JPH06334306A - セラミック回路基板の製造方法 - Google Patents

セラミック回路基板の製造方法

Info

Publication number
JPH06334306A
JPH06334306A JP5121247A JP12124793A JPH06334306A JP H06334306 A JPH06334306 A JP H06334306A JP 5121247 A JP5121247 A JP 5121247A JP 12124793 A JP12124793 A JP 12124793A JP H06334306 A JPH06334306 A JP H06334306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
copper
gold
ceramic substrate
paste composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5121247A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Miyoshi
昭彦 三好
Yoshihiro Bessho
芳宏 別所
Minehiro Itagaki
峰広 板垣
Yasuhiko Hakotani
靖彦 箱谷
Kazuhiro Miura
和裕 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP5121247A priority Critical patent/JPH06334306A/ja
Publication of JPH06334306A publication Critical patent/JPH06334306A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

Landscapes

  • Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ICベアチップやチップ部品などを搭載した
導体材料を主として銅で構成したセラミック回路基板の
製造方法において、表面電極とセラミック基板との間の
接着強度の低下や表面電極のクラックによる断線の生じ
ないようにすることを目的とする。 【構成】 銅粉末を60〜98重量パーセント含有する
ペースト組成物をセラミック基板1cの表面の金電極2
上の少くとも一部に印刷し、乾燥後、焼成温度500℃
〜700℃で、脱バインダー、焼成して、金電極2と直
接接続する銅電極13を形成する方法により、金バンプ
6を介してICベアチップ5を実装でき、ハンダ9を介
してチップ部品7を実装でき、かつ、より高密度化でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICベアチップやチッ
プ部品などを搭載し、かつそれらを相互配線したセラミ
ック回路基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、セラミック回路基板は、多層化が
容易なことや、セラミック基板の熱膨張率がICチップ
に用いるシリコンの熱膨張率に近いことや、インナービ
アが可能で高密度実装できることで、回路の小型化が要
求されるカメラ一体型ビデオ等に多く使用されている。
【0003】金もしくは金の合金を導体に用いた高信頼
性の回路基板が発明されている(例えば特開平2−98
187号公報参照)。
【0004】以下に従来のセラミック回路基板の製造方
法について説明する。一般的なセラミック回路基板は、
チップオンボード(以下、COB技術という)を用い
て、ICベアチップや抵抗等のチップ部品を実装してい
る。COB技術とはICベアチップをセラミック基板上
に直接マウントする実装技術で、近年、電子回路部品の
小型化や多層化に伴い注目されている技術である。
【0005】図5に示すように、セラミック基板1aの
表面に金粉末を60〜98重量パーセント含有するペー
スト組成物(たとえば、デュポン社の#5715)を所
定パターンに印刷し空気中で焼成温度800〜900℃
で焼成して形成した表面の金電極2に金ワイヤー3を用
いてセラミック基板1aに銀ペースト4で直接マウント
したICベアチップ5を実装してセラミック回路基板を
構成している。
【0006】また、図6に示すように、ICベアチップ
5の実装方法を前述の金ワイヤー3を用いる実装方法よ
りもICベアチップ5の接続に必要な面積が小さくてす
み、より高密度な実装が可能になるICベアチップ5を
フェイスダウン実装技術を用いた実装では、セラミック
基板1aの表面に金粉末を60〜98重量パーセント含
有するペースト組成物(たとえば、デュポン社の#57
