JPH06329433A - 光ファイバ線引方法及びその装置 - Google Patents

光ファイバ線引方法及びその装置

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JPH06329433A
JPH06329433A JP33837393A JP33837393A JPH06329433A JP H06329433 A JPH06329433 A JP H06329433A JP 33837393 A JP33837393 A JP 33837393A JP 33837393 A JP33837393 A JP 33837393A JP H06329433 A JPH06329433 A JP H06329433A
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JP
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optical fiber
preform
fiber preform
holding
holding portion
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JP33837393A
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Osamu Matsuzaki
修 松崎
Hiromi Obara
裕美 小原
Akira Murayama
彰 村山
Tetsuo Nakagawa
哲郎 中川
Yoshiaki Naito
義明 内藤
Susumu Sawahata
進 沢畠
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/02Manufacture of glass fibres or filaments by drawing or extruding, e.g. direct drawing of molten glass from nozzles; Cooling fins therefor
    • C03B37/025Manufacture of glass fibres or filaments by drawing or extruding, e.g. direct drawing of molten glass from nozzles; Cooling fins therefor from reheated softened tubes, rods, fibres or filaments, e.g. drawing fibres from preforms
    • C03B37/027Fibres composed of different sorts of glass, e.g. glass optical fibres
    • C03B37/02736Means for supporting, rotating or feeding the tubes, rods, fibres or filaments to be drawn, e.g. fibre draw towers, preform alignment, butt-joining preforms or dummy parts during feeding
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2205/00Fibre drawing or extruding details
    • C03B2205/30Means for continuous drawing from a preform
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2205/00Fibre drawing or extruding details
    • C03B2205/46Monotoring or regulating the preform position with respect to the draw axis

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバプリフォームを連続供給しても線
引きされる光ファイバに外径変動が生じることがなく、
安全でしかも装置が大型化しない光ファイバ線引方法及
びその装置を提供する。 【構成】 下側光ファイバプリフォーム6の下端を加熱
装置7に送り込むと共に溶融して線引きし、上側光ファ
イバプリフォーム2を下側光ファイバプリフォーム6と
接続し、光ファイバプリフォーム2、6をプリフォーム
保持部1、4で交互に掴み換えると共に複数本の光ファ
イバプリフォームを連続的に加熱装置7に供給しながら
光ファイバを連続的に線引きする光ファイバ線引方法に
おいて、プリフォーム保持部1、4で光ファイバプリフ
ォーム2、6を掴み換える際に下側プリフォーム6の変
位を検出し、その変位に基づいて光ファイバプリフォー
ムを保持しているプリフォーム保持部を調芯制御するこ
とを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバプリフォー
ムを線引きして光ファイバを製造する光ファイバ線引方
法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の光ファイバの線引方法を
適用した光ファイバ線引装置の概念図である。
【0003】同図において、1は上側のプリフォーム保
持部としてのフィーダ供給装置であり、光ファイバプリ
フォーム2を保持すると共に送り機構3により下側へ移
動するようになっている。フィーダ供給装置1の下側に
は、フィーダ供給装置1と同様な機構を有する下側のプ
リフォーム保持部4と、送り機構3と同様な機構を有す
る送り機構5とが設けられており、光ファイバプリフォ
ーム6を下側のプリフォーム保持部4の下側に設けられ
た加熱装置7に一定速度で供給するようになっている。
加熱装置7に供給された光ファイバプリフォーム6は、
その溶融部7aから光ファイバ8として引き出されプレ
