JPH06332287A

JPH06332287A - 転写装置

Info

Publication number: JPH06332287A
Application number: JP5122296A
Authority: JP
Inventors: Hideo Yu; 英雄兪; Yasunori Kawaishi; 康則河石; Katsuya Kawagoe; 克哉川越; Toshiaki Motohashi; 俊昭本橋; Mitsuru Takahashi; 充高橋; Naoko Iwata; 尚子岩田; Hideki Kamiyama; 英樹上山
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1993-05-25
Filing date: 1993-05-25
Publication date: 1994-12-02

Abstract

(57)【要約】【目的】被担持物を担持し回転駆動される担持体と、こ
の担持体上の被担持体が転移される媒体としての中間転
写ベルトと、担持体と中間転写ベルトとの対向領域を確
保する一対の支持ローラを有する転写装置において、ベ
ルトの抵抗値のばらつきによらず、良好な転写性を確保
することのできる転写装置を提供すること。【構成】被担持物に対して中間転写ベルト２への転移の
ための電気的な力を与える転写放電手段７を、中間転写
ベルト２の裏側に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、転写装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】トナー像、転写紙、トナー像及び転写紙
等による被担持物を担持して回転駆動される感光体ドラ
ム等の担持体と、この担持体上の被担持体が転移される
媒体としての中間転写ベルトと、担持体と中間転写ベル
トとの対向領域を確保する一対の支持ローラを有する転
写装置がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】かかる転写装置におい
て、中間転写ベルトを介して転写を行う場合、ベルトの
抵抗値のばらつきによって転写性のよしあしが大きく変
化する。

【０００４】従って、本発明の目的は、ベルトの抵抗値
のばらつきによらず、良好な転写性を確保することので
きる転写装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は次のように構成した。

【０００６】（１）．被担持物に対して中間転写ベルト
への転移のための電気的な力を与える転写放電手段を、
中間転写ベルトの裏側に設けた（請求項１）。

【０００７】（２）．（１）において、転写放電手段
は、支持ローラ間の中間点と担持体中心軸との交点とを
結ぶ線上に配置した（請求項２）。

【０００８】（３）．（１）又は（２）において、転写
放電手段は、針状放電電極により構成した（請求項
３）。

【０００９】（４）．（１）又は（２）又は（３）にお
いて、転写放電電極の入口側又は出口側又は入口側、出
口側の両側には、絶縁部材を設けた（請求項４）。

【００１０】（５）．（３）又は（４）において、針状
放電電極を構成する針状電極を複数列にわたり設けた
（請求項５）。

【００１１】（６）．（５）において、各列間の針状電
極は、千鳥状の配置とした（請求項６）。

【００１２】

【作用】被担持体は、転写放電手段による電気的な力に
より、担持体から中間転写ベルトに転移される。

【００１３】

【実施例】

１．請求項１，２に対応する例図１において、符号１は担持体としての感光体ドラムを
示し、被担持体としての、例えば負帯電のトナー像を担
持して矢印方向に回転されるようになっている。

【００１４】この感光体ドラム１の側部には、中間転写
ベルト２が対向配置されている。この中間転写ベルト２
は、感光体ドラム上のトナー像が転移される媒体であ
り、一対の支持ローラ３，４により対向領域を確保して
いる。また、他の支持ローラ５，６により支持されてい
る。

【００１５】支持ローラ３，４及びこれらローラ間にお
ける中間転写ベルト部分は感光体ドラムに対する対向領
域を形成することにより、転写装置を構成している。こ
の転写装置における中間転写ベルトの裏側には、転写放
電手段７が配置されている。

【００１６】この転写放電手段７の配置位置は、支持ロ
ーラ３，４間と中間点と、感光体ドラム１の中心軸Ｏと
の交点を結ぶ線上に設けられている。転写放電手段７は
電源の正側に接続されている。

【００１７】転写放電手段７を放電駆動することによ
り、感光体ドラム１上のトナー像は中間転写ベルト２に
多少の抵抗値のばらつきがあっても、転写放電手段によ
る電気的な力を受けて中間転写ベルト２上に転移する。

【００１８】中間転写ベルト２上に転移したトナー像
は、支持ローラ６の部位にて、対向する転写ローラ８と
の間を通過する転写紙Ｓ上に再転写される。

【００１９】２．請求項３に対応する例前記例において、転写放電手段７としては、コロナワイ
ヤ方式のものを使用することもできるし、針状電極のも
のを使用することもできる。ただし、コロナワイヤ方式
のものは、大きなスペースを要するので、支持ローラ
３，４間に納めることができない場合がる。

【００２０】かかる場合には、図２に示すように針状放
電電極７１をもって転写放電手段とする。針状放電電極
７１は、絶縁性のケースホルダー９と該ケースホルダー
により支持された針状電極１０よりなり、小スペースで
の配置が可能である。

【００２１】３．請求項４に対応する例（１）転写放電電極の入口側に絶縁部材を設けた例本例では図３に示すように、針状放電電極の入口側、つ
まり、感光体ドラム１の矢印で示す回転方向上の上流側
に相当するケースホルダー９の下面にプレート状の絶縁
部材１１を取り付けている。

【００２２】この絶縁部材１１の自由端側は、針状電極
１０の先端よりも感光体ドラム１側に延出している。但
し感光体ドラム１からは離間している。

【００２３】本例においては、絶縁部材１１によって、
針状電極１０からの放電イオン流が遮断されるので、転
写前にトナーが中間転写ベルト２に飛翔してしまう、所
謂プレ転写を防止することができる。

