JPH0633433Y2 - 車両用監視装置 - Google Patents

車両用監視装置

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JPH0633433Y2
JPH0633433Y2 JP1988049937U JP4993788U JPH0633433Y2 JP H0633433 Y2 JPH0633433 Y2 JP H0633433Y2 JP 1988049937 U JP1988049937 U JP 1988049937U JP 4993788 U JP4993788 U JP 4993788U JP H0633433 Y2 JPH0633433 Y2 JP H0633433Y2
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infrared
window
imaging camera
window glass
vehicle
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恭俊 世古
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、赤外線撮像カメラで車体周辺の生物体等の物
体を確認し、主に運転者にとって死角となる場所の情報
を得るようにした車両用監視装置に関する。
〔従来の技術〕
この種の車両用監視装置としては、例えば、特開昭62-2
73477号公報に掲載されているものが知られている。
これは、第9図に示すように、所謂赤外線CCDを用いた
赤外線撮像カメラ1を備え、該赤外線撮像カメラ1の赤
外線検知部を車体2外方に向けて車体両側の前側下部に
配置し、車体両側前方の領域において、歩行者等の生物
体から発せられる赤外線をこの赤外線撮像カメラ1で検
知し、この検知に基づいて得られた画像を、例えば、表
示部としてのフロントウインドウガラス3に反射させて
運転者の前方視野内に表示し、カーブ走行時等に運転者
にとって死角となる方向の情報を得て安全を図るように
している。
また、赤外線撮像カメラ1としては、一般に、検知する
赤外線の波長が約1.0μm付近にピークを持つ検知感度
のものを用いているが、これだと、前方約40m以上の生
物体を撮像することが難しく検知領域に限度がある。そ
こで、より検知領域を広げるために、赤外線検知部にカ
ドミュウム,水銀,テルルやこれ等の化合物を用いて、
検知する赤外線の波長が約2〜5μm付近にピークを持
つ検知感度の高い赤外線撮像カメラを用いたいという要
請がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、この従来の監視装置にあっては、赤外線撮像
カメラ1が車体2の両外側に取付けられているので、赤
外線検知部が外気に晒されることになり、そのため、塵
埃や泥土が付着して汚れやすく、頻繁に汚れを拭きとら
ないかぎり、赤外線の通過領域が狭ばめられて検知性能
が低下し、撮像が不充分になってしまうという問題があ
った。
また、汚れの拭きとり作業は赤外線撮像カメラ1が車体
両側の下側に取付けられているので、作業がやりにく
く、煩雑になっている。
これを解決するために、赤外線撮像カメラ1をその赤外
線検知部がフロントウインドウガラス3に対面するよう
に車室内に配置するとも考えられるが、一般に、ウイン
ドウガラスは、波長3μm以上の赤外線を透過しないの
で、検知感度が低下することになる。そのため、赤外線
撮像カメラを車室内に配置することはできない。
そこで、本考案の技術的課題は、検知感度を低下させる
ことなく、しかも汚れなどにより赤外線の通過領域が狭
ばめられて検知性能が低下しないよう赤外線撮像カメラ
を設ける点にある。
〔課題を解決するための手段〕
このような課題を解決するための本考案の技術的手段
は、赤外線撮像カメラをその赤外線検知部がウインドウ
ガラスに対面するように車室内に配置するとともに、該
ウインドウガラスの周辺部であってウインドウガラス用
ワイパーの払拭部位のうち、上記赤外線検知部で検知す
べき赤外線の通過領域に開口部を開設し、この開口部に
