JPH0633401Y2 - Ｐｃ鋼材の伸び測定治具 - Google Patents
Ｐｃ鋼材の伸び測定治具Info
- Publication number
- JPH0633401Y2 JPH0633401Y2 JP16142887U JP16142887U JPH0633401Y2 JP H0633401 Y2 JPH0633401 Y2 JP H0633401Y2 JP 16142887 U JP16142887 U JP 16142887U JP 16142887 U JP16142887 U JP 16142887U JP H0633401 Y2 JPH0633401 Y2 JP H0633401Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- measuring
- plate
- fixed plate
- jig
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
- Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、PC鋼材の伸び測定治具に関する。
《従来の技術》 PC鋼より線の伸びを測定する方法としては、PC鋼より線
の外周に喰い込む固定ナイフエッジおよび可動ナイフエ
ッジを有するクランプ具をPC鋼より線に固定し、該クラ
ンプ具に設けた伸び計によって降伏点に至るまでの伸び
量を計測し、それ以上はPC鋼より線を引っ張るつかみ具
のPC鋼より線の固定端に対する移動量を測定値としてい
る。
の外周に喰い込む固定ナイフエッジおよび可動ナイフエ
ッジを有するクランプ具をPC鋼より線に固定し、該クラ
ンプ具に設けた伸び計によって降伏点に至るまでの伸び
量を計測し、それ以上はPC鋼より線を引っ張るつかみ具
のPC鋼より線の固定端に対する移動量を測定値としてい
る。
《考案が解決しようとする問題点》 しかしながら、この種の測定方法では、降伏点を過ぎた
状態で前記伸び計を装着したままであると、破断時の衝
撃によって伸び計が破壊する欠点があった。
状態で前記伸び計を装着したままであると、破断時の衝
撃によって伸び計が破壊する欠点があった。
また、伸びとともに線径が減少するため、前記つかみ具
が滑り、正確な測定ができないほか、測定対象がPC鋼よ
り線の場合には伸びとともにねじれる力も加わり、伸び
計が回転変位し、また測定精度の低下要因となってい
た。
が滑り、正確な測定ができないほか、測定対象がPC鋼よ
り線の場合には伸びとともにねじれる力も加わり、伸び
計が回転変位し、また測定精度の低下要因となってい
た。
この考案は以上の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、破断時の衝撃から測定機器を保護することによっ
て、破断時まで精度よく測定を行なえ、伸びに応じた線
径の減少に追随して確実にPC鋼材をチャッキングし、し
かも、ねじれによる不具合いや測定精度の低下を防止す
ることを目的としている。
て、破断時の衝撃から測定機器を保護することによっ
て、破断時まで精度よく測定を行なえ、伸びに応じた線
径の減少に追随して確実にPC鋼材をチャッキングし、し
かも、ねじれによる不具合いや測定精度の低下を防止す
ることを目的としている。
《問題点を解決するための手段》 前記目的を達成するため、この考案は、支点部を基点に
揺動可能に支持された一対の測定ロッドと、各測定ロッ
ドの先端に設けられたPC鋼材把持用のチヤックとを備
え、該チヤックは、測定ロッドの先端に揺動可能に保持
された支持基板と、該支持基板の先端面に伸び方向への
動きを規制された状態に配置されたマグネットと、該マ
グネットに吸引固着される固定板と、PC鋼材を包囲した
状態で前記固定板に取付けられる包囲板と、前記固定板
の先端にあって該PC鋼材の外周に喰い込むナイフエッジ
と、前記包囲板を固定板側に押圧付勢するバネを設けた
ことを特徴とするPC鋼材の伸び測定治具を提供するもの
である。
揺動可能に支持された一対の測定ロッドと、各測定ロッ
ドの先端に設けられたPC鋼材把持用のチヤックとを備
え、該チヤックは、測定ロッドの先端に揺動可能に保持
された支持基板と、該支持基板の先端面に伸び方向への
動きを規制された状態に配置されたマグネットと、該マ
