JPH06333512A - 偏向ヨーク - Google Patents
偏向ヨークInfo
- Publication number
- JPH06333512A JPH06333512A JP11705493A JP11705493A JPH06333512A JP H06333512 A JPH06333512 A JP H06333512A JP 11705493 A JP11705493 A JP 11705493A JP 11705493 A JP11705493 A JP 11705493A JP H06333512 A JPH06333512 A JP H06333512A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deflection
- coils
- horizontal
- inductance
- coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Details Of Television Scanning (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 画面の左右の歪を偏向コイルの形状とは無関
係に補正できるようにし、コンバーゼンス特性と両立し
た良好な画面を得られる偏向ヨークを提供する。 【構成】 過飽和リアクタ４にて垂直偏向電流による補
助制御コイル10a，10bのインダクタンスと、水平偏向電
流による被制御コイル８a，８bのインダクタンスとの差
動的な変化により、水平偏向コイル部全体のインダクタ
ンスを変化させる。垂直偏向周期により水平偏向電流量
を変えて左右の歪を調整する。
係に補正できるようにし、コンバーゼンス特性と両立し
た良好な画面を得られる偏向ヨークを提供する。 【構成】 過飽和リアクタ４にて垂直偏向電流による補
助制御コイル10a，10bのインダクタンスと、水平偏向電
流による被制御コイル８a，８bのインダクタンスとの差
動的な変化により、水平偏向コイル部全体のインダクタ
ンスを変化させる。垂直偏向周期により水平偏向電流量
を変えて左右の歪を調整する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機等
の陰極線管に設置する偏向ヨークに関するものである。
の陰極線管に設置する偏向ヨークに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、カラーテレビジョン受像機に使
用する３電子銃インライン型カラー受像管において偏向
角が90°以上になると、良好なコンバーゼンス(３つの
電子ビームがシャドウマスクの同じ穴に集中すること)
特性を得るために水平偏向磁界を強いピンクッション形
(糸巻型)、水平偏向磁界を強いバレル形(ビール樽型)と
する。しかしこの場合、図６に示すような左右のラスタ
ー歪(糸巻型，ビール樽型)が発生する。したがって、コ
ンバーゼンス特性と左右のラスター歪を同時に満足させ
ることは、不可能に近いか、あるいは非常に技術的困難
を伴うものであった。
用する３電子銃インライン型カラー受像管において偏向
角が90°以上になると、良好なコンバーゼンス(３つの
電子ビームがシャドウマスクの同じ穴に集中すること)
特性を得るために水平偏向磁界を強いピンクッション形
(糸巻型)、水平偏向磁界を強いバレル形(ビール樽型)と
する。しかしこの場合、図６に示すような左右のラスタ
ー歪(糸巻型，ビール樽型)が発生する。したがって、コ
ンバーゼンス特性と左右のラスター歪を同時に満足させ
ることは、不可能に近いか、あるいは非常に技術的困難
を伴うものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
テレビジョン受像機において画面の大型化が進み、受像
管の電子ビームの偏向角も大きくなってきた。また、デ
ィスプレイ用も含め、管面のフラット化も進んできた。
そのためコンバーゼンス特性を良好とした場合、それま
での受像管(偏向角が90°未満)と同じ偏向量θに対して
管面中心部より周辺部の方が電子ビーム移動量が大きく
なり、画面が歪むという問題があった。そこで、本発明
は、コンバーゼンス特性と左右のラスター歪が補正され
た良好な画面を提供することを目的とする。
テレビジョン受像機において画面の大型化が進み、受像
管の電子ビームの偏向角も大きくなってきた。また、デ
ィスプレイ用も含め、管面のフラット化も進んできた。
そのためコンバーゼンス特性を良好とした場合、それま