15)を所定パターンに印刷し空気中で焼成温度800
〜900℃で焼成して形成した表面の金電極2上に、直
径0.2mm程度の複数の微細な金、すなわち金バンプ6を
介してICベアチップ5を実装してセラミック回路基板
を構成している。
【0007】上述の金電極2上に金ワイヤー3や金バン
プ6を用いてICベアチップ5を実装する方法は、金が
酸化等の化学変化に強いなどの理由から、最も信頼性の
高いICベアチップ5の実装方法と考えられている。と
ころが、より高密度な回路を実現するために、回路全体
の配線を、より細く形成することが要求されてきている
ことから、より低抵抗な銅を配線材料として使用するこ
とが望まれており、また、信号を高速化するためにも抵
抗の低い銅を配線として使用するのが望ましい。そこ
で、金配線と銅配線の両方の長所を生かすように、図7
に示すように、ICベアチップ5の実装はセラミック基
板1bの表面に形成した金電極2上に金バンプ6を介し
て行い、チップ部品7の実装はセラミック基板1bの表
面に形成した銅電極8上にハンダ層9を介して行うこと
ができる導体材料を主として銅で構成したセラミック回
路基板としている。図中の10は銅と金との合金電極、
11および12は導体材料に主として銅を用いた内部電
極(以下、内層の銅電極という)およびビア電極(以
下、ビアの銅電極という)である。
【0008】このセラミック回路基板は以下のようにし
て作成した。内層の銅電極11とビアの銅電極12とを
形成したセラミック基板1b上に、銅粉末を60〜98
重量パーセント含有するペースト組成物を印刷し、乾燥
後、焼成温度850℃〜900℃で焼成することによっ
てセラミック基板1b上に銅電極8を形成し、ICベア
チップ5が実装される電極部上に金粉末を60〜98重
量パーセント含有するペースト組成物を印刷し、乾燥
後、酸素濃度60ppm以下の窒素雰囲気下で焼成温度
800℃〜870℃で焼成することでセラミック基板1
b上に金電極2を形成する。ここで、銅粉末を60〜9
8重量パーセント含有するペースト組成物、および、金
粉末を60〜98重量パーセント含有するペースト組成
物を上記の雰囲気下で焼成するのは、銅が酸化されて、
銅電極8、内層の銅電極11およびビアの銅電極12の
抵抗の増大や、銅電極8のハンダ濡れ性の低下が生じる
のを防ぐためである。
【0009】ついで、金電極2上にフェイスダウン実装
技術を用いてICベアチップ5を金バンプ6を介して実
装し、銅電極8上にチップ部品7をハンダ層9を介して
実装した。
【0010】しかし、上記の方法では、金電極2を形成
する金粉末を60〜98重量パーセント含有するペース
ト組成物、あるいは銅電極8を形成する銅粉末を60〜
98重量パーセント含有するペースト組成物の種類によ
っては、銅と金との合金電極10とセラミック基板1b
との間の接着強度が低下したり、合金電極10と銅電極
8との境界部に生じるクラックによって断線したりする
ので、金粉末を60〜98重量パーセント含有するペー
スト組成物、あるいは銅粉末を60〜98重量パーセン
ト含有するペースト組成物の使用可能な種類が限られて
しまうという課題、特に、金粉末を60〜98重量パー
セント含有するペースト組成物においては、酸素濃度6
0ppm以下の窒素雰囲気下で脱バインダー、焼成が可
能な種類が極めて少いという課題がある。
【0011】また、銅電極8や金電極2の形成方法とし
て、内層の銅電極11とビアの銅電極12とを形成した
セラミック基板1b上に、金粉末を60〜98重量パー
セント含有するペースト組成物を印刷し、乾燥後、酸素
濃度60ppm以下の窒素雰囲気下で焼成温度800℃
〜870℃で焼成した後に、銅粉末を60〜98重量パ
ーセント含有するペースト組成物を印刷し、乾燥後、焼
成温度850℃〜900℃で焼成することによって表面
の銅電極8を形成する方法や、内層の銅電極11とビア
の銅電極12とを形成したセラミック基板1b上に、銅
粉末を60〜98重量パーセント含有するペースト組成
物と金粉末を60〜98重量パーセント含有するペース
ト組成物を印刷し、乾燥後、酸素濃度60ppm以下の
窒素雰囲気下で焼成温度800℃〜870℃で焼成する
ことによって銅電極8と金電極2を形成する方法も検討
したが、使用する金粉末を60〜98重量パーセント含
有するペースト組成物、あるいは銅粉末を60〜98重
量パーセント含有するペースト組成物の種類によって
は、銅と金との合金電極10とセラミック基板1bとの
間の接着強度が低下したり、合金電極10と銅電極8と
の境界部のクラックによる断線を生じることに変化はな
かった。
【0012】また、合金電極10とセラミック基板1b
との間の接着強度が十分である場合、ICベアチップ5
との接続部、あるいは、ハンダ層9を介したチップ部品
7の接続部を銅と金との合金電極10で形成したセラミ
