JPH06331069A - ワイヤ補強層付き高圧ホース - Google Patents

ワイヤ補強層付き高圧ホース

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JPH06331069A
JPH06331069A JP13929393A JP13929393A JPH06331069A JP H06331069 A JPH06331069 A JP H06331069A JP 13929393 A JP13929393 A JP 13929393A JP 13929393 A JP13929393 A JP 13929393A JP H06331069 A JPH06331069 A JP H06331069A
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JP
Japan
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wire
hose
diameter
wires
reinforcing layer
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Pending
Application number
JP13929393A
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English (en)
Inventor
Shunji Hachisuga
俊次 蜂須賀
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Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Tokyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Tokyo Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd, Tokyo Seiko Co Ltd filed Critical Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各ホースワイヤの適度の偏平化とその各平面
状左右側面の隣接配置により、ワイヤ補強層の強度及び
ホースの柔軟性を高めるとともにホースを小径化して耐
圧力性等のホース性能を向上したワイヤ補強層付き高圧
ホースを提供するにある。 【構成】 ゴムホース内に複数本のホースワイヤ1,1
1,21をスパイラル状に巻き込み形成したワイヤ補強
層を有する高圧ホースにおいて、各ホースワイヤ1,1
1,21は丸線の偏平化により平面状左右側面2,1
2,22と円弧状上下面3,13,23を有し、横断面
の短径D1 と長径D2 の偏平比D1/D2 を99〜25%
の範囲内に形成するとともに、各平面状左右側面2,1
2,22を隣接せしめた配置としワイヤ補強層10,2
0,30のワイヤ充填度を78.5%以上に構成したこ
とに特徴を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の高圧ホースにお
いて、そのゴムホース内に複数本のホースワイヤをスパ
イラル状に巻き込み埋設して形成したワイヤ補強層に特
徴を有するワイヤ補強層付き高圧ホースに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の高圧ホースは、通常、そのゴムホ
ース内に複数本のホースワイヤをスパイラル状に巻き込
み形成したワイヤ補強層を有し、このワイヤ補強層をさ
らに多層に形成して、ホース内部を高圧に保持する構造
になつており、そのホースワイヤには、ダイスを使用し
冷間加工により伸線して製造した高い引張強度を有する
丸線の高炭素鋼線が一般的に使用され、例えば、図2に
示すように高圧ホースのゴムホース内に複数本のホース
ワイヤ(丸線)aをスパイラル状に巻き込み埋設してワ
イヤ補強層bを形成し、このワイヤ補強層bをさらに多
層(図示省略)に形成してホースの耐圧力性を高めた構
造になつているが、このワイヤ補強層bのワイヤ充填度
は理論的に78.5%未満となり充填ロスが多く、さら
に高い耐圧力性を付与するためには、太径のワイヤを使
用したり、又は、逆に細径のワイヤを使用しワイヤ補強
層の層数を増加して対処されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の高圧ホースのワ
イヤ補強層は、前記のような丸線のホースワイヤをスパ
イラル状に巻き込み形成して構成され、そのワイヤ充填
