大きい。
た従来の可搬型アンテナ装置にあって、実開昭６２ー２
０３５０６号公報では、方位角のビーム調整に困難を伴
う。すなわち、同軸ケーブル又は導波管で接続した送信
機とともに箱体２を人手で持ち上げて左右方向に移動さ
せてビーム方向を設定し、この後に装置を地面や自動車
の荷台などに下ろす作業が必要となる。したがって、初
期設定が面倒であり、しかも同軸ケーブル及び導波管が
長い場合、特にマイクロ波帯を使用しているため、その
伝送損失が大きい。
【０００６】また、実開平２ー１４７９１３号公報の例
でも同様の作業が必要であり、内蔵する送受信部の重量
が大きい場合に方位角の調整に困難を伴う。特に、現場
からの報道を衛星回線で行うＳＮＧ：Satellite News G
athering（衛星ニュース収集）システムの場合、小型の
パラボラアンテナを用いているため、比較的大電力で送
信を行っている。したがって、送信機が大型化し、方位
角の調整時に送信機単体を一人で移動するのが限度であ
る。このため、一人では同時に他のパラボラアンテナな
どの方位角を調整するための移動ができず、初期設定に
手間がかかるという欠点がある。
でも同様の作業が必要であり、内蔵する送受信部の重量
が大きい場合に方位角の調整に困難を伴う。特に、現場
からの報道を衛星回線で行うＳＮＧ：Satellite News G
athering（衛星ニュース収集）システムの場合、小型の
パラボラアンテナを用いているため、比較的大電力で送
信を行っている。したがって、送信機が大型化し、方位
角の調整時に送信機単体を一人で移動するのが限度であ
る。このため、一人では同時に他のパラボラアンテナな
どの方位角を調整するための移動ができず、初期設定に
手間がかかるという欠点がある。
【０００７】本発明は、上述した事情にかんがみてなさ
れたものであり、仰角及び方位を容易かつ迅速に調整で
きるとともに、解体及び組立が可能になって、その運搬
が容易にでき、かつ、送信機と給電部の伝送路長が短
く、伝送損失が低減される可搬型アンテナ装置の提供を
目的とする。
れたものであり、仰角及び方位を容易かつ迅速に調整で
きるとともに、解体及び組立が可能になって、その運搬
が容易にでき、かつ、送信機と給電部の伝送路長が短
く、伝送損失が低減される可搬型アンテナ装置の提供を
目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の可搬型アンテナ装置は、少なくとも給電部
と、指向性アンテナと、この指向性アンテナの放射面を
避けた位置に取り付けられる送信機と、調整部とが分離
かつ組立可能な可搬型アンテナ装置にあって、調整部
に、指向性アンテナ及び送信機を仰角方向で可変して通
信局との指向性を整合させるための仰角調整機構と、指
向性アンテナ及び送信機を方位角で可変して通信局との
指向性を整合させるための方位角調整機構とを備える構
成としてある。
に、本発明の可搬型アンテナ装置は、少なくとも給電部
と、指向性アンテナと、この指向性アンテナの放射面を
避けた位置に取り付けられる送信機と、調整部とが分離
かつ組立可能な可搬型アンテナ装置にあって、調整部
に、指向性アンテナ及び送信機を仰角方向で可変して通
信局との指向性を整合させるための仰角調整機構と、指
向性アンテナ及び送信機を方位角で可変して通信局との
指向性を整合させるための方位角調整機構とを備える構
成としてある。
【０００９】この構成にあって、指向性アンテナは、放
射給電部と反射鏡とを備えるパラボラアンテナであり、
通信局を静止衛星局とする構成としてある。また、指向
性アンテナと送信機との間を着脱可能な導波管、同軸ケ
ーブルのいずれかで接続する構成としてある。さらに好
ましい方位角調整機構として、下部盤に回転又は停止自
在に設けられる上部盤を備えた方位回転停止部を有し、
仰角調整機構は、送信機を上部盤に着脱可能に配置する
ためのヒンジ部と、送信機と上部盤の間に着脱可能に配
