JPH063296B2 - 焼却灰の溶融処理方法 - Google Patents

焼却灰の溶融処理方法

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JPH063296B2
JPH063296B2 JP62244077A JP24407787A JPH063296B2 JP H063296 B2 JPH063296 B2 JP H063296B2 JP 62244077 A JP62244077 A JP 62244077A JP 24407787 A JP24407787 A JP 24407787A JP H063296 B2 JPH063296 B2 JP H063296B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は焼却灰の溶融処理方法に係り、特に都市ごみ等
の廃棄物を焼却した後の焼却灰を溶融処理する方法に関
する。
[従来の技術] 近年、都市ごみ等を焼却した後の焼却灰を高温溶融さ
せ、その後冷却させて固化し、処理する方法が提案され
ている。
この方法によると、冷却灰を従来の1/3程度に減溶化で
き、無公害化に寄与するので、有望な廃棄物処理方法と
して期待されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記従来の処理方法においては、燃焼灰
を溶融させるために灯油や重油等の燃料、あるいは電気
などを使用しなければならないため、ランニングコスト
高となるという大きな問題があった。
このような問題点を解決する技術として、特開昭55-413
66号公報がある。この提案は、機械式焼却炉によりごみ
を焼却する際に焼却灰中に未燃炭素が7〜25%だけ残留
するように燃焼を制御して、灰溶融炉においてその未燃
炭素を熱源として燃焼させることにより焼却灰の溶融を
行うものである。この方法によれば、他の燃焼熱源は不
要となるので、上記問題点は一応解決されることにな
る。
ただしこの灰溶融炉において連続溶融を行う際に、溶融
熱の流れが焼却灰の移送方向に逆行してしまうと、上流
側で溶融・固着して焼却灰の搬入を妨げたり燃焼空気路
を閉塞してしまうおそれがあった。この熱流れに係わる
灰溶融炉内の高温な排ガス(溶融ガス)は、通常ブロワ
により移動下流側に吸引されるようになっているが(特
開昭60-33418号公報)、焼却炉側のガス圧が変動するも
のであるために上流側との差圧が一定とならず、差圧が
小さいとガス流が停滞し差圧が大きいと溶融ガス量の不
足のため溶融空気への加熱が期待できなくなる。すなわ
ち、ガス流れを一定にできないために安定した溶融が得
られなかった。
そこで本発明は、上記事情に鑑み、灯油等の溶融熱源を
必要とせず、しかも一定の溶融熱流れによる安定した連
続溶融が実現できる冷却灰の溶融処理方法を提供すべく
創案されたものである。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明は、都市ごみ等の廃棄物を焼却炉により焼却した
後の焼却灰中に含まれる未燃物を熱源として灰溶融炉で
溶融させる焼却灰の溶融処理方法において、焼却炉と灰
溶融とを結ぶ焼却灰通路内にガス流路が形成されるよ
うに焼却灰を移送すると共に、焼却炉側のガス圧力と灰
溶融炉内のガス圧力とを検出し、その差圧が所定の値だ
け灰溶融炉内圧力が低いものとなるように灰溶融炉内の
溶融ガスを吸引して減圧するものである。
上記方法によって、焼却炉内のガス圧が変動しても一定
の溶融ガス流れが形成されて安定した連続溶融がなされ
る。
[実施例] 以下、本発明の実施例を、添付図面に従って説明する。
まず、本発明に係る焼却灰の溶融処理方法を適用した廃
棄物処理装置の一実施例を説明する。
第1図に示すように、この廃棄物処理装置は、焼却炉1
と、焼却炉1に併設された灰溶融炉2とにより主として
構成されている。
焼却炉1は、回転燃焼ストーカ形焼却炉(省略RC)と
している。主燃焼を行なう炉本体3は、長手方向の軸が
水平よりわずかに傾斜されて保持された円筒体に成形さ