コート装置PCを通過すると共に、その表面に被覆が施
された後キャプスタンCを介して引取機Wによって巻き
取られるようになっている。
【0004】加熱装置7の溶融部7aから引き出された
直後の光ファイバ8の外径制御は、外径測定器9によっ
て測定されて得られた変位信号に基づいて外径制御回路
FCで処理され、フィーダ供給装置1にフィードバック
され、光ファイバプリフォーム2、6の供給速度を制御
することによって行われる。
【0005】このようにして光ファイバプリフォーム6
が線引きされると、光ファイバプリフォーム6が消耗す
るので、その上端に他の光ファイバプリフォーム2の下
端をバーナ10を用いて同軸状に熱圧着することにより
補給して連続して線引きすることが行われている。尚、
光ファイバ8の外径制御は引取機Wによる線速度制御に
よって行われることもある。
【0006】図11は従来の光ファイバ線引装置に用い
られる融着装置の概念図である。
【0007】同図において19は水素ガスが充填された
水素ガスボンベであり、20は酸素ガスが充填された酸
素ガスボンベである。両ガスボンベ19、20から水素
ガスと酸素ガスとがそれぞれガス配管21を介してガス
流量計22に送られ、ガス流量計22で両ガスが加合さ
れバーナ10に送られる。両ガスはバーナ10で炎とし
て出射され、各プリフォーム保持部のチャック1a、2
aで保持された光ファイバプリフォーム2、6同士の溶
融接続に用いられる。23は光ファイバプリフォーム
2、6同士を接続する際に生じる熱を排出するための換
気扇、24はガス漏れ検知器、25は耐熱、耐火保護カ
バーをそれぞれ示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで図10に示し
た光ファイバ線引装置で光ファイバプリフォーム2、6
を加熱装置7に連続供給する場合、光ファイバプリフォ
ーム2と光ファイバプリフォーム6とを接続する前は、
線引中の下側のプリフォーム保持部4と上側のプリフォ
ーム保持部1とが機械的に調芯されているが、両プリフ
ォーム保持部1、4にそれぞれ光ファイバプリフォーム
2、6を取り付ける際に、光ファイバプリフォーム2、
6の微妙な曲り、うねり、熱圧着による微妙な軸ずれが
生じ得る。光ファイバプリフォーム2、6が両プリフォ
ーム保持部1、4で保持されている間は強制的に調芯さ
れているが、接続完了後の下側のプリフォーム保持部4
が光ファイバプリフォーム6から離脱する際に光ファイ
バプリフォーム6が微妙な位置変動を起こすことがあ
る。光ファイバ線引中に光ファイバプリフォーム6が多
少でも動くとその時線引きされている光ファイバ8の外
径に変動等が生じてしまう。
【0009】また、上側のプリフォーム保持部で光ファ
イバプリフォームを保持し、加熱装置に一定速度で送り
込み加熱溶融し光ファイバとして線引き中、下側のプリ
フォーム保持部で光ファイバプリフォームを把持させる
際、光ファイバプリフォームに微妙な曲りやうねりによ
る軸ずれが生じ得る。この軸ずれによって光ファイバプ
リフォームが加熱装置の挿入口である上シールカップに
衝突したり、線引き中の光ファイバの位置が、センサの
測定可能領域から外れて光ファイバの外径制御が不可能
になったりすることがある。
【0010】さらに上述した動作以外にも上側のプリフ
ォーム保持部から光ファイバプリフォームを離脱させる
ときや、光ファイバプリフォーム同士の接続が完了して
一体化した際に、光ファイバプリフォーム同士の個々の
微妙な曲り、うねり、融着による歪み等で一体化した光
ファイバプリフォームに軸ずれが生じたり、加熱装置の
挿入口である上シールカップに光ファイバプリフォーム
が衝突したり、加熱装置の出口である下シールカップに
光ファイバが接触して断線したりすることがある。
【0011】上述した線引き装置において、プリフォー
ム保持部で光ファイバプリフォームを把持する際、光フ
ァイバプリフォームが振動したり、滑落したりすること
がある。
【0012】他方、図11に示した従来例においては以
下の問題がある。
【0013】(1) ガス供給設備が必要である。
【0014】(2) ガス漏れ検知器が必要である。
【0015】(3) バーナを使用するので装置が大型化す
る。
【0016】(4) 融着装置の周囲が加熱されるので、耐
熱、耐火対策及び換気扇等の排熱対策が必要である。
【0017】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、光ファイバプリフォームを連続供給しても線引きさ
れる光ファイバに外径変動が生じることがなく、安全で
しかも装置が大型化しない光ファイバ線引方法及び装置
を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、下側光ファイバプリフォームを下側プリフ
ォーム保持部で保持し、その下側光ファイバプリフォー
ムの下端を加熱装置に送り込むと共に溶融して線引き
し、下側光ファイバプリフォームの上方に、上側光ファ
イバプリフォームを上側プリフォーム保持部で保持する
と共に、その上側光ファイバプリフォームを下側光ファ
イバプリフォームと接続し、上下の光ファイバプリフォ
ーム保持部で光ファイバプリフォームを交互に掴み換え
ると共に複数本の光ファイバプリフォームを連続的に加
熱装置に供給しながら光ファイバを連続的に線引きする
光ファイバ線引方法において、上下のプリフォーム保持
部で光ファイバプリフォームを掴み換える際に下側プリ
フォームの変位を検出し、その検出した変位に基づいて
光ファイバプリフォームを保持しているプリフォーム保
持部を調芯制御するものである。
【0019】本発明は、下側光ファイバプリフォームを
下側プリフォーム保持部で保持し、その下側光ファイバ
プリフォームの下端を加熱装置に送り込むと共に溶融し
て線引きし、下側光ファイバプリフォームの上方に、上
側光ファイバプリフォームを上側プリフォーム保持部で
保持すると共に、その上側光ファイバプリフォームを下
側光ファイバプリフォームと接続し、上下の光ファイバ
プリフォーム保持部で光ファイバプリフォームを交互に
掴み換えると共に複数本の光ファイバプリフォームを連