での受像管(偏向角が90°未満)と同じ偏向量θに対して
管面中心部より周辺部の方が電子ビーム移動量が大きく
なり、画面が歪むという問題があった。そこで、本発明
は、コンバーゼンス特性と左右のラスター歪が補正され
た良好な画面を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の偏向ヨークは、水平偏向コイルのインダク
タンスを垂直偏向電流と水平偏向電流とにより変化させ
ることのできる被制御コイル，補助制御コイル，永久磁
石とにより構成される過飽和リアクタを有し、画面左右
の歪を偏向コイルの形状とは無関係に補正できるように
した。
に、本発明の偏向ヨークは、水平偏向コイルのインダク
タンスを垂直偏向電流と水平偏向電流とにより変化させ
ることのできる被制御コイル，補助制御コイル，永久磁
石とにより構成される過飽和リアクタを有し、画面左右
の歪を偏向コイルの形状とは無関係に補正できるように
した。
【０００５】
【作用】本発明は上記した構成にて、画面の左右の歪の
調整が過飽和リアクタのインダクタンスを変化させるこ
とにより可能となった。その結果、コンバーゼンス特性
と左右のラスター歪の補正と共に良好な画面が得られ
る。
調整が過飽和リアクタのインダクタンスを変化させるこ
とにより可能となった。その結果、コンバーゼンス特性
と左右のラスター歪の補正と共に良好な画面が得られ
る。
【０００６】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施
例を詳細に説明する。図１において、１は偏向ヨーク、
２は小カバー、３は端子板、４は補正装置である過飽和
リアクタ、５a，５bは水平偏向コイル、６a，６bは垂直
偏向コイル、図２において、７a，７bはドラム型コア
(水平用)、８a，８bは水平偏向コイル５a，５bに接続さ
れ、ドラム型コア７a，７bに形成された被制御コイル、
９はドラム型コア(垂直用)、10a，10bは垂直偏向コイル
６a，６bに接続され、ドラム型コア９に形成された２つ
の補助制御コイル、11は直流バイアス磁界用永久磁石で
ある。
例を詳細に説明する。図１において、１は偏向ヨーク、
２は小カバー、３は端子板、４は補正装置である過飽和
リアクタ、５a，５bは水平偏向コイル、６a，６bは垂直
偏向コイル、図２において、７a，７bはドラム型コア
(水平用)、８a，８bは水平偏向コイル５a，５bに接続さ
れ、ドラム型コア７a，７bに形成された被制御コイル、
９はドラム型コア(垂直用)、10a，10bは垂直偏向コイル
６a，６bに接続され、ドラム型コア９に形成された２つ
の補助制御コイル、11は直流バイアス磁界用永久磁石で
ある。
【０００７】また、図３に示すように被制御コイル８
a，８bは並列に接続され、かつ水平偏向電流により磁界
Ｈ1，Ｈ2を発生し、その磁界の向きは互いに反対の向き
となるように接続されている。補助制御コイル10a，10b
も並列に接続され、また垂直偏向コイル６a，６bとの間
にダイオードＤ1，Ｄ2が互いに逆極性になるように接続
されている。補助制御コイル10a，10bに流れる垂直偏向
電流により補助制御磁界Ｈcを発生し、その磁界の向き
はダイオードＤ1，Ｄ2により、常に同じ向きとなるよう
に接続されている。
a，８bは並列に接続され、かつ水平偏向電流により磁界
Ｈ1，Ｈ2を発生し、その磁界の向きは互いに反対の向き
となるように接続されている。補助制御コイル10a，10b
も並列に接続され、また垂直偏向コイル６a，６bとの間
にダイオードＤ1，Ｄ2が互いに逆極性になるように接続
されている。補助制御コイル10a，10bに流れる垂直偏向
電流により補助制御磁界Ｈcを発生し、その磁界の向き
はダイオードＤ1，Ｄ2により、常に同じ向きとなるよう
に接続されている。
【０００８】図４から偏向ヨークの水平部のインダクタ
ンスと水平偏向電流(水平振幅サイズ)の関係を見てみる
と、画面のラスターサイズを決める水平偏向電流値Ｉp
は、
ンスと水平偏向電流(水平振幅サイズ)の関係を見てみる
と、画面のラスターサイズを決める水平偏向電流値Ｉp
は、
【０００９】
【数１】
【００１０】Ｅb：＋Ｂ電圧，Ｌ：水平偏向出力回路部
のインダクタンス と表される。また画面のピクチャーサイズを求める水平
偏向電流値Ｉeは、
のインダクタンス と表される。また画面のピクチャーサイズを求める水平
偏向電流値Ｉeは、
【００１１】
【数２】Ｌc×(Ｉe)2＝ＥＨＴ×Ｋ2 Ｌc：偏向ヨークの水平部のインダクタンス，ＥＨＴ：
アノード電圧 と表される。ここで、ＥＨＴは、
