JPH0633056B2 - 自動車ボデ−の構造用接着剤の硬化方法 - Google Patents
自動車ボデ−の構造用接着剤の硬化方法Info
- Publication number
- JPH0633056B2 JPH0633056B2 JP13675686A JP13675686A JPH0633056B2 JP H0633056 B2 JPH0633056 B2 JP H0633056B2 JP 13675686 A JP13675686 A JP 13675686A JP 13675686 A JP13675686 A JP 13675686A JP H0633056 B2 JPH0633056 B2 JP H0633056B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- automobile body
- curing
- structural adhesive
- metal panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は接着剤の硬化方法に関し、詳しくは自動車ボデ
ーの構造用接着剤の硬化方法に関する。
ーの構造用接着剤の硬化方法に関する。
[従来の技術] 従来、自動車ボデーの構造用接着剤は、板金工程にて金
属パネルに塗布され、自動車ボデーの塗装工程において
脱脂、化成処理された鋼板が電着塗装がされた後、電着
焼付炉にて加熱乾燥される際に塗布された接着剤も同時
に硬化させていた。また、別の方法として板金工程にて
金属パネルに塗布された接着剤を、加熱して予めゲル化
させた後塗装工程を行う方法もある。
属パネルに塗布され、自動車ボデーの塗装工程において
脱脂、化成処理された鋼板が電着塗装がされた後、電着
焼付炉にて加熱乾燥される際に塗布された接着剤も同時
に硬化させていた。また、別の方法として板金工程にて
金属パネルに塗布された接着剤を、加熱して予めゲル化
させた後塗装工程を行う方法もある。
[発明が解決しようとする問題点] 前者の方法によるときは、板金工程を終了した自動車ボ
デーが、塗装工程において鋼板の脱脂、化成処理等の表
面処理工程を通過する時に、接着剤が夾雑イオンを吸着
し、また水が含浸することにより、その接着剤が加熱硬
化される時に発泡し、自動車ボデーの防錆性能が低下す
る。また、後者の方法では、接着剤の加熱のために専用
の加熱装置、例えば誘導加熱装置が必要であり、設備費
用および製造費用が嵩むという欠点がある。
デーが、塗装工程において鋼板の脱脂、化成処理等の表
面処理工程を通過する時に、接着剤が夾雑イオンを吸着
し、また水が含浸することにより、その接着剤が加熱硬
化される時に発泡し、自動車ボデーの防錆性能が低下す
る。また、後者の方法では、接着剤の加熱のために専用
の加熱装置、例えば誘導加熱装置が必要であり、設備費
用および製造費用が嵩むという欠点がある。
本発明は、防水および防塵のために自動車ボデーの金属
パネルの接合部に使用される構造用接着剤の硬化方法の
前記のごとき問題点に鑑みてなされたもので、予め接着
剤をゲル化させるための専用の加熱装置などを必要とせ
ず、夾雑イオンの吸着、水の含浸等による発泡を生じな
い、防錆能力の優れた接着のできる自動車の構造用接着
剤の硬化方法を提供することを目的とする。
パネルの接合部に使用される構造用接着剤の硬化方法の
前記のごとき問題点に鑑みてなされたもので、予め接着
剤をゲル化させるための専用の加熱装置などを必要とせ
ず、夾雑イオンの吸着、水の含浸等による発泡を生じな
い、防錆能力の優れた接着のできる自動車の構造用接着
剤の硬化方法を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明の構造用接着剤の硬化方法は、金属パネルによる
自動車ボデーの構造物の必要箇所に防水、防塵のために
塗布される接着剤の硬化方法であって、前記接着剤はエ
ポキシ樹脂とポリアド樹脂を基体としたアルカリ雰囲気
によって硬化するものを用いて、板金工程において自動
車ボデーの構造物の必要箇所に塗布され、その構造物の
塗装工程の前処理としてのアルカリ脱脂工程において前
記接着剤をゲル化して硬化させることを要旨とする。
自動車ボデーの構造物の必要箇所に防水、防塵のために