続的に加熱装置に供給しながら光ファイバを連続的に線
引きする光ファイバ線引方法において、上下の光ファイ
バプリフォーム同士の接続が完了した後、下側プリフォ
ーム保持部を接続した光ファイバプリフォームから離脱
させる際に加熱装置の上側に設けられたセンサにより接
続した光ファイバプリフォームの径方向の変位を検出
し、得られた変位信号を上側プリフォーム保持部にフィ
ードバックし、下側光ファイバプリフォームを調芯制御
するものである。
【0020】本発明の線引き方法は、センサが接触式で
あり、下側光ファイバプリフォームと上側光ファイバプ
リフォームとの接続が完了した後、下側プリフォーム保
持部が下側光ファイバプリフォームから離脱する際にセ
ンサを下側光ファイバプリフォームに接触させて下側光
ファイバプリフォームを保持し、その状態で下側プリフ
ォーム保持部を下側光ファイバプリフォームから離脱さ
せ、その後センサを徐々に下側光ファイバプリフォーム
から離脱させ、それによって下側光ファイバプリフォー
ムの径方向の変位を検出し、得られた変位信号を上側プ
リフォーム保持部にフィードバックし、調芯制御しても
よい。
【0021】本発明の光ファイバ線引方法は、センサが
非接触式であり、下側光ファイバプリフォームと上側光
ファイバプリフォームとの接続が完了した後、下側プリ
フォーム保持部が下側光ファイバプリフォームから徐々
に離脱する際にセンサにより下側光ファイバプリフォー
ムの径方向の変位を検出し、得られた変位信号を上側プ
リフォーム保持部にフィードバックし、調芯制御しても
よい。
【0022】本発明は、下側光ファイバプリフォームを
保持する下側プリフォーム保持部と、下側プリフォーム
保持部の下側に設けられ、下側光ファイバプリフォーム
の下端を溶融する加熱装置と、加熱装置の下側に設けら
れ線引きされた光ファイバが通過するシールカップと、
下側プリフォーム保持部の上側に設けられ、上側光ファ
イバプリフォームを保持すると共に下側光ファイバプリ
フォームの上端に上側光ファイバプリフォームを接続す
るための上側プリフォーム保持部と、上側光ファイバプ
リフォームの下端と下側光ファイバプリフォームの上端
とを融着して接続する融着装置とを備えた光ファイバ線
引装置において、加熱装置の上側に設けられ下側光ファ
イバプリフォームの外形及び位置を検出するセンサと、
センサからの信号に基づいて下側光ファイバプリフォー
ムが最適な位置になるようにX,Y,Z方向に移動させ
るステージと、加熱装置の下側に設けられ、両プリフォ
ーム保持部の保持時及び開放時に生じる光ファイバの振
動を検出する他のセンサと、他のセンサからの信号に基
づいてシールカップを移動機構により移動させることに
より光ファイバが最適な位置になるように調芯制御する
他のステージとを有するものである。
【0023】本発明の光ファイバ線引装置は、上側プリ
フォーム保持部に、トルクリミッタ又はトルクセンサを
設けてもよい。
【0024】本発明の光ファイバ線引装置は、センサか
らの信号に基づいて下側光ファイバプリフォームを所定
の位置に移動させるガイドローラを、加熱装置の入口付
近に設けてもよい。
【0025】本発明の光ファイバ線引装置は、両プリフ
ォーム保持部が、両光ファイバプリフォームを保持する
際に各光ファイバプリフォームの外形形状に応じて僅か
に動く掴み換え用ブロックと、掴み換え用ブロックで光
ファイバプリフォームを把持した後掴み換え用ブロック
を固定する固定ねじとを有してもよい。
【0026】本発明の光ファイバ線引装置は、融着装置
が、炭酸ガスレーザ光を発生する炭酸ガスレーザ発振器
と、炭酸ガスレーザ発振器から出射されるレーザ光を反
射する反射板と、反射板及び炭酸ガスレーザ発振器を移
動させることにより、レーザ光で両光ファイバプリフォ
ームの接続部を融着してもよい。
【0027】本発明の光ファイバ線引装置は、融着装置
が、炭酸ガスレーザ光を発生する炭酸ガスレーザ発振器
と、炭酸ガスレーザ発振器から出射されるレーザ光を案
内する導波路と、導波路及び炭酸ガスレーザ発振器を移
動させることにより、レーザ光で両光ファイバプリフォ
ームの接続部を融着してもよい。
【0028】
【作用】上記構成によれば、上下のプリフォーム保持部
で光ファイバプリフォームを掴み換える際に下側プリフ
ォームの変位を検出し、その検出した変位に基づいて光
ファイバプリフォームを保持しているプリフォーム保持
部を調芯制御するので、上下のプリフォーム保持部が光
ファイバプリフォームを掴み換える際に光ファイバプリ
フォームの軸ずれや歪みによる変位が生じてもその変位
に応じてプリフォーム保持部で光ファイバプリフォーム
を調芯制御するため、上下の光ファイバプリフォームの
軸心が常に同軸上になるように調整され、加熱装置から
線引きされる光ファイバの外径が一定となる。
【0029】また、両プリフォーム保持部の保持時及び
開放時に生じる光ファイバの振動を検出し、検出した信
号に基づいてシールカップを移動機構により移動させる
ことにより光ファイバが最適な位置になるように調芯制
御するので、光ファイバプリフォームの掴み換えを行っ
ても光ファイバの外径を正確に把握することができ、そ
の結果光ファイバの外径制御が正確に行われる。
【0030】上側プリフォーム保持部に、トルクリミッ
タ又はトルクセンサを設けたので、上側プリフォーム保
持部に保持された光ファイバプリフォームを、下側プリ
フォーム保持部に保持された光ファイバプリフォームに
接続させる際に過度な力が加わるのが防止される。
【0031】センサからの信号に基づいて下側光ファイ
バプリフォームを所定の位置に移動させるガイドローラ
を、加熱装置の入口付近に設けたので、下側の光ファイ
バプリフォームがより正確に調芯制御される。
【0032】掴み換え用ブロックが両光ファイバプリフ
ォームを保持する際に各光ファイバプリフォームの外形
形状に応じて僅かに動き、掴み換え用ブロックで光ファ
イバプリフォームを把持した後固定ねじで固定するの
で、光ファイバプリフォームが振動したり、滑落したり
するのが防止できる。
【0033】融着装置の熱源に炭酸ガスレーザ発振器を
用いたので、加熱溶融部での熱の散乱がなくなり、耐