置し、かつ、ねじ部材が螺合した外側部材の回転で、ね
じ部材が伸縮して送信機とともに指向性アンテナの仰角
を可変する伸縮部を備える構成としてある。これらの構
成に加え、方位角調整機構の下部盤と固定され、少なく
とも二つに折り畳む三脚台を備える構成としてある。ま
た、方位角調整機構の上部盤及び下部盤に代えて、方位
角を可変する電動回転機構を設け、かつ、伸縮部に代え
て仰角を可変する電動伸縮部を備える構成としてある。
射給電部と反射鏡とを備えるパラボラアンテナであり、
通信局を静止衛星局とする構成としてある。また、指向
性アンテナと送信機との間を着脱可能な導波管、同軸ケ
ーブルのいずれかで接続する構成としてある。さらに好
ましい方位角調整機構として、下部盤に回転又は停止自
在に設けられる上部盤を備えた方位回転停止部を有し、
仰角調整機構は、送信機を上部盤に着脱可能に配置する
ためのヒンジ部と、送信機と上部盤の間に着脱可能に配
置し、かつ、ねじ部材が螺合した外側部材の回転で、ね
じ部材が伸縮して送信機とともに指向性アンテナの仰角
を可変する伸縮部を備える構成としてある。これらの構
成に加え、方位角調整機構の下部盤と固定され、少なく
とも二つに折り畳む三脚台を備える構成としてある。ま
た、方位角調整機構の上部盤及び下部盤に代えて、方位
角を可変する電動回転機構を設け、かつ、伸縮部に代え
て仰角を可変する電動伸縮部を備える構成としてある。
【００１０】
【作用】上記構成からなる本発明の可搬型アンテナ装置
は、少なくとも給電部と、指向性アンテナと、送信機
と、調整部とが分離かつ組立可能に構成されている。そ
して、指向性アンテナ及び送信機を、仰角方向で可変し
て通信局との指向性を整合させるための仰角調整機構
と、方位角で可変して通信局との指向性を整合させるた
めの方位角調整機構を設けている。したがって、仰角及
び方位を容易かつ迅速に調整できる。また、解体及び組
立が可能になって、その運搬が容易に行われる。さら
に、送信機と給電部の伝送路長が短く、伝送損失が低減
される。
は、少なくとも給電部と、指向性アンテナと、送信機
と、調整部とが分離かつ組立可能に構成されている。そ
して、指向性アンテナ及び送信機を、仰角方向で可変し
て通信局との指向性を整合させるための仰角調整機構
と、方位角で可変して通信局との指向性を整合させるた
めの方位角調整機構を設けている。したがって、仰角及
び方位を容易かつ迅速に調整できる。また、解体及び組
立が可能になって、その運搬が容易に行われる。さら
に、送信機と給電部の伝送路長が短く、伝送損失が低減
される。
【００１１】
【実施例】次に、本発明の可搬型アンテナ装置の実施例
について図面を参照しながら説明する。図１（ａ）は本
発明の可搬型アンテナ装置の実施例の構成を示す正面図
であり、図１（ｂ）は側面図である。図２（ａ）は図１
の構成を運搬用に分解した給電部ユニッの構成を示す斜
視図であり、図２（ｂ）は同様に分解した反射鏡ユニッ
トの構成を示す側面図である。図２（ｃ）は図１の構成
を運搬用に分解した送信機の外観構成を示す斜視図であ
り、図２（ｄ）は同様に分解した調整ユニットの構成を
示す側面図である。
について図面を参照しながら説明する。図１（ａ）は本
発明の可搬型アンテナ装置の実施例の構成を示す正面図
であり、図１（ｂ）は側面図である。図２（ａ）は図１
の構成を運搬用に分解した給電部ユニッの構成を示す斜
視図であり、図２（ｂ）は同様に分解した反射鏡ユニッ
トの構成を示す側面図である。図２（ｃ）は図１の構成
を運搬用に分解した送信機の外観構成を示す斜視図であ
り、図２（ｄ）は同様に分解した調整ユニットの構成を
示す側面図である。
【００１２】図１及び図２において、この装置は、給電
部ユニット２０、反射鏡ユニット３０、送信機４０、調
整ユニット５０に分解され、それぞれ図示しないケース
に収納して運搬される。給電部ユニット２０は放射給電
部（電磁ホーン）２１が給電部支持部２９に支持されて