れ、この軸を中心に回転されるようになっている。そし
て炉本体3の下部に設けられた風箱4による燃焼用空気
が、炉本体3内に搬送された廃棄物Sを順次燃焼するよ
うになっている。
炉本体3の搬送端たる下端部5の下方には後燃焼ストー
カ6が設けられている。後燃焼ストーカ6は無端搬送体
として形成され、焼却された後の焼却灰Aをその上面に
受けて、焼却炉1と同様な搬送方向Eへ送るようになっ
ている。元来、後燃焼ストーカ6は焼却灰A中に残留す
る未燃物を燃焼させて、いわゆるきれいな灰として炉外
へ排出するためのものであるが、本実施例似あっては溶
融に必要とするだけの量の未燃物を確保するために、主
としてフィーダとしての役割を果すようになっている。
灰溶融炉2は後燃焼ストーカ6の搬出端7の下方に設け
られ、残留した未燃物を焼却灰A中で燃焼させ、その搬
送方向Eへ搬送しつつ溶融させ、その端部8に備えられ
たスラグボックス9内に回収させるようになっている。
そして燃焼に伴なう溶融ガス(廃ガス)は、送風機10
により炉外に排出され、その途中に設けられた熱交換器
11により溶融用空気と熱交換されるようになってい
る。
第2図に示すように、灰溶融炉2を区画する炉壁12は
焼却炉1の炉壁13と一体的に成形されていると共に、
ほぼ階段状を呈して成されている。その途中に、高温発
熱体14および火格子15が搬送方向Eを横断して並設
され、炉床部16を形成している。炉床部16は水平よ
りわずかに傾斜して、下流側が低くなるように形成され
ている。また、搬送上流側たる前方部17には、溶融用
空気を炉内に吹き上げるための空気ノズル18が設けら
れていると共に、上方に開口されている搬送上流側が搬
入口19となって、後燃焼ストーカ6の搬出端7から落
下してくる焼却灰Aを直接受けるようになっている。
このほか、溶融炉2には、炉床部16の上面に沿って搬
送上流側から炉内に進入後退されるプッシャ20と、炉
床部16の上面に臨んで突出されたオイルバーナ21と
が備えられ、それぞれ搬送と燃焼とを補助するようにな
っている。
そして、この溶融炉2には本発明の特長となる圧力検出
装置22と溶融ガス流量制御装置23とが設けられてい
る。
圧力検出装置22は、2個の圧力センサ24,25とコ
ントローラ26とから成る。圧力センサ24,25は本
実施例にあっては、焼却炉1側たる後燃焼ストーカ6の
搬出端7近傍と、炉床部16の下流側端上方とに設けら
れ、その圧力をそれぞれ検出するようになっている。コ
ントローラ26は、これらの圧力センサ24,25に結
線されて、検出された圧力P,P間の差圧ΔPを算
出し、これと所定差圧ΔPとを比較演算するようにな
っている。この所定差圧ΔPは、所望の高温溶融ガス
が搬送下流側へと導かれて、前方部17で燃焼された焼
却灰Aが下流側へ向かって順次溶融されていくような値
にしておく。
溶融ガス流量制御装置23は、この演算情報を受けてΔ
P=ΔPとなるまで、即ち、搬送下流側たる溶融炉2
内の圧力Pが、焼却炉1内の圧力Pよりも所定の量
(ΔPに相当)だけ小さくなるまで送風機10の羽根
車回転および廃ガス排出路27の途中に設けられたダン
パ28を適宜調節するようになっている。
次に本発明の一実施例を上記構成の作用として説明す
る。
焼却炉1内で焼却された廃棄物Sは、焼却灰Aとなって
炉本体3から後燃焼スターカ6に送られる。このとき、
焼却灰A中に、所定量の未燃物が残留するように運転制
御しておく。また後燃焼スターカ6の搬送端7と搬入口
19との間の焼却灰通路内、及び灰溶融2の上部にガ
ス流路が形成されるように、焼却灰Aの量が調節されて
移送される。後燃焼スターカ6から溶融2内に送られ
た焼却灰Aは前方部17にてまず高温燃焼され、順次搬
送下流側に送られながら溶融される。このときの溶融
は、圧力検出装置22と、溶融ガス流量制御装置23と
によりコントロールされる。
第3図に示すように、コントローラ26は、圧力センサ
24,25によって検出された圧力R,P間の差を
算出する。この差圧ΔPが所定差圧ΔPでないとき
は、溶融ガス流量制御装置23が送風機10およびダン
パ28を調節する。そして所定差圧ΔPになるまで検