熱、耐火対策が簡略化でき、反射板や導波路の光学系と
炭酸ガスレーザ発振器に移動機構を持たせたことにより
装置が簡略化でき、小型化できる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0035】図1は本発明の光ファイバ線引方法を適用
した光ファイバ線引装置の一実施例の概略図である。
尚、図10に示した光ファイバ線引装置と共通の部材に
は共通の符合を用いた。
【0036】図1において、1は上側プリフォーム保持
部としてのフィーダ供給装置であり、光ファイバプリフ
ォーム2を保持すると共に、例えばモータ、ギヤ(図示
せず)、ナット3a及び送りネジ3b等からなる送り機
構3により下側へ移動することが可能になっている。フ
ィーダ供給装置1の下側にはフィーダ供給装置1と同様
な機構を有する下側プリフォーム保持部4と、モータ、
ギヤ(図示せず)、ナット5a及び送りネジ5b等から
なる送り機構を有する送り機構5とが同軸状に設けられ
ており、光ファイバプリフォーム6を、下側プリフォー
ム保持部4の下側に設けられた加熱装置7に一定速度で
供給するようになっている。加熱装置7に供給された光
ファイバプリフォーム6は、その溶融部7aから光ファ
イバ8として引き出され、コーティングダイス11及び
硬化用ヒータ(又は紫外線ランプ)12からなるプレコ
ート装置PCを通過する際にその表面に被覆が施され
る。被覆が施された光ファイバ8はキャプスタンCを介
してモータ及びローラ(図示せず)からなる引取機Wに
よって巻き取られるようになっている。
【0037】加熱装置7の溶融部7aから引き出された
直後の光ファイバ8は、外径測定器9によって外径が測
定され外径制御回路FCに送出される。外径制御回路F
Cは、外径測定器9からの変位信号に基づいてフィーダ
供給装置1にフィードバックし、光ファイバプリフォー
ム2、6の供給速度を制御することによって外径を制御
するようになっている。
【0038】このようにして光ファイバプリフォーム6
が線引きされると光ファイバプリフォーム6が消耗する
ので、その上端に他の光ファイバプリフォーム2の下端
を融着装置としてのバーナー10を用いて同軸状に熱圧
着することにより補給して連続して線引きされる。
【0039】しかしながら、光ファイバプリフォーム
2、6の連続供給動作において、プリフォーム接続完了
後、下側プリフォーム保持部4が離脱するのに伴い、下
側プリフォーム保持部4で保持された光ファイバプリフ
ォームが径方向に変位することがある。
【0040】そこで、下側プリフォーム保持部4から光
ファイバプリフォーム6が離脱する前に、あらかじめ下
側プリフォーム保持部4と加熱装置7との間に変位検出
器13を設け、光ファイバプリフォーム6に徐々に接近
接触し、その後下側プリフォーム保持部4を光ファイバ
プリフォーム6から離脱させる。そして変位検出器13
が徐々に光ファイバプリフォーム6から離脱すると共
に、そのときの光ファイバプリフォーム6の径方向の移
動方向及び移動量を検出し、その変位信号を外径制御回
路FCを介してフィーダ供給装置1にフィードバック
し、調芯制御を行うようになっている。これにより線引
きしている光ファイバ8の外径変動を起こさずに線引き
動作を行うことができる。
【0041】図2は図1に示した光ファイバ線引装置に
用いられる変位検出器のA−A線断面図である。
【0042】同図において、変位検出器は接触式かつ、
そのベースBa〜Bdが固定された固定式であり、光フ
ァイバプリフォーム6の側面に互いに隣接する4方向
(図では上下左右)から接触するように配置され光ファ
イバプリフォーム6の送り込み移動に追従することが可
能な4つのローラ14a〜14dと、各ローラ14〜1
4dを回転自在に支持する支持部材15a〜15dと、
各支持部材15a〜15dにそれぞれ接触して光ファイ
バプリフォーム6の径方向の変位を検出するための4つ
の測定子(センサ部)16a〜16dとを有している。
これらの測定子16a〜16dは例えば電気マイクロメ
ータの測定子であり、測定子16a〜16dが変位する
とそれに応じて図示しない差動トランス内のコアが移動
し、変位が電気信号として取り出されるようになってい
る。例えば、光ファイバプリフォーム6が矢印Pa(P
c)方向に移動すると、ローラ14a(14c)、支持
部材15a(15c)及び測定子16a(16c)が矢
印Pa(Pc)方向に移動しその移動方向と移動量が検
出されその変位信号が外径制御回路FCに送出され、光
ファイバプリフォーム6が矢印Pb(Pd)方向に移動
すると、ローラ14b(14d)、支持部材15b(1
5d)及び測定子16b(16d)が矢印Pb(Pd)
方向に移動しその移動方向と移動量が検出されその変位
信号が外径制御回路FCに送出されるようになってい
る。
【0043】尚、変位検出器のベースBa〜Bdがプリ
フォーム送り込み移動追従型の場合には上述したローラ
14a〜14dは必要とせず測定子16a〜16dを直
接光ファイバプリフォーム6に接触してその変位を検出
するようにしてもよい。
【0044】図3は図1に示した光ファイバ線引装置に
用いられる変位検出器の他の構成例のA−A線断面図で
ある。
【0045】同図において、変位検出器は非接触式であ
り、例えば光ファイバプリフォーム6の側面に互いに隣
接する4方向に配置された反射型フォトセンサ17a〜
17dからなっている。下側プリフォーム保持部4(図
1)が光ファイバプリフォーム6から離脱する前に反射
型フォトセンサ17a〜17dが光ファイバプリフォー
ム6に接近する。その後下側プリフォーム保持部4を光
ファイバプリフォーム6から徐々に離脱させ、反射型フ
ォトセンサ17a〜17dと光ファイバプリフォーム6
との間の距離が常に一定の距離を保つように制御するこ
とで、接触式の変位検出器の場合と同様に下側プリフォ
ーム保持部4の離脱に伴う光ファイバプリフォーム6の
移動方向及び移動量を検出することができ、その変位信
号が外径制御回路FCに送出される。
【0046】次に実施例の作用を述べる。
【0047】図1においてフィーダ供給装置1のチャッ
ク1aで保持された光ファイバプリフォーム6と、下側