いる。さらに、導波管（又は同軸ケーブル）２８が放射
給電部２１に同軸構造で差し込んで接続されている。又
は同軸コネクタで接続されている。また、反射鏡ユニッ
ト３０は、反射鏡３２が反射鏡支持部３３に支持して固
定されている。この反射鏡支持部３３の下面に、例え
ば、蝶ねじなどを用いて人手で送信機４０を着脱するた
めの接続金具５４が設けられている。
部ユニット２０、反射鏡ユニット３０、送信機４０、調
整ユニット５０に分解され、それぞれ図示しないケース
に収納して運搬される。給電部ユニット２０は放射給電
部（電磁ホーン）２１が給電部支持部２９に支持されて
いる。さらに、導波管（又は同軸ケーブル）２８が放射
給電部２１に同軸構造で差し込んで接続されている。又
は同軸コネクタで接続されている。また、反射鏡ユニッ
ト３０は、反射鏡３２が反射鏡支持部３３に支持して固
定されている。この反射鏡支持部３３の下面に、例え
ば、蝶ねじなどを用いて人手で送信機４０を着脱するた
めの接続金具５４が設けられている。
【００１３】調整ユニット５０には、運搬時のサイズを
考慮して二つに折り畳みが可能な三脚台５８が設けられ
ている。三脚台５８の三点のそれぞれの端部に、この三
脚台５８を螺合して貫通し、その両端部に円盤が設けら
れた糸コマ状の高さ調整ボルト５３ａ，５３ｂ，５３ｃ
が設けられている。また、この調整ユニット５０には、
方位角を調整する方位角調整部５６が設けられている。
この方位角調整部５６は、固定したＴ字状の下部盤５６
ａと、この下部盤５６ａに回転又は停止自在に設けら
れ、方位角調整時に回転する上部盤５６ｂとを有してい
る。この上部盤５６ｂにヒンジ５２の下部部材５２ａが
固定されるとともに、下部部材５２ａに、回転自在にね
じ止めされた上部部材５２ｂが設けられている。この上
部部材５２ｂの上面に接続金具５４が固定されている。
考慮して二つに折り畳みが可能な三脚台５８が設けられ
ている。三脚台５８の三点のそれぞれの端部に、この三
脚台５８を螺合して貫通し、その両端部に円盤が設けら
れた糸コマ状の高さ調整ボルト５３ａ，５３ｂ，５３ｃ
が設けられている。また、この調整ユニット５０には、
方位角を調整する方位角調整部５６が設けられている。
この方位角調整部５６は、固定したＴ字状の下部盤５６
ａと、この下部盤５６ａに回転又は停止自在に設けら
れ、方位角調整時に回転する上部盤５６ｂとを有してい
る。この上部盤５６ｂにヒンジ５２の下部部材５２ａが
固定されるとともに、下部部材５２ａに、回転自在にね
じ止めされた上部部材５２ｂが設けられている。この上
部部材５２ｂの上面に接続金具５４が固定されている。
【００１４】さらに、調整ユニット５０には、仰角調整
部５５が設けられている。この仰角調整部５５は、送信
機４０と給電部ユニット２０とともに、反射鏡ユニット
３０の仰角を静止衛星局方向に設定するものであり、外
側部材内にねじ部材が螺合し、このねじ部材の上端が接
続金具５４に固定されている。また、下端が方位角調整
部５６の下部盤５６ａに固定されており、外側部材を人
手で回転することによって、ねじ部材が伸縮して、接続
金具５４の角度が変化するようになっている。
部５５が設けられている。この仰角調整部５５は、送信
機４０と給電部ユニット２０とともに、反射鏡ユニット
３０の仰角を静止衛星局方向に設定するものであり、外
側部材内にねじ部材が螺合し、このねじ部材の上端が接
続金具５４に固定されている。また、下端が方位角調整
部５６の下部盤５６ａに固定されており、外側部材を人
手で回転することによって、ねじ部材が伸縮して、接続
金具５４の角度が変化するようになっている。
【００１５】次に、この実施例の構成における動作及び
機能について説明する。電気的な動作は、慣用的な可搬
型アンテナ装置と同様である。送信機４０からの送信電
力が給電部ユニット２０の導波管（又は同軸ケーブル）
２８を通じて放射給電部２１に給電される。放射給電部
２１からの放射電波を反射鏡３２で反射して静止衛星局