出−演算−調節が継続される。
差圧ΔPが所定値ΔPになると、流量調節が停止され
ると共に、溶融ガスは、第2図中矢印Gにて示したよう
に、炉床部16の上面に沿うように搬送下流側へと流
れ、前方部17で燃焼された焼却灰Aを、その下流側へ
と温度を上昇させる。焼却灰Aは搬送方向Eに従って順
次溶融する。
溶融された焼却灰Aはスラグボックス9内に収容された
のち空冷されて固化し処理される。一方、溶融ガスは熱
交換器11を経由して溶融用空気を加熱してから、送風
機10によって炉外へ排出される。
このように、高温な溶融ガスを適宜溶融炉2の搬送下流
側へ導くようにしたので、炉床部16における焼却・溶
融が安定して行なわれ、前方部17で溶融が進行するこ
とによる空気ノズル18の閉塞や、搬入口19の閉塞の
おきるおそれがない。特に後燃焼ストーカ6の搬出端7
近傍及び路床部16の下流側端上方における圧力を検出
して、その差圧に基づいて灰溶融炉2の下流側の減圧を
行うようにしたので、焼却炉1側の圧力変動に左右され
ない一定の溶融熱流れを型成することができる。また、
必要な量だけ確保された高温な溶融ガスが、焼却用空気
を加熱することになるので、省エネルギに寄与できる。
なお、適用される焼却炉および溶融炉の型式は、本実施
例で示したものに限るものではなく、都市ごみ等を連続
して焼却処理できる一体型であればどのようなものであ
っても構わない。さらに、搬送の方向は焼却炉と溶融炉
とで異なっていてもよい。
また、本発明者らが上記実施例に則り、既に行なった予
備実験によると、焼却炉内圧力Pが−5mmH2Oで、焼
却炉内圧力Pを−7〜−8mmH2Oとしたとき、即ち、
ΔP=2〜3mmH2Oであったときに最も適切な溶融ガ
ス流が形成され、安定した溶融状態を維持することがで
きたとの結果を得ている。このように所定差圧ΔP
ある範囲に定め、それ以外となったときに流量制御する
ようにしてもよい。
[発明の効果] 以上要する本発明によれば、次のような優れた効果を発
揮する。
焼却炉と焼却灰中の未燃物を熱源とする灰溶融炉とを結
ぶ焼却灰通路内にガス流路を形成し焼却炉側及び灰溶融
炉内のガス圧力とを検出してその差圧が所定値となるよ
うに灰溶融炉内を減圧するので、灯油等の熱源が不要と
なってランニングコストの低減がなされると共に、溶融
ガスの流れを最適に維持することができ、溶融の安定化
が達成される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る焼却灰の溶融処理方法を適用した
装置の一実施例を示した構成図、第2図はその要部を示
した構成図、第3図は溶融制御の内容を示した説明図で
ある。 図中、1は焼却炉、2は灰溶融炉、Aは焼却炉、Eは搬
送方向、Gは溶融ガス流である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 昌夫 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 梅田 十次郎 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−33418(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】都市ごみ等の廃棄物を焼却炉により焼却し
    た後の焼却灰中に含まれる未燃物を熱源として灰溶融炉
    で溶融させる焼却灰の溶融処理方法において、上記焼却
    炉と灰溶融炉とを結ぶ焼却灰通路内にガス流路が形成さ
    れるように焼却灰を移送すると共に、上記焼却炉側のガ
    ス圧力と灰溶融炉内のガス圧力とを検出し、その差圧が
    所定の値だけ灰溶融炉内圧力が低いものとなるように灰
    溶融炉内の溶融ガスを吸引して減圧することを特徴とす
    る焼却灰の溶融処理方法。
  2. 【請求項2】上記差圧が、2〜3mmHOとなるように
    制御される上記特許請求の範囲第1項記載の焼却灰の溶
    融処理方法。
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