プリフォーム保持部4で保持された光ファイバプリフォ
ーム6との接続部18が、バーナー10で熱圧着されて
接続が完了した後、下側プリフォーム保持部4を光ファ
イバプリフォーム6から離脱させる前に、光ファイバプ
リフォーム6の径方向の変位を変位検出器13で検出し
て外径制御回路FCを介してフィーダ供給装置1にフィ
ードバックして光ファイバプリフォーム2を調芯制御す
るので、下側プリフォーム保持部4が光ファイバプリフ
ォーム6から離脱するのに伴って光ファイバプリフォー
ム6の径方向の変位が生じても上下の光ファイバプリフ
ォーム2、6の軸心が常に同軸状になるように調整さ
れ、加熱装置7から線引きされる光ファイバ8の外径が
一定となる。
【0048】以上において本実施例によれば、下側プリ
フォーム保持部が光ファイバプリフォームから離脱する
のに伴って光ファイバプリフォームの径方向の変位が生
じても、その変位に応じてフィーダ供給装置で光ファイ
バプリフォームを調芯制御するため、上下の光ファイバ
プリフォームの軸心が常に同軸上になるように調整さ
れ、光ファイバプリフォームを連続供給しても線引きさ
れる光ファイバに外径変動等が生じない。
【0049】尚、本実施例では光ファイバプリフォーム
の径方向の変位を4つの変位検出センサで検出した場合
で説明したが、これに限定されるものではなく3つでも
5つ以上であってもよい。また、上述した接触式変位検
出器に電気マイクロメータを用いたが、これに限定され
るものではなく光ファイバプリフォームの径方向の変位
を検出することができれば他の種類のセンサを用いても
よい。同様に非接触式変位検出器に反射型フォトセンサ
を用いたが、これに限定されるものではない。
【0050】図4は本発明の光ファイバ線引方法を適用
した光ファイバ線引装置の他の実施例の概略図である。
【0051】図1に示した実施例との相違点は、両プリ
フォーム保持部の動作時に生じる光ファイバの振動を検
出し、この振動に基づいて加熱装置の出口としての下シ
ールカップを移動機構により移動させることにより光フ
ァイバが最適な位置になるように調芯制御することと、
上側プリフォーム保持部に、トルクリミッタ又はトルク
センサを設けたことと、他のセンサからの信号に基づい
て下側光ファイバプリフォームを所定の位置に移動させ
るガイドローラを、加熱装置の入口付近に設けたことに
ある。
【0052】図4において1は上側プリフォーム保持部
としてのフィーダ供給装置であり、上側の光ファイバプ
リフォーム2を保持すると共に、トルクリミッタ26に
よってトルク制御を行いながら送り機構3により下側へ
移動するようになっている。
【0053】フィーダ供給装置1の下側にはトルクリミ
ッタの機能はないが、フィーダ供給装置1と同様な機構
を有する下側プリフォーム保持部4と、送り機構5とが
同軸状に設けられており、光ファイバプリフォーム6
を、下側プリフォーム保持部4の下側に設けられた加熱
装置7に一定速度で供給するようになっている。
【0054】フィーダ供給装置1と、下側プリフォーム
保持部4とは光ファイバプリフォーム2、6をステージ
を介してチャック1a、4aでそれぞれ同時に同軸上で
保持したまま、それぞれ同調をとりながら両光ファイバ
プリフォーム2、6に余分な力を加えることなく、下降
することが可能である。また、フィーダ供給装置1及び
下側プリフォーム保持部4は、光ファイバプリフォーム
2、6の外径及び位置を検出するセンサとしての変位検
出器13からの信号に基づいて光ファイバプリフォーム
6(または接続した光ファイバプリフォーム27)の位
置を認識し、X,Y方向に自動的に位置合わせを行い、
最適な把持力で光ファイバプリフォーム6(27)を掴
むことができるようになっている。さらに、フィーダ供
給装置1の位置と、下側プリフォーム保持部4の位置と
は常に同軸上になるように、下側プリフォーム保持部4
の位置に、フィーダ供給装置1を自動調芯させることが
可能になっている。
【0055】加熱装置7の上シールカップ7aと変位検
出器13との間には4組のガイドローラ28が対向する
と共に光ファイバプリフォーム6(27)の径方向に移
動自在に設けられている。ガイドローラ28は、変位検
出器13からの信号に基づいて(光ファイバプリフォー
ム6(27)の外径に応じて)光ファイバプリフォーム
6(27)が加熱装置7の上シールカップ7aに衝突し
ないように自動で移動できるようになっている。ガイド
ローラ28には、光ファイバプリフォーム6(27)が
ガイドローラ28に衝突した際光ファイバプルフォーム
6(27)に衝撃が加わらないように上シールカップ7
aに光ファイバプリフォーム6(27)が接触しない範
囲でショックアブソーバが設けられており、かつ、この
ショックアブソーバの縮み具合を検出するセンサ(いず
れも図示せず)が設けられている。
【0056】加熱装置7の下側には、下シールカップ7
bから引き出された光ファイバ8の外径や位置を検出す
る他のセンサとしての外径測定器9が設けられており、
外径測定器9の下側には他のステージとしてのXYステ
ージ29が設けられている。XYステージ29は、移動
機構30(例えばL字金具)を介して加熱装置7の出口
である下シールカップ7bを移動させるものであり、外
径測定器9からの信号に基づいて外径測定器9が光ファ
イバ8の外径及び位置を精度良く検出できるような位置
に自動追従させるものである。
【0057】ファイバコントローラFC1は、変位検出
器13からの信号に基づいて、フィーダ供給装置1と、
下側プリフォーム保持部4と、ガイドローラ28との移
動を制御する制御回路である。線引き装置の動作中ファ
イバコントローラFC1は、変位検出器13で光ファイ
バプリフォーム6(27)の外径と位置とを常に検出
し、フィーダ供給装置1と、下側プリフォーム保持部4
とで光ファイバプリフォーム6(27)が加熱装置7の
上シールカップ7aの入口中央に挿入されるように制御
する。
【0058】ファイバコントローラFC2は、外径測定
器9からの信号に基いてXYステージ29の移動や光フ
ァイバ8を引取るキャプスタンCの回転速度を補正する
と共に、外径測定器9で光ファイバ8の外径と位置とを