グネットに吸引固着される固定板と、PC鋼材を包囲した
状態で前記固定板に取付けられる包囲板と、前記固定板
の先端にあって該PC鋼材の外周に喰い込むナイフエッジ
と、前記包囲板を固定板側に押圧付勢するバネを設けた
ことを特徴とするPC鋼材の伸び測定治具を提供するもの
である。
《作用》 破断時による衝撃によって測定ロッドの下部が切り離さ
れ、これによって測定機器を衝撃から保護する。また、
バネ圧によりPC鋼材は常時チャッキング方向に付勢され
ているので、線径の減少による滑りがなく、さらにはね
じれ方向の力に対し支持基板が揺動することによってね
じれ方向の力は吸収され、これによる不具合や測定誤差
などを生ずることがない。
れ、これによって測定機器を衝撃から保護する。また、
バネ圧によりPC鋼材は常時チャッキング方向に付勢され
ているので、線径の減少による滑りがなく、さらにはね
じれ方向の力に対し支持基板が揺動することによってね
じれ方向の力は吸収され、これによる不具合や測定誤差
などを生ずることがない。
《実施例》 以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。
る。
第１図はこの考案に係る測定治具単体を示す側面図、第
２図は第１図のII−II線断面図、第３図はチヤックの分
解斜視図、第４図（ａ），（ｂ）は同測定治具を用いた
測定方法を示す説明図である。
２図は第１図のII−II線断面図、第３図はチヤックの分
解斜視図、第４図（ａ），（ｂ）は同測定治具を用いた
測定方法を示す説明図である。
図において、１は支点部を構成するホルダプレート２に
揺動可能に支持された測定ロッド、４は測定ロッド１の
下端に位置するPC鋼より線６を把持するチヤックであ
る。
揺動可能に支持された測定ロッド、４は測定ロッド１の
下端に位置するPC鋼より線６を把持するチヤックであ
る。
測定ロッド１の上端部にはガラスプレート８が固定バン
ド９を介して固定されている。ガラスプレート８は図示
しないダイヤルゲージなどの伸び測定器の測定端に当接
している。
ド９を介して固定されている。ガラスプレート８は図示
しないダイヤルゲージなどの伸び測定器の測定端に当接
している。
また、ホルダプレート２には前記測定ロッド１の外周に
おいて、ボールスライド軸受12および球面滑り軸受10を
配置し、これによって測定ロッド１をホルダプレート２
に対し揺動および上下移動可能に保持している。
おいて、ボールスライド軸受12および球面滑り軸受10を
配置し、これによって測定ロッド１をホルダプレート２
に対し揺動および上下移動可能に保持している。
前記チヤック４は、測定ロッド１の下端に前後および左
右揺動可能に連結した基板14と、基板14の下面に配置さ
れた固定板16と、基板14と固定板16間を吸着するマグネ
ット18と、固定板16の下部に配置され、前記PC鋼より線
６を固定板との間に挟み込む包囲板20とを備えている。
右揺動可能に連結した基板14と、基板14の下面に配置さ
れた固定板16と、基板14と固定板16間を吸着するマグネ
ット18と、固定板16の下部に配置され、前記PC鋼より線
６を固定板との間に挟み込む包囲板20とを備えている。
前記基板14は略コ字形をなし、その両端にマグネット18
を挾持することでPC鋼より線６の軸方向、すなわち伸び
方向に対するマグネット18の移動を規制するようになっ
ている。
を挾持することでPC鋼より線６の軸方向、すなわち伸び
方向に対するマグネット18の移動を規制するようになっ
ている。
また、その上部には一対のブラケット141が立設され、
ブラケット141間に通した軸142の外周部に球座143を配
置し、この球座143に前記測定ロッド１の下端に設けら
れたリング状結合部144を連結することによって、基板1
4と測定ロッド１間を前後左右に揺動可能に連結してい
る。
ブラケット141間に通した軸142の外周部に球座143を配
置し、この球座143に前記測定ロッド１の下端に設けら
れたリング状結合部144を連結することによって、基板1
4と測定ロッド１間を前後左右に揺動可能に連結してい
る。
前記固定板16の上面には、矩形状のマグネット保持枠16
1が配置され、この保持枠161によってマグネット18のズ
レ止めを行なっている。また、固定板16の下面にはPC鋼