塗布される接着剤の硬化方法であって、前記接着剤はエ
ポキシ樹脂とポリアド樹脂を基体としたアルカリ雰囲気
によって硬化するものを用いて、板金工程において自動
車ボデーの構造物の必要箇所に塗布され、その構造物の
塗装工程の前処理としてのアルカリ脱脂工程において前
記接着剤をゲル化して硬化させることを要旨とする。
[作用] 上記構成によれば、アルカリ雰囲気によって硬化する接
着剤が板金工程において自動車ボデーの構造物に塗布さ
れ、次の塗装工程におけるアルカリ脱脂工程を通る際に
ゲル化して硬化されるため、表面処理において接着剤に
夾雑イオンが吸着されたり水が含浸されたりすることが
ない。
着剤が板金工程において自動車ボデーの構造物に塗布さ
れ、次の塗装工程におけるアルカリ脱脂工程を通る際に
ゲル化して硬化されるため、表面処理において接着剤に
夾雑イオンが吸着されたり水が含浸されたりすることが
ない。
自動車のボデーの塗装工程の概要は、第1図に示される
ごとくであって、アルカリ物質による脱脂→水洗→表面
調整→酸性のリン酸亜鉛による化成→水洗→酸性雰囲気
による電着塗装→水洗→焼付、の順を追って行なわれ
る。すなわち、板金工程が完了したボデーはアルカリ脱
脂により油膜を除去され、リン酸亜鉛による化成処理を
施された後、電着塗装膜を析出せしめられ、水洗の後焼
付処理がなされる。従ってボデーは必然的にアルカリ脱
脂工程を通過する。発明者はこのことに着目し本発明を
完成するに至ったものであって、アルカリ性雰囲気によ
り瞬間的にゲル化するような樹脂組成を選択することに
より、金属パネルの塗装工程のアルカリ脱脂工程におい
てゲル化して接着剤を硬化せしめることが可能となる。
ごとくであって、アルカリ物質による脱脂→水洗→表面
調整→酸性のリン酸亜鉛による化成→水洗→酸性雰囲気
による電着塗装→水洗→焼付、の順を追って行なわれ
る。すなわち、板金工程が完了したボデーはアルカリ脱
脂により油膜を除去され、リン酸亜鉛による化成処理を
施された後、電着塗装膜を析出せしめられ、水洗の後焼
付処理がなされる。従ってボデーは必然的にアルカリ脱
脂工程を通過する。発明者はこのことに着目し本発明を
完成するに至ったものであって、アルカリ性雰囲気によ
り瞬間的にゲル化するような樹脂組成を選択することに
より、金属パネルの塗装工程のアルカリ脱脂工程におい
てゲル化して接着剤を硬化せしめることが可能となる。
[実施例] 本発明の実施例について以下に詳細に説明し、本発明の
効果を明らかにする。
効果を明らかにする。
エポキシ樹脂およびポリアド樹脂を基体とし、これにア
ミノ基および中和剤を含む分散剤と、ブロックイソシア
ネート基を含む架橋剤を適量添加してなるところの、ア
ルカリ雰囲気において硬化する周知の接着剤をエアポン
プにて圧送し、フローガンを用いて板金工程において自
動車ボデーの金属パネルの接合部に塗布した。この自動
車ボデーの塗装工程においてアルカリ脱脂を施した後水
洗し、さらに第1図に示された塗装工程を経て、電着塗
装の焼付処理を兼ねた加熱により硬化した。本実施例の
方法により接着剤を硬化させた金属パネルの接合部を切
断し、気泡を調べたところ、従来の方法によるものよ
り、気泡が著しく少なかった。
ミノ基および中和剤を含む分散剤と、ブロックイソシア
ネート基を含む架橋剤を適量添加してなるところの、ア
ルカリ雰囲気において硬化する周知の接着剤をエアポン
プにて圧送し、フローガンを用いて板金工程において自
動車ボデーの金属パネルの接合部に塗布した。この自動
車ボデーの塗装工程においてアルカリ脱脂を施した後水
洗し、さらに第1図に示された塗装工程を経て、電着塗
装の焼付処理を兼ねた加熱により硬化した。本実施例の
方法により接着剤を硬化させた金属パネルの接合部を切
断し、気泡を調べたところ、従来の方法によるものよ
り、気泡が著しく少なかった。
次に、本実施例の金属パネルの接合部と、従来方法によ
る金属パネルの接合部を持つ自動車ボデーについて、所
定の防水、防塵試験および防錆試験を行った。結果は、
本実施例の金属パネルの接合部を持つ自動車ボデーが従
来方法によるものより優れていることが確認された。
る金属パネルの接合部を持つ自動車ボデーについて、所
定の防水、防塵試験および防錆試験を行った。結果は、
