JPH0633268U - 自動販売機のサンプル展示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産性および組立ての作業性が向上するサン
プル展示装置を提供することを目的とする。 【構成】 板状体のサンプル本体７を湾曲させてサンプ
ル本体７のフック９ａ，９ｂを、サンプル取付板３の係
合部に係合させることで、サンプル本体７のサンプル取
付板３への取り付けが完了する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動販売機のサンプル展示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のサンプル展示装置の一例としては実開平３−６３２７５号公報などに示 されている。これらは図５に示すように断面が蒲鉾型で長筒形状に成形されたサ ンプル本体１には、取付孔２が形成されている。このサンプル本体１は、サンプ ル取付板３の各展示位置に形成されている係合片４に差し込んで取り付けられて いる。サンプル本体１の前壁部５は透明であり、その内側には商品と同一の表示 が施された透光性の表示シート６が挿入されている。

【０００３】 この場合、矢印Ａ方向から観察する利用者にはサンプル本体１の前壁部５を通 して表示シート６に施された表示が見える。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このような構成では、長筒形状のサンプル本体１としては透明樹脂による成形 品が考えられ、サンプル取付板３には係合片４の取付け作業が必要で、この場合 の生産工程が複雑になり生産性が低下する。また、構成部材が多いので全体の構 成が複雑となって組立作業の工程も多くなりその作業性が低下するという問題が ある。

【０００５】 本考案は、構成が簡略化され、生産性および組立ての作業性が向上するサンプ ル展示装置の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１に記載のサンプル展示装置は、湾曲自在の板状体の対向する辺の一部 にそれぞれ切り欠いてフックが形成されたサンプル本体と、湾曲させたサンプル 本体の前記切欠き部に係合する係合部が各サンプル展示位置に形成されたサンプ ル取付板とで構成したことを特徴とする。

【０００７】 請求項２に記載のサンプル展示装置は、請求項１において、サンプル本体を透 光性材料で形成し、サンプル取付板に、サンプル取付板の裏面からの照射光が通 過できる光通過部を形成したことを特徴とする。

【０００８】 請求項３に記載のサンプル展示装置は、請求項１，２において、サンプル本体 とサンプル取付板を透光性材料で形成したことを特徴とする。

【０００９】

【作用】

この構成によると、板状体のサンプル本体を湾曲させてサンプル本体のフック を、サンプル取付板の係合部に係合させることで、板状体のサンプル本体を立体 的にサンプル取付板に取り付けられる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１〜図４に基づいて説明する。なお、図５と同様 の作用をなすものは同一の符号をつけて説明する。

【００１１】 本考案のサンプル展示装置は、図４に示す展開図のような板状体のサンプル本 体７が使用されている。このサンプル本体７は樹脂フィルムなどの湾曲自在な板 状体で、その対向する辺８ａ，８ｂの一部にそれぞれ切り欠いてフック９ａ，９ ｂが形成されている。

【００１２】 図１〜図３に示すようにサンプル取付板３の各サンプル展示位置には、湾曲さ せたサンプル本体７のフック９ａ，９ｂに対応してこのフック９ａ，９ｂが係合 する係合部としてのスリット１０ａ，１０ｂが形成されている。

【００１３】 ここでは、サンプル本体７は透光性材料が用いられ、サンプル取付板３は非透 光性材料が用いられており、サンプル取付板３の各サンプル展示位置には、スリ ット１０ａ，１０ｂの間にサンプル取付板３の裏面に配置された光源１１からの 照射光が通過する光通過部としての光通過孔１２が穿設されている。

【００１４】 板状体のサンプル本体７は図２に示すように湾曲させて立体的にした状態でフ ック９ａ，９ｂをサンプル取付板３のスリット１０ａ，１０ｂに係合させて取付 けられる。

【００１５】 このように構成したため、板状体のサンプル本体７を使用しているにもかかわ らず取付状態では湾曲して立体的になるため、従来と同様の表示効果が得られる 。光通過孔１２を通過した光は、サンプル本体７の裏面を照光し、その一部がサ ンプル本体７を透過して利用者が見ることができる。また、このサンプル本体７ は樹脂フィルムからの打抜工法を用いて量産化でき、装置全体の構成が簡略化さ れ、生産性および組立ての作業性が向上する。

【００１６】 上記の実施例では非透光性材料のサンプル取付板３に光通過部として光通過孔 １２を穿設した場合について述べたが、この光通過部については、サンプル取付 板３として透光性材料を用いた場合には光通過孔１２を無くしてもあるいは光通 過孔１２を設けても良い。

【００１７】 上記の各実施例ではサンプル本体７を透光性材料で形成したが、サンプル本体 ７を非透光性材料で形成して、光源１１をサンプル本体７より前方の上方または 下方位置に配設して照明することも考えられ、この場合にも本考案は有効である 。

【００１８】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、板状体のサンプル本体を湾曲させてこのサンプ ル本体に形成されているフックを、サンプル取付板の係合部に係合させてサンプ ル取付板に取り付けるので、板状体のサンプル本体を使用しているにもかかわら ず取付状態では湾曲して立体的になり、従来と同様の表示効果が得られる。

【００１９】 さらに、このサンプル本体は樹脂フィルムからの打抜工法を用いて量産化でき 、装置全体の構成が簡略化され、生産性および組立ての作業性の向上を期待でき る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のサンプル展示装置の一実施例の構成を
示す分解斜視図

【図２】同実施例の組立て斜視図

【図３】同実施例のサンプル本体取付部分の中央縦断面
図

【図４】同実施例のサンプル本体の展開図

【図５】従来のサンプル展示装置の構成を示す斜視図

【符号の説明】

３ サンプル取付板 ７ サンプル本体 ８ａ，８ｂ 辺 ９ａ，９ｂ フック １０ａ，１０ｂ スリット（係合部）

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 湾曲自在の板状体の対向する辺の一部に
   それぞれ切り欠いてフックが形成されたサンプル本体
   と、湾曲させたサンプル本体の前記フックに係合する係
   合部が各サンプル展示位置に形成されたサンプル取付板
   とで構成した自動販売機のサンプル展示装置。
2. 【請求項２】 サンプル本体を透光性材料で形成し、サ
   ンプル取付板に、サンプル取付板の裏面からの照射光が
   通過できる光通過部を形成した請求項１記載の自動販売
   機のサンプル展示装置。
3. 【請求項３】 サンプル本体とサンプル取付板を透光性
   材料で形成した請求項１，２記載の自動販売機のサンプ
   ル展示装置。