に送信する。
機能について説明する。電気的な動作は、慣用的な可搬
型アンテナ装置と同様である。送信機４０からの送信電
力が給電部ユニット２０の導波管（又は同軸ケーブル）
２８を通じて放射給電部２１に給電される。放射給電部
２１からの放射電波を反射鏡３２で反射して静止衛星局
に送信する。
【００１６】この場合、移動した場所で、その地点から
静止衛星局に対する仰角及び方位角を合わせる初期設定
が必要となる。運搬した給電部ユニット２０、反射鏡ユ
ニット３０、送信機４０、調整ユニット５０を設置場所
で組み立てる。この場合、導波管（又は同軸ケーブル）
２８を放射給電部２１に接続する。送信機４０を接続金
具５４に固定する。さらにヒンジ５２の下部部材５２ａ
と上部部材５２ｂを回転自在にねじ止めする。なお、解
体する場合は、この組立と逆に行えば良い。また、三脚
台５８に設けられた高さ調整ボルト５３ａ〜５３ｃを回
転させて設置場所の凹凸に対応し、安定した設置を図
る。
静止衛星局に対する仰角及び方位角を合わせる初期設定
が必要となる。運搬した給電部ユニット２０、反射鏡ユ
ニット３０、送信機４０、調整ユニット５０を設置場所
で組み立てる。この場合、導波管（又は同軸ケーブル）
２８を放射給電部２１に接続する。送信機４０を接続金
具５４に固定する。さらにヒンジ５２の下部部材５２ａ
と上部部材５２ｂを回転自在にねじ止めする。なお、解
体する場合は、この組立と逆に行えば良い。また、三脚
台５８に設けられた高さ調整ボルト５３ａ〜５３ｃを回
転させて設置場所の凹凸に対応し、安定した設置を図
る。
【００１７】この後に仰角及び方位角を静止衛星局に合
わせる。方位角の調整は、送信機４０又は反射鏡３２の
端部を人手で押さえて左右方向に回転させて行う。また
仰角は、ヒンジ５２で送信機４０、給電部ユニット２
０、反射鏡ユニット３０の角度を自由に可変できるよう
に支持した状態で、仰角調整部５５の外側部材を人手で
回転することによって、ねじ部材が伸縮して接続金具５
４の角度が変化する。すなわち、反射鏡３２の仰角を静
止衛星局方向に設定できる。
わせる。方位角の調整は、送信機４０又は反射鏡３２の
端部を人手で押さえて左右方向に回転させて行う。また
仰角は、ヒンジ５２で送信機４０、給電部ユニット２
０、反射鏡ユニット３０の角度を自由に可変できるよう
に支持した状態で、仰角調整部５５の外側部材を人手で
回転することによって、ねじ部材が伸縮して接続金具５
４の角度が変化する。すなわち、反射鏡３２の仰角を静
止衛星局方向に設定できる。
【００１８】このように、仰角調整部５５と方位角調整
部５６でそれぞれ仰角及び方位角を調整できる。この場
合、方位角の調整は、送信機４０又は反射鏡３２の端部
を人手で抑えて左右方向に回転させて行うのみで良く。
従来の可搬型アンテナ装置のように装置全体を人手で持
ち上げ、かつ、移動させるといった手間のかかる作業を
不要に出来る。なお、この構成では、送信機４０と放射
給電部２１との間が導波管（又は同軸ケーブル）２８で
接続されている。すなわち、この装置は、給電部ユニッ
ト２０〜調整ユニット５０が一体的に構成されており、
従来例のように送信機と可搬型アンテナを分離した場合
に比較して送信機４０と放射給電部２１との間を短くで
きる。したがって、特にマイクロ波帯を使用する際の伝
送損失を低減できることになる。なお、方位角調整部５
６，仰角調整部５５を、それぞれ電動モータ，ギヤ，ね
じ等を組合せた、いわゆる、電動式で構成しても良い。
部５６でそれぞれ仰角及び方位角を調整できる。この場
合、方位角の調整は、送信機４０又は反射鏡３２の端部
を人手で抑えて左右方向に回転させて行うのみで良く。
従来の可搬型アンテナ装置のように装置全体を人手で持
ち上げ、かつ、移動させるといった手間のかかる作業を
不要に出来る。なお、この構成では、送信機４０と放射
給電部２１との間が導波管（又は同軸ケーブル）２８で
接続されている。すなわち、この装置は、給電部ユニッ
