JPH06332602A - 情報処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、通常のキーボードと同様に触覚によ
って入力感が感じられるようにしてユーザの入力感覚を
向上し、ブラインドタイピングを行なうなどの高速な入
力を行なうことができる、ソフトウェアキーボードを持
った情報処理装置を提供することを目的とする。 【構成】液晶ディスプレイ１０上にソフトウェアキーボ
ード１２が表示されているとき、前記ソフトウェアキー
ボード１２の表示されている部分の上部に突起付キーボ
ード入力補助部１３を置く構成とする。 【効果】通常のキーボードと同様に触覚によって入力感
が感じられるようにしてユーザの入力感覚を向上し、ブ
ラインドタイピングを行なうなどの高速な入力を行なう
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、入力手段としてキーボ
ード入力を持つ情報処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、液晶ディスプレイ上に感圧式タッ
チパネルを張り、ペンまたは、指先などを用いて入力を
行なう電子手帳などの、小型で携帯性を重視した情報処
理装置が開発されはじめている。

【０００３】また、このような情報処理装置において
も、文章作成時などにキーボードを用いたいという要望
があるため、液晶ディスプレイ上にソフトウェアキーボ
ードを表示し、ユーザがその上を指先でタッチした場合
に、そのタッチパネルからの入力座標位置を検出し、そ
の入力座標位置に表示されていたキーボード上の文字表
記に相当するキーコードを発生して、液晶ディスプレイ
上にエコーバックすることが行なわれることがある。

【０００４】図５は従来のソフトウェアキーボードを持
った情報処理装置の構成図である。図中５０は種々の情
報を表示する液晶ディスプレイである。５１は液晶ディ
スプレイ５０の前面に張られた感圧式タッチパネルであ
る。５２は液晶ディスプレイ５０上に適宜表示され、表
示時には、その表示上に入力された座標位置を感圧式タ
ッチパネル５１から受けとるソフトウェアキーボードで
ある。

【０００５】前述の各構成要素よりなる従来の情報処理
装置の動作を以下に説明する。ユーザはすでにこの情報
処理装置上にワードプロセッサソフトウェアを起動して
おり、また、ソフトウェアキーボード５２も表示された
状態になっているものとする。また、ワードプロセッサ
ソフトウェアとソフトウェアキーボード５２とはプロセ
ス間通信を用いてキーコードの送受信を行なうことがで
きるとする。 （動作） （１）ユーザは液晶ディスプレイ５０上に表示されたソ
フトウェアキーボード５２の所望のキーである「ａ」キ
ーの表示の上を指先で押す。

【０００６】（２）感圧式タッチパネル５１は(１)で押
された座標位置を検出する。 （３）ソフトウェアキーボード５２は(２)で検出された
座標位置に基づいて、表示されていた文字に相当するキ
ーコードを計算した後、そのコードをプロセス間通信を
用いてワードプロセッサソフトウェアに渡す。

【０００７】（４）ワードプロセッサソフトウェアは液
晶ディスプレイ５０上の所定の位置に（３) で渡された
キーコードに相当するキーを保持している現在の表示位
置にエコーバック表示する。

【０００８】（５）（１）〜（４）の作業を繰り返し、
キー入力を行なう。（おわり）

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】従来の情報処理装置に
おいては前述の従来例で示したように、液晶ディスプレ
イ５０上に表示されたソフトウェアキーボード５２には
通常のキーボードのような触覚によって感じられる入力
感がないためユーザの入力感覚が悪く、ブラインドタイ
ピングを行なうなどの高速な入力が困難であるという問
題点を有していた。

【００１０】本発明はかかる点に鑑み、通常のキーボー
ドと同様に触覚によって入力感が感じられるようにして
ユーザの入力感覚を向上し、ブラインドタイピングを行
なうなどの高速な入力を行なうことができる情報処理装
置を提供することを目的とする。