常に検出し、外径測定器9からの信号に基いてXYステ
ージ29を作動させて外径測定器9の位置と、加熱装置
7の下シールカップ7bの位置とが最適な位置になるよ
うに制御する。尚、図にはないが、装置全体を制御する
制御回路が別にあることはいうまでもない。
【0059】次に図5を参照して光ファイバプリフォー
ムの線引き工程を説明する。なお図5は、図4に示した
線引き装置による線引き工程を説明する説明図である。
【0060】まず、フィーダ供給装置1で光ファイバプ
リフォーム6を保持し、加熱装置7に一定速度で光ファ
イバプリフォーム6を送り込み、加熱溶融し、光ファイ
バ8を線引きする(図5(a))。
【0061】変位検出器13からの信号に基いてガイド
ローラ28が所定の位置まで移動する。これは、下側プ
リフォーム保持部4のチャック4aで光ファイバプリフ
ォーム6を自動で掴む際に、光ファイバプリフォーム6
に振れが生じて上シールカップ7aと接触することがあ
るのでこれを防止するためである(図5(b))。
【0062】外径測定器9からの信号に基いて下側プリ
フォーム保持部4のチャック4aが光ファイバプリフォ
ーム6を自動的に極低速で掴み保持する(図5
(c))。
【0063】フィーダ供給装置1のチャック1aから光
ファイバプリフォーム6を極低速で離脱させる(図5
(d))。
【0064】新たな光ファイバプリフォーム2をフィー
ダ供給装置1のチャック1aで極低速で掴み、保持した
まま下降する(図5(e))。
【0065】光ファイバプリフォーム2の下端を、光フ
ァイバプリフォーム6の上端に一定の力(下側プリフォ
ーム保持部4のチャック4aから光ファイバプリフォー
ム6がずれ落ちず、かつ、光ファイバプリフォーム6に
品質上のダメージを与えない程度の力)で押し当て、融
着装置としてのバーナー10で融着して接続する(図5
(f))。
【0066】光ファイバプリフォーム2、6同士の接続
が完了し、一体化した光ファイバプリフォーム27を下
側プリフォーム保持部4のチャック4aから極低速で離
脱させる(図5(g))。
【0067】ガイドローラ28を極低速で開放し、通常
の線引き動作を行う(図5(h))。
【0068】以上において光ファイバプリフォームを連
続供給しても線引きされる光ファイバに外径変動等が生
じない。光ファイバプリフォームに加わるストレスが極
めて小さいので、品質が向上する。信頼性の高い光ファ
イバプリフォームの連続供給が行える。
【0069】図6は本発明の線引き装置に用いられるプ
リフォーム保持部の他の実施例である。
【0070】図1に示したプリフォーム保持部との相違
点は、両光ファイバプリフォームを保持する際に、各光
ファイバプリフォームの外形形状に応じて僅かに動く掴
み換え用ブロックと、掴み換え用ブロックで光ファイバ
プリフォームを把持した後掴み換え用ブロックを固定す
る固定ねじとを有する点である。
【0071】図6において、31aは把持用ブロックで
あり、その一方の側(図では右側)にはV溝32aが形
成されている。把持用ブロック31aの他方の側(図で
は左側)には溝33aが形成されており、溝33a内に
は支持ブロック34aがヒンジピン35aを介して取り
付けられている。支持ブロック34aはロッド36a及
び圧縮バネ37aを介して図示しない移動装置に取り付
けられており、X方向に移動可能になっている。把持用
ブロック31aと支持ブロック34aとの間には隙間が
設けられており、把持用ブロック31aがヒンジピン3
5aの軸方向(Y方向)に移動できると共に所定の角度
θだけ回動できるようになっている。把持用ブロック3
1aの側面には固定ねじとしてのストッパ38aが設け
られている。これら把持用ブロック31aと支持ブロッ
ク34aとで掴み換え用ブロック39aが構成されてい
る。
【0072】他方、掴み換え用ブロック39aに対向し
て掴み換え用ブロック39bがロッド36b及び圧縮バ
ネ37bを介して図示しない移動装置に取り付けられて
おり、X方向に移動自在になっている。掴み換えブロッ
ク39bは、掴み換えブロック39aと同一形状に形成
されており、ストッパ38b及びヒンジピン35bを有
している。
【0073】両掴み換え用ブロック39a、39bをX
方向に接近移動させることにより、光ファイバプリフォ
ーム2(6、27)を挟み込んで把持するようになって
いる。このとき安定した把持力を得るために圧縮バネ3
7a、37bにより必要以上の力が光ファイバプリフォ
ーム2(6、27)に加わらないようになっている(圧
縮バネの代わりにトルクリミッタを用いてもよい)。ま
た、光ファイバプリフォーム2(6、27)の形状や変
位検出器13(図1)のセンシング誤差による把持用ブ
ロック31a、31bと光ファイバプリフォーム2
(6、27)との僅かなずれについては、X方向は圧縮
バネ37a、37bで、Y方向は把持用ブロック31
a、31bと支持ブロック34a、34bとの僅かな隙
間で、θ方向は把持用ブロック31a、31bのヒンジ
ピン35a、35bによる僅かな回動によりそれぞれ調
整されるようになっている。このため、光ファイバプリ
フォーム2(6、27)はその状態に合わせて把持され
る。把持用ブロック31a、31bと光ファイバプリフ
ォーム2(6、27)との接触面は、部分的なものとす
るため、好ましくは把持用ブロック31aで2カ所、把
持用ブロック31bで1カ所接触するようになってい
る。光ファイバプリフォーム2(6、27)を把持した
後は、把持用ブロック31a、31bが動かないように
ストッパ38a、38bにより固定するようになってい
る。
【0074】このような掴み換え用ブロック39a、3
9bを用いることにより、光ファイバプリフォーム2
(6、27)がほぼ均一な円柱状であっても、外径がわ
ずかに不均一で表面に凹凸があっても(図7(a))、
ある面に角度αの斜度があっても(図7(b))、その
形状に応じて把持することができ、光ファイバプリフォ
ーム2(6、27)の振動や滑落を生じることなく能率
的かつ正確に掴み換えを行うことができ、歩留まりが向
上する。尚、図7(a)は、外径が不均一な光ファイバ
プリフォームの外観図であり、図7(b)は、ある面に