度は78.5%未満になつて充填ロスが多くそのホース
の耐圧力性には限界がある。また、その耐圧力性を高め
るため太径のワイヤを使用すると、ホースの剛性が高く
なつて柔軟性が低下し、ワイヤ補強層の厚さ即ちホース
の肉厚が増加して大径ホースとなり、逆に細径のワイヤ
を使用すると、ホースの柔軟性は得られるが、ワイヤの
引張強度、ワイヤ補強層の強度が低下して、ワイヤ補強
層の層数の増加が必要になり同様に大径ホースになるな
ど、ホースの耐圧力性とともにその柔軟性及びホース小
径化の両立が課題になつている。
【0004】本発明は、上記のような課題に対処するた
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、各
ホースワイヤの適度の偏平化とその各平面状左右側面の
隣接配置によつて、ワイヤ補強層の強度及びホースの柔
軟性を高めるとともにホースを小径化して耐圧力性等の
ホース性能を向上したワイヤ補強層付き高圧ホースを提
供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゴムホース内
に複数本のホースワイヤをスパイラル状に巻き込み形成
したワイヤ補強層を有する高圧ホースにおいて、前記の
各ホースワイヤは丸線の偏平化により形成した平面状左
右側面と円弧状上下面を有し、横断面の短径D1 と長径
D2 の偏平比D1/D2 を99〜25%の範囲内に形成す
るとともに、各平面状左右側面を隣接せしめた配置にし
てワイヤ補強層のワイヤ充填度を78.5%以上に構成
し、各ホースワイヤの適度の偏平化とその各平面状左右
側面の隣接配置により、ワイヤ補強層の強度、即ちホー
スの耐圧力性及びホースの柔軟性を効果的に高めるとと
もに小径化している。
【0006】
【作用】高圧ホースのワイヤ補強層を形成する各ホース
ワイヤを、丸線の偏平化により形成した平面状左右側面
と円弧状上下面を有し、かつ横断面の短径D1 と長径D
2 の偏平比D1/D2 を99〜25%の範囲内に形成し
て、その適度の偏平化により各ホースワイヤの剛性の増
加を防止するとともにその強度を高め、かつその各ホー
スワイヤの平面状左右側面を隣接した配置にしてワイヤ
充填度を78.5%以上とし、ワイヤ補強層の単位面積
当たりの強度を効果的に高めワイヤ補強層の層数減少を
可能として、ホースの耐圧力性を高めホースの柔軟性を
得るとともにホース小径化を可能にしている。
【0007】
【実施例】図1(A)に本発明の第1実施例、図1
(B)に第2実施例、図1(C)に第3実施例を示す。
図中1,11,21は各実施例のホースワイヤであつ
て、図1(A)に示す第1実施例のホースワイヤ1は、
丸線に偏平加工を加え偏平化して形成した平面状左右側
面2及び円弧状上下面3を有し、横断面の短径D1 を
0.35mm、長径D2 を0.60mmの偏平ワイヤに形成
し、図1(B)に示す第2実施例のホースワイヤ11
は、丸線に偏平加工を加え偏平化して形成した平面状左
右側面12及び円弧状上下面13を有し、横断面の短径
D1 を0.23mm、長径D2 を0.60mmの偏平ワイヤ
に形成し、また、図1(C)に示す第3実施例のホース
ワイヤ21は、丸線に偏平加工を加え偏平化して形成し
た平面状左右側面22及び円弧状上下面23を有し、横
断面の短径D1 を0.15mm、長径D2 を0.60mmの
偏平ワイヤに形成しており、図1に示す各実施例は、ゴ
ムホース内に複数本のホースワイヤ1(又は11,2
1)をスパイラル状に巻き込み形成したワイヤ補強層を
有する高圧ホースにおいて、各ホースワイヤ1(又は1
1,21)は丸線の偏平化により形成した平面状左右側
面2(又は12,22)と円弧状上下面3(又は13,
23)を有し、横断面の短径D1 と長径D2 の偏平比D
1/D2 を99〜25%の範囲内に形成するとともに、各
ホースワイヤ1(又は11,21)の平面状左右側面2
(又は12,22)を隣接せしめた配置にしてワイヤ補
強層10(又は20,30)のワイヤ充填度を78.5
%以上に構成したワイヤ補強層付き高圧ホースになつて
いる。
【0008】さらに詳述すると、前記のホースワイヤ1
(又は11,21)には、好ましくは炭素C0.82wt
%を含む高炭素鋼線に、銅、亜鉛めっきを拡散めっき法
により施し、その後熱処理して合金化しCu63.5wt
%、付着量5.0g/kgのめっきを施して、この鋼線
をダイスにより順次細径に伸線加工して適度の線径の丸
線ワイヤとし、さらに、この丸線ワイヤを平ロールに数
回通して所望の偏平比に圧延加工した偏平ワイヤが使用
され、前記のような横断面の形状及び隣接配置にしてワ
イヤ補強層10(又は20,30)を構成する。
【0009】
【表1】