ト２０〜調整ユニット５０が一体的に構成されており、
従来例のように送信機と可搬型アンテナを分離した場合
に比較して送信機４０と放射給電部２１との間を短くで
きる。したがって、特にマイクロ波帯を使用する際の伝
送損失を低減できることになる。なお、方位角調整部５
６，仰角調整部５５を、それぞれ電動モータ，ギヤ，ね
じ等を組合せた、いわゆる、電動式で構成しても良い。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の可搬型ア
ンテナ装置は、少なくとも給電部と、指向性アンテナ
と、指向性アンテナの放射面を避けた位置に配置される
送信機と、調整部とが分離かつ組立可能に構成され、さ
らに、指向性アンテナ及び送信機を、仰角方向で可変し
て通信局との指向性を整合させるための仰角調整機構
と、方位角で可変して通信局との指向性を整合させるた
めの方位角調整機構を設けている。これによって、仰角
及び方位を容易かつ迅速に調整できるとともに、解体及
び組立が可能になって、その運搬が容易になり、しかも
送信機と給電部の伝送路長が短く、伝送損失を低減でき
るという効果を有する。
ンテナ装置は、少なくとも給電部と、指向性アンテナ
と、指向性アンテナの放射面を避けた位置に配置される
送信機と、調整部とが分離かつ組立可能に構成され、さ
らに、指向性アンテナ及び送信機を、仰角方向で可変し
て通信局との指向性を整合させるための仰角調整機構
と、方位角で可変して通信局との指向性を整合させるた
めの方位角調整機構を設けている。これによって、仰角
及び方位を容易かつ迅速に調整できるとともに、解体及
び組立が可能になって、その運搬が容易になり、しかも
送信機と給電部の伝送路長が短く、伝送損失を低減でき
るという効果を有する。
【図１】（ａ）は本発明の可搬型アンテナ装置の実施例
の構成を示す正面図である。（ｂ）は側面図である。
の構成を示す正面図である。（ｂ）は側面図である。
【図２】（ａ）は運搬用に分解した給電部ユニッの構成
を示す側面図である。（ｂ）は運搬用に分解した反射鏡
ユニットの構成を示す側面図である。（ｃ）は運搬用に
分解した送信機の外観構成を示す斜視図である。（ｄ）
は運搬用に分解した調整ユニットの構成を示す側面図で
ある。
を示す側面図である。（ｂ）は運搬用に分解した反射鏡
ユニットの構成を示す側面図である。（ｃ）は運搬用に
分解した送信機の外観構成を示す斜視図である。（ｄ）
は運搬用に分解した調整ユニットの構成を示す側面図で
ある。
【図３】（ａ）は従来の可搬型アンテナ装置の構成を示
す側面図である。（ｂ）は背面図である。
す側面図である。（ｂ）は背面図である。
【図４】（ａ）は他の従来例における可搬型アンテナ装
置の構成を示す側面図である。（ｂ）は背面図である。
置の構成を示す側面図である。（ｂ）は背面図である。
２０ 給電部ユニット ２１ 放射給電部 ２８ 導波管 ２９ 給電部支持部 ３０ 反射鏡ユニット ３２ 反射鏡 ４０ 送信機 ５０ 調整ユニット ５２ ヒンジ ５２ａ 下部部材 ５２ｂ 上部部材 ５３ａ〜５３ｃ 高さ調整ボルト ５５ 仰角調整部 ５６ 位角調整部 ５８ 三脚台
Claims (6)
- 【請求項１】 少なくとも給電部と、指向性アンテナ
と、この指向性アンテナの放射面を避けた位置に取り付
けられる送信機と、調整部とが分離かつ組立可能な可搬
型アンテナ装置にあって、 上記調整部に、上記指向性アンテナ及び送信機を仰角方
向で可変して通信局との指向性を整合させるための仰角
調整機構と、 上記指向性アンテナ及び送信機を方位角で可変して通信
局との指向性を整合させるための方位角調整機構と、 を備える可搬型アンテナ装置。 - 【請求項２】 指向性アンテナは、放射給電部と反射鏡
とを備えるパラボラアンテナであり、通信局が静止衛星
局であることを特徴とする請求項１記載の可搬型アンテ
ナ装置。 - 【請求項３】 指向性アンテナと送信機との間を着脱可