角度αの斜度を有する光ファイバプリフォームの外観図
である。
【0075】図8は本発明の線引き装置に用いられる融
着装置の他の実施例である。
【0076】図1に示した実施例との相違点は、融着装
置が、炭酸ガスレーザ光を発生する炭酸ガスレーザ発振
器と、炭酸ガスレーザ発振器から出射されるレーザ光を
反射する反射板と、反射板及び炭酸ガスレーザ発振器を
移動させることにより、レーザ光で両光ファイバプリフ
ォームの接続部を融着する点である。
【0077】図8において、40は炭酸ガスレーザ発振
器であり、移動及び回転自在に配置されている。41
a、41bは反射板であり、炭酸ガスレーザ発振器から
出射されたレーザ光を反射して光ファイバプリフォーム
の接続部の周囲に照射することができるようになってい
る。
【0078】3次元方向に移動可能なサブチャック4a
に把持され線引きされている光ファイバプリフォーム6
に、3次元方向に移動可能なメインチャック1aに把持
されている光ファイバプリフォーム2の先端を押し付
け、上述した炭酸ガスレーザ発振器40から出力された
レーザ光40aを、反射板41a、41bで操作し、接
続部18に照射することにより、2つの光ファイバプリ
フォーム2、6は加熱融着接続される。
【0079】図9は本発明の線引き装置に用いられる融
着装置のさらに他の実施例である。
【0080】図8に示した実施例との相違点は、反射板
の代わりに導波路を用いた点である。
【0081】図9において、40、42は炭酸ガスレー
ザ発振器であり、43、44は可動性を有する導波路で
ある。炭酸ガスレーザ発振器40、42から出力された
レーザ光40a、42aが、導波路43、44を介して
光ファイバプリフォーム2、6の接続部18に2方向か
ら照射されている。導波路43、44は可動性を有して
いるため、導波路をX,Y,Z3方向の3軸テーブルに
取り付けて移動させることにより、レーザ光40a、4
2aの出射方向を操作して接続部の周囲に照射し2つの
光ファイバプリフォーム2、6が加熱融着接続される。
【0082】以上において、光ファイバプリフォームを
加熱融着する際、炭酸ガスレーザ光のエネルギーがほぼ
100%光ファイバプリフォームに吸収されるため、周
囲の耐熱対策、耐火対策が簡略化できる。また、光ファ
イバプリフォームの加熱融着部が確認しやすいので、正
確な接続が行える。熱源に炭酸ガスレーザ発振器を用い
るため、爆発性が少なくなり安全に作業できる。尚、図
8及び図9に示した実施例を組み合わせてもよい、すな
わち、炭酸ガスレーザ発振器から出射したレーザ光を反
射板で反射させた後導波路で出射方向を操作するように
してもよい。
【0083】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0084】(1) プリフォーム保持部が光ファイバプリ
フォームを持ち変える際に下側プリフォームの変位を検
出し、その検出した変位に基づいて光ファイバプリフォ
ームを保持しているプリフォーム保持部を調芯制御する
ので、光ファイバプリフォームを連続供給しても線引き
される光ファイバに外径変動等が生じない。
【0085】(2) 融着装置に炭酸ガスレーザ発振器を用
いるので、爆発の危険がなくなり、耐熱、耐火対策が簡
略化され、装置が小型化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ線引方法を適用した光ファ
イバ線引装置の一実施例の概略図である。
【図2】図1に示した光ファイバ線引装置に用いられる
変位検出器のA−A線断面図である。
【図3】図1に示した光ファイバ線引装置に用いられる
変位検出器の他の構成例のA−A線断面図である。
【図4】本発明の光ファイバ線引方法を適用した光ファ
イバ線引装置の他の実施例の概略図である。
【図5】図4に示した線引き装置による線引き工程を説
明する説明図である。
【図6】本発明の線引き装置に用いられるプリフォーム
保持部の他の実施例である。
【図7】(a)は、外径が不均一な光ファイバプリフォ
ームの外観図であり、(b)は、ある面に角度αの斜度
を有する光ファイバプリフォームの外観図である。
【図8】本発明の線引き装置に用いられる融着装置の他
の実施例である。
【図9】本発明の線引き装置に用いられる融着装置のさ
らに他の実施例である。
【図10】従来の光ファイバの線引方法を適用した光フ
ァイバ線引装置の概念図である。
【図11】従来の光ファイバ線引装置に用いられる融着
装置の概念図である。
【符号の説明】
1 上側プリフォーム保持部(フィーダ供給装置) 2、6 光ファイバプリフォーム 4 下側プリフォーム保持部 7 加熱装置 9 他のセンサ(外形測定器) 13 センサ(変位検出器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 哲郎 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 内藤 義明 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 沢畠 進 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下側光ファイバプリフォームを下側プリ
    フォーム保持部で保持し、その下側光ファイバプリフォ
    ームの下端を加熱装置に送り込むと共に溶融して線引き
    し、該下側光ファイバプリフォームの上方に、上側光フ
    ァイバプリフォームを上側プリフォーム保持部で保持す
    ると共に、その上側光ファイバプリフォームを下側光フ
    ァイバプリフォームと接続し、上下のプリフォーム保持
    部で光ファイバプリフォームを交互に掴み換えると共に
    複数本の光ファイバプリフォームを連続的に加熱装置に
    供給しながら光ファイバを連続的に線引きする光ファイ
    バ線引方法において、上記上下のプリフォーム保持部で
    光ファイバプリフォームを掴み換える際に下側光ファイ
    バプリフォームの変位を検出し、その検出した変位に基
    づいて光ファイバプリフォームを保持しているプリフォ