アノード電圧 と表される。ここで、ＥＨＴは、
【００１２】
【数３】
【００１３】と表される。上記(数１)，(数２)，(数３)
より、水平振幅サイズηは、
より、水平振幅サイズηは、
【００１４】
【数４】
【００１５】と表され、式中のＫ1，Ｋ2，Ｋ3，Ｋ4は比
例定数である。上記(数４)より偏向ヨークの水平部のイ
ンダクタンスは水平振幅サイズと関わり合いがあり、偏
向ヨークのインダクタンスが増加すれば、振幅サイズは
小さくなる。
例定数である。上記(数４)より偏向ヨークの水平部のイ
ンダクタンスは水平振幅サイズと関わり合いがあり、偏
向ヨークのインダクタンスが増加すれば、振幅サイズは
小さくなる。
【００１６】この関係を踏まえて、上記の構成における
一例として、図５を参照しながら過飽和リアクタ４にお
ける被制御コイル８a，８bのインダクタンスの変化を見
てみる。過飽和リアクタ４において、永久磁石11による
直流バイアス磁界ＨDCが印加されているためインダクタ
ンスが減少している。その値から水平偏向電流により被
制御コイル８a，８bに発生する磁界Ｈ1，Ｈ2のため、被
制御コイル８aのインダクタンスは増加し、被制御コイ
ル８bのインダクタンスは減少する。ここで、垂直偏向
電流により補助制御コイル10a，10bに発生する補助制御
磁界ＨCが作用し、被制御コイル８aのインダクタンスは
磁界の向きが同じ方向のため、さらに増加し、また被制
御コイル８bのインダクタンスは磁界の向きが反対方向
のため減少しづらくなる。したがって、水平偏向電流に
より被制御コイル８a，８bに発生する磁界Ｈ1，Ｈ2と、
垂直偏向電流により補助制御コイル10a，10bに発生する
補助制御磁界ＨCによるΔＬのインダクタンスにより、
水平偏向コイル部全体のインダクタンスを変化させる。
さらに、垂直偏向周期で垂直偏向が微少偏向である画面
中央付近と、垂直偏向が最大偏向である画面上，下辺部
でΔＬのインダクタンスに差が生じる。これにより、水
平偏向電流量(電子ビームの偏向量)が変わるため左右の
歪を調整できる。また、同一構成にてダイオードＤ1，
Ｄ2の極性のみをそれぞれ逆極性になるように接続した
場合、補助制御コイル10a，10bに発生する補助制御磁界
ＨCの向きが逆となり、ΔＬのインダクタンスの減少が
起こり、逆方向への歪の補正を行える。
一例として、図５を参照しながら過飽和リアクタ４にお
ける被制御コイル８a，８bのインダクタンスの変化を見
てみる。過飽和リアクタ４において、永久磁石11による
直流バイアス磁界ＨDCが印加されているためインダクタ
ンスが減少している。その値から水平偏向電流により被
制御コイル８a，８bに発生する磁界Ｈ1，Ｈ2のため、被
制御コイル８aのインダクタンスは増加し、被制御コイ
ル８bのインダクタンスは減少する。ここで、垂直偏向
電流により補助制御コイル10a，10bに発生する補助制御
磁界ＨCが作用し、被制御コイル８aのインダクタンスは
磁界の向きが同じ方向のため、さらに増加し、また被制
御コイル８bのインダクタンスは磁界の向きが反対方向
のため減少しづらくなる。したがって、水平偏向電流に
より被制御コイル８a，８bに発生する磁界Ｈ1，Ｈ2と、
垂直偏向電流により補助制御コイル10a，10bに発生する
補助制御磁界ＨCによるΔＬのインダクタンスにより、
水平偏向コイル部全体のインダクタンスを変化させる。
さらに、垂直偏向周期で垂直偏向が微少偏向である画面
中央付近と、垂直偏向が最大偏向である画面上，下辺部
でΔＬのインダクタンスに差が生じる。これにより、水
平偏向電流量(電子ビームの偏向量)が変わるため左右の
歪を調整できる。また、同一構成にてダイオードＤ1，
Ｄ2の極性のみをそれぞれ逆極性になるように接続した
場合、補助制御コイル10a，10bに発生する補助制御磁界
ＨCの向きが逆となり、ΔＬのインダクタンスの減少が
起こり、逆方向への歪の補正を行える。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
水平偏向コイルのインダクタンスを垂直偏向電流と水平
偏向電流とにより変化させることのできる過飽和リアク
タを有することで、画面の左右の歪を偏向コイルの形状
とは無関係に調整することが可能になり、偏向コイルの
形状の検討において調整の範囲が広くなり、コンバーゼ
ンス特性および左右の歪が補正された良好な画面を得ら
れる偏向ヨークを提供できるという効果を奏する。
水平偏向コイルのインダクタンスを垂直偏向電流と水平
偏向電流とにより変化させることのできる過飽和リアク
タを有することで、画面の左右の歪を偏向コイルの形状