ック回路基板も考えられるが、このようなセラミック回
路基板においても、金粉末を60〜98重量パーセント
含有するペースト組成物、あるいは銅粉末を60〜98
重量パーセント含有するペースト組成物の種類によって
は、合金電極10と銅電極8との境界部のクラックによ
る断線が生じることに変わりはなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の方
法では、導体材料を主として銅で構成したセラミック回
路基板では、金電極2を形成する金粉末を60〜98重
量パーセント含有するペースト組成物、あるいは銅電極
8を形成する銅粉末を60〜98重量パーセント含有す
るペースト組成物の種類によっては、銅と金との合金電
極10とセラミック基板1bとの間の接着強度が低下し
たり、合金電極10と銅電極8との境界部に生じるクラ
ックによって断線が生じたりするという問題点を有して
いた。
【0014】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、表面の金電極あるいは銅電極の形成に酸素濃度60
ppm以下の窒素雰囲気下で、脱バインダー、焼成が可
能である金粉末あるいは銅粉末を60〜98重量パーセ
ント含有するペースト組成物を用いても表面電極とセラ
ミック基板との間の接着強度の低下や表面電極のクラッ
クによる断線が生じない導体材料を主として銅で構成し
たセラミック回路基板の製造方法を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のセラミック回路基板の製造方法は、セラミッ
ク基板上に金電極を形成した後、銅粉末を60〜98重
量パーセント含有するペースト組成物を少なくとも金電
極上の一部に印刷し、乾燥後、焼成温度500℃〜70
0℃で、脱バインダー、焼成して、金電極と直接接続し
た銅電極を形成する方法、または、セラミック基板上に
銅と金との合金電極を形成した後、銅粉末を60〜98
重量パーセント含有するペースト組成物を少なくとも銅
と金との合金電極上の一部に印刷し、乾燥後、焼成温度
500℃〜700℃で、脱バインダー、焼成して、銅と
金との合金電極と直接接続する銅電極を形成する方法と
したものである。
【0016】
【作用】この方法において、酸素濃度60ppmの窒素
雰囲気下で、脱バインダー、焼成が可能な金粉末を60
〜98重量パーセント含有するペースト組成物であれ
ば、どのようなペースト組成物を表面の金電極の形成に
用いても表面電極とセラミック基板との間の接着強度の
低下や表面電極のクラックによる断線が生じないことと
なる。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を示す図1ないし図4におい
て、前述の従来例について説明した構成部分と同じ構成
部分については同一符号を付しその説明を省略する。
【0018】(実施例1)以下、本発明の第一の実施例
について図面を参照しながら説明する。
【0019】図1に示すように、内層の銅電極11とビ
アの銅電極12とを形成したセラミック基板1c上に、
銅粉末を60〜98重量パーセント含有するペースト組
成物(たとえば、デュポン社のQP153)を印刷し、
乾燥後、焼成温度850℃〜900℃で焼成して表面の
銅電極8を形成し、ICベアチップ5が実装される電極
部上に金粉末を60〜98重量パーセント含有するペー
スト組成物を銅電極8と直接接続することなく印刷す
る。印刷したペースト組成物を乾燥した後、酸素濃度6
0ppm以下の窒素雰囲気下で焼成温度800℃〜87
0℃で焼成して表面の金電極2を形成する。金電極2を
形成後、銅電極8と金電極2との間のセラミック基板1
cの表面に銅粉末を60〜98重量パーセント含有する
ペースト組成物(たとえば、デュポン社の#3333)
を印刷し、乾燥後、窒素雰囲気下で焼成温度500℃〜
700℃で脱バインダー、焼成して表面の銅電極13を
形成し、銅電極8と金電極2とを電気的に接続した。ま
た、ビアの銅電極12は銅電極8と直接接続している。
【0020】このとき、従来例の図7で示した銅と金と
の合金電極10とセラミック基板1bとの間の接着強度
が低下したり、あるいは、合金電極10と銅電極8との
境界部のクラックによる断線が生じるので、使用できな
かった種類の金粉末を60〜98重量パーセント含有す
るペースト組成物も支障なく使用することができた。
【0021】また、銅電極13と金電極2とが接続して
いる界面付近に、銅と金とが混合した層を生じることが
あるが、本実施例の適用に支障が生じることはなかっ
た。
【0022】金電極2上にICベアチップ5を金バンプ
6を介してフェイスダウン実装技術を用いて実装し、銅
電極8上にチップ部品7をハンダ層9を介して実装する