赤外線透過材で形成した赤外線透過窓を嵌装したもので
ある。
〔作用〕
この手段によれば、赤外線撮像カメラの赤外線検知部は
赤外線透過窓を介して車体外方に向けられる。そして、
車体外方の生物体等から発せられる赤外線は赤外線透過
窓をそのまま透過して、赤外線検知部に至る。
また、車室外からの塵埃や泥土は赤外線透過窓の外側に
付着し、赤外線検知部に直接付着しない。ウインドウガ
ラスは車体上部に位置するので、比較的汚れにくいとと
もに、赤外線透過窓に付着した汚れ或いは雨天時の激し
い汚れはウインドウガラス用ワイパーにより迅速に拭き
とられる。
〔実施例〕
以下、添付図面に基づいて本考案の実施例に係る監視装
置を説明する。
第1図乃至第5図は第一の実施例に係る監視装置を示し
ている。この監視装置は、所謂赤外CCDを用いた赤外線
撮像カメラ10を備え、この赤外線撮像カメラ10で得られ
た画像を表示部11に表示させるようにしたものである。
赤外線撮像カメラ10は、赤外線検知部12の受光素子にカ
ドミュウム,水銀,テルル又はこれらの化合物を用いて
おり、波長が約2〜5μm付近までの赤外線を検知しう
るものである。また、第5図に示すように、赤外線撮像
カメラ10の制御部13は、赤外線検知部12からの検知信号
を画像信号に交換する画像信号発信回路14と、赤外線検
知部12の検知タイミングや画像信号の発信タイミングを
コントロールするクロック信号発信回路15とを備えてい
る。また、第6図に示すように、制御部13としては、赤
外線検知部12からの検知信号のうち例えば歩行者の検知
信号のみを選択的に画像信号発信回路14に送信する選択
回路16を備えて構成したものでも良い。そして、この赤
外線撮像カメラ10は、デフロスター等の熱の影響が少な
い位置で、第2図に示すように、その赤外線検知部12が
フロントウインドウガラス3に対面するように、かつ、
検知される赤外線のフロントウインドウガラス3に対面
するように、かつ、検知される赤外線のフロントウイン
ドウガラス3上の通過領域が運転者のアイポイントとフ
ード先端(図示せず)とを結ぶ線S(視線)よりも下位
に位置するとともにフロントウインドウガラス用ワイパ
ー7の払拭部位F内に位置するように、車室内の運転席
側インストールメントパネル5に設置されている。ま
た、赤外線撮像カメラ10は、インストールメントパネル
に付設されるリッド6に覆われている。
また、表示部11は、例えば、CRTディスプレイ装置を用
い、第2図に示すように、表示面11aが運転席側を向く
ようにインストールメントパネル5の例えばメータクラ
スター内に設置してある。
本実施例において、赤外線撮像カメラ10の赤外線検知部
12が対面するフロントウインドウガラス3には、赤外線
検知部12で検知すべき赤外線の通過領域よりも僅かに大
きな部分に開口部18が開設されている。そして、この開
口部18には赤外線透過窓20が嵌装されている。この赤外
線透過部20は、例えば、石英ガラス,サファイヤガラ
ス,シリコン,ゲルマニュウム,ジンクセレン結晶(Zn
Se)等の波長2〜5μmまでの赤外線を透過する赤外線
透過材で形成されている。この赤外線透過窓20は、第3
図に詳しく示すように、フロントウインドウガラス3と
同厚に形成されているとともに周囲に段部21が形成され
ており、この段部21を上記開口部18の開口縁に形成した
開口段部19にシール材22を介して係合させて該開口部18
に嵌装されている。そして、赤外線透過窓20は、上記の
運転者のアイポイントとフード先端とを結ぶ線Sよりも
下位に位置しているとともに、フロントウインドウガラ
ス用ワイパー7の払拭部F位内に位置している。更にま
た、フロントウインドウガラス3の開口部18の開口縁と
赤外線透過窓20の周縁との間隙部には、車室内及び車室
外から夫々フィニッシャ23,24が嵌挿されている。フィ
ニッシャ23,24の先端部は上記のシール材22に埋め込ま
れて固定されている。
また、第3図及び第4図に示すように、上記開口部18の
車室内側開口縁部面18a及び赤外線透過窓20の車室内面2
0aを含むフロントウインドウガラス3の車室内側周縁部
3aには化粧膜25が被着されている。この化粧膜25は、例