より線６の長手方向に直交するナイフエッジ162が設け
られている。
1が配置され、この保持枠161によってマグネット18のズ
レ止めを行なっている。また、固定板16の下面にはPC鋼
より線６の長手方向に直交するナイフエッジ162が設け
られている。
そして、前記固定板16および包囲板20にはボルト22が挿
通され、ボルト22の固定板16側への突出端に圧縮コイル
バネ26を介してナット24をねじ込むことによって常時包
囲板20を固定板16側に押し付け、これによってPC鋼より
線６の外周部は前記ナイフエッジ162に喰い込み、線径
の減少による把持点の移動を防止するようになってい
る。
通され、ボルト22の固定板16側への突出端に圧縮コイル
バネ26を介してナット24をねじ込むことによって常時包
囲板20を固定板16側に押し付け、これによってPC鋼より
線６の外周部は前記ナイフエッジ162に喰い込み、線径
の減少による把持点の移動を防止するようになってい
る。
以上の構成の測定治具単体は、第４図に示すように、PC
鋼より線６の固定側端部30と、矢印に示す引張側32との
間に所定の間隔Ｌをおいて配置される。
鋼より線６の固定側端部30と、矢印に示す引張側32との
間に所定の間隔Ｌをおいて配置される。
そして、初期設定時（同図（ａ）参照）より引張側32を
引張ることによりPC鋼より線６は伸びる（同図（ｂ）参
照）。
引張ることによりPC鋼より線６は伸びる（同図（ｂ）参
照）。
各測定治具単体の測定側の変化量をLa,Lbとすると、そ
れぞれ各チヤック４が配置されている初期配置をＡ点お
よびＢ点とし、各測定ロッド１の支点部によるレバー比
をa1，a2，b1，b2とすると、Ａ点の変化量は： La×a2／a1 また、Ｂ点の変化量は： Lb×b2／b1 以上によりPC鋼より線６の伸び率εは： ε＝｛（La×a2／a1−Lb×b2／b1）／Ｌ｝×100（％）
となる。
れぞれ各チヤック４が配置されている初期配置をＡ点お
よびＢ点とし、各測定ロッド１の支点部によるレバー比
をa1，a2，b1，b2とすると、Ａ点の変化量は： La×a2／a1 また、Ｂ点の変化量は： Lb×b2／b1 以上によりPC鋼より線６の伸び率εは： ε＝｛（La×a2／a1−Lb×b2／b1）／Ｌ｝×100（％）
となる。
以上の測定過程においては、PC鋼より線６は伸び量に応
じて線径が減少するが、これは常時バネ26の付勢圧によ
ってPC鋼より線６をナイフエッジ162側へ付勢している
ために、相対的なズレはないものとなる。
じて線径が減少するが、これは常時バネ26の付勢圧によ
ってPC鋼より線６をナイフエッジ162側へ付勢している
ために、相対的なズレはないものとなる。
また、伸びに伴うねじれ現象に対しては、前記球座143
およびリング状結合部144間が相対的に揺動することに
よってそのねじれを吸収するので、測定に与える影響は
ないものとなる。
およびリング状結合部144間が相対的に揺動することに
よってそのねじれを吸収するので、測定に与える影響は
ないものとなる。
さらに、引張によりPC鋼より線６が破断した場合には、
その衝撃によってマグネット18の吸引力に抗して基板14
と固定板16間が瞬間的に離脱し、測定ロッド１の上端部
分に接合したゲージ類を破壊から保護することになる。
その衝撃によってマグネット18の吸引力に抗して基板14
と固定板16間が瞬間的に離脱し、測定ロッド１の上端部
分に接合したゲージ類を破壊から保護することになる。
なお、前記マグネット18の吸引力に加えて、マグネット
18と基板14間あるいは固定板16間またはその双方に接着
剤を介在し、これの接着力によって基板14と固定板16間
を連結するようにしてもよい。
18と基板14間あるいは固定板16間またはその双方に接着
剤を介在し、これの接着力によって基板14と固定板16間
を連結するようにしてもよい。
また、前記実施例では、この考案を一定の径のPC鋼より
線６の測定に適用した場合を示したが、チヤックを構成
する固定板および包囲板20の大きさを種々用意すること
によって、直径の異なるPC鋼より線あるいはPC鋼材単体
にも種々適用できることは勿論である。
線６の測定に適用した場合を示したが、チヤックを構成
する固定板および包囲板20の大きさを種々用意すること