とき、金電極2上にICベアチップ5を実装する操作は
特に支障なくおこなうことができて信頼性も満足でき、
また、銅電極8および銅電極13のハンダ濡れ性は良好
で、チップ部品7を支障なく実装することもできた。
【0023】なお、金粉末を60〜98重量パーセント
含有するペースト組成物は、銅電極8と直接接続するこ
となく印刷するとしたが、従来例の図7で示した金電極
2と銅電極8とが直接接続される場合においても、銅電
極8と銅と金との合金電極10との境界上に銅電極13
を形成することによってクラックによる電極の断線を防
ぐことができるが、銅電極8と合金電極10との境界上
にペースト組成物を印刷することが比較的困難なので、
精細な電極を有するセラミック回路基板ではこの方法を
適用することは難しい。
【0024】(実施例2)以下、本発明の第二の実施例
について図面を参照しながら説明する。
【0025】図2に示すように、内層の銅電極11とビ
アの銅電極12を形成したセラミック基板1b上のIC
ベアチップ5が実装される電極部上にビアの銅電極12
と直接接続しないように印刷した金粉末を60〜98重
量パーセント含有するペースト組成物を乾燥した後、酸
素濃度60ppm以下の窒素雰囲気下で焼成温度800
℃〜870℃で焼成して表面の金電極2を形成する。金
電極2の形成後、少なくとも金電極2の一部に、銅粉末
を60〜98重量パーセント含有するペースト組成物
(たとえば、デュポン社の#3333)を印刷し、乾燥
後、窒素雰囲気下で焼成温度500℃〜700℃で脱バ
インダー、焼成して表面の銅電極13を形成し、ビアの
銅電極12と表面の金電極2とを電気的に接続した。
【0026】このとき、従来例の図7に示した銅と金と
の合金電極10とセラミック基板1bとの間の接着強度
が低下したり、あるいは、合金電極10と銅電極8との
境界部のクラックによる断線が生じるので、使用するこ
とができなかった種類の金粉末を60〜98重量パーセ
ント含有するペースト組成物も支障なく使用することが
できた。
【0027】また、銅電極13と表面の金電極2とが接
続している界面付近に、銅と金とが混合した層を生じる
ことがあるが、本実施例の適用に支障が生じることはな
かった。
【0028】表面の金電極2上にICベアチップ5を金
バンプ6を介してフェイスダウン実装技術を用いて実装
し、銅電極13上にチップ部品7をハンダ層9を介して
実装するとき、金電極2上にICベアチップ5を実装す
る操作は支障なくおこなうことができて信頼性も満足す
ることができ、また、銅電極13のハンダ濡れ性は良好
で、チップ部品7を支障なく実装することもできた。
【0029】本実施例は第一の実施例と比較して、工程
数を減らすことができ、ビアの銅電極12のセラミック
基板1bの表面に露出されている部分が、金粉末を60
〜98重量パーセント含有するペースト組成物が脱バイ
ンダー、焼成時に酸化されて、ビアの銅電極12と銅電
極13との間の接続抵抗が悪化するのを金粉末を60〜
98重量パーセント含有するペースト組成物の脱バイン
ダーを酸素濃度60ppm以下の窒素雰囲気下で行い、
焼成を酸素濃度5ppm以下の窒素雰囲気下で行うこと
によって、ビアの銅電極12と銅電極13との間の接続
抵抗を第一の実施例における表面の銅電極8とビアの銅
電極12との間の接続抵抗と同等とすることができる。
【0030】なお、金電極2をセラミック基板の表裏両
面に形成したセラミック回路基板を製造するのに、ビア
の銅電極12のセラミック基板の表面に露出した部分
は、金粉末を60〜98重量パーセント含有するペース
ト組成物の焼成条件で2回リファイヤされることも考え
られる。しかし2回リファイヤされるときも、金粉末を
60〜98重量パーセント含有するペースト組成物の脱
バインダーを酸素濃度60ppm以下の窒素雰囲気下で
行い、焼成を酸素濃度5ppm以下の窒素雰囲気下で行
うことによって、ビアの銅電極12と銅電極13との間
の接続抵抗は、第一の実施例での表面の銅電極8とビア
の銅電極12との間の接続抵抗と同等とすることができ
る。
【0031】(実施例3)以下、本発明の第三の実施例
について図面を参照しながら説明する。
【0032】図3に示すように、内層の銅電極11とビ
アの銅電極12とを形成したセラミック基板1b上に、
銅粉末を60〜98重量パーセント含有するペースト組
成物(たとえば、デュポン社のQP153)を印刷し、
乾燥後、窒素雰囲気下で焼成温度850℃〜900℃で
脱バインダー、焼成して表面の銅電極を形成し、この銅
電極のICベアチップ5が実装される電極部上と、チッ
プ部品7が実装される電極部上とに、金粉末を60〜9
8重量パーセント含有するペースト組成物を印刷する。
印刷したペースト組成物を乾燥した後、酸素濃度60p
pm以下の窒素雰囲気下で焼成温度800℃〜870℃