とは無関係に調整することが可能になり、偏向コイルの
形状の検討において調整の範囲が広くなり、コンバーゼ
ンス特性および左右の歪が補正された良好な画面を得ら
れる偏向ヨークを提供できるという効果を奏する。
【図１】本発明の(a)偏向ヨーク、(b)過飽和リアクタの
外観図である。
外観図である。
【図２】本発明の過飽和リアクタの断面図である。
【図３】本発明の偏向ヨーク，過飽和リアクタの回路図
である。
である。
【図４】偏向ヨークの水平部のインダクタンスと水平偏
向電流(水平振幅サイズ)の関係式の参考図である。
向電流(水平振幅サイズ)の関係式の参考図である。
【図５】本実施例の被制御コイルのインダクタンスの変
化曲線を示す図である。
化曲線を示す図である。
【図６】左右のラスター歪((a)糸巻型，(b)ビール樽型)
の図である。
の図である。
１…偏向ヨーク、 ２…小カバー、 ３…端子板、 ４
…過飽和リアクタ、５a，５b…水平偏向コイル、 ６
a，６b…垂直偏向コイル、 ７a，７b…ドラム型コア
(水平用)、 ８a，８b…被制御コイル、 ９…ドラム型
コア(垂直用)、10a，10b…補助制御コイル、 11…永久
磁石。
…過飽和リアクタ、５a，５b…水平偏向コイル、 ６
a，６b…垂直偏向コイル、 ７a，７b…ドラム型コア
(水平用)、 ８a，８b…被制御コイル、 ９…ドラム型
コア(垂直用)、10a，10b…補助制御コイル、 11…永久
磁石。
Claims (1)
- 【請求項１】 インライン配置の３本の電子銃からの３
本の電子ビームの動集中が一対の水平偏向コイルと一対
の垂直偏向コイルによる偏向磁界で自動的に行われるよ
うなセルフコンバーゼンス方式カラー受像管等に適用さ
れる偏向ヨークで、水平偏向コイルに接続され互いに反
対方向の磁界を発生する一対の被制御コイルと、水平偏
向コイルに接続され同一方向の磁界を発生する一対の補
助制御コイルと、永久磁石とから構成され、水平偏向コ
イルのインダクタンスを垂直偏向電流と水平偏向電流と
により変化させることにより、水平偏向磁界を垂直偏向
周期とともに変化させて左右の歪を補正することを特徴
とする過飽和リアクタを有する偏向ヨーク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11705493A JPH06333512A (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | 偏向ヨーク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11705493A JPH06333512A (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | 偏向ヨーク |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06333512A true JPH06333512A (ja) | 1994-12-02 |
Family
ID=14702286
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11705493A Pending JPH06333512A (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | 偏向ヨーク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06333512A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6326745B1 (en) | 1999-03-31 | 2001-12-04 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Cathode-ray tube apparatus |
-
1993
- 1993-05-19 JP JP11705493A patent/JPH06333512A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6326745B1 (en) | 1999-03-31 | 2001-12-04 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Cathode-ray tube apparatus |
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