本実施例の金属パネルの接合部を持つ自動車ボデーが従
来方法によるものより優れていることが確認された。
[発明の効果] 本発明は以上説明したように、アルカリ雰囲気により硬
化する接着剤を板金工程において自動車ボデーの金属パ
ネルに塗布し、該金属パネルの塗装工程のアルカリ脱脂
工程においてゲル化して硬化させる自動車の構造用接着
剤の硬化方法であって、接着部がアルカリ脱脂工程にお
いて硬化するので、金属パネルのその後の表面調整処理
工程、化成処理工程、電着塗装処理工程および水洗など
の表面処理によって、夾雑イオンの吸着、水の含浸等が
生じるのを避けることができ、従来方法よりも防錆能力
の優れた接着部とすることができる。また、ゲル化のた
めに加熱装置を必要とせず、ために設備費および製造費
の逓減を図ることができる。
化する接着剤を板金工程において自動車ボデーの金属パ
ネルに塗布し、該金属パネルの塗装工程のアルカリ脱脂
工程においてゲル化して硬化させる自動車の構造用接着
剤の硬化方法であって、接着部がアルカリ脱脂工程にお
いて硬化するので、金属パネルのその後の表面調整処理
工程、化成処理工程、電着塗装処理工程および水洗など
の表面処理によって、夾雑イオンの吸着、水の含浸等が
生じるのを避けることができ、従来方法よりも防錆能力
の優れた接着部とすることができる。また、ゲル化のた
めに加熱装置を必要とせず、ために設備費および製造費
の逓減を図ることができる。
第1図は自動車ボデーの塗装工程の工程図である。
Claims (1)
- 【請求項1】金属パネルによる自動車ボデーの構造物の
必要箇所に防水、防塵のために塗布される接着剤の硬化
方法であって、前記接着剤はエポキシ樹脂とポリアミド
樹脂を基体としたアルカリ雰囲気によって硬化するもの
を用いて、板金工程において自動車ボデーの構造物の必
要箇所に塗布され、その構造物の塗装工程の前処理とし
てのアルカリ脱脂工程において前記接着剤をゲル化して
硬化させることを特徴とする自動車ボデーの構造用接着
剤の硬化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13675686A JPH0633056B2 (ja) | 1986-06-12 | 1986-06-12 | 自動車ボデ−の構造用接着剤の硬化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13675686A JPH0633056B2 (ja) | 1986-06-12 | 1986-06-12 | 自動車ボデ−の構造用接着剤の硬化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62292875A JPS62292875A (ja) | 1987-12-19 |
JPH0633056B2 true JPH0633056B2 (ja) | 1994-05-02 |
Family
ID=15182765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13675686A Expired - Lifetime JPH0633056B2 (ja) | 1986-06-12 | 1986-06-12 | 自動車ボデ−の構造用接着剤の硬化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0633056B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19523498A1 (de) * | 1994-06-30 | 1996-01-04 | Vaw Ver Aluminium Werke Ag | Karosserieverbundteil und Verfahren zu seiner Herstellung |
-
1986
- 1986-06-12 JP JP13675686A patent/JPH0633056B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62292875A (ja) | 1987-12-19 |
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