能な導波管、同軸ケーブルのいずれかで接続することを
特徴とする請求項１記載の可搬型アンテナ装置。 - 【請求項４】 方位角調整機構は、下部盤に回転又は停
止自在に設けられる上部盤を備えた方位回転停止部を有
し、仰角調整機構は、送信機を上記上部盤に着脱可能に
配置するためのヒンジ部と、上記送信機と上記上部盤の
間に着脱可能に配置し、かつ、ねじ部材が螺合した外側
部材の回転で、ねじ部材が伸縮して上記送信機とともに
指向性アンテナの仰角を可変する伸縮部を備えることを
特徴とする請求項１記載の可搬型アンテナ装置。 - 【請求項５】 請求項１記載の構成に加え、方位角調整
機構の下部盤と固定され、少なくとも二つに折り畳む三
脚台を備えることを特徴とする可搬型アンテナ装置。 - 【請求項６】 請求項３記載の構成にあって、方位角調
整機構の上部盤及び下部盤に代えて、方位角を可変する
電動回転機構を設け、かつ、伸縮部に代えて仰角を可変
する電動伸縮部を備えることを特徴とする可搬型アンテ
ナ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5139406A JPH0831735B2 (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | 可搬型アンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5139406A JPH0831735B2 (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | 可搬型アンテナ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06334425A true JPH06334425A (ja) | 1994-12-02 |
| JPH0831735B2 JPH0831735B2 (ja) | 1996-03-27 |
Family
ID=15244517
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5139406A Expired - Lifetime JPH0831735B2 (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | 可搬型アンテナ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0831735B2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6175603A (ja) * | 1984-09-21 | 1986-04-18 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 衛星放送用可搬型地球局アンテナ装置 |
| JPH02147913U (ja) * | 1989-05-18 | 1990-12-17 |
-
1993
- 1993-05-18 JP JP5139406A patent/JPH0831735B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6175603A (ja) * | 1984-09-21 | 1986-04-18 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 衛星放送用可搬型地球局アンテナ装置 |
| JPH02147913U (ja) * | 1989-05-18 | 1990-12-17 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0831735B2 (ja) | 1996-03-27 |
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