JPH06332464A - 電子鍵盤楽器 - Google Patents

電子鍵盤楽器

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JPH06332464A
JPH06332464A JP5141180A JP14118093A JPH06332464A JP H06332464 A JPH06332464 A JP H06332464A JP 5141180 A JP5141180 A JP 5141180A JP 14118093 A JP14118093 A JP 14118093A JP H06332464 A JPH06332464 A JP H06332464A
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JP
Japan
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keyboard
action noise
keystroke speed
sound
speed
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JP5141180A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Shioda
和明 塩田
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アクションノイズを適切に再現することによ
り、アコースティックピアノの発音特性をより正確に再
現できるようにした電子鍵盤楽器を提供することであ
る。 【構成】 鍵盤3の打鍵速度を検出する打鍵速度検出手
段5と、検出された打鍵速度に応じて、アコースティッ
クピアノの打弦音を発音する打弦音発音手段20と、検
出された打鍵速度に応じて、アクションノイズを発音す
るアクションノイズ発音手段20とを備えたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ピアノなどの電子
鍵盤楽器に関し、特にアコースティックピアノの発音特
性をより正確に再現できるようにした電子鍵盤楽器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電子鍵盤楽器、特に電子ピアノでは、ア
コースティックピアノの発音特性をより正確に再現する
ことが、重要なテーマの1つである。このため、従来の
電子ピアノでは一般に、アコースティックピアノの波形
データをあらかじめ記憶するとともに、各鍵盤の下側に
鍵盤の打鍵速度を検出する鍵盤スイッチが設けられてお
り、発音手段が、鍵盤スイッチによる検出結果に応じて
波形データを読み出し、この読み出した波形データに基
づいて、楽音信号を生成して出力することにより、アコ
ースティックピアノの音を再現するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、アコースティッ
クピアノは、打鍵に伴うアクションの機械的な動作によ
ってハンマーを移動させ、ハンマーで弦を叩くことによ
り、発音が行われる。このため、アコースティックピア
ノでは、ハンマーが弦を打つことにより生じる本来の音
(以下、「打弦音」という)だけでなく、アクションの
機械的な動作による音(以下、「アクションノイズ」と
いう)が不可避的に発生する。このアクションノイズ
は、打弦前に発生して、アコースティックピアノの発音
特性に微妙な影響をもたらすものである。例えば、指を
鍵盤から離して上方位置から打鍵した場合と、指を鍵盤
上に置いて打鍵した場合とにおいて、アコースティック
ピアノの音の鳴り方が異なるのは、このアクションノイ
ズが原因の1つになっているためと考えられる。しか
し、上述した従来の電子ピアノでは、このようなアクシ
ョンノイズをも再現する装置構成にはなっておらず、ピ
アノ音として打弦音だけを再現する構成であるため、ア
コースティックピアノの発音特性を十分に再現すること
ができないという問題がある。
【0004】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、アクションノイズを適切に再現
することにより、アコースティックピアノの発音特性を
より正確に再現できるようにした電子鍵盤楽器を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、鍵盤の打鍵速度を検出する打鍵速度検出
手段と、検出された打鍵速度に応じて、アコースティッ
クピアノの打弦音を発音する打弦音発音手段と、検出さ
れた打鍵速度に応じて、アクションノイズを発音するア
クションノイズ発音手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0006】この場合、打鍵速度検出手段が、鍵盤の初