【００１１】また本発明はソフトウェアキーボードのキ
ー文字配列を自由に変更し、かつ、その変更を直接目で
確かめられるようにすることができる情報処理装置を提
供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第１の課題解決手段として、種々の情報を表示する
液晶ディスプレイと、前記液晶ディスプレイの前面に張
られた感圧式タッチパネルと、前記液晶ディスプレイ上
に適宜表示され、表示時には、その表示上に入力された
座標位置を前記感圧式タッチパネルから受けとるソフト
ウェアキーボードと、前記ソフトウェアキーボードの前
面に置いたり取り外したりする、前記ソフトウェアキー
ボードのキー配列に合わせて上面にキーボタン状の突起
を設け、その突起の表面に前記ソフトウェアキーボード
のキー文字配列に合わせた文字を印刷などにより表示し
た突起付キーボード入力補助部とを備えた情報処理装置
の構成とする。

【００１３】また第２の課題解決手段として、前記突起
付キーボード入力補助部を文字表記のない透明な材質の
もので置き換えた情報処理装置の構成とする。

【００１４】

【作用】前記第１の課題解決手段の構成のように液晶デ
ィスプレイ上にソフトウェアキーボードが表示されてい
るとき、前記ソフトウェアキーボードの表示されている
部分の上部に突起付キーボード入力補助部を置くことに
より、通常のキーボードと同様に触覚によって入力感が
感じられるようにしてユーザの入力感覚を向上し、ブラ
インドタイピングを行なうなどの高速な入力を行なうこ
とができることとなる。

【００１５】また第２の課題解決手段の構成のように突
起付キーボード入力補助部を透明な材質のもので置き換
え、ソフトウェアキーボードに表示された文字を突起付
キーボード入力補助部の上から直接目で確かめられるよ
うにすることにより、ソフトウェアキーボードの文字配
列を自由に変更し、かつ、その変更を直接目で確かめら
れることとなる。

【００１６】

【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図１は本発明の第１の実施例における情報処理装置
の構成図を示すものである。図中、１０は種々の情報を
表示する液晶ディスプレイである。１１は液晶ディスプ
レイ１０の前面に張られた感圧式タッチパネルである。
１２は液晶ディスプレイ１０上に適宜表示され、表示時
には、その表示上に入力された座標位置を感圧式タッチ
パネル１１から受けとるソフトウェアキーボードであ
る。１３はソフトウェアキーボード１２の前面に置いた
り取り外したりする、前記ソフトウェアキーボード１２
のキー配列に合わせて上面にキーボタン状の突起を設
け、その突起の表面に前記ソフトウェアキーボード１２
のキー文字配列に合わせた文字を印刷などにより表示し
た突起付キーボード入力補助部である。

【００１７】前述の各構成要素よりなる本発明の第１の
実施例における情報処理装置の動作を以下に説明する。
図３は前記第１の実施例の情報処理装置を用いた場合の
様子を表す摸式図である。ユーザはすでにこの情報処理
装置上にワードプロセッサソフトウェアを起動してお
り、また、ソフトウェアキーボード１２も表示された状
態になっているものとする。また、ワードプロセッサソ
フトウェアとソフトウェアキーボード１２とはプロセス
間通信を用いてキーコードの送受信を行なうことができ
るとする。また、突起付キーボード入力補助部１３はソ
フトウェアキーボード１２の前面に置かれているものと
する。また、突起付キーボード入力補助部１３は表面に
QWERTY型のキー文字の印字されたＵＶ硬化型樹脂などの
材質で作られたものであるとし、前面部に、液晶ディス
プレイ１０に表示されるソフトウェアキーボード１２の
キー配列に合わせてキーボタン状の突起が付いたもので
あるとする。 （動作） （１０１）ユーザは液晶ディスプレイ１０上に表示され
たソフトウェアキーボード１２の前面に置かれている突
起付キーボード入力補助部１３の所望のキーである
「ａ」のキー文字の印字された突起の上を指先で押す。