で脱バインダー、焼成して銅と金との合金電極10を形
成した。なお、銅と金との合金電極10はビアの銅電極
12と直接接続することなく形成するのが望ましい。ま
た、表面の銅電極は全て銅と金との合金電極10にし、
合金電極10と直接接続する表面の銅電極および表面の
金電極を形成しないようにするのが望ましい。
【0033】銅と金との合金電極10を形成した後、少
なくとも合金電極10の一部に、銅粉末を60〜98重
量パーセント含有するペースト組成物(たとえば、デュ
ポン社の#3333)を印刷し、乾燥後、窒素雰囲気下
で焼成温度500℃〜700℃で脱バインダー、焼成し
て、銅電極13を形成し、ビアの銅電極12と合金電極
10とを電気的に接続した。
【0034】このとき、従来例の図7で示した銅と金と
の合金電極10と銅電極8との境界部のクラックによる
断線が生じるので、使用することができなかった種類の
金粉末を60〜98重量パーセント含有するペースト組
成物も支障なく使用することができた。
【0035】また、合金電極10と銅電極13とが接続
している部分は、銅と金とが混合した層を生じることが
あるが、本実施例の適用に支障が生じることはなかっ
た。
【0036】なお、銅粉末または金粉末を60〜98重
量パーセント含有するペースト組成物の脱バインダーを
酸素濃度60ppm以下の窒素雰囲気下で行い、焼成を
酸素濃度5ppm以下の窒素雰囲気下で行うことによっ
て、ビアの銅電極12と銅電極13との間の接続抵抗
は、第一の実施例における表面の銅電極8とビアの銅電
極12との間の接続抵抗と同等とすることができる。
【0037】銅と金との合金電極10上にICベアチッ
プ5を金バンプ6を介してフェイスダウン実装技術を用
いて実装し、合金電極10上にチップ部品7をハンダ層
9を介して実装するとき、第一の実施例および第二の実
施例と同様に実装でき、信頼性も同等以上であった。特
に、ハンダ層9を介したチップ部品7を実装した部分
の、ハンダ層9と合金電極10との間の単位面積あたり
の接着強度は、第一の実施例および第二の実施例におけ
るハンダ層9と表面電極との間の単位面積あたりの接着
強度を大きく上回っており、高密度実装に対して有効で
ある。
【0038】図4に示すように、セラミック基板1bの
表面の銅電極8とビアの銅電極12が直接接続された場
合、銅と金との合金電極10と表面の銅電極8とが直接
接続されることもあるが、銅電極8と合金電極10との
境界上に焼成温度500℃〜700℃で脱バインダー、
焼成した銅電極13を形成することによってクラックに
よる断線を防ぐことができるが、表面の銅電極8と合金
電極10との境界上にペースト組成物を印刷することが
比較的困難なので、精細な電極を有するセラミック回路
基板ではこの方法を適用することは難しい。
【0039】なお、本実施例を第一の実施例あるいは第
二の実施例と併用することによって、表面の金電極2と
銅と金との合金電極10とを形成し、金バンプ6を介し
たICベアチップ5の実装を表面の金電極2および合金
電極10上に行うことも可能である。
【0040】なお、銅と金との合金電極10の形成は、
セラミック基板1b上に銅粉末を60〜98重量パーセ
ント含有するペースト組成物を印刷し、乾燥後、焼成温
度850℃〜900℃で脱バインダー、焼成して表面の
銅電極を形成した後に、この銅電極のICベアチップ5
が実装される電極部上と、チップ部品7が実装される電
極部上とに、金粉末を60〜98重量パーセント含有す
るペースト組成物を印刷し、乾燥後、酸素濃度60pp
m以下の窒素雰囲気下で焼成温度800℃〜870℃で
焼成することで形成するとしたが、銅と金との合金電極
10とセラミック基板1bとの間の接着強度が十分であ
れば、どのような方法で銅と金との合金電極10を形成
しても本実施例を適用することができる。
【0041】なお、実施例1〜3に示したセラミック回
路基板は、ICベアチップ5を金バンプ6を介して表面
電極上に実装しているが、ICベアチップ5を金ワイヤ
ーを用いて表面電極上に実装することもできる。
【0042】また、実施例1〜3に示したセラミック回
路基板は、内層の銅電極11とビアの銅電極12とを有
する多層セラミック回路基板であるが、内層の銅電極1
1とビアの銅電極12とを有しない単層のセラミック回
路基板の製造に用いることもでき、表面の銅電極8は形
成しなくてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
は、セラミック基板上に金電極を形成した後、銅粉末を
60〜98重量パーセント含有するペースト組成物を少
なくとも金電極上の一部に印刷し、乾燥後、焼成温度5
00℃〜700℃で、脱バインダー、焼成して、金電極
と直接接続する銅電極を形成する方法、または、セラミ
ック基板上に銅と金との合金電極を形成した後、銅粉末