期打鍵速度および終期打鍵速度を検出するように構成さ
れており、打鍵速度検出手段により検出された初期打鍵
速度に応じて、アクションノイズの発音レベルを調整す
るアクションノイズレベル調整手段と、打鍵速度検出手
段により検出された終期打鍵速度に応じて、打弦音の発
音レベルを調整する打弦音レベル調整手段とをさらに備
えていることが好ましい。
【0007】さらに、この場合、アクションノイズレベ
ル調整手段は、初期打鍵速度が終期打鍵速度に対して相
対的に大きいほど、アクションノイズの発音レベルをよ
り高いレベルに調整するように構成されていることこと
が好ましい。
【0008】
【作用】上述した電子鍵盤楽器によれば、打鍵速度検出
手段により検出された打鍵速度に応じて、打弦音発音手
段がアコースティックピアノの打弦音を発音するととも
に、アクションノイズ発音手段がアコースティックピア
ノのアクションノイズを発音する。これにより、打弦音
とともにアクションノイズを再現することが可能にな
る。また、アクションノイズの大きさは、打鍵アクショ
ン、すなわち打鍵速度によって変化するので、アクショ
ンノイズを打鍵速度に応じて発音することにより、アコ
ースティックピアノの発音特性が良好に再現される。
【0009】また、請求項2に記載の電子鍵盤楽器で
は、アクションノイズレベル調整手段が、初期打鍵速度
に応じて、アクションノイズの発音レベルを調整すると
ともに、打弦音レベル調整手段が、終期打鍵速度に応じ
て、打弦音の発音レベルを調整する。アコースティック
ピアノのアクションノイズは、打弦前に発生するため、
その大きさが特に鍵盤の初期打鍵速度に大きく影響され
る一方、打弦音の大きさは、ハンマーが弦を叩く速度、
すなわち終期打鍵速度に大きく影響されるので、上述の
ように、アクションノイズおよび打弦音の発音レベルを
それぞれ初期打鍵速度および終期打鍵速度に応じて調整
することにより、それぞれの大きさを、アコースティッ
クピアノの発音特性に合致するように、適切に設定する
ことができる。
【0010】さらに、請求項3に記載の電子鍵盤楽器で
は、アクションノイズレベル調整手段は、初期打鍵速度
が終期打鍵速度に対して相対的に大きいほど、アクショ
ンノイズの発音レベルをより高いレベルに調整するの
で、終期打鍵速度に対する初期打鍵速度の相対的な大き
さを加味して、アクションノイズおよび打弦音の発音レ
ベルをバランス良く設定することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を、図面を参
照しながら、詳細に説明する。図3は、本発明を適用し
た電子ピアノの鍵盤装置を示す側面図であり、同図
(a)は離鍵状態を、(b)は押鍵状態を、それぞれ示
している。図3に示すように、この鍵盤装置は、横シャ
ーシ1と、横シャーシ1の後端に起立状態で取り付けら
れた縦シャーシ2と、横シャーシ1に取り付けられた鍵
盤3と、縦シャーシ2に取り付けられたハンマー4とを
備えている。
【0012】鍵盤3は、前後方向に延びる鍵盤本体11
と、鍵盤本体11の前半部上面に形成された鍵部12
と、鍵盤本体11の後端部上面に取り付けられた当て板
13と、鍵盤本体11の前部に埋め込まれた鍵錘14と
によって構成されている。鍵盤3は、中央よりやや後ろ
側の位置で、横シャーシ1にバランスピン15を介して
シーソー様に回動自在に支持されており、バランスピン
15は、横シャーシ1に固定されたピンホルダ16に立
設されている。また、鍵盤3の回動角度を規制するため
に、横シャーシ1の前部上面にはストッパ17が、後部
上面には鍵盤枕18が取り付けられている。鍵盤3は、
離鍵状態では、後部下面が鍵盤枕18に当接するととも
に、鍵部12が持ち上がっている一方、押鍵状態では、
前部下面がストッパ17に当接するとともに、当て板1
3がハンマー4を跳ね上げるようになっている。また、
横シャーシ1の前部上面には、ピン19、19が前後し
て立設され、押鍵の際の鍵盤3の横ぶれを防止するよう
になっている。
【0013】ハンマー4は、前端部にハンマー錘8が埋
め込まれ、後端部が縦シャーシ2に回動自在に取り付け
られている。ハンマー4は、鍵盤3が離鍵状態にある場
合には、鍵盤3の当て板13にほぼ水平に支持されてお
り、押鍵状態では、鍵盤3によりはね上げられて、上方
のハンマークッション7に突き当たることにより、良好
な鍵タッチ感が得られるようになっている。
【0014】ストッパ17とピンホルダ16の中間位置
には、横シャーシ1の上面に、打鍵速度検出手段として
の鍵盤スイッチ5が取り付けられている。この鍵盤スイ
ッチ5は、図4に示すようなゴムスイッチで構成されて
おり、上面付近から下方に延びる第1〜第3スイッチ素
子S1 、S2 、S3 を有している。各スイッチ素子S
1 、S2 、S3 の下端部は、導電ゴムで構成された接点
