JPH0633301A - 紡績紬糸製品とその製造方法 - Google Patents

紡績紬糸製品とその製造方法

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JPH0633301A
JPH0633301A JP4182285A JP18228592A JPH0633301A JP H0633301 A JPH0633301 A JP H0633301A JP 4182285 A JP4182285 A JP 4182285A JP 18228592 A JP18228592 A JP 18228592A JP H0633301 A JPH0633301 A JP H0633301A
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JP
Japan
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silk
spun
yarn
raw
waste
Prior art date
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Pending
Application number
JP4182285A
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English (en)
Inventor
Tadatoshi Anzaki
忠利 安崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YASUZAKI SHOJI KK
Original Assignee
YASUZAKI SHOJI KK
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Publication date
Application filed by YASUZAKI SHOJI KK filed Critical YASUZAKI SHOJI KK
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  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸湿性、放湿性、通気性、保温性に優れ、皮
膚細胞の活力増進、血管の硬化防止等の薬効の高い絹製
品を安く大量に提供することである。 【構成】 靴下1は、生糸の製糸工程において発生する
生糸屑、生皮苧、熨斗、蛹肌、汚繭等の絹屑繊維、又は
くず繭を細かく裁断し、これを紡いで成る紡績紬糸2を
編織材料とする。上記紡績紬糸2には、蛹糞、桑の葉の
食べ滓等の蛋白質を含む不純物3が混じっていることか
ら、靴下1にも全体にわたり、ほぼ均一に上記不純物3
が付着している。紡績紬糸2の絹繊維としての、優れた
吸湿性、放湿性、通気性、保温性のほかに、蛋白質含有
量の増加に伴う、皮膚細胞の活力増進、血管の硬化防止
等の格別の薬効がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、絹製品、特に生糸の
製糸工程において発生する生糸屑、生皮苧、熨斗、蛹
肌、汚繭等の絹屑繊維、又はくず繭を紡いで成る紡績紬
糸を使用した紡績紬糸製品、及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】そもそも絹繊維は、多種類のアミノ酸か
ら成る蛋白質を主成分とし、吸湿性、放湿性、通気性、
保温性に富むことから、絹繊維を用いた製品は、従来よ
り重宝がられていた。特に、靴下や肌着、シーツ等、肌
に直接接するものは、吸湿性、放湿性、通気性、保温性
に富む繊維を使用すると、衛生的で快適であることが知
られ、昨今の健康ブームの影響で、その需要はますます
高まっている。
【0003】しかしながら、生繭から数段階の製糸工程
を経て得られる本来の生糸は高価であり、靴下や肌着、
シーツ等、肌に直接接する製品に編織材料として使用さ
れることは、高級品を除き、極めて少ない。
【0004】肌に直接接する製品の編織材料としては、
いわゆる絹紡糸と呼ばれる、くず繭又は製糸中にできる
生糸屑、生皮苧、熨斗、蛹肌、汚繭等の絹屑繊維を解舒
(かいじょ、繭糸を繭層から解離すること)し、紡いだ
ものが用いられてきた。
【0005】さらに、この絹紡糸の紡績過程において
も、生糸屑、生皮苧、熨斗、蛹肌、汚繭等の絹屑繊維が
発生し、これらは紡績紬糸に紡いで、主にメリヤスの原
料とされた。しかしながら、上記絹紡糸やこの紡績紬糸
には、蛹糞や桑の葉の食べ滓等の不純物が付着している
ことから、これらを取り除くため、通常は、強アルカリ
洗剤で洗浄するか、あるいは漂白剤で漂白していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来不純物と
して取り除かれた蛹糞や桑の葉の食べ滓等にも、多くの
蛋白質が含まれ、これらが絹繊維が有する吸湿性、放湿
性、通気性、保温性と相俟って、皮膚細胞の活力増進、
血管の硬化防止等、格別の薬効を発揮する。それにもか
かわらず、上記のように、強アルカリ洗剤で洗浄した
り、漂白剤で漂白すると、絹紡糸又は紡績紬糸に付着し
た蛹糞、桑の葉の食べ滓等が洗い流されて、折角の蛋白
質源が失われるほか、絹紡糸や紡績紬糸に含まれている
蛋白質の一部も破壊されてしまう。その結果、絹繊維に
含まれる蛋白質の含有量が減少し、吸湿性、放湿性、通
気性、保温性が損なわれてしまう。
【0007】そこで、この発明は、吸湿性、放湿性、通
気性、保温性に優れた絹繊維から成り、且つ絹繊維に含
まれる蛋白質の含有量が豊富で、薬効の高い靴下や肌
着、シーツ等、肌に直接接する製品を提供することを第
一の課題とする。また、このような製品をできるだけ安
く、大量に提供することを第二の課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の第一の課題を解決
するために、この発明は、生糸の製糸工程において発生
する生糸屑、生皮苧、熨斗、蛹肌、汚繭等の絹屑繊維、
又はくず繭を紡いで成る紡績紬糸を編織材料として用い
た紡績紬糸製品において、上記編織材料が蛹糞、桑の葉
の食べ滓等の蛋白質を含む不純物の絡まった紡績紬糸か
ら成る構成を採用したのである。
【0009】また、上記第二の課題を解決するために、
生糸の製糸工程において発生する生糸屑、生皮苧、熨
斗、蛹肌、汚繭等の絹屑繊維、又はくず繭を細かく裁断
し、これに蛹糞、桑の葉の食べ滓等の蛋白質を含む不純
物を混じえて紡績紬糸を紡ぎ、上記蛋白質を含む不純物
が絡まった紡績紬糸を編物又は織物にし、この編物又は
織物を縫製する方法を採用したのである。
【0010】
【作用】紡績紬糸の繊維は、吸湿性、放湿性、通気性、
保温性に優れ、これに絡まった蛹糞、桑の葉の食べ滓等
の不純物に含まれた蛋白質により、皮膚細胞の活力増
進、血管の硬化防止をはじめ、水虫がなおる、汗疹や床
擦れができない等の格別の薬効を示す。
【0011】
【実施例】図1に示すように、靴下1は紡績紬糸2を編
んだ製品である。この靴下1には、全体にわたり、ほぼ
均一に、蛹糞、桑の葉の食べ滓等の蛋白質を含む不純物
3が付着している。
【0012】図2に示すように、上記紡績紬糸2は、生
糸の製糸工程において発生する生糸屑、生皮苧、熨斗、
蛹肌、汚繭等の絹屑繊維、又はくず繭を細かく裁断し、
これを紡いだものであるから、蛹糞、桑の葉の食べ滓等
の蛋白質を含む不純物3が混じっている。
【0013】上記紡績紬糸2には、繊維そのものに含ま
れる多種類のアミノ酸から成る蛋白質のほかに、この繊
維に絡みついた上記不純物3の蛋白質も含まれており、
従来の絹繊維に比し、全体として蛋白質の含有量が多く
なっている。従って、この紡績紬糸2をそのまま編んで
作られた上記靴下1は、吸湿性、放湿性、通気性、保温
性に優れるのみならず、水虫がなおったり、汗による湿
疹ができないといった格別の薬効が生じる。
【0014】その他、上記紡績紬糸2を編んで、レッグ
ウォーマ、サポータ、あるいは手袋といった製品にされ
る。また、紡績紬糸2は図3に示すような織物にされ、
弱い殺菌力のある洗剤で洗浄したり、軽く湯洗いした
後、Tシャツ、ポロシャツ、パジャマ、シーツ、タオ
ル、バスマット等に縫製される。
【0015】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る紡績紬糸
製品は、生糸屑、生皮苧、熨斗、蛹肌、汚繭等の絹屑繊
維、又はくず繭に、蛹糞、桑の葉の食べ滓等の蛋白質を
含む不純物が絡まって紡がれた紡績紬糸を編織材料とし
ていることから、蛋白質を豊富に含む。従って、絹繊維
の有する優れた吸湿性、放湿性、通気性、保温性に加
え、皮膚細胞の活力増進、血管の硬化防止をはじめ、水
虫がなおる、汗疹や床擦れができない等の格別の薬効を
発揮する。
【0016】また、生糸の製糸工程において発生する生
糸屑、生皮苧、熨斗、蛹肌、汚繭等の絹屑繊維、又はく
ず繭を細かく裁断し、蛹糞、桑の葉の食べ滓等の蛋白質
を含む不純物を混じえて紡いだ紡績紬糸を、そのまま編
織材料として製品に使用していることから、吸湿性、放
湿性、通気性、保温性に優れた絹製品を安く、大量に製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の平面図
【図2】同上の要部拡大図
【図3】その他の実施例の要部拡大図
【符号の説明】
1 靴下 2 紡績紬糸 3 不純物