【0010】表1,2に示す各試料は、前記のように伸
線加工して形成した異なる線径の各丸線ワイヤを従来例
1〜4とし、また、同様に伸線加工した後、圧延加工し
て形成した異なる偏平比の各偏平ワイヤを実施例1〜3
及び比較例1にしている。また、前記の各丸線ワイヤ及
び各偏平ワイヤのそれぞれの単線特性(剛性、引張強
度、比強度、断面積及び切断荷重)を測定して、表2の
ような結果が得られた。表1,2から明らかなように、
従来例1ないし4の丸線ワイヤでは、その線径が小さく
なると、剛性が低くなり単位断面面積当たりの比強度は
高くなるのに対し、実施例1ないし3の各偏平ワイヤ
は、剛性はほぼ同一となり、かつ比強度の高いワイヤに
なつている。
【0011】
【表2】
【0012】また、各試料の丸線ワイヤ、偏平ワイヤで
形成されるそれぞれのワイヤ補強層の特性(ワイヤ充填
層当たりのワイヤ本数、耐圧力性、ワイヤ充填度、ワイ
ヤ補強層の最適な層数、合計の厚さ、ホースの柔軟性)
を測定して、表3のような結果が得られた。表3から明
らかなように、従来例1ないし4では、その各丸線ワイ
ヤで形成されるワイヤ補強層のそれぞれのワイヤ充填度
は78.5%未満になり、ワイヤ補強層当たりの耐圧力
性が線径とともに低下するので、これに対応させてワイ
ヤ補強層の層数を増加しないとホースとしての同一耐圧
力性は得られないで、ワイヤ補強層つまりホースの厚み
厚くなるのに対し、実施例1ないし3では、その各偏平
ワイヤで形成されるそれぞれのワイヤ補強層において、
同一補強層中に充填されるワイヤ本数が増加し、かつ各
ワイヤの引張強度が高く充填度の高いワイヤ補強層とな
つて、ワイヤ補強層当たりの耐圧力性が高められる。従
って、補強層数の低減が可能となりワイヤ補強層、即ち
ホースの肉厚が薄くなり、優れた耐圧力性を有し柔軟性
があり小径化された高圧ホースに形成される。
【0013】
【表3】
【0014】また、比較例1のようにホースワイヤの偏
平比D1/D2 を25%未満にして過度に偏平にすると、
そのワイヤの圧延加工に際し表面にゴムとの接着に有害
な圧痕傷が生じゴム補強材としては不適当となつて、ゴ
ムホース内へのスパイラル成形性も困難になり、表示か
ら明らかなように、本発明のワイヤ補強層を構成するホ
ースワイヤは、その偏平比D1/D2 を99〜25%の範
囲内に形成することにより、前記のような優れた作用、
効果が得られる。さらに、そのワイヤの成分としては、
C0.62〜0.92wt%の範囲が適当である。
【0015】
【発明の効果】本発明は、前述のようにゴムホース内に
複数本のホースワイヤをスパイラル状に巻き込み形成し
たワイヤ補強層を有する高圧ホースにおいて、前記の各
ホースワイヤは丸線の偏平化により形成した平面状左右
側面と円弧状上下面を有し、横断面の短径D1 と長径D
2 の偏平比D1/D2 を99〜25%の範囲内に形成して
適度に偏平化するとともに、各ホースワイヤの平面状左
右側面を隣接配置にしてワイヤ充填度を78.5%以上
とし、各ホースワイヤの剛性の増加を防止するとともに
ワイヤ補強層の単位断面積当たりの強度を効果的に高
め、その補強層数の低減を可能として、ホースの耐圧力
性を高めるとともに柔軟性があり小径化してホース性能
を著しく向上している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例と第2実施例及び第3実施
例を示す各ワイヤ補強層の部分横断面図(A)(B)
(C)
【図2】従来例を示すワイヤ補強層の部分横断面図であ
る。
【符号の説明】
1,11,21 ホースワイヤ 2,12,22 平面状左右側面 3,13,23 円弧状上下面 10 ワイヤ補強層 D1 短径 D2 長径 D1/D2 偏平比

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムホース内に複数本のホースワイヤを
    スパイラル状に巻き込み形成したワイヤ補強層を有する
    高圧ホースにおいて、前記の各ホースワイヤは丸線の偏
    平化により形成した平面状左右側面と円弧状上下面を有
    し、横断面の短径D1 と長径D2 の偏平比D1/D2 を9
    9〜25%の範囲内に形成するとともに、各平面状左右
    側面を隣接せしめた配置にしてワイヤ補強層のワイヤ充
    填度を78.5%以上に構成したことを特徴とするワイ
    ヤ補強層付き高圧ホース。
JP13929393A 1993-05-19 1993-05-19 ワイヤ補強層付き高圧ホース Pending JPH06331069A (ja)

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