1 、C2 、C3 となっている。各接点C1 、C2 、C
3 は、離鍵状態において、下方に配設された基板(図示
せず)に、若干の間隙を存して臨むようになっており、
この間隙の長さは、接点C1 が最も小さく、次いで接点
2 が接点C1 よりも1mm程度長く、さらに接点C3
さらに1mm程度長くなるように配置されている。
【0015】一方、鍵盤本体11の下面にはスイッチ押
え6が、鍵盤スイッチ5との間に若干の間隙を存して設
けられている。そして、鍵盤3の押鍵時、スイッチ押え
6が鍵盤スイッチ5の上面を押したときに、接点C1
2 、C3 が、異なる押鍵ストロークで順次、基板に接
触して導通することにより、第1〜第3スイッチ素子S
1 、S2 、S3 が時間差をもってONされることによっ
て、鍵盤3の打鍵状態が検出されるようになっている。
各スイッチ素子S1 、S2 、S3 のON/OFF信号
は、発音装置20のCPU23に入力される。
【0016】図1は、この発音装置20の構成を示すブ
ロック図である。発音装置20は、本実施例において、
打弦音発音手段およびアクションノイズ発音手段を構成
するものである。発音装置20は、同図に示すように、
鍵盤スイッチ5からの押鍵情報に従って楽音信号を生成
する楽音生成部21と、生成された楽音信号を再生・出
力する再生部22とに大別される。
【0017】楽音生成部21は、CPU23、打弦音波
形ROM24、アクションノイズ波形ROM25、打弦
音生成回路26、アクションノイズ生成回路27、第1
および第2の乗算器28、29、加算器30、およびD
/A部31などを有して構成されている。
【0018】CPU23は、楽音生成部21全体の作動
の制御を司るものであり、図示しないROMに記憶され
た制御プログラムに基づき、鍵盤スイッチ5から入力さ
れた検出信号に応じて、鍵盤3の打鍵の有無を判別し、
その打鍵速度(ベロシティー)を演算するとともに、こ
れらの判別結果および演算結果に従って、打弦音生成回
路26およびアクションノイズ生成回路27の制御、お
よび第1および第2の乗算器28、29の乗算係数M
1 、M2 の決定などを行う。
【0019】打弦音波形ROM24は、アコースティッ
クピアノの打弦音の波形データを記憶するものである。
この打弦音波形データは、アコースティックピアノの現
実の打弦音をサンプリングし、これをデジタル信号に変
換することにより、作成される。一方、アクションノイ
ズ波形ROM25には、アコースティックピアノの前述
したアクションノイズの波形データが記憶されており、
このアクションノイズ波形データもまた、アコースティ
ックピアノの現実のアクションノイズをサンプリング
し、これをデジタル信号に変換することにより、作成さ
れる。
【0020】打弦音生成回路26およびアクションノイ
ズ生成回路27は、いずれもDCO(Digital Controll
ed Oscillator) で構成されている。打弦音生成回路2
6は、CPU23による制御の下、打弦音波形ROM2
4から打弦音波形データを読み出し、この打弦音波形デ
ータに基づいて、打弦音信号を生成する。同様に、アク
ションノイズ生成回路27は、CPU23による制御の
下、アクションノイズ波形ROM25から読み出したア
クションノイズ波形データに基づいて、アクションノイ
ズ信号を生成する。
【0021】第1の乗算器28は打弦音レベル調整手段
を、第2の乗算器29はアクションノイズレベル調整手
段をそれぞれ構成するものである。第1および第2の乗
算器28、29は、打弦音生成回路26およびアクショ
ンノイズ生成回路27でそれぞれ生成された打弦音信号
およびアクションノイズ信号に、CPU23で決定され
た乗算係数M1 、M2 をそれぞれ乗算して、打弦音信号
およびアクションノイズ信号を、打鍵速度に応じた出力
レベルに調整するものである。
【0022】また、加算器30は、第1および第2の乗
算器28、29からそれぞれ出力された打弦音信号およ
びアクションノイズ信号を互いに加算し、D/A部31
は、加算器30から出力されたデジタル信号をアナログ
信号に変換する。
【0023】再生部22は、楽音生成部で生成された楽
音信号を増幅する増幅器32と、増幅された楽音信号を
音声として出力するスピーカ33とで構成されている。
【0024】次に、上述した発音装置20の動作を、C
PU23で実行される図2のフローチャートを参照して
説明する。まず、鍵盤スイッチ5の検出信号に基づい
て、鍵盤3が押鍵されたか否か、すなわち第1〜第3ス
イッチ素子S1 、S2 、S3 がすべてONされたか否か
を監視する(ステップ201)。
【0025】鍵盤3が押鍵された場合には、ステップ2
02〜206に進み、一連の発音動作を行う。まず、鍵
盤スイッチ5の第1スイッチ素子S1 がONされてから
第2スイッチ素子S2 がONされるまでの初期タイムラ