によって、直径の異なるPC鋼より線あるいはPC鋼材単体
にも種々適用できることは勿論である。
《考案の効果》 以上実施例により詳細に説明したように、この考案によ
れば、破断時の衝撃から測定器具を保護することができ
るので、降伏点以降も測定器具による精度のよい伸び量
を測定できる。
れば、破断時の衝撃から測定器具を保護することができ
るので、降伏点以降も測定器具による精度のよい伸び量
を測定できる。
また、この考案によれば、線径の減少によるズレやねじ
れなどによる不具合や測定精度に与える影響がなく、こ
れらによる精度の低下を未然に防止できる。
れなどによる不具合や測定精度に与える影響がなく、こ
れらによる精度の低下を未然に防止できる。
第１図はこの考案に係る測定治具単体を示す側面図、第
２図は第１図のII−II線断面図、第３図はチヤックの分
解斜視図、第４図は同測定治具を用いた測定方法を示す
説明図である。 １……測定ロッド ２……ホルダプレート（支点部） ４……チヤック、６……PC鋼より線 14……基板、16……固定板 18……マグネット、20……包囲板 26……圧縮コイルバネ 143……球座、144……リング状結合部
２図は第１図のII−II線断面図、第３図はチヤックの分
解斜視図、第４図は同測定治具を用いた測定方法を示す
説明図である。 １……測定ロッド ２……ホルダプレート（支点部） ４……チヤック、６……PC鋼より線 14……基板、16……固定板 18……マグネット、20……包囲板 26……圧縮コイルバネ 143……球座、144……リング状結合部
Claims (1)
- 【請求項１】支点部を基点に揺動可能に支持された一対
の測定ロッドと、各測定ロッドの先端に設けられたPC鋼
材把持用のチヤックとを備え、該チヤックは、測定ロッ
ドの先端に揺動可能に保持された支持基板と、該支持基
板の先端面に伸び方向への動きを規制された状態に配置
されたマグネットと、該マグネットに吸引固着される固
定板と、該PC鋼材を包囲した状態で前記固定板に取付け
られる包囲板と、前記固定板の先端にあって該PC鋼材の
外周に喰い込むナイフエッジと、前記包囲板を固定板側
に押圧付勢するバネを設けたことを特徴とするPC鋼材の
伸び測定治具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16142887U JPH0633401Y2 (ja) | 1987-10-23 | 1987-10-23 | Ｐｃ鋼材の伸び測定治具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16142887U JPH0633401Y2 (ja) | 1987-10-23 | 1987-10-23 | Ｐｃ鋼材の伸び測定治具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0166052U JPH0166052U (ja) | 1989-04-27 |
| JPH0633401Y2 true JPH0633401Y2 (ja) | 1994-08-31 |
Family
ID=31444354
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16142887U Expired - Lifetime JPH0633401Y2 (ja) | 1987-10-23 | 1987-10-23 | Ｐｃ鋼材の伸び測定治具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0633401Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5938246B2 (ja) * | 2012-03-19 | 2016-06-22 | 株式会社竹中工務店 | 変位計測システム |
-
1987
- 1987-10-23 JP JP16142887U patent/JPH0633401Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0166052U (ja) | 1989-04-27 |
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