    ーム保持部を調芯制御することを特徴とする光ファイバ
    線引方法。
  2. 【請求項2】 下側光ファイバプリフォームを下側プリ
    フォーム保持部で保持し、その下側光ファイバプリフォ
    ームの下端を加熱装置に送り込むと共に溶融して線引き
    し、該下側光ファイバプリフォームの上方に、上側光フ
    ァイバプリフォームを上側プリフォーム保持部で保持す
    ると共に、その上側光ファイバプリフォームを下側光フ
    ァイバプリフォームと接続し、上下のプリフォーム保持
    部で光ファイバプリフォームを交互に掴み換えると共に
    複数本の光ファイバプリフォームを連続的に加熱装置に
    供給しながら光ファイバを連続的に線引きする光ファイ
    バ線引方法において、前記上下の光ファイバプリフォー
    ム同士の接続が完了した後、前記下側プリフォーム保持
    部を前記接続した光ファイバプリフォームから離脱させ
    る際に前記加熱装置の上側に設けられたセンサにより前
    記接続した光ファイバプリフォームの径方向の変位を検
    出し、得られた変位信号を前記上側プリフォーム保持部
    にフィードバックし、前記下側光ファイバプリフォーム
    を調芯制御することを特徴とする光ファイバ線引方法。
  3. 【請求項3】 前記センサが接触式であり、前記下側光
    ファイバプリフォームと前記上側光ファイバプリフォー
    ムとの接続が完了した後、下側プリフォーム保持部が前
    記下側光ファイバプリフォームから離脱する際に前記セ
    ンサを前記下側光ファイバプリフォームに接触させて前
    記下側光ファイバプリフォームを保持し、その状態で下
    側プリフォーム保持部を前記下側光ファイバプリフォー
    ムから離脱させ、その後前記センサを徐々に前記下側光
    ファイバプリフォームから離脱させ、それによって前記
    下側光ファイバプリフォームの径方向の変位を検出し、
    得られた変位信号を前記上側プリフォーム保持部にフィ
    ードバックし、調芯制御することを特徴とする請求項2
    記載の光ファイバ線引方法。
  4. 【請求項4】 前記センサが非接触式であり、前記下側
    光ファイバプリフォームと前記上側光ファイバプリフォ
    ームとの接続が完了した後、前記下側プリフォーム保持
    部が前記下側光ファイバプリフォームから徐々に離脱す
    る際に前記センサにより前記下側光ファイバプリフォー
    ムの径方向の変位を検出し、得られた変位信号を前記上
    側プリフォーム保持部にフィードバックし、調芯制御す
    ることを特徴とする請求項2記載の光ファイバ線引方
    法。
  5. 【請求項5】 下側光ファイバプリフォームを保持する
    下側プリフォーム保持部と、該下側プリフォーム保持部
    の下側に設けられ、前記下側光ファイバプリフォームの
    下端を溶融する加熱装置と、該加熱装置の下側に設けら
    れ線引きされた光ファイバが通過するシールカップと、
    前記下側プリフォーム保持部の上側に設けられ、上側光
    ファイバプリフォームを保持すると共に前記下側プリフ
    ォームの上端に該上側光ファイバプリフォームを接続す
    るための上側プリフォーム保持部と、前記上側光ファイ
    バプリフォームの下端と前記下側光ファイバプリフォー
    ムの上端とを融着して接続する融着装置とを備えた光フ
    ァイバ線引装置において、前記加熱装置の上側に設けら
    れ前記下側光ファイバプリフォームの外形及び位置を検
    出するセンサと、該センサからの信号に基づいて前記下
    側光ファイバプリフォームが最適な位置になるように
    X,Y,Z方向に移動させるステージと、前記加熱装置
    の下側に設けられ、前記両プリフォーム保持部の保持時
    及び開放時に生じる前記光ファイバの振動を検出する他
    のセンサと、該他のセンサからの信号に基づいて前記シ
    ールカップを移動機構により移動させることにより前記
    光ファイバが最適な位置になるように調芯制御する他の
    ステージとを有することを特徴とする光ファイバ線引装
    置。
  6. 【請求項6】 前記上側プリフォーム保持部に、トルク
    リミッタ又はトルクセンサを設けたことを特徴とする請
    求項5記載の光ファイバ線引装置。
  7. 【請求項7】 前記センサからの信号に基づいて前記下
    側光ファイバプリフォームを所定の位置に移動させるガ
    イドローラを、前記加熱装置の入口付近に設けたことを
    特徴とする請求項6記載の光ファイバ線引装置。
  8. 【請求項8】 前記両プリフォーム保持部が、前記両光
    ファイバプリフォームを保持する際に各光ファイバプリ
    フォームの外形形状に応じて僅かに動く掴み換え用ブロ
    ックと、該掴み換え用ブロックで光ファイバプリフォー
    ムを把持した後該掴み換え用ブロックを固定する固定ね
    じとを有することを特徴とする請求項5記載の光ファイ
    バ線引装置。
  9. 【請求項9】 前記融着装置が、炭酸ガスレーザ光を発
    生する炭酸ガスレーザ発振器と、該炭酸ガスレーザ発振
    器から出射されるレーザ光を反射する反射板と、該反射
    板及び前記炭酸ガスレーザ発振器を移動させることによ
    り、前記レーザ光で前記両光ファイバプリフォームの接
    続部を融着することを特徴とする請求項5記載の光ファ
    イバ線引装置。
  10. 【請求項10】 前記融着装置が、炭酸ガスレーザ光を
    発生する炭酸ガスレーザ発振器と、該炭酸ガスレーザ発
    振器から出射されるレーザ光を案内する導波路と、該導
    波路及び前記炭酸ガスレーザ発振器を移動させることに
    より、前記レーザ光で前記両光ファイバプリフォームの
    接続部を融着することを特徴とする請求項5記載の光フ
    ァイバ線引装置。
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