グΔt1 、および第2スイッチS素子2 がONされてか
ら第3スイッチ素子S3 がONされるまでの終期タイム
ラグΔt2 を算出する(ステップ202)。この初期タ
イムラグΔt1 および終期タイムラグΔt2 は、それぞ
れ鍵盤3の初期打鍵速度および終期打鍵速度を反映する
ものであり、これらの速度が大きいほど、Δt1 値およ
びΔt2 値は小さくなる。
【0026】次いで、ステップ202で求めた初期タイ
ムラグΔt1 と終期タイムラグΔt2 とのタイムラグ差
Δt12(=Δt1 −Δt2 )を算出する(ステップ20
2)。このタイムラグ差Δt12は、鍵盤3の終期打鍵速
度に対する初期打鍵速度の相対的な大きさを反映するも
のであり、Δt12値が小さいほど、初期打鍵速度が終期
打鍵速度に対して相対的に大きいことを意味する。
【0027】次に、ステップ202で求めた終期タイム
ラグΔt2 から、第1の乗算器28の乗算係数M1 、す
なわち打弦音の発音レベルを決定する(ステップ20
4)。この場合、乗算係数M1 は、終期タイムラグΔt
2 が小さいほど、すなわち鍵盤3の終期打鍵速度が大き
いほど、大きな値に設定される。例えば、乗算係数M1
は、Δt2 = 0.140msecのとき、打弦音の発音レベル=
100 となるように、Δt2 =1.3msec のとき、発音レベ
ル=10となるように、それぞれ設定される。このような
設定により、鍵盤3の終期打鍵速度が大きいほど、打弦
音の発音レベルがより大きな値に設定されるので、打弦
音の発音レベルを、鍵盤3の終期打鍵速度に応じて適切
に設定することができる。乗算係数M1 の決定は、例え
ば、終期タイムラグΔt2 と乗算係数M1 との関係を設
定した変換テーブルをあらかじめROM(図示せず)に
記憶しておき、この変換テーブルから終期タイムラグΔ
2に対応する乗算係数M1 を読み出すことによって行
われる。
【0028】次いで、ステップ203で求めたタイムラ
グ差Δt12から、第2の乗算器29の乗算係数M2 、す
なわちアクションノイズの発音レベルを決定する(ステ
ップ205)。この場合、乗算係数M2 は、タイムラグ
差Δt12が小さいほど、すなわち鍵盤3の初期打鍵速度
が終期打鍵速度に対して相対的に大きいほど、大きな値
に設定される。例えば、乗算係数M2 は、Δt12 =0.0
10msecのとき、アクションノイズの発音レベル=100 と
なるように、Δt12 =0.100msecのとき、発音レベル=
10となるように、それぞれ設定される。このような設定
により、鍵盤3の初期打鍵速度が大きいほど、アクショ
ンノイズの発音レベルがより大きな値に設定されるの
で、アクションノイズの発音レベルを、鍵盤3の初期打
鍵速度に応じて適切に設定することができる。乗算係数
2 の決定も、乗算係数M1 の場合と同様に、図示しな
いROMに記憶された変換テーブルからの読出しによっ
て、行われる。
【0029】次に、上述した演算処理結果に基づいて、
発音動作を行う(ステップ206)。すなわち、CPU
23は、打弦音生成回路26およびアクションノイズ生
成回路27に、キーON信号をそれぞれ出力するととも
に、第1および第2の乗算器28、29に、ステップ2
04、205で決定した乗算係数M1 、M2 のデータ信
号をそれぞれ出力する。キーON信号の入力により、打
弦音生成回路26は、打弦音波形ROM24から打弦音
波形データを読み出し、この打弦音波形データに基づい
て、打弦音信号を生成して、第1の乗算器28に出力す
る。第1の乗算器28は、打弦音信号に乗算係数M1
乗算して、その発音レベルを調整する。
【0030】一方、アクションノイズ生成回路27は、
アクションノイズ波形ROM25からアクションノイズ
波形データを読み出し、このアクションノイズ波形デー
タに基づいて、アクションノイズ信号を生成し、第2の
乗算器29は、このアクションノイズ信号に乗算係数M
2 を乗算して、その発音レベルを調整する。発音レベル
を調整された打弦音信号およびアクションノイズ信号
は、加算器30で互いに加算された後、D/A部31で
デジタル信号からアナログ信号に変換され、増幅器32
を経て、スピーカ33から出力され、発音が行われる。
【0031】次いで、鍵盤3が離鍵されたか否か、すな
わち第1〜第3スイッチ素子S1 、S2 、S3 がすべて
OFFになったか否かを監視する(ステップ207)。
鍵盤3が離鍵されていない場合には、ステップ207の
監視を繰り返し行い、この間、ステップ206による発
音を継続する。鍵盤3が離鍵された場合には、消音動作
を行う(ステップ208)。すなわち、打弦音生成回路
26およびアクションノイズ生成回路27に、キーOF
F信号がそれぞれ出力されることによって、打弦音生成
回路26およびアクションノイズ生成回路27が、打弦
音波形ROM24およびアクションノイズ波形ROM2