えば、赤外線を透過しうるポリエステル系の黒色樹脂膜
が用いられる。この化粧膜25は、赤外線を透過させる膜
でフロントウインドウガラス3と車体2の窓開口縁部4
との接合部分を覆い隠すとともに、フロントウインドウ
ガラス3と赤外線透過窓20との両者を黒くして識別しに
くくし、赤外線透過窓20を設けたことによる違和感をな
くして外部からのみばみえを良くするものである。
尚、赤外線透過窓20が、例えば、もともと黒色に形成さ
れ可視光を透過しないシリコンで構成されている場合に
は、該赤外線透過窓20の車室内面20aに化粧膜25を設け
てなくても良い。赤外線透過窓20に化粧膜25を設けない
場合には、他のフロントウインドウガラス3の周縁部3a
に、一般に用いられている赤外線を透過しにくいセラミ
ックを被覆(所謂セラミックプリント)することができ
る。この場合、赤外線透過窓20が可視光を透過しうる石
英ガラスやサファイヤガラスで形成されているため、上
記のセラミックを細かい水玉状に被覆し(所謂ぼかし処
理)、該水玉状セラミックの間から赤外線を透過させる
ようにすれば、実用上充分な検出感度が得られる。
尚、第2図において、符号27はフロントウインドウガラ
ス3の接着用シール材、符号28はインストールメントパ
ネル5のパッドである。
従って、この実施例に係る監視装置によれば、赤外線撮
像カメラ10の赤外線検知部12は、常時、赤外線透過窓20
を介して車体前方に向けられている。そして、車体前方
の生物体等から発せられる赤外線は赤外線透過窓20をそ
のまま通過して、赤外線検知部12に至る。この赤外線検
知部12で赤外線が検知されると、赤外線検知部12から検
知信号が発信され、制御13においてこの検知信号が画像
信号に変換され、表示部11に表示される。そのため、カ
ーブ走行時等に運転者にとって死角となる方向の情報を
表示部11で見ることができるので、より安全な運転をす
ることができる。
この場合、赤外線撮像カメラ10は、検知できる赤外線の
波長が約2〜5μm付近にピークを持ち、しかも、赤外
線透過窓20が約2〜5μm付近の波長の赤外線を透過す
るので、車体よりも約40m以上先の部位における生物体
を検知でき検知領域が広いものになっている。
また、車室外の塵埃や泥土はフロントウインドウガラス
3及び赤外線透過窓20の外側に付着し、赤外線検知部12
に直接付着しないとともに、フロントウインドウガラス
3は車体上部に位置するので、比較的汚れにくく、それ
だけ、検知すべき赤外線の通過領域がせばめられて検知
性能が低下してしまう事態が抑制される。また、フロン
トウインドウガラス3に付着した汚れは、フロントウイ
ンドウガラス3が車体上部に位置することから車室外や
車室内からも用に拭きとられ、この拭きとり作業を容易
に行なうことができるので、常時赤外線の通過領域を確
保しておくことができる。更にまた、赤外線透過窓20は
フロントウインドウガラス用ワイパー7の払拭部位F内
に位置しているので、ワイパー7を作動させれば、赤外
線透過窓20を自動的に払拭することができ、それだけ、
汚れの拭きとり作業が容易に行なわれ、赤外線の通過領
域の確保が容易になっている。
更に、赤外線透過窓20は、運転者のアイポイントとフー
ド先端とを結ぶ線Sよりも下位に位置しているので、運
転者の視野内に入ることがなく、視界の妨げになること
がない。
更にまた、赤外線透過窓20の車室内面20aを含むフロン
トウインドウガラス3の車室内側周縁部3aに化粧膜25を
被覆した場合には、フロントウインドウガラス3と車体
2の窓開口縁部4との接合部分が覆い隠されるととも
に、フロントウインドウガラス3と赤外線透過窓20との
両者が識別しにくくなり、違和感がなくなって外部から
のみばえに遜色を与えない。
第7図及び第8図は、第二の実施例に係る監視装置を示
してある。これは、第一の実施例と略同様に構成され
る。第一の実施例と異なって、フロントウインドウガラ
ス3には、該フロントウインドウガラス3の下縁3bから
短形状にの開口部29が開設されているとともに、この開
口部29に上記と同様の赤外線透過窓30が連続して接着嵌
装されている。また、上記開口部29の車室内側開口縁部