【００２４】（２）転写放電電極の出口側に絶縁部材を設けた例本例では図４に示すように、針状放電電極の出口側、つ
まり、感光体ドラム１の矢印で示す回転方向上の下流側
に相当するケースホルダー９の上面にプレート状の絶縁
部材１２を取り付けている。

【００２５】この絶縁部材１２の自由端側は、針状電極
１０の先端よりも感光体ドラム１側に延出している。但
し感光体ドラム１からは離間している。

【００２６】本例においては、絶縁部材１２によって、
針状電極１０からの放電イオン流が遮断されるので、転
写後にトナーが中間転写ベルト２から感光体ドラムに飛
翔してしまう、所謂逆転写を防止することができる。

【００２７】（３）転写放電電極の入口側及び出口側に
絶縁部材を設けた例本例では、図５に示すように、針状放電電極の入口側、
つまり、感光体ドラム１の矢印で示す回転方向上の下流
側に相当するケースホルダー９の下面に絶縁材料１１を
取り付け、又、出口側、つまり、感光体ドラム１の矢印
で示す回転方向上の下流側に相当するケースホルダー９
の上面にプレート状の絶縁部材１２を取り付けている。

【００２８】これら絶縁部材１１，１２の自由端側は、
針状電極１０の先端よりも感光体ドラム１側に延出して
いる。但し感光体ドラム１からは離間している。

【００２９】本例においては、絶縁部材１１，１２によ
って、針状電極１０からの放電イオン流が遮断されるの
で、プレ転写及び逆転写を防止することができる。

【００３０】４．請求項５に対応する例本例では、針状放電電極を構成する針状電極を、図６，
８に符号１０Ａ，１０Ｂ，１０Ｃで示すように、三列に
わたり設けている。この場合、各針状電極は共通電源に
より並列接続されている。

【００３１】針電極の列数と、印加電圧と、放電電流の
３者の関係を説明した図７に示す特性図より、同一の放
電電流を得ようとした場合、針状電極の列数が多くなる
程、印加電圧は低くても済むことがわかる。

【００３２】よって、本例により、一列の針状電極の場
合と比べて低い印加電圧で十分に高い放電電流を得るこ
とができる。

【００３３】５．請求項６に対応する例本例では、図８に示すように、複数の針状電極１０Ａ，
１０Ｂ，１０Ｃについて各針の位相をずらした千鳥状の
配置としている。針状電極では、針の先端部間にて放電
が発生する。

【００３４】このため、針の先端が鋭くなると、放電む
らの原因となる。この点、本例のように、複数列とし、
かつ、列毎の針の先端部を千鳥状の配置とした場合には
実質的に針間のピッチを細かくしたのと同じようなこと
となり、放電むらを防止して良好な転写画像を得ること
が可能となる。

【００３５】

【発明の効果】本発明により、ベルトの抵抗値のばらつ
きによらず、良好な転写性を確保することのできる転写
装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を説明した転写装置の正面図で
ある。

【図２】針状放電電極を説明した転写装置の要部斜視図
である。

【図３】入口側に放電電極を設けた場合の転写装置の斜
視図である。

【図４】出口側に放電電極を設けた場合の転写装置の斜
視図である。

【図５】入口側及び出口側の両方に放電電極を設けた場
合の転写装置の斜視図である。

【図６】針状電極を複数設けた場合を例示した転写装置
の正面図である。

【図７】針状電極の列数と、印加電圧と、放電電流の関
係を説明した図である。

【図８】各針状電極を千鳥状に配置した場合を例示した
転写装置の要部斜視図である。

【符号の説明】

２中間転写ベルト７転写放電手段１０Ａ針状電極１０Ｂ針状電極１０Ｃ針状電極１１絶縁部材１２絶縁部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者本橋俊昭東京都大田区中馬込１丁目３番６号・株式会社リコー内 (72)発明者高橋充東京都大田区中馬込１丁目３番６号・株式会社リコー内 (72)発明者岩田尚子東京都大田区中馬込１丁目３番６号・株式会社リコー内 (72)発明者上山英樹東京都大田区中馬込１丁目３番６号・株式会社リコー内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】被担持物を担持し回転駆動される担持体
と、この担持体上の被担持体が転移される媒体としての
中間転写ベルトと、前記担持体と前記中間転写ベルトと
の対向領域を確保する一対の支持ローラを有する転写装
置において、前記被担持物に対して前記中間転写ベルトへの転移のた
めの電気的な力を与える転写放電手段を、中間転写ベル
トの裏側に設けたことを特徴とする転写装置。
【請求項２】請求項１において、転写放電手段は、支持
ローラ間の中間点と担持体中心軸との交点とを結ぶ線上
に配置したことを特徴とする転写装置。
【請求項３】請求項１又は請求項２において、転写放電
手段は、針状放電電極により構成したことを特徴とする
転写装置。
【請求項４】請求項１又は請求項２又は請求項３におい
て、転写放電電極の入口側又は出口側又は入口側、出口
側の両側には、絶縁部材を設けたことを特徴とする転写
装置。
【請求項５】請求項３又は請求項４において、針状放電
電極を構成する針状電極を複数列にわたり設けたことを
特徴とする転写装置。
【請求項６】請求項５において、各列間の針状電極は、
千鳥状の配置としたことを特徴とする転写装置。