5からの波形データの読出しを停止することにより、消
音を行い、本プログラムを終了する。
【0032】以上のように、本実施例では、鍵盤3が押
鍵されたときに、打弦音生成回路26によってアコース
ティックピアノの打弦音を生成するとともに、アクショ
ンノイズ生成回路27によってアクションノイズを生成
して、これらを発音するので、アコースティックピアノ
の音色を正確に再現することができる。また、第1およ
び第2の乗算器28、29により、初期打鍵速度に応じ
て、アクションノイズの発音レベルを調整するととも
に、終期打鍵速度が大きいほど、打弦音の発音レベルを
大きく調整するので、アクションノイズおよび打弦音の
大きさを、アコースティックピアノの発音特性に合致す
るように、適切に設定することができる。この場合、第
2の乗算器29は、初期打鍵速度が終期打鍵速度に対し
て相対的に大きいほど、アクションノイズの発音レベル
をより高いレベルに調整するので、終期打鍵速度に対す
る初期打鍵速度の相対的な大きさを加味して、アクショ
ンノイズおよび打弦音の発音レベルをバランス良く設定
でき、したがって、アコースティックの発音特性をより
正確に再現することができる。
【0033】なお、実施例では、初期打鍵速度と終期打
鍵速度との差に応じて、アクションノイズの発音レベル
を調整しているが、これを、初期打鍵速度から直接、決
定するようにしてもよい。また、実施例では、生成した
打弦音およびアクションノイズを加算器で合成した後、
発音するようにしているが、両者をそれぞれ独立して発
音するようにしてもよい。さらに、実施例では、互いに
異なる押鍵ストロークでONする鍵盤スイッチ3のON
時間差から、初期打鍵速度と終期打鍵速度を求めるよう
にしているが、これらの打鍵速度を、他の適当な手段で
検出できることはもちろんである。その他、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で、細部の構成を任意に変更するこ
とが可能である。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明は、アクションノ
イズを適切に再現することにより、アコースティックピ
アノの発音特性を忠実に再現することができるなどの効
果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子ピアノの発音装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】発音装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】電子ピアノの鍵盤装置を示す側面図である。
【図4】鍵盤スイッチの断面図である。
【符号の説明】
3 鍵盤 5 鍵盤スイッチ 20 発音装置 23 CPU 24 打弦音波形ROM 25 アクションノイズ波形ROM 26 打弦音生成回路 27 アクションノイズ生成回路 28 第1の乗算器 29 第2の乗算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10H 1/053 D 9379−5H 1/34 9379−5H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵盤の打鍵速度を検出する打鍵速度検出
    手段と、検出された当該打鍵速度に応じて、アコーステ
    ィックピアノの打弦音を発音する打弦音発音手段と、検
    出された前記打鍵速度に応じて、アクションノイズを発
    音するアクションノイズ発音手段とを備えたことを特徴
    とする電子鍵盤楽器。
  2. 【請求項2】前記打鍵速度検出手段が、前記鍵盤の初期
    打鍵速度および終期打鍵速度を検出するように構成され
    ており、当該打鍵速度検出手段により検出された初期打
    鍵速度に応じて、アクションノイズの発音レベルを調整
    するアクションノイズレベル調整手段と、前記打鍵速度
    検出手段により検出された終期打鍵速度に応じて、打弦
    音の発音レベルを調整する打弦音レベル調整手段とをさ
    らに備えたことを特徴とする、請求項1に記載の電子鍵
    盤楽器。
  3. 【請求項3】前記アクションノイズレベル調整手段は、
    前記初期打鍵速度が前記終期打鍵速度に対して相対的に
    大きいほど、前記アクションノイズの発音レベルをより
    高いレベルに調整するように構成されていることを特徴
    とする、請求項2に記載の電子鍵盤楽器。
JP5141180A 1993-05-21 1993-05-21 電子鍵盤楽器 Withdrawn JPH06332464A (ja)

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