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生糸の製糸工程において発生する生糸
    屑、生皮苧(きびそ)、熨斗(のし)、蛹肌(さなぎは
    だ)、汚繭(びしょまゆ)等の絹屑繊維、又はくず繭を
    紡いで成る紡績紬糸を編織材料として用いた紡績紬糸製
    品において、上記編織材料が、蛹糞、桑の葉の食べ滓等
    の蛋白質を含む不純物の絡まった紡績紬糸から成ること
    を特徴とする紡績紬糸製品。
  2. 【請求項2】 生糸の製糸工程において発生する生糸
    屑、生皮苧、熨斗、蛹肌、汚繭等の絹屑繊維、又はくず
    繭を細かく裁断し、これに蛹糞、桑の葉の食べ滓等の蛋
    白質を含む不純物を混じえて紡績紬糸を紡ぎ、上記蛋白
    質を含む不純物が絡まった紡績紬糸を編物又は織物に
    し、この編物又は織物を縫製する、紡績紬糸製品の製造
    方法。
JP4182285A 1992-07-09 1992-07-09 紡績紬糸製品とその製造方法 Pending JPH0633301A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012107962A1 (ja) * 2011-02-10 2012-08-16 株式会社アパートメント・プロ キビソ壁紙およびその製造方法
CN103132198A (zh) * 2013-03-14 2013-06-05 江苏悦达纺织集团有限公司 蚕蛹蛋白纤维天丝棉混纺纱及其制备方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5158527A (ja) * 1974-11-12 1976-05-21 Sadaji Yamazaki Bisusetsukaishorisochi
JPS6313255U (ja) * 1986-07-14 1988-01-28

Patent Citations (2)

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