【００１８】（１０２）突起付キーボード入力補助部１
３のユーザの押した「ａ」キー部分の下面は圧力を増
し、その部分の感圧式タッチパネル１１を押す。 （１０３）感圧式タッチパネル１１は（１０２）で押さ
れた座標位置を検出する。

【００１９】（１０４）ソフトウェアキーボード１２は
（１０３）で検出された座標位置に基づいて、表示され
ていたキー文字に相当するキーコードを計算した後、そ
のコードをプロセス間通信を用いてワードプロセッサソ
フトウェアに渡す。

【００２０】（１０５）ワードプロセッサソフトウェア
は液晶ディスプレイ１０上の所定の位置に（１０４）で
渡されたキーコードに相当するキーを保持している現在
の表示位置にエコーバック表示する。

【００２１】（１０６）（１０１）〜（１０５）の作業
を繰り返し、キー入力を行なう。（おわり） 以上のように、ソフトウェアキーボード１２の前面に突
起付キーボード入力補助部１３を取り付けることによ
り、通常のキーボードと同様に触覚によって入力感が感
じられるようにしてユーザの入力感覚を向上し、ブライ
ンドタイピングを行なうなどの高速な入力を行なうこと
ができる。

【００２２】なお、本実施例においては突起付キーボー
ド入力補助部１３の突起は上面にのみあるものとした
が、上面、下面ともに突起をつける構成をとることも可
能である。ただし、突起付キーボード入力補助部１３の
素材に十分な弾力性がある場合、上面にのみ突起を付け
ても、これが押された場合に下面の対応部分にのみ圧力
を掛けることができ、突起付キーボード入力補助部１３
の整形にかかるコストを削減することが可能となる。

【００２３】また、突起付キーボード入力補助部１３は
脱着可能な構成であり、ソフトウェアキーボード１２を
表示していない場合には取り外して液晶ディスプレイ１
０を全面もちいて種々の表示を行なうことができる。

【００２４】図２は本発明の第２の実施例における情報
処理装置の構成図を示すものである。図中、２０は種々
の情報を表示する液晶ディスプレイである。２１は液晶
ディスプレイ２０の前面に張られた感圧式タッチパネル
である。２２は液晶ディスプレイ２０上に適宜表示さ
れ、表示時には、その表示上に入力された座標位置を感
圧式タッチパネル２１から受けとるソフトウェアキーボ
ードである。２３はソフトウェアキーボード２２の前面
に置いたり取り外したりする、前記ソフトウェアキーボ
ード２２のキー配列に合わせて上面にキーボタン状の突
起を設け、文字表示のない透明な材質で作られた突起付
キーボード入力補助部である。

【００２５】前記第２の実施例における情報処理装置の
動作を以下に説明する。図４は本発明の第２の実施例の
情報処理装置を用いた場合の様子を表す摸式図である。
ユーザはすでにこの情報処理装置上にワードプロセッサ
ソフトウェアを起動しており、また、ソフトウェアキー
ボード２２も表示された状態になっているものとする。
また、ワードプロセッサソフトウェアとソフトウェアキ
ーボード２２とはプロセス間通信を用いてキーコードの
送受信を行なうことができるとする。

【００２６】また、突起付キーボード入力補助部２３は
ソフトウェアキーボード２２の前面に置かれているもの
とする。また、ソフトウェアキーボード２２のキー文字
の表示は「ＣＡＰＳ」キーを押すことによって「〒」や
「†」などの特殊記号の入力を行なうためのシンボル表
示された状態に切り替わるものとする。また、突起付キ
ーボード入力補助部２３は透明のＵＶ硬化型樹脂などの
材質で作られたものであるとする。 （動作） （２０１）ユーザは液晶ディスプレイ２１上に表示され
たソフトウェアキーボード２２の前面に置かれている突
起付キーボード入力補助部２３の所望のキーである「Ｃ
ＡＰＳ」のキートップの印字された突起の上を指先で押
す。