面29a及び赤外線透過窓30の車室内側面30aを含むフロン
トウインドウガラス3の車室内側周縁部3aには上記と同
様の化粧膜31が被着されている。そのため、赤外線透過
窓30とフロントウインドウガラス3との継目32が覆い隠
されることになり、赤外線透過窓30とフロントウインド
ウガラス3との屈折率の違によってこの継目32が目立っ
てしまうという事態が防止される。
尚、上記各実施例において、化粧膜は必ずしも設ける必
要がない。また、上記各実施例は、赤外線撮像カメラ10
をフロントウインドウガラス3に対面させたが、これに
限定されるものではなく、例えば、リヤウインドウガラ
スに対面させて、車両後方の情報を得るようにしてもよ
い。又、赤外線撮像カメラの取付位置としてはルーフ等
他の視界が確保出来かつ、比較的広いスペースが確保出
来れば他の部位でも差しつかえない。
〔効果〕
以上説明したように、本考案の監視装置によれば、車体
外方の生物体等から発せられる赤外線は赤外線透過窓を
そのまま透過して、赤外線検知部に至るので、赤外線撮
像カメラが、約2〜5μm付近の波長に赤外線の検知ピ
ークをもつ検知感度の高いものであっても、ウインドウ
ガラスにこの範囲の赤外線が遮断されて検知感度が低下
することがなく、高感度の赤外線撮像カメラを用いたい
という要請に応えることができる。
また、車外からの塵埃や泥土はウインドウガラスに阻ま
れて赤外線検知部に直接付着しないとともに、ウインド
ウガラスは車体上部に位置することから塵埃や泥土も比
較的付着しにくいので、汚れによって検知すべき赤外線
の通過領域が狭ばめられて検知性能が低下してしまう事
態を抑制することができる。
また、赤外線透過窓をウインドウガラスの周辺部に設け
たため、この赤外線透過窓或いは赤外線検出部が目だた
ないので外観が損なわれない。
更にまた、赤外線透過窓をウインドウガラス用ワイパー
の払拭範囲に開設したため、この赤外線透過窓に付着し
た汚れ或いは雨天時の激しい汚れはウインドウガラス用
ワイパーにより迅速かつ確実に拭きとられて汚れの拭き
とり作業が容易になり、それだけ、頻繁に汚れの拭きと
り作業ができるので、この点においても検知すべき赤外
線の通過領域を狭ばめてしまう事態を抑制でき、常時赤
外線撮像カメラへ良好な赤外線を供給することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一の実施例に係る監視装置をその取
付け状態とともに示す図、第2図は第1図中II−II線断
面図、第3図は第2図の要部拡大断面図、第4図は第2
図中IV視図、第5図及び第6図は監視装置の要部のブロ
ック構成図、第7図は本考案の第二の実施例に係る監視
装置を示す第2図相当図、第8図はその第4図相当図、
第9図は従来の監視装置の一例をその取付け状態ととも
に示す図である。 3……フロントウインドウガラス 10……赤外線撮像カメラ 12……赤外線検知部 18,29……開口部 20,30……赤外線透過窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01S 11/12 G08G 1/16 D 2105−3H H04N 5/225 C 5/247

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤外線撮像カメラの赤外線検知部を車体外
    方に向けて配置した車両用監視装置において、 赤外線撮像カメラをその赤外線検知部がウインドウガラ
    スに対面するように車室内に配置するとともに、該ウイ
    ンドウガラスの周辺部であってウインドウガラス用ワイ
    パーの払拭部位のうち、上記赤外線検知部で検知すべき
    赤外線の通過領域に開口部を開設し、この開口部に赤外
    線透過材で形成した赤外線透過窓を嵌装したことを特徴
    とする車両用監視装置。
JP1988049937U 1988-04-15 1988-04-15 車両用監視装置 Expired - Lifetime JPH0633433Y2 (ja)

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