を60〜98重量パーセント含有するペースト組成物を
少なくとも銅と金との合金電極上の一部に印刷し、乾燥
後、焼成温度500℃〜700℃で、脱バインダー、焼
成して、銅と金との合金電極と直接接続する銅電極を形
成する方法により、表面の金電極あるいは銅電極の形成
に酸素濃度60ppm以下の窒素雰囲気下で、脱バイン
ダー、焼成が可能である金粉末あるいは銅粉末を60〜
98重量パーセント含有するペースト組成物を用いても
表面電極とセラミック基板との間の接着強度の低下や表
面電極のクラックによる断線を生じない導体材料を主と
して銅で構成した優れたセラミック回路基板の製造方法
を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のセラミック回路基板の製造
方法によるセラミック回路基板の要部断面図
【図2】本発明の実施例2のセラミック回路基板の製造
方法によるセラミック回路基板の要部断面図
【図3】本発明の実施例3のセラミック回路基板の製造
方法によるセラミック回路基板の要部断面図
【図4】同セラミック回路基板の製造方法による別のセ
ラミック回路基板の要部断面図
【図5】従来のセラミック回路基板の要部断面図
【図6】従来の別のセラミック回路基板の要部断面図
【図7】従来のセラミック回路基板の製造方法によるセ
ラミック回路基板の要部断面図
【符号の説明】
1b,1c セラミック基板 2 金電極 11 内層の銅電極(内層電極) 12 ビアの銅電極(ビア電極) 13 銅電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 箱谷 靖彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 三浦 和裕 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック基板上に金電極を形成した後、
    銅粉末を60〜98重量パーセント含有したペースト組
    成物を少なくとも前記金電極上の一部に印刷し、乾燥
    後、焼成温度500℃〜700℃で、脱バインダー、焼
    成して、前記金電極と直接接続した銅電極を形成するこ
    とを特徴としたセラミック回路基板の製造方法。
  2. 【請求項2】導体材料に主として銅を用いて内層電極と
    ビア電極を形成したセラミック基板の表面に金粉末を6
    0〜98重量パーセント含有するペースト組成物を前記
    ビア電極と直接接続することなく印刷し、乾燥後、脱バ
    インダー、焼成して、前記セラミック基板上に金電極を
    形成した後、銅粉末を60〜98重量パーセント含有す
    るペースト組成物を少なくとも前記金電極上の一部に印
    刷し、乾燥後、焼成温度500℃〜700℃で脱バイン
    ダー、焼成して、ビア電極と前記金電極とを電気的に接
    続した銅電極を形成することを特徴としたセラミック回
    路基板の製造方法。
  3. 【請求項3】セラミック基板上に金電極を形成すると
    き、酸素濃度が60ppm以下の窒素雰囲気下で脱バイ
    ンダーし、酸素濃度が5ppm以下の窒素雰囲気下で焼
    成することを特徴とした請求項2記載のセラミック回路
    基板の製造方法。
  4. 【請求項4】セラミック基板上に銅と金との合金電極を
    形成した後、銅粉末を60〜98重量パーセント含有す
    るペースト組成物を少なくとも前記合金電極上の一部に
    印刷し、乾燥後、焼成温度500℃〜700℃で、脱バ
    インダー、焼成して、前記合金電極と直接接続した銅電
    極を形成することを特徴としたセラミック回路基板の製
    造方法。
  5. 【請求項5】導体材料に主として銅を用いて内層電極と
    ビア電極を形成したセラミック基板の表面にペースト組
    成物を前記ビア電極と直接接続することなく印刷し、乾
    燥後、脱バインダー、焼成して、前記セラミック基板上
    に銅と金との合金電極を形成した後、銅粉末を60〜9
    8重量パーセント含有するペースト組成物を少なくとも
    前記合金電極上の一部に印刷し、乾燥後、焼成温度50
    0℃〜700℃で脱バインダー、焼成して、前記ビア電
    極と前記合金電極とを電気的に接続した銅電極を形成す
    ることを特徴としたセラミック回路基板の製造方法。
  6. 【請求項6】セラミック基板上に銅と金との合金電極を
    形成するときに酸素濃度が60ppm以下の窒素雰囲気
    下で脱バインダーし、酸素濃度が5ppm以下の窒素雰
    囲気下で焼成することを特徴とした請求項5記載のセラ
    ミック回路基板の製造方法。
  7. 【請求項7】金電極上にバンプを介してICベアチップ