【００２７】（２０２）突起付キーボード入力補助部２
３のユーザの押した「ＣＡＰＳ」キー部分の下面は圧力
を増し、その部分の感圧式タッチパネル２１を押す。 （２０３）感圧式タッチパネルは(２０２)で押された座
標位置を検出する。

【００２８】（２０４）ソフトウェアキーボード２２は
(２０３)で検出された座標位置に基づいて、表示されて
いたキー文字に相当するキーコードを計算した後、その
コードが、「ＣＡＰＳ」であれば、ソフトウェアキーボ
ード２２のキー文字の表示をシンボル表示に切替える。

【００２９】（２０５）ユーザは液晶ディスプレイ２１
上に表示されたソフトウェアキーボード２２の上面に置
かれている突起付キーボード入力補助部２３の所望のキ
ーである「〒」のキー文字が表示された位置の突起の上
を指先で押す。

【００３０】（２０６）突起付キーボード入力補助部２
３のユーザの押した「〒」キー部分の下面は圧力を増
し、その部分の感圧式タッチパネル２１を押す。 （２０７）感圧式タッチパネル２１は(２０６)で押され
た座標位置を検出する。

【００３１】（２０８）ソフトウェアキーボード２２は
(２０７)で検出された座標位置に基づいて、そのコード
をプロセス間通信を用いてワードプロセッサソフトウェ
アに渡す。 （２０９）ワードプロセッサソフトウェアは液晶ディス
プレイ２０上の所定の位置に（２０４）で渡されたキー
コードに相当するキーを保持している現在の表示位置に
エコーバック表示する。

【００３２】（２０６）（２０１）〜（２０９）の作業
を繰り返し、キー入力を行なう。（おわり）

【００３３】

【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなように
本発明によれば、通常のキーボードと同様に触覚によっ
て入力感が感じられるようにしてユーザの入力感覚を向
上し、ブラインドタイピングを行なうなどの高速な入力
を行なうことが可能となり、その実用的効果は大きい。

【００３４】またソフトウェアキーボードのキー文字配
列を自由に変更し、かつ、その変更を直接目で確かめら
れるようにすることが可能となり、通常のキートップに
はない特殊記号までもソフトウェアキーボードで入力感
覚を得ながら入力することが可能となり、その実用的効
果は大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例における情報処理装置の
構成図

【図２】本発明の第２の実施例における情報処理装置の
構成図

【図３】（ａ）は本発明の第１の実施例の情報処理装置
を用いた場合の摸式図 （ｂ）はその突起付キーボード入力補助部の側面図

【図４】（ａ）は本発明の第２の実施例の情報処理装置
を用いた場合の摸式図 （ｂ）はその突起付キーボード入力補助部の側面図

【図５】従来のソフトウェアキーボードを持った情報処
理装置の構成図

【符号の説明】

１０ 液晶ディスプレイ １１ 感圧式タッチパネル １２ ソフトウェアキーボード １３ 突起付キーボード入力補助部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 種々の情報を表示する液晶ディスプレイ
   と、前記液晶ディスプレイの前面に張られた感圧式タッ
   チパネルと、前記液晶ディスプレイ上に適宜表示され、
   表示時には、その表示上に入力された座標位置を前記感
   圧式タッチパネルから受けとるソフトウェアキーボード
   と、前記ソフトウェアキーボードの前面に置いたり取り
   外したりする、前記ソフトウェアキーボードのキー配列
   に合わせて上面にキーボタン状の突起を設け、その突起
   の表面に前記ソフトウェアキーボードのキー文字配列に
   合わせた文字を印刷などにより表示した突起付キーボー
   ド入力補助部とを備えたことを特徴とする情報処理装
   置。
2. 【請求項２】 突起付キーボード入力補助部を文字表記
   のない透明な材質のもので置き換えたことを特徴とする
   請求項１記載の情報処理装置。