    を実装し、銅電極上にハンダを介してチップ部品を実装
    することを特徴とした請求項1,2,3のいずれかに記
    載のセラミック基板の製造方法。
  8. 【請求項8】銅と金との合金電極上にバンプを介してI
    Cベアチップを実装することを特徴とした請求項4記載
    のセラミック基板の製造方法。
  9. 【請求項9】銅と金との合金電極上にハンダを介してチ
    ップ部品を実装することを特徴とした請求項4記載のセ
    ラミック基板の製造方法。
JP5121247A 1993-05-24 1993-05-24 セラミック回路基板の製造方法 Pending JPH06334306A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5121247A JPH06334306A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 セラミック回路基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5121247A JPH06334306A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 セラミック回路基板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06334306A true JPH06334306A (ja) 1994-12-02

Family

ID=14806546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5121247A Pending JPH06334306A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 セラミック回路基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06334306A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111370373A (zh) * 2020-02-28 2020-07-03 浙江长兴电子厂有限公司 一种气密性表面安装型电流传感器封装结构

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111370373A (zh) * 2020-02-28 2020-07-03 浙江长兴电子厂有限公司 一种气密性表面安装型电流传感器封装结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3237258B2 (ja) セラミック多層配線基板
US7362560B2 (en) Multilayer electronic component and method for producing the same
CN1212601A (zh) 多层布线衬底及其制造方法
JP2999957B2 (ja) 濃度勾配を有する窒化アルミニウム焼結体
JPH04169002A (ja) 導電性ペーストとそれを用いた多層セラミック配線基板の製造方法
EP0997941B1 (en) Conductive paste and ceramic printed circuit substrate using the same
EP2129201B1 (en) Multilayer wiring substrate
JP2007311596A (ja) 突起電極付き回路基板の製造方法及び突起電極付き回路基板
JP2000173346A (ja) 導電性ペースト及びセラミック多層基板
JPH06334306A (ja) セラミック回路基板の製造方法
JP2885477B2 (ja) 多層配線基板及びその製造方法
JP2002368423A (ja) セラミック基板
JP2001143527A (ja) 導電ペースト及びそれを用いたセラミック配線基板
JP2004140005A (ja) 配線基板
JP4022102B2 (ja) 多層配線基板
JP4120736B2 (ja) セラミック回路基板
JP2738600B2 (ja) 回路基板
JP2842707B2 (ja) 回路基板
JPH07202356A (ja) 回路基板
JP3252743B2 (ja) セラミックス回路基板
JP2002016176A (ja) 配線基板およびその接続構造
JP3934910B2 (ja) 回路基板
JP2001326301A (ja) セラミック電子部品および電子装置
JPH1093227A (ja) セラミックス配線基板
JP2000022294A (